2010年08月24日

佐天「第四……波動……か」4

222 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:17:13.37 ID:NrFIp96o
第六幕 

―――8月30日 昼 病院その後

plllllllplllllllll

佐天「はいはーい」

初春『佐天さんっ!さっき宿題終わったって言ってましたけど本当ですか!?』

佐天「本当だよ?一週間以上前に終わっちゃってるよ」

初春『写させてください!』

223 :◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:17:39.23 ID:NrFIp96o
佐天「あらあら、天下の風紀委員ともあろう初春サマが宿題写させてなんて言っていいのかなー?」

初春『うっ……何事も例外はあります!』

佐天「はいはい、都合のいいこと言わない」

初春『佐天さん、私はこう思うんです。私達は親友です。親友とは苦楽を共にし
    喜び二倍で悲しみ半減、そんな素敵スパイラルを――――』

佐天「初春さんや、私はこう思うんだ。親友だからこそ、甘くしない、ってね」

初春『うわああああああんっ!佐天さんのろくでなしー!』

佐天「えー」
224 :◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:18:13.74 ID:NrFIp96o
佐天「ま、今日一日頑張りなよ。それで終わらなかった分を明日手伝ってあげるからさ」

初春『やったッ!流石佐天さん!』

佐天「で?何が終わってないの?」

初春『……数学と、読書感想文と、科学総合です』

佐天「……それ、全部手つかず?」

初春『……はい』

225 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:18:49.79 ID:NrFIp96o
佐天「oh...とっ、とりあえず読書感想文と数学しよっか?科学総合は最悪写してもなんとか
   なるけど、数学の演算問題とかは初春自身のやり方じゃないとバレるでしょ?」

初春『ですよね……ううっ、じゃあ頑張ります』

佐天「うん、頑張れ……頑張れ」ピッ


佐天「……そんな簡単にできる問題じゃないと思うけど、アレは。あーあ、こりゃ先生に怒られるなー初春」

佐天「さて――――私も能力の練習しよう」

226 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:19:17.92 ID:NrFIp96o
――――公園にて


インデックス「あーっ!るいこるいこー!」

佐天「お、インデックスちゃん久しぶり」

インデックス「ねぇ聞いてよ涙子!とーまったらひどいんだよ?首を絞めるわ地面に埋めるわで(ry」

佐天「そっかーひどいねー(でも外見がアレだったって言うんだから仕方ないと思うなぁ」

インデックス「むー、その返事は真面目に聞いてない声なんだよ!」

佐天「そっ、そんなことないよ?」

インデックス「……まあいいけど。ところでこんなところで何してるの?」

227 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:19:46.46 ID:NrFIp96o
佐天「んー別に何ってことないけど……今から能力の練習でもしよっかなー、って」

インデックス「能力?るいこって無能力者じゃなかったの?」

佐天「まあそうなんだけど、いろいろ事情がありまして」

インデックス「ふーん……るいこの能力ってどんなの?」

佐天「え?あー、うーん……」

佐天「(どうしよっかな……インデックスちゃんなら見せても大丈夫だよね)」

佐天「(熱は―――っと、滑り台の手すりが良い感じに熱いかな。っと)第四波動(小)ー」

228 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:20:12.93 ID:NrFIp96o
インデックス「火……なんだか普通だね」

佐天「えぇー。まあ、確かに発火能力ってだけなら地味だけどさ……」

インデックス「……?あれ?その手首の、何かな。今までなかったけど」

佐天「……あ」

インデックス「……るいこのそれ、本当に能力?」

佐天「えっ?」

229 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:20:46.41 ID:NrFIp96o
インデックス「うーん……なんていうか、その金属見てると何かひっかかるんだよ。
       何かはわからないけど、科学的なものじゃなくて魔術的なものを感じるんだよ」

佐天「……えぇー」

インデックス「たぶん、魔術とはまた違うものかもしれないけど……うーん、思いすごしかも」

インデックス「それで、るいこはその能力の練習をするの?」

佐天「え?ああ、うん。まだ使いこなせてないからねー」

インデックス「あのね、私の知り合いにぱいろきねしすって能力の専門家いるんだけど、その人に教えてもらったらどうかな」

佐天「んー、でもこれは……!」

佐天「(待てよ?確か左天さんが私の能力は熱関係の何かだって……)」

佐天「(発火能力の専門家……もしかしたら、私の能力開発のヒントになるかもしれない)」

佐天「そうだね、もし教えてくれたら助かるかなー」

インデックス「ん、るいこは美味しいご飯作ってくれるからこれくらい朝飯前なんだよ!」

230 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:21:12.25 ID:NrFIp96o
――――小萌宅

佐天「(ここって……あの時ステイルさんと戦ったところじゃん!)」

インデックス「こもえーいるー?」

■■「いない。今。小萌先生は学校に行ってる」

インデックス「じゃああいさはお留守番?」

■■「……いろいろあって」

インデックス「ごめんねるいこ、こもえ今学校だって……」

佐天「ん、じゃあ仕方ないね。あ、ちなみに学校って何て学校?」

インデックス「何だっけ?」

■■「  学校。ちなみに。私は転校生になる予定」

佐天「そっか。ありがとねー」

231 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:21:38.33 ID:NrFIp96o
――――学校

佐天「ということで、トレーニングがてら、その学校まで来たわけですが……まあ暇だったし」

佐天「ここってアレじゃん、補習受けたとこじゃん……思い出されるあの地獄!ランニング!」

佐天「今なら問題なくこなせるだろうなー……っと」

佐天「えっと、どうしよっかな。職員室にいるかな?けどどこかわかんないし」

佐天「かと言って夏休みだし、生徒さんはいないしなぁー」

黄泉川「ん?その制服は柵川中学か?何してるじゃんこんなところで」

佐天「あっ」

黄泉川「お?」

232 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:22:05.63 ID:NrFIp96o
黄泉川「おー、お前あんときの中学生じゃん!……で、何してるじゃん?」

佐天「えーと、職員室ってどこですかね?」

黄泉川「それは質問の答えになってないじゃん……『何してるじゃん?』」

佐天「……あの、こもえ先生って人に用事が」

黄泉川「小萌先生か。職員室にいると思うから、ついてくるじゃん」

233 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:22:34.72 ID:NrFIp96o
佐天「(そういえばこの能力のことなんて説明すればいいんだろ。あー、私ってなんだかいつも考えなしに飛び出してるなー)」

佐天「(異世界からやってきたお兄さんから貰いました?なんというファンタジー)」

佐天「(かと言っても、正直に話すのも……御坂さんから止めとけ、って言われてるし)」

佐天「(……いや。インデックスちゃんの知り合いだし、それに、相談するんだから、正直に
    話さなきゃ失礼だよね)」

234 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:23:00.11 ID:NrFIp96o
黄泉川「小萌せんせー。お客だぞー」

小萌「お客?誰ですかー?……あー、あの時の補習の子ですねー。私に何か用ですかー?」

佐天「ちょっと、能力開発のことで質問があってですね……」

黄泉川「なんでうちの先生に?お前んとこのでもいいはずじゃん?」

佐天「あ、いや、友達から小萌先生が発火能力の専門家って聞いたんで」

小萌「ふぅーん……?いいですよー、じゃあこっちの部屋きてくださーい」

235 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:23:27.20 ID:NrFIp96o
佐天「佐天涙子です」

小萌「月詠小萌ですー。それで、私にわざわざ話を聞きにきたっていうことは、あなたは発火能力系なんですねー?」

佐天「えっと、それなんですけど……今から言うことは絶対他の人に言わないでほしいんです」

小萌「なにかワケありですかー?安心してください、私は生徒との約束は絶対に破りませんから!」


そして私は先生に自分の能力のことを話した。
左天さんのこと、この能力の特性、学園都市の能力とはまた別の力であるということ。
そして、それによって私自身の能力が熱関係にあるということを。

236 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:23:55.09 ID:NrFIp96o
小萌「oh...」

佐天「やっぱり……信じられないですか?」

小萌「……いえ、生徒の言ったことは信じます。けれど、一度その能力をみせてくれないですかね?
   話を聞いただけではわかりづらいところもあったので」

佐天「じゃあ、中じゃアレなんで、外で」

237 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:24:23.95 ID:NrFIp96o
佐天「ん……結構熱くなってるな」

佐天「じゃあ先生、この鉄棒触ってください」

小萌「……熱いですよ?」

佐天「―――――ん」

小萌「ひやっこくなった?なるほどーこれが熱吸収ですか」

佐天「それで、これを放出すると――――っと」

小萌「確かに、ここだけ見ると普通の発火能力ですねー」

佐天「あと、もう少し熱貰って―――よし、それじゃ次は身体強化で」

238 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:24:52.78 ID:NrFIp96o

小萌「……100m7秒台ですか。確かに、びっくりするほど速いですね」

佐天「たぶん、本職の身体強化系能力者には敵わないんでしょうけど……」

小萌「そうですねー、彼らにもいろいろありますが、速い人は5秒とかです」

黄泉川「いやいや、けど速さってのは疾さとの関係もあるじゃん?つまり瞬発力。お前さんの
    速さはどっちかというと瞬発力の方じゃん。ためしに反復横とびや他の科目も測定してみるじゃん」

小萌「そうですねー……って見てたんですか黄泉川先生!」

黄泉川「いくら人がいないからって、運動場でなんかしてたら私が気づかないわけないじゃん?
    で、そっちの子は身体強化能力者、ってわけじゃないみたいだが何者じゃん?」

240 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 13:25:15.72 ID:NrFIp96o
小萌「うぇ……ど、どうしましょう佐天ちゃん、先生はいきなり約束を守れなかったです……」ぐすぐす

佐天「泣いてる!?いやいいですよ?この人にもお世話になったし……悪い人じゃないんでしょ?」

黄泉川「生徒を守るのが先生の務め、とモットーに警備員やってるじゃん。何、危ないと思ったら口外はしない」

佐天「えっと、それじゃあ」


説明中


黄泉川「oh...」

佐天「なんでみんなその反応なんですかね?」

黄泉川「そりゃあファンタジーなこと言われたら思春期特有のアレかと思うじゃんよ。が、まあ今の結果をみると
    そういうわけでもなさそうじゃん?」

247 :◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 14:06:57.94 ID:NrFIp96o
黄泉川「それじゃさっそく体力測定するじゃんよ。準備はいいか?」

佐天「あー、その、お気持ちは嬉しいんですけど、あんまりやりたくないなー、って」

佐天「身体強化って言っても基盤の身体自体には変化ないんですよ。だから、あんまり使いすぎると身体がおかしくなっちゃうんです」

佐天「一度本気で身体強化したら、筋肉と間接にかなりダメージきちゃいまして。一日中動けなかったんです」

黄泉川「……なるほど。小萌、どう見る」

小萌「うーん……佐天ちゃんの言うその能力……フラグメントは、たしか脳のリミッターを外す、とかいう原理でしたっけ?」

佐天「左天さんからはそんな風に聞いてますね。使われていない脳の部分のカギを外すことによって云々って」

248 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 14:30:48.61 ID:NrFIp96o
小萌「人間の身体って実はいつもは全然本気で動いてないんですよねー」

小萌「本気で動けばさっき佐天ちゃんが言ったようにすぐに身体が壊れちゃうんですよ」

小萌「それをさせないために、脳が無意識的にリミッターをかけて身体を抑制してるんですけど……もしかしたら、佐天たんのソレは、それが要因なのかもしれません」

黄泉川「……なるほどじゃんよ」

佐天「あの、よくわからないんですけど……」

小萌「ここの科学をもってしても、脳の仕組みとは完全に解明されていません。それが出来れば能力開発なんて簡単ですからねー。
   ですから、佐天たんの……この場合は左天さんの言うように、未使用の部分を使って能力を仕様するという方法もあながち否定はできないのです。
   そして、熱吸収―――能力使用時、つまり脳の未使用部分が活発化している時、リミッターが外れ、結果として
   身体能力が向上する、という仮説を今思いつきました」

佐天「うーん……わかるようなわからないような」

黄泉川「しかし小萌よ。全力で人間の身体を動かすなんぞ、そんなことしたら本当に身体が壊れるじゃん?とするるとだ」

小萌「はい。それだけでは説明がつきませんから、おそらく吸収した熱エネルギーをなんらかの別のエネルギーに変換し、
   それを動力、また身体の維持にまわしているのかもしれません。
   そもそもその能力が「熱を吸収」→「放出の際に攻撃として使える熱」と、ただ単純に熱を吸収放出しているのではなく、
   どこかでそのエネルギーが変換されているように思えますからね」

佐天「うおおおお……さすが専門家。本人にもわからないことをこんなすらすらと……」

小萌「勿論仮説ですからね?さっ、熱吸収、熱放出、身体強化……あとは、熱感知でしたっけ?」

佐天「熱感知って呼んでますけど……(魔術のことは言えないし、どうしよう)」

佐天「なんていうか、空気の歪みっていうか、違和感っていうか……そういうのが熱さでわかるんです」

250 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 14:47:24.17 ID:NrFIp96o
小萌「熱に対しても耐性ができてるんでしたっけ?」

佐天「あ、はい。今ならかなりの熱さに耐えられますよ?」

小萌「んー……同系統能力者はその系統の能力に強いという特性をもっています。電撃使いに電撃は効きづらい。
    空間移動能力者に空間移動は使えない。これらはATM拡散力場によるものと考えられていますから、それに関しては説明がつきますが……」

小萌「熱感知、というのがどうにもよくわからないですねー……」
           サーチスキル
小萌「うーん……探索系統の能力なんですかねー……あれ?」

小萌「けど佐天ちゃん、幻想御手事件の時、葉っぱを操ったって言ってませんでした?」

佐天「あ……そういえば」

小萌「だとするとますます…・・・あ」

251 : ◆oDLutFYnAI2010/04/05(月) 14:52:16.07 ID:NrFIp96o
小萌「空気の歪み……熱……違和感……葉……」

小萌「……また仮定なんですが、もしかしたら、ですよ?もしかしたら、佐天ちゃんの能力は「熱操作」じゃないでしょうか」

佐天「……熱操作?」

小萌「正確には「熱量のベクトル操作」ですけど……だから空気の歪み=熱のベクトル変化を肌で感じられたのでは?」

佐天「んん……―――――あ、そういえば」

佐天「左天さんが言ってたっけ……「第四波動(小)なんざ器用なマネしやがって」って」

佐天「あれってつまり、私の熱操作が働いて放出する熱量を操作してたってこと……?」

小萌「なるほどー。これは、もしかしたらそういうことかもしれませんねー」




黄泉川「ちなみに私は専門的なことはわかんないから職員室に戻ったじゃんよ」

255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 15:35:33.36 ID:NrFIp96o
どうでもいいが小萌難しいな。テッラに見えてきた。もうやだ。
>>253うわあああああまた間違えてるううううう。


―――――夕暮れ時

佐天「お忙しいなかありがとうございました」ぺこ

小萌「いえいえーいいのですよー。それじゃあ能力開発頑張ってくださいねー?」

小萌「まずは「自分だけの現実」を見つけてください。話はそれからですー。ではではー」ふりふり

佐天「はーい」



佐天「「自分だけの現実」、か・・・・・」

佐天「あの時は出来なかったけど、今なら―――――」

佐天「――――よし。いっちょやりますか」

257 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/05(月) 15:46:08.61 ID:NrFIp96o
――――夜 自宅
佐天「さて……(目を閉じて)」

佐天「(集中――――――)」

     パーソナルリアリティ
―――自分だけの現実。
    あり得ない現実。起こり得ない現象。
    それらが『ただあるように在る』と錯覚する。
                                 パーソナルリアリティ
佐天「(「熱操作―――私の能力がこれだと仮定して自分だけの現実を構成する――――)」


―――世界に熱が溢れていることは承知。
    その流れを感知できることも自覚し。
    ならば創り出すのは容易い。 

佐天「(自分だけの現実―――『私だけの世界』。この世界を、私だけの意識で捉えること――――!)」


―――熱の存在を知覚し。
    熱の流れを察知し。
    熱の消失を感知し。
    熱の生産を観測し。
    熱の操作を可能にする――――


佐天「―――――視え、た。これが」

佐天「これが、世界か」

259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/05(月) 15:50:15.05 ID:NrFIp96o
中二臭くするためにきのこ節まねようとしたが挫折した。もういい。



佐天「凄……なにこれ」

佐天「熱……なのかな?矢印みたいなので視える……」

佐天「あ……そういえば身体検査の時、念視能力だけAだったっけ……それでかな」

佐天「――――痛ぅ」ズキン


佐天「……ん。視えなくなった……」

261 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/05(月) 15:55:05.79 ID:NrFIp96o
佐天「いてて……いきなりこんなことしたからかな……頭痛いや」

佐天「けど……うん、けど……」

佐天「やったぁ……私、能力者になったんだ……!」

佐天「まだ熱を視るだけだけど……でも、でも……!」

佐天「やっと、私だけの能力が……ふ」

佐天「ふぅ……あ、あれ?なん、で……あ……そっか・……・…これが、うれし泣き、なんだ…・・」ぐすぐす



佐天「……うん。落ち着いた」

佐天「たぶん、感知はできたから―――それを視覚化した、ってことなのかな」

佐天「矢印は――ーそっか、この前物理で力の向きを表すのに矢印つかったから、それのイメージかな」

佐天「たぶん、まだ能力のレベル的には1かそれに届かないくらいかもしれないけど」

佐天「でも、これなら―――私は、強くなれる」

262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/05(月) 15:59:05.31 ID:NrFIp96o
佐天「よし、もう一度―――」


佐天「うん、確かにある。そして……このイメージさえあれば」

佐天「熱吸収を――――おぉぉ!凄い!空気中から熱吸収できた!」

佐天「それよりも何これ!矢印の向きがぐにゃぐにゃして―――いてて、駄目だ、頭痛くなってくる」

佐天「……ふぅ。けど、できた。第四波動もあるから、今はこの程度でも十分即戦力だね」

佐天「ふぅー……疲れちゃったなぁ。少し早いけど、今日はもう休もう」

佐天「明日小萌先生に連絡して、またいろいろ聞こう」



佐天「熱放出忘れてた……うぅ……」ゴソ...

265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 16:08:59.24 ID:NrFIp96o
――――8月31日 AM0:00

佐天「……ん」

佐天「あ……目、覚めちゃったな」

佐天「えっとー……ああ、でも3時間も眠ったんだね。だったらいっか」

佐天「……ちょっと散歩でもしてこよう。そしたらまた眠くなるよね」



佐天「ふぅー・……夏も終わりとはいえ、まだまだ夜は熱いかなー」

佐天「うーん……学園都市は本当星が見えないなぁ。なんだか星空が懐かしい」

佐天「……駄目だ、らしくない。ホームシックにかかってるたい」

佐天「こういう時は走ろう。気も紛れるし」

267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 16:21:11.34 ID:NrFIp96o
佐天「ふー……この夏休みで随分健康的な身体になったかなー」

佐天「ほとんど毎日走りこみだもんね……あー、走るつもりでてて来なかったからなんか胸が邪魔げふんげふん」

佐天「そういえばこうして身体がつくりだした熱って能力につかえないのかなー……っとぉ!?」


一方通行「――――、……・!――!」

????「……・?―――?」


佐天「……あれ、一方通行と……なにあの毛布おばけ」

????「―――……。……?」

一方通行「    」

????「――――!――――――――!」


佐天「な――――」

佐天「何ィ―――ッ!!?あの学園都市第一一方通行別称白い悪魔が毛布をはぎ取った瞬間全裸の幼女が現れたーっ!?!!?」

佐天「こっ、これはまさか一方通行ロリコン疑惑!?それとも新たなる学園都市都市伝説発生の瞬間!?」

佐天「噂元は私その噂に尾ひれがつくことによって一方通行は完璧にロリコン疑惑が張られて――――おお!なんだかすごい絡め手な攻撃!」

佐天「こりゃあさっそく携帯カメラで―――あれ?」

佐天「あの子……御坂さんに似てる?」

295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 21:33:43.56 ID:NrFIp96o
>>292
だがどう考えても「あれ?これおかしくね?」って感じのダメージ受けてもなんともなかったりするだろ?
だからたぶん、そういうことなんじゃないかなぁって思うんだけどどうだろ。まあ俺設定だ。つーよりこうしないとJCの身体能力じゃどうしようも……


――――8月31日 AM8:20

佐天「うーん……」

佐天「(昨夜……見た一方通行とミサカさんに似た幼女)」

佐天「(尾行したら廃墟みたいな家について……どうやら恨んでる人が荒らしてったみたいだけど)」

佐天「(なんだったのかなぁ……)」

佐天「……お」


ミサカ「―――――」

佐天「妹さーん!」

ミサカ「―――あなたは」

佐天「……っとぉ、妹さんは誰さんかな。10032さん?」

ミサカ「いえ―――私は検体番号14444のミサカです、とミサカは初対面であるあなたに自己紹介をします」

佐天「あ、じゃあ人違い、ってことになるのか。ごめんね?」

ミサカ「問題ありません、とミサカは答えます。ちなみに」

ミサカ「あなたの求めているミサカ、つまり10032はそろそろ調整が終わる頃でしょう、とミサカは教えます」

佐天「本当!?」

ミサカ「ええ。10032は怪我を負っていたことにより調整が遅れ気味なのです、とミサカは答えます。
    本来ならすでに調整は終わっていますから、とミサカは自分を例にあげて話します」

佐天「そっか……じゃあ、もうちょっとで会えるんだ」

ミサカ「……ふぅ。羨ましいですね、とミサカは嫉妬の心をあらわにします」

佐天「え?」

296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 21:34:55.02 ID:NrFIp96o

ミサカ「私たちはたかだか複製ですから―――誰かにこうまで思ってもらえる10032が、とても羨ましく思えるのですよ、とミサカは私的な意見を述べます」

ミサカ「まあ私には関係ありませんが、とミサカは吐き捨てますが」

佐天「……もしかしてさ、寂しかったり?」

ミサカ「馬鹿なことを言わないでください、とミサカは動揺します。 
     私は今ある研究所で雇われ充実した生活を送っていますからとても満足です、とミサカは―――」

佐天「ふぅーん……なるほどねー。妹さんたちもそれぞれ個性があるんだね」

佐天「10032ちゃんは動物好きだったし……14444ちゃんは寂しがり屋なんだねー」

ミサカ「訂正なさい、とミサカは申し出ます。私は全然まったく寂しくなんかありませんから」

佐天「お、それから強情なのかな」

ミサカ「〜〜〜〜〜。もういいです、私は行きます、とミサカは赤くなる顔をおさえてかけだします」

佐天「あ、行っちゃった……かわいいなあ」

佐天「っと、初春に呼ばれてたんだ。急がないと」



――――初春部屋

初春「さてんさーん!!!」

佐天「おーよしよし、宿題は終わったかい?」

297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 21:39:58.76 ID:NrFIp96o
初春「きっ、昨日で数学は終わらせました!頑張りましたよ私は!」

佐天「おーすごい。私は5日もかかったのに」

初春「ふふっ、無能力者と低能力者とでは格段に差があるのですよ!」

佐天「ふっふっふ。実は私も能力を手にいれたんだなぁーこれが!」

初春「え?嘘!?本当ですか佐天さん!」

佐天「もっちろん!ちなみに能力は熱のベクトルを視覚化することだよん」

初春「oh...」

佐天「え、何その反応。親友がついに能力者になったんだからもっと喜んでよ!」

初春「いやぁー……なんというか、微妙ですよね」

佐天「微妙!?確かに今は使いどころわかんないけどさ!」

298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 21:43:37.11 ID:NrFIp96o
初春「ん、何にせよおめでとうございます佐天さん!ついに念願の能力者じゃないですか!」

佐天「えへへ、ありがとねー」

初春「こうしちゃいられませんね!すぐに御坂さんと白井さんに連絡してお祝いを―――」

佐天「残念ですが―――初春さん。今、あなたに課せられた使命は?」

初春「―――宿題です……」

佐天「うん、まあ、宿題なんてぱーっと終わらせてさ!」

初春「そっ、そうですよね!お昼までに終わらせましょう!」

佐天「じゃあ初春は科学ね!私は読書感想文考えるから」

初春「あれ?手伝ってくれるんですか?」

佐天「まぁ、読書感想文なんてやってもやんなくれも一緒だからねー」

300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 21:50:22.92 ID:NrFIp96o
佐天「『――――かくして彼らの物語は幕を閉じる。
    暑い夏は終わった。残ったモノは何もなくただタタリという可動式が消えたことのみだ。
    だがきっと、彼女は得た。それは親友であり戦友であり、そして。これ以上言うのは無粋というものだろう。
    彼女の荒野に花が咲く。彼の道は常に変わらず。
    互いに交差することない人生。だがしかし、見えずとも、ここで得たものが支えとなることを信じて、彼女は往く。この果てしない道を』
    ――――っと、よっしできたー!あとはこれを初春が原稿用紙に写すだけだねー」

初春「はやっ!?もう終わったんですか?」

佐天「へっへー。私はどっちかというと文系だからねー。こういうのは得意なのさ」

佐天「そういう初春は……っと、もうすぐ終わりじゃん、えらいえらい」なでなで

初春「ん……って、子供扱いしないでくださいー!」

佐天「えー。でも宿題たよってきたしなぁー」

303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 21:54:06.79 ID:NrFIp96o
―――AM11:30

初春「でっ、できたー!」

佐天「早っ!?初春だって相当はやかったじゃん、凄い凄い」なでなで

初春「えへへ……じゃなくて!あとはこの感想文を写すだけですね!」




初春「さーてーんーさーんー!何ですかこの文章!なんか、その、凄くアレですよ!」

佐天「えぇー。でも最後の「花が咲く」とか初春っぽくていいと思うよ?」

初春「確かに私の花は大事ですけどそれとこれとは違います!しかもこれ、漫画の感想文じゃないですか!こんなの出したら怒られますよー!」

佐天「でも出さないよりいいでしょー?それにやってもらったんだから文句いわないの。ほらほら、早く写した写した」

初春「うううう……恨みますからね、佐天さん!」カキカキ

305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 21:59:16.47 ID:NrFIp96o
>>302読書感想文の書き方サイトみたいなの出てくるから読むと掛けるようになる。俺はそれで乗り切った。

――――AM 12:40

初春「や、やっと終わりました……」

佐天「初春書くの遅いー。一時間以上かかってるよ」

初春「だって……いつもパソコンでしたから……書類とかも……」

佐天「はぁー。駄目だねぇ現代っ子は」

初春「佐天さんも現代っ子じゃないですかぁー……というか、内容がやっぱりアレですよ。もしかして佐天さん、自分の感想文もあんなの……?」

佐天「え?違うよ?あんな恥ずかしい文章、人に出せるわけないじゃーん。ちゃんと書いたよー」

初春「うわあああああああああ!佐天三のばかー!」

佐天「えー」

319 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 22:24:16.96 ID:NrFIp96o
というわけで>>305から続き。もう知らないんだからっ!


初春「みさかさんたちにでんわしたらみさかさんはようじがあるっていってました」

佐天「なんでいきなり棒読み!?まあ、いいや、用事があるな」

佐天「んーけど、それじゃあ何しよっか?」

初春「たまには二人で部屋でごろごろしましょうよー」

佐天「お、初春は私にごろごろで勝とうとおもっているのかー」

初春「ふふふー負けませんよー。宿題から解き放たれた私のごろごろ度ははんぱないですよー」

327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 22:39:01.27 ID:NrFIp96o
>>322あれだ、変装してた人。エツァリが海原スタイルでオーバードライブ座ったままの姿勢で御坂へジャンプ想像したらワラタ

初春「さて、と」

佐天「え?え?やめちゃうの?」

初春「だってお腹すきましたし」

佐天「んー……じゃあファミレスいこっか?作るのめんどうだし」

初春「そですねー」


――――PM3:00

佐天「なんだかお昼ってよりもおやつって感じになっちゃったね」

初春「そうですね……さ!今日は私が奢りますよ!」

佐天「えぇ!?いきなり何さ!?」

初春「そんなの決まってるじゃないですか。佐天さんが能力者になったお祝いですよ」

初春「佐天さんが今までどういう気持ちだったか知ってますから―――ささいなことですけど、これくらいします!」

佐天「うい、はる……」じーん

佐天「初春ぅ……私、初春が友達で本当によかったよぅ……」ぐすぐす

初春「何言ってるんですか……それに私達は友達じゃないですよ」

佐天「え……」

初春「し・ん・ゆ・う。ベストフレンドです!」

佐天「初春ぅーーーーーっ!」



俺達「なあ、あれ……」
俺達「ああ……なにあの茶番……」

330 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 22:43:54.29 ID:NrFIp96o
佐天「うっ……うっ……」ぐすぐす

初春「ほらほら、こんなとこで泣いちゃって。もう、仕方ないんだから佐天さんは」

佐天「だって……だってぇ……」

初春「何時もはお姉さんみたいなのに……ふふ、可愛いですよ佐天さん……」

佐天「……あのね、初春?」

初春「はい、なんですか?(やべぇ上目づかい涙目佐天さんやべぇ)」

佐天「初春が初めての人なんだよ……私が能力者になったことを教えた人」

初春「え……それって」

佐天「だって……私も、親友に一番に教えたかったから……」テレテレ

初春「佐天さん……ああ、もうっかわいすぎますよぅ佐天さぁんっ!」ギュッ

佐天「んっ……初春ちょっとはげし……」



俺ら「なあ、おい……」
俺ら「ああ・・・・・・・茶番が百合に進化した……」

331 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 22:44:36.73 ID:Q2sBLSU0
俺らがちゃんと俺らで安心した

332 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/05(月) 22:45:10.66 ID:DJTIPIDO
俺「だがそれがいい」

334 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 22:52:31.71 ID:NrFIp96o
――――PM03:25

佐天「はいっ、初春、あーん」

初春「あーん……んぅっ、まらあひゅいひゃないれふかっ」

佐天「あははっ、ごめんごめん。でもさ――――熱がってる初春も、かわいいよ?」(イケメンAA

初春「佐天さん……」ドキッ


客「(なんだあの客……)」
店員「(もしかしてそういう関係なのかしら……?)」
ミサカ「(これはとてもとてもな映像を入手しました、とミサカは興奮を抑えながら盗撮します)」


初春「じゃあ次はこっちらか……あーん」

佐天「あーん、っと……?もー初春のいじわるー」

初春「でも……拗ねた顔の佐天さんが見たくって……」

佐天「あ、やだ……恥ずかしいこと言わないでよぅ……」


客「(うあああああ何この気持ちいいいいい)」
店員「(本当にできてるのかしらあの子たち)」
ミサカ「(あれがミサカ達の命を救ってくれた人とは思えません、とミサカは鼻血をぬぐいながら盗撮します)」

337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 22:56:42.66 ID:NrFIp96o
佐天「……」じーっ

初春「……な、なんですか佐天さん?そんな見られると食べにくいですよ?」

佐天「んー……ほっぺにクリームつけながらパフェ食べてる初春かわいいなあ、って」

初春「え?あ、もう!教えてくださいよ佐天さん!」

佐天「だって……そんな可愛い初春見つめてたら、そんな暇なかったんだもん」

初春「も、もう……しょうがないですね佐天さんはっ」テレテレ



打ち止め「ねぇねぇ、なんだか甘い空気が流れてくるの、ってミサカはミサカはもんもんしてみる」

一方通行「あァ?何言ってやがる」

341 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 23:08:50.61 ID:NrFIp96o
>>336三枚目で萌えて四枚目でかな恵さんに萌えた。バット娘だったとは。ぴぴるぴ。
>>339お前天才だな。マジで驚嘆した。


―――PM 04:00

佐天「ふぅ、ごちそうさまでした」

初春「ごちそうさまでした」

佐天「……ありがとね、初春」

初春「ええ、まあこれくらい奢るのなら別に―――」

佐天「そうじゃなくてさ」

佐天「やっぱり、嬉しかったよ。誰かにこの能力を認められること。本当にささいな能力だけど、自分で手に入れたものだからさ。
    幻想御手の時みたいなのじゃない、本当の能力―――努力を、祝福してくれる友達がいて」

佐天「だから、ありがとね、初春」

初春「さ―――佐天さん……」じわ……

佐天「そっ、それにさ!可愛い初春も見せてもらったし!だからごちそうさま、みたいな!」テレテレ

初春「なっ……もー佐天さんったらー」テレテレ

佐天「あははは――――は?」




佐天「一方……通行?それから―――」

佐天「昨夜の、女の子―――」

342 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 23:11:17.94 ID:NrFIp96o
佐天「(店の外に一方通行。店の中に女の子。女の子はつっぷしてる……って!)」

佐天「初春!その女の子お願い!」

初春「え?え?」

佐天「あと支払いもお願い!」

初春「それは別に―――って佐天さんっ!?」


カランカラン   アリガトーゴザイマシター


佐天「―――待って!」

一方通行「……」

佐天「―――この……」

佐天「待ちなさいよ白髪野郎っ!」

一方通行「……あァ?」

344 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 23:20:30.58 ID:NrFIp96o
一方通行「テメェ……あン時の女かァ?」

佐天「色々言いたいことはあるけど聞きたいことはひとつ!あの女の子誰なのよ。昨夜いきなり毛布とったりしてたし」

一方通行「ンだよ、あそこにいやがったのかァ?クソッ、別に俺は異常性癖なンざねェからな」

佐天「別にそれは聞いてないけど……それより、本当に誰なのあの子。ちらっとしか見なかったけど御坂さんによく似て―――」

一方通行「……あの実験に首つっこンでわかンねェのか?」

佐天「似、て――――え?まさか」

一方通行「アイツも複製だ。じゃァな」

佐天「あ、待――――」

ガゴンッ

佐天「―――――!」

一方通行「ちょーっと黙っとけェ女……今ァ考えるのに忙しいンだよ」

佐天「(あの時は夢中でわからなかったけど―――何、これ)」

佐天「(心臓が早い。汗が多い。身体が冷える。めまいがする)」

佐天「(これが――――これが、第一位の、本当の―――)」



佐天「―――っはぁっ……はぁっ……」

佐天「……動けなかった。はは、すくみあがるって、ああいうことを言うのかな」

佐天「ヘビに睨まれたカエル……ははは、全く、情けないなぁ」

佐天「……ファミレスへ戻ろう」

347 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 23:31:19.68 ID:NrFIp96o
初春「佐天さんっ!」

佐天「初春、その子いまどんな感じ?」

初春「凄い熱で……全然返事してくれないんです」

佐天「……(どういうことだろ。実験は凍結、なのにこんなミサカさんがいて、一方通行は殺さずにいて、今―――ああもうわけわかんない!)」

佐天「とにかく、救急車呼ぼう?熱があるならなおさら」

初春「はいっ!あ、そうだ、一応白井さんに連絡して――」

天井「君達……その子は僕の身うちなんだ。預けてくれないか?」

354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 23:37:16.49 ID:NrFIp96o
佐天「え―――」

初春「え、あ、そうなんですか?あの、今瞬間移動の風紀委員に連絡してすぐに病院に搬送できるよう手筈を整えますから―――」

天井「いや、いい。病院へは私が送ろう」

初春「でも、連絡さえつけばこっちの方が早いですし」

天井「そこまで迷惑をかけるのは悪い。この子の持病でね、定期的に熱をだす。何、私が持ってる薬を飲ませれば一時的に熱はさがるから―――」

佐天「あなた……本当に身うちの方ですか?」

天井「……何?」

佐天「だっておかしいですよ。持病ってわかってるなら一人で出歩かせたりしないし、そもそも―――
   ―――昨晩、あの第一位と一緒にいさせるなんてことしないはずですから」


天井「――――クソッ」

ぱんっ

佐天「―――――!!!!」

初春「―――――!!!!」

天井「……っ!!」


初春「……!女の子が……!」

佐天「―――拳銃なんて、絶対普通じゃないじゃない―――!」

357 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 23:43:08.18 ID:NrFIp96o
佐天「(ベクトル視覚化―――!)」

佐天「(熱は―――ここか!)」

佐天「よし―――このぉっ!待てっ!」

天井「チッ!」

ぱん ぱん


佐天「づ―――ッ!」

佐天「ぐ、うううううううううううううう!!!!!!(被弾、した―――!)」

佐天「(足……大丈夫、かすっただけ!わき腹も―――かすっただけ!)」

佐天「(痛いけど―――でも、大丈夫―――!)」

佐天「待ってっていってるでしょうがぁぁぁっ!!!!」

天井「ひっ――――」

ぱん ぱん ぱん

佐天「い、ったぁぁぁぁぁぁっ……!!!」

佐天「つぅうぅうううっ……!(右足……甲が、撃たれた―――!)」

天井「は、ははは―――!」

ガチャッ  ヴゥーン・・・

佐天「くぅっ……(逃げられ、た―――)」

359 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 23:50:33.13 ID:NrFIp96o
初春「佐天さんっ―――!血が、佐天さんっ、血出てますよ!」

佐天「知ってる……!初春!ファミレスのpc借りて!あの車の行き先を追おう!」

初春「あ、でもその前に手当て―――」

佐天「いいから!急いで!」

初春「はいっ!?」


佐天「―――大丈夫。これくらいなら、なんてことない」

佐天「足を撃ち抜かれたのはキツイけど―――幸い、大きな血管は無事みたいだし、血もそんなにでてこないかな」

佐天「本当運がいいなぁ、私……」


初春「佐天さん、見つけました!」

佐天「ん……どこここ」

初春「封鎖された研究所ですよ。なんでこんなところに来たのか知りませんけど」

佐天「そっか……初春、そこまでの地図、出してくれる?」

初春「……駄目です」

361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 23:53:58.14 ID:NrFIp96o
初春「そんな傷を負ってる人に……そんな情報渡せません」

佐天「な―――何言ってるのよ!人が攫われたんだよ!?だったらすぐに助けにいかないと―――」

初春「それは!」

初春「それは―――私達風紀委員や、警備員の仕事です。一般人の佐天さんは、手を出さないでください」

佐天「な――――」

佐天「そんな悠長なこと行ってられる事件じゃない!何されるかわかんないし、あの子の身体だって!」

初春「それでも、です」

佐天「―――そっか。わかった。じゃあ、私は私で調べる。どいて初春」

初春「……嫌です」


362 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 23:59:31.51 ID:NrFIp96o
佐天「・……!どいてよ初春!」

初春「嫌です!ここをどいたら佐天さん行っちゃうじゃないですか!」

佐天「当たり前でしょ!助けにいかないと駄目なんだから―――」

初春「だから嫌なんです!」

佐天「何さそれ!初春は私が人助けとかするの反対するの!?」

初春「違いますよっ!だって、だって!」

初春「だって、今佐天さんを行かせたら危ないじゃないですか!」

佐天「……は?」

初春「撃たれたんですよ?死んでたかもしれないんですよ?足の傷だって血は出てませんけど、大けがなんですよ!?」

初春「そんな危ないことに―――大切な親友に関わってほしくないんです!」

佐天「―――そんなの」

佐天「そんな言い方は卑怯だよ……そんな風に言われたら、動けないじゃない」

363 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 00:04:03.79 ID:olkdmZco
ガシャアンッ

初春佐天「――――!?」

店員「てっ、敵襲ーっ!?」

上条「俺の課題どうしてくれんだテメェ―――!」

インデックス「やだぁっとーまのえっち!」

初春「あわわわわ何ですか!?能力者の喧嘩!?」

店員「あ、風紀委員さん!この人達どうにかしてくだしあ!」

初春「わっ、わかりました!あ、白井さんですか!?今第七学区の―――」



佐天「―――ごめんね、初春」

佐天「さて―――よし、ここか」


384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 18:27:49.38 ID:olkdmZco
――― PM07:15

佐天「はっ、はっ、はっ―――」

佐天「(こっから研究所まで結構距離ある……いくら早く動けるようになっても、体力はあまり変わらないのが辛い―――)」



一方通行「(あン……ありゃァ……)」

一方通行「……まァ、関係ねェな」だんっ


佐天「けど、休んでる暇もな―――」

佐天「あれって―――なんで一方通行が」

佐天「……研究所の方にむかってる?」

385 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 18:36:47.79 ID:olkdmZco
―――PM08:10

佐天「―――っはぁっ……ぜぇっ……がっ!」

佐天「(―――時間は―――嘘、一時間も走ってたんだ……)」

佐天「……けど、もうすぐ、着く」

佐天「(なんで一方通行が―――わからないけど、あの御坂さんに似た女の子―――)」

佐天「(その子に、何かするのなら―――)」

佐天「(止めないと―――)」



――――PM08:12.24

一方通行「―――ざまァねェな」

一方通行「今更、コイツ達に何の未練があるって言うンだろォな」

386 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 18:40:47.25 ID:olkdmZco
――――PM 08:12:34

佐天「―――よし、着い―――な、あの車……なんで事故って?」

佐天「―――?車の、中―――あれって」

佐天「……ッ!一方通行!女の子に何して―――!」


―――PM 08:12:37

一方通行「……」


―――PM 08:12:38

天井「……う、くっ……!あ、あの子は―――!」

天井「くそ……邪魔、させて、たまるか……!」ガチャッ

388 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 18:58:47.72 ID:olkdmZco
―――PM 08:12:45

「邪魔、を、するな―――」

立ち上がる。痛みなど感じない。今は全て、眼前の悪魔にのみ意識を向ける。              
拳銃を構える。この距離だ、外す道理は無し。そしてこの弾丸はあの時少女へ向けて撃ったものとは物が違う。
衝槍弾頭。壱撃目の弾丸で傷を負わせ、弐撃目の衝撃波で傷を抉り命を穿つ。
それが例え悪魔であろうとも。人の身体であれば死なぬ筈も無し。
その悪魔が、何か特別な能力を持っていた気がするが、そんなことはどうでもいい。
私の全てを。
私の全てに。
手を触れているという事実が、ただただ許せないのだから。


―――PM 08:12:50

「オイオイ、嘘だろ―――」

[ピーーー]つもりは無かった。だが、たかが研究員が、真逆、起き上がるとも思っていなかった。
昔の自分ならば。こんな甘いことなど起こらなかった筈なのに。
後悔するが遅い。奴は拳銃をこちらへと構える。
血を流した目からは正気は窺えず、この能力のことすら忘れているようだった。
しかし。反射を切ってしまっている今。それがどれだけ恐ろしいか。
本能が反射を取り戻せと叫ぶ。それこそが最善の選択肢だと。
今更自分のような人間が誰かを救おうと思うことが間違いだった。
世界は甘くない。だから、今こそその能力を自分だけのために使えと。
だがしかし。
終ぞ、自分はその選択肢を選ぶことは無かった。

390 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 19:06:44.44 ID:olkdmZco
な、何ィー……!そうか、ここは制作だったか……すっかり忘れてたぜェ規制が入るってことになァ!!
無理して地の文書いたのに死にたいれrす。



―――PM08:12:54

「――――え?」

ワケが解らなかった。
血まみれの男が拳銃を構え、それを一方通行が凝視している。
男の怪我はおそらく一方通行によるものか。ならば、彼の能力を知らないはずがない。
だと言うのに。何故撃とうとしているのか。
あのままでは反射された銃弾に身体を貫かれるだろう。そしてあの角度。間違いなく頭を撃ち抜かれる。
あの男が良い人間とは思えない。女の子を攫い、撃ってきた男だ。
だがしかし。
だからと言って、死んでいい理由も無い―――!

「――――撃つなぁぁぁぁぁあああああああっ!!!」


肺の空気を全て仕様した咆哮は、男に届いたようだ。
驚愕した表情でこちらを向き、そしてそれは疑問と焦燥に塗り替えられる。
しかし、それはほんの一瞬で。
すぐに一方通行へと意識を戻した。
全力で疾走って来た後の叫びで、私の身体はその場に止まる。
駄目だ。このままでは男は死ぬ。
私は、結局目の前の人間すら救えず―――

392 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 19:13:52.76 ID:olkdmZco
―――PM08:12:59.51


空気を裂く音が響く。
そして、

(――――なん、で?)

そして、一方通行の頭が、後ろへ弾けた。刹那送れて身体が飛ぶ。
何故反射をしていないのか。
攻撃されると解っていた筈なのに。

「―――不正な処理により上位命令文は中断されました。通常記述に従い検体番号20001号は再覚醒します」

機械的な淡々とした声が耳に届く。
そしてその内容を噛みしめ――――そして。


眼前の光景と共に、自分の認識が間違っていたことに、今更気付いた。

393 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 19:23:10.54 ID:olkdmZco
詳しい理由など解らない。
だが、おそらく。一方通行は彼女を救おうとしていたのだ。
自分を守る反射を切り捨ててまで。

「―――く、あ、ああああああああっ!!!」

訳もわからず男に飛びかかる。
何故自分の弾丸が一方通行に当たったのかわからないまま放心していた男は、我に帰って私を狙う。

重い音と衝撃。
気付かない内に後ろに飛んでいて。
気付いた時には痛みが身体を駆け巡っていた。

痛い。頭がマワラナイ。熱い。お腹がアツイ。
抉られたような刺激に脳を支配される。
もうわからない。
私の意識は、そこで終わった。



第六幕  完

397 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 19:46:18.81 ID:olkdmZco
ひゃはー!ありがとう社長!これで心配ごとは消えたよ!
けどなんで3つも案きてるんですか?


―――9月1日  AM05:36

佐天「――――病院?」

芳川「あら、気付いたかしら」

佐天「ひっ!?……えと、どちら様で?」

芳川「どちら様、というのは難しい質問だけど……そうね、じゃあ、あの子達の保護者、と言っておきましょうか」

佐天「あの子たち……?」

芳川「一方通行と打ち止め、よ」

佐天「一方通行……そう、いえば」


ぼんやりした頭で昨夜のことを思い出す。
一方通行が撃たれて、私も撃たれた。
そこで意識はなくなったけれど、そういえばあの男はどうなったんだろう。


398 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 19:51:33.96 ID:olkdmZco
芳川「……その表情だと、あまり自体が呑みこめてないみたいね」

佐天「まぁ……あの、よかったら教えてほしいんですけど」

芳川「私も途中からだから―――かくかくしかじか」

佐天「しかくいむーぶ……」

芳川さんが話てくれたことは、正直わけがわからなかった。
打ち止めと呼ばれる少女は妹さんたちの一番上で。
その子を悪用しようとしていたのがあの男で。
それを食い止め、打ち止めを救ったのがあの一方通行だった、ということだ。

佐天「一方通行が……でも、なんで。一方通行は妹さんたちを殺してたのに」

芳川「……そのことについては、私から話すべきではないわ。本人に聞いてみなさいな」

芳川「もっとも、当分会えないだろうけれどね」

佐天「え?」

芳川「あなたは見たのかしらね、あの子が撃たれた所を」

佐天「あ―――そう、そうですよ。どうなったんですかあの人は」

芳川「……ギリギリの所で反射を取り戻したのだけれど、脳にほんの少しダメージがいってたのよ」

401 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 19:56:38.68 ID:olkdmZco
芳川「前頭葉―――言語や計算を行う部分。そこにダメージが残ってしまった」

佐天「計算―――え、じゃあ」

芳川「今の一方通行は能力が使えない――――」




芳川「――――ってことは無いわ。一番簡単な、反射だけならなんとか使えるくらいね。勿論、無意識に演算してた昔とは違い、
         それに集中しなければならないけれど、ね」

佐天「あ……でも、やっぱり、前みたいな風には出来ないんですね」

芳川「その点については手を打ってくれたわ」

佐天「手?」

芳川「あなた、どうやら実験のことを知ってるみたいだから言うけど―――妹達はMNWというものを使っていることは知っているかしら?」

佐天「ああ、妹さんから聞きましたよ。なんでも、全部の妹さんたちの脳を共有してるって」

芳川「そのネットワークに干渉する機械を作ってくれるそうよ―――昔ほどではないけれど、彼は一時的に能力を使えるようになるわ」

佐天「どういうことなの……」

芳川「つまり、一万の脳を仕様できるってことよ。それでも昔通りにいかないって、彼の脳はどれだけ凄かったのかしらね?」

406 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/06(火) 20:00:28.02 ID:olkdmZco
芳川「じゃあ、私はこの辺りで―――あなたが何のためにあの場にいたのかわからないけれど、起きたら彼に礼を言うといいわよ。
    あなたのその傷は致命傷だった。けれど、彼が血流のベクトルを操って失血死しないようにしてくれてたの」

佐天「な―――」

芳川「ちなみに私も、ね。本当、あの子の脳はどうなってるのかしらね?撃ち抜かれて尚、二人の血流を操作するなんて」バタン



佐天「……そっか。なーんだ……今回は完全にはやとちりだったんだね」

佐天「私がいる意味なんてなかったんだ」

佐天「……そういえば、あの男がどうなったか、聞いてなかったなぁ」

佐天「……」

佐天「いいや、寝よう」

410 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/06(火) 20:41:16.44 ID:olkdmZco
>>405そんな感じかな。実際そんなことになるかどうかは、俺は医学部生じゃないからわからんが、まあ許してくれ。


―――9月1日 AM09:21

佐天「んっ……」

初春「さーてーんーさーんー……」

佐天「おわっふ!う、初春!?え、なんでここにいるの!?」

初春「なんでじゃないですよ!あの後監視カメラ調べてみたら佐天さんが云々だったんですから!」

佐天「というか学校は!?もう始まってるでしょ!」

初春「鎮まりなさいっ!」

佐天「」びくっ

初春「こんなに怪我して!狂と言う今日はもう許しません!しっかり反省してもらいます!」

佐天「べ、べつにいいじゃん……私の身体なんだから」


初春「そうですけど!心配する私の身にもなってくださいよぉっ!」

411 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 20:50:56.02 ID:olkdmZco
佐天「う……だからその言い方は卑怯だよ……」

初春「ばかー!佐天さんのばかー!死んだらどうするつもりだったんですかー!うええええええええ!!!」

佐天「あ、あーあーあー!わかったから!だから泣きやんでストップ初春!!!」

初春「びえええええええええええええん!!11」

佐天「う、うあ、ああもう!!」

ぎゅっ

初春「ひうっ!さ、さてんさん・・・?」

佐天「大丈夫だからね?私はちゃんとここにいるし、初春から離れたりしないから」

初春「ひ、あ、あうううううう…・…さてんさぁーんっ!!」ぎゅうぅ

佐天「(おふぅ……傷にひびく……こっちから抱きしめたと言えどこれは失策だったぜ……)」



412 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 20:55:48.28 ID:olkdmZco
初春「……」

佐天「……あの、初春さん、そろそろ離して―――」

初春「嫌です」ぎゅうっ

佐天「あうっ」ずきっ

初春「佐天さんは嫌ですか?」

佐天「い、嫌じゃないけど……(けど傷が痛いのよ)」

佐天「あ、ほら、この体制だと初春疲れるでしょ?だからさ」

初春「だったら―――えい」

初春「こうしたら、佐天さんも私も楽ですよ?」

佐天「」

佐天「(いやいやいやだからって寝てる所に馬乗りになられてもって傷いたいー!)」

初春「んー……あ、こっちのほうがぎゅってしやすいです……」ぎゅう

佐天「(らめえええええ傷口開いちゃうううううう!)」

413 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 20:56:25.65 ID:vCDBJ/Q0
初春がだんだん黒子化していってるような・・・

415 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 21:06:06.98 ID:olkdmZco
初春「あー……さてんさんのにおいだぁ……」くんくん

佐天「(落ち着け佐天涙子、意識をカットカットカット……痛みなんてものは痛覚神経の電気信号でありまた化学物質の伝達に
    よって起こる危険信号でもあるつまりその分泌を止めてしまえばこの地獄のような痛みから逃げ出すことができることも
    道理でありしかし御坂さんや一方通行ならともかく私にそんなことできるのだろうかいやできないはずがないやってやる
    そうさ私は佐天涙子ちゃんだもの)」

初春「さてんさんのむねやわらくてきもちいいですぅー……」すりすり

佐天「(カットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカット
    カットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカット
    カットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカット
    カットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカットカット)」

初春「あは―――さてんさんすごいあせかいてますよぉ?わたしがなめてきれいにしてあげますねー……」

佐天「(一番停止二番停止三番停止四番停止五番六番共に停止最終ライン七番に全神経をそそぎ守りぬくその意識)」





ミサカ「おやおやこれは、とミサカは禁断の愛にぽっと頬を染めてしまいます」

417 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 21:10:42.99 ID:olkdmZco
初春「え?きゃあああああああっ!!!!」どんっ

佐天「がふっ」かくん

初春「ああああ佐天さん!って今まで私何を?!うわあああ恥ずかしくて[ピーーー]るううううう!!!」

ミサカ「落ち着きなさい、とミサカは花女に告げます」

初春「え?え?だって佐天さんがぎゅうってしてくれたからなんだか安心しちゃってあれなんでなんでなんでですかぁーっ!?」

ミサカ「どうでもいいからはやく佐天の身体の上からどきなさい、傷が開いてます、とミサカは忠告します」

初春「さ、さてんさーん!!!」がくがく

佐天「」

ミサカ「いい加減にしなさい」

初春「」ビクッ

ミサカ「この患者の容態は私が看ます、早く出て行きなさい、とミサカは若干怒りながら告げますが」

初春「あ……でも」

ミサカ「ハヤクシナサイ」

初春「……はい」バタン

420 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 21:16:17.47 ID:olkdmZco
――――。

佐天「―――あれ」

ミサカ「気がつきましたか、とミサカは確認をとります」

佐天「妹さん……の、誰?」

ミサカ「……確かに私たち妹達を見分けろというのは酷ですが、けれどなんだかショックです、とミサカつまり10032は落胆します」

佐天「あ―――久しぶり妹さんっ!」

ミサカ「なんともまあ釈然としない感動の再会ですが、久しぶりですね、とミサカは手を握ります」

佐天「うんっうんっ!で、なんでここにいるの?」

ミサカ「それは一応ミサカはあなたの主治医の助手ですから、とミサカはナース服をみせびらかせます」

佐天「あ、今気づいたけどナース服だ。似合ってるよ妹さん」

ミサカ「それはどうも、とミサカは少々照れながら謝礼を述べます」

佐天「……ところで初春は?なんだかとんでもないことされた気がするけど……うーん?」

ミサカ「……(おそらくあまりの痛みで前後の記憶が飛んでいるのでしょう、と推測します)」

ミサカ「彼女ならあなたが眠ったのを確認して学校へ行きましたよ、とミサカは目をそらしながら答えます」

422 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 21:23:30.57 ID:olkdmZco
ミサカ「しかし、あなたはまた無茶をしたようですね、とミサカはやれやれと肩を落とします」

佐天「ん……今回は完全に先走っちゃったんだけどね」

ミサカ「まああの時も何の手だてもなく第一位に向かっていくあたり、全く変わってないようですが、とミサカはあなたの無鉄砲さを遠回りに揶揄します」

佐天「えー」

ミサカ「それでは少し傷を診せてください、とミサカは聞きますが」

佐天「ん、わかった」しゅるしゅる

ミサカ「起きていると辛いでしょうから横になっててください、とミサカはいっちょまえにあなたの身体を気遣います」

佐天「はーい」



ミサカ「……少々傷が開いたようですが、あまり問題は無いようですね、とミサカは安心します」

ミサカ「(それにしても、綺麗な肌ですね)」さわっ

佐天「ひゃいっ!?ちょ、くすぐったいよ妹さんっ」

ミサカ「」ゾクッ

423 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 21:28:16.19 ID:olkdmZco
ミサカ「」さわさわ

佐天「んあぅっ……え、あ、妹さん?」

ミサカ「これは触診です、とミサカは若干興奮気味にいえなんでもありません」さわさわさわ

佐天「あっ……ひっ、や、やだ……そんな変な触りか……ひうっ!」ビクビクッ

ミサカ「」ぞくぞくっ


ミサカ「は!」

ミサカ「危ない危ない、もう少しでダークサイドへ堕ちる所でした、とミサカは慌てて手をひっこめます」

佐天「はぁ……はぁ……」

ミサカ「しかしこれは……」

ミサカ「いえいえ駄目です、この人は恩人であり大切な友人です、とミサカは邪念をはらいます」ぷるぷる

佐天「はぁ……あ、しょくしん、おわったの……?」

ミサカ「は、はい、とミサカは目を背けながら答えます」

佐天「ん……そっか(ちょっと気持ちよかったとか言えない/////)」

424 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/06(火) 21:30:01.41 ID:olkdmZco
ミサカ「それでは、安静にしていてくださいね、とミサカは部屋をあとにします」ぱたん

佐天「はーい……ふぅ」


そして私の意味のない夜は終わった。
しかし私はまだ気づいていなかったのだ。
あの時の行動が、この後彼にどう影響するかということを――――


幕間 完     

打ち止め編 終

佐天「第四……波動……か」 5



posted by JOY at 03:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 禁書クロスSS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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