2011年04月19日

キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」 1

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 01:47:09.55 ID:Mjt8MUJYo
上条「」

キャーリサ「久しぶりだし、小僧」

上条「」

キャーリサ「何なのこの部屋は? 玄関か? しかし先ほど靴は脱いだし、テレビやベッドもあるな。
       お前、もしかしてここで生活しているのか?
       むー……それは何と言うか……不憫だし」
        
上条「ぇぇぇぇええええええぇぇぇぇえええええぇぇぇええ!!!!!!!!!!????????」

キャーリサ「うるさいぞ。何だ突然」

上条「こっちの台詞だ! な、ななんでお前がここに!?」

キャーリサ「あー気にするな。家出してきた」

上条「帰って下さい」

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 01:48:37.95 ID:Mjt8MUJYo

キャーリサ「断る!」

上条「何でだよ! 英国王女サマがこんなところにいちゃ駄目でしょ!」

キャーリサ「いちいちがなるな。やかましーぞ。
       それよりどうだ、私服を着る機会は実はあまりなくてな、可愛いか?」

上条「いや……その……っつか話聞いてもらえませんか」

キャーリサ「うんうん。いー反応だ。ここに来るときも眼鏡をかけるだけで誰も気付かなかったんだ。
       あまりのオーラの無さに人が避けて通ったぞ。我ながら完璧な変装だし」

上条「オーラが隠しきれなくて避けただけだと思います」

キャーリサ「おー! これが日本のこたつとか言うやつか!
       いいなこれ! ぬくぬくだ! おい、緑茶が飲んでみたい、淹れてくれないか?」

上条「な、なんなんだ一体……」

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/03(木) 01:48:45.71 ID:EIZcGSqAO
超俺得期待

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 01:49:59.53 ID:Mjt8MUJYo
―――


上条「よし、お茶だぞ。これでいいな? 一旦落ち着いて話そう!」

キャーリサ「ご苦労。何ださっきから。話がかみ合わないぞ」 ズズッ…

上条「こっちの台詞だよ。とりあえず、キャーリサ、でいいんだよな?」

キャーリサ「こんな知的で可憐で妖艶な知り合いが他にいるの? いるなら呼んでくるがいい、
       あまりのスペック差にべっこべこに凹ませてやるし」

上条「まあいいや。何しに来たんだよ?」

キャーリサ「つれない反応だな。清教派の……何て言ったかな、金髪の男からお前の話は一度聞いたことがあるの。
       お前は見知らぬ女のために危険に飛び込んでいく奇怪な趣味があるそうだな。
       光栄に思え、私を助けさせてやるし」

上条「帰れ」 ガシッ ズルズルズル…

キャーリサ「わ、分かった! 私が悪かったの! とにかく話を聞いてくれ!

上条「何だよ」

キャーリサ「王女に対する扱いとは思えないし……」

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/03(木) 01:54:14.13 ID:Mjt8MUJYo
上条「いいから話せよ。インデックスに見られたら噛み付かれるのは上条さんなんですよ」

キャーリサ「そー言えば禁書目録はどーしたの?」

上条「友達のとこだ。夜には帰ってくるよ。ほら、本題を早く」

キャーリサ「何だか冷たいし。もっと優しくしろ、王女だぞ」

上条「冗談抜きで殺されるところだったからな」

キャーリサ「それを言うなら、お前だって私を殴り飛ばしたの。
       本来なら国際問題だし」

上条「う……」

キャーリサ「ふふんっ」 フンスッ!

上条「じゃ、じゃあおあいこということで……」

キャーリサ「いーだろう。過去の遺恨は置いておいて、これからのことを話し合おーじゃないか」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/03(木) 01:56:13.95 ID:Mjt8MUJYo
上条「それで、さっき家でっつってたけど」

キャーリサ「うむ。母上と喧嘩した」

上条「それで?」

キャーリサ「? それだけだし」

上条「おい! そんだけのためにわざわざ半日以上かけてここまで来たのかよ!?」

キャーリサ「違う違う。超音速旅客機使ったから1時間くらいだ。
       ちょっと学園都市見てみたかったしな」

上条「そんなもん使ってショッピング感覚で来るの止めてもらえませんかねぇ……」

キャーリサ「馬鹿を言うな。これでもポケットマネーで動かしたんだ。国費は使っていない。
       国民の血税を親子喧嘩になぞ使えるか馬鹿者」

上条「そういう常識的な考えをどうして上条さんにも向けてくれないんだ……」

キャーリサ「久しぶりに堪忍袋の緒が切れたの。母上のことは許せん。いや、他の連中もだ」


10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/03(木) 01:57:57.73 ID:Mjt8MUJYo
上条「何があったんだ?」

キャーリサ「聞いてくれるか上条当麻」

上条「聞きたくねぇけどな」

キャーリサ「実は、母上から最近結婚を勧められていてな……」

上条「え、そうなのか。キャーリサって今いくつだっけ」

キャーリサ「年は訊くな少年。どーしても知りたければググッたら出てくるし」

上条「そうか……俺はそういうレベルの人と話してるんだよな。
    こたつで緑茶啜ってるから忘れてたぞ」

キャーリサ「それでだな、私はまだそーいうのはいいと言ったんだが、良い縁談があるから会ってみないかと勧められたんだ」

上条「ふーむ……王室だし色々あるよな。それで揉めて出て来たのか?」

キャーリサ「いや違う。その時、部屋のテレビで日本のアニメ『けいおんがく!』が丁度放送されていたの」

上条「あー、そういやインデックスの奴がそんなの見てたな……って、え?」

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/03(木) 02:01:24.30 ID:Mjt8MUJYo
キャーリサ「最近王宮では空前の『けいおんがく!』ブームでな。
        私達親娘と騎士団長(ナイトリーダー)の五人もバンド組もうという話になったところまではよかったんだ」

上条「あの……キャーリサさん?」

キャーリサ「そーしたら母上、何と言ったと思う? あろーことか、あずにゃんをやりたいとか言い出したの!
       信じられるか!? あずにゃんはどう考えたって私だろー!?」

上条「おい、やっぱお前帰れよ」

キャーリサ「うるさい聞け」

上条「ひでぇ……」

キャーリサ「だから私は言ってやったの『母上はりっちゃんでもやっていればいーだろー!』ってな。
       そしたら今度はヴィリアンが怒りだしたんだ。
       この偉大な姉に向かって『りっちゃんを馬鹿にするのは許せません。戦争です。
       母上にはせいぜいみおちゃんがお似合いです』とな」

上条「」

キャーリサ「だから私もまー……大人げなく言ってしまったんだ。

       『よろしい。ならば戦争だ』とな。       

       姉上は生粋のむぎちゃん派だからむぎゅむぎゅ言ってるだけだったんだが、
       さらにまずいことに、騎士団長はフルンティングを痛剣に改造する程の、私でも引くくらいのみお厨だったものだからもー大ゲンカだし。
       結局、パートを決める前に音楽性の違いでバンドは解散。
       私はそんな奴らに嫌気がさして出てきたというわけだ」

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/03(木) 02:05:20.39 ID:Mjt8MUJYo
上条「キャーリサ……」

キャーリサ「同情してくれるの? やはりお前のところに来て正解だったし」

上条「お願いですから帰って下さい」 ドゲザッ!

キャーリサ「おお、これが噂に聴くジャパニーズドゲザか。
       だが断るッ!」

上条「付き合ってられるか!」

キャーリサ「頼む。この通りだ!」 フンスッ

上条「胸を張るんじゃねぇ。せめて頭下げろよ」

キャーリサ「違うし。お前巨乳の年上が好きなんだろー? ほら、好きなだけ凝視していーぞ」

上条「相変わらず胸元が際どい……ゴクリ」

キャーリサ「よし、家賃は払ったの。じゃあ早速昼食にしよう」

上条「はっ! お、おい! 今の無し!」

キャーリサ「聞こえんな。おい従僕、今日の昼食は何だ?」

上条「家主であるはずの上条さんの地位の下がりっぷりが著しいのですが……」

キャーリサ「私の質問には速やかに応えよ」

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:07:07.51 ID:Mjt8MUJYo
上条「モヤシ炒め」

キャーリサ「誰がペットの餌と言ったの。食事だ」

上条「だからモヤシ炒めだっつってんだろうが! 上条さん家の冷蔵庫の中身なめてんじゃねぇぞ!」

キャーリサ「馬鹿な……確認させてもらうし」

ガチャッ

キャーリサ「……」

上条「……」

バタンッ

キャーリサ「うん……コホンッ、何と言うか、すまんかった」

上条「そういうことだ。うちに来たって良い事無いぞ。最近特にロクなもん無いから不憫に思った小萌先生達がインデックスにご飯食べさせてくれてんだ。
    俺は悪いから遠慮してるけど……」

キャーリサ「よ、よし。私がここにいる間、食費は私が払ってやるの!
       それが家賃だ! 好きな物を食べるといいし!」

上条「キャーリサ! いつまでもここにいてくれていいんだぜ!」 ガシッ

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:09:13.90 ID:Mjt8MUJYo
キャーリサ「ん……うん。その、急に手を握られると照れるな」

上条「あ、わ、悪い!」 バッ

キャーリサ「いや……で、では買い出しついでにどこかに連れて行ってくれ。
       昼は外で済ませよー」

上条「お、おう。じゃあどっか行くか」

キャーリサ「楽しみだな。食事はお前がいつも食べているよーな店が良い」

上条「えー……いいのか?」

キャーリサ「構わんし、こんなことでも無い限り一生口に出来んだろうからな!」

上条「くっ! 悪気は無い……よな」

キャーリサ「よーし、行くぞ従僕! エスコートしろ!」


16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 02:10:51.86 ID:2oOUbgsqo
にやにやできるwwww

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:11:51.89 ID:Mjt8MUJYo
―――学園都市 牛丼屋

ザワザワザワ… ガヤガヤガヤ…

店員「お待たせしましたー!」

キャーリサ「おー! もー来たのか!? 早いな!?」

上条「早さがウリだからな。っつか、ほんとによかったのか、こんな店で」

キャーリサ「問題無いし。看板は我が国でも見た事があるが、入る機会が無くてな。
       一度食べてみたかったの」

上条「そっか。ま、食ってくれ」

キャーリサ「いただくの。どれどれ……むぐむぐ……ふんふん……んー」

上条(牛丼食ってるだけなのに上品に見える……さすが王女様だ。 
    心なしか周りの視線が集中してるような……)

キャーリサ「美味い! 美味しいぞ上条当麻!」

上条「はは、そりゃ良かったな。味噌汁付だ、そっちはどうだ?」

キャーリサ「これは飲んだことがあるし。色が独特だが、嫌いじゃなかった。ズズッ……うん、いけるの」

上条(牛丼屋に連れてきてこれだけ喜んでくれるなんて……意外と庶民的なとこあるんだな。
    まあ母親があんな感じだから分からなくては無いけど。楽しそうで何よりだ)

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:14:03.89 ID:Mjt8MUJYo
キャーリサ「おい上条」

上条「ん?」

キャーリサ「この赤いのは何なの?」

上条「あぁ、そりゃ紅ショウガだよ。ちょっと辛いけど、美味いぞ。無料だから食ってみろよ」

キャーリサ「ふむ。そーか、では……パクッ」

上条(そういやインデックスを初めて連れて来た時もこんな感じだったな)

キャーリサ「これもいーな。気に入ったぞ上条。どーした? 食が進んでいないみたいだし」

上条「あ? ああいや、そんなことないよ。はむっ」

キャーリサ「うん。男の子は良く食べないと駄目なの。強くなれんぞ」

上条「もぐもぐ……やっぱキャーリサは強い男が好きなのか?」

キャーリサ「ん? そーだな、別に強くないと駄目ということは無いが、騎士団長に代わって私を守れる程度には強く在って欲しいものだし。
       じゃないと、そもそも王宮に連れ帰った時点で騎士団長本人に吹っ飛ばされる」

上条「まじですか。キャーリサと付き合う男は大変だな」

キャーリサ「そー……だな」

上条「ん? どうかしたか?」

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/03(木) 02:16:08.96 ID:YSitwzIG0
縁組みの話はどこに消えたwwwwwwwwwwwwww

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:16:37.06 ID:Mjt8MUJYo
キャーリサ「いや、私は男と付き合ったことなど無いから、よく分からないの」

上条「へー、まあ王女様だもんな」

キャーリサ「間もなく三十路にさしかかろーという女が、未だに男を知らんというのもどーなんだと思うし」

上条「別にいいんじゃないか? キャーリサ美人なんだし、結婚相手にだって困らないだろ?」

キャーリサ「そーいう問題ではないの。私とて、ヴィリアンのように恋に恋い焦がれる乙女な時分もあったんだし」

上条「ぷっ、キャーリサがか? ははは、想像出来ないな」

キャーリサ「むー、腹の立つ男だ。まーでもその通りなの。私も今やそー言ったものは諦めている」

上条「へ? 何で?」

キャーリサ「機会が無いというのが一番の理由だな。こー見えて、結構ワイルドな男が好みなんだ」

上条「どう見てもそうとしか考えられんが」

キャーリサ「しかしだな、やはり私が出会う相手と言えば比較的家柄も良く、気品漂う男ばかりなのだし。お前と違って」

上条「耳が痛いから余計なことは言わないで下さいませんかねぇ……」

キャーリサ「まー騎士派の中にはそーで無いものもいるが、基本的には同じよーなものだ。
       あの騎士団長の下にいれば猿でも立派な紳士になる」

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:18:56.97 ID:Mjt8MUJYo
上条「嫌なのか?」

キャーリサ「嫌という訳ではないの。好みで無いというだけの話だし、いざ結婚と言うことになればそーいった相手の方が何かと都合も良い。
       ただな……」

上条「ただ?」

キャーリサ「私はもっと屈強な! 血みどろになっても戦い続けるアクション映画のよーな男がいいの!」

上条「分かるような分からんような……」

キャーリサ「ま、とにかく一度人並に恋人の真似事をしてみたいというところだし」

上条「ふぅん……」

キャーリサ「……」 ジー

上条「……?」

キャーリサ「……」 ジー

上条「あ、あの……」

キャーリサ「……」 ジー

上条「何だよ!」

キャーリサ「良いこと思いついたし。お前、しばらく私の恋人になれ」

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:21:55.63 ID:Mjt8MUJYo
上条「はい?」

キャーリサ「そーだそーだ。こんなところにおあつらえ向きの奴がいるじゃないか
       まー本当はウィリアム=オルウェルあたりが私的にドストライクなんだが、
       アレに手を出すとヴィリアンが本気で殺しにかかってきそーだしな。
       お前で我慢しておいてやるし」

上条「おい、色々と発言内容省みてみろよ。おかしいだろ。人に物言う態度じゃねぇぞ」

キャーリサ「ぶっちゃけた話、お前私の事結構好きだろ?」

上条「こんなに上から来る女の人は上条さんでも初めてですのことよ」

キャーリサ「癒し系の年上管理人系美人が好みだって聞いたぞ」

上条「そもそもキャーリサは癒し系じゃねぇだろ」

キャーリサ「そんなことは無い。癒してやるぞ」

上条「どうやってだよ……癒しのオーラが欠片も出てないんだが」

キャーリサ「体を使う。まーフリではさすがにそんなことは出来んがな。私の貞操は国家に身を捧ぐ覚悟が出来たならくれてやる」

上条「上条さん好みのお姉さんはそんなこと言いません!」

キャーリサ「ふーむ、違うのか。青少年はとりあえず胸さえあればいーんじゃないのか?」

上条「ひどい偏見だ! 家事も出来る女の人がいいです」

キャーリサ「家事など使用人に任せておけばいーし」

上条「ほらもう! 全然駄目じゃねぇか!」

23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:24:07.53 ID:Mjt8MUJYo
キャーリサ「ごちゃごちゃうるさいし! ちょっとした遊びだし遊び。
       せっかく身内の目も無い異国で羽を伸ばせるんだ、付き合え!」

上条「上条さんの身内はいっぱいいるんですけど!?」

キャーリサ「自慢していーぞ」

上条「いや結構です……」

キャーリサ「なんだ、お前彼女でもいるの?」

上条「いやいないけど……」

キャーリサ「じゃーいーじゃないか。それとも……こんなオバさんは嫌なの?」 ウルッ

上条「うっ……」

上条(キャーリサって確かに結構年上だけど……綺麗だし胸も大きいし、外人だからスタイルも抜群なんだよな……。
    お姫様って割には話し方もフランクで明るくて話しやすいし……。
    うーん……フリじゃなかったとしても、全然悪く無いような……)

キャーリサ「胸ばかり見ているなお前は。私の目を見ろ」

上条「み、見てませんのことよ!」

キャーリサ「まー構わん。見せてやってるんだ、ありがたく見ておけ。
       それより食べ終わったぞ、どこか行こう。デートってやつだな」

上条「あ、ああ、そうだな……」

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:26:37.50 ID:Mjt8MUJYo
―――学園都市 公園


スタスタスタ…

上条(うう……まさか腕を組まれて歩くハメになるとは……胸が……胸が……。
    しかもすっげー良い匂いがします……やばいです上条さん)

キャーリサ「ふーむ、いいなこーいうの。さっきすれ違ったカップルを真似てみたんだが、どーだ?」

上条「いやその……ありがとうございます!」

キャーリサ「何の礼だ? あ、おい上じょ……当麻。少し喉が渇いたの。自動販売機があるから飲み物を買ってくれないか?」

上条「自分で買えよ」

キャーリサ「日本円は持っていない。さっきの店もカードで支払った」

上条「マジですか。仕方ないな……」

??「っ!! あ、あんたっ!!」

上条「? おう、御坂か。白井も」

御坂「な、ななな、なんつー状態で歩いてんのよ!」

白井「あらあらまあまあ。昼間っからお熱いですこと」

25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:29:03.73 ID:Mjt8MUJYo
上条「は? ああ……こいつ言っても離さないんだよ」

キャーリサ「私はお前の指図など受けないし。やりたいようにやるの」

御坂「言っても離さない……ですって……」

上条「って訳だ、ん? どうした?」

御坂「ま……まさか彼女ってんじゃないでしょうね……」

上条「ああ、今はそうだ」

キャーリサ「うむ、恋人だし!」 ガシッ ムニュッ!

上条「うっ……」

白井「お姉様、残念でしたわねー。さ、こんな類人猿など放っておいて、黒子が癒して差し上げますの。
   ……あら、そう言えばあの女性どこかで……」

御坂「っざけんじゃないわよぉぉおっ!!」 ビリビリッ!

白井「はぁうっ!」 バシッバタンッ

御坂「い、いつから付き合ってんの!?」


26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:31:17.61 ID:Mjt8MUJYo

上条「ん? 今日からだぞ」

御坂「今日!?」

上条「ああ、ほんとに今さっきだ」

御坂「さっき……!?」 ビクッ

上条「ああ、うちにしばらく居候することになってさ」

御坂「い、居候……」 プルプルプル

上条「そのついでに恋人になってんだよ」

御坂「つ……ついでで恋人……」 カタカタカタ

キャーリサ「おい当麻、この娘は誰だ?」

上条「ああ、御坂美琴っていうんだけど、学園都市第三位の超能力者のすごい中学生だ」

キャーリサ「ほーう、それは大したものだな」

御坂「よ、余裕の態度ってわけね……!」


27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:34:45.12 ID:Mjt8MUJYo
キャーリサ「? おい、何か様子が変だし」

上条「いつもこんな感じだけど。お、おいビリビリ! 電撃は駄目だぞ電撃は!
    キャーリサは一般人だ!」

キャーリサ「一般人ではないがな」

御坂「安心しなさい……あんたが守れば済む話でしょうがぁぁああ!!!!!!!」 バリバリバリッ!

キャーリサ「ふんっ!」 シュパッ! ゴォォォオンッ!

御坂「なっ! 電撃を……! っていうか空が割れた!?」

上条「そ、それってもしかして……」

キャーリサ「うん。カーテナの破片だし。護身用に持ってきた」

上条「学園都市吹っ飛ばす気かよ!」

キャーリサ「この破片にはそこまでの力は無い。せいぜい周囲の次元を切断できるくらいだ」

上条「十分過ぎるだろ」

御坂「な、なんなのよその女……!」

キャーリサ「王女だが?」

御坂「ふ、ふざけんじゃないわよ! 何よ……それってつまり、そこの男が王子様て訳!?
    年がいもなくメルヘンチックなこというじゃない……私への当てつけ!?」

キャーリサ「? まあ、そういうことになるか今は。別に当てつけではないが」

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:39:43.72 ID:Mjt8MUJYo
御坂「う……うう……こんな痛い女に……」

キャーリサ「おいどーした。顔色悪いぞ」

上条「大丈夫か? 白井も倒れたまんまだし、病院連れていってやろうか?」

キャーリサ「そーしろ。何かあっては困るし」

御坂「う、うるさいほっといて……! うわぁぁああああああああんっっ!!」 ダー!

上条「おい御坂!」

白井「はっ! お姉様の悲鳴! お待ちになってぇっ!!」 シュンッ!

キャーリサ「全く、こんな往来で騒がしいことだな」

上条「あんなんでも超お嬢様学校通ってるみたいだぞ」

キャーリサ「子供ならあんなものか。何をはしゃいでいたのかはよく分からんが、元気そーだし大丈夫だろ」

上条「そだな。白井に任せよう」

キャーリサ「それより喉が渇いたの」

上条「あー、そうだったそうだった。んじゃ1000円札投入……頼むぞー……」

キャーリサ「?」

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:43:33.19 ID:Mjt8MUJYo
ウィーン…

上条「……」

キャーリサ「……」

上条「……」

キャーリサ「反応が無いし。壊れてるの?」

上条「だぁぁあー!! ですよねー! そうですよね!? 絶対そうなると思ったよチクショー!」

キャーリサ「返却レバーを回せばいーではないの」 ガシャコンッ

シーン…

キャーリサ「……」

上条「……」

キャーリサ「ほう……私の命令に従えないのか」

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 02:45:14.40 ID:Mjt8MUJYo
上条「いや、こいつそういうのなんだよ。あーもう最悪だ……」

キャーリサ「何か解決法は?」

上条「ん? あー……さっきのビリビリとかは自販機蹴ったりもしてたけど……」

キャーリサ「攻撃すればいーのだな……」

上条「え……おいちょっとキャーリサさん?」

キャーリサ「ふんっ!」 

ズパァッ! ボゴォォオオオッ! 

上条「自販機真っ二つぅぅううう!!!!??」

キャーリサ「私の命に背くからだし。料金は入れたぞ、窃盗ではないの。
       ふーむ……このヤシの実サイダーにする。ほら、お前も選ぶといーの。
       千円分だし」

上条「ふ……不幸だぁあああああ!!!!!!」 ダー

キャーリサ「あ、おいどこへ行くの!?」

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/03(木) 03:40:40.07 ID:j+6hPdJu0
上条さんの押しの弱さが存分に発揮されてるな。
期待。

43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 05:17:23.35 ID:An01++vAO
何歳くらいだっけこの人

44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 05:32:07.17 ID:Ln07SA+DO
確かギリギリ二十代
三十路出前のフランクなお姉さんが処女とかキュンとなる

60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 15:06:21.06 ID:P01MBSQ80
キャーリサとか俺得

71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:10:55.15 ID:aqHpqTGVo
―――学園都市 大通り

キャーリサ「ひどいじゃないか当麻。私を異国の地で一人置き去りにするなんて。
       お前が私の護衛だったら免職ものだぞ」

上条「すみませんでした」

キャーリサ「おまけに変な機械に追いかけられるし、スクラップにしてやったがな」

上条「壊すなよ……バレたら捕まるぞ」

キャーリサ「まったく、お前は女の扱いというものがまるで分かっていないよーだし」

上条「お前だって男と付き合ったことないくせに!」

キャーリサ「むっ、そ、それはそーだけど……今付き合ってる」

上条「フリだろ」

キャーリサ「別にいーじゃないか。私は結構楽しんでるし」

上条「え、そうなの?」

キャーリサ「こんな経験なかなか出来ることじゃないし。
       さあ、当麻。もっと恋人らしいことをしよーじゃないか」

72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:14:17.12 ID:aqHpqTGVo

上条「恋人らしいことって何だよ?」

キャーリサ「知らん」

上条「駄目じゃねぇか……」

キャーリサ「お前くらいの年だと、映画とかじゃないの?」

上条「あとはカラオケ、ボーリングあたりかな」

キャーリサ「む、それは知らんな。行ってみたいし」

上条「今日は駄目だ」

キャーリサ「何でだ。金なら私が出してやるぞ、元々私の言い出したことだし」

上条「恋人ならなおさら全部女の人に出させるわけにはいかねぇだろ。
    最低割り勘だ」

キャーリサ「経済力に差があるのだから問題ないと思うがな」

上条「上条さんのプライドの問題です」

キャーリサ「……そーか。ではお前に従うし。
       ふふっ、なかなか分かってきたじゃないか」

上条「何が?」

73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:15:39.38 ID:aqHpqTGVo
キャーリサ「後は『女の子』と言えたら、少しはお前にときめいたかもしれないな」 

上条「っ……!」

キャーリサ「顔が赤いぞ、小僧。年上をエスコートするのは大変か?」

上条「そ、そんなことないけど。……んじゃセブンスミストでも行くか?」

キャーリサ「何だそれは?」

上条「女子学生向けのショッピングセンターだよ。キャーリサにゃちょっと子供っぽ過ぎるかもしれないけど」

キャーリサ「いや、構わん行こう。何だったら制服も来てやるぞ」

上条「それはきついんじゃないかと……」

キャーリサ「私は老けて見えるか……?」 シュン…

上条「うっ! い、いやそんなことはないですよー。キャーリサなら何でも似合う!」

キャーリサ「そんなに褒めるな。下心でもあるのか?」

上条「こ……いつ……」 ピキピキッ

上条(我慢我慢……。下手に機嫌を損ねられたら上条さん国際指名手配でもされかねん。
    機嫌よく帰ってもらうことを考えないとな)

74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:18:13.39 ID:aqHpqTGVo

キャーリサ「じゃーそこ連れてってくれ」

上条「ん、こっちだ」

キャーリサ「おい、手」

上条「え?」

キャーリサ「手が留守だ。ほら……」

上条「あ、ああ……」 ギュッ

キャーリサ「ん…………」 ギュッ

上条「!」

上条(……結構手小さいんだな……って何考えてんだ俺は。
    オリアナとか神裂より全然年上だぞ……平常心平常心)

キャーリサ「黙るな……愉快な話でもして私を楽しませろ」

上条「無茶言うなよ……」

キャーリサ「お前、今何様だとか思っただろー?」

上条「思ってないですよ」

キャーリサ「答えてやろう。王女様だ」

上条「ぷはっ、言うと思ったよ」

75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:20:00.04 ID:aqHpqTGVo

キャーリサ「ふふっ、そーか。お前は女と遊びに行く時はどこに行くの?」

上条「いやー、上条さん彼女いない歴=年齢なもんで」

キャーリサ「それはかわいそうなことを聞いたし。ではもしやこれが初デートなの?」

上条「だからフリだろ?」

キャーリサ「興が殺がれるよーなこと言うな。こーいうのは楽しんだもの勝ちだし」

上条「分かったよ。ああ、初デートだ」

キャーリサ「そーか……そーか!」

上条「……!」

上条(何で嬉しそうなんですかねぇ……ドキッとしちゃうだろ。
    上条さんは純情なんですよー)

キャーリサ「いや何、お前のよーな若い奴の初めてを奪ってやるのは、申し訳ないと思いつつも少々嬉しいものだし。
       例えるなら、敵の領地を占領したよーな感覚だな」

上条「したことあんのか?」

キャーリサ「無いが。いちいち細かいことに突っ込むな。モテんぞ」

上条「どうせモテませんのことよ」

76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:22:13.49 ID:aqHpqTGVo
キャーリサ「そーでも無いんじゃないのか?」

上条「何で?」

キャーリサ「清教派の連中からお前の名はよく聞くの」

上条「それはたぶんそんなんじゃねぇって」

キャーリサ「ふーむ……そーなのか」

上条「そうだよ。あ、着いたぞここだ」

ワイワイワイ… ガヤガヤガヤ… イラッシャイマセー

キャーリサ「おー、何だか楽しそーな店構えだし」

上条「キャーリサもこういうの興味あんのか?」

キャーリサ「おい、私も女だぞ。ショッピングは好きだ。どこへ行くにも護衛はいたがな」

上条「窮屈か?」

キャーリサ「そういう時もある。たまにはこーして、自由に行先を決めて当ても無く遊びに出かけたいものだし」

上条「大変なんだな」

77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:25:57.98 ID:aqHpqTGVo
キャーリサ「ふふ、簡単に言ってくれるの。さすがにこの年になると気にならんくはなったが、
       お前くらいの時はとにかく自分の立場が嫌でたまらなかったな」

上条「あ、やっぱそういうもんなのか?」

キャーリサ「もちろん学校には通っていたが、友人ともロクに遊びに行けなかったの。
       私達姉妹は割と母上が放任だったからまだマシな方だったらしいがな」

上条「俺には想像もつかねぇよ」

キャーリサ「子供の考えだ。私は英国王女としての身分の価値など何も分かってはいなかった。
       よく王宮を抜け出して友人の家に泊めてもらったものだし」

上条「そりゃ大騒ぎだろ」

キャーリサ「うむ。母上にぶん殴られたし。理由は諸々あるが、私を守ることを仕事としている者達を無為に困らせたことを叱られた。当然だな」

上条「他の姉妹もそうなのか?」

キャーリサ「姉上は引きこもっているか放浪しているかどちらかだ。
       私は騎士派の連中が殺気立って街を探し出すからなかなか外には出られないの。
       ヴィリアンは基本的に城内でふわふわしている」

上条「そっか……」

78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:28:21.42 ID:aqHpqTGVo
キャーリサ「つまらん話をしたの」

上条「いやそんなことねぇよ。俺には縁の無い世界の話だから、もっと聞きたいくらいだ」

キャーリサ「まーおいおいな。あ、あの店を見てもいーか?」

上条「おう、行こうぜ」

キャーリサ「ふーん、日本では今こーいうのが流行ってるのか?
       スカート短く無いか?」

上条「上条さんに流行のことを訊かれても応えられませんよ」

キャーリサ「それもそーだ。お前どー見てもあか抜けてないし」

上条「事実だとしてもちょっとは気ぃ使えよ!」

キャーリサ「悪かったの。あ、こんなの似合うか?」

上条「王女様のする格好じゃないことは確かだ」

キャーリサ「そう? ハードなパンクファッションも嫌いじゃないし」

上条「ドレスがアレだもんな、そりゃイメージにピッタリだ」

キャーリサ「かっこいーだろあのドレス。『軍事』のキャーリサと呼ばれて久しいからな、 
       強そうな衣装を選んでるんだ」

上条「む、胸がすごかったです……」

79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:29:56.67 ID:aqHpqTGVo
キャーリサ「もっと見たいか? ほれほれ」 ムギュッ

上条「や、やめれー! 今日からしばらく一緒に過ごすんだぞ!」

キャーリサ「あ……そ、そーだな……挑発するのはやめておくの」

上条「ん? なんだよ急に大人しくなって」

キャーリサ「襲われてはかなわないの……」

上条「カーテナ持ってる奴の台詞じゃねぇぞ……」

キャーリサ「そーいう問題ではない! 女としての……まーいい、お前はそんなことしない」

上条「え……」

上条(信用されてるのか……? こりゃマジで下手なことできないな。
    いや、するつもりなんて無いですよ?)

キャーリサ「何故そこで沈黙する。あやしーし」

上条「ち、違う! そんなんじゃねぇよ!」

キャーリサ「ふん、まーいい。よし、次は上の階に行こう! 寝間着が必要なの」


80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:30:55.73 ID:aqHpqTGVo
上条「持ってきてないのか?」

キャーリサ「あるにはあるが……私のシースルーのネグリジェ姿が見たいの?」

上条「い、いや……」

上条(正直ちょっと見たい)

キャーリサ「お前が良い子にしてたら見せてやるぞ」

上条「なんですと!?」

キャーリサ「ふふっ、冗談だ。行くぞ、着いてこい」

上条「ですよねー」

上条(けどキャーリサの奴楽しそうだな。
    普段なかなか王宮から出られない奴にとっちゃ、こういうのはやっぱ新鮮なんだろうな)

上条(短い間だろうけど、いろんなとこ連れてってやるか) 


82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:33:20.06 ID:aqHpqTGVo
―――学園都市 セブンスミスト前

キャーリサ「いやーふふふふ、買った買った。久しぶりに衝動買いをしてしまったぞ当麻」

上条「はは、凄まじい買い物っぷりだったな……」

キャーリサ「買い物などなかなか出来んからな。たまの浪費くらい見逃せ」

上条「文句はねぇよ。お前が自分で稼いだ金だろ」

キャーリサ「そーは言うが、一応国民の血税から出ているわけだからな、気は引ける」

上条「キャーリサって意外と真面目だよな。
    いや、意外でもないか。真面目じゃなきゃあんなクーデターなんか起こさないわけだし」

キャーリサ「その話はよせ。結果的には失敗に終わったことだし」

上条「成功してたらこんなとこにゃいねえし、こうやって二人で遊ぶことも無かったんだ。
    俺にとってはよかったよ」

キャーリサ「私はその結論をまだ出すわけにはいかないの。
       私の行動が正しかったか否かは歴史が証明することだし」

上条「スケールがでかすぎますよ……」

キャーリサ「しかし……お前とこーして顔を突き合わせるのは、あの出来事がなければありえんことだ。
       今はそれで好しとするの」

83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:34:56.06 ID:aqHpqTGVo
上条「キャーリサ……」

キャーリサ「ん……下らんことを言ったし。さ、さあ! 次だ! 次はどこへ連れていってくれるの?」

上条「そうだなー、でも時間も時間だから今日は帰らないか? 晩御飯の買い物もしなくちゃいけないし」

キャーリサ「禁書目録が帰ってくるんだったな」

上条「ああ。あ、それじゃ今日の夕食はすき焼きにしようか。
    久しぶりだからインデックスのやつも喜ぶし」

キャーリサ「すき焼き? 名前は聴いたことあるが、どんなものかは知らないし」

上条「地方によって色々作り方が変わってくるみたいだけど、基本は割下っていう甘辛い出汁で肉を煮込む関東風と、
    砂糖と醤油で肉を焼く関西風に別れるんだ。
    ちなみ上条さんとこは関西風だ。砂糖と醤油で出来るから簡単だ」

キャーリサ「全く分からん」

上条「一蹴ですか……まあ関東とか関西なんて言われてもわかんねぇよな」

キャーリサ「食べてみれば分かるの。それにしよう」

上条「はいよ。んじゃスーパーはこっちだ」


84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:36:46.62 ID:aqHpqTGVo
―――学園都市 スーパー

ワイワイワイ! ザワザワザワ!

キャーリサ「おー、やけに賑わっているな。見たところ学生服の奴が多いよーだが」

上条「キャーリサさん、ここは学園都市ですよ。多いも何も、ほとんど学生だよ」

キャーリサ「そーかそーか、そーだった。
       で、奴らは何をあんなに騒いでいるの? 目が血走ってるし」

上条「もうすぐ特売の時間なんだよ。俺も始まったらあの中突っ込むから、キャーリサはこの辺にいてくれ」

キャーリサ「私も行ってみたい」

上条「おいおい、危ないぞ。学生にとっちゃ生きるか死ぬかの特売戦争なんだ。
    キャーリサの顔に傷でもついたらどうするんだよ。大変なことになるぞ」

上条(主に上条さんが)

キャーリサ「心配してくれるの?」

上条「そりゃそうだ。大切なお姫様だからな」

上条(上条さんの余命的な意味で)

キャーリサ「むっ……そーいうのは、何かかゆいし……」

85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:38:34.43 ID:aqHpqTGVo
上条「あん?」

キャーリサ「何でもない。とにかく私も征く!
       戦争と聞いて、この『軍事』のキャーリサがイモを引くわけにはいかんな」

上条「そうかよ。怪我しないようにな」

キャーリサ「うむ。制圧してやる」

ザワザワザワ…ピタッ

キャーリサ「な、何だこの緊張感は……あの店員がどーかしたの?
        皆奴を見ているし」

上条「あの人があそこの脚立に登ったら開戦だ」

スタスタ… ギシッ

キャーリサ「……ゴクリ」

ギシッ…

上条「い、行くぞ……!」

店員「ただ今より、卵お一人様一パック50円になります! 押さなわー!」

ウォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!

キャーリサ「!!」

上条「うぉぉぉおおおおおお!!!!!!!!!!!!」

キャーリサ「なっ! この私が気圧されるとは……学生と言えどあなどれないし。
        お、おー!」

86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:41:16.02 ID:aqHpqTGVo
―――

キャーリサ「はぁ……はぁ……」

上条「大丈夫か?」

キャーリサ「駄目だ、まさか一つも確保出来んとは……ふがいない」

上条「最初はそんなもんだって。まともに押し合っても目的の商品にはたどり着けないんだ。
    上手く回りこんだり、体を入れないとな」

キャーリサ「しかもどさくさに紛れて誰かに胸を揉まれたし……犯人の手首をもう少しで切り落とせたんだが、逃がしたよーだ」

上条「上条さんの知らないところで殺傷沙汰が……」

キャーリサ「ん? お前、どーして二パックも持っている? お一人様一パックだろ?」

上条「あ、いや、キャーリサにもレジに並んでもらおうかと……駄目?」

キャーリサ「わ、私のために戦利品まで獲得してきたというの?」

上条「んな大げさな……」

キャーリサ「よし! これを持ってレジに並べばいーんだな! 任せておくといいし!
       並ぶくらいは私にも出来るぞ!」

上条「てっきり怒られるかと思ったよ」

キャーリサ「まさか! 武功を立てたお前を咎めなどしないの。
       これもルールの範疇だろー? さあ貸せ、レジへ並ぶぞ」

87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:43:05.33 ID:aqHpqTGVo
上条「いやいやまだ卵しか持ってないぞ」

キャーリサ「そーだったの。つい楽しくてな、いかんいかん」

上条「はは……スーパーでそんなに楽しめる奴なかなかいないぞ」

キャーリサ「笑うな、初めてなんだからいーだろ。で、後は何を買うんだ?」

上条「悪い悪い。そうだなぁ。白菜、ネギ、豆腐、麩、うどん。それから……」 チラッ

キャーリサ「ん?」

上条「お肉を買ってもよろしいでしょうかお姫様」

キャーリサ「うむ、苦しゅーない」

上条「うぉお!! この恩は一生忘れないからな!!」

キャーリサ「下らんことをさせるな。見たところこのスーパーの商品は異様に安いの。
        好きなだけ買え。何だ? 店ごと買ってやろーか?」

上条「でかい……何てでかいお人なんだ……上条さんまぶしくて目が開けられないですよ」

キャーリサ「ふふっ、崇めろ、奉れ。私の従僕であったことを誇るがいーの」

上条「おう、今真剣にキャーリサの下僕になってもいいと思っちゃいましたよ」

キャーリサ「ふふーん、ほめ過ぎだぞ従僕。ところで、うどんとは何なの?」

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 01:44:02.92 ID:uqTtXHL7o
やばい普通にかわいいな

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:44:26.94 ID:aqHpqTGVo
上条「あ、これだよ」

キャーリサ「おー、これは食べたことあるぞ。そーいえばそんな名前だったな」

上条「日本食食べたりもするのか?」

キャーリサ「清教派の最大主教がバカっぽい日本語を使うおかしな奴だし、
       その影響でたまに食べたりもする」

上条「どんな生活してんのか想像つかねぇな」

キャーリサ「遊びに来るか?」

上条「いや結構です」

キャーリサ「つれないこと言うな。前回のよーに妙なことに巻き込むことはしないし」

上条「滞在費は国民の血税だから、金払うか働けってお前の母ちゃんに言われたぞ」

キャーリサ「私の部屋なら問題ないの」

上条「ぶっ! な、だ、駄目に決まってんだろそんなの!?」

キャーリサ「私は気にせんぞ?」

上条「上条さん騎士団長に真っ二つにされちゃいます。上/条みたいな感じで」

キャーリサ「それは否定できんな」

90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:46:43.46 ID:aqHpqTGVo
上条「否定しろよ……」

キャーリサ「あれは変なところで融通の利かん男だからな。
       有能ではあるんだが、ああ見えて暑苦しいところもあるし」

上条「アックアの友達だしな……。なんつーか、気苦労が多そうだな」

キャーリサ「うん。何せ口うるさい男だし」

上条「いや向こうが」

キャーリサ「おい! どーいう意味だ!」

上条「な、何でも無いです。よ、よし買い物終わり! 帰るぞ!」

キャーリサ「お前私をちょっと馬鹿にしてるだろー」

上条「してませんしてません。あー、久しぶりの肉が楽しみだ!!」

キャーリサ「むー、いつか覚えていろ」


92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:49:41.52 ID:aqHpqTGVo
―――学園都市 上条の部屋
       

上条「お、もうこんな時間か。そろそろ晩飯の支度するか」

キャーリサ「気張れよ従僕」

上条「手伝えよ。と言いたいところだけど、食費全部出してもらったのでゆっくりしといてください」

キャーリサ「分かったの。テレビでも見てるし」

上条「おう。さーてと……」 

トントントンッ ザクザクザクッ

『こんばんは、夕方のニュースです。本日第二学区では……』

キャーリサ「……」

キャーリサ「……」

キャーリサ「……」

キャーリサ「……」 キョロキョロ

キャーリサ「おい」

上条「んー?」

93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:51:01.10 ID:aqHpqTGVo
キャーリサ「暇だ」

上条「テレビ見てるだろ」

キャーリサ「大したニュースがやってないし」

上条「学園都市は今日も平和でいいことじゃないか」

キャーリサ「そーだが……ん?」

上条「どした? またいらんことすんなよ」

キャーリサ「いらんこととは何だ! 上じょ……当麻、これは何なの?」

上条「あー? ああ、それ耳かきだけど、イギリスには無いのか?」

キャーリサ「初めて見るの。どー使うんだ」

上条「どうって……ちょっと貸してみろ。こうやって耳の中に……」

キャーリサ「ひっ!」

上条「ん?」

キャーリサ「お、お前なかなか度胸があるんだな……そんなものを耳の中に突っ込むなんて……」

94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:52:58.03 ID:aqHpqTGVo
上条「大丈夫だよ。って言うか、耳垢溜まったらどうしてんの? まさか子供の頃からずっと放置か!?」

キャーリサ「馬鹿者。この清流の如く透明感ある清潔な私がそんな真似するか。
       定期的に耳鼻科へ行くだけだ」

上条「そうなんだ。あ、恋人で思い出したんだけど、女の子が膝枕で男の耳掃除をするってのは日本の恋愛ドラマとか漫画じゃベタだぞ。
    ベタ過ぎて最近見ないくらいだ」

キャーリサ「お、いーなそれ。やろーやろー。おい、そこに寝ろ」

上条「いや今料理の途中……」

キャーリサ「そんなもん後でいーし。禁書目録が帰ってくるまででいーから」

上条「ったく……仕方ねぇな……」 ヨイショ

上条(と言いつつキャーリサの太腿にドキドキする上条さんです)

キャーリサ「ん……結構近いな……」

上条「何が?」

キャーリサ「……お前の顔だし」

上条「あ、ああ……」

キャーリサ「よし行くぞ。えいっ」 グサッ

上条「っ……いっ! てぇぇぇえええええ!!!!!!!!」 ジタバタ

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:54:16.49 ID:aqHpqTGVo
キャーリサ「え? あ、あれ? おい、どーしたの?」

上条「突っ込み過ぎだバカ! 鼓膜ブチ抜く気かよ!!」

キャーリサ「うっ……わ、悪かったの。痛かったか……?」

上条「滅茶苦茶痛かったですっ!」

キャーリサ「すまんかった……」 シュン…

上条「……」

キャーリサ「……」

上条(き、気まずい……初めてだもんな、ちょっと言い過ぎた)

上条「ま、まあ誰でも最初は失敗するって。気にすんなよ」

キャーリサ「それもそーだな。最初に説明しなかったお前の責任だし」 ケロリ

上条「くっ……立ち直りの早いお姫様だ……!」

キャーリサ「んー、でも難しいみたいだな。怪我をさせるわけにもいかんし、やめておくの」

上条「あ、じゃあ俺がやってやろうか?」

キャーリサ「本当か? じゃあ頼む。言っておくが、痛くしたら極刑に処するし」

上条「たかが耳かきに命がけかよ……」

96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:56:19.63 ID:aqHpqTGVo
キャーリサ「さー、優しくしてくれ……」

上条「う……」

上条(む、無防備なキャーリサがこんなに近くに……駄目だ駄目だ。変なことを考えるなよ……。騎士団長騎士団長。
    上条さんの決定は国の決定だと思うんだ。イギリスと学園都市に戦争させるわけにはいかねえ……)

上条「い、いくぞ……」 スッ

キャーリサ「ん……」 ピクッ!

上条「動くな、危ないぞ」

キャーリサ「で、でもくすぐったいし……ぁっ……んっ!」

上条「変な声出すなよ……」

上条(上条さんには刺激が強すぎます……)

キャーリサ「ふぅ……ぁ……んっ!」

上条「……」

上条(キャーリサがこんな可愛い声を出すとは……いかん、いかんですよ。
    相手は一回りも年上のお姉さんだ……無心だ、素数を数えろ……おちけつ上条さん)

キャーリサ「ぁ……いーな……悪く無いの……そこだ……」

上条「……」 ムラッ

キャーリサ「……当麻、上手いなぁ……蕩けそうだし……」

上条「……フゥッ!」

キャーリサ「ひゃんっ!!!」

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:57:52.87 ID:aqHpqTGVo
上条「あっ、やべっ」

キャーリサ「な、何をするの無礼者! わ、私の耳に吐息を……お、お前、死にたいの!?」

上条「ご、ごめん! ついムラッときて!」

キャーリサ「くっ!」

上条「ち、違う誤解だ! ここまで含めて恋人はみんなするんだよ! だからカーテナの破片をしまえ!」

キャーリサ「むー……」

上条(あー! 上条さんのバカ! よりにもよってキャーリサにあんなことしちまうなんてっ!
    死んだ! はい死にましたよー! みんなさよならっ!)

キャーリサ「まーいい……私もお前に痛い思いをさせてしまったし、これであいこだし」

上条「え……」

キャーリサ「次こんな真似をしたら……」

上条「しません! もう絶対しません!!」

キャーリサ「……ならいいの」

上条「ふぅ……」

キャーリサ「……ふふっ」

上条「あん?」

99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 01:59:14.88 ID:aqHpqTGVo
キャーリサ「いや、気持ちよかったぞ、当麻」

上条「うっ……」

キャーリサ「ほー、照れてるのか? お前にも可愛いとこあるの」

上条「う、うるせぇよ!」

キャーリサ「まーでも、私の耳は綺麗なもんだったろ?」

上条「まぁな。……あ、そういやこんな話聞いたことあるな」

キャーリサ「ん?」

上条「耳垢が湿ってる人はわきがだって研究結果があるらしい」

キャーリサ「……」

上条「……え?」

キャーリサ「おい、私がそーだと言いたいの?」

上条「へ? ち、違います! たまたまそういう話を思い出しただけで!!」

キャーリサ「ほほー……何だか腹の立つ意見だし。お前あれか? 
       外人は皆体臭がきついとか思ってるクチか? 許せないの」

上条「だから違うっつの!」

100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 02:00:55.53 ID:aqHpqTGVo
キャーリサ「女に対してそんなデリカシーの無い発言をするとは最低だし。
        おい、嗅げ。私の春風のように爽やかな香りを堪能するがいーの!」 ガバッ!

上条「きゃぁぁああ! 誰か助けてー!」

キャーリサ「ふふ、良いではないか良いではないか」

上条「うぷっ! む、胸が! 挟ま……むむー! もがもが」

キャーリサ「ふふーん、どーだ? いー匂いがするか? 思わず理性でも飛んでしまうのではないの?
       だがこらえろ従僕。しびれを切らせばお前は二度と子作りに励めない体になるし」

上条(うぉおお……う、嬉しいような苦しいような……何と言う絶妙なボリューム感!
    そしてめちゃくちゃ良い匂いだ……!)      


バタンッ!


禁書「とーまー! ただいまー! あのねあのね、あいさがお土産にお米をくれたん」


上条「あ」

キャーリサ「ん?」


禁書「……だよ……?」

101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 02:03:34.24 ID:aqHpqTGVo
キャーリサ「おー、禁書目録か! 久しぶりだし。この前は世話になったの」

禁書「とうまがキャーリサと……な、何してるのかな……?」

上条「ち、違っ! これには深くて浅い事情がっ!!」

キャーリサ「うむ、しばらくここで居候させてもらうことになってな。ついでに今は恋人ということになっているの。
       そんなわけだからよろしく頼むし」

禁書「う……」 ジワッ

上条「おっおいインデックス! 違うぞ! それは合ってるっちゃ合ってるけど間違ってるっちゃ間違ってるんだ!」

禁書「うわぁああん!! とうまのバカぁぁぁぁあああああああっ!!」 ダッ!

上条「インデックスぅぅううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!」

キャーリサ「? どーしたんだ?」

上条「はぁ……」

キャーリサ「何を怒っていたの?」

上条「この体勢考えりゃ分かるだろ」

キャーリサ「? ……っ! あ、ああ……なるほどそーだな。忘れていたし」

上条「どうすっかなー……」

キャーリサ「追いかけろ、外は暗いから娘一人では危険だし」

上条「だよな。ちょっと行ってくるわ」

102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/04(金) 02:04:49.63 ID:aqHpqTGVo
キャーリサ「うむ」

上条「多分小萌先生んとこだろ……一応お詫びにすき焼きの材料半分持ってくか」

キャーリサ「おい」

上条「ん?」

キャーリサ「禁書目録は……私達を……恋人だと思ったの?」

上条「たぶんな。っていうか、とんでもないことの真っ最中だと思ったんじゃねぇか?」

キャーリサ「なっ……ふむ。……そーか、それはいかんな」

上条「じゃ、行ってくる」

キャーリサ「気を付けてな」

上条「おう」

バタンッ

キャーリサ「……」

キャーリサ「外から見ても、そう見えるのか……ふーむ」

キャーリサ「……意外と悪く無いかもな」

107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/04(金) 02:17:16.38 ID:0h3kGJMDO
ばかな…キャーリサが可愛い…だと?

126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 12:49:54.58 ID:Kt9cNmnAO
いつかキャーリサの時代がくると思ってましたキリッ

152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:08:02.18 ID:Kg5Gyp6bo
カーテナが何故学園都市の中でも使用できるか。

キャーリサ=王族≒英国そのもの≒英国領土という屁理屈。
屁理屈なので本来の力は全く出せない。故に「この破片にそこまでの力はない」という台詞が出てくる。
あくまで護身用以上の意味は無くて、なんとなく次元を切断したりうっかり空を割るくらいしかできないんだ。
でも上条さんを 上/条/さ/ん にするには十分だよ。

くらいに思ってもらえればいいです。ぶっちゃけただのお遊びアイテムなので。

というわけで今日も投下させて下さい。

154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:11:22.58 ID:Kg5Gyp6bo
―――学園都市 小萌の家

上条「っていう訳なんです……ごめんなさい」

小萌「全くもうっ! 上条ちゃんはもう少し女の子の気持ちを考えた方がいいのです!」

上条「面目ない……」

小萌「ほらシスターちゃん。上条ちゃんが迎えに来てくれましたよー。
    お家に仲良く帰るのです」

禁書「やだ。とうまの顔なんか見たくないもん」

結標「そんなこと言わないの。誤解だっつってんでしょ?
    駄々こねてないで帰んなさいよ」

禁書「だってとうまは家に帰ってもどうせイチャイチャしてるんでしょ」

上条「しねぇって。あれはフリだよフリ」

小萌「フ、フリなのですか!?」

上条「え? ははっ、もちろんそうですよ。
    遊びみたいなもんで」

バタンッ!

上条「あれ……?」

156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:12:32.56 ID:Kg5Gyp6bo
小萌「上条ちゃん見損ないましたです! 遊びで女の人とお付き合いするなんて、そんな生徒さんのことなんて、先生はもう知らないのですっ!!」

上条「ち、違いますって! 誤解解けてねぇ! じゃなくて小萌先生! そもそもキャー……!」

上条(って……素性をばらすのはまずいのか……?)

小萌「キャ、何です?」 ガチャッ チラッ

上条「い、いやその……キャ、キャサリン! そうキャサリンはちょっとした知り合いで……」

ヒュンッ

上条「ヒュン?」

ゴッ!

上条「ぐぉっ! いってぇぇえええ!!!!! な、なんだ!? 消火器!?」

結標「あなた、最低ね。そんな爛れた場所にあの子を帰すなんてこと出来るわけないでしょ」

上条「だから違うってさっきから……!」

結標「何が違うの? あなたが金髪美女と部屋でいかがわしいことをしていたのは事実なんでしょう?  
    言い訳があるなら、せめてその関係を清算してからにしなさい。
    あんまりしつこいと、死ぬことになるわよ?」

上条「う……」

小萌「上条ちゃん、さっきはああ言いましたが、先生は上条ちゃんを信じているのです。
    その女の人のことを真剣に考えて出した結論なら、先生は応援してあげたいのです。
    ですから上条ちゃん、シスターちゃんのことはしばらく先生に任せて、自分の身の振り方を考えなさいなのです」

157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:14:44.12 ID:Kg5Gyp6bo
上条「身の振り方も何も、あいつ次第なような……」

小萌「年上でも、女の人は男の人にリードされたいものなのです!」

上条「盛大な勘違いが留まるところを知らねえ……。
    わ、分かりました。じゃあしばらくインデックスをお願いできますか?
    多分そんなに長い時間はかからないと思うんで」

小萌「はいなのです! お互い悔いの無い結論を出すのですよ!」

結標「優柔不断な真似したら小萌に代わって叩き潰しに行くわよ」

上条「分かってるよ、そもそもそういう話じゃねえって。
    ……あ、これすき焼きの材料。インデックスに食わせてやってくれ」 ガサッ

結標「……分かったわ」

禁書「とうま……」 コソッ

上条「お、おうインデックス」

禁書「とうまのこと、信じてるからね」

上条「ああ、キャーリサのことはお前も知ってるだろ? 色々と事情があるんだよ。
    お前が思ってるようなことは無いから安心しろ。あ、あいつが本物の英国王女だってことは内緒だぞ。
    大騒ぎになっちまうからな」 ヒソヒソ

禁書「……分かった。私がいないからって変なことしちゃ駄目なんだからね」

上条「ああ、当たり前だろ。じゃあな」

禁書「うん……気を付けてね

158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:15:58.88 ID:Kg5Gyp6bo
スタスタスタ…

禁書「むー……」

結標「やれやれ、まさかあんな男だとは思わなかったわね」

禁書「とうまはそんな人じゃないもん」

結標「怒ってるのか、信頼してるのかどっちなのよ」

禁書「どっちもだもん!」

小萌「まあまあ。上条ちゃんが悪い子じゃないのは先生は知っているのです。
    男女は時に薄氷を渡るような危険な恋に溺れてしまう時もあるのですよ。
    先生も昔は」

結標「妄想に浸ってる小萌は放っておいてすき焼き食べましょ」

小萌「も、妄想じゃないのです! ほんとにほんとなのですー!」

禁書「お、お肉!? やったー!」

結標「ええ、彼が持ってきてくれたわよ」

禁書「……むー、で、でもこんなんじゃ許してあげないんだから!」

結標「はいはい、そういう台詞は、せめて涎を拭いてからにしなさいよね」

小萌「こらー! ちゃんと先生の話を聞かないと駄目ですー!」

159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:18:25.72 ID:Kg5Gyp6bo
―――学園都市 上条の部屋


上条「というわけで消火器叩きつけられて追い返された」

キャーリサ「そーか。何だか悪いことをしたの」

上条「まあ実際誤解なんだし、大丈夫だと思うけどな」

キャーリサ「その誤解誤解というのはやめろ。つまらん」

上条「じゃあ本気なのかよ」

キャーリサ「それは……そーではないが」

上条「ほとぼりが冷めたらお前からもインデックスに説明してもらうからな」

キャーリサ「分かったの。しかし……お前、禁書目録に随分と愛されているんだな」

上条「そんなんじゃないって」

キャーリサ「どーかな。ふふっ、だが……」 グイッ

上条「なっ」 ドキッ

キャーリサ「今は私のものだし。そこをはき違えるなよ?
       この際だから言うが、別に手ごろなところにお前がいたからだけでこんな真似をしているのではないし」

上条「違うのかよ……」

160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:19:44.06 ID:Kg5Gyp6bo
キャーリサ「当然だし。私はお前を高く評価しているの。
       少なくとも姉上やヴィリアンがお前に向けるものよりはな。
       この私にとどめをさしたのはお前だし。私を傷物にしたのもお前だ」

上条「そ、それは……」

キャーリサ「分かるな? 王女を殴り飛ばした責任の一端を感じろと言っているの」

上条「それがこの恋人ごっこの目的か?」

キャーリサ「そーだ。ついでに言えば、お前を頼ってここに来たのも同じ理由だし」

上条「戦いとは言え、とんでもないことをしちまったのか俺は……」

キャーリサ「……そーだ、高くついたぞ、あの拳は。悔やむなら、あの時私を殴り殺さなかったことを悔いるがいいの」

上条「それを言われると何も言えねぇな……」

キャーリサ「まあ世話になっている身だ、強くは言わん。
       が、覚えておいて欲しーの。私とて、まるきり興味の対象で無い男と、恋人遊びに興じる程暇ではないということをな」

上条「そ、そうなのか……」

キャーリサ「……」

上条「……」 ドキドキ…

キャーリサ「ふふん、可愛いなお前」

上条「なっ!」

キャーリサ「ますます気に入ったぞ。さて、からかうのはここまでにしておいてやる。
       晩餐にしよう」

161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 00:21:05.44 ID:M3vyH4S4o
キャーリサかわいいいいいよおおおおおおおおおおお

162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:21:21.22 ID:Kg5Gyp6bo
上条「お、おう……」

上条(なんか……すげぇな。上条さんこのままキャーリサに食われてしまうのか!?
    これが肉食系女子というやつなんですか!?
    駄目だ駄目だ……上条さんは家主だぞ、インデックスにも何も無いって説明したばっかなんだし、
    誘惑に負けるわけにはいかねえ! 何か対抗策は無いのか……?)

キャーリサ「おーい、この野菜そっちに運べばいーのか?」

上条「あ、お姫様は座っててくださーい」 ニヘラッ

上条(見てろよ、上条さん愛想笑いなら得意なんだぜ。このままなし崩し的に間違いを犯して首と胴体がさようならなんてことにはさせねぇからな)

キャーリサ「何だ急に、気持ち悪い。もう8時過ぎだぞ、私もいー加減腹が減ったし」

上条「キャーリサちゃんはお手伝いが出来てえらいですねー」

上条(なんてな、テッラっぽく言ってみたり)

キャーリサ「ば、馬鹿にしてるのお前は!? 私は子供ではないし!」

上条「ぷふー、怒るなよかえって子供っぽ……ハッ!」

上条(こ……これだ! 小萌先生が言っていたリードってのはこーいうことなんだな!
    これを使えば……家主としてキャーリサの上に立てるかもしれないぞ。
    ありがとう小萌先生! 小さくても大人の女の人だな!
    ところで小萌先生とキャーリサはどっちが年上なんだろう……)

163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:24:07.32 ID:Kg5Gyp6bo
キャーリサ「おい何とか言え! そ、そんな薄気味悪い扱いはやめろ!
       私を何歳だと思っている!?」

上条「キャーリサって……可愛いよなっ」 キリッ!

キャーリサ「っっっっっっっっっっっっっっ!!!???」

上条「よしよししてやるよ」 キリッ ナデコナデコ

キャーリサ「……!」

上条「あ」

キャーリサ「…………」 プルプル…

上条(やべぇ……やり過ぎたかな……)

キャーリサ「……やめろ……そーいうのは、恥ずかしいし……」 カァァ

上条「っ!」

上条(なな何ですか何ですか何なんですかこの反応は……!
    冗談じゃなくて結構可愛……いやいや、一回り上一回り上……)

キャーリサ「次下らん真似したら……許さんからな……」 キッ

上条「お、おう……」

上条(こ……これは……いらんスイッチを押してしまったのでは無いでしょうか……)

キャーリサ「あ……」 チラッ

上条「ん?」

キャーリサ「……」 プィッ

上条(……上条さん、もしかして墓穴掘った?)

164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:26:32.09 ID:Kg5Gyp6bo
―――学園都市 上条の部屋

ガララ…

キャーリサ「……風呂借りたぞ」 ホカホカ

上条「おう、狭くて悪いな」

キャーリサ「いや何。確かに狭かったが、温泉の元というやつは悪くなかったぞ。
       あれは土産に買って帰りたいな」 ソワソワ

上条「あんなもんで喜んでくれるならよかったよ」

キャーリサ「ん……そーか。お前は優しーな、とーま」

上条「……ん、いや……」

キャーリサ「……」 モジモジ

上条(駄目だ……あれからキャーリサが何か他所他所しいというか、そわそわしている。
    飯の時ももじもじしてほとんど喋らなかったし。
    あんな風に上から来られたことないんだろうな……くく、大成功ですよ。
    これで平和に暮らせる……のか?)

キャーリサ「……もー寝るか、とーま」

上条(そして何となく呼び方に愛情が感じられる……つまり、どういうことだってばよ?)

上条「そうだな。じゃあ上条さんは失礼して……」

キャーリサ「? おい、どこへ行く?」

165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:27:59.93 ID:Kg5Gyp6bo

上条「ん? ああ、俺いつも風呂場で寝てるんだ」

キャーリサ「何故だ。どれほど狭い場所が好きなのお前は」

上条「いや好きってわけじゃないけど、色々とまずいだろ?
    男女が同じ部屋ってのはさ、インデックスでもそうしてるのに、ましてやキャーリサは大人のお姉さんなわけだから」

キャーリサ「違う、お前の恋人だし」

上条「あー、そか。そうでした」

キャーリサ「だからここで寝ろ」

上条「……はい?」

キャーリサ「寂しいんだ……一緒に……寝てくれないか?」 ウルッ

上条「っ!」

上条(まずいぞまずいぞ……正直20代後半の女の人をこれほど可愛いと思ってしまったのは初めてだ……。
    こんなのと一緒に寝たら……上条さんは明日を迎えられない!)

キャーリサ「とーま……」 スッ

上条「ぅ……」

上条(袖掴まれちゃいましたよー!? パジャマ姿ですっぴんのキャーリサって結構若く見えるな……じゃなくて!
    ど、どうしよう……食われる!)

キャーリサ「命令だし。私に……添い寝しろ」

上条「は、はい……」

上条(オワタ……さよなら俺の人生。でもキャーリサと夢のような一晩を過ごすなら、俺……死んでもいいかも……)

166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:28:54.74 ID:Kg5Gyp6bo
―――


上条「じゃ、じゃあ電気消すぞ」

キャーリサ「ん……」

カチッ… モゾモゾ

上条「……失礼しまーす……」

キャーリサ「…………」

上条(何やってんだ俺は……英国王女と一緒のベッドで寝ちゃってますよー?
    ……騎士団長に知られたらどうなっちまうんだ……そもそも今晩中にキャーリサに次元ごと斬られるんですけどねー……)

キャーリサ「とーま……」

上条「は、はい……」

上条(肌綺麗だな……潤んだ瞳が……もういいか……覚悟を決めよう) 

キャーリサ「目を閉じろ」

上条「キャーリサ……」

キャーリサ「……早く、もう我慢できないし……」

上条「あ、ああ……」 ギュッ

キャーリサ「……」

上条(な、なんだろう。……キスか? キスなのか? 上条さんのファーストキス、綺麗なお姉さんに奪われちゃいますよー……) グッ



キャーリサ「ほれ」 グッ!

167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:30:40.25 ID:Kg5Gyp6bo
上条「いでぇっ!」

キャーリサ「何と言う顔をしているの馬鹿者め」 ギュゥゥゥウウ!

上条「鼻! 鼻折れる!!」

キャーリサ「あははははははっ! 馬鹿者め! 引っかかったの!」

上条「いでぇええ! 何すんだ! 離してぇええ!!!」

キャーリサ「いーや離さん。何のつもりか知らんが、王女を愚弄した罪は重いし。
       とっくりと話を聞かせてもらうぞとーま」

上条「お、お前騙したなっ!!」

キャーリサ「お前が勝手に勘違いしただけだし間抜け。王女がそんな簡単に心と体を許すものか」

上条「ぅぉおおおお……と、とにかく離して下さいっ」

キャーリサ「わたくしこと上条当麻は偉大なるキャーリサ第二王女に生涯の忠誠を誓いますと言え」

上条「な、なんだって!?」

キャーリサ「二度は言わんし」

上条「わ、わたくしこと上条当麻は偉大なる大キャーリサ第二王女殿下に生涯の忠誠を誓いますぅっ!!」

キャーリサ「よかろー。許す」 パッ

168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:32:44.40 ID:Kg5Gyp6bo
上条「いでぇ……鼻もげるかと思った……」

キャーリサ「ふん、お前が私を馬鹿にするからだし。何なのあの食事の時の態度は。
       私を幼女を愛でるかのよーに馴れ馴れしく頭を撫でたりして、腹立たしーぞ」

上条「申し訳ありませんでした」

キャーリサ「頭が高いし、平伏せよ。
       貴様は今誓ったぞ、私に生涯の忠誠をな。分かるなとーま?」

上条「ははーっ!」

キャーリサ「ふむ、反省したか? 悔い改めよ従僕。お前は私の何だというの?」

上条「下僕であります。猛省いたします」

キャーリサ「……違うだろー」

上条「へ?」

キャーリサ「恋人だし」 クスッ

上条「お、おう……」 ドキッ

キャーリサ「さて、いじめるのはこれくらいにしてやるが。説明せよ。
       何故お前はあのよーな真似をしたの?」

上条「いやその……キャーリサをリードしようかと……」

キャーリサ「……は?」

169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:34:57.48 ID:Kg5Gyp6bo
上条「なんつーかその……さっき先生に言われてさ。女の人は男にリードしてもらいたいもんだって。
    一応恋人って設定なんだから、試してみようかと思っただけなんだ、悪かったな」

上条(まさか上条さんの地位向上と保身のためとは言えない……)

キャーリサ「お前……私のためにあんなことを……?」

上条「ま、まあそうだけど」

上条(うう……良心が痛む……) ズキズキ

キャーリサ「とーま……」

上条「何だよ」

キャーリサ「この……馬鹿者めっ!」 ガバッ ギュッ!

上条「なっ! キャーリサ何すんだ!」

上条(とっても柔らかいです! ありがとうございます!)

キャーリサ「ふふふ、そーかそーか。お前がそんなことをなー。
       可愛いな、可愛い奴だなお前は。殊勝と言うかなんというか、嫌いじゃないしそーいうの」

上条「やめれー、髪がグシャグシャになる!」

キャーリサ「やめないし! 褒美だとーま。我が抱擁を心して受け取るがいいの。
       私は忠を尽くす部下は好きだからな。お前の心遣いが私は嬉しーの」

170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:36:25.38 ID:Kg5Gyp6bo
上条「そ、そか」

キャーリサ「すまんすまん。少々テンションが上がってしまったの。
       私はてっきり馬鹿にされているものと思っていたし」

上条「いやそれはないって。年上なんだからさ」

キャーリサ「年上は嫌なのか?」

上条「好みです」

キャーリサ「知っている。私は年下など至極どーでも良かった」

上条「ここにきてまさかの一刀両断かよ」

上条「……ん? 良かった?」

キャーリサ「ふふっ……少し、ドキッとしたぞとーま」

上条「」

キャーリサ「やるじゃないか……。私を動揺させるとは」

上条「え、えーと……」

キャーリサ「その調子で励むといいの。飽くなき挑戦者たれ。
       私はそーいう男が好きだし」

171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:38:01.11 ID:Kg5Gyp6bo

上条(どうしよう……結果的には余計気に入られちまった……。
    ……まいったな)

キャーリサ「おい、そんなに見つめるな。メイクをしていない顔などあまり見られたくないの」

上条「いや綺麗だと思うけど……」

キャーリサ「……そ、そーか。照れるし。んー……ふふ、なんだろーな、何か変な気分だ。
       よ、よし……もう眠るし!」 バサッ

上条「お、おう……おやすみ」

上条(何か楽しそうだな……すげーテンション高い……)

キャーリサ「うん、おやすみ、とーま」 クスッ

上条「っ……」

上条(まあ俺も……結構楽しいな……)


172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:39:09.77 ID:Kg5Gyp6bo
2日目

―――学園都市 上条の部屋

チュンチュンチュン…

キャーリサ「とーま、とーま。朝だ、起きよ」 ユサユサ

上条「ん……んー……」

キャーリサ「起きて即行動出来ん奴は早死にするし。
       敵が今まさに攻めてこよーと言う時に、お前はのんびり惰眠を貪るのか?
       起きよ、王女の命令だ」

上条「んぅ……あと五分寝かせてくれ……」 ゴロン

キャーリサ「むー、仕方の無い奴だし。カーテナで薄皮だけ斬れるよう出力の調整は出来るのだろうか……?
       まー斬ってから考え」

上条「おはようございます!!」

キャーリサ「おはよう。明日からは私よりも早く目覚めよ。
       王女に起こさせるなど論外だし」

上条「わ、悪い。すぐ飯作るよ」

キャーリサ「既に出来ているし」

173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:40:54.79 ID:Kg5Gyp6bo
上条「え? ……ほ、ほんとだ……お前が作ったのか?
    めちゃくちゃ彩り豊かで美味そうなものが並んでるけど……え、隣の舞夏じゃないよな?」

キャーリサ「誰だそれは。ちゃんと私が作ったの」

上条「キャーリサに料理なんて出来たんだな……」

キャーリサ「失礼な奴だし。王女に不可能などない」

上条「いやそりゃ嘘だろ」

キャーリサ「私は偉大なる第二王女キャーリサだし。全方位に於いて万能だし。
       たまたま『軍事』が特に秀でていただけのことだ。敵を斬り捨てることだけが能と思うなよ」

上条「へーへー、そういうことにしとくよ。
    ありがたくいただきます」

キャーリサ「うん。私の手料理を食せる者などこの世にお前しかいないの。
       心して食せ。」

上条「うまそーだ。どれどれ、一口……パクッ」

キャーリサ「どーだ? 美味いか?」

上条「うぐぅ!」

キャーリサ「?」

174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:43:03.51 ID:Kg5Gyp6bo
上条(な……なんだこれは……まずい……まずすぎるぞキャーリサ……。
    見た目はこんなに高級料理っぽく仕上げてあるのにどうしてこんな味になる。
    料理が下手だとかそういうレベルじゃねぇ……何を間違えたらここにたどり着くのかが分からないくらいの不味さだ……。
    けどもちろんそんなこと本人に言えないよな。
    ど、どうしよう……オブラートに包んで伝えるべきなのか……それとも嘘でも美味しいと言ってやるべきなのか……) チラッ

キャーリサ「ふふっ、そんなに噛みしめなくてもいーんだぞ。ほら、感想を言ってみろ」

上条(駄目だ、この笑顔に向かってまずいなんて言える訳がない!
    上条さん結構へたれなんですよ。いや、言っちゃ駄目だろ男として人として。
    そうだ、これは……優しさなんだ!)

上条「う、美味いよっ」

キャーリサ「そーか。じゃー私も」 パクッ

上条「あ」

キャーリサ「まずい!」 ガシャーン!

上条「あわわわわわ……」

キャーリサ「何だこれはふざけてるのか! この料理を作ったのは誰なの!?」

上条「お前だよ」

キャーリサ「そーだった。こんなはずでは……というかお前、私に嘘をついたの……?」

175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:45:37.95 ID:Kg5Gyp6bo
上条「あ、ご、ごめん。お前の嬉しそうな顔見てたら言い出せなくてさ……余計なことしちまったな」

上条(すげぇ悲しそうな顔だ……悪い事したな……)

キャーリサ「そーか。……まぁそーいうことなら……許してやるし」

上条「ごめんな」

キャーリサ「構わん。それよりこちらこそ悪かったの。これでは朝食が台無しだな、すぐに作り直すし」

上条「あー悪い、そこまで時間は無いんだ」

キャーリサ「どーいうことだ?」

上条「いや、学校ですが」

キャーリサ「あ、そーか。お前学生だったな。てっきり学園都市の便利屋だと思っていたし」

上条「やっぱ魔術サイドじゃそういう扱いなのね」

キャーリサ「ついでに禁書目録の世話係な」

上条「ですよねー……どーりで上条さん平日でも平気であっちゃこっちゃ飛ばされるわけだ……」

キャーリサ「しかし、学校ならなおさら朝食を抜かせてしまって悪いの」

上条「いいっていいって。食わないこともあるし、キャーリサは適当に作るなり買うなりして食っててくれ。
   俺は準備して行くわ」

176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:46:59.91 ID:Kg5Gyp6bo
キャーリサ「分かった。高校だな? ここから近いの?」

上条「ああ、結構近いよ」

キャーリサ「そーか……」

上条「さて、着替え着替えっと……」

ガラッ…

上条「こ、これは……!」

キャーリサ「ん? どーかしたの? 別に風呂場で着替えなくても、お前の着替えごとき私は何とも思わんぞ」

上条「い、いや何でも……ははは……。いつものことだからこっちで着替えるよ」

キャーリサ「そーか」

ピシャッ!

上条「キャーリサ……着替えたんなら下着くらい見えないようにしといてくれよ……ゴクリ」

ピラッ

上条(あのキャーリサだから下着も黒とか赤だと思ってたが……まさか白とは……。
    さすが王女、清純だ……って、駄目だ駄目だ。思わず手にとっちまったけど、こんなとこキャーリサに見られたら……)

キャーリサ「……」 ジー

上条「うわぁっ!」

177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:49:42.76 ID:Kg5Gyp6bo
キャーリサ「ふふっ、愚か者め。それは私があえて放置しておいた罠だし。
       お前、地雷と分かっていて飛び込んだな」

上条「朝から上条さんを惑わすのはやめて下さい!」

キャーリサ「惑わされる方に非が無いとは言わせないし。
       下着くらいで一喜一憂できるとは、青いなーとーま」

上条「昨日スーパーくらいで喜んでた奴の言い分とは思えねぇ……」

キャーリサ「う、うるさいし。お前ハニートラップに簡単に引っかかりそーだな」

上条「不幸だ……」

キャーリサ「不幸ではないし。お前は私と生活を共にする権利を得たぞ。
       身に余る幸運だろー? おまけに私が身に着けていた下着を手に取る機会に巡り会うとは、
       お前、一生分の運を使い果たしたし」

上条「ええそーですー。わーいついててよかったー」

キャーリサ「棒読みが腹立つし。で、その下着をどーするつもりだったんだ? ん? うりうり」

上条「み、見てただけだよ……脇腹突くな」

キャーリサ「では禁書目録の下着もあんな風に生唾ゴックンしながら不埒な視線で凝視しているの?
       正直ちょっと引くし」

上条「しねぇよ! キャーリサだからだろ……」

キャーリサ「なっ……ど、どーいう意味なの?」

178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:53:07.91 ID:Kg5Gyp6bo
上条「あん? そりゃ大人の女の人だからな、上条さんはドキドキなわけですよ」

キャーリサ「あーそーいう意味か。驚かせるな」

上条「何が?」

キャーリサ「何でも無い。お前の周りの女共は苦労するのだろーな。
       昨日のミサカミコトとか言うのが何故怒っていたか今ようやく分かったし」

上条「何でそこで御坂が出てくるんだよ?」

キャーリサ「気にするな。気付かぬ方が私には都合が良い」

上条「?」

キャーリサ「私が誰より一歩先んじたという話だし。気分が良い」

上条「まあ機嫌が良いのはいいことだけど」

キャーリサ「そーだろー? 私の機嫌が良いと色々いいことが起こるぞ?」

上条「へぇ、例えばどんな? 」

キャーリサ「例えば、ティータイムのお菓子が一品余計に増えたりな」

上条「それ買いに行くの上条さんでしょ」

キャーリサ「細かいことはいーじゃないか。それに私の従僕ならお菓子は手作りに限るし」

上条「さすがの上条さんでも王女様の舌に合う菓子作るスキルはねぇよ」

179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 00:58:16.87 ID:Kg5Gyp6bo
キャーリサ「ならば励めばいいじゃない。それよりのんびりしていて良いのか? 遅刻するのではないの?」

上条「あ、やべっ!」

キャーリサ「まったく。お前何故遅刻がいかんか分かるか? 
       ……っと、そんなことを言っている場合では無いな。早くせよ」

上条「お前が邪魔しなけりゃすぐ済むっての」

キャーリサ「断る。私はお前のそーいう狼狽える姿を愛らしく思うし」

上条「ペットじゃねぇぞ……」

キャーリサ「ふふっ、何せとーまは可愛いやつだからな」

上条「うれしくねぇ……」

キャーリサ「そー言うな。私に仕えたいという男は世界中に山のようにいるぞ。
        お前はその栄誉を手にし、私のお気に入りとなったのだし。
        噛みしめよ、お前は世界に誇れる幸運を手にした男なの」

上条「……ま、そういうことにしとくよ」

キャーリサ「ふふ、悪く無い反応だし」

上条「……」

180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/05(土) 01:00:03.46 ID:Kg5Gyp6bo
―――


上条「んじゃ行ってくる」

キャーリサ「うむ、勉学に励めよ少年。無知はお前を殺すものだし」

上条「大げさだって。昼は適当にやっといてくれ」

キャーリサ「お前は?」

上条「購買でパンでも買うつもりだよ」

キャーリサ「そーか」

上条「それじゃ」

キャーリサ「待て、後ろ。シャツが出ているぞ」

上条「あ、また小萌先生に注意される」 ゴソゴソ

キャーリサ「よし、ではな」

上条「おう」

ガチャッ バタン

キャーリサ「…………ふっ」

キャーリサ「さて、私も行くとするかー!」 グッ

186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 01:12:07.45 ID:4s3jdbYco
やべぇキャーリサまじかわいい

194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 05:49:00.27 ID:mjpef6pAO
キャーリサ様が上条さんのダメな所を矯正しているから安心かと思ってたら
上条さんが予想以上のおバカだったでござる

213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:32:35.49 ID:ek+Lza/yo
―――学園都市 とある高校 教室


ワイワイワイ… ガヤガヤガヤ…

上条「ふぁ〜あ……やっと3限が終わった」

吹寄「上条当麻! 貴様まだお昼にもなってないのに無闇にだらけるな!」

上条「だって仕方ねぇだろ、朝から色々と……」

吹寄「?」

上条「な、なんでもない」

吹寄「もう少しシャキっとしなさいシャキっと! ったく」 ズカズカズカ…

土御門「よーうカミやん。お疲れみたいだな。 また何か不幸にでも見舞われたのかにゃー?」

上条「ああ、家でも学校でも似たような奴がいて心休まらねぇよ」

姫神「?」

土御門「なんだ、いたのか姫神」

姫神「ずっといた」

214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:34:17.70 ID:ek+Lza/yo

青髪「まさかカミやーんまた可愛い女の子と知り合いになって、寝かせてもらわれへんかった、なんて
    言うんちゃうやろな?
    ええ加減にせんと、ボク本気でカミやんぶっ飛ばさなあかんくなるで?」

上条「女の子ねぇ……」

土御門「同感だにゃー。カミやん、今度は誰と知り合っちまったんだ? ああん?」

上条「お前ら笑顔で殺気放つな。代われるもんなら代わって欲しいもんですよまったく」

青髪「聞いたか?」

土御門「聞いたぜい」

青髪「どうやらほんまに一回地獄にたたっこまなあかんみたいやね」 ゴゴゴゴゴ

土御門「カミやん、覚悟はいいかにゃー?」 ゴゴゴゴゴ

上条「あー、また今度な。上条さん今はそんな元気ないんですよー」

青髪「?」

土御門「何かほんとにお疲れみたいだぜい」

姫神「何かあったの?」

215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:35:22.42 ID:ek+Lza/yo

キーンコーン カーンコーン…

姫神「あ。授業始まるから席戻るね」

土御門「次は小萌センセーの授業だぜい」

青髪「ボクはもちろん今日も宿題あえてやってへんでー」

上条「鬼かお前」

ガララ…

吹寄「……?」

上条「……え」


216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:36:42.61 ID:ek+Lza/yo
―――学園都市 とある高校

スタスタスタ…

小萌「じゅっぎょーう♪ 生徒さんとたっのしっいじゅ・ぎょ・う♪」

小萌「前の授業の片付けが長引いて遅れてしまいましたのです」

小萌「まぁでも、シスターちゃんもすっかり結標ちゃんと仲良くなって、先生は安心してお仕事に行けるので安心なのです。
    あとは上条ちゃんと仲直りするだけですねー」

小萌「あら? 随分教室の方が静かなのです。いつもなら廊下まで大騒ぎが聞こえてきているのに」

小萌「あ、さては先生のこと心配してくれているのですねー! もう、生徒さんはいつまで経っても先生離れの出来ない可愛い生徒さんなのですーうふふふふ」

ガララ…

小萌「みなさーん、遅れてごめんなさいなのですー! 楽しい授業のじか……」

キャーリサ「良いか? 何故遅刻が駄目なのか分かるの? 答えよとーま!」

小萌「んですよー……?」

217 :ガンパレの話出てたのでガンパレネタ。[saga]:2011/03/07(月) 03:38:44.52 ID:ek+Lza/yo
上条「わ、わかりません……」

キャーリサ「馬鹿者め。軍隊とはタイミングが命なの。バラバラと遅れて入ってきても連携がとれない。
       各個撃破される」

小萌「え? え?」

キャーリサ「百人が一斉にお前一人に襲いかかってきたら、お前は負けるの。
       だがその百人がそれぞれ一人、五分ずつ遅れてくればお前一人でも結構やれるし。
       それは一対百じゃない。一対一が百回だ」

上条「は、はあ……」

土御門「お、おいカミやん……あれキャーリサだよな? イギリス王女の。何やってるにゃー……?」

上条「知らねぇよ……」

キャーリサ「つまりそーいうことだ。理屈も無く遅刻をするなと言っているのではないの。
       お前と、お前の仲間達の命に係わる問題だし。
       それからとーま、土御門。私が話しているの、私語は慎め」

土御門「はい! スミマセーン!」

青髪「はぁう……ボクも怒られたいなぁ」

上条「何なんだ一体……」

218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:40:09.96 ID:ek+Lza/yo
小萌「あ、あのー……」

キャーリサ「お前達。今ここは軍隊ではないと考えた者がいただろー?
       それは大きな間違いだ、会社、学校、あらゆる集団において同じことが言える。
       いーか? 足並みを揃えてこらえるべきところに遅れて来るものがいたらどうなるの?
       答えは明白。士気が落ちる。士気が落ちれば、お前達を待っているものは敗北だし」

小萌「ちょ、ちょっと……!」

キャーリサ「よし、では次は我がイギリスがかの忌々しいナポレオン軍を破ったワーテルローの戦いについてだ。
       ノートは取らなくて良い。覚えるの。戦場ではノートを開いている暇など」

小萌「あの!!」

キャーリサ「ん? おいとーま、何なのこの子供は? 迷子が入りこんでるぞ?」

青髪「ぶふぉっ!」

姫神「……プッ」

小萌「こ、子供ではないのです! 先生なのです!」

キャーリサ「そーかそーか。よしよし。だがここは子供の遊び場では無いし。
       おい委員長、この子をどこかで保護してやるといいの」

吹寄「私別に委員長では……というか本当に先生なんですけど……」

キャーリサ「あ、そーなの? こんなに小さいのに……」

小萌「小さいからって先生は先生なのです! もう! 何なのですかあなたは!」

219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:41:51.95 ID:ek+Lza/yo
キャーリサ「私はイギリス第二王じ」

上条「どぅぁああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

小萌「ひゃぁっ!? な、どうしたのですか上条ちゃん!」

上条「先生! そいつ昨日言ったうちの居候のキャサリンです! 語学留学中で日本の学校にとっても興味があるみたいで連れてきちゃいましたごめんなさい!」

キャーリサ「キャサリン? 語学留学? おい、何の話を」

土御門「おおおおおおおおお!!! そうだったんかカミやぁぁあああんん!!! 道理でカミやんだけフランクな呼ばれ方してると思ったぜぇええええい!!!!!」

上条「わ、悪い土御門……」 ヒソヒソ

土御門「いやもう事情は聴かずとも分かったにゃー……。アレは表沙汰にしちゃいかんだろ色々と……」 ヒソヒソ
        
小萌「留学生ちゃんでしたか。もう上条ちゃん、前もって言ってくれないと困るのです」

上条「申し訳ないです」

小萌「キャサリンちゃん、先生の授業でよろしければ、見学していっても構わないのですよ?」

キャーリサ「感謝するの。でも興味ないし。他にも見たいところがあるからな」

小萌「え」

220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:42:54.53 ID:ek+Lza/yo
キャーリサ「とーま、昼食は一緒に摂るぞ。校内を散歩しているから終わったら探すがいーの」

青髪「何でや……何でカミやんばっかり……」

姫神「あの行動力……。私もあれくらいしないと駄目なの……?」

土御門「全然関係ないとこで二名程凹ませて帰ったぜい……」

キャーリサ「失礼したの。それではお前達、ごきげんよう」 

ピシャッ!

小萌「な……何なのですかあの人は……颯爽と言いたい放題やりたい放題で帰ってしまったのです……」

土御門「カミやん、後で詳しく教えてくれ……」

上条「あ、ああ……」

221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:44:04.06 ID:ek+Lza/yo
―――学園都市 とある高校 屋上


キャーリサ「おー、とーま。授業は終わったよーだな」

上条「よーだな、じゃねぇよ! 何しに来たんだお前は!」

キャーリサ「そっちのは土御門か。久方ぶりだし。そーいやお前とーまと同じ学校だとか言ってたな」

土御門「だにゃー。くくっ、お二人さん随分仲良くなったみたいだにゃー」

キャーリサ「うん。聴いて驚け、なんと恋人になったんだ!」 グッ

上条「わっ!」

土御門「へー、いいにゃー。こいび……なんだって?」

キャーリサ「恋人だ。昨日こいつ、私の生涯の伴侶になることを誓ったんだし」

土御門「なん……だと……?」

上条「ち、違うぞ土御門。これはな、フリだ。キャーリサが誰とも付き合ったことが無いって言うから仕方なくだな。
    それに伴侶じゃなくて下僕なんじゃないのか……?」

キャーリサ「その割には私の下着に興味を抱いたり、私の頭を撫でたり、あまつさえ朝まで隣で寝たではないの」

上条「こうやって既成事実ってのは作られるのか……」

222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:44:52.97 ID:ek+Lza/yo
土御門「……」

上条「だいたい、それは成り行き上そうなっちまっただけだろ! 下着はお前が勝手に放置したんじゃねぇか!」

キャーリサ「ふふーん、隠さなくてもいいし。お前は初めて会った時から私の胸ばっか見てたし。
       構わん構わん。見るだけなら好きなだけ見ていろ」

土御門「……」

上条「お前はどうしてそう極端なんだ! しかも変に前向きだし!」

土御門「……おいカミやん?」

上条「あん? 何だよ土み」

ドゴッ!!

上条「ぐほっ!!」

土御門「お前なんか知らん! 勝手に皇太子にでも王子様にでもなっちまえばいいにゃー!
     ばーかばーか! 悔しくなんかないぜい! 学校中にカミやんが中学生と淫行してたって言いふらしてやるからにゃー!!」 ダッ!!

上条「身に覚えのない嘘バラまくなー!!」

キャーリサ「仲が良さそーだな」

上条「どこをどう見たらそう見えんだよ」

223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:46:02.59 ID:ek+Lza/yo
キャーリサ「友人は大事にせよ。それより、先程購買で菓子パンを買ってみたんだ。
       こーいうのあまり食べたことないからな、つい買い過ぎてしまった。
       一緒に食べてくれ」 ドサッ

上条「買い過ぎだろ……10個以上あるぞ……。仕方ない、余った分は明日の朝飯だ」

キャーリサ「どれにしよーかな……あんぱんってあんこが入ってるのか?」

上条「そりゃあんぱんだからな。食ったことないのか?」

キャーリサ「無い。このやきそばパンというのは何だ。グロいな」

上条「あ、それ美味いぞ。購買の中でもオススメだ」

キャーリサ「そーなのか。ではこれにするの」

上条「んーと、じゃあ俺はよもぎあんぱんとカツサンドもらい」

キャーリサ「おー! それもいーな!?」

上条「お前自分で買ったんじゃねぇのか……」

キャーリサ「適当に見繕っただけだからな、後でお前に教えてもらおーと思ってたんだ」

上条「んじゃ何個か開けて半分ずつ食うか?」

キャーリサ「そーしよう。色々と楽しみたい」

上条「はいよ。どっか座ろうぜ、食堂行くか?」

キャーリサ「いや、ここでいい」

上条「そうか? まあ王女様は高いところが似合うしな」

キャーリサ「そーではない」

上条「?」

キャーリサ「ここならお前と二人きりだろー?」

224 :試験的に地の分投入してみます。[saga]:2011/03/07(月) 03:48:06.70 ID:ek+Lza/yo
―――学園都市 街中


キャーリサ「〜♪」

キャーリサはすこぶる上機嫌で鼻歌混じりに街を歩いていた。
時刻は間もなく夕刻に差し掛かろうという頃。
上条が補習があると言うので、昼食後彼女は適当に校内を見物した後悠々と学校を後にした。
今のキャーリサは自由だった。
もともと生真面目ながらも母から受け継いだ奔放さを併せ持つ王女だ。
護衛も自らを知るものもいない街中を歩くのはとても気分が良いことだった。

キャーリサ(あいつはからかうと面白いな。昼食の時など耳まで真っ赤にしていたし)

居候先の少年の顔を思い出す。
キャーリサの周辺には今までいないタイプの人間だった。
そもそも立場が違うので当然と言えば当然であるのだが、何にせよ彼の存在はキャーリサの興味を強く引いた。

キャーリサ(さて……そろそろあいつの学校も終わる時刻だな。
       ふふっ、では校門まで迎えに行ってやるとするの。
       奴め、感動でむせび泣くかもしれないし。健気だな私は)

校門前で待ち構え、上条が出て来た時彼がほろりと涙を零して崩れ落ちて足元に縋り付く場面を想像し、
キャーリサは満足げに笑みを浮かべる。
キャーリサの懐の広さに深く感嘆し、やがて上条は心からの敬意を向けてくるのに違いない。
うんうんと頷きながら、彼女が午前中と同じ通学路を歩いていると、ふと横道に逸れる路地が目についた。

225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:50:01.31 ID:ek+Lza/yo
キャーリサ(……っと、ここの路地に入れば近道か?
        少々薄暗いが、まあ向こう側も見えているし問題ないの。
        待っていろとーま。私が傾国の微笑で出迎えてやるし)

彼の照れる姿が早く見たいキャーリサは、何の躊躇いも無く薄暗い路地裏へと足を踏み入れた。
表通りからわずかに漏れる夕焼けの光が、高いビルの間の狭い道を物悲しく照らしている。
その中を、上質な生地と素晴らしい縫製で仕立てられた真紅のコートを纏ったキャーリサが高いヒールを打ち鳴らして悠々と歩いていく。

スキルアウトA「ひゅぅっ、お姉さん、こんなところで何してるの?」

その時、キャーリサの目の前に三人の男達が立った。
外からでは分からなかったが、廃ビルの裏口が路地の途中にあり、そこにガラの悪そうな連中が溜まっていたのだ。

スキルアウトB「ここを通るには通行料がいるんだけど、払ってもらえる?」

足を止めたキャーリサに、大柄な男がそう告げる。
ニタニタと野卑な笑みを口元に浮かべ、向こう側に行けぬよう大きな身体で通路を塞いでいた。

キャーリサ「通行料? 関所があるなど聞いていないし。断る、そこを退け」

当然進路を塞ぐ邪魔者など許せないキャーリサは、自分よりも頭一つ分も大きな男の目を射殺すようにねめつけて透き通るような声で言い放った。
笑みを浮かべていた男の口元が歪み、眉間に皺が寄る。

スキルアウトC「おいおい、退け、だってよー」

別の男が茶化すように周りの二人に向けてそう言い、キャーリサを笑い飛ばした。
キャーリサの眉が一瞬ピクリと動いたことに、男達は気が付かない。

226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:51:15.24 ID:ek+Lza/yo
スキルアウトA「大人しくお金払っときゃぁ見逃してやったのに、馬鹿だねぇ」

スキルアウトB「高そうな服着ちゃってさ、どこのお嬢様」

スキルアウトC「ぎゃはははっ、お嬢様って言うのはちょっと年食ってるけどな」

スキルアウトA「いやいやぁそりゃテメェがJKしか興味ねぇからだろ?
          全然いけるって」

スキルアウトB「そうだな。外人さんだけど、悪く思うなよー?
          ちょろっと俺達と遊んでくれりゃいいからさー、こっちこいよー」

好き放題に言わせておけばいいとキャーリサは冷めた視線で彼らの会話を聞いていたが、とうとう男のうちの一人が彼女の腕を掴んだ。
ゾワリと全身を逆流していく嫌悪感。嗚咽でも漏らしそうな程不愉快に思い、キャーリサは己の中で沸々と怒りが湧いてくるのを感じていた。

キャーリサ「! 離せ!」

一刻たりとも触れられていたくなかった。
勢いよく掴んだ手を振りほどき、その勢いで男の鼻ッ面にキャーリサの裏拳がさく裂した。

スキルアウトB「いてっ!」

のけぞり、男の鼻からだらりと血が零れる。
キャーリサはその手の甲に付着した男の血液を、ポケットから取り出したシルクのハンカチで乱雑に拭い去る。

スキルアウトC「ああっ!? ンだテメェっ! 抵抗すんじゃねぇぞババァッ!」

227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:52:44.66 ID:ek+Lza/yo
キャーリサの態度が気に障った男達が殺気立つ。
だがそんなものは、かのクーデターを起こした張本人たる彼女にとっては些末事でしかない。
他人の羨望も悪意も、あらゆる感情を向けられる王女である彼女、ましてや争乱の中心であった彼女にとって裏路地のチンピラがいくら凄んだところで効果などあるはずもなかったのだ。

キャーリサ「バッ……!? ……ふーん、死にたいようだし」

それどころか、男達の言葉はキャーリサの憤怒を煽っていく。
キャーリサの手がコートのポケットに突っ込まれた。
体中数か所に隠し持っている護身用の『剣』。
カーテナ=セカンドの残骸がそこにある。
本来なら人知を超えた力を有するはずのそれも、今はガラクタ同然の霊装。
しかし、男3人を人たちの元に斬り捨てるには十分に過ぎる。

スキルアウトA「やめとけって。悪いね、でも大人しくしといたほうが身の為だよ?
          綺麗な顔と体に傷つけられたくないでしょ?」

スキルアウトB「へへっ、身体の方は今から使わせてもらうけどなー」

スキルアウトC「写真とビデオばらまいてやるから覚悟しとけよゴラァッ!」

首筋に死神の鎌がかかっていることなど露とも知らない男達は、口々にキャーリサを威圧するように罵声を浴びせていく。
キャーリサは罵詈雑言にも聞き飽きて、溜息をついてポケットの中でカーテナの破片を握りしめた。

キャーリサ「下賤過ぎて言葉も無いの。もーいい、論外だ、極刑だし」

キャーリサの口元が麗しく、そして残酷に歪む。
2度と他人に襲いかかれぬようにしてやろう。
そしてキャーリサは、断罪の刃を握りしめた手をポケットからそっと出した。
その時。


??「待てお前ら!!」

228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:53:49.27 ID:ek+Lza/yo
キャーリサの背後から、声が聞こえた。
ドキリと高鳴る鼓動。
何故己の心臓がそのような反応を示したのか、キャーリサにはその時明確な答えを出すことが出来なかった。

スキルアウトA「あー?」

スキルアウトB「ンだテメェ……? 何か文句でもあるんですかぁ?」

カツカツとコンクリートを踏みしめて歩いてくる声の主。
彼はやがてキャーリサの隣に立ち、ほんの一瞬こちらに視線を向けた。

キャーリサ「……とーまか」

上条当麻。
キャーリサの居候先の家主であり、恋人遊びに興じる相手。
学ラン姿の彼は、持っていたカバンをキャーリサに押し付けると、彼女を庇うようにして前に立った。

上条「キャーリサに手ぇ出してんじゃねぇぞ。殺されてぇのか!」

彼の背中からそんな言葉が聞こえてきた。
キャーリサは驚きに目を見開く。
同時に、やけにもやもやとした感情が胸に渦を巻いた。

スキルアウトC「あァッ!? 誰が誰を殺すってぇ!?」

キャーリサ(いや、さすがに殺さなくてもいいし。
       それは私の役目と言うか、せいぜい男性機能を破壊する程度に留めておいてやろーと思っていたが。
       ……そーか、お前そこまで私のことをな……)

229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:54:52.02 ID:ek+Lza/yo
少しだけ顔が熱くなる。
そこまで言ってのけるほど、彼は自分のことを守りたいと思ってくれているのだ。
キャーリサはそのように解釈した。
悪くない。
愛すべき主君を守るために命を賭す勇敢な騎士。
実にキャーリサ好みの展開であり、台詞だった。

上条「ふざけたこと言ってんじゃねぇぞ馬鹿!」

激昂する上条。
キャーリサはドキドキが収まらない。
正直そこまで強く想われているとは思わなかった。
恋人を演じているとは言え、所詮彼は一回りも年の離れた少年だ。
本気になどなれないし、向こうがその気にならないだろうと彼女は思っていた。
しかし、彼のそうした言動はキャーリサにとって予想外だった。
故に、虚を突かれた彼女は心の脆い部分をもろに突かれたような衝撃を受けることになった。

キャーリサ(うん……よく分かったぞお前の気持ち。そーとまで想われるのは、嬉しいものだし。
       ……とーま、お前がそーだと言うなら……私も……)

キャーリサと男達の間に立ちふさがる上条の背中に視線を送り、桜色の唇を噛みしめる。
もっと彼の言葉を聞きたいと思ってしまった。
忠を尽くそうとする誠実な言葉を。義侠に溢れた勇敢な言葉を。
そして、愛情がそこに在ってもいい。
キャーリサにとって、今彼のとった行動と言葉はそれだけの価値があった。
やがて開かれる上条の口。
そこから放たれる言葉を聞き逃さぬよう、キャーリサはギュッと瞳を閉じた。


上条「お前等がキャーリサにぶっ殺されるに決まってんじゃねぇか!!」


230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:56:50.73 ID:ek+Lza/yo

戸惑いは確かにあった。しかし、彼が求めるなら応えてやるのも主君の務めかとも考えた。
なのに。
従僕たる男の口から飛び出てきたのは、あまりに信じがたい言葉だった。

キャーリサ「……は?」

ポカンと口を開け放ってキャーリサが思わず問いかける。
今何と言ったのだ?
男達ではなく、むしろ彼女の方が上条の言葉に耳を疑った。

上条「よく見てみろ! お前達3人を目の前にしたってまるで動じてねぇんだぞ!
    どう考えたって何かあるだろうが!! ここは能力者の街学園都市なんだ!
    見た目だけで相手を判断することがどんなに危険なことか、お前達にだって分かるはずだ!
    こいつがとんでもねぇ能力者だったりしたらお前等どうするんだよ! マジで死ぬぞ!!
    っていうかほとんど当たってる! こいつは空間切り裂いたり空割っちまうような学園都市で
    も規格外のおっそろしい能力を持ってるんだ、死にたくねぇなら今すぐ逃げろ!!」

キャーリサ「…………」

わなわなと拳を震わせるキャーリサ。
少年らしい少し無鉄砲で熱い言動に、年甲斐もなく少し、いや大分ときめいてしまった自分の乙女心を返して欲しい。
未だ熱が上手く収まらないキャーリサは奥歯をギリリと噛みしめ、やがてそんな己を鼻で笑い飛ばした。

スキルアウトC「あぁ? マ、マジで言ってんのかぁ?」

スキルアウトB「ど、どうするよ……」

スキルアウトA「本当かどうかは分からねぇが、本当だったらヤベェな……」

231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:57:51.70 ID:ek+Lza/yo
腹立たしいことに彼の説得に心を折られかけている根性のないチンピラ共などもはや眼中に無く。
キャーリサは張り付けたような笑みのまま猫なで声で上条に甘えるように声をかけた。

キャーリサ「おいとーま」

スキルアウト達「「「っっ!」」」

一歩前へ出たキャーリサに男達が後ずさる。
キャーリサの目があまりに笑っていないことを恐れてのことだが、もちろん彼女本人はそんなこと知る由も無く、
むしろ上条の言葉を本気しているように思えて怒りに拍車がかかった。

上条「どうしたキャーリサ。お前は早く逃げろ。もう大丈夫だからな」

安心させるように力強くそう声をかけてくる上条。
少しだけ揺らいでしまった。
しかし、忘れかけの乙女心を踏み躙られた怒りがまだ今は勝る。

キャーリサ「…………出迎えごくろー」

上条「えっ!? うぉっ!」

ポツリと呟き、キャーリサは上条の背中を思い切り蹴飛ばした。

スキルアウトC「いてっ!」

勢いよく吹っ飛んでいった上条のヒジが男の顎に突き刺さる。
グラリと揺らめいた男は何とか周りに支えられ、体勢を立て直す。

232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 03:58:32.19 ID:ek+Lza/yo
スキルアウトB「ババァッ! 何しやがん」

キャーリサ「殿(しんがり)の大役、見事こなしてみせよ」

怒りを露わにした男になど目もくれず、キャーリサは踵を返して一目散に表通りへ飛び出して行った。

上条「……えええええええええええええ!!!!!!!!!!??????????」

その背中に驚きの声をあげる上条。

スキルアウトC「テメェコラ! 初めから油断させようってハラか!?」

スキルアウトB「ふざけんじゃねぇぞ!! やっちまおうぜ!!」

スキルアウトA「許せねえ! とんでもねぇ女だ!! だがまずはテメェからだ!!」

上条「ふ、不幸だぁあああああああああああああ!!!!!!!!!!」

激昂する男達の声と、嘆く従僕の声を遠くで聴きながら、キャーリサは満足げに笑みを浮かべて「ふん」と息を吐いた。

233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 04:02:01.61 ID:ek+Lza/yo
―――学園都市 街中

上条「はぁ……はぁ……ひ、酷い目にあったぞ……」

キャーリサ「よくぞ私の元まで戻ってこれたの。結構やるなお前」

上条「慣れてますから……じゃなくて! せっかく助けに来てやったのに蹴っ飛ばして放って行くって何だよ!
    せめて大人しく逃げてくれればよかったのに……」

キャーリサ「ふん、お前が悪いし」

上条「? なんで?」

キャーリサ「……期待した私が馬鹿みたいじゃないか」

上条「期待って、何を?」

キャーリサ「それは……」

上条「それは?」

キャーリサ「……知りたいの?」

上条「え?……あ、ああ」

キャーリサ「こーいうことだし……」

上条「え……っ――――!?」

234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 04:02:55.58 ID:ek+Lza/yo
キャーリサ「んっ……」

上条「っっっ!!????」

キャーリサ「…………ど、どうだ……?」

上条「」

キャーリサ「そ、そう照れるな。ふふっ、私を見事守り抜いた報酬だし。心して受け取れ……」
       
上条「」

キャーリサ「お、おい! 固まってないで何とか言ったらどーなの……?
       何か言ってくれないと……私も恥ずかしーの……」

上条「ハッ……! い、今のは何だ!? 幻想か!?
    上条さんの唇にとっても柔らかくて温かい感触があったような無かったような!?」

キャーリサ「お、思い出さなくていーし!」

上条「な……なんでこんなことを……」

キャーリサ「私がお前の恋人で……年上だから……」

上条「年上……」

キャーリサ「……い、嫌だったか?」

上条「び、びっくりしました」

キャーリサ「……質問に応えて欲しーの。
       私だってこれでも……初めてだし」

235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 04:04:27.88 ID:ek+Lza/yo
上条「えぇっ!? 向こうじゃ挨拶みたいなもんじゃねぇのか?」

キャーリサ「例えそうだったとしても……今のは違うし……」

上条「…………い、嫌じゃないです」

キャーリサ「……そ、そーか。ならいいんだ……」

上条「あ、ああ……」

ザワザワザワザワ… ヒソヒソヒソ… 

キャーリサ「あー……へ、変な雰囲気になってしまったな。衆目を集めてしまったよーだし……。
       うん、晩餐の為の買い物をして帰るとしよー。
       さ、さっきコンビニに生まれて初めて入ったんだ! あそこは便利だな……!」

上条「お、おう! そうだろ!? いやー便利な世の中だよなー!」

キャーリサ「むー……無理してる感が拭いきれん……帰るか」

上条「……だな……」

キャーリサ「…………」

上条「…………」

キャーリサ「…………」

上条「……な、なあキャーリサ……」

キャーリサ「……? どーしたの?」

236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 04:05:33.53 ID:ek+Lza/yo
上条「……」 ギュッ

キャーリサ「……!」

上条「手、握ってもいいでしょーか……?」

キャーリサ「……訊くな馬鹿者。それに……もう握ってるではないの……」

上条「ご、ごめん」

キャーリサ「構わんし……王女の口付けに調子づいたの?
       …………今は図に乗ることを許可する」

上条「……」

キャーリサ「……」

キャーリサ(これは……どーいうことなの……?
       私があんな真似をしたから、こいつが若さに任せて……や、やるじゃないの)

上条「きょ、今日の晩御飯は何にしよう?」

キャーリサ「お、お前の作るものなら何でも構わないの」

上条「そっか、んじゃ昨日は肉だったし今日は魚かな」

キャーリサ「そーしよー。楽しみだし……」

238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/07(月) 04:07:27.92 ID:ek+Lza/yo
キャーリサ(……こうしていると、本当の恋人になったよーな気分だし。今更何を意識しているの私は……?)

上条「鯖にするか鮭にするか、うーん……」

キャーリサ(……何なのこの気持ちは。本気になんてなるわけがないし……)

キャーリサ「とーま」

上条「ん?」

キャーリサ(……私があと10も若ければ、何かを躊躇う必要もなかったの?)

キャーリサ「何でも無い」

上条「?」

キャーリサ(お前は随分と私の心の中に簡単に入り込んでくるし……。
       まったく、憎らしいぞとーま……しかし)

キャーリサ「そら行くぞ。私は鯛の煮つけとかいうのが食べてみたいの」

上条「鯛……だと。そんなもんうちの食卓の選択肢に上がったことありませんよ」

キャーリサ(従僕のくせに生意気だし……まるで、私だけが意識しているみたいじゃない……)

253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 11:26:12.36 ID:rj6dxijAO
こういう大人の余裕を見せながらも好意は隠さないお姉さん大好き
年の差を気にしてるのも良い

254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 12:42:59.73 ID:6BgjGjSUo
キャーリサに萌えた

265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 19:31:07.55 ID:3tGJmvNDO
上条さん間違いなく騎士団長に斬られるな。

しかしキャーリサと結ばれたらアックアが義弟になるのか…

神裂も近くにいるわけだし嫁はカーテナ持ってるし…
上条さん生きろ


キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」2




posted by JOY at 22:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 禁書SS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
何という俺得SSwwww
Posted by at 2011年04月20日 22:47
キャーリサかわえぇ
Posted by   at 2011年08月18日 14:43
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