2012年01月28日

「――――心に、じゃないのかな?」5<br>

861 : ◆v2TDmACLlM [saga]:2011/08/29(月) 00:55:28.71 ID:Jq0MGcRl0




・幻想殺しが殺した幻想




862 : ◆v2TDmACLlM [saga]:2011/08/29(月) 00:57:22.52 ID:Jq0MGcRl0


浜面仕上がをそのHPを見つけたのは、あの落雷が落ちる日の少し前だった。
暇を持て余したまに見ていたそのサイトで、ほんの偶然見つけた隠しリンク。

そこに映っていた文字の羅列に、一度は目を疑った。

TITLE : Level Upper
ARTIST : UNKNOWN

決断は早かった。駒場や半蔵に何を言われるか、どう思われるか。
そんな事は考える暇さえなく、浜面はすぐさまそのファイルをダウンロードする。

そうさせたのは無能力者としての性か。何かを変えたかったからか。
怠惰な日々を貪り、結局はこの街にとってマイナスの自分をプラスだと言い張り、
それを理解しながらも他人にやつ当たる日々に限界を感じていたのかもしれない。

ただ、そのファイルはダウンロードの最中に起こった落雷によってパソコンは止まり、



浜面はインデックスと出会った。



そして、何かが変わった。

結局、必要のなくなった幻想御手の情報という自分が残した置き土産は、
紆余曲折を経てとある少女に渡る事になる。

上条「…………」

浜面「……ふき、よせ」

まるで死んでしまったかのように瞳を閉ざし、ベッドに横たわるこの少女に。


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「――――心に、じゃないのかな?」4<br>

637 : ◆v2TDmACLlM [sage saga]:2011/08/17(水) 12:42:15.99 ID:a77ASdoN0

浜面仕上が神裂火織の手によって死の寸前まで追いやられたのは、ほんの数日前の話だ。

炎に焼かれ、刃に貫かれ、まさにそこは死の淵だった。
薄暗い路地裏でボロ雑巾の様に倒れた自分が最後に目にしたのは赤く、ぬるい水たまり。

そして、その死に行く浜面を拾い上げたのは――

浜面「よう、なんかの帰りか?」

ミサカ「その問いに正確に答える事は出来ませんが、強いて言うなら逆です。
    今から行くところですよ。とミサカは答えます」



一人の少女。



並ぶ浜面とミサカの間に、みゃー、という猫の鳴き声が割り込んだ。

すぐさま反応したのはミサカの方で、その場にしゃがみ込み、

ミサカ「…………」

浜面「……どうしたんだ?」

ミサカ「猫が震えています」

見ると、ミサカの足下で縮こまる猫は何かにおびえる様に震えている。

ミサカ「ミサカの体からは特殊な磁場が形成されていて動物に触れる事が出来ません」

浜面「いいじゃねぇか。そのままさわっちまえよ」

ミサカ「しかし……」

浜面「いいって。もともと世話してたのお前じゃねーか」

   「みゃー?」

おそるおそる、ミサカが手を伸ばす。
びくっと体を縮めた猫はしかしその場から逃げ出しはせず、ミサカの手のひらに体をゆだねている。

ミサカ「元気でしたか?と、ミサカは子猫に訪ねます」

   「みゃー」

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「――――心に、じゃないのかな?」3<br>

426 : ◆v2TDmACLlM [saga]:2011/06/12(日) 23:50:55.54 ID:0oxl6aJb0
――――


   最初にその違和感を感じたのは、研究所を襲撃しながら目標を目指し、
   気付けば一人広い空間、下層階にたどり着いた麦野沈利だった。

麦野「……んー、あれー?」

   そう首を傾げながら、点と点を結ぶかのように直線を描き飛来する銃弾を原子崩しの
   放射によって消し飛ばし、貫いたのは目の前で大型の銃を構えていた鮮やかな色の駆動鎧。

   何重もの装甲によって守られていた、生命活動には必要不可欠な部分に
   ぽっかりと穴を空けられたそれはバチバチと音をたて爆散。
   黒煙をあげ飛び散るそれを一瞥する事もなく、麦野沈利は懐から取り出した一枚のカードを放り投げる。

麦野「うーん……」

   それがくるくると回転しながら落ちていく間、思考したのはふとよぎった違和感。
   気のせいか、はたまた正しいのか。材料が足りない故に判断のしようがなく、
   まぁいいかと呟き、青白く輝く閃光――原子崩しを射出。

   放り投げたシリコンバーンに触れ、弾けたかと思うとソレは全方位へ拡散。

   一つ一つが全てを貫く矛の如く、壁や、床、障害物を紙のように、その先にいたであろう
   大量の駆動鎧ごとぶち抜いた。

   鉄が焼け、火花がバチバチと音をたてる中、まぁこんなモノか。
   と、遠くから聞こえたいくつもの爆発音に自己の成果を感じ、麦野沈利は歩を進める。
   傷一つ負っていない麦野に比べ、彼女が通ったその跡には、超能力による圧倒的な蹂躙。
   大量の死と破壊が点在している。

   軽く見渡したそこには、更に下層へ続く通路。

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