2010年08月25日

佐天「聞かせてくれよ……お前の絶命の叫びでな!」2

176 :◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/25(日) 21:53:08.08 ID:UJIJ74wo
土御門「……面倒なことになっちまったにゃー」

上条「おい、今の話って本当かよ。魔術師が紛れ込んだって……」

ステイル「本当さ。今はこの街の警備も薄くなっているからね。その隙に入り込んだんだろう」

佐天「でもなんで魔術師がこの街に……っていうか、魔術師が来るのがそんなにまずいことなんですか?」

土御門「にゃー。そういや佐天ちゃんはその辺りの事情を知らなかったにゃー。ステイル、ちょっと説明してやれ」

ステイル「何で僕がしなきゃならない」ぷはー

土御門「え?だってお前12歳くらいの女の子が好みなんだろ?」

ステイル「ごふっ!!げほっ、ごほっがっ……!な、何を言っているんだ貴様!」

上条「そういやお前インデックスのことが……ってあつっ!やめろ洒落になんねえぞ!!」

ステイル「慣れ合うつもりはない……!そんな冗談を叩いている暇があればお前が説明してやれ!!」

上条「俺もただの高校生だっつうの……まあいいか、つまりかくかくしかじかだよ」

佐天「まるまるうまうま……はぁー……そんな裏社会的な事情があるなんて」




上条「あれ?俺佐天さんにこんなこと教えてよかったのか?」

土御門「いろんな場所に首つっこんでるし、詳しく教えてやったほうが歯止めにはなると思うけどにゃー」

177 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/25(日) 22:05:41.73 ID:UJIJ74wo
佐天「それで、そんな魔術師さんが何の用でここに?」

上条「まさか、またインデックスを……?」

土御門「それについては今から説明するぜよ。ステイル」

ステイル「……魔術師は二人。ローマ正教のリドヴィア=ロレンツェッティ。イギリス育ちの運び屋オリアナ=トムソン。
      両方女で、今のとこ確認がとれているのはそれだけだ。取引相手などはまだはっきりと解らないが」

佐天「運び屋?大麻とか?」

ステイル「ここはふざける場面じゃないぞ」

佐天「……はい(別にふざけてるつもりはなかったんだけどなぁ)」しゅん

土御門「ブツはとある霊装ぜよー」

上条「でも何でこんな場所で……言っちまえば奴らにとっちゃ敵地みたいなもんなんだろ?学園都市ってのは」

土御門「それが今回においてはそうでもないんだにゃー。知ってるかー上やん。この街では風紀委員や警備員は
     魔術師達を無暗やたらに捕縛・迎撃してはならないって決まりがあるんだにゃー。
     逆に、魔術師、つまりオカルト側も科学側である学園都市には無暗に足を踏み入れてはならない、って
     ことにもなっているぜよー。わかるか?ここは一度侵入ってしまえば双方手の出しづらい場所なんだにゃー」

ステイル「大覇星祭中でなければ侵入することなど出来るはずがなかったんだけどね……この警備ではそれすら許してしまう」


179 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/25(日) 22:16:07.88 ID:UJIJ74wo
佐天「うぅーん……?だったら、ステイルさんとか土御門さんみたいな人がいっぱい来たらいいんじゃないんですか?」

ステイル「たわけ。僕は「友人」として来ている。つまり個人だ。もしこれが教会側として来ていれば、他の魔術組織も
      我も我もとむらがるだろう。君はしらないかもしれないが魔術側には科学をよく思っていない奴らも多い。
      そんなのが簡単に入り込んだりしてきたら大変なことになるし、学園都市側も『必要悪の教会』という
      組織を容認して他を排他するとなれば、大きな魔術組織が黙っていないだろうが」

土御門「そういうことだからこの問題は外から援軍・増援を期待することはほとんど不可能ぜよ。
     つーわけで、だ。今回動けるのは俺とステイルしかいなかったってわけだにゃー」

上条「……?あれ?神裂はどうした?アイツなら「友達」扱いで助けに入れるんじゃないか?」

土御門「そりゃーもっともな意見ぜよ。けどな、今回ばかりはそれは出来ない」

ステイル「取引される霊装が霊装なのさ。名は『刺突杭剣』。その効果は―――聖人であれば一撃で即死させるモノだ」

佐天「なん……!」

上条「だと……!!」

180 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/25(日) 22:20:57.56 ID:UJIJ74wo
土御門「っと、そろそろ次の競技の時間だにゃー上やん。行くぞ行くぞー」

上条「なっ……こんな時に競技とかいいのか?」

土御門「こんな時、だからこそにゃー。もしかしたら向こうもある程度こちらを調べてきているかもしれないだろう?
    もしマークされているとしたら、こちらが取引を知っていると知られてはならない。
    そんなことになると逃げられやすくなるからにゃー。ほれほれ、間に合わなくなるぜよー」ぐいぐい

上条「わ、わかったから引っ張んな!」




ステイル「……」ふぅー

佐天「……あの」

ステイル「……なんだい?」

佐天「聖人って、なんですか?」

181 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch[sage]:2010/04/25(日) 22:35:58.63 ID:UJIJ74wo
ステイル「……聖人というのは以下略」

佐天「成程……あ、だからあんなに強かったんですね」

ステイル「ああ、そういえば君は一度神裂に会っていたか。あれはほんのさわりだけどね」

佐天「あの速さでさわりとか……」

ステイル「それで、今一度聞くが―――君は結局、どうするつもりだ?」

佐天「えっ」

ステイル「一度は初めて会った時に。二度はみさわ塾の時に。僕は警告したはずだ、
      『平和な日常を望むのならこれ以上踏み込むな、戻れなくなるぞ』と。
      さて、どうする?この国には『仏の顔も三度まで』とあるが……多少意味は違うが、これが最後の通告だ」

ステイル「もし不用意にこれ以上こちらに踏み入るのなら君を[ピーーー]。上条当麻はある理由があるから生かしているが、
      君にはその価値はない。科学側でありながら、魔術側を知りすぎた君は生かしておくに危険すぎるからね」

ステイル「さあ選べ。ここで引き返すか。覚悟を決めてこちらへ踏み込むのか」

ステイル「お勧めは前者だ。平和な日常が待っている。君のその特異な能力も、ただの科学の力として終えるだろう。
      後者は荒野を進むようなものと思え。何かあれば死ぬと思え。後悔することは確実だと保証してやる」

佐天「……っ」

佐天「そ、そんな―――」

ステイル「ちなみに、」

ステイル「曖昧な回答はするな。この場で[ピーーー]ぞ」

185 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/25(日) 22:41:35.35 ID:UJIJ74wo
佐天「……!(こ、この目はマジだ……この人、相性的に私に勝てないとしってこの台詞を……!)」

ステイル「……凄く失礼なことを考えられた気がするが。確かに相性では僕はかなり歩が悪いが……」

ステイル「しかしそれでも君を殺す手ならばいくらでもあるぞ。寝込みを襲う、だとかな」

佐天「変態っ!!」

ステイル「ここはふざける場面ではないと言っただろうが!!」カッ

佐天「ごめんなさいっ!」びくぅっ

ステイル「……はぁ。それで、どちらにする?答えは決まっていると思うけどね」

佐天「……」

佐天「……私は――――」

191 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/25(日) 22:54:03.47 ID:UJIJ74wo
佐天「――――私は、先へ進みます」

ステイル「……正気か」

佐天「さっきの話……魔術師がもし学園都市にはいりこんだら、って話でしたけど」

佐天「それって、過去にもあったんですか?」

ステイル「……ああ」

佐天「それで、けが人は」

ステイル「出たよ。警備員や風紀委員、他にも多数」

佐天「もしその中に私の友達がいたら?そう考えたら悩む必要なんてないですよ。
    私の友達は傷つけさせない。守れるのなら守ります。
    今回の事件も、もしその魔術師が魔術をつかって、周りに被害が出たら―――そして、その中に知り合いがいたら。
    私はここで退いたことを後悔します」

佐天「だから私は前へ進みますよ」

ステイル「……それは結構」

ステイル「ならばこれからは君をそういう目で見よう。もっとも、そのような甘い義では早々に命を落とすかもしれないがね」

佐天「ふふっ、ステイルさんだって人のこと言えないくせに」

ステイル「何?」

佐天「上条さんから聞きましたよ、ステイルさんってインデックスちゃんのために……」

ステイル「焼き尽くせイノケンティウス!!」

佐天「ちょっ」

193 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/25(日) 23:00:04.79 ID:UJIJ74wo
佐天「熱吸収がなければ死んでいた」

ステイル「全く、忌々しい能力だ」

佐天「そんなこと言われても……それで、どうすればいいんですか?」

ステイル「とにかくオリアナとリドヴィアを見つけなくては話にならないが……『運び屋』というくらいだ、
      目的のモノは十中八九オリアナが持っているだろうが」

佐天「探す……この人ごみの中から一人を見つけ出すなんて、それはまた……」

ステイル「そういうものだよ。さて、容姿だか……―――――……と、こんな感じだ」

佐天「それだけじゃ条件に当てはまりそうな人たくさんいますけど」

ステイル「『刺突杭剣』はこんな形をしている。つまり、運ぶとなればそれなりに目立つから、そう難しいことでもないだろう」

佐天「なるほどねー……よーし、それじゃあ頑張って見つけますかー」

ステイル「土御門も言っていたが一応競技には出るんだね。ま、君は今飛び入りでこちら側にきたからばれるはずないが」

佐天「了解っすー。応援にきてもいいんですよ」

ステイル「はいはいわろすわろす」

214 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/26(月) 12:40:50.38 ID:k7KSDvso
『とにかくさっき言ったような女が居たらすぐに連絡しろ。ほれ』


佐天「てな感じで携帯番号げっとしたけど本当使い道ないよねー」

佐天「……」

佐天「……大丈夫大丈夫。後悔なんてしない。この能力を貰った時に、左天さんと約束したんだから」


佐天「それにしても本当人多いなー。いくらおっきなモノ持ってるからって、こんなんで見つかるのかな」

佐天「視力強化使ってもあんまり効果無さそうだし……てかあれは使いたくないし」

216 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/26(月) 12:49:59.67 ID:k7KSDvso
なんで見てるんだよ……怖っ



佐天「……そういえば」

佐天「ちょっと小腹が空いたかなー……くっ、しかし今私は小銭入れすら持ってない!なんて不幸!!」

佐天「目の前に屋台があるのに!手を伸ばせば届くのに!……まぁしょうがないけどねー」

ミサカ「そんな貴女に朗報です、とミサカは背後から胸をわしづかみにします」

佐天「はあああうぁっ!?!なななな何すんですか妹さん!!」

ミサカ「あり?おかしいですね、ミサカの読んだ漫画には友達とはこうしてスキンシップを取ると描いてあったのですが、とミサカは獲得した知識に疑問を抱きます」

佐天「そっ、その漫画間違ってるって!何読んだのよ!」

ミサカ「To Loveる ですが。とミサカは漫画の題名を答えます」

佐天「おーけー妹さん、その知識は今すぐ捨てよう。ね?」

ミサカ「捨てるのはやぶさかではありませんが、ミサカは少しショックを受けます。とミサカ14444号はいじけました」

佐天「ん……あー、ミサカちゃんの方ね。ごめん、10032さんの方と見分けが……」

ミサカ「遺伝子レベルで同一の背格好ですから仕方ありませんけどね、とミサカはやはり少し卑屈になってみたり」

217 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/26(月) 13:00:10.25 ID:k7KSDvso
佐天「ううーん……なにか見わけ着くようなものあればいいんだけど……あ、そうだそうだ」

佐天「はいこれ。これをこっちに付けてさ……うん、かわいいかわいい」

ミサカ「髪留め、ですか……ですが良いのですか?とミサカは確認をとります」

佐天「ま、これはこれで四枚花弁で、ほら、ローアイアスみたいでかっこいいし?」

ミサカ「……それでは、ありがたく頂戴いたします、とミサカは初めての贈り物に心ときめかせてお礼を申し上げます」

佐天「よくってよよくってよー」




ミサカ「しかしその髪留め一枚一枚分かれていたのですね、とミサカは新事実に驚愕します」

佐天「案外知られてないけど実はね」

218 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/26(月) 13:08:10.45 ID:k7KSDvso
ミサカ「さて、それでは最初の話題に戻りますが」

佐天「朗報だっけ?」

ミサカ「はい。その朗報とはここにミサカが居たということに他なりません。とミサカはポケットからサイフを取り出します」

ミサカ「さあ好きなものを食べると良い、とミサカは涙子に勧めます。遠慮することはありません、この前のご飯のお礼ですから、
    とミサカはどうぞどうぞと背中を押します」

佐天「そっ、そう?それじゃたこ焼き1つお願いしよっかな」

ミサカ「わかりました。へい親父さん、たこ焼き1つプリーズ、とミサカは注文します」

親父「まいどー。嬢ちゃん達仲いいねえ」

ミサカ「そ、そんな……お世辞なんて言っても何も出ませんよ、とミサカは手を振ります」テレテレ

親父「(何この子かわいい)」

219 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/26(月) 13:14:17.22 ID:k7KSDvso
ミサカ「さあどうぞ、とミサカは戦利品を手渡します」

佐天「ありがとー。あれ?なんか多くない?」

ミサカ「ふふふ、それはミサカ達の仲睦まじさの結晶です、とミサカはえも言えぬ優越感に浸ります」

佐天「ふぅーん……?まあいいや、いただきまーす」

ミサカ「……?はて、以前読んだ本ではたこ焼きを食べるとその熱さのあまり噴き出してしまうと読んだのですが、とミサカは
    これまた漫画から得た知識を疑います」

佐天「(あー、熱耐性あるからなー……そうだ)」

佐天「だったらミサカさん食べてみる?あーん」

ミサカ「あーん、とミサカはいつぞやの逆の立場になっていることを思い出しながら口を開けますわっつい!!」

佐天「ね?熱いでしょ?」

221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/26(月) 13:25:39.02 ID:k7KSDvso
ミサカ「……どこぞのボブのような口調で言わないでください、とミサカは口内に残る熱さを我慢しながら恨めしげに涙子を睨みつけます」

佐天「あははーごめんね?私熱いのに強くってさー」

ミサカ「そんなことでアレを我慢できるとは思いませんが……まあいいです、とミサカはふっきれてみます」

佐天「そう?で、美味しかった?」

ミサカ「そういえば熱さでよく味が解りませんでした、とミサカはしょんぼりします」

佐天「だよねー。たこ焼きって美味しいんだけどこの熱さがねー……っと。はい、あーん」

ミサカ「……ひとつお伺いしてもよろしいでしょうか、とミサカは許可を得ます」

佐天「なになに?」

ミサカ「何故一度たこ焼きに口づけしたのでしょうか?とミサカは本当に理解できないと言った様子で尋ねます」

佐天「……熱くなくなるおまじない、みたいな?(本当はちょっと熱吸収しただけなんだけどね。手汚れるから口で触れただけなんだけど)」

ミサカ「そ、そうですか。ではあーん……ん、本当に熱くなくなっていますね、とミサカは東洋の神秘に驚きを隠せません」


224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/26(月) 13:35:44.10 ID:k7KSDvso
そんなこんなで。


佐天「ごちそうさまでした!ありがとね、ミサカたん」

ミサカ「どういたしまして、とミサカはゴミを清掃ロボに差し上げます」

ミサカ「それで、涙子はこれからどのような予定で?とミサカはあわよくばこの後一緒に行動したいなぁとかそんな希望を織り交ぜながら尋ねます」

佐天「予定って言っても……」

pllllllllllllpllllllllllllllllllllll

佐天「っと、ごめんね、電話だ―――ステイルさん?」ピッ

ステイル『オリアナが見つかった。今上条当麻から送られて来たGPSのデータを送る』ピッ

佐天「……要件言ったらすぐ切りますか。随分ドライな関係で」

佐天「ごめん、ミサカちゃん!ちょっと急用がはいっちった!」

ミサカ「そう、ですか。それでは仕方ないですね、とミサカは隠そうともせずしょんぼりします」

佐天「うっ……こ、この埋め合わせは必ず!そうだ、ナイトパレード一緒に見に行こう!ね?」

ミサカ「……!はい、是非。楽しみに待っています、とミサカは元気よく送りだします!」

230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/26(月) 14:13:25.21 ID:k7KSDvso
佐天「っと、結構遠いか―――けど、この速さなら……」



土御門「アレか」

上条「…・・っはッ……そう、だよ……!あの馬鹿でかい看板持った作業服来た金髪がそうだ……!」

ステイル「ふん、器用な奴だ。この人ごみを駆け抜けるとは」



佐天「げっ、凄い人……こんな場所で走ってるの?」

佐天「おっ、いたいた。皆揃ってるんだ」

232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/26(月) 14:21:01.82 ID:k7KSDvso
佐天「どうもっ!そんで、誰が目標ですか?」

上条「なっ……!」

土御門「おいステイルこれはどういうことだ」

ステイル「彼女の意志だよ。別に強要してないさ」

上条「意志って……」

佐天「ま、事情は後で話しますって。それで、誰が目標なんですか?」

土御門「……あの作業服を着た看板もった金髪だそうだ」

上条「土御門まで…・・!」

土御門「ただでさえ少ない人数なんだ。強力してもらえるならありがたいだろ?それに、佐天の能力は重宝できる。
     どんな事情があったかは知らないが、覚悟の上ならこちらからとやかく言うことは無い」

佐天「そーいうことですよ上条さん。で、あの人ですね……って、土御門さん喋り方変わってませんか?」

土御門「にゃー。真面目に話すとあんな感じなんだぜい」

ステイル「無駄口叩くくらいなら追いつく努力をしろ。オリアナのルートが変わったぞ」

土御門「……?随分おかしな選択肢だにゃー。何かあったのか?」

上条「あれじゃねえか?テレビの取材かなんかで、巻き込まれるのを避けたんだろ」

234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/26(月) 14:33:25.42 ID:k7KSDvso
佐天「でもオリアナって人が逃げた方は……」

上条「……バスターミナル?整備場か何かか?」

土御門「無人バスも整備無しでは動き続けられないからにゃー。おおかたこの大覇星祭のために必要ない建物を潰して
     即席で作り上げたってところだろ」

佐天「―――ッ!土御門さん上ッ!!」

土御門「炎柱か……!くそっ、魔術でこちらを潰す方向に出たか!!」

佐天「このっ……って、吸収してるのに終わりが無い!?」

ステイル「ほら、こんな時こそ君の出番だろう?女の子にばかり押しつけてないで早く行け」

上条「わかってるっつうの!!」パキーン

ステイル「そうそうそれでいいのさ。全く、我ながら素晴らしいチームプレイだね」

上条「この野郎……ッ!」

土御門「コント噛ましてる場合じゃないぜよ。ほれ、新手だカミやん」

上条「くそう!人をこき使いやがって!!!」パキーン

235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/26(月) 14:40:03.51 ID:k7KSDvso
佐天「うわあなんだか上条さん人間不信になりそうな目でこっち見てる」

土御門「カミやんならこれくらいでへこたれないにゃー。それよりステイル、お前はここでルーンを張って
     待ち構えていてくれ」

ステイル「わかった。人払いも使っておく」

土御門「頼むぜい。カミやんはそっちに置いておくから魔術的な迎撃は全部任せてやってくれ」

上条「おいおい勝手に話進めんなよ……つか全員でおっかけたほうがいいんじゃねーの?」

土御門「バスが遮蔽物になっているからな……これだけ多いと入れ違いになる可能性もある。出来るだけ経路は潰すのが
     追撃戦の基本だ。佐天ちゃんは一緒に来てくれにゃー。その身体強化があれば俺と同じくらいには動けるんだろ?」

佐天「了解っす。さっき吸収しましたし、ばっちりですよ」

上条「お、おいおい……今みたいに攻撃しかけてきたらどうするんだよ?」

土御門「避ける」

佐天「上に跳べば当たらないでしょうし」

上条「無茶苦茶すぎる……」

237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/26(月) 14:55:02.40 ID:k7KSDvso
土御門「よっしそれじゃいくぜよ佐天ちゃん。いいか、まっすぐ走りきることを考えろ。いちいち魔術を相手にするんじゃないぜよ」

佐天「了解っ」

土御門「よし……走れ」


土御門「前方と左右からか!走りぬいて避けろ!」

佐天「このっ……!上から氷!?」

土御門「気にするな!追尾性ではなく落下によるものだ!前へ進めば抜けられる!」

佐天「……っ危なぁっ!っと、金髪みっけ!!」

土御門「―――おいおい嘘だろ」

佐天「土の…津波……!?」

土御門「不味い……避けてもこのままじゃ辺りが潰されちまう……!」

佐天「―――は!任せてくださいよ!さっき十分に吸収しましたからね!

佐天「さぁーて久々だけどいきなり全力でいくよ……」


佐天「二重第四波動ォォォォおおおお!!!!」

238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/26(月) 15:01:24.04 ID:k7KSDvso
佐天「ちっ……一回じゃ破壊しきれないか……!」

土御門「もう一発いけるか?」

佐天「問題なく!!―――よっし充填完了!二重第四波動ッ!!」

土御門「にゃーいきなり寒くなったにゃー……っとアイツは……」



佐天「……どうしたんですか土御門さん、そんば場所に突っ立ってないで早く追いかけないと……っ」

佐天「マンホールの蓋が開いてて左右のガラスが割れてて……これじゃあ」

土御門「『追跡封じ』か……くそっ、ふざけやがって!!」

佐天「――――駄目か。表に人が多すぎて熱がばらばらだ……それ以前にさっき熱吸収しちゃったからそれもあるかな」

土御門「仕方ない……一旦戻って作戦をたてなおそう。まだ遠くには行ってないはずだ」

239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/26(月) 15:09:45.03 ID:k7KSDvso
土御門「すまん、取り逃がした」

ステイル「異名は伊達では無い、ってことか……しかし何も収穫が無いって顔でもなさそうだね」

土御門「奴が使っているだろう霊装を抑えた。コイツを使って遠隔操作みたく術を発動させていた可能性が高い。
     それを利用して探索術式を組みたいから手伝ってくれ」


上条「なぁ、なんだあの単語帳の1ページ」

佐天「五大元素とそのシンボルカラーを使っての霊装ですって。相性の悪い色同士を組み合わせたりして
    わざと反発させて力を生み出してるとかどうとか」

上条「ふぅん……」

240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/26(月) 15:23:37.54 ID:k7KSDvso
土御門「っと、完成したぜい『理派四陣』。こいつを使えば半径3キロ以内ならたちどころに奴の居場所がわかるぜい。
     ステイル、頼む」

ステイル「任された」

上条「3キロか……結構キツイな。交通機関使われたらアウトだろ」

土御門「しかもこの術式は次の発動までに15分タイムラグがあるからにゃー」

佐天「ま、たぶん大丈夫ですよ。一度振り切ったのなら次は見つからないように人ゴミにまぎれて移動するはずですから。
   つまり目立たないように―――となると、あの大きな荷物を持ったまま電車とかに乗るには抵抗あるでしょうからね」

土御門上条「……」

佐天「……え?何ですかその視線」

土御門「いや……随分冷静な分析だにゃーと思って」

上条「確かに言われてみりゃそうだけど……」

佐天「……あれ?―――ああ、まあ、睡眠学習の効果ですよ」

上条「?」

土御門「……ま、何にしても頭が切れるみたいで頼りになるにゃー……よし、発動したぜい」

佐天「おおっ、地面に地図が……」



ステイル「―――ッ!?!?が、あああああああああああっ!?」


242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/26(月) 15:46:15.24 ID:k7KSDvso
上条涙子「―――――!?」

土御門「空間がたわんだような音……カミやんすぐにステイルを殴れ!!」

上条「……くそっ!!」パキーン

ステイル「……ぐ、は―――ぁ。は、くそ、なんだ今のは……迎撃魔術か……?」

佐天「ステイルさん大丈夫ですかっ……?」

ステイル「……大丈夫だ。心配なんてするな」

土御門「……迎撃魔術ってんならこっちにも影響ありそうだけどにゃー……折り紙の方には全く何もないし、
     おそらくステイルの魔翌力を読んで反応したんだろう。くそ、あの野郎。いきなり魔術に切り替えたと思ったら
     俺達の魔翌力を知るのが目的だったのか」

上条「……何だ?つまり今ステイルが魔術を使うと今みたいになる……つまり魔術が使えないってことか?」

ステイル「癪だが、おそらくそういうことだろう。くそっ、まさかここまでやってのけるとはな」

佐天「けどそうなるとオリアナさんって凄い人なんですね。逃げながら探知解析逆算応用迎撃までしたんですから。
    魔術のことはよくわかんないですけど、それって簡単じゃないんですよね」

ステイル「いや、もしそれが出来ていたら今頃封印指定か各魔術組織から引っ張りダコだろうさ。
      おそらく他に何か演算装置のようなものを用意しているんだろう。しかし―――」


256 :◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 20:56:32.20 ID:k7KSDvso
土御門「なんだステイル、俺と同じ意見ってところか?」

ステイル「……もしそうだとしてもありえないだろう」

土御門「いやーオリアナのこの手口だとそうとも言い切れないんじゃないかにゃー」

ステイル「だとしたら奴は他にも魔術師を連れていてもおかしくないと思うんだが……」

土御門「んー、わからんがしかし、これくらいしか可能性がないように思えるにゃー」

上条「お前ら何勝手に意志疎通してんだよ……わかんねえ」

土御門「なーに、ただこの迎撃魔術のやりくちが、まるで原典のようだな、って話だにゃー」

上条「げんてッ……マジかよ」


佐天「原典というものが何だかわからない……」

257 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 21:00:55.79 ID:k7KSDvso
土御門「にゃー。そういや佐天ちゃんは原典については全然しらなかったにゃー。丁度いい、準備している間に
     ステイルに講義してもらうといいぜよ」

ステイル「なんで僕が……」

佐天「とか言いながら教えてくれるステイルさんに期待」

上条「頼むぜ」

ステイル「焼き尽くせイノケンティウ……があああああああああっ!!!」

上条「何やってんだ馬鹿!!」パキーン

ステイル「はぁっ……く、ツッコミ役が板についてきたせいか……!!」

土御門「身体を張ったつっこみは恐れ入るが無理するなよ……」

258 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 21:07:56.32 ID:k7KSDvso
ステイル「ふぅ……いいか、原典と魔方陣の関係性についてだがな……」


かくかくしかじか
まるまるうまうま


ステイル「というわけだ」

佐天「なるほど……つまりオリアナさんの単語カード一枚一枚は原典並ってことですか」

ステイル「たわけ。なにが成程だ。全然わかってないじゃないか」

土御門「原典並、じゃなくて原典のなり損ないみたいなもんだろうにゃー。おそらくすぐに壊れる、使い捨てを想定したもんだろうにゃー」

ステイル「『速記原典』、と言ったところか。ま、原典と呼ぶかどうかすら疑わしいからこの名も正しくはないんだが」

上条「まあ、魔方陣だとか原典だとかはよくわかんなかったけどさ」

佐天「そうですか?結構面白い話でしたけど」

ステイル「……僕たちの専門を面白い、で片づけないでくれ。そっちの男のように何も理解されないよりは話甲斐はあるけどね」

259 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 21:15:35.08 ID:k7KSDvso
佐天「そういえばさっきから土御門さん何してるんです」

土御門「現状打破の一手。『理派四陣』が使えるのと使えないのじゃ全く違うからにゃー。そのためにはステイルに戦線復帰してもらわないと」

上条「ってことは今ステイルにかかっている迎撃魔術ってやつを解く方法か?」

土御門「それは全く正しくないぜよカミやん。この魔術はステイル本人にかかっているんじゃない、生命力に反応して自動で発動しているんだぜい。
    つまり、だ。その大元―――発動させている単語カードを破壊しないといけないんだにゃー」

ステイル「本当に全く話を理解していない男だな、君は」

佐天「けどその単語カードってどこにあるんですか?オリアナ本人が持っているんじゃ……」

土御門「いや、それはないと思うぜい。そんなことすれば発動元をたどられれば自身の居場所を明かすことになる。
    おそらくどこかに設置しているんだろうよ、今までみたいににゃー、っと」




土御門「よし出来た……おいステイル。なんでもいいから魔術を使え」



上条涙子「な――――」

上条「何言ってんだ土御門!お前さっきのステイル見ただろ!一度魔術を使っただけであれなのに……!」

土御門「一度?一度なわけがないだろう……ステイルには『速記原典』の場所がわかるまで何度も使ってもらうさ」

上条「てめェ……っ!」

260 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 21:21:50.65 ID:k7KSDvso
ステイル「……わかった。それでいこう」

上条「な―――!」

ステイル「気持ち悪いから慣れ合うな上条当麻。ここは戦場だぞ。そんな甘い考えで先へ進めるか」

上条「でも……佐天さんも何か言ってやってくれ!こんなのは間違ってる!
    その術式を発動して絶対に勝ちを掴めるってんならわかる!けどそんな保証は全然無いのに!
    他人と自分を犠牲にしてまでそんな―――」

佐天「うるさいですよ、上条さん」

上条「……ッ」

佐天「ステイルさんがそう言うのならそれでいいでしょう。それに今は一分一秒が惜しいし、何より他に手はありませんよ」

上条「お、まえ……!」

土御門「そういうことだ上条。さ、いいかステイル」

ステイル「ああ。だが絶対に場所を特定しろ。これ以上大事にするつもりはないからね」

土御門「解ってる。彼女の生活は守るさ。それが条件だからな」

261 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 21:40:45.97 ID:k7KSDvso
―――――――。

土御門「―――反応あり、っと。ここから北西……距離は302ってとこか?移動の反応がないところを見るとやはり設置型みたいだにゃー。
     ってことはオリアナ自身も遠くには行ってない……ここら辺は佐天ちゃんの予想通り、人ごみにまぎれて移動してるのかもしれんぜい。
    おいカミやん、地図もってないか?ああ、GPSでもいいしパンフレットでもいいぞ」

上条「……つち、みかど……」

土御門「あん?GPSはあるだろうに何してる。まあいい、佐天ちゃん、ちょいとGPS見せてくれないかにゃー」

上条「……、テメェェえええええええッ!!」だっ

佐天「落ち着いてください上条さんっ」がっ

上条「ぐ―――離せ佐天さん!」

土御門「ん?ああステイルなら大丈夫だろ。コイツもこれで一流の魔術師だ、魔術的な攻撃に対する耐性くらい備えている。
     それにコレは生命力を空振りさせるようなモンだ。その影響で体力が一気に低下するが……それだけだ。
     日射病みてぇなもんだよ」

上条「ふざけてんじゃねぇぞクソサングラスが!!誰のためにステイルが倒れてると思ってんだ!
    なんでそんなに冷たくなれるんだよ!!テメェが魔術使えてりゃこんなことには―――ぐっ!?」

佐天「それ以上言っちゃだめですよ上条さん――――大丈夫ですか、土御門さん」

上条「…………っ!!」

土御門「お気づかい痛み入るにゃー佐天ちゃん……俺の能力は肉体再生だからにゃ……ま、これくらいならまだ大丈夫さ」

上条「お前っ……!」

土御門「なーに驚いてんだカミやん……術式に反応して場所を特定できる『占術円陣』……
     そんな便利な術が、魔力無しに発動できるわけないだろう……?」

262 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 21:45:36.80 ID:k7KSDvso
土御門「そんな顔すんなよカミやん……お前の言うとおりさ……俺が満足に魔術を使えてりゃステイルはあんなことにはならなかった。
     この借りは、そうだな……全部終わってから、利子つきで返してやることにするか……」

佐天「……土御門さん、さっきの場所ですけど……」

土御門「ああ」

佐天「本当に間違いないんですね?ここでいいんですね?」

土御門「正確に言うと少しの誤差はあるが……そう大きく違いはないだろう」

佐天「……ここ、私の学校ですよ」


土御門「なん……」

上条「……だと?」

263 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 21:56:49.44 ID:k7KSDvso
佐天「そうだ、すっかり忘れてました……次は全校生参加の玉入れでした……」

土御門「……正確な位置だと競技場の真ん中、か。クソッタレ、オリアナの野郎……!
    ご丁寧に一番手ェ出しにくいところに……!」

上条「全校生参加っていうと競技時間かなり長いな……30分か、1時間か……」

土御門「玉入れってことは玉の入ったカゴか、入れる為のカゴか……いや、まて、佐天さっきなんて言った?
     確か『私の学校』って……」

佐天「はい、柵川中学校ですよここ。生徒数がおおいから面積も大きくて……」

土御門「よし、佐天と上条はすぐに柵川中学へ向かえ。佐天は正面から堂々入れるだろう。上条はどうにかして潜入しろ」

上条「潜入するのはやぶさかじゃねえけど……佐天さんが入れるなら俺はいいんじゃねえか?」

土御門「いや、この『速記原典』は生命力を空振りさせる……つまり一般人にも作用する可能性があるにゃー。
     その場合はおそらく直接触れた場合になると思うが……」

佐天「む。つまり私じゃ直接触れることは危険ってことですか」

上条「いや待てよ土御門。ってことはもし何かの手違いで誰か生徒が触れた場合は……」

土御門「……マズイな。ステイルのように魔術耐性がない分、余計にな」

上条「くっ……ふざけやがって……!」

土御門「そういうことだから急げ。俺も応急処置だけ終わらせたらすぐに行く」

佐天「急ぎましょう上条さんっ!」

264 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 21:58:23.36 ID:k7KSDvso
―――柵川中学

佐天「私はギリギリってとこか……上条さんはなんとかしてもぐりこむって言ってたけど」

御坂「やっほー佐天さん」

佐天「うええっ!?御坂さん?」



今レールガンのラジオ聞いてたら佐天さんのキャラソンかかってきたヒィィィィハアアアアアアアアア!!!

267 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 22:02:48.10 ID:k7KSDvso
あれ?俺音楽とかってあんまりわからん人間だが伊藤さん歌あんまり上手くなくね?……なくね?
いや、きっと気のせいだよな。うん。


―――柵川中学

佐天「私はギリギリってとこか……上条さんはなんとかしてもぐりこむって言ってたけど」

御坂「やっほー佐天さん」

佐天「うええっ!?御坂さんって相手校って常盤台!?」

御坂「ふふふ、ここで佐天さんを倒して罰ゲームのための生贄としてやるわ!」

佐天「……!ほほう、いい度胸でしょう。ならば私の屍を越えていきなさい!ただし!屍に出来るものならなァ!!」

御坂「その意気はよし、ってところね……!」


ペター、ット
ウワッバカヨゴレタテデサワルナバカ!
モウイイ、イクナラハヤクイケ!


269 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 22:12:27.17 ID:k7KSDvso
佐天「さて、と……土御門さんと上条さんは……」

土御門「にゃー、待たせたにゃー」

佐天「あれ?上条さんは?」

土御門「……常盤台の知り合いにバレるとまずいってんで今は人ごみの中に潜り込んでるぜよ」

佐天「ああ……御坂さんか……」

土御門「けど相手が常盤台とは不幸だにゃー。こりゃー難儀するぜい」

佐天「流れ弾に当たってリタイア、なんて笑えませんよ……『速記原典』はどこにあるか目星はついてますか?」

土御門「おそらくあの入れるためのカゴあたりが怪しいと睨んでるぜよ。8本だから一人あたり3本、ってとこかにゃー。
     俺とカミやんは大丈夫だが、佐天ちゃんが見つけた場合は誰も近寄らないようになんとかしてくれにゃー」

佐天「了解っす。よし、熱吸収熱吸収、っと」

土御門「本当便利な能力だにゃー羨ましいぜよ」

佐天「反動もあるからそんなに頻繁に使えませんけどねー」

270 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 22:18:56.97 ID:k7KSDvso
佐天「どもども上条さん。災難でしたね!」

上条「ああ……顔バレするとかよりも常盤台相手に動けるのか?」

土御門「その辺りは気合いしかないぜよー」


『用意―――――始め!』


土御門「うおおおおおおおおお!?」

佐天「ちょっ」

上条「なんだこれ―――玉入れじゃなかったのかよー!」

土御門「砲弾いれってとこかにゃー!?とっ、とにかく一旦退け退けー!」

272 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 22:24:23.07 ID:k7KSDvso
土御門「作戦会議ッ!」

佐天「とりあえず私が一番自由に動けると思うので私が突っ込もうと思います!」

上条「いや危険すぎるだろ!」

土御門「けどそれくらいしか方法ないにゃー。俺と佐天ちゃんが見つけにかかるからカミやんはそれから動いてくれ」

佐天「よっし玉入れしてる暇はないけどせいぜい妨害くらいしてやるわよー」

土御門「行くぜい、俺はあっち、佐天ちゃんは向こうから頼むにゃー」

佐天「合点承知っ」


土御門「ちっ、これじゃないか……っとぉ!」



佐天「んーこれには無いかな……っと、はいはい熱吸収熱吸収。常盤台は普通の能力が多いから火炎系も多くてやりやすいねー。第四波動(中)ー」



上条「やべえただ突っ立ってるだけだと逆にあぶねえ!」

274 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 22:34:19.55 ID:k7KSDvso
佐天「はいはい第四波動第四波動……っと、3本目も駄目かっとおおおお!?!?」

佐天「ひっ、人が倒れてっ……!うわ、ポールも倒れる……!」



ガゴォン……


佐天「っ……今のって御坂さんのレールガン……?」



ドーシテアンタガチュウガッコウノキョウギニマギレコンデルノヨー!
マテミサカ、ソノテノウチニアルモノヲミセロ!


佐天「oh...結局見つかってる」

275 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 22:44:21.04 ID:k7KSDvso
佐天「まあいいや、今のうちに探さないと……」


吹寄「全く、アイツは何をやっているのかしら。事情は後で聞くとして、今は一旦中止にしないと……」ブツブツ


佐天「あれ?あのポールの部分にある単語ページみたいなのって……まさかあれが?」


吹寄「どうしてやろうかしら?自分の学校の応援にも行かずに他の学校に忍び込んで常盤台の生徒を押し倒すなんて」ブツブツ


佐天「よっし見つけた。上条さんは……あらあらお盛んなことで。じゃなくて、丁度近くに居たかー」


吹寄「けどこんなイライラしてちゃ駄目ね、まずはカルシウムの補給を―――」ブツブツ


佐天「……え、ちょ、待って。あの人ポールの方に向かってない?」

佐天「(あの腕章……運営委員?―――まさか、ポールが倒れたからそれで……?」

佐天「ま、まずいかも!!」だっ



吹寄「さて―――中断の―――」

佐天「待ってぇぇぇえええええっ!!!」

吹寄「え?」

がっ

276 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 22:47:03.49 ID:k7KSDvso
佐天「(よ、よし!ギリギリでポールには触らせなか―――あ)」

佐天「(しまった――――代わりに私が触っちゃった。えへ)」


佐天「……ヘルプミー、上条さん」


上条「……ッ!!!!さてんさ―――ー」



佐天「――――――ッ!!!!!!!!」


土御門「早く佐天を触れ上条!!今ならまだ大丈夫だ!!」

上条「この―――!!」


御坂「え―――佐天さん?」

277 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 22:51:58.49 ID:k7KSDvso
パキーン

上条「佐天さんっ!オイ!!」

土御門「大丈夫だカミやん!!日射病みたいなもんだと言っただろう!!今すぐ病院に―――」

佐天「―――へへ、な、なんとか無事っぽいですね……」

上条「って大丈夫なのかよ!」

土御門「……あれー?おかしいにゃー。もしかして思ったほどでもなかったのかにゃー」

佐天「い、いや……頭がガンガンして……ちょい無理っぽいです……あふぅ」

吹寄「何してるの貴様たちは!先ずは医務室へ運びなさい!」

上条「りょっ、了解!!」

土御門「担架!担架を持ってくるにゃー!!」

278 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 22:54:41.25 ID:k7KSDvso
―――医務室

「日射病だね……水分補給と栄養補給のために点滴うっといたから、とりあえずこれで大丈夫だろう」

佐天「うあー……きっつー……」

御坂「大丈夫?」

佐天「えぇ、まあ……かなーりキツイですが……」

佐天「それよりいいんですか……競技、再開しますよ」

御坂「友達がこんな状態で競技なんて行くわけないでしょ馬鹿」

佐天「……えへへ。なんだか嬉しいですね、それ」

御坂「何言ってんだか……」

279 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 22:57:08.76 ID:k7KSDvso
御坂「……また何かしてたの?」

佐天「……あたまいたいーでーすー」

御坂「……はぁ。まあいいわよ、言いたくなかったら」

佐天「……ごめんなさい」

佐天「けどこれは言えないことなんで……ああ、そうだ、御坂さん」

御坂「ん?何?」



佐天「先に言っときますね―――さよならです」




御坂「―――はい?」

佐天「……なんちゃって。気にしないでください」

280 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 23:01:47.61 ID:k7KSDvso
佐天「それじゃ、ちょっと眠らせてもらいますねー」

御坂「え、ちょっと、今のって」

佐天「ぐぅ……」

御坂「……はぁー。あの馬鹿に会ったらとっちめてやる」



――――久しぶりに夢を見た。  
      たぶんそれは、有り得ただけの、可能性の話。
      あの人はただ純粋に好きな人のために動いただけなんだって。
      でもそんな想いすら叶わなかったんだって。
      なんて救いがない。
      そう言ったら、あの人は。
      「もしそうだとしても、仕方ねぇことさ」
      そう言って笑ってたけど、その包帯の下は、きっと。

283 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/26(月) 23:24:09.63 ID:k7KSDvso
「―――ん」

窓から流れてくる風で目が覚める。
まるで金槌で内側を叩かれているかのような頭痛は、今はほとんど消え去っていた。
ベッドの横には御坂さんが眠っている。疲労と風の心地よさがあいまってのものだろうか。それもしょうがないと思う。
医務室の時計は12時半を回っていた。以外と眠っている時間は少なかったらしい。

「そう、だ……オリアナ。オリアナは……?」

枕の横にあった携帯電話を手にとって電話をかける。相手はつい最近登録したばかりの番号。
レトロな呼び出し音が数回なった後、何だ、という無愛想な声が聞こえてきた。

「ステイルさんっ、オリアナは―――」

「ああ、一度は追いつめたが取り逃がした―――目的の物はこちらが手にしたがね」

目的の物。あの看板に偽装されているであろう『刺突杭剣』の事か。
取引を中止させる事が目的だったのだから、これはこれで成功ってことになるのだろう。
相手もまさか敵の手に渡ってこれが無事であるとは思わないだろう。おそらく取り返すために戦いに来たりはしないはずだ。
よかった、と身体の力を抜いた瞬間、しかし、というステイルさんの声が聞こえてきた。

「しかし、どうにも妙なことになった。最初の情報が間違っていたのかどうなのか―――今それを確認中だ」

「はい?どういうことですか?」

「電話はあまり好きじゃないから詳しくは後で話すが……そもそも『刺突杭剣』なんてものは取引されていなかったのかもしれない」

「……はい?」

前提を覆すような報告に何も考えられず、間抜けな相槌しか打つことができなかった。
続けて、

「今あのバスターミナルの近くの○○というオープンカフェにいる。もし来られるのならそこまで来い」

以上だ、という声と共に一方的に会話を切られてしまった。
起きたばかりの頭を整理して、先の報告と、今自分にできることを考える。

「……今はとにかく、行ってみるしかないか」

点滴を外し、傍らで眠っている御坂さんを起こさないようにそっとベッドから抜け出る。
身体の調子はだるい気がするがそれ以外はなんともない。
置いてあったスポーツ飲料を一気飲みして、私は走りだした。

315 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/27(火) 23:29:55.70 ID:q7xDEd6o
佐天「そんなわけでやってきたら皆ボロボロっぽかったでござるの巻」

上条「もう動いても大丈夫なのか?」

佐天「たぶん上条さんや土御門さんに比べたら全然ですよ」

土御門「それで、ステイル。報告は」

ステイル「『使徒十字』だとさ。全く、なんてことだ」

佐天「なんですかそのクローなんちゃらって」

土御門「『使徒十字』―――日本語で言うところのペテロの十字架ってことですにゃー」

上条「ペテロの十字架?未元物質ペテロで作られた十字架ってことか?」

ステイル「焼き尽くせイノケンティウス」

上条「何で!?」

316 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/27(火) 23:30:37.99 ID:q7xDEd6o
ステイル「全く、ふざけている場面ではないと言っているだろう」

上条「いや、別にふざけてないんだけど……」

佐天「……え?もしかして本当に知らないんですか?中学の哲学の授業で習いますよ?」

土御門「いくら科学側の人間でもこれくらい一般常識だにゃーカミやん」

ステイル「馬鹿だな君は」

上条「……オリアナの攻撃より心に響いたんだが。いやもういいや、開き直ろう。
   それで、ペテロってなんだよ」

ステイル「いいかペテロと言うのはだなかくかくしかじか」

土御門「まあこの場合大切なのはバチカンがかくかくしかじか」

佐天「確か授業ではお墓がかくかくしかじか」

上条「……あれー?俺中学でそんなこと習ったかなー」

317 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/27(火) 23:31:07.57 ID:q7xDEd6o
土御門「カミやんの馬鹿さは今に始まったことじゃないからおいてくにゃー。
    そういうわけで、こうして聖人とされる人間が眠る地に建物を建てるとそれだけで大きな効果になるんだぜい」

上条「親友らしき人間からの言葉が痛い。それで、その十字架がどうなんだ?危険なのかレアモノだから傷つけるのがやばいのか」

土御門「どっちもぜよ。けどま、今回は前者だにゃー。いいかカミやん。説明は一気に省くが、『使徒十字』を立てた場所は
    漏れなくローマ正教の支配下に置かれるんだよ。学園都市であろうと例外無くな」

佐天「……つまり?」

ステイル「任せた」

土御門「任されたにゃー。ええい、一から説明するのもなんだから簡単に説明するぜい。原理とかが気になるなら後で個別で聞いてくれにゃー」

318 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/27(火) 23:31:34.15 ID:q7xDEd6o
以下土御門説明

にゃーにゃー。ローマ領内にはローマ正教徒を幸福にする不思議な力が働いているにゃー。それは何が起きてもローマ正教徒にとって
都合の良い世界なんだにゃー。解り易く言うと宝くじを買えば絶対当たるし交通事故が起きても怪我ひとつしないんだにゃー。
にゃーにゃー。落ち着くにゃカミやん。最後までよく聞くぜよ。
実はなー、この効果、学園都市の人間も『救うべき対象』として見られて反映されるんだにゃー。『ああ、でもそれでもまあいっか』ってな。
にゃーにゃー。だから最後まで聞くぜよカミやん。確かに一見それは良いことのように聞こえるにゃー。けどな、そもそも前提が
間違っているんだぜい。幸福のすり変え、ってやつだにゃー。よく考えて見るぜい、こんな十字架が立てられなければ宝くじでローマ正教徒
が絶対に勝つなんてことはありえない、つまり全て平等な確立だったわけだし、交通事故だって起きなかったんだにゃー。
幸福と不幸のバランスは変わらない。ローマ正教徒が幸福を得る代わりに、他の部分にしわ寄せが出てきているってことですたい。

319 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/27(火) 23:35:52.30 ID:q7xDEd6o


佐天「むぅ……なんというか……釈然としない話ですね」

ステイル「当然だ。なんせ奴らの負担を知らない内に背負わされ、それを良しと認めてしまうよう心理的に誘導されているんだからな」

上条「……んん?まあそれで奴らが得することはわかったけど、なんでそれを学園都市でしようとしてんだ?」

土御門「簡単な話だなにゃー。十字架をさした場所がローマの領内となる……奴らは科学側である学園都市を魔術側である
    自軍に取り込もうとしているんだにゃー」

ステイル「もしそうなった場合、魔術か科学、どちらか一方にしか属していない組織には太刀打ちできないだろう。
     世界のパワーバランスはローマに集中するだろうね」

佐天「それはつまり……ローマ正教による独裁社会みたいなものが成立するってことですか!」

土御門「そんな感じだにゃー。まったく取引ってのはこういうことだったんだにゃー。差出人はローマで受取人もローマ。
    受け取る品は世界征服のための要、ってとこかにゃー?」

ステイル「―――止めるよ、この取引。さもなくば、世界は崩壊よりも厳しい現実に直面する事になる」(キリッ

338 :◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/28(水) 22:58:28.43 ID:yAb4dxwo
土御門「しかし本当によかったのかにゃー佐天ちゃん」

佐天「何がですか?」

土御門「いろいろと。けどこの場合は俺と一緒に行動してて、って意味かにゃー」

 あの後。
 『使途十字』の情報が無い以上、出来ることは自然と限られてしまい、一時解散となった。
 と言っても、上条さんはステイルさんから「あの子の傍に居てやれ」と言われ、今頃インデックスちゃんのお昼の相手をしているだろうし、
 ステイルさんは昼食を食べながら本部へ調査を依頼するようだった。
 私はと言うと、初春と一緒にご飯を食べようと思っても、この雑踏では合流してすぐにお昼休みが終わってしまいそうなので、
 こうして土御門さんと一緒に行動している。
 そんな土御門さんは今学園都市の警備システムに侵入してオリアナを探しているらしい。初春に見つからないことを祈る。

佐天「まー特に今はすることも無いですし。なんかあったら二人のほうがいいでしょ?」

土御門「それならそれでいいけどにゃー」

339 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/28(水) 22:58:58.71 ID:yAb4dxwo
佐天「それよりご飯食べます?はい」

土御門「ウィダーゼリーかにゃ?水分補給も兼ねてありがたくいただくぜぶはぁっ!!」

佐天「oh...いきなり汚いっす」

土御門「……ウィダーゼリーかと思ったら飲むカロリーメイト。こんなのギャップで噴き出すに決まってるぜい」

佐天「正直わざとでした。ごめんなさいませ。はい、これウィダーゼリー」

土御門「勘弁してほしいにゃー」ちゅうちゅう

佐天「それで、見つかりそうなんですか?」ちゅうちゅう

土御門「期待はできないぜよ。『追跡封じ』がカメラに映るようなヘマはしないだろうしにゃー。
    けど、ま。今はこうする他ないってのももどかしい現状だにゃー」ちゅうちゅう

佐天「……土御門さんっていつもこんなことしてるんですか?」ちゅうちゅう

土御門「いつも、ってわけじゃないぜよ。普段は普通に学校に通ってるにゃー」ちゅう きゅぽっ

佐天「確か二重スパイなんでしたっけ?あ、これおかわりのゼリーです」ちゅう きゅぽっ

340 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/28(水) 22:59:57.01 ID:yAb4dxwo
土御門「多重、な。そもそもスパイかどうかも怪しいぜい?ま、佐天ちゃんは気にしなくてもいいぜよ」ちゅうちゅう

佐天「えぇー、私もこっち側に来たんだから気にしたっていいじゃないですかー」ちゅうちゅう

土御門「あー、それなんだが、本当にそんなつもりがあるのか?」

佐天「……まあ、決めましたし」

土御門「迷いがあるのなら止めておけ。土壇場で躊躇い足を引っ張られても迷惑だからな」

佐天「……大丈夫ですよ」

土御門「……ま、いいけどにゃー。俺みたいに表で生きながら、って道も選べるしにゃー。
    全部捨てるわけじゃないんだからそう気負わなくてもいいぜよ」ちゅうちゅう

343 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/28(水) 23:15:33.28 ID:yAb4dxwo
佐天「……?あれ?でもステイルさんが『こっち側』って……私、なんとかって協会に入るんじゃないんですか?」

土御門「違う違う。魔術も使えない人間が協会に入ってどうするんだ?おそらく俺みたいに学園都市に駐在することになると思うぜい」

佐天「そうなんですか……私はてっきりイギリスまで行くのかと」ちゅうちゅう

土御門「どうしたらそんな風に勘違いするんだにゃー……」ちゅう きゅぽっ

佐天「いやあ」テレテレ

土御門「なんでそこで照れるの?」

佐天「まあそんなことは良いんです!それより、ひとつ気になっていることがあるんですけど」

土御門「んー?舞華の味噌汁の秘密かにゃー?」

佐天「確かにあれは凄く美味しかったですけどそうじゃないです。オリアナとリドヴィアのことです」

佐天「オリアナはともかく……リドヴィアって今何してるんでしょう」

344 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/28(水) 23:16:01.44 ID:yAb4dxwo
土御門「おおかたどっかに隠れてるんじゃないかにゃー」

佐天「うーん、それもおかしいんですよね。いや、そもそも何かおかしい気がするんですよ。
   だってオリアナだけでもこっちは四苦八苦してたじゃないですか。ならリドヴィアって
   別に来る必要なかったんじゃないですか?オリアナだけで十分じゃ……」

土御門「扱うモノが扱う物だからにゃー。おそらく、リドヴィアがいなきゃ『使徒十字』をここまで持ってくる
    こと自体許されんかったぜよ。それにオリアナがどうして協力しているのかは不明だけどにゃー」

佐天「あ、そっか」

土御門「リドヴィアは異質な人材だけを対象に布教をおこなっているんだにゃー。それが意図してか
    無意識かはわからんけどな。ただその布教の功績をたたえられて何度も教皇から贈り物を
    貰っているらしいにゃー。噂ではそれすらも売っぱらって布教のための資金にしているらしいけどにゃー」

佐天「うおう……それは、まさに敵ながらあっぱれって感じですね」

土御門「にゃーにゃー。それだけ心酔しているってことであり、つまりそれ以外ならどうなってもいい、
    って思ってる証拠だぜい。これはとっても危険なことなんだぜ佐天ちゃん」

佐天「うーん……無宗教な私にはわかんない話ですね」

土御門「やれやれだにゃー。ま、仕方ないけどにゃー」

佐天「でもでも、お守りとかは持ってるんですよね―。ほら、いつもは鞄に付けてるんですけど」

土御門「あん?……はーん、佐天ちゃん、それは大事にするんだぜい」

345 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/28(水) 23:16:50.41 ID:yAb4dxwo
佐天「え?」

土御門「結構ちゃんとした神社のモンみたいでな……「先見」の加護みたいなもんがついてるにゃー」

佐天「せんけん?」

土御門「『なんだかこっちは嫌な予感がするから止めておこう』みたいなもんだぜい。安全祈願って書いてあるから、
     つまりそういうことだろうにゃー。ま、直感が鋭くなる、って感じかにゃー」

佐天「へええええ……このお守り凄かったんだー(えへへ……ありがとね、お母さん)」

土御門「今時じゃ珍しいぜい……っと」

佐天「どうしたんで……ッ」

土御門「……運がいいにゃー。まさか見つかるとはな」

土御門「時間は……3分前ってとこだにゃー。場所は第五学区の駅か。よし、
    佐天ちゃんはステイルに連絡してくれ。俺はカミやんに連絡する。すぐに
    この駅へ集合だ」

佐天「承知ー」



佐天「……つながらない。話中?」

347 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/28(水) 23:41:06.74 ID:yAb4dxwo
土御門「いや、今カミやんがステイルの近くにいるらしい。どうやらイギリスと連絡とってる最中みたいだにゃー。
     さ、俺達も急ぐぞ」

佐天「了解っす」



土御門「くそっ……スケジュールの変更だと……ッ」

佐天「ううう……早くしないと逃げられちゃいまplllllllllplllllllllllllll


土御門「ステイルからか……だいたい予想はつくけどにゃー」ピッ

ステイル『おい、今どこにいる?』

土御門「悪い、スケジュール変更のせいで足止めくらってるにゃー。今駅の近くなんだがにゃー」

ステイル『ちっ……走ってどれくらいだ?』

土御門「10分とこかにゃー……ちょいと時間かかりすぎるぜい。
     なあステイル、お前携帯でデータ送れば『理派四陣』発動できそうか?』

ステイル『無茶を言うな。そもそも東洋魔術には詳しくないし、理論がわからない。あの子みたく口頭で全て説明することも出来まい』

土御門「だよにゃー……はぁー、仕方ない。『理派四陣』はこっちで起動するぜよ」

上条『なっ……!んなことしたらお前の身体が……!』

ステイル『……いいのかい?』

土御門「無問題だにゃー。魔術師が魔術使わずにどうしろってんだ。位置が特定できたらまた連絡するぜい」ピッ

349 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/29(木) 00:28:45.41 ID:IATwa/co
土御門「さぁさ佐天ちゃん、とりあえずバスから降りるにゃー」

佐天「……大丈夫、じゃあないんですよね」

土御門「まーステイルにばっか苦労させるわけにもいかないぜよ。それに俺も微力ながら肉体再生の能力があるんだぜい?
     ちょっとくらいなら大丈夫にゃー」

佐天「――――」


―――路地裏

土御門「この辺りか……っと」

土御門「それじゃ佐天ちゃん、起動するから電話を頼むぜよ」

佐天「了解っすー。えっと、地図が現れて、そこに光点が出るからそれがオリアナですね?」

土御門「にゃー。発動者が中心に、北はあっちだにゃー。縮尺はこんな感じだから、ま、これくらいが100mだにゃー」

佐天「ん、わかりました」

土御門「そんじゃやりますかねー……」

351 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/29(木) 00:37:41.73 ID:IATwa/co
pllllllplllllllllll

ステイル『出たか?』

佐天「はいっ、たった今発動して……えっと、今のとこ北西へ300〜500mってとこです!今土御門さんが絞り込んでくれてますから……」

ステイル『……土御門に聞いてみてくれ、赤の式は使えないか』

佐天「土御門さん、赤の式ってやつは使えないんですか!?」

土御門「……ちょーっと無理かにゃー……その術に切り替えるには……ラグが生じるし……オリアナの最新座標が掴めないとなると……
     命中精度が格段に下がっちまう……」

佐天「無理ですって!」

ステイル『そうか……おそらく奴も気づいているだろうから、バスなんかで逃げられたらアウトだね……
      あと2500mか……』

佐天「……ん、だいぶ絞り込めてきました!ステイルさんたちの位置から北西に309mから433mです!そのまままっすぐに走ってますね……
    って、ここら辺りってモノレールとかあるじゃないですか!乗りこまれたらすぐに逃げられますよ!」

ステイル『くそっ、わかってる!!』


352 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/29(木) 00:46:18.54 ID:IATwa/co
土御門「……あ……?なんだ……奴め、いきなり直角に曲がっ―――ッ!?な―――!?」

佐天「え―――な、なんですかこれ!いきなり速く……!」

ステイル『なんだ、どうしたんだ』

佐天「オリアナがいきなり方向転換して高速で移動し始めて……って、これこっちに向かってきてませんか!?」

ステイル『何!?』

土御門「くっ……あの野郎、探索系魔術を使う人間を潰しにかかったか……!マズイ、来る―――ッ!」

佐天「す、すいません一旦切りま――――」ザザッ



ステイル「ちっ……」

上条「おい、今のどういうことだよ!?」

ステイル「どういうこともくそもあるか。オリアナは今土御門の所にいる」

上条「なっ……アイツの身体はボロボロなんだぞ!?戦えるはずないのに……!」

ステイル「そんなことは解っている。そのために彼女が居るんだ」

上条「彼女って、佐天さんのことか?無理だろ、佐天さんは今までずっと魔術に関わってきていなかったんだぞ!?
    中学生がプロの魔術師に勝てるわけないだろ!!」

ステイル「そんなこと僕だってわかっている。だが単純に見れば2対1だ。勝率が無いわけでもない。それに、彼女の能力はそれなりに強力だ。だが―――」

上条「あ?なんだよそこまで褒めといて……」

ステイル「彼女が君のように甘い人間だったなら、死ぬかもしれないというだけだよ」

365 : ◆oDLutFYnAI[sage]:2010/04/29(木) 20:42:59.31 ID:IATwa/co
オリアナ「あらあら、お姉さんは女の子と遊ぶ趣味はないんだけど?」

土御門「ちっ……」

オリアナ「あら?なんだか何もしてないのに既にくたくたみたいね。待ちきれなくて自家発電しちゃった?」

佐天「(自家発電……?)土御門さん、下がっててください……その身体じゃ満足に動けないでしょ?」ボソボソ

土御門「女の子だけに無理させるわけにはいかないにゃー……せいぜい足を引っ張らないようにするぜい」ボソボソ

佐天「……とんでもないですよ、ありがたいです」ボソボソ

土御門「にゃー……奴の魔術はあの単語帳を噛みきったときに発動するぜよ」ボソボソ

佐天「つまり初動作は完全にまる見え、ってことですか……」ボソボソ

土御門「ただどういう魔術が発動するかさっぱりだがな……気をつけろ、発動した瞬間昏倒するようなものまである」ボソボソ

佐天「マジすか……」ボソボソ

オリアナ「作戦会議は終わったかしら?それじゃあ―――」

367 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/04/29(木) 20:57:53.90 ID:IATwa/co
「『背中刺す刃』―――覚えておけ」

「そう……ならお姉さんも告げるわ。『礎を担いし者』―――覚悟しなさい」

 どこの言葉だかは解らなかった。けれど、その言葉を口にした途端、二人の気配に緊張感が増した。
 若干置いてけぼりな空気の中オリアナの視線がこちらへ向けられる。

「それで?お嬢ちゃんの魔法名は教えてくれないのかしら?」

「その子はあいにく魔術師じゃなくてな……そんなもの持ち合わせていないんだよ」

「あら、ならば無粋だったかしら?いえ、無粋なのはどちらかしら―――ね?」

「……それならせいぜい名乗らせて貰いますよ。『第四波動』―――恩人に貰った、私の能力名です」

「ふふ……科学の街の名前なんてたいした意味は無いとは思うけど、その意気だけは買ってあげるわ」

 言い終わるが早いか、オリアナは手にもったカードを噛みちぎった。


 
 そして戦いは始まった。私の、魔術師との初めての真剣勝負が。

佐天「聞かせてくれよ……お前の絶命の叫びでな!」 3



posted by JOY at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 禁書クロスSS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。