2011年03月04日

球磨川『学園都市?』4

540 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/07(月) 23:35:57.58 ID:U9NLiCsX0
後日談、というか今回のオチ、というかあの事件からのあたしの周りについて話したいと思う。

あまり表立ってこういった説明をしたことがないので、上手く伝えることができるかは少し疑問ではあるが、

やっぱりあの事件に関わった以上、それによってなにやらヘンテコな能力を持つことができた以上、あたしは話さなければならないのだろう。

あの事件、と称してなかなか首謀者であるあの人の名前を出せないのはなぜだろうか?

そんなことを初春に話してみたところ「ひょっとして恋ですか?」と頭に咲く花から漂う香りよりも甘く、その飴玉を転がしたような声よりも甘い発言をしたので、とりあえずスカートを捲っておいた。

苺柄だった。

違うよ、と言ってしまえばそれで終わったのだろうが、言えなかったあたり決して初春の言うことに間違いはないかもしれないが、

あの人に持つ感情は恋ではなく、それに近い別の何かだと思う。

感謝の気持ちともまた違うこの感情は、いかんせん語彙が乏しいあたしでは表しきれないのだ。

あたしの気持ちを察してくれたあの人。

あたしに能力を与えてくれたあの人。

あたしをどん底まで落としてくれたあの人。

541 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/07(月) 23:40:48.96 ID:U9NLiCsX0
三人。

これはあたしが能力の試運転のために傷つけた人の数。

殺してはいないし、別段何か障害が残ったわけでもないが、それでもあたしがあたしの理由で傷つけたのだから謝罪をしなければならい。

でも、いまだにあたしはそれを行動に移せないでいる。

それについては白井さんに相談をしてみたら

「今にでも行ったほうがいいですけど、もう少し気持ちの整理をしたほうが相手にも上手く伝わると思いますわ」

そう言って笑ってくれた。その笑顔はあたしを助けに来てくれたときと同じで、とても優しいものだった。

その言葉に勇気付けられたあたしは、その日の内にご丁寧にメモ帳に謝罪文をビッシリと記入して、入院している彼等をたずね謝罪した。

きっと怒られるだろうとふんでいたあたしを待ち受けていたのは、なぜか彼らからの謝罪だった。

無能力者を馬鹿にしていて申し訳ない。それが三人が三人ともあたしに言った言葉。

混乱しているあたしは三時間かけて書いた謝罪文の一行目にあった「ごめんなさい」という言葉しか言うことができず病室を後にした。

どうやらあたしに怪我をさせられて何か思うところがあったようだが、残念ながらあたしは読心能力など持っていないので知るよしもない。

「人間は他人を理解できない、らしいわよ」

これを言ったのは御坂さんだった。

ただ御坂さんも自分で辿り着いた意見ではなく、あの時、あの場所で、あたしが気絶をしている間にあの人が上条さんに言った言葉らしい。

それを聞いてあたしは少し噴き出した。いかにもあの人らしい意見だな、と思った。

だけどあたしは他人を理解しようと決めた。少なくとも大事な親友たちの気持ちぐらいは。

さて、前置きが長くなってしまった気がするけど、ようやくあの事件におけるあたしのエピローグを語りたいと思う。

あたし、佐天涙子の最初で最後の一人舞台。不慣れな点もあるかもしれないがどうかそれは見逃してほしい。

だって、これはあたしが初めて主人公として語る後日談なのだから、それくらいは欲張ってもいいでしょう?

543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/07(月) 23:46:54.67 ID:N5+tyfn2o
物語シリーズ的な締めキター

544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/07(月) 23:58:31.99 ID:ZvM2BpJw0
『>>1ってなんだか』
『面白いssでも書いてそうな顔してるな(笑)』

545 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/08(火) 00:38:12.75 ID:Ri3UQg5s0




後日談・佐天涙子の場合




546 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/08(火) 00:40:23.24 ID:Ri3UQg5s0
「ん……」

どこか倦怠感を身に覚えながらもゆっくりと瞼を開ける。

そこでまず視界へ飛び込んできたのは記憶が途切れた研究所の天井でも、空でもなく、大きな花の群れだった。

あぁここはきっと天国なのだろうか、だからお花畑が見えるのか、

でもあたしはきっと地獄行きの筈だからきっとこれは三途の川原なのか、と一人で思いふけっていると、

突然、その花がゆらゆらと蠢き出し一瞬で視界から消える。変わりに目に映ったのは親友の初春飾利の涙でクシャクシャになった顔だった。

「うぅ……佐天ざん……よがっだぁよぅ」

その顔を見てここが現実なのだと理解し、

さらに言えば初春の顔面の後ろにかすかに見える天井の模様は風紀委員第一七七支部の詰め所のものだと把握する。

気を失った自分をここまで運んでくれたであろう初春にとっては感動の再開なのだろうが、

今にも垂れ落ちそうな鼻から伸びる液体に標準を合わせられているあたしはそれどころではない。

「……おっけー初春。とりあえず顔を洗おうか」

きっと予想以上にハキハキと喋ったあたしに驚いたのだろう初春は、ピクッと体を揺らし、

そして自分がどんな顔をしているのかを把握して慌てて洗面所へと駆けていった。

鼻水という魔の手から開放されたあたしはとりあえず自分の状態を把握する。

研究所内で何か背中に刺され、そのまま気を失った。そのまま初春につれられこの支部まで来たのだろう。

今、あたしは応接用のソファーの上で仰向けになって寝ている。

背中には、もう痛みがない。つまりあの人の能力でなかったことにされたのか。

「佐天さん」

そこまで考えを巡らした所であたしを呼ぶ声が聞こえる。

547 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/08(火) 00:42:07.10 ID:Ri3UQg5s0
「せっかくの再開ですのでもう少し気を掛けてやってもよかったでしょうに」

あたしはソファーから飛び起きて、声のした方角を見つめる。

そこには苦笑いを浮かべている白井さんと、壁にもたれかかったまま何か考えている御坂さんの姿。

「だって、もう少しで鼻水があたしの顔にクリーンヒットするところだったんですよー」

「それだけ軽い口がきけるのなら、別段問題は無いようですわね」

「えぇ……おかげ様で」

そんな会話を白井さんと交わすも、御坂さんの反応は無い。あたしは相変わらず同じ体勢を取り続けている御坂さんを見つめる。

あたしの視線に気がついたのは御坂さんではなく白井さんで、自身の後ろに立つ御坂さんに小声で「お姉様」と呟いた。

そこでようやく御坂さんは伏目を止めあたしへ目を向ける。

「あ、ゴメンね。ちょっと考え事を」

取り繕うようにワタワタと慌てながら答える御坂さんにあたしは一つ質問を投げかける。

「どうなりました?」

それは少しずるい質問だった。

この室内に漂う雰囲気を考えれば全てが全てハッピーエンドで終わったわけでは無いだろうし、

御坂さんがあんな顔をしている原因と分かっていての質問だから。

あたしの問いに御坂さんは「あー」とか「えー」とか呻くばかりで一向に説明が始まる様子が無い。

それに見かねて助け舟ねを渡すように口を開いたのはやはり白井さんだった。

風紀委員として立ち回っているので、こういった状況説明が得意なのだろう。

それがどんな伝え辛いことでも。

548 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/08(火) 00:44:28.98 ID:Ri3UQg5s0
白井さんは淡々と説明してくれた。

あの時、あの人があたしと白井さんと妹さんに螺子を突き立てたこと。

その後、学園都市の第一位の能力者が現れ御坂さんと共にあの人と戦うも負けてしまったこと。

窮地を救ったのが上条さんだということ。

突然現れた第二位と第四位のこと。

研究所が崩壊したこと。

そして、あの人が死んだということ。

「まぁ、わたくしも気を失っていたので半分以上はお姉様方から聞いた話ですが……」

「その、確かにあの人は死んだんですか?」

「えぇっと……」

問いただしたら、急にしどろもどろになってしまう白井さんは助けを求めるように御坂さんを見つめる。

あたしの言葉にだから話したくなかったんだ、という様な表情を浮かべるのは御坂さんだった。

そして白井さんの言葉を引き継いだのも御坂さん。

「実際に死体を見たわけじゃないけどね。あの時麦野……第四位が言うには事実らしいわ。それにあの崩壊した研究所内に居たのよ。きっと助からないと思う」

「そう、ですか……」

分かりやすく声のトーンが落ちたあたしのせいで、重かった部屋の空気がさらに重くなってしまう。

結局その沈黙を破ったのは、ようやく洗面所から戻ってきた初春だった。

「これで大丈夫です!」

フンス、と主張するには物足りない胸を張りながら自信満々にそう言った初春に、あたしを含め三人が声を出して笑った。

「どど、どうしたんですかぁ!?まだ何か顔についてますか?」

切実に言う初春にあたし達は何も答えず、ただただ笑い続けた。初春はいきなり笑われたことに混乱している。

オロオロと現状を理解できずに慌てる初春には悪いがしばらくこうやって笑わさせてもらおう。

せっかく帰ってきたあたしの居場所だ。今日は疲れて寝てしまうまで笑っていよう。

落ち込むのも、現実を受け入れるのも取り合えず明日へ持ち越しだ。

そして、つられて笑い出した初春も含め、あたし達仲良し四人組みは結局この支部の中で夜を明かすことになり、

翌日出勤してきた固法先輩に叩き起こされるまで泥のように眠っていた。


571 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/08(火) 23:12:38.59 ID:Kuml9aT00
あの事件から一週間経ったとある平日。学生であるあたしは当然の如く学校へと通いいつもの様に授業を受けていた。

だが、内心は正直穏やかではない。なぜなら今日は身体検査(システムスキャン)があるのだ。

学園都市の学生なら誰もが行うこの身体検査は能力のレベルを測るもので、定期的に行われるのだが

あたしの様な無能力者には期末テストよりも酷な行事でしかない。

はっきりと第三者から才能がないと決断を下されるのだ。

無能、という言葉がどれだけ人を傷つけるのかは学園都市にやって来て初めてあたしは知った。

無能力者、レベル0、欠陥品、才能欠如。

検査結果が渡された後は、どんどんマイナスの思考に陥ってしまい例えどれだけ気丈に振る舞ったとしても、

胸の奥に蓄積する感情は膨れていくだけで、偶然見かけた能力者に嫉妬してしまうほど落ち込んでしまう。

そんな弱いあたしはその感情を言い訳にし二回とある事件に関わってしまった事がある。

幻想御手事件と、先述したあの事件である。

幻想御手事件の場合は能力に憧れ、ある種ドラッグのような幻想御手に手を出し一時的ではあるが能力を手に入れた。

ただ意識不明になるというおまけ付だったが。

572 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/08(火) 23:13:09.36 ID:Kuml9aT00
そして二回目のあの事件。ちょっとも成長してないあたしは今度は能力者を痛めつけるという行動をとってしまった。

これは単純に嫉妬や願望に押し負けてしまった結果で、そこにあったのは能力への憧れという前向きな理由

(幻想御手に手を出した時点で前向きではないかもしれないが)ではなく、どこまでも負の理由しかなかった。

それによって友人との仲も深まったし、負能力というあたしにピッタリなマイナスの力も手に入れることができたのだが、それでも、だ。

それでもあたしの罪は消えることはないし、今こうやって身体検査を前に憂鬱になっているあたり、やっぱり成長できていない。

まぁ今度はこの感情が爆発する前にきっと友人たちが相談に乗ってくれるだろうし、

あたしも一人で抱え込むことはしないようにしているので二度したことを三度することはないと思う。多分。

「よし!頑張れ佐天涙子!」

自分を奮い立たせるように言い、勢いよく立ち上がる。

「そぉか、じゃあ頑張ってこの問題を解いてくれ」

ただ、ひたすらそんなことを考えていたので、今が授業中だということを忘れてしまっていた。

立ち上がったあたしに数学の担当教諭がにこやかな笑みを浮かべながらそういうと同時に、クスクスと笑う声が教室のいたる所から聞こえてきた。

当然、そんな問題が解けるわけもなく廊下に立たされるという時代錯誤もはなはだしい罰を受けることになり、

あたしはこのやり場のない気持ちは休み時間に初春のスカートを捲って晴らす事をしっかりと心に誓った。

きっと上条さんなら「不幸だー」と叫ぶのだろうが、残念ながらあたしにはこれ以上クラスメイトに笑われる勇気は持ち合わせていない。

573 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/08(火) 23:13:45.00 ID:Kuml9aT00
廊下に立つという拷問の様な罰を終えた後、授業をまじめに受けたり、

休み時間には初春のスカートを捲ったりして過ごしているうちに身体検査の時間がやってきた。やってきてしまった。

「それじゃ行こっか」

「そうですねぇ」

あたしは初春を連れて指定の検査場所に移動しようと教室の出口へと向かう。

「あ、佐天はちょっと残ってくれ」

引き戸の取っ手に手を掛けた瞬間、担任の教師に呼び止められる。

はて、いったい何か粗相をしてしまったのだろうか。必死に記憶を辿るが思い当たる節が多すぎてすぐに検索を中止して担任の下へ向かうことにした。

初春が心配そうな表情を浮かべていたので、またスカートを捲ってやろうかと思ったが体操着だったので諦めた。非常に残念だ。

初春にとっては迷惑もいいところだろうけど。

先に検査場所へ向かってくれと初春に促し、教室から全ての生徒が出て行ったのを見計らって担任が口を開いた。

「実は、佐天には特別教室で検査を受けてもらう」

「はい?」

意味が分からなかった。これまで何度も検査を受けて、その度に結果が出ていないあたしを何で特別に検査する必要があるのか。

別に能力に目覚めた訳でもないというのに……あ。

そこで一つの事に思い当たる。負能力だ。

574 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/08(火) 23:19:28.46 ID:Kuml9aT00
あの日以来もあたしは変わらずに負能力を使用できる。

ただ一つだけ変わったことがあると言えば『負能力のオンオフができるようになった』ことだ。

心境の変化か、それとも全く別の要因なのか分からないが、

それまで常時発動しっぱなしだったあたしの“公平構成”が自らの意思で使用できるようになった。

公平構成。マイナスレベル4の負能力。

効果範囲内の人物のレベルをあたし基準にするという何とも使い道のないマイナスの能力。平等を願ったあたしを象徴する負能力。

正直なところ、この能力が消えなくて少しほっとした。それは決してこの能力に未練があったわけではない。

そう、未練があるとすればその人が発現させてくれたというところだろう。

「そんな顔をするなよ。俺だって校長に言われて動いているだけなんだから。んじゃ案内するぞ」

「はぁ……」

きっと真剣な表情を浮かべていたのだろう。担任があたしを気遣うようにそう言った。

どうやら担任はあたしの事情などは知らないようで、疑問を覚えつつもあたしを特別教室へ案内してくれた。

この様子だと、おそらく指示を出した校長も深くは事情を知らないのだろうなぁ、とぼんやり考える。

「それじゃ、この中にいる人の指示に従ってくれ。終わったら帰っていいそうだから頑張れよ」

そういい残しさっさと廊下を歩いていってしまった担任を見送り、あたしは教室のドアを開ける。

その中に居たのは――

「やっほう佐天さん」

陽気な挨拶をする、御坂さんだった。

577 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/08(火) 23:52:41.74 ID:Kuml9aT00
「ええええええええ!?何で御坂さんが!?」

「落ち着きなさいっての」

目の前に現れた友人に、あたしの思考は大パニックを起こしていた。

「い、いや普通驚きますよ!?いきなり特別教室連れてかれて、御坂さんが居て……」

「まぁ、私も今朝知らされた時は驚いたけどね……」

思い切り慌てふためくあたしに、どこか照れくさそうに頬を掻く御坂さん。なるほど、事前に知っていたから落ち着いているのか。

そこであたしは一つの疑問を抱く。この机も椅子もない教室にはあたしと御坂さんだけ。

「あれ?御坂さん一人って事は……」

この中にいる人の指示に従ってくれ、と先ほど担任が言ったことを思い出す。

「そうよ。私が貴女の能力を測る試験官」

どうやらあたしが思い至った結論は正しかったようで、御坂さんは少し不適な笑みを浮かべながらそう言った。

「登校したら突然の呼び出しをくらってね、ウチの理事長からこんな紙を貰ったのよ」

御坂さんは言いながら、ポケットから一枚のプリントを取り出しあたしへと渡す。

あたしはプリントと御坂さんを交互に見つめた後、ゆっくりと内容を読み上げることにした。

「えっと、第七学区立柵川中学に通う佐天涙子に希少価値の能力が発現した可能性があり……」

「能力内容及び強度を測定する為の試験官を貴校の生徒である御坂美琴へ依頼する……」

ポツリと一行だけ書いてあった文を読み上げ、あたしは再び御坂さんとプリントを交互に見る。

そして差出人の欄を見て驚愕することになった。

「差出人……学園都市統括理事長ぉぉ!?」

そこには学園都市最高責任者の肩書きが記載されており、

全く関わることのないであろう人種があたしの為だけにこの書類を送ってきた事実に思わず声を荒げてしまう。

578 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/08(火) 23:53:16.10 ID:Kuml9aT00
「そう、統括理事長」

とんでもない人物から送られてきた書類だというのに御坂さんは落ち着いた様子のままだ。

やっぱりレベル5ともなるとこの程度では驚かないの!?それともすでに面識があるの!?

本日何度か目のパニックを巻き起こすあたしに、御坂さんは冷静に声をかける。

「いい、佐天さん……落ち着いて聞いてね?はっきり言ってこの書類は怪しすぎるのよ」

その言葉にあたしは一瞬で冷静になることができた。

よく考えれば確かにこの書類はおかしいのだ。

あたしが負能力に目覚めたというのはあの事件に関わった人間しか知らないはずだし、あの中の誰かが情報を漏らすとも考えられない。

あたしが傷つけた人物からのリークかとも考えるが、彼らはあたしが能力をもっていたなど思ってもいないのでその線も消える。

残る可能性は一つ。

「監視、されてたのでしょうか……」

「それか、垣根帝督……第二位からの情報かもしれないわね」

御坂さんが提示した可能性を含めても、今のあたしの気分は気持ちの良いものではなかった。

いわばこの書類は『佐天涙子は統括理事会の監視下にある』と言っているようなものだから。

きっと学園都市が研究を進めている能力とは全く別のこの力を解析し我が物にしたいのだろう。

「拒否権は無いんでしょうか……」

「わざわざ私を試験官にしているあたり、それは意味がないと思うわ」

「そうですよね……」

多分あたしが拒否をしたところで次は無理やり研究所へ連れて行かれ、無理やり能力を解析されるのだろう。それは絶対に嫌だ。

579 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/09(水) 00:15:23.21 ID:vadpzJ7y0
「なら、御坂さんに測定をしてもらいます」

覚悟を決め、そう言った。

「分かったわ」

その言葉と共にバチバチと御坂さんの周りに無数の雷が走る。

現在あたしは能力をオフにしているので自由に電撃を操れるのだろう。

あの時の続きよ、とでも言いたげな表情を浮かべる御坂さんにあたしも幾らか興奮をしていた。

そうだ、あたし達の喧嘩はまだ決着がついていなかったんだ。

「ちょうどいい機会だから言わせて貰いますけど、御坂さんいい加減ゲコ太は卒業しましょうよ」

あたしは能力をオンにする。この教室内ではどれだけ離れようと御坂さんは効果対象になるので、幾らか帯電する雷が小さくなった。

御坂さんはそれを確認すると、ニィと楽しげな笑みを浮かべこう言った。

「佐天さんこそ、初春さんのスカート捲り止めたら?見てるこっちが恥ずかしくなるから」

あたしの言葉に御坂さんも言いたいことを伝える。

これでいい。

これであたし達は言いたいことを素直に言えるようになるだろう。

あたし達の間に静寂が流れる。

580 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/09(水) 00:15:53.25 ID:vadpzJ7y0
超能力者の御坂さんと無能力者のあたし。

きっとその間にはとてつもなく深い溝があるし、とてつもない壁がある。

本当の意味で分かり合えるのはきっととてつもなく時間がかかるだろう。

でも、時間をかければいつかはそれを飛び越えることができる。

飛んだ先ではきっと御坂さんは手を差し伸べているだろうし、初春や白井さんも応援してくれるだろう。

だから、これから始まる喧嘩はその為の助走。他人を理解するための助走。もっと仲良くなるための助走。

あたしは他人は理解できないかもしれない。他人はあたしを理解してくれないかもしれない。

あの人――球磨川さんにこんなことを言ったら呆れられてしまうかも知れない。

でもきっと。

「さっさと終わらせて、初春や白井さんとクレープでも食べに行きましょう」

「そうね。それじゃ行くわよ」

でもきっと、親友なら理解し合えるかも知れない。

581 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/09(水) 00:28:53.24 ID:vadpzJ7y0


「身体検査が終わってから数日が経ったとある日曜日。あたしの元へ結果表が届いた。あたしはそれを確認するとすぐに皆へ報告をした。」

初春の発案で風紀委員の支部でパーティーを開くことが決定し、あたしは普段よりもうんとおめかしをして出かけることにした。

なんと言っても主役はあたしなのだ。

準備を済まして部屋を出る。既に夏が過ぎ秋がひょっこりと顔を出しているこの季節でも日光が照っていればまだ少し汗ばむくらいだ。

支部へ向かう途中いろいろな人とすれ違う。

楽しそうにはしゃぐ子供。

幸せそうに手を繋ぐカップル。

仲良く談笑をする男子高校生。

陽気でのんびりとした表情を浮かべるスキルアウト風の集団。

そんな人達を見てあたしは思う。

この現実は思い通りにいかない。しょうがないだけでは割り切れない出来事も多い。

どうしようもない世界にマイナス思考になってしまうかも知れない。

でも、決して良い事が無いわけでもない。

人生はプラスマイナスゼロだという人がいるけれど、それはきっと間違いだ。

だって世界はこんなにも眩しいのだから。

だって世界にはこんなにもプラスが溢れているのだから。

だから、人生はプラスなんじゃないかな?

その時、優しい風が頬を撫でる。

幻想御手であたしが得た能力も風を起こす力だった。

あたしはその風に身体検査の結果用紙を乗せて飛ばす。

さぁ、これであたしの後日談はおしまい。明日からまた日常が始まる。

優しくて、大事な友人達と過ごすことができる、とても大事な日常が。
582 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/09(水) 00:31:59.48 ID:vadpzJ7y0



身体検査結果表

氏名:佐天涙子
所属:第七学区立柵川中学校
能力名:公平公正(フェアプレイ)
総合結果:レベル4



587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/09(水) 00:50:58.96 ID:GPA10cwlo
能力名が前向きになってるな

588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/09(水) 00:52:08.48 ID:9txG8xNDO


佐天さん能力名変わったのか
好きだぜ、そういう演出

607 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/10(木) 00:10:14.27 ID:emFxlhkW0
いよいよミサカが語る順番が回ってきました、とミサカは緊張を感じつつ後日談を語りだします。

おっと、一人称で進めていくとはいえこの語尾では進行に支障をきたしますね、とミサカは語尾を我慢することをここに誓います。

さて、気を取り直してミサカのミサカによるミサカの後日談を語りましょうか。

おっと、その前に簡単にミサカ達の説明をしておきましょう。

ミサカ達は妹達と呼ばれ、超電磁砲と呼ばれるお姉様のDNAマップを参考に作り出されたクローン体。

死ぬことが生きる意味と定められた存在です。

そんなミサカには佐天涙子同様、上手く言葉を紡ぐ自信はありませんが、

精一杯頑張ろうと思っていますので最後までお付き合いよろしくお願いします。

かと言って感動的なお話をする訳ではないのでどうか肩の力を抜いて、三流作者が執筆した小説を読むように期待せずご覧ください。

起承転結の後に語る後日談ならぬ余談ですので、もしも飽きてしまったと言うのならそこで手を止めてもらっても構いません。

なんせ病院の一室で同じ顔をした少女達の会話をミサカが語るだけですから。

これは生まれるはずのなかったミサカの話。

これは生きていてはいけないはずのミサカの話。

ネットワークに残るあの少年の言葉を借りるなら、これは虚構の物語。

なにも意味を成さない終わりの終わりの後日談。

それでは皆様、記劇で奇劇な喜劇の悲劇をご覧ください、とミサカは舞台演者の様に頭を深々と下げます。

しまった、語尾をつけてしまった。

……え?ミサカの検体番号ですか?まぁ別に教えるのは構いませんが。

ミサカは検体番号――――

608 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/10(木) 00:10:41.48 ID:emFxlhkW0



後日談・妹達の場合




609 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/10(木) 00:11:26.14 ID:emFxlhkW0
あの事件から一ヵ月後。とある病院の一室。

「……それで他のミサカ達は難を逃れたということですか、とミサカは感嘆します」

「ええ、あの花頭、初春飾利が上条当麻を発見した際にプログラムを実行したので、ギリギリ間に合いました」

「生き返ったミサカ達は天井亜雄の投入したプログラムの影響でネットワークに接続できてませんでしたからね、とミサカは説明口調で話します」

「さらに言えば感情を無くされていましたね、とミサカは13577号の説明に補足をします」

ミサカの眼前にはミサカとまったく同じ顔をした少女が二人、パイプ椅子に腰掛けながらミサカの話を唸りながら聞いています。

少女達はミサカと同じく造りだされた存在である、検体番号13577号と検体番号19090号。

因みにミサカから見て右側に座るのが13577号で、左が19090号です。

「しかし、研究所内で調整を行っていた個体が三体だけだったのも運がよかったといえますね、とミサカは奇跡の存在を感じます」と13577号。

「残りの個体は外部に出払っていたのが幸いでした」とミサカ。

「まぁ流石に研究所内には一万人も収容できませんしね」と19090号。

結果として、あの事件で死んだ妹達は0人でした。

「それでも、球磨川禊という少年は……」

そう言いかけて言葉に詰まる13577号に、ミサカは少し低いトーンで崩壊後の研究所の様子を伝えることにしました。

「研究所跡から発見された死体は0。恐らくは学園都市第二位に回収されてしまったのではないかと、とミサカは推測を伝えます」

「そこまでいくと、流石に生存している可能性はかなり低いですね、とミサカは冷静に分析をします」

顎に手を沿え、まるでどこぞの名探偵のように構える19090号にミサカは少しだけ苛立ちを覚えました。

「球磨川禊はきっと生きていますよ、とミサカは少し不機嫌に答えます」

あの少年が死んだという事実を認めたくありませんでした。

それがどんな感情から来ているのかはミサカにはよく理解できませんが、とにかくそう思ったのです。

614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/10(木) 05:56:50.29 ID:RdNhcty10
9982号に……フラグ……だと………

651 :1 ◆qSD6YwiTko[sage saga]:2011/02/11(金) 22:48:03.35 ID:FfYoQvRh0
“あんなこと”は球磨川禊以外の人物では出きるはずがないとミサカは推測していたからか、

様々な感情が入り乱れそのような事を口走ってしまったのでしょう。ミサカを見る二人は無表情ながらも疑問を抱いてるように見えました。

「と、とにかくそのような不確定な話題は止めにしましょう、とミサカは無理やり話題を変えます」

うう、13577号と19090号がジト目でこっちをみています。完全にミサカを疑っていますね。

「まぁこの件は貴女のプライバシーに関わることなので無理に詮索はしませんが」

「ネットワークにさえあの事件の顛末を流さないということは深い事情があるのでしょう」

「とミサカ達は言い放ちます」

リレーをして話、語尾だけを揃えて言い放つ13577号と19090号。

あぁ……あの時の一方通行もこの様な気分だったのでしょうか。

「ネットワークといえば生き返った固体の中で唯一接続が可能だった9982号がアクセスしたときはかなり盛り上がりましたね」

ミサカネットワークの話題が出たのでミサカはすかさずそちらに話題を移しました。

「上位固体が調整したおかげでノイズのない信号が受信できました、とミサカは9982号が発信していた信号を思い出します」

「調整前はノイズだらけでミサカ達にも影響がありましたから、とミサカはお姉様と遭遇した時を思い出しつつ言い放ちます」

ミサカの前ではうーんと頭を捻る浸りの姿があります。

ちなみにお姉さまと遭遇したというのは19090号のことです。

「あの時はまさに祭りと表すにふさわしいスレの伸び具合でした、とミサカはネットワークで起きた惨状を思い返します」

13577号の言葉で、ミサカは同時にあの祭り状態のネットワーク内の状況を思い浮かべていました。

652 :1 ◆qSD6YwiTko[sage saga]:2011/02/11(金) 22:48:33.92 ID:FfYoQvRh0
生き返ったけどなんか質問ある?


1:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
あるんなら答える

2:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19363
はいはい釣り釣り

3:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
いやID見ろよ

4:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka12359
そんな餌につらr
えっ?

5:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10058
えっ?

6:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka18524
>>1
>>1
>>1
>>1

7:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka17452
ひいいいいいいいいいいいいいいいい!!

8:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka12364
おいおいお前らノリがいいn……え?

9:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14890
落ち着け。まずは落ち着いてタイムマシーンをだな……

10:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka11256
>>9
お前が落ち着け

655 :1 ◆qSD6YwiTko[sage saga]:2011/02/11(金) 22:55:33.72 ID:FfYoQvRh0
11:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
だから生き返ったんだってば

12:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka15923
運営様?いくらジョークでもやっていいことと悪いことが

13:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
ミサカじゃないよー!これは釣りじゃないの!!

14:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
疑い深いなお前ら

15:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
運営自演おbbbbbb

16:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
自演なんかじゃないよーってミサカはミサカはお仕置きしてみたり!

17:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka17452
ひいいいいいいいいいいいいいいいい!!




ひいいいいいいいいいいいいいいいい!!

18:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
>>17
お前そればっかじゃねえかwww

19:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka16947
運営様!ソースを!ソースをお願いします!!

20:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
>>19
つ[カゴメソース]

656 :1 ◆qSD6YwiTko[sage saga]:2011/02/11(金) 23:02:32.94 ID:FfYoQvRh0
21:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14626
>>20
黙れ

22:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka15124
>>20
帰れ

23:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka12364
>>20
失せろ

24:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka13278
>>20
消えろ

25:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
>>20
どっかいけ

26:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
>>20
邪魔

27:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
>>20
喋るな

28:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
(´・ω・`)

29:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka17639
運営様ー口調口調

30:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
なんの事かなー?

ソースはmnw://misaroda.co.jp/ms2015457

657 :1 ◆qSD6YwiTko[sage saga]:2011/02/11(金) 23:09:04.61 ID:FfYoQvRh0
31:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
>>30
ガチかよ……

32:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14564
>>30
確かにこれを見させられたら信じざるおえない

33:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
だから言ってるじゃねえか

34:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10088
どうやって生き返ったの?

35:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
死んだことをなかったことにされた。何を言ってるのk(AA略

36:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19947
なんて気軽に

37:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
不思議な能力だよね!

38:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10078
いや、それは不思議すぎるだろjk

39:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
ほ、ほかの個体も生き返ったのですか!?

40:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
>>39
イエス。ただまぁ感情消されちゃってるけど

658 :1 ◆qSD6YwiTko[sage saga]:2011/02/11(金) 23:15:28.38 ID:FfYoQvRh0
41:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
oh……

42:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka16974
まじか……

43:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
でも多分大丈夫だと思う

44:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10111
>>43
なんで?

45:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
もともと感情が無いに等しいミサカ達だし、感情って概念が消えたわけじゃないからさ

46:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
あーなるほど

47:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19997
???

48:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka12365
>>47
時間をかけてMNWや外部の刺激を受ければ感情が戻るって事だろ

49:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
>>48
そんな感じ。だから気長にまとうぜ。

50:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14721
りょーかい!
色々聞きたいことがあるぜ!その能力者のこととかな!!

それじゃ質問なんですけど……

713 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 06:02:50.46 ID:66I0fpig0
9982号への質問で祭り状態のMNW内。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


生き返ったけどなんか質問ある?その156

651:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
これまでのまとめ
・妹達全個体完全復活
・謎の能力者の名前は球磨川禊
・『全てを虚構にする』というトンデモ能力【大嘘憑き】
・9982号以外の蘇った個体は感情が消えている(正し時間をかければ俺らと同じように感情と共に個性が表れる)
・9982号以外は調整のためMNWにはアクセスできない
・9982号は電撃使いの能力だけでなく、負能力なるものを習得している
・あの事件に関しては秘密
・9982号は上条派でもセロリ派でもなくお姉様派
・ただしクマー派でもある

652:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka12478
最後ちょっと待て

653:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka17411
クマー派……だと……

654:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka12345
クマーって悪者じゃないの?

655:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10471
>>654
結果良い事しかしてないじゃん。詳しい事件の内容は教えてもらえないけど。

666:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19851
そりゃあ文字通り命を救ってくれた訳だからな>クマー
惚れるのも無理ない

667:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
つまり上条当麻と同義していいという事か?

668:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19873
救ったっていっても上条とはベクトルが違うだろ

669:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10637
>>668
お前はセロリ派だな

700:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19873
>>669
なぜわかったし

714 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 06:03:43.51 ID:66I0fpig0
701:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10040
ベクトルとか言っちゃう時点でもうね

702:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
さて質問はもうないかな?ないならそろそろ眠りたいんだが

703:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19658
俺はないな

704:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka12359
俺も

705:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10077
俺も

706:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka11223
解散でいいんじゃないか?

707:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka17637
そだね

708:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
あ、やっぱり一つだけ質問いいかな?

709:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
>>708
おk。でもそれでラストな

710:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
>>709
thx
それじゃ最後の質問

……9982号はミサカ達の事をどう思ってる?

715 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 06:04:13.80 ID:66I0fpig0
711:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
あー……

712:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
無理にとは言わないけどさ

713:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka13249
それは俺も聞きたいかも

714:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10101
確かに。できればだけど

715:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10094
ミサカも気になるかな

716:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
それじゃ、ちょっと語ってもいいかな?

717:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10793
おk

718:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
当然

719:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19322
モチロン

720:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
>>719
モロチンに見えたwwwww

716 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 06:04:48.03 ID:66I0fpig0
731:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
うわぁ……

732:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19363
おい



おい

733:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka13777
空気嫁

734:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka12359
>>720
これは許せない

735:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
>>720
頼むから黙ってろ

736:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
変態は黙ってろ

737:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
あはははははは!

738:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19982
!?

739:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka12000
おい>>720謝れよ

740:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
え……なんかゴメン……

717 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 06:05:46.54 ID:66I0fpig0
741:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
>>740
いや、気にしなくていいよ
お前らのやり取りが面白かったからつい笑っちゃったよw


話したい事忘れちまったww

742:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
なんだそれwwww

743:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka13962
台無しww

744:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka17773
まぁミサカ達にはこんなオチが丁度いいんじゃないか?

745:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10214
>>741
ハンカチをスタンバった俺に謝れ

746:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
重いふいんき(なぜかry)を吹き飛ばす為に下ネタを使う。それが漏れの流儀だ

747:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka16317
>>746
悲壮感たっぷりな謝罪の後じゃ意味がありませんよ

748:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
>>746
ありがとな。素直に受け取っておくよ

それじゃ、無理やり質問に答えるとする

実際、生き返った当初は憎くて仕方なかったさ。10032号以降の妹達もお姉様も一方通行も。
なんでミサカ達なんだ?
なんで早く製造されて……いや、生まれてしまったのか?
なんで殺されなきゃならないのか?
死ぬ間際にそんな事を思ったからだと思う。

749:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14890
…………

750:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19471
…………

718 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 06:06:33.56 ID:66I0fpig0
751:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
でもお姉様と戦って、負けた時には綺麗にそんな感情は消えてなくなってた。まるで球磨川に消されたみたいに。
今にして思えば苦しかったのは死んだミサカ達だけじゃなかった。

ミサカ達の分まで必死に生きていた妹達だって
目の前でミサカに死なれたお姉様だって
……ミサカ達を殺した一方通行だって
みーんな苦しんで生きてたんだろ?

752:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
……でも、9982号達の方が

753:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
>>752
苦かっただろうって?

754:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
……はい

755:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
それは否定しない。
でもさっき言ったようにミサカは誰も憎んでいないよ

756:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka11111
それは……どうしてですか?

757:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
だって今はこうやって生きてるし、お姉様はアイス奢ってくれるし、上位個体は可愛いし、一方通行だって謝ってくれた
だから、誰かを憎む理由なんてない

758:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
9982号……

759:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982
様々な香りが鼻孔を刺激し胸を満たして

一様でない風が髪をなぶり身体を吹き抜けて

日差しが肌に降り注ぎ、頬が熱を持つのが感じられ

こんな眩しい世界で生きている妹達が……

719 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 06:07:36.34 ID:66I0fpig0


760:以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka9982




そんな妹達のことが、大好きです。





720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/14(月) 06:21:13.76 ID:OlkhUTGN0
あれ……おかしいな……
画面が、にじんで……よく見えねえ……

721 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 06:29:47.02 ID:66I0fpig0
結局、その発言で全ミサカが感動してしまって再度スレが猛加速し、上位個体が一時的ではありましたがネットワークに規制をかけ沈静させてのです。

「…………」

ミサカを含め三人が三人とも口を開くことはなく、コチコチと壁掛け時計の秒針の音だけが場に響いています。

そのまま時が止まってしまうのではないかと思うほどの静寂を破ったのは19090号でした。

「何故、今になってあの事件の事を話そうと思ったのですか、とミサカは疑問を投げかけます」

ミサカを見つめる19090号の瞳は、まるで射抜くように鋭く、そしてどこか覚悟を決めたようなもので、思わず言葉に詰まってしまいました。

「ミサカが語るべき時期が来た、とだけ言っておきましょう、とミサカは言葉を濁します」

きっと誰が聞いても怪しさしか感じ取れない言葉しか発することができません。

しかし19090号は深く問いただそうとはせず「そうですか」と短く呟いて口を閉じた。

コチコチ、コチコチ。

相変わらず時計の秒針は忙しなく動き、規律正しいリズムを刻んでいました。

ただそれだけですが、何も聞こえないこの場に居るミサカには丁度いいBGMとなっていました。

「きっといつかはお話しますから、とミサカは呟くように言います」

ミサカの言葉に小さく頷く二人。

これはミサカの事情で、そこには「ただ話したくない」という感情しかなかったのかもしれません。

ミサカは彼女のように強くはないのです。

「それでは、そろそろ解散しましょうか」

「いずれ全てをお話ししてくださいね」

言葉をリレーしながら立ち上がる二人。先に19090号が退室し、続いて13577号が退室しようとドアノブに手をかけながらミサカに振り向き、こう言いました。

「9982号から直接お話しを聞いた個体は貴女だけですから、とミサカは10032号へ言葉を投げかけつつ退室します」

そして、今度こそ13577号は、扉の向こうに消えていきました。

ミサカは……ミサカ10032号は、それを黙って見送ることしかできなかったのです。

722 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 06:34:05.93 ID:66I0fpig0
これにて【後日談・妹達の場合】は終了です。
語り部は9982号ではなく10032号というオチ。

しかしコミカルにするためのMNWネタでしたが全くうまく使えずこの様です。
反省。

そして、次回は一方通行後日談!のつもりでしたが……結局、上条さん目線でまとめて終わらせることにしたって訳よ。
一方通行、青髪、美琴、姫神辺りを話のネタに進めていくつもりですので。

それでは仮眠をとった後、書き溜めて昼投下を目標にしたいと思います。

759 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 21:46:51.81 ID:8NkH2VLx0
幸せか不幸せかなんていうのは所詮、個人の主観によって変わってくるものであって、

それを定義しようとするなんてことは途方も無く無謀で、とてつもなく無駄なことだと思う。

例えば俺は朝から同居人に咬み付かれたり、登校中に不意打ちで電撃を放ってくる中学生と遭遇するなんていう、いかにも不幸な目にあったりしたところで、

友人達は「幸せ者やなぁ」などとその細い目をさらに細くして羨ましがったり「裁かれるにゃー」とサングラスで隠された瞳に殺意を宿らせたりする。

「だったら代わってくれ」なんて言った所で友人達はやれフラグだの、やれカミやん属性だのとよく分からない単語と共に怒りのオーラを放ってくるのだ。

まぁ何が言いたいのかというと、人によって状況の受け止め方、感じ方は様々だということで、さらに言えばそれは別に幸福や不幸だけではないということ。

食べ物に好き嫌いがあるように、人間に好き嫌いがあるように。それは人間として当然のことだ。

共に腐っていきたい。共に古傷を開きあいたい。共に痛みは他人に押し付けたい。

きっとこんな事を常に思っているのはあの大嘘憑き位のもので、

普通なる俺としては腐っていくなら止めたいし、古傷が開いたら手当てをしたいし、痛みは一緒に乗り越えたいと思う。

きっとこんなことを言えば大嘘憑きはお得意の詭弁で捲くし立てるのだろうが、生憎と俺は物分りの悪いオチコボレ高校生なので落ち込みはせよ、反論はできないにせよ

自身の行き方を変えるつもりは無い。

変らないものなど存在しないという言葉はよく耳にするが、変わらないものは存在すると俺は持論を持っていたりする。

それは一体なんなのか、と問質されれば上手いこと話すことはできないのだが。

論より証拠、とでも言えば良いのか。あの事件から二週間が経ち、人吉先生を始め自分の過去を色々聞いた今でも上条当麻は上条当麻のままで、相も変わらず不幸体質はそのままで。

インデックスには咬み付かれるし、財布は落とすし、同級生には頭突きされるし、特売は買えないし、

補習は受けさせられるし、スキルアウトには絡まれるし、ビリビリ中学生には追い掛け回されるし、厄介事が向こうから手を振ってやってくる。

とにかくちょっとやそっとでは人間は変わらないし代わらないのだ。

だから俺は俺のままで死ぬまで生きていくのだろうと思っていた。

例え一度死んだ身だろうが、厄介ごとに巻き込まれていようが、自分がとんでもない過負荷(マイナス)を抱えていようが、これまで通り生きていくのだろうと思っていた。

俺と一方通行と御坂美琴という少し変わった面子であの研究所を訪れ――

死んだはずの大嘘憑き、球磨川禊と三度目の再開。いや、正確には四度目の再開を果たすまでは。

だからこれは俺の「変化」についての後日談。起承転結の結の後に続いてはいけない起の話だ。

予め言っておくとこの話はバッドエンド。全てを終える頃には全てが台無しになってしまう。そんな後日談。

それでもよければ、どうか聞いてほしい。

761 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 21:48:22.10 ID:8NkH2VLx0




後日談・幻想殺しの場合




762 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 21:49:33.24 ID:8NkH2VLx0
「よぉーカミやん」

教室へ入ると陽気な声で挨拶をする青髪が教壇に腰をかけていた。

当たり前だが校舎は崩壊などしていなく、他のクラスメイトたちも登校しておりいつも通りの光景が目の間に広がっていた。

「土御門は?」

「今日は用事があるにゃー、やと」

「そうか」

もう一人の友人の姿が見えなかったので確認をしてみるとどうやら登校すらしていないようだ。恐らくはあの事件の後処理、そんなところだろう。

あの事件がとりあえず終結した後日、俺、青髪、土御門、姫神、人吉先生という面子で話し合いが行われた。議題は勿論、球磨川禊について。

話し合いは青髪、姫神の両者が土御門へ謝罪をするところから始まった。

特に姫神の謝り方は凄まじく、「お前そんなテンションできんのかよ」と思わず突っ込んでしまうほど。

当の土御門は顔色一つ変えず「まぁ想定の範囲内だったからにゃー。気にすることは無いぜよ」と不敵な笑みを浮かべて二人を許した。

どうにもやっぱりこの男はどこか含みのある言い回しを好むようだ。

土御門の事情を知る俺や、事情を知ってしまえる青髪はその言葉で土御門は自分なりの役割を終えたのだろうと理解した。食えない奴め。

その後の話し合いはなんというか、消化試合とでも言うのか、どこぞの軽音部よろしく人吉先生が持参したティーセットでお菓子を摘みながら行われた。

そんなわけで、あの事件は一応の解決をみた。

ちなみに人吉先生は久しぶりに訪れる学園都市を観光するだとかで近くのホテルに拠点を構えている。子を持つ身ながらご自由なことだ。

というか、あの容姿であの年齢はないだろう。ウチの担任である小萌先生とも知り合いみたい(先輩後輩の仲らしい)だし、やはり類は友を呼んでしまうのだろうか。

763 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 21:50:30.09 ID:8NkH2VLx0
「うーん、平和だなぁ」

思わずそんなことを呟いてしまう。

「なんやぁカミやん。いつもなら不幸だーとか叫んどるのに」

俺の言葉にニヤニヤしながら言う青髪。

「姫神もなんとか能力を抑えてるみたいだし、土御門の傷もたいしたことなかったし、妹達……あぁお前には隠す必要は無いな。妹達も全員無事だしな。これ以上望むのは文武不相応ですよ」

「そんなもんかいな」

「そんなもんだよ。まぁ心残りはあるんだけどな」

心残り。それは球磨川と交わした約束が果たされていないこと。いや一つは守られているのだが、もう一つはやはり実行されてはいない。

というよりも「俺たちの前に現れない」という約束と「全てを元通りにしろ」という約束が前者だけ守られたところから考えるに、やはりあの男は死んでしまったのだろう。

死者は何も語らない。

いくら他人の死をなかったことにできる力を持っていた所で、その術者が死んでしまえば使うことはできない。

「あ、そうやカミやん。放課後でええから人吉センセがホテルに来て欲しいんやと」

「そうなのか?同居人は食事の作り起きしておいたから大丈夫だけど、俺今日はちょっと用事があるんだよなぁ」

ふと思い出したように言う青髪は、どこと無く眉間に皴が寄っているように見えた。

「なに言うてんねん!人吉センセから直々のご指名やぞ!ボクがカミやんやったら今すぐにでも飛んでいくわ!」

まったくこれやからフラグ体質の男は、となにやらブツブツ呟いている青髪。

「ま、まぁその用事も少し遅い持間だから、先に人吉先生のところへ行くようにしますよ」

青髪から滲み出る怒りのオーラを感じ取った俺は、その場を取り繕うために取り合えず首を縦に振った。

まぁ実際、一方通行達との約束は完全下校時間過ぎてからだし、問題は無いだろう。

764 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 21:51:35.56 ID:8NkH2VLx0
「ホント、幾らかそのフラグ建築能力をボクにも分けて欲しいわぁ」

「お前が何を言っているのか理解できないんですが……」

俺がその言葉を言った途端、教室の至る所から舌打ちが聞こえた。まずい多分これで目を向けたら俺はヤラレル。

「……でもカミやんはこれからも厄介ごとに巻き込まれるみたいやし?それで勘弁したるわ」

青髪のその言葉には先ほどまでのふざけた様子は無く、真剣な口調だった。

「大変やで、カミやん。ボクが言ったこと覚えてるやろ?」

俺は二つの単語を思い出した。

「代用可能理論と時間収歛理論……だったけか」

「その通り。よぉ覚えとったなぁ、褒めてあげるわ」

「茶化すなよ」

起こるべく出来事は回避したところで必ず起こるし、物事には必ず代わりが用意されている。

「今回、球磨川さんがカミやんと関わったことで本来起こるべき出来事が全部後回しになったんや。だからこれから一気にそれが起こると考えてもええ」

青髪は言葉を続ける。

「平行世界の過半数を占める割合で同じ事件が発生しよる」

「勿論、カミやんはその渦中にいてるよ。当然、多少のズレはこの世界では起こるからその通りに事が進むとは限らんけどな、十中八九カミやんはまた巻き込まれるで」

この世界と平行して存在する世界を自由に覗くことができる青髪は、きっとこれから起こるであろう事件の内容を把握しているのだろう。

「だったら手伝ってくれ……って訳にはいかねえか」

「うん。それは無理や」

あっさりと切り捨てられた。

765 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/14(月) 21:52:44.81 ID:8NkH2VLx0
「あん時……話し合いの場でも言うたけどな」

青髪は語る。

「これから起こる出来事にボクは関わってはいけないんや。他の世界でボクはカミやんのクラスメイト。ただそれが役割やからな」

「今回こうして関わっただけでもイレギュラー」

「そうや。だからボクが関わったところで事件は解決できるかも知れんけど、それがこの世界にどんな影響を及ぼすのかが分からんからな」

つまり、青髪はクラスメイトとして、上条当麻の親友というのが与えられた役割なのだ。事件に加わってはいけない存在。

「だからこれからも、これまで通りの青髪ピアスをヨロシクってことや。それにな」

そう言って右手を差し出す青髪。

コイツはこう言って協力をしない理由付けをしたが、実際のところもう一つ理由がある。

平行世界をこの世界に反映できる強力な能力を使用すれば、いずれどこかの世界は崩壊してしまう、と青髪は言っていた。

ならば青髪は今まで通りその能力を使わないだろう。例え自分が死ぬような目にあったとしても。

それでも、あの時俺を止めるためにコイツは能力を使ってくれた。

その覚悟がどれだけのものか俺には想像もできないが、俺の為に使ってくれたという点で感謝をしている。

俺は青髪の手を握る。握手の形だった。

そして青髪は不適に笑いこう言った。

「ヒーローは自分の力で未来を切り開くもんなんやで」

まったく、俺の親友はどこまでもふざけてやがる。

814 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/15(火) 23:30:49.97 ID:jRrZvv8u0
学校が終わり、俺を呼び出した人物に会うために高級ホテルへと向かい、現在その人物が居る部屋の前に居る。

とりあえずノックをしたところ、入室許可が下りたのでドアを開く。(オートロック式だがどうやら解除してあったらしい)

「失礼しま……す?」

「いらっしゃい」

「…………」

あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!

学園都市でも随一である高級ホテルの一室に入ったらバスローブ姿の幼女が待っていた。

な、何を言ってるのか、わからねーと思うが、俺も何をされたのか分からなかった……

頭がどうにかなりそうだった……

平衡戦場だとか大嘘憑きだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。

もっと恐ろしいもの(合法ロリ)の片鱗を味わったぜ……

「なにポレナレフがDIOのスタンド攻撃を初めて食らったときみたいな顔してるのよ」

「は!」

バスローブ幼女こと人吉瞳先生(41歳)の声で自我を取り戻すことができた。

いやいや、だってバスローブ姿の幼女ですよ?ロリコンではない上条さんはいささか理解に苦しむ光景ですよ。

これで青髪なんかが居たら、えらい事になってた気がする。

「と、とりあえず着替えたらどうですか?」

「んー。面倒くさいからこのままでいいわよ。別に問題は無いでしょ」

「いや、上条さんの目のやり場的な意味で問題があるんですが……」

俺の抗議などに聞く耳は持っていないようで、人吉先生は部屋の中央にあるキングサイズのベットに腰を下ろし、

向かいにあるもう一つのベットに座るよう俺を促した。

服装についてはこの段階で諦めた俺は素直にベットに腰掛けた。

815 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/15(火) 23:31:42.64 ID:jRrZvv8u0
「で、なんで俺を呼び出したんですか?」

単刀直入に呼ばれた理由を問う。

人吉先生はその言葉を聞きベットの脇においてあったランドセル(なぜランドセルなのかはもう突っ込まない)から分厚い書類を取り出し、それを俺に渡す。

「カルテ……ですか?」

「うん、上条君の」

目を通すと確かに俺のカルテのコピーで、一番新しいカルテから順に揃えられていた。

その中でも記憶喪失(破壊)に関するカルテは含まれていない所から考えると、どうやらあの医師が人吉先生に渡したのだろう。

「ははは……こうやって見ると、途轍もない量ですね……ん?」

苦笑いしながらカルテを眺めていくと、記憶喪失以前のカルテが現れてきた。

まぁそれは大した内容ではなかったのだが、最後のカルテを見た瞬間、俺の手は止まった。

なぜならそのカルテだけが十二年前という表記だったからだ。

「これは……」

じっくりとカルテを眺めるとそこには箱庭総合病院というどこかで聞いた病院で記載されており、担当医は目の前の人吉先生になっていた。

「そう。それは私が書いたカルテ。といっても十二年前の事だからもう覚えてないでしょうけどね」

人吉先生は単純に物心つく前という意味合いで言ったのだろうが、十二年前どころかインデックスの件以前のことは何も覚えていない俺にとっては、記憶の中にあるはずも無い。

「……異常(アブノーマル)な子供達を検査する病院だったのよ」

重々しい口調で話す人吉先生。

「異常(アブノーマル)……ですか?」

816 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/15(火) 23:32:27.58 ID:jRrZvv8u0
「フラスコ計画って言ってね、とある高校の理事会が中心となって人間を完成させる計画があるのよ。この学園都市も一枚どころか中枢に絡んでるんだけど」

「ようは異常……天才と呼んだほうが分かり易いかしら?とにかく天才がなぜ天才たるかを解き明かし、人為的に天才を造り出すことを目標にしてるわけ」

「その為には大量のサンプルが必要で、そうやってあの手この手で異常な子供達の情報を集めてたの」

人吉先生は俺が持っているカルテを指差しながら、どこか疲れたような表情を見せる。

「もう理解しちゃったと思うけど、上条君もその対象だったのよ」

しっかりと俺を見据えて喋る人吉先生に瞳は奪われ、目を逸らす事が出来ない。

「で、でも……俺は天才なんかじゃないですよ!頭だって悪いし」

「幻想殺し」

まるで言い訳をするように話す俺を立った一言で黙らせる。そう、そんなことは俺だって分かっていた。異常な子供を集めているというのなら、この右手は異常すぎるほど異常なのだ。

「別に天才ってのは勉学に優れている、って意味じゃないわ。とにかく通常の人間とは違う何かを持っている人間って意味でのセグメンテーション。そう考えると異常に不幸な貴方の体質を危惧したご両親がこの病院へ預けるのは無理も無いわ」

「実際、その原因は右手にあったわけだしね」と今度は俺の右手を指差す。

「……確か、青髪もその病院に」

「通院してたわ。球磨川君もね」

球磨川、という単語にピクッと反応してしまう。

「その時は異常っていう括りしかなかったけど、過負荷……負能力者ってカテゴリができた今は青髪君も球磨川君もそこに分類されるわ、勿論、当時の貴方もね」

「……今は違うってことですか?」

当時、と人吉先生は言った。それはすなわち現在は違うということ。

817 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/15(火) 23:33:15.56 ID:jRrZvv8u0
「ええ、今の貴方は過負荷なんかじゃないわ。青髪君もね。過負荷だとかそういったのは様は心構えの違いよ」

「はぁ……」

その言葉に幾分か安心すると同時に胸の奥で何かが引っかかっている感覚を覚えた。

何かが、俺を呼んでいるような。

「今回呼んだのはこれを伝えたかっただけよ」

「そうなんですか?」

「あの上条君が今はこうやって立派に生きているだけでオバサンは感動してるのよ」

「もう大丈夫だとは思うけど一応こうやって自分の過去を知っておけば過負荷に落ちることはないと思うし」

だからこれまで通り生きてね、と親指を立ててエールを送ってくれた。

その後は先生の息子の話(どうやら面識があるようだが当然覚えていない)だったり、息子さんが必死に守ろうとしている少女の話だったりで時間が流れた。

そして気がつけば一方通行達との約束の時間が近づいていた。

「あ、すいません。俺ちょっと用事が」

「あら?用事があったの?ゴメンね長話しちゃって」

「いえいえ、とっても楽しかったですよ」

言いながら俺はベットから立ち上がり部屋を後にしようとする。

そして一度振り返り最後に質問を先生に投げかけた。

なぜこんな事を聞いたのか分からない。胸の奥に居る何かが、そうさせたのかもしれない。

「俺の過去は、本当にそれだけですか?」

俺の質問に目を開き驚いた人吉先生だったが、直ぐにいつもの笑顔を浮かべてこう言った。

「ええ、全部よ」

その言葉を聞くと、俺は「失礼します」と呟いて部屋を後にした。

帰りのエレベーターの中、独りになった俺はふと一つの言葉を呟いた。

それは誰に対して言った言葉なのかは分からない。

ただその言葉は冷たくエレベーター内に溶けていった。

818 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/15(火) 23:34:18.60 ID:jRrZvv8u0
『嘘つけ』

871 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/16(水) 22:19:11.33 ID:5DTpGb3h0
待ち合わせ場所はあの研究所から歩いて数分の所で営業しているコンビニで、結果として俺が一番遅く到着した。

予定していた集合時間より五分早く到着したというのに、何故か俺が遅刻をしたような雰囲気が流れるが、誰一人言葉を発しない。

一方通行、御坂、御坂妹、そして俺こと上条当麻を含めた四名。これが今回あの研究所へ向かうメンバー。

研究所、いや実際には研究所跡と呼称した方が正しいだろう。事件後に何度か足を運んでいるが崩壊したまま放置されているのだ。

「……行くぞォ」

一方通行がそう呟くと、返答も待たずさっさと歩きだした。

カツカツカツと杖独特のリズムを奏でながら。

一方通行の後ろに俺たちは何も言わずついていく。

今回の企画は一方通行から持ちかけられたもので「自分の目で最後の確認をし、それでも何もなかったらこの件は完全に完結」という趣旨らしい。

突然の一方通行からの連絡にも驚いたし、提案内容にも驚いたし、なによりそのメンバーの中に御坂が含まれていたのが驚きだった。

当然というか、やはりというか御坂への連絡は俺からとった。(道端でエンカウントした時)

絶対に拒否されるだろうと思っていたのだが、「いいわよ」とまさかの返事を貰いずいぶん困惑した覚えがある。

あの御坂が、あの一方通行との同行を許容する。

俺が困惑するには十分な理由だった。

さらに言えば御坂妹(正式名称はミサカ10032号だが、俺はそう呼んでいる)も9982号の代理という形だがこの場にいる事も驚きだ。

きっとあの事件で思うところもあるのだろうし、また違った理由でここに居るのかもしれない。

仲良きことは素晴らしきかな。とまではいかないが、どうやら争いは起こっていないらしい。

それでもこの雰囲気は耐え難いものなのだが。

結局、俺達は目的地に到着するまで一言も喋らなかった。喋れなかった。

872 :書き溜め消えたorz1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/16(水) 22:48:24.02 ID:OiMnwfzL0
「なっ……」

「なンだァ?」

「なによ……これ……」

「これはいったい……」

研究所跡、いや研究所を見て四者四様の声を上げる。

共通点は全員が全員目の前の光景に驚愕しているということだった。

開いた口が塞がらないとはまさにこの事だろう。なんせ崩壊したはずの研究所が元通りに戻っているのだ。

当然、再び建設された訳ではない。仮に建設される予定があったとしてもこの規模の建造物はこうも早く建つはずがない。

以前からあったように、まるで崩壊などなかったように。

悪夢の象徴はそこにあったのである。

「ふっざけンなァァアア!」

一方通行が叫びと共に研究所へ向けて走り出す。杖をついていないということは、能力を使用しているのだろう。

それはつまり戦闘体制に入った事を示していた。

「待ちなさい!」

「お姉様も静止してください!とミサカは走る二人を追いかけます!」

一方通行を追って御坂、御坂妹の二人も研究所へ向かって行った。

「お、おい!待て……」

俺も三人を追おうと走り出そうとした瞬間、背後から感じた気配に足を止めてしまった。

873 :書き溜め消えたorz1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/16(水) 22:55:16.36 ID:OiMnwfzL0
おぞましき気配を肌で感じる。

おぞましき過負荷(マイナス)を背後に感じる。

この押しつぶされる様な嫌悪感。

この押しのけられるような怠惰感。

振り向かなくても分かる。あの男が俺のすぐ後ろに居る。

きっと相変わらず屈託のない無邪気な邪気を含んだ笑みを浮かべているだろう。

研究所を元に戻す。いや、文字通り崩壊をなかったことにしたであろう張本人。

冷や汗が、頬を伝う。

身を震わすほどの恐怖を振りまきながら。

身を凍らすほどの悪意を滲み出しながら。

アイツはそこに立っている。

ドクン、と胸の奥が、脳の最下層が脈を打つ。

何かが、俺の中で、何かを言っている。

そして、アイツは声を発した。

874 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/16(水) 22:56:00.08 ID:OiMnwfzL0





『やぁ、上条ちゃん』





878 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/16(水) 23:03:39.41 ID:OiMnwfzL0
振り向くことは、できない。

振り返れば奴が、大嘘憑きが、最悪が立っているから。

――球磨川禊が立っているから。

『おーい。聞こえてるんだろう?無視は流石に傷つくなぁ』

『あ、でも振り向かないでね。『君たちの前に姿を現さない』っていう約束破っちゃうから、さ』

『一方ちゃん達が戻ってくるまでお喋りしようよ。上条ちゃん』

どこか楽しそうな声が背後から聞こえる。間違いない。球磨川の声だ。

「な、なんで生きてるんだよ……」

搾り出すように発した声は今にも消えてしまいそうだと自分でも分かるほどで、明らかに混乱している。

いや、混乱などという言葉では俺の心情は表しきれない。これは、混沌だ。

『えー、逆になんで僕が死んだと思ったんだい?』

「それは、あの時第四位が……」

――あぁ?なにめでたいこと言ってんだよ?アイツなら死んだよ。私が殺した

確かに、そう言っていた。そうでなくともあの崩壊した研究所からは死体は発見されなかった筈だ。

つまり、球磨川が生きていてはおかしい。


881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/16(水) 23:08:23.48 ID:wzE0kj1do
『僕は球磨川禊の弟の球磨川雪だよ』









『嘘だけど』

882 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/16(水) 23:14:48.63 ID:OiMnwfzL0
『ふぅん。麦野ちゃんがそう言ったんだー。まぁ間違いではないからね』

『ただ訂正しなきゃいけないよ。“球磨川禊は死んだけど生き返った”ってさ』

「生き返った……?」

とても理解できる言葉ではなかった。

『これは僕も知らなかったんだけど、どうやら死後にも大嘘憑きは発動できるみたいでね』

『ただ副作用というか、副産物というか、誤作動というかなんというか、ある女の子と会わなきゃいけないんだよ』

球磨川が、何を言っているのか、分からない。

わからない。

『っま、そんなことはどうでもいいんだ!今日こうやって上条ちゃんに会いに来たのは理由があるんだ』

『これはもう一つの約束を守ったよって報告。いやー思ったより時間がかかっちゃって……ごめんね』

俺は答えない。

『ほら、上条ちゃん言ったじゃないか「元に戻せ」って』

『だから殺しちゃったスキルアウトの子達や壊れた物をなかったことにするのが大変で大変で……』

『この苦労分かってくれるよね!』

他人を理解することはできないと言っておきながら、苦労を分かってくれるかと言い出す球磨川。

俺はまだその言葉の意味を理解しきっていなかった。

球磨川が関わった事を元に戻すという意味を。

883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/16(水) 23:16:32.07 ID:IF0fGQ3co
これは……まさか……

885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/16(水) 23:17:47.25 ID:dDm6Icbco
おい、おい

887 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/16(水) 23:22:35.13 ID:OiMnwfzL0
「なにが、言いたい……」

辛うじて言葉を吐くことができた。拳も握ることができた。

球磨川がまた何か企んでいるというなら、再び止める覚悟もできた。

『スキルアウトの子は六人でしょー、研究所は大きいし疲れちゃったな』

『まぁそれだけなら良いんだけど、なんせ一万人以上の存在をなくさなきゃいけなかったしね』

……おい。今なんて言った?

一万人以上の存在をなくす?

一万人以上の存在を無くす?

一万人以上の存在を失くす?

一万人以上の存在を亡くす?

「お……お前……」

もう、ちゃんと声が出ているかすら怪しい。

喉は渇ききって、対照的に全身を濡らすほどの汗が滲む。

球磨川は、何を言っている?

『どうしたの上条ちゃん?僕はリクエスト通り動いただけだよ』

球磨川は変わらない口調で言葉を続ける。

891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/16(水) 23:23:52.61 ID:Q/xvDiTAO
ああ…そういうオチか…確かに「元通り」だな

893 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/16(水) 23:25:00.25 ID:dDm6Icbco
球磨川ェ…

895 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/16(水) 23:27:10.26 ID:OiMnwfzL0
『  カ    』

なにを

『ミ        な  し   』

なにをいっているんだ

『  大 嘘  』

わからない

『 約                  上  ん   ?』

なにもいえない

『    だ     』

なにもかんがえられない

『よ              !』

たのむから

『  え    だ        さ 』

たのむから

『       なかったことに』

たのむから

『ミサカちゃん達        』

嘘だといってくれ、大嘘憑き

896 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/16(水) 23:27:33.99 ID:kgR9y8di0
いいことも悪いことも全部まとめて台無しに・・・

897 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/16(水) 23:28:42.12 ID:OiMnwfzL0






『生き返らせたミサカちゃん達の存在をなかったことにしたのさ』







898 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/16(水) 23:29:47.73 ID:DJclOHGAO
嘘だろおい…
これでこそ球磨川って感じではあるがおい…

902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/16(水) 23:31:14.02 ID:5ijVYChDo
え…無かったことにしたことをなかったことにはできねえんじゃねぇのかよおおおお!
あれもすがりつきたくなるような嘘だったのかよ!

911 :『死をなかったことにしたので存在をなかった事にしました』 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/16(水) 23:37:21.85 ID:OiMnwfzL0
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

気がつけば叫んでいた。

気がつけば振り向いていた。

気がつけば拳を振り上げていた。

気がつけば球磨川へ飛び掛っていた。

そして、気がつけば、倒されていた。

『おいおい、せっかく約束を守っていたのに上条ちゃんが破ったらいけないじゃないか』

『全部台無しだぜ?』

学ランのポケットへ手を突っ込んだまま済ました表情で俺を見下す球磨川。

その表情が、声が、仕草が、挙動が、すべてが腹立たしい。

「お前が……それを言うなぁぁあああ!!」

立ち上がり、再び殴りかかる。

もう説得をするなどという選択肢は、俺には、なかった。

『相変わらず上条ちゃんは元気が良いね。なにか“悪いこと”でもあったのかい?』

『とりあえず、落ち着いて僕の話を聞きなよ!』

915 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/16(水) 23:43:53.60 ID:OiMnwfzL0
「っが!」

軽く足を払われただけで俺の体が宙を舞い、無様に地面へと叩きつけられる。

『よいしょ』

そしてうつ伏せ状態の俺の背に球磨川は腰を下ろすことによって身動きを拘束する。

必死に抵抗するが、動くことができない。

「お前、ここに来て……学園都市に来て何がしたかったんだよ!!」

俺にはコイツの真意が全く分からない。

『学園都市?』

『ああ、別に学園都市には用事なんてないよ。用があったのは上条ちゃん、君にだよ』

「俺……に……?」

言葉の意味が分からない。

俺が居るというだけで、ここまでの事を起こしたというのか?

『おかしいとは思わなかったのかい?僕の行動が、君に起こった偶然が』

球磨川は、語る。

920 :『連投してたorz』 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/16(水) 23:53:52.93 ID:OiMnwfzL0
『なんでミサカちゃん達を蘇らしたのか』

『なんで涙子ちゃんに過負荷を与えたのか』

『なんで風紀委員ちゃんと戦ったのか、まぁこれは偶然だけど』

『なんで上条ちゃんと接触したのか』

『なんで青髪ちゃんと上条ちゃんの居る高校へ転校したのか』

『なんで僕の行動が分からないようにログをなかった事にしなかったのか』

『なんでわざわざ君達の到着をのんびり研究所内で待っていたのか』



球磨川は語り続ける。

大嘘憑きは止まらない。

『偶然、一方ちゃんや美琴ちゃんが研究所に居たと思った?』

『偶然、あの日天井ちゃんが打ち止めちゃんの居場所を芳川さんに教えたと思った?』

『偶然、気を失ったのがC棟の調整室だと思った?』

『偶然、花飾りちゃんが調整室に向かったと思った?』

『偶然、僕が調整用のプログラムを花飾りちゃんへ渡したと思った?』

『偶然、涙子ちゃんと風紀委員ちゃんとミサカちゃんだけに攻撃したと思った?』

球磨川は一呼吸置き、こう言った。

921 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/16(水) 23:54:32.83 ID:OiMnwfzL0




『甘ぇよ』





927 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/17(木) 00:06:25.99 ID:X8TXWhNH0
『ねぇ上条ちゃん。君は本来ここに居てはいけない存在なんだよ』

『不幸体質、とか言ってるけどそれは自分だけで納まらなず、こうして僕みたいなのを呼んじゃってさ』

『言い換えれば僕がこんな事をしたのもぜーんぶ上条ちゃんのせいだからね』

『そうだ、人吉先生から話を聞いたんだろ?』

『どうせ「貴方は今、過負荷なんかじゃない」とか言われて安心したんじゃない?』

『安心したって事は裏を返せば、自分が過負荷だって自覚があると同義だよ』

『それに人吉先生は本当に上条ちゃんの過去を全部教えてくれたかい?』

球磨川の言葉に、再び俺の中で何かが脈を打つ。

『疫病神と呼ばれた過去』

『平気で他人を不幸に巻き込んでいた過去』

『他人の幻想を面白がって殺していた過去』

『投薬によって無理やり記憶を強制された過去』

『そして……』

ゆっくりと、俺の真実が明かされていく。

不思議とそれを聞くたびに鼓動が収まっていく。

『僕と親友だった過去をね』

929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/17(木) 00:11:16.34 ID:u86y1OUSo
あれ、青ピが他の世界にクマーいなかったっていってたけど
まさか

930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/17(木) 00:11:21.28 ID:rjdDUWCAO
やっぱり上条さんは過負荷だったか…

931 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/17(木) 00:19:30.31 ID:X8TXWhNH0
「お前と親友だった……?」

記憶を失っている俺には確かめる術はないが、球磨川が嘘を言っているようには思えなかった。

散々嘘をつかれているというのに、なぜだかそう思ってしまった。

『僕は一度しかあの病院へ行かなかったけど、上条ちゃんとは意気投合してね。いつか一緒に遊びたいなって思ってたんだ』

『それが風の噂で更正したって聞いてね、とても信じれなかったよ』

『だからこうやって学園都市に来て確認したんだ。すると本当に善行を行っている君の姿をみちゃってね』

『そのとき僕は思ったんだ。間違った友達を導いてあげるのが親友としての僕の役目だって!』

『その為にこんな茶番を仕組んだって訳』

「…………」

黙って話を聞くしかなかった。

そしてこの後、問われるであろう質問に対し考えを張り巡らせる。

『おっと、一方ちゃん達が戻ってきたみたいだ。名残惜しいけど僕はこれで帰るね』

俺はなんて答えればいいのだろう。

『学園都市ともこれでお別れかぁ。寂しくなるな』

俺はどうやって受け入れればいいのだろう。

『さて、最後にあの時の答えを聞かせてね。垣根ちゃんのせいで聞き取れなかったんだ』

それは、研究所での一コマ。

俺はあの時なんて答えたんだっけ。

『上条ちゃん』

俺は。

『できれば僕とまた友達になってくれると嬉しいな』

俺は、俺は――

971 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/17(木) 20:57:29.65 ID:uihTyTvw0
研究所崩壊当日の深夜、窓の無いビル。

学園都市統括理事長アレイスター=クロウリーはある人物を待っていた。

今しがた球磨川禊の死体を回収した垣根帝督がビルの案内人とコンタクトをとったことを確認したので、もうまもなくこの場に現れるだろう。

そしてどこからともなく、室内へ現れた一つの影。その姿までは確認が出来ないが恐らく死体をかついでいる垣根が居る。

「無事回収できたようだな……」

労いの言葉などはない。「回収して当たり前だ」と言わんばかりの対応である。

しかし、垣根からの返答はない。

「どうした?未元物質よ。報告をしたまえ」

アレイスターの言葉でようやく歩を進め、その人物の姿を確認することが出来る。

確かに、垣根帝督はそこにいた。

ただし、後頭部に螺子を螺子込まれて垣根は既に死んでいて、死んだはずの球磨川に担がれていたのだが。

『どうも、統括理事長さん』

何食わぬ顔、文字通り何食わぬ顔で頭を下げ、挨拶をする球磨川は、頭をあげると同時に垣根の死体を無造作に放り投げた。

あの、アレイスターが無表情の中に困惑の色を見せている。

それほどまでに現在の状況は異常だった。

「はて……確か君は死んだはずではなかったのかな?」

『確かに死にましたよ。でも僕はこうして生きているから、そんな事はどうでもいいじゃないですか』

「いつ未元物質を?」

『垣根ちゃんが案内人さんと話をしている時に、後ろからちょと螺子を入れさせてもらいました』

「なるほど……」

いつかのような抑揚のない内容の無い会話が続く。

だが、アレイスターとしては計画を大きく遺脱した現状は好ましくない。

972 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/17(木) 21:12:19.88 ID:uihTyTvw0
【大嘘憑き】という前代未聞の能力を持つ球磨川禊の回収。

有り体に言えば今回アレイスターが球磨川の転向を許可した理由はそのようなものだった。

大嘘憑きの試運転という名目を掲げていた球磨川の不意を打って殺害、回収。

それはそんなに難しい事ではなく、成功すればアレイスターの「計画」を大きく省略できるはずだったのだ。

しかし、現実は球磨川禊は生きている。

『さて、貴方の目的なんて分かり切っていますし、それを邪魔立てするつもりもありません』

自身の頬から肩へとかけて染みついた血液をハンカチで拭き落しながら球磨川は言う。

「何が目的だ?」

『最初にお話しした大嘘憑きの試運転、てのも目的の一つですよ。ただ本命は種を蒔くことでして』

種を蒔く。その言葉にアレイスターは即座に意味を理解した。

「幻想殺しの回収か」

アレイスターは幻想殺しこと上条当麻と球磨川禊の過去については把握している。

『回収なんて嫌な言い方をしますね。僕はただ友達に戻っていつか力を貸して欲しかっただけなんですよ』

「言っておくが幻想殺しは私の計画の中でも最重要でね。簡単に手放す訳にはいかないのだよ」

『ん。だから言っているじゃないですか。計画の邪魔をするつもりはないって』

いまいち要点を得ない語りをする球磨川だったが、アレイスターはそれだけで意図を掴んだようだ。

「なるほど。種を蒔くとはそういった意味か」

『ええ、だから貴方が進めている計画が完了する頃には、花が咲くはずですから』

それはきっと綺麗で、毒々しい花なのだろう。

この時点でアレイスターと球磨川禊の交渉は終了していた。

973 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/17(木) 21:20:36.04 ID:73qOZzzDO
>>1の過負荷が全開だな
最終回スペシャルだな

974 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/17(木) 21:22:52.79 ID:uihTyTvw0
「もし断ると言ったら?」

だがアレイスターは少しばかり抵抗をして見せる。もちろん断るつもりは、ない。

球磨川もそこは重々承知の上で、こう言った。

『学園都市のレベル1からレベル5までの能力者を皆殺しにします。勿論そこには貴方も含まれていますよ』

にっこりとほほ笑む球磨川に、アレイスターも口元を少しつり上げる。

「それは困りものだ。よかろう、君の計画とやらにも乗らせてもらうよ」

アレイスターはその後に「ただし」と付け加える。

「未元物質だけは元に戻してやってくれ。大事な第二候補なのでね」

その言葉に深く頷くと、垣根に手を添え傷を戻す球磨川。

気を失っているのだろう、起きる気配はない。

『これで大丈夫ですか?それじゃあ僕は約束を守りに行かないといけないので失礼します』

アレイスターの返答も聞かず、すたすたと闇の中へ消えていく球磨川。

転送前にこんな言葉だけを残して去って言った。

『垣根ちゃんと麦野ちゃんにはお返しをするので、邪魔はしないでくださいね』

そして、球磨川が研究所で上条と再会した翌日の早朝。

二基の風車に螺子で張りつけにされている、瀕死の垣根帝督と麦野沈利の姿があった。

975 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/17(木) 21:25:10.41 ID:uihTyTvw0




一年後・箱庭学園





976 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/17(木) 21:42:22.43 ID:uihTyTvw0
『僕といれば君は世界一不幸になれる』

箱庭学園二年マイナス十三組の教室内にて、球磨川は机に両足を乗せて組み、後頭部に両手を添えている態度の悪い少女に言い放った。

少女の名は名瀬夭歌(なぜようか)。現在球磨川が敵対している生徒会の会長を務める黒神めだかの姉に当たり、本名は黒神くじらという。

顔面を包帯でグルグル巻きにし、額にはナイフが刺さっているいかにもな格好の名瀬は、球磨川の言葉にギィと醜く歪める。

「ときめくね」

今回、球磨川が名瀬に持ちかけている提案、それは「生徒会を裏切り過負荷側へ付け」というもの。

球磨川の文句に心揺らいだ名瀬は即答で「今日から俺は二年マイナス十三組の名瀬夭歌だ」と言いつつ、その包帯を解く。

そこから現れた顔はとても整っており、百人中誰もが振り向くであろう顔立ちだった。

生徒会を裏切った名瀬は球磨川に、これから集まる過負荷のリストを提示するよう要求し、球磨川はあっさりそのリストを差し出す。

「へー流石に知ってる名前もないでもないな」

ペラペラとリストを流し読みしている名瀬は、ある一人の転校生の名前に手を止めた。

「おいおい、人が悪いぜ。こんな隠し玉があるなら俺なんて必要ないだろう?」

そこに記載されている一人の男子生徒の名前に名瀬は見覚えがあった。

いや、少しでも血生臭い裏の世界に触ったことがあるものなら誰もが聞いたことがある名前。

『いや、実はその子は選挙に間に合うかわからないんだ。無事に転校できるかも怪しいものでね』

『僕は悪くない』と相変わらずの笑顔を浮かべる球磨川。

978 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/17(木) 21:54:14.98 ID:uihTyTvw0
名瀬は見覚えがあると言ったが、実際にこの少年の姿を目撃したことがある。

バイオテクノロジーの世界的権威である彼女は研究の為、各地の施設を回ることが多かった。

その中で学園都市と呼ばれる、もはや一つの国と現わしても語弊の無い巨大な「研究施設」に招致された時だ。

名瀬が少年を目撃したのは。

学園都市では超能力という力の研究を進めており、ランク付けされた「モルモット」達が生活していた。

炎を生み出し、水を操り、瞬間移動をし、電撃を繰り出す。

学園都市内ではそんな非日常の光景が日常であり、名瀬もいくらか驚いた記憶があった。

そんな中、学園都市の観光中に一人の少女が少年に対して電撃を放った瞬間を名瀬は目撃した。

心の中で「ご愁傷様」とつぶやいた名瀬だったが、少年は電撃に対し右手を差し出しただけで打ち消したのだ。

それが、名瀬が学園都市で最先端の科学に触れたことより、超能力というスキルを見たとことよりも彼女に衝撃を与えることとなり、

残りの滞在期間で少年の事を調べたのである。

調査結果の中には名瀬の知りたい情報は一つもなかったが、学園都市を去った後、噂でこの少年の逸話を聞くことがあった。

980 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/17(木) 22:05:35.65 ID:uihTyTvw0
最強の超能力者を倒した。

世界中に人脈を持つ。

戦争を終わらせた。

全てを殺す。

そして、学園都市を崩壊させた。

噂だという分を差し引いた所で、火の無い所に煙は立たないと言う。

実際に彼は噂に近い事をやって来たのだろう。

『その子と僕は友達でね』

驚いている名瀬に球磨川の声がかかる。

そして名瀬は生徒会庶務・人吉善吉の母である人吉瞳の言葉を思い返した。

――この学園に集結している過負荷の中でも、二人は球磨川君に匹敵する。

名瀬は理解する。間違いない、この男が球磨川に匹敵する二人の内の一人だと。

『やっと、花が咲いてくれたんだ。幻想だけじゃなく、全てを殺すほどの魅力をもった花を』

『早く、会いたいな』

球磨川は心底嬉しそうな笑みを浮かべながら天井を仰ぐ。

名瀬は溜息をつき、リストを机の上に投げ捨てる。


一番上になったそのリストにはこう書かれていた。

981 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/17(木) 22:09:37.69 ID:uihTyTvw0




所属・二年−十三組
過負荷・幻想殺し
氏名・上条当麻
備考・転校生

982 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/17(木) 22:11:50.15 ID:+xUhTx50o
上条さんェ…

983 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/17(木) 22:14:25.37 ID:uihTyTvw0





そして物語は

過負荷と異常と特別と普通の戦いへと

進んでいく――




球磨川『学園都市?』

VeryVery BAD END

986 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/17(木) 22:17:39.39 ID:rjdDUWCAO

クマー最高だぜぇ…
見事な台無し

990 :1 ◆d.DwwZfFCo[sage saga]:2011/02/17(木) 22:20:20.15 ID:uihTyTvw0
異常、いや以上でこの物語は終了です。

球磨川に匹敵する過負荷って上条さんじゃね?って思いつきから始めたこのSS、なんと三か月近くかかってしまった。

時系列もバラバラで、設定矛盾も多々ある中、こうやって完結できたのは皆様の支援のお陰です。

誤字脱字っていう負能力に目覚めてしまいましたが(笑)

さて、のこり20レスもないですが、質問や感想をお待ちしております。

埋まり次第、このスレは終了し、次スレに行くことはないでしょう。

めだか世界の蛇足の物語、禁書世界のifストーリー。

球磨川が学園都市にやってきたら、こんな台無しな結末が待っているのかもしれません。

それでは、次回作はいつになるか分かりませんが、その時はまた突っ込み等よろしくお願いいたします。


本当に、ありがとうございました!

991 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/17(木) 22:20:42.13 ID:5uwNNEJ50
乙!
VeryVery HAPPY ENDも見たいけどクマーがいる限り無理かなあ。
ともあれ乙!




posted by JOY at 10:36| Comment(29) | TrackBack(0) | 禁書クロスSS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やはり球磨川の影響力は凄いな。
あの上条さんまで腐らすとは。

だが、根性で耐える奴がどこかにいそうだw
Posted by at 2011年03月05日 03:08
こっから上条(悪)がはじまるわけか
Posted by 名無し at 2011年03月05日 05:08
まさに球磨川って感じだった。しっかり球磨川ってた
ハッピーエンドになると思ったら思い切り台無しにされたわ・・・
Posted by   at 2011年03月05日 09:42
やっぱり球磨川禁書はこれが一番ヤバいな
Posted by at 2011年03月06日 10:37
悪条さんとか…
胸熱
Posted by at 2011年03月13日 20:07
作者は今回の被害を全部受けてほしい。
ネット上の創作物は現実逃避の為にある、キャラクター性や原作の雰囲気を上手く使った上で、ハッピーエンドにしてほしい。
無理ならネタではなく、本当にバッドエンドで鬱エンドとわかるように、最初に結末を書いといて欲しかった。
最悪な休日だよ。
Posted by at 2011年03月18日 05:56
読んでて楽しかったわ
Posted by at 2011年03月25日 00:55
文句があるなら自分で作って自分で読みなさい
Posted by at 2011年04月08日 11:38
自分感情に都合の良い結末を望むなら、エロ同人でも読めばよいのだァァァァァァ!!

面白かったぜ、連載当時のクマーらしさがあった。今じゃお仲間キャラでうおっとしいが。
Posted by at 2011年05月09日 23:26
予想外だったわ・・・・
まぁ、読んでて面白かったからおk!!ww
Posted by at 2011年06月09日 19:53
『感想なんて書いてる場合じゃないだろう!?』
『きみ達は!』
『きみ達はこんな血生臭い戦いを見て何とも思わないのかい!?』
『こんなのはSSでもなんでもない ただの殺し合いだよ!』
『大好きなキャラクター達が傷つけあうのを雁首揃えて眺めてるだなんてどうかしている!!』
『もういい!』
『僕達の負けでいいから!』
『早く彼女達をこんな馬鹿げた争いから解放してやってくれえーっ!!』

『………』

『―――と』
『泣いてみてもそろそろ誰も信じてくれなくなったと思うので』
『普通にコメントしてあげるね』



面白かった。
Posted by at 2011年07月15日 16:02
こんなに
面白くて、熱くて、かっこよくて、
胸糞悪いけどやっぱりおもしろいssは
初めて読んだ。
Posted by at 2011年08月12日 01:53
これでこそ球磨川せんぱいっていうか。
流石だね。
この>>1は素直に賛えたい。
めだかじゃないほうの元ネタ知らないけど、楽しかったよ。

『球磨川せんぱい、だいすき』
Posted by ねえ。 at 2011年08月28日 06:11
俺自身の感想としては、こういう感じ好きだな。

読んでて「?」ってなったのは、研究所崩壊時に黒子取り残されてね?と思った。

文章だけで想像力を掻き立てるのも良いけれど、絵の上手い人か原作者のコラボとかで描いて欲しいとも思えた。

何にせよ、裸エプロン先輩万歳ってことw
Posted by at 2011年09月13日 20:11
いいねー
こういうのは大好物だよ
Posted by at 2011年10月23日 21:56
『結末がハッピーかバットかが分かる物語ほどつまらない物はないよ』
『僕はただ好きなだけさ』
『スリルとリスクで神経を削る』
『分の悪い賭ってやつがね』

『また、バットエンドだった』


僕のいいたいこと理解してくれたかな?
何にせよ、おもしろかったよ      
Posted by at 2011年10月28日 00:05
台無しな結末が待っている、いや、それは流石にない。アレイスターは球磨川×100でも倒せない。
Posted by at 2011年11月25日 21:13
>>759で

予め言っておくとこの話はバッドエンド。全てを終える頃には全てが台無しになってしまう。そんな後日談。

それでもよければ、どうか聞いてほしい。

ってちゃんと書いてあっただろ
これ見れば鬱展開になることくらいわかると思うが。
Posted by at 2011年11月25日 23:36
その後
ヴェント「幻想殺しはこのあたりでよく見かけるらしいが」
球磨川「お姉さ〜ん」
ヴェント「あん?」
球磨川「パンツ見せて」
ヴェント「」ブチ
球磨川「でないとコロしちゃうよ」
ヴェントは敵意を感じた
球磨川「が••あ•••••何•••で•••」
ヴェント「死ね」
ザシュ
球磨川•••だったもの「」


アレイスター「彼の存在と彼と関係した人物の彼に関する記憶、そして彼の行った行動により生じた被害、これを全て消すことは可能だな」
アウレオルス「当然、では早速•••」




黒子「お姉さま〜〜〜〜〜」
御坂「待ってよ黒子〜」

打ち止め「お腹すいた」
一方通行「•••(ファミレスに行くか)」


上条「何故みんな奴のことを覚えていないんだ•••一体何が•••」

BAD END(球磨川だけ)
Posted by at 2011年11月26日 19:50
このポンコツキーボードがああああああ!
Posted by at 2011年11月26日 19:52
エピローグすげえ……
まさか妹達まで『なかったことにする』とは流石球磨川さん。
上条さんは壱年でどう変わったのやら…。
Posted by at 2012年02月13日 17:45
球磨川先輩が気持ちいいほど悪で最高
面白かった
バッドエンドで面白かったと思わせるのはすごい。
これはいいSS
Posted by at 2012年02月29日 03:39
『こんな駄作ダメダメだね』
『とても詰まらないよ、時間を無駄にした。週刊少年ジャンプを読んでいた方がよっぽど有意義だった』


『まぁ全部嘘だけどね』

面白かった。最高、もとい最低の時間を過ごせたよ。
Posted by at 2012年03月17日 16:00
やっぱ球磨川が出てくる作品はbadendじゃないとね!
Posted by at 2012年05月25日 00:22
前から上条さんは別の人生を歩んだ球磨川禊のようだと思ってたが、
やっぱり世の中同じ事を考える人っているもんだねぇ・・・
ていうか、上条さんが腐っていくときに青ピは何をしてたんだろうか?
Posted by at 2012年11月25日 02:46
こちらの方がオリジナルよりも球磨川らしい。
そして上条こそが学園都市最大の負能力者とか納得。
さて、球磨川に匹敵する もう一人って誰なんだろう。
Posted by 名無しの流れ者 at 2013年05月06日 06:15
Posted by at 2013年05月12日 01:43
まさか青ぴ





とかではなくトランプで戦う人でしょ
Posted by at 2013年11月03日 06:58

乙です。
最高のバッドエンドでした
Posted by at 2013年11月03日 07:00
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