2010年08月26日

佐天「第四波動のさらに上なんてあるんだ」5

810 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 13:32:07.10 ID:C16BbHco
――――。

―――やだ……嫌だよぅ……もう、もう役立たずなんて言われたくないよぅ……!

一方「……」

―――やだ!置いてかないで!私も行くから!頑張るからぁ!だから、だから……!

一方「……駄目なンだよ」

一方「無理だ―――そンな、曲がった想いじゃ何も救えねェ」

一方「だが説教する権利なンて、生憎俺は持ち合わせてねェンだ」

一方「―――すまねェな」






木原「おーおーすげーなアレ。ったく、アレイスターの野郎、科学者のクセに科学を否定するようなことしやがって。
    痺れちまうよなァ……お前もそうだろ?一方通行」

一方「随分と余裕じゃねェか木ィィィ原くゥゥゥゥゥン?残りはテメェ一人だけだぜ?」

木原「学ばねェガキだ。テメェじゃ俺に勝てねぇよ」

一方「何言ってンだァ?野良犬一匹殺せねェヤツが学園都市最強努めてるわけねェだろ。頭イカレちゃったンですかァ?」

木原「ごたくはいいぜ。来るなら来な。暇つぶし程度に相手してやっからよ」

一方「抜かせェ!!」

811 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 13:44:28.18 ID:C16BbHco
一方「(使用時間は残り3分―――十分すぎるくれェに十分だ。一分で片づけて打ち止めを治してやる―――!)―――がぁっ!?」バキッ

木原「今テメェが考えてたことを当ててやろうか?俺を即効殺して後ろのガキを助ける、そんなとこだろ?」

一方「ぐ……ッらァッ!!」

木原「当たんね。―――よ、っと」ヒュッ

一方「っはがぁっ……!」

木原「本当に学ばねぇ。こンなンが学園都市第一位ってンだからこの街も終わりかもなぁ」ブンッ

一方「ご、ふ……!く、クソ、がぁ……!」

木原「やっぱり当たんね」ヒョイッ

一方「く―――(何でだ……何でこうも簡単に避けられる……!)」

木原「――『なんでこんなに簡単に避けられるんだ?』ってか?まだ解らねえか。俺はテメェを作ってやった人間だろうが。
    テメェの演算式、自分だけの現実、攻撃パターン、思考回路、何もかもお見通しだガキが!」ブンッ

一方「ぐぁっ……ぐ、だとしても俺が別の行動とりゃあ話は別だろォが!!」

木原「取れるわけねェよ。お前、行動心理学の本読んだことあるか?どの科学者も決まって『自由意志』は無ぇって言いやがる。
    自由に選択しているつもりが、その実周囲の環境によって操作されてるってモンだが―――つまりお前はそういうことだよ」ヒュヒュンッ

一方「ぎ、っ……つ、はぁっ……!」

814 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 13:55:43.46 ID:C16BbHco
木原「俺が開発してやったアタマだ。周囲の状況を読み取って最も最適なルートを見つけ反射的にその選択肢に従う―――そうだろ?
    だからテメェの行動はバレバレだ。わかったか間抜け」ゴッ

一方「ぶっ、……クソ、ったれがァ……!」

木原「反射の起動をズラしてるようだが関係ねぇよ、んなことお見通しだアホ。いつからそんな小細工しかできなくなったのやら。
    ええ?一方通行よぉ!」ガガガガガッ

一方「く、はぁぁっ……!!づ……く、ぁ……」

木原「ヒャハハハハ!足が笑ってるぜぇ?ブルってんのか?ハハハハハ!!」

一方「(まじィ……打たれなれてねェから足にきてやがる……)」

一方「(ベクトル操作で殺そうにも……あの野郎、打ち止めを後ろにして戦ってやがる……!)」

一方「(駄目だ、でかい攻撃は打ち止めを巻き込んじまう……クソッタレが!!)」

木原「……ふーっ……あぁ、久々にいい運動したなぁ。よし、もうお前いいわ」

一方「ハッ……何言ってやがる……こちとらまだバッテリが二分も残ってンだよ……!」

木原「ああ、だからそれ、もういいから」ヒュンッ パキン

一方「……ぁ?」

木原「第三位の複製の電子回路を利用した演算補助装置。んなたいそうなもんをそこまで小型にしたんだ。
   ある程度の衝撃加えりゃどっか故障するに決まってんだろうが」

一方「テ……メェ……!!!」

815 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 14:01:41.05 ID:C16BbHco
一方「(不味ィ……演算が―――能力が、使えねェ……!)」

木原「っと、そうだったな。補助が無くとも歩き喋るくらいは出来たんだったか?」ドガッ

一方「ごはァッ!」

木原「〜〜〜っはぁ!いいなァおい、やっぱり生身は最高だなぁ!!ええ?一方通行よぉ!!」ガッ ガッ

一方「ぐ、ふ、ごふっ!」

木原「あ、やっべぇ!すっげぇ愉しくなってきたわ!そりゃそうか、何時もあんな生意気な姿見せられてたからなぁ!!
   くぁー、いつかこうやって思いっきり蹴り飛ばしたかったんだよなァハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」ドゴォッ

一方「―――っ!!!」ビクンッ

木原「……っと、オイ、死んじまったか?」

一方「……は、が……ぁ」

木原「お、生きてやがった。よしよし、んじゃまぁお前はそこでこのガキが廃人になる様見とけ。テメェが一度殺したくらいじゃ足りねぇからな。
    これくらいしねぇと割に合わねぇわ」

816 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 14:08:37.48 ID:C16BbHco
一方「(く、そ……どうすりゃ、いい……どうすりゃ、アイツに勝てる……!)」

一方「(今の俺じゃ駄目だ……俺の考えは全部読まれちまう……!)」



一方「(――――……)」



一方「(……なンだ……そうか、そォだよ……簡単な話じゃねェか……)」

一方「(今の俺じゃァ駄目だ……過去から続いてきてる、現在の俺じゃァ勝てねェンだ……なら)」

一方「(それなら―――――――)」





打ち止め「あ、ああ、ああ、あっ、あっあっ、あああぁぁっあああぁああああああ」ガクガク

木原「ははは、さっすが作り物だな。機械みてぇだわ―――」

木原「―――っと、なんだ、まだ起き上がる元気あったんだな。こっちきて見て見ろよ―――えぇ?一方通行」


一方通行「―――――――――――――」

817 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 14:21:16.04 ID:C16BbHco
木原「(―――?何だ?動きがおかし―――)ぷぁっ!?」バキィッ

一方「―――よォやく当てたぜ、キハラクン?」

木原「(何だ……何だ?決して早くは無かった……いや、それどころか無茶苦茶遅かったはずだ……)」

木原「……テメェ、何しやがった」

一方「たダこぶしをニギっただけダゼキハラクン?」ひゅっ

木原「チッ―――(……大丈夫だ!さっきはいつの間にか殴られてたが、ちゃんと見りゃ避けられないわけがねぇ!
    ただつっかかってくるだけのガキだ!問題ねぇ、ここで後ろから背中を打ってやりゃぁ……)」

一方「―――つぅーかまぁーえたぁーーーーーーーきぃはらくぅん?」がしっ  べりっ

木原「―――ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?!!?」ベリベリベリ

一方「うげぇ、きたねェ。イラネ」ポイッ

木原「(あ、たまが……)―――このガキがァ!!!!」ブウン

一方「つぁっ」バキッ

木原「このクソが!クソをクソ程浴びて死ね!!!」ガガガガガッ

一方「うゥン……?」ガクンッ

木原「っ!?(ここで倒れ―――くそっ、いきなり足崩しやがって!)」

一方「なんちゃってェ!」がしっ

木原「ぐぉっ!?(足に、飛びついて……?!なんだ、コイツ―――動きが読めねぇ……!)」

818 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 14:28:41.69 ID:C16BbHco
木原「(く、バランスが……倒れ―――)」ガァンッ

木原「――――ッ!!!あ、ああああああああああああ!!!!」

木原「(机の角がめくられた頭に当たるだついてねぇ!!くそ!くそ!くそ!!!!)」

木原「クソヤロォォォがぁぁぁああああああああああああああ!!!!」

一方「なンでそンなに怒ってるの木原クン?――――ってなァ!!!ヒャハハハハ!!!わかンねェだろ!?
    楽しいなァオイ、能力使わねェ戦いってなァこンなに楽しかったンだなァ!!!!!!!!!」

木原「何しやがったァアアアアアアアアアアアアアア!!」

一方「なァァァンにもしてねェのさ!!!ただちょいと自分だけの現実をいじったりはしたがなァ!!!
    長年かけて開発してきたモンをぶっ壊すのは手間だったが生まれ変わったみてェでいい気分だぜェ!!!!!!!」

一方「テメェが知ってるデータは全部過去の俺のもンだ―――現在の俺にゃァ通用しねェよ」

木原「能力も使えねェカスがいっちょまえの口聞いてンじゃねェぞォォォアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

一方「そんなヤツにハゲにされたのはどこのドイツですかァァァあああ?カキクカカカコカカカキクケケコカコカカカカ!!!」

819 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 14:33:47.69 ID:C16BbHco
木原「(殺す!何があってもコイツは殺す!だがただ殺すだけじゃ駄目だ!!もっと、絶望的な―――)」

木原「……ハ、いいこと思いついたぜ」

一方「あン?いいからさっさと死ね」

木原「これなーんだ?正解はワクチンソフトでした――――そこのガキのなァ!!!」バキンッ

一方「―――――ッ!?」

木原「ヒャハハハハハハ!!これで確実にそこのガキは助からねェ!!あと五分もすりゃ脳がイカれてお陀仏だなぁ!!!
    能力の使えねェお前じゃもうどうにもできねェよ!!!」

一方「―――テメェェェええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」

木原「―――さらに駄目押しの一撃、ってやつを喰らいな」ひょいっ

一方「な――――(手榴弾――――)」

ドォォォンッ!

木原「……勝った」

木原「ハ―――ハハ、ははははは!!!ザマァ見やがれ!!こンなもんだ!俺達ゃこんなもんだ!!
    誰かを救うだ?甘いこと抜かしてんじゃねえよ!!自分さえも救えねえクソッタレのくせによぉ!!」

820 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 14:37:53.32 ID:C16BbHco
一方「―――――nなktどうでもいi」

木原「―――あ?」

一方「おrあbふぁいえう;ふぁ;s:、あlうぇいんf;:……s「」あ@:ぺwkふぁawe
    ;kぅにb――――な;おえわ::あくぉjfんcだ:!!!!」

木原「あ―――」

木原「は―――は、はは」

木原「オイ―――その後ろの、なんなんだよ」




一方「―――あll殺::p@jk」

ひゅんっ

821 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 14:43:44.55 ID:C16BbHco
インデックス「a−−−−−−−−−−−−−−−−−」

打ち止め「あ、あっ、あああああああ……あ……――――すぅ……すぅ……」

インデックス「―――ふぅ、なんとかなったみたい。そっちは大丈夫?白い人」

一方「おォ……なンとか、まァ」

インデックス「ひどい怪我……私に魔術が使えたらすぐに治せるのに……すぐにお医者さん呼んでくるから待っててね!!」

一方「頼ンだぜェ……げほっ」


一方「ハァ……何やったかわかンねェが、どォやら打ち止めは助かったみてェだな……ったく、世話かけさせやがって」

一方「―――それにしても、さっきの力……」

一方「なンだったンだ……わかンねェな。頭が沸騰しそうになってて詳しく覚えちゃいねェ」

一方「組み直した弊害かァ……?―――だが、この状態で使えたってことは、だ」

一方「アレを使いこなせりゃ―――ハッ、いいねいいね最高だね―――楽しくなってきやがった」


暗部「楽しくなってきたところすみません」

一方「あ?ンだテメェ」

822 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 14:49:28.09 ID:C16BbHco
暗部「どうも、自己紹介は省きますが簡単に言うと暗部の人間です」

一方「そォかい。で?何のようだとっとと失せろ」

暗部「いえいえそういうわけにも行きません。こういうお金の話はしっかりしておかないといけませんから」

一方「金ェ?」

暗部「今回の件で猟犬部隊が壊滅状態ですからね。壊滅させた貴方にその金額を支払っていただかないと。
    あんなクソの寄せ集めでも、一応資源ですから」

一方「ハッ、何馬鹿なこと言ってやがる。テメェらが勝手につっかかってきただろ。正当防衛だクソッタレ」

暗部「それを言われてしまえばお終いなんですが――――はぁ、困りましたね。
   もっと怒り狂って周囲のものを破壊してくれれば、その賠償金も上乗せ出来たんですけど」

一方「残念だったなァ、テメェらの思い通りに行かなくてよ」

暗部「全くです。ということで、いきなりなんですが暗部に入ってくれませんか?」

一方「唐突すぎンだろ……」

823 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 14:54:35.51 ID:C16BbHco
暗部「猟犬部隊が壊滅してしまってちょっと人手が足りないんですよね。
    学園都市第一位のあなたに暗部に入ってもらえれば心強いんですが」

一方「くっだらねェ。他ァ当たれ」

暗部「そうですか。それではそうしましょう」

一方「なンだ、随分物解りいいじゃねェか」

暗部「えぇ、使えそうな素材は何人か見つくろってますから―――例えば、貴方の知り合いの中学生とか」



一方「―――ァ?」



暗部「柵川中学1年生、佐天涙子―――書庫の情報によると能力はたいしたこと無いように見えますが、
    『大覇星祭での活躍』と『この事件での侵入者との一件』を見るとなかなか面白そうですね」

一方「ォィ―――待てよ」

暗部「随分とイレギュラーな存在ですが……そのイレギュラーさを解明すれば、大きな戦力になるかもしれません。
    まずは適当に検査と言って研究所に――――」

一方「待てッツってんだろォが!!!!」

824 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 15:03:59.54 ID:C16BbHco
一方「あのガキはたまたまこっちに巻き込まれただけのガキだろォが!!闇の世界とは関係ねェ一般人だ!!」

暗部「それが何ですか?学生である以上学園都市の研究に協力する―――何も問題無いじゃないですか」

一方「何が研究だ!!あンな場所、ただの地獄じゃねェか!!!テメェらイカれてやがる!!
    何がしたいってンだ!!こんなガキどもまで巻き込みやがって……!!」

暗部「うーん、何と言われましても。今回の侵入者の件でもそうですが、ここいらが正念場なんですよね。
    ここで踏ん張らないと学園都市は潰れ、世界のバランスも崩れてしまいますから―――っと、あなたにはまだ早い話ですが」

暗部「それにいいじゃないですか。どうせ貴方には関係ありませんよ、あの中学生がどうなっても」

一方「―――――ッ!」

暗部「確かに貴方が協力してくれるのなら佐天涙子は必要ありません。貴方一人で十分ですからね。
    けど、貴方は強力を拒みましたから―――ああ、別に攻めてるわけじゃありませんよ?貴方のせいで佐天涙子が
    こちら側の世界へきてしまう、だとかそんなことはとてもとても」

暗部「誰しも光の当たる温かい世界で生きたいものですから。いいじゃないですか、それで。たった一人の犠牲で幸せが手に入るんですよ?」

一方「―――テメェら……最初っから、脅しにかけるつもりだったのか……!」

暗部「脅しとは失礼な。ただのお話です。こういう場合もあります、というお話」





暗部「さて―――最後にもう一度聞きますね。
    ――――――――――――――――――暗部に入る気はありませんか?」

一方「―――クソッタレが」

826 :◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 15:13:01.17 ID:C16BbHco
―――10月1日  5:59

「ん―――」

目を覚ますといつもの病室にいた。
窓の外をみる―――うっすらと紺色の空が広がっている。
ここは西側の部屋だから、今は朝方なんだろうな、とか考えてみた。

「……いつもの、か。そんな考えが出るほど入院なんてしたくなかったけどなぁ」

起き上がろうとするが身体が動かない―――感覚がない。

「全身麻酔……かな。始めてだなぁこんなの」

どうやっても動けないので、諦めて枕に深く頭をうずめる、昨日のことを思い出す。

――――雨の中。魔術師と出会ったこと。

――――猟犬部隊とかいうのに殺されかけたこと。

――――何も出来ない自分が悔しかったこと。

――――雨の中走り去る一方通行さんの背中が、とても遠く感じたこと。

「……どう、なったんだろ」

この身体では確認なんて出来ない。
諦めて、私は意識を深いところまですとんと落とした。



―――――木原くん編 終

827 : ◆oDLutFYnAI[sage saga]:2010/06/08(火) 15:17:43.85 ID:C16BbHco
やっぱり一方通行さんは暗部行きでした。
大覇星祭あたりでは、
「大覇星祭で調子のって能力使った佐天がアレイスターに目をつけられてなんやかんやで暗部入りさせられるよ!」
とかそういう展開を考えてたりもしたけど、どう頑張っても佐天さんは人殺し出来無さそうなので、止めた。

つまり、何時ぞやのアレイスターの「戦力の強化」ってのは、佐天を人質に一方通行を間違いなく暗部へと引き入れるためのことだったんだね。
まぁ佐天がいなかったら原作通りになるし。佐天さんじゃなくても黄泉川とか、打ち止めでもいいし。

アレイスターらしく「イレギュラー見つけたからプランに使ってみるか」ってやつでひとつ。

853 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 15:56:32.51 ID:VFX6yhgo
――――10月1日  7:37

ミサカ「おはようございます、とミサカは朝の挨拶をします」

佐天「おはよう……今日は制服なんだね」

ミサカ「非番ですから、とミサカは眠気をこらえながら答えます」

佐天「眠いの?」

ミサカ「ええ。昨夜どこぞのセロリが無茶な注文をしたせいで患者をあっちへこっちへ運びましたから、とミサカは悪態をつきます」

佐天「あー」

ミサカ「それにしても、とミサカは涙子のお腹をさすります」

佐天「いてぇ」

ミサカ「確か丁度ひと月前にも撃たれて入院してましたよね?とミサカは確認をとります」

佐天「そういえばそうだなぁー」

ミサカ「あまり無理をしてはいけませんよ、とミサカは包帯を替えながら心配そうに声をかけます」

佐天「……うん」

854 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 16:02:28.54 ID:VFX6yhgo
佐天「あれ?そんなネックレス持ってたっけ?」

ミサカ「!ふふ、よくぞ気づきましたね、とミサカはあの人から貰ったネックレスを見せびらかせます」

佐天「あの人?一方通行さん?」

ミサカ「……冗談でも怒りますよ、とミサカは傷口に手を当てます」

佐天「ごめんなさいだからそれだけは。本当に痛いから。……上条さんから?」

ミサカ「その通りです、とミサカはオリジナルより一歩進んだ位置にいることに優越感を感じます」

佐天「やったじゃん。おめでとー」

ミサカ「ありがとうございます、とミサカは素直にお礼を言う反面どこか違和感が……んー?」

佐天「違和感?」

ミサカ「いえ……思いすごしでしょうかね、とミサカは首をひねります」

佐天「ふぅん」

ミサカ「さて、それではミサカは休ませてもらいますね、と病室を後にします」

佐天「うん、ありがと。ごめんね、非番の日まで手当してもらっちゃって」

ミサカ「大切な親友の看病ですから辛くもないですよ、とミサカは手を振ります。では」ばたん


佐天「―――――ふぅ」

857 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/13(日) 16:07:45.78 ID:z4XS6O6o
うっ
858 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 16:09:16.92 ID:VFX6yhgo
佐天「――――はぁ」

佐天「…………はぁー」

佐天「…………」

佐天「…………あー、なんだろう、この気持ち。この気分」

佐天「ため息しか出てこないなぁー……はぁ」

佐天「…………ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
   あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」


佐天「――――……駄目だ、どうにもならない」

佐天「空しいなぁ……心に穴が開く、ってこういうこというのかな」

佐天「―――……はぁ」

859 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/13(日) 16:10:11.55 ID:CzBRC.k0
佐天さんもちつけww

861 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 16:15:18.07 ID:VFX6yhgo
佐天「一方通行さん……どうなったのかな」

佐天「打ち止めちゃんは……どうしたんだろ」

佐天「あの魔術師は――――上条さんならどうにでもできたかなぁ」

佐天「……私は」

佐天「……――――はぁ」


こんこん


初春「さってんさぁーーーーーーーーーんっ!!!」がらっ

佐天「お帰り下さい」ピシャッ

初春「ひ、ひどいです!!」

佐天「冗談だって。それで、どうしたの?」

初春「いやどうしたもこうしたも、佐天さんがまた入院したって聞いたからすっ飛んできたんじゃないですか!仕事は全部白井さんに押し付けました!」

佐天「なんてひどいことを。あんなことがあった後じゃ処理が大変だろうに」

初春「ん、まあそうなんですけど、侵入者ですから警備員の管轄なんですよ。一応こっちにも仕事が回ってきましたけど、
    だいたいは警備員で処理してくれましたから。せいぜい荒らされた道路だとか、侵入者が暴れてどこか壊れてないか
    チェックするくらいですね」

佐天「地味だけど大変な仕事だねぇ。お疲れ様」

初春「……?大丈夫ですか、佐天さん」

佐天「うん?何が?」

初春「何がって、すごく辛そうですから」

佐天「……そう見える?」

初春「はい」

佐天「そっか……そっか。これ、辛いんだね」

862 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 16:21:33.67 ID:VFX6yhgo
佐天「――――ねぇ、初春」

初春「何ですか?」

佐天「抱きしめていい?」

初春「いいですよ」

佐天「……ありがと」ぎゅっ

初春「……泣いてもいいですよ」

佐天「……ありがとっ」ぎゅぅー

初春「辛いなら辛いって言ってください―――泣きたいなら泣いてください。
    甘えたい時は甘えてください。佐天さんが何をしているか教えてほしいですけど、それはまだいいですから」ナデナデ

佐天「うんっ……ぅ……うわああああああああああんっ!!」ボロボロ




―――――――――――――。


佐天「ひっ……ひ、ぅっ……」ぐすぐす

初春「どうですか?」ナデナデ

佐天「……ぅんっ、ありがとね、初春……泣いたら、ちょっと元気出た」

初春「そうですか、よかったです」ナデナデ

863 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 16:26:03.93 ID:VFX6yhgo
佐天「……ごめんね、初春」

初春「何がですか?」

佐天「今私が隠してること―――ちゃんと、話せるようになったら話すから」

初春「あい、わかりました。その時まで待ってますから。
    辛くなったらまた言ってくださいね。いつでも胸貸しますよ」

佐天「初春のぺったんこの胸はもういいです」

初春「えっ、なにそれひどいです」

佐天「あはは、冗談だって―――じゃあ、またお願い」

初春「もうっ……それじゃあ、私は仕事があるのでこれで。お大事に」ばたん

佐天「はーい、またね、初春」



佐天「よし―――ちょっと頑張ろうかな」

865 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 16:37:16.12 ID:VFX6yhgo
佐天「いっもうとさーんっ!」ばっ

ミサカ「……スカートめくり、ということはミサカは涙子の親友として完全に認められたということでしょうか、
    とミサカは病院の廊下でスカートをめくられたことに対してやや憤慨し、かつ周囲の男性患者等が
    不自然に目をそらしていく様をみて言葉では表せない気持ちをかかえつつ涙子へと視線をやります」

佐天「しましまかと思ったら黒だった……やっぱり短いと滞空時間が少ないなぁ。初春くらいがちょうどいいや」

ミサカ「おかしいですね、普通謝るべき場面なのに謝らないのはこの口ですか、とミサカは涙子の
    口をたてたてよこよこまるかいてちょん、と左右上下にひっぱります」

佐天「いひゃいひゃいほめんなはい!!」

ミサカ「というか、歩いて大丈夫なんですか?とミサカは自分の頭に入っている情報を確認します」

佐天「どういうこと?」

ミサカ「全身の筋肉と関節、血管と骨、その他内臓から脳への負担―――普通動ける状態ではなかったと
    思いますが、とミサカは涙子の身体の状態を伝えます」

佐天「そうなの?どこも悪い感じじゃないけど……ほらほら」シュババババ

ミサカ「むぅ……あの医者が診断を誤るとは思えませんが、とミサカは首をかしげますが、目の前の現実を
     信じられないほど盲目してはいませんので信じることにしましょう」

866 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 16:42:40.44 ID:VFX6yhgo
ミサカ「ところで何か御用ですか?とミサカは尋ねます」

佐天「そうそう―――打ち止めちゃんって今元気?」

ミサカ「ああ……ええ、元気というわけではありませんが、今この病院で調整を受けています、
    とミサカは涙子の質問の意図をくみ取ります」

佐天「そっか……良かったぁ。てことは、一方通行さんも無事なんだ」

ミサカ「―――――――っ。そういえば、涙子は一方通行と仲がよかったんでしたね、とミサカは呟きます」

佐天「?……一方通行さん、無事なんだよね?」

ミサカ「―――それはミサカの口からは言えません、とミサカは口を噤みます」

佐天「え……ねぇ、それってどういう意味?」

ミサカ「どうしても知りたいのならば、あの医者の元へ行ってください―――とミサカはやはり応えられません」

佐天「…………っ!」だっ


867 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 16:55:47.78 ID:VFX6yhgo
佐天「先生っ!!」

医者「……騒がしいね?ここは病院なんだからもう少し静かにね」

佐天「はい、ごめんなさい!それはそうと一方通行さんは無事なんですよね!?」

医者「その質問には簡単に答えられないね?無事と言えば無事ではあるけれど、無事では無いともいえるからね」

佐天「どういう意味ですか……?」

医者「……悪いけれど、これ以上は教えられないね。彼との約束だからね」

佐天「一方通行さんとの……?」


――――――――9月30日 木原戦終了後

一方通行「オイクソ医者」

医者『別に恩を着せるつもりは無いけれど、恩人に向かってその口のきき方はどうかと思うけどね?」

一方「なんでもいい。お前、頭の中に直接ブチ込まれたウイルスを抜きとれるか?」

医者『君達が実験で使った学習装置とかいう機械を使えば問題ないね。ということは、そっちはもう終わったということだね?」

一方「あァ……終わった。いろいろとな」

医者『そうかい。その調子じゃ、やられてしまったみたいだね』

一方「クソガキには絶対に言うなよ……七学区の○○って路地裏に一人倒れてる。ソイツのことも頼む」

医者『わかった。―――もう一度言うけどね』

医者『僕は医者だ。患者に必要なものは何でも揃える。患者を助けるためなら何だってする―――わかるね?』

一方「―――ハッ。舐めンな、テメェくらいテメェで助けるさ。これくらいなンてこたァねェよ」

一方「―――だから、ガキ共を頼むぜ」

医者『それが君が助かるために必要ということならばいくらでもね』


―――――――――――――。

医者「そうだよ。だからこれ以上は深入りしないことだね。彼がいる所は君たちとは別の所だ」

佐天「……そう、ですか。ありがとうございました」

ばたん

868 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 17:40:45.15 ID:VFX6yhgo
おかけになった電話番号は、現在使用されておりません。もう一度――――


佐天「どういうことなの……」

佐天「……」

佐天「……駄目だ、考えがまとまらない」

佐天「こういう時は寝よう。そうしよう」


880 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 20:36:17.21 ID:VFX6yhgo
―――。

佐天「あれ……ここどこだろ」

左天「よう」

佐天「何で左天さんがっ!?」

左天「こまけぇこたぁいいんだよ。ここはお前の頭ん中だ」

佐天「頭の中……?」

左天「夢を見てるみてぇなもんだと思えばいい」

佐天「なるほど。でもどうしたんですか」

左天「いや……ちょっと心配になってな」

佐天「何がですか」

左天「お前のことに決まってるだろうが言わせんな恥ずかしい」

佐天「えへへー」


882 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 20:47:42.71 ID:VFX6yhgo
左天「身体の調子はどうだった」

佐天「ん、お医者さんの話だと大変なことになってたらしいんですけど、なんともなかったですよ」

左天「そりゃよかった」

佐天「……まさか左天さんが何かしたんですか?」

左天「ちょっとな。どうにもお前の身体強化ってのはただ脳のリミッターが外れた時の副作用ってだけでなく、
    吸収した熱エネルギーを第五波動の時みたく別のエネルギーに変換して身体に巡らせてたみたいなんだわ」

佐天「え……そうだったんですか」

左天「おそらく無意識のうちにってことだろうと思うがなぁ。俺はそんな使い方したことはねぇからわからなかったぜ」

佐天「……あれ?第四波動って熱を吸収して熱を放出する能力だったんじゃなかったんですか?」

左天「だいたい正解だが、ミッシングリンク級の能力だとそう単純なもんでもねぇのさ。
   今のとこわかってんのは『熱エネルギーを吸収し攻撃エネルギーへ変換する能力』で、つまりはエネルギー変換能力だ。
   俺はそれを第五波動として使ってたがお前は身体を補強する形で使ってたみたいだな」

佐天「ほほぅ……なんで今まで教えてくれなかったんですか」

左天「俺だって前にお前の身体を動かした時にようやく合点がいったんだよ。悪く思うな。
    精神汚染から守るために力使っててその時にだいたいわかった」

佐天「精神汚染……あの魔術師の攻撃のことですか」

884 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 20:54:15.26 ID:VFX6yhgo
左天「さて、そういうわけでお前が寝てる間に残ってた熱エネルギーを変換して身体を回復させた。
    傷ついた部分の新陳代謝を促進したりでなかなか骨が折れたぜ」

佐天「うおお……なんだか左天さん随分いろいろなことできるようになってませんか?」

左天「かれこれ二ヶ月以上お前の中にいるから随分馴染んでき……なんだその目は」

佐天「いえ……その、「お前の中に馴染んできた」とか、そういうことをさらっと言うなんて、なんというか……」テレテレ キャッ

左天「マセてんじゃねぇ馬鹿野郎」デコピンッ

佐天「あふっ。むー……またそうやって子供扱いするー」サスサス

左天「いやガキだろ」

佐天「……そういえばまだ12歳でした。それはともかくありがとうございましたっ」

左天「気にすんな。それで、本題に入りたいんだがいいか?」

佐天「本題?別にいいですけど」

左天「そうか――――なぁ涙子。お前、疲れてないか?」

885 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 21:03:14.58 ID:VFX6yhgo
佐天「……なんのことですか?」

左天「隠すんじゃねぇよ。ここはお前の精神世界だ、動揺はすぐ出るぞ」

左天「疲れたならそれでいいんだ。休みたいなら休め。
    こんな能力持ってるから面倒なことに首をつっこむことになってんだぜ。
    その気になりゃ俺ごと能力を消すことだって出来るんだから――――――」

佐天「駄目ですっ!!」

佐天「……左天さんが消えるなんて駄目です。それに、この能力が無くなったら弱い自分に戻っちゃうじゃないですか。
   そんなの嫌です……誰も救えない弱い自分なんて、もう――――」

左天「……俺は確かに最初に言ったさ。想いだけじゃ誰も救えないってな。
    けどな―――力だけでも、何も救えねぇぜ。自分でさえも救えねえ」

佐天「お……想いなら、ちゃんとあります!」

左天「いや無いね。あの時の決意は今は無い。お前の中にいるからはっきりとわかる」

佐天「……っ!!」

左天「―――まぁ今回は放っといてやる。俺もいろいろやりすぎて流石に疲れた。
    しばらく眠る。今度起きるまでに心の整理をしとけ――――もう無理だと思ったら俺は消えるからな」

佐天「なっ―――ま、待ってください!そんなの、そんなの駄目です……!」

左天「これが最後にならねえことを祈ってるぜ。じゃあな」



佐天「―――――ん」

887 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 21:10:13.87 ID:VFX6yhgo
佐天「あ……と、今のって、」

上条「よっ、目が覚めたか?」

佐天「ちょあーっ!?かかかか上条さんっ!?」

上条「えっ、そんな風に驚かれるとさすがに傷つくといいますかなんというか」

佐天「あ、う、ごめんなさい……でも目が覚めていきなり隣に男の人がいたら驚くと思います」

上条「そんなもんか?」

佐天「そういうもんですよ……って、その格好。案の定上条さんも入院してたんですね」

上条「あーまぁな。その口ぶりだと昨日何があったか知ってるみたいんだな」

佐天「まあいろいろと。魔術師はどうなりました?」

上条「おう、帰ってったぜ。いろいろあって怪我した人の傷は治ったんはずだったんだけどよ、
    御坂妹から佐天さんが入院してるって聞いて大丈夫か見に来たんだよ」

佐天「そうですか……私は大丈夫ですよ、この通り」

上条「そりゃよかった――――そりゃっ」デコピンッ

佐天「くぁっ。ほ、本日二回目……!」サスサス

上条「全くこの子は!いくらいっても聞きゃしないんだから……!」

佐天「うっ……でもそれは上条さんだって同じじゃないですか!」

上条「俺はいいんだよ俺はー!」

佐天「ちゅっ、中学生ですか!!」

889 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 21:16:20.58 ID:VFX6yhgo
上条「というか今回の魔術師の狙いは俺だったからなー。逃げても被害が出るだけだし、戦うしかないだろ」

佐天「上条さんが?この前話を聞いただけだと、狙われるのはインデックスちゃんだったんじゃないんですか?」

上条「そのはずだったんだけどな。ま、インデックスが狙われる危険性が減ったんならそれでいいさ」

佐天「えーその代わり上条さんの危険がグっと上がったじゃないですかー」

上条「別にそれくらいいいだろ。いざって時は戦えばいいだけだしな」グッ

佐天「……やっぱり、凄いんですね、上条さんって」ポツリ

上条「ん?なんか言ったか?」

佐天「いえ、何も……ひとつ相談したいことがあるんですけど、いいですか?」」

上条「おう、俺で良ければどれだけでも相談にのるぜ?なんたって上条さんは頼れる先輩ですからね」

佐天「じゃあ上条先輩」

上条「他人行儀っぽいので上条さんでお願いします」

佐天「じゃあ上条さん。そのですね……」

898 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 21:38:28.81 ID:VFX6yhgo
佐天「一緒に戦ってると思ってたんです」

佐天「けど、最後には置いていかれちゃって」

佐天「挙句『もう関わるな』みたいなこと言われちゃって」

佐天「これってやっぱり、私が邪魔だったってことなんですかね」

上条「んー……俺は佐天さんと一緒に戦ってたヤツじゃないからわかんないけどよ。
    それってただ単に佐天さんに危ない目にあってほしくないだけだろ」

上条「たぶんソイツは佐天さんを守りたいだけだ。だから突き放したんじゃねえか?
    まあそれじゃソイツが不幸になっちまうから俺がソイツに出合ったらそげぶしてやるけどな」

佐天「心配……守りたい……?」

佐天「それって――――――……」

上条「……?どうかしたか?」

佐天「……いえ、ありがとうございました」

上条「おう!ま、あんまり気にすんな?別に嫌われたとかじゃないと思うぜ」

佐天「……はい」

上条「それじゃ俺もそろそろ病室戻るからさ。お大事にな」ばたん

佐天「はい、お互いに」

900 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 21:43:14.16 ID:VFX6yhgo
佐天「……心配して、守ってくれた……?」

佐天「それって……『私のせいで』一方通行さんがどっか行っちゃったってこと、なんだよね」

佐天「……く、」

佐天「はっ……はは、あははははは!何さ!何よそれ……!そんなの……こんなの!」

佐天「私に力があれば……力があれば一方通行さんがどこかへ行くことなんてなかったのに!!!
    皆が笑えるハッピーエンドが手に入ったのに……!!!」

佐天「私のせいで……私のせいで!!」

佐天「――――……強くならないと」

佐天「強くならないと――――どんなことをしてもいいから、もっと強くならないと」

901 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/13(日) 21:45:03.18 ID:B9d3B/Uo
あぁ
佐天さんがダークサイドに堕ちる

906 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/13(日) 21:49:17.14 ID:VjUpW1Ao
コーホー

907 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/13(日) 21:55:20.57 ID:OLtZkHQo
左天「おまえは選ばれし者だったのに!」

909 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/13(日) 22:18:29.79 ID:VFX6yhgo
――――――10月2日  09:23

検査後。


佐天「どうですか?」

医者「退院だね。すぐに手続きをするよ」

佐天「ありがとうございますっ。あんまり休むと本当課題増えてまずいですからね……」

医者「だが、だからといって無理はしないようにね?」

佐天「はーいっ。っと、そうだ。お願いがあるんですけど」

医者「ふむ?」

佐天「一方通行さんがつけている電極チョーカー。あれと同じようなものが欲しいです」

医者「無理だね」

佐天「そこをなんとかっ!!」

医者「現実的に考えてみるんだね?あれはMNWを使用しての演算補助だよ?つまりMNWのように統一された脳波を
    電気的に共有できるからこそ成り立つもので、さらに一人分の演算補助をできるくらいの領域しか確保できない。
    もう一つ作ったとしても動作しないか、御坂妹君達に負荷がかかるだけだと思うけどね」

佐天「う……そう、ですか。まあしょうがない、ですね」

医者「そうだね。……よし、手続き終わり。退院してもいいよ」

910 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 22:25:26.68 ID:VFX6yhgo
―――――11:45  某研究所

ミサカ「るいこーっ!!とミサカはダッシュでとびつきます!!」ガバァッ

佐天「はいはいよしよし」ナデナデ

ミサカ「ふわぁー……」フニャー

佐天「とりあえずミサカちゃんはこれでいいとして、木山先生」ナデナデ

木山「君達のそれは何かの挨拶なのか、それとも同性愛者なのかどっちなんだい?」

佐天「挨拶みたいなもんです」ナデナデ

木山「なるほど。人間とはいろいろいるものだ。それで、今日はどうしたんだい?」

佐天「無理を承知でお願いします……幻想御手を下さい!」

木山「……本当に、いきなりすぎるな。順を追って説明してくれないか」

913 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 22:31:53.12 ID:VFX6yhgo
佐天「かくかくしかじか!」

木山「まるまるうまうま……守られてばかりの自分は嫌だから強くなりたいと。そういうことか」

佐天「はい……能力開発も一夕一朝で出来るもんじゃないですから。時間がありません、なんでもいいから
    強くならないとダメなんです」

木山「……ふふ、君は本当にあの超電磁砲の友達か?彼女ならこう言うだろうな、『ふざけるな、努力しろ』とね」

佐天「……っ!それでも……努力じゃどうにもできない壁だって……!」

木山「ああ、そうだ。君は正しいよ。大きな流れに一石を投じたところで何も出来ない、叶わない。
    それにね、私はあの超電磁砲とは違う―――目的を叶えるためなら手段を選ぶ必要なんてないと思っている」

木山「だから君の姿勢はすごく好きだ」

佐天「じゃあ!」

木山「けど残念ながら幻想御手とは共感覚を用いた脳波回路だ。つまり一人で使ったところでどうしようもない」

佐天「なっ……そう、ですか……」シュン

916 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 23:05:03.82 ID:VFX6yhgo
木山「ふふ、そんなに落ち込むな。そうだな……二週間ほど時間をくれないか」

佐天「え……?」

木山「実際にできるかどうかはわからないが、理論的には可能なはずだ……幸いツテもある。
    だから二週間。ひとまずそれだけの時間がほしい」

佐天「……よくわからないけどわかりました。よろしくお願いしますっ」

木山「ああ、君達には本当に感謝してもしきれない。これくらいはするさ」


――――。


佐天「よし……二週間、か。それくらいなら、私もすることたくさんあるし」

佐天「さて、次は――――」


――――――第五学区  某大学  14:39

佐天「先ほど電話させていただいた柵川中学の佐天涙子と申す者ですが」

職員「はいはいIDみせてね―――おっけー、それじゃこれ首にかけてて。発信器もついてるからおかしなことしたら駄目だよ」

佐天「はーい」

918 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 23:11:47.96 ID:VFX6yhgo
佐天「えっと、地図だとこの辺りなはずなんだけど……」

仲間2「よっ」ぽん

佐天「とぉぁっう!?びっくりした!いきなり後ろから頭に手おかないでください!!」

仲間2「はっはっは、悪いな。しかし大覇星祭ぶりだな。びっくりしたぞ、研究所に電話があってお前から会いたいって
    電話が来た時はな。おかげで研究室のやつらにロリコン扱いされちまった」

佐天「う、ごめんなさい……」

仲間2「気にすんな。で?今日はわざわざ何の用事だ?」

佐天「そのですね……あの競技の時に貸してくれた電熱線のことなんですけど」

仲間2「ああ、あれか。アレがどうかしたか」

佐天「あれでですね――――……」


仲間2「……――――なるほど、な。そうなると研究室の連中の意見も聞かねぇとダメだな。今から時間あるか?」

佐天「はい、私は大丈夫です」

仲間2「だったらちょっと来てくれ。まあ茶でも飲みながらゆっくり話そう」


※「仲間2」ってのは前スレでの佐天VS美琴の時にやたら活躍した人だよ!姿はメタルギアのスネークの一番若いころの姿を想像してね!まだ23歳だよ!

919 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 23:23:18.39 ID:VFX6yhgo
―――研究室 談話室にて

佐天「どうも、柵川中学一年の佐天涙子です」

研究員2「てめぇこの野郎!!!」

研究員1(仲間2)「なんだし!!いてぇ、殴んじゃねえ!!」

研究員3「中学生って言っても3年くらいならまだギリギリ許せたのに……ねえ佐天ちゃん、今何歳?」

佐天「えと、12歳です」

研究員3「ローリーコーンー!!見そこなったわよ研究員1!!死ね!二回死ね!!」

佐天「(それ私が温めてた台詞……)」

研究員1「違うから!よく考えて見ろ、俺の方から誘ったわけでも口説いたわけでもねぇだろうが!!」

研究員4「そんな……先輩、ロリコンだったんですか?」

研究員1「うおあー不味い!このままじゃ渋くてかっこいい先輩のイメージが……!なあ嬢ちゃん、あんたからも何か言ってやってくれ!!」

佐天「えっ、いきなり!?ええと……あの超電磁砲を落とした手腕には惚れちゃいました!!」

研究員234「レールガンを……おとした、だと……?」

920 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 23:33:17.61 ID:VFX6yhgo
――――。

研究員1「壮絶な戦いだった……研究員4までかかってきていたら死んでいた。ここに立っていられるのは奇跡」

佐天「圧倒だったじゃないですか。やっぱり23歳とか嘘ですよね?」

研究員1「本当だ。ほら、お前ら。この嬢ちゃんは今日は俺達の研究内容に興味があってきてくれたんだよ」

研究員2「研究成果ってあの電熱線にか?よくまああんなマイナーなもんに興味なんざ持ったもんだな」

研究員3「自分達の開発物をマイナーとか言われると困るのだけれど……でも否定はできないわ」

研究員1「いいじゃねえか。出来る限り小さな電力で大きな熱を生み出すための技術……胸が熱くなるだろ?」

研究員2「そんで?そんなモンのどこに惹かれたんだよ」

佐天「えと、私の能力なんですけど、熱をエネルギーに変換出来るんですよ。ですから、その技術をお借りできないかと」

研究員3「なるほどね」

研究員2「珍しい能力だなぁ……コイツのアポートも珍しいけどよ」

研究員1「こんなもん使い勝手が悪いだけだがな。そういうこともあって、嬢ちゃんはこの電熱線を使いたいってわけなんだが、どうだ?」

研究員2「んー……流石に最新の研究成果を渡す、ってのはできねぇな」

研究員3「そうね……調査するにしても、測定できなければ意味がないし」

921 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 23:40:53.64 ID:VFX6yhgo
佐天「やっぱり駄目ですか……」シュン

研究員2「う……(オイ、落ち込んじまったぞ)」ヒソヒソ

研究員3「(そんなこと言われてもしょうがないじゃない……)」ヒソヒソ

研究員4「あの……だったら、この前製品化できたあれを使えばいいんじゃないでしょうか」

研究員1「……ああ、あれか。あれなら確かに問題無いな」

佐天「あれ?」

研究員1「ここは企業と連携しての開発部だからな。前に製品化が成功した電熱線があるんだ。単体では売ってないが、試作品くらならある。
      丁度大覇星祭の時に嬢ちゃんに貸したもんだな」

研究員2「確かにそれなら世間に発表したもんだし、問題ないか」

研究員3「そうね、それでよければ提供するけど?」

佐天「それで全然問題ないです!!」

研究員1「そうか。なら、そうだな……研究の合間合間になるから、だいたい一週間後くらいにまた来な」

佐天「はい、ありがとうございます!それじゃあまた――――」

研究員2「おっとそうはいかんざき。こいつ、大覇星祭のあのイベントのこと全然教えてくれないんだわ。
      ちょっとどんなもんだったか教えてくれね?」

研究員3「超電磁砲が動き出したあたりから放送用のカメラがおかしくなっちゃって、VS第三位のとこだけ映像が残ってないのよね」

佐天「え……え?」

922 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 23:45:11.86 ID:VFX6yhgo
――――――。

佐天「……――――と、こんな感じでした」

研究員2「やっぱりお前普通じゃなかったな。何なの?なんでトラップとか作れるの?」

研究員1「別にいいだろ……普通だ普通」


――――――。  18:49

佐天「それじゃあありがとうございました」

研究員1「おう、また出来たら連絡するからな。のんびり待っててくれ」

佐天「はいっ、お願いしますっ」







佐天「―――これでよし、と。他には―――」


pllllllllplllllllllll


佐天「どうも」

ステイル『……何だい?これでも僕は忙しいんだけどね』

佐天「まあまあ。今イギリスですか?」

923 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 23:51:39.90 ID:VFX6yhgo
ステイル『ああそうだよ。国際料金を取られてしまうからすぐに切りたいんだが』

佐天「うっ……それは私も嫌なので単刀直入に聞きますけど、そっちに神裂さんっていますか?」

ステイル『神裂?いや、今はこちらにはいないが―――何か用かい?』

佐天「んっと、アマクサシキの魔術?を教えて欲しかったんですけどね……」

ステイル『いやそれは無理だ。君達学園都市の人間には魔術は使えないだろう』

佐天「……あ!そうだった……」

ステイル『全く……それだけか?ほかに要件がないなら切りたいんだが』

佐天「ええ、ありがとうございます」ぴっ


佐天「そうえいば土御門さんも死にそうになりながら魔術使ってたっけ……忘れてた」

佐天「……―――――!!!!そう、だ……土御門さんなら……!!」

925 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/13(日) 23:56:08.55 ID:VFX6yhgo
ピンポーン

舞夏「はーい……おー、るいこじゃないか」

佐天「今晩は、舞夏ちゃん。土御門先輩っている?」

舞夏「あにきかー。ちょっとまってろー」


アニキーオキャクサンー。チュウガクセイダゾーウワキカー?
ニャー!?チョットマテマイカ、ソノホウチョウヲシマウンダゼイ!!


土御門「どうしたんだなにゃー佐天ちゃん」ボロッ

佐天「大丈夫ですか……」

土御門「これくらいなんてことないにゃー」

佐天「ならいいんですけど……今時間ありますか?」

土御門「んー?まあ飯食った後で時間はあるぜい。なんだ、長い話なら立話より中でゆっくり……」

佐天「いえ―――暗部の話です」

土御門「―――……舞夏ー、悪いが佐天ちゃんを送ってくにゃー。留守番頼んだぜい」

舞夏「おーそうだなー。最近ぶっそうだし、そうしてやれー」

土御門「悪いにゃー。……さて、そんじゃ行こうか佐天ちゃん」

927 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 00:05:32.17 ID:Q6hvLaco
―――――20:34   公園

土御門「さて―――暗部がどうかしたかにゃー?」

佐天「昨日のことです……暗部の猟犬部隊と学園都市第一位の一方通行さんがぶつかったはずですけど、それについて何か知りませんか」

土御門「猟犬部隊、か……悪いな、俺は『壁』でちょいといざこざがあったからそっちのことは知らん」

佐天「そうですか……あの、もしもの話です。もしも暗部で一方通行さんと出会ったら、私に連絡してくれませんか?」

土御門「……どうして?」

佐天「……話が、したいだけですよ」

土御門「そうか……ま、わかったにゃー。もし合うことがあれば伝えとくぜい」

佐天「お願い、します」




佐天「……――――これで、出来ることは全部かな。あとはもう、能力の練習、か」

佐天「……手始めに第五波動を使えるようになろうかな」



こうして科学と魔術が交差する最初の戦いは幕を閉じた。
この戦いで世界は大きく揺れた。そして佐天涙子の人生も。
これより先、ひたすらに血を吐きながら進む道を選択してしまったことを、この時彼女は気づいていなかった―――


――――12-13巻 終


939 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 00:30:03.54 ID:Q6hvLaco
――――10月3日   12:20

初春「佐天さんっ、一緒にお昼食べ……どうしたんですか?」

佐天「んー……眠い」

初春「夜ふかしですか?駄目ですよ、病み上がりでそんなことしちゃ」

佐天「わかってるんだけどねー……んん、それじゃ購買行こっか」

初春「購買って……今行っても死ぬだけですよ」

佐天「えー?」


ウオーコロセーヤキソバパンハオレノモンダー!!
ハッ!カツサンド!カツサンドハドコダ!?
アンパン・・・ソレハオモイデノアジ・・・


佐天「oh...」

初春「お昼の購買なんてこんな感じですよ。寝不足の佐天さんじゃどう頑張っても無理です」

940 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 00:34:08.54 ID:Q6hvLaco
―――五分後

佐天「結局買えたのはチョコパン一つかぁ」

初春「何時もならお弁当作ってきてるのに……寝坊したんですか?」

佐天「うん……ちょっと昨晩は思うところがあって、頑張っちゃって」

初春「(夜に頑張るって……ま、さ、か……!)」

初春「駄目です佐天さんっ!!私達はまだ中学生です!!」

佐天「うぇっ?いきなり何さ……それよりねぇ、初春」

初春「何ですか?」

佐天「お願いっ!!これだけじゃ物足りないからお弁当ちょっとちょうだい?」

初春「……もう、しょうがないですね」

佐天「ひゃっほーう、さっすが初春!そうこなくっちゃ!」

初春「……良かったです、元気になったみたいで」

佐天「んー……そだね。目的も見つかったし」

942 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 00:39:13.34 ID:Q6hvLaco
初春「それはそうと飲み物は買わなくていいんですか?」

佐天「あ、忘れてた。急いで出てきたからお茶も何もないんだった。自販機自販機、っとー」

佐天「なーにーにーしーよーうーかーなー……っ」

ピッ

ガタンッ


―――――教室

初春「いただきます」

佐天「いただきますっ」

佐天「ねえ初春、もっとおっきなお弁当にしたほうがいいと思うんだけど。そんなちっちゃいのだと成長期の私達には
    物足りないと思うんだ。ほら、頭のお花にも栄養行きそうにないし」

初春「なっ、頭の花は関係ないです!!それに、その、そんなに食べちゃ太っちゃうじゃないですか……」ゴニョゴニョ

佐天「えー?大丈夫だって、ほら全然太ってないみたいだしー」さわっ

初春「ひゃうっ!?さ、さてんさんいきなりどこ触ってるんですかぁもうっ!!」

佐天「あはは、ごめんねっ?」

944 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 00:44:15.46 ID:Q6hvLaco
佐天「あーそれ美味しそう。ちょーだいちょーだいっ」

初春「はいはい、あーん」

佐天「あー……んっ。……うむ、美味しいよ初春。また腕を上げたみたいだね!」

初春「佐天さんほどじゃないですけどね」

佐天「そんな頑張り屋さんな初春にお返しですっ!はい、あーんっ」

初春「それだと意味ないと思うんですけど……」

佐天「まぁまぁ、ほらほら、あーん。それとも私のチョコパンが食べられないってのかー」ぐりうり

初春「あううっ、わかりました、……む、チョコパンですね」

佐天「そりゃまあ何の変哲もないチョコパンだよ。あ、ほっぺにチョコついてる」

初春「えー?もうっ、さっきパンを押しつけてきたからですよぅ!」

佐天「ごめんねっ?ほら、じっとしててね」フキフキ




級友1「いいなぁ……いいなぁ……!」ワクワクテカテカ

級友2「私友達選び間違えちゃったのかなぁ」

945 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 00:46:57.48 ID:Q6hvLaco
佐天「ふぅ、ごちそうさまでした」プシッ

初春「ごちそうさまでした……あれ?ブラックコーヒーなんて珍しいですね」

佐天「ん……まぁね」ゴクッ



佐天「……苦い」

初春「ブラックですから苦いに決まってますよ。ボタン間違えたんですか?」

佐天「ううん――――ああ、うん。もしかしたら間違えたのかな」

初春「?」

946 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 00:51:16.92 ID:Q6hvLaco
――――放課後

佐天「ふぁ……眠い」

初春「大丈夫ですか、佐天さん。授業中何度も注意されてましたし」

佐天「ん……大丈夫。ちょっと飲み物買ってくる」

初春「あ、そこの自販機当たり付きですから当たったらデロドロンドリンク下さい!」

佐天「おっけー……そんなゲテモノよく飲めるね」




佐天「……」

ピッ  ピピピピピピピ、ピ、ピ、ピ、、、、、

ガタンッ

佐天「……そんなに簡単に当たらない、か」




佐天「ごめん、お待たせっ」

初春「いいですよー……ってまたコーヒーですか」

佐天「……うん。眠たいから」

951 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 01:00:33.48 ID:Q6hvLaco
――――177支部

初春「こんにちはー」

佐天「こんにちはーっ!」

白井「むむっ、来ましたわね佐天さん!お姉さまの心を奪った罪ここで償ってもらいますの!!」

佐天「えっ。その件はもう終わりましたよ?」

白井「うるさいですの!あの後御姉さまは頻繁に佐天さんのことを話題にするようになりましたの!きいいいいいい!!」

固法「はいはいですのですの。そんなことより仕事なさい仕事。それから何度も言うけれどここは遊び場じゃないんだからね」

佐天「わかってますってー。お茶くみ係ですよ私は」

白井「緑茶ですの。濃いめでお願いしますの」

初春「バーホーデンのココアをよく練ってもってきてください。砂糖とミルクアリアリで」

固法「ホットミルク。ミルクパンならそこの棚あるから」

佐天「初春の注文が鬼畜すぎる……」

953 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 01:05:22.67 ID:Q6hvLaco
佐天「初春ーバンホーテンのココアなんて無いんだけどー」

初春「お茶くみなんだから買ってきてくださいよ。はいお金」

佐天「ひどい……それでも親友!?」

初春「親友だろうと仕事は仕事ですよ佐天さん」

佐天「ジーザスっ!!」



白井「なかなかひどいことをしますの初春」ズズッ

固法「大丈夫なの?結構キツい言い方だったけど」ズッ

初春「大丈夫ですよ。それに、」

白井「それに?」

初春「……いえ、ただのやつ当たりなんですけどね」

固法「?いいけど、喧嘩はしないようにね」

954 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 01:09:34.72 ID:Q6hvLaco
佐天「買ってきたよ初春!!」

初春「それじゃあ早く作ってください」

佐天「なっ、ひとっ走りしてきたのに労いの言葉もないの?!」

初春「おつかいで褒められたいなんて佐天さんも子供ですねぇ」

佐天「ガッデム!!」



白井「本当にひどいことを言いますの初春」ズズッ

固法「大丈夫なの?なんだか凄い執念みたいなものを流しから感じるけど」ズッ

初春「大丈夫ですよ。それに、」

白井「それに?」

初春「……さっきちらっと見たら生クリームも買ってきてましたから」

固法「?食欲の秋ねぇ」

956 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 01:14:50.69 ID:Q6hvLaco
佐天「できたっ!!佐天涙子特製ココア!!と言っても何もしてないけど!!
    さあ飲み干すといいよ初春!そして高カロリーでおでぶになるがいいわっ!」

初春「……うん、美味しいです佐天さん!ありがとうございますっ!!」

佐天「はうっ!冷たくされていきなりそんな笑顔を向けられると……初春、恐ろしい子……!」

白井「美味しそうですの……佐天さん、その、私にも……」

佐天「わっかりましたー。常盤台のお嬢様のお口に合うかわかりませんけど作ってきますね。生クリームも余ってますし。
    固法先輩はどうですか?」

固法「だったら貰おうかしら。ミルク多め砂糖は普通生クリームありでお願い」

佐天「りょうかいっ!ふふふ、腕がなるぜー」



白井「おいしいですの」

佐天「わーい」

初春「でもいいんですか白井さん、最近またふとっむぐぅ!」

白井「……うるさいですのよ初春……!」

初春「ぷはぁっ……ひどいです……」

固法「たまにはこういうのもいいわねぇ」ズズッ

957 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 01:21:05.99 ID:Q6hvLaco
――――。

固法「――――はい、お疲れ様。そろそろ完全下校時刻だし、あがりましょうか」

白井「疲れましたの……」

初春「だらしないですね白井さん」

白井「デスクワークは初春の独壇場でしょうに……というかわざと面倒な書類を送ってきていませんでしたの?」

初春「なんのことですか?」

白井「……はぁ。まあいいですの……と、佐天さん?」

佐天「――――、――――」スゥスゥ

初春「ああ、そういえば寝不足だったみたいです」

白井「でしたらすぐに寮へ帰ればよろしかったですのに……まあいいですの。私は佐天さんを寮まで送っていきますの」

初春「わぁ優しい。白井さんじゃないみたいですね」

白井「ココアのお礼ですの。ほら、佐天さん起きてくださいまし」

佐天「―――む、むぅ……やぁ……あとごふん……」ゴソッ

初春「(可愛いですっ)」

白井「はいはい五分五分ですの。テレポートで送っていきますからすぐ着きますの」

佐天「んー……わかった……」ぼんやり

白井「それではお疲れさまですの、初春、固法先輩」シュンッ

958 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 01:28:49.97 ID:Q6hvLaco
――――佐天部屋

白井「―――っと、着きましたのよ佐天さん」

佐天「ふぁ……ありあとございます……」

白井「……はぁ。ほらほら、靴を脱いで、玄関なんかで寝ようとしないで。制服も脱がなければ皺になりますわよ」しゅんっ

佐天「……むー……」

白井「?どうしましたの佐天さぁ……!?」ぐらっ

佐天「……あぁー……白井さんってだきまくらにいいかんじの大きさだぁー……」ネムネム

白井「ま、待ってくださいまし!黒子には!黒子には御姉さまという心に決めた御方がいますの!!」タップタップ

佐天「……すぅ」ネムネム

白井「……もう寝てますの」

白井「それにしても――――」

佐天「……むぅー……」ぎゅっ

白井「……ああっ、この柔らかな感触……御姉さまでは到底味わえないであろう感覚……
    駄目ですのよ黒子、自分には御姉さまが…・・ああっ、でもでも……もう少しだけなら……!」

959 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 01:37:29.07 ID:Q6hvLaco
佐天「……ん……ぁん……」

佐天「さてん……おにいちゃん……」

白井「―――佐天お兄ちゃん……そういえば佐天さんにはお兄様がいらっしゃったことをすっかり忘れてましたの」

佐天「やぁ……やだぁ……」ぽろぽろ

白井「……元気にふるまってみても、寂しいものですのね。いいですの、今ばかりは夢の中とは言えこの黒子を―――」

佐天「あ……ミサカちゃん……だめ、そんなとこ……」

白井「なん……だと……!?」

佐天「ふぁっ……あくせられーたさん……いっちゃだめ、いっちゃだめぇ……」

白井「イっちゃだめ!?さ、佐天さんは一体どういった夢を……はっ!!!」



左天「くそっ、離しやがれ……!!!」

御坂「それは出来ないわねぇ。せいぜい絶望してなさい、ここで最愛の妹が学園都市のレベル5に犯されるところを」

佐天「ふぁぁぁっ、だめぇ、御坂さんっ……!」

御坂「御坂さんなんて他人行儀じゃない?美琴か、ちゃん付けて呼んでくれない?」

佐天「あっ、ふぅっ……く、ぁ、み、みさかちゃんっ……!」

御坂「ふふ……あはは、見て見て佐天さん。お兄さんが実の妹の犯されるところをみて勃起させてるわよ?」

佐天「やぁ……おにいちゃん……みないでぇ……」ぽろぽろ

御坂「そこで決定的な駄目おしってやつね」パチンッ

一通「そういうこったなァ。オラ、咥えな涙子ォ」

960 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/14(月) 01:39:39.52 ID:D2jOr32o
初春の小説みたいwwww

962 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/14(月) 01:40:39.06 ID:ZFnTfo20
oh...

963 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 01:43:17.89 ID:Q6hvLaco
佐天「むぅ、むぅぅ……!」

一通「クッ、ハハハハ!いいねいいねェ最高だねェ!!そそるぜその顔……!」

佐天「むぐぅっ……ぷはぁっ……けほ、けほっ……!」

一通「そンじゃまァそろそろこっちに挿れてやっかァ……」ぐいっ

佐天「……!や、やだやだ駄目っ……そっちは駄目ぇ!!」

一通「暴れンな……オイ、超電磁砲」

御坂「おっけー。ほらっ」びりっ

佐天「きゃうっ!?」ガクガクッ

一通「よォしこれで……っと」ずちゅっ

佐天「ひ、ぁ……あぁぁあぁあ……」ガクガク

一通「ンでベクトル操作でェ……電気信号を、っと……」

佐天「――――っ!?!?!あああああああああああああああっ!!!?!?」ビクンッ

一通「どォだ?未来永劫、こンなセックスは味わえねェぜ?何たってベクトルで快楽電流を操作してやってンだからなァ」

佐天「ひっ、あ、ああっ」ガクンガクンッ

御坂「ちょろっとー。あんまり無理させると壊れちゃうわよー?」

964 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 01:51:23.54 ID:Q6hvLaco
一通「壊れるだァ?オイオイあンまり俺を舐めてンじゃねェぜ?」

一通「どォだァ?今どンな気分だァ?」

佐天「あ、あああっ、いいっいいですぅ!!きもちよくって、もう、あああああっ!!」ビクンビクン

一通「だってよォ!!どォーですかァーオニーサーン!サイアイの妹がこんなモヤシのチンポでヒィヒィイってるところ見るのはよォ!!」

左天「テメェ達……!!!!!」ギリッ

御坂「ふん、いきがっちゃって。こんな風にしてるくせにね」グニグニ

左天「く……!」

一通「カキクカカカコカカカコケコカケコカカコココ!!いいぜェ超電磁砲!テメェはそっちのデクでも相手してやンなァ!!」

御坂「ま、暇つぶしにはいいかもね。ほらほら、この美琴サマが相手してやるんだから感謝しなさい」

一通「クク……あっちはあっちで良い感じになりそうじゃねェか……さァーて、そろそろイってやっかなァ」

佐天「あっ、だめっだめだめっ、まだいかないで、いっちゃだめっもっとついてあくせられーたさぁんっ」ガクガクガク




白井「なーんて夢を……!?たたたたた大変ですの!!」

白井「こっ、ここは一時撤退ですの……!」しゅんっ


――――20:24

佐天「――――……はっ!……ん、あれ?もうこんな時間だ」

975 :◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 21:25:00.71 ID:Q6hvLaco
佐天「んー、よく寝たなぁ。それじゃ今日も特訓しますか」



――――――。

佐天「―――ふぅ。こんなもんかな、エネルギー変換。というよりこれ以上はどうにもならない、か」

佐天「いつまでも左天さんに頼ってられないし・・・・・・っ、けど第五波動が撃てるまでにはならない、か」

佐天「それにしても随分走ったなぁ。第五学区かなここ―――」


ドォォォオンッ!


佐天「きゃっ!?」ビクゥ

佐天「爆発音!?・・・・・・空が赤い―――第五学区は確か大学機関の集まりだから実験の失敗かな?」

佐天「まぁそんなことはどうでもいいや。火事ってことは、私なら大丈夫だよね―――っと」だんっ


――――――――断崖大学


佐天「ん、想像よりは酷くないかな。さーて消火消火。熱吸収熱吸収」



佐天「―――はいっ消火完了!なんてことなかった―――っぁ!?」ばっ

ぱぁん ぱぁん

佐天「(銃声・・・・・・!何処から撃たれた?いやそれより!銃声って……)」

――――思い出されるのは雨の夜。
      あの時受けた傷は塞がっているけれど―――

佐天「(銃―――まさか、暗部?だとしたら――――!!)」

977 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 21:37:35.49 ID:Q6hvLaco
スキルアウト1「くそっ、なんでいきなり炎が……!」

スキルアウト2「わからんっ!だがさっきそこに誰かいたぞ!!おそらくそいつの能力とかじゃねえのか!」

スキルアウト1「マジかよ……!!畜生っ、ただ女一人殺せばいいだけの話だったのによぉ……!」

浜面「慌てんな!目標は外に出てねえはずだ!お前らは中を探せ、他の奴はスキルアウト2が見たっつうヤツを探して殺せ!!」

スキルアウト「「「「「「「了解っす!」」」」」」」」」




佐天「(……話の内容だと暗部っぽいけど、でもあれって見た感じガラの悪い学生みたいだけど……)」

佐天「(―――まぁいいや。一人でもとっ捕まえて話を聞き出せば)」

佐天「――――さて。それじゃ行きますか」

978 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 21:44:49.44 ID:Q6hvLaco
浜面「チッ……なんでこんなことになっちまった……」

浜面「―――駒場さん。どうすりゃいいんだよ。なんで退場しちまったんだよ」

浜面「……ちくしょう……ちくしょうッ……!!」


ナ、ナンダオマエゴファッ
ダイヨンハドウ!
グアアアアア!


浜面「なんだ……?オイ、お前ら!なに騒い、で……?」

佐天「げ。まだ残ってたか」

浜面「……?何だテメェ」

佐天「何だと言われても。近くを通りかかった者だけど……ここのリーダーってもしかしてアナタ?」

浜面「……ああ、そうだよ。俺がリーダーだ。で?テメェは何なんだよ。どこの所属だ」

佐天「所属って、別にただの一般人ですけど」

浜面「……なんだと?」

佐天「だからさっき言ったじゃないですか。近くを通りかかったら爆発したから消火しにきて、ついでにちょっと聞きたいことがあるからこうやって
   お話しようと思って」

浜面「……く、はは―――はははは!マジかよ!くそっ、何だよ!!通りかかったから消火がてら俺達を潰してるだと!?」

浜面「笑えねえ……全然笑えねえぞコラァ!!!」パァン!

979 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 21:48:15.38 ID:Q6hvLaco
佐天「とぁっ!危なっ!」

浜面「避けた?この距離で避けるだと?」

佐天「そりゃ何度も銃見てるからなぁ。そんな動作に時間のかかるもの、避けられないほうがおかしいって」

浜面「……フザケんじゃねぇぞクソアマがァ!!!」パァンパァンパァン

佐天「ちょっ、そんな風に撃ったら気絶してる御仲間に当たっちゃいますよ!?」

浜面「知るか!!どの道テメェを殺さなきゃ俺達の命はねえんだよ!!!」

佐天「え?」

浜面「クソッ、たまたま通りかかっただ?そんな、そんなくだらねえことでなんで俺達が死ななきゃならねぇんだよ!!!」パァンパァン

佐天「ちょっ、意味わかんない!!」


980 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 22:02:59.43 ID:Q6hvLaco
佐天「くっ……このっ!!」がっ

浜面「ぁぐっ!!?」

佐天「そしてそこからの―――よし、押さえつけた!」

浜面「そんな無茶苦茶な押さえ方で―――って、な、くそっ、なんだこれ!全然外れねえ!!」

佐天「そりゃあ身体強化レベル3以上の力で押さえてるもん。そんな簡単には外れないよ」

浜面「テメェやっぱり能力者か……!」

佐天「……そういう貴方達はスキルアウトですか?」

浜面「そうだよ!テメェら能力者はそうやってすぐに俺達を見下しやがる!!」

浜面「見下し見離し見捨ててよ!最後は街のゴミだとののしりやがる……!」

浜面「なんだよ……俺達レベル0は生きてても意味がねえって言うのかよ!!ド畜生が!!」

佐天「……っ」

981 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 22:11:52.23 ID:Q6hvLaco
―――この人は、


浜面「クズはクズなりに生きてんだよ!なのにクズ同士がつるむとすぐに撤去しようとしやがる!!

浜面「俺達みたいなクズ共は居場所を作ることもできねぇってのか?」

浜面「俺達は実験動物か?お前らの望む結果が出せなきゃ即処分かよ!?クソッタレがぁぁぁあああ!!!」


―――この人の言っていることは、


浜面「違うだろ……人の命ってのはそんな安いもんじゃねぇだろ……」

浜面「おかしいだろ……狂ってやがる、この街は……人の命なんてだかが数値程度にしか見てねえなんざ……くそったれぇ……」


―――この人の言うことは正しい。
    きっと、この人は私もなっていたかもしれないひとつの形で。
    だから私には、もうこの人を押さえつけていることなんて出来なくて―――


佐天「――――ゃく」

浜面「ぁ……?」

佐天「早く逃げてください……今すぐここから逃げれば、死なずに済むはずです」

浜面「―――無理に決まってんだろうが……相手はブッ壊れた街だぞ……そんな街の中をどこに逃げてもしょうがねえだろ……」

佐天「けど……けど!」

浜面「止めろよ、気持ち悪い―――同情か?んなもんいらねぇんだよド畜生……今更そんなことされてもイラつくんだよ」


983 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 22:17:06.63 ID:Q6hvLaco
浜面「この作戦がテメェに邪魔された時点で俺はもうお終いだ―――殺されるか、それ以上に辛いことをさせられるだけだ」

佐天「そんな……」

浜面「―――気に入らねえんだよ、その顔」

佐天「え……?」

浜面「被害者ぶってるその顔だ―――わかんねぇのか?お前は、俺達の未来をすっかり攫っちまったんだよ」

佐天「――――――っ!!!」

浜面「……くそっ、こんな中途半端なやつにやられたなんざ―――笑えねえよ畜生……こんなの、駒場さんにあわせる顔がねぇじゃねえか……」

浜面「お前ももう何もしねえなら早く行け……ここに居てもどうしようもねぇだろ……」

佐天「……わ、わたしに、なにかできるなら……」

浜面「……あ?俺達を殺したヤツが何言ってやがる。いいか――――






    ―――――お前には何も出来ねえよ。さっさと行けド畜生が」


佐天「――――――……っ」だんっ


984 : ◆oDLutFYnAI[saga]:2010/06/14(月) 22:19:37.87 ID:Q6hvLaco
佐天「―――――」

佐天「―――何もできない、か」



こうして佐天涙子の心を抉る夜は終わった。
そしてこの件はおそらくあまり関係なく。
ただ初っ端の佐天さんと初春がいちゃいちゃするシーンを書きたかったためだけのシナリオだったのだ―――

―――――SS@ 佐天さん可愛い  終わり


佐天「今までありがとうございました―――左天お兄ちゃん」 1



posted by JOY at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 禁書クロスSS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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