2011年04月27日

垣根「ジャッジメントか……悪くねぇ」第二巻

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/03/19(土) 22:17:28.39 ID:elO5okrAO
    「ジャッジメントですの!!」


学園都市最強の超能力者、一方通行さんが風紀委員になったらどうなるの?


    「……待ちな、ジャッジメントだァ」


ひょんな事から一七七支部の一員となった一方通行、彼らの前に現れたのは…………―――


    「『未元物質(ダークマター)』の垣根帝督だ、仲良くしようぜ? 第一位の『一方通行(アクセラレータ)』さんよ」


一○月九日、学園都市の独立記念日……誰もが平和で平凡な祝日を過ごせる最中、学園都市の最暗部組織『スクール』による統括理事会の暗殺計画が実行される!!


    「テメェが俺達を売りやがったんだなぁ……心理定規ォォォオオオオオオオッッ!!!!」


…………しかし、その事件の裏では更なる陰謀が彼らを待ち受けていたのであった


    「知りたがってたわよね、このキャリーケースの中身……この子は破砕された『樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)』の大脳部なの」


今は亡き世界最高峰のシミュレートマシン…………『樹形図の設計者』の『残骸』を巡り


    「……ご存知ですか、一方通行さん」


    「あァ?」


    「『暗闇の五月計画』……とある最強の超能力者の演算パターンを参考に、『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』を最適化させようとした実験なのですが」


次々と現れる高位能力者の刺客達…………そして


    「……やっほぅ♪ 殺しに来たよ、第一位」


新型『妹達』、番外個体を従えた『猟犬部隊』の木原数多…………彼らの本当の目的とは?

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:20:51.11 ID:elO5okrAO
    「私……気が合うと思うんですよ、第一位と第二位……一通さんとていとさんって、すっごく似た者同士ですから」


散りばめられたピースは集結し、遂に激突し合う両雄同士…………勝利を掴むのは『正義』のヒーローか


    「いい加減に見せて見ろよ……そのジャッジメントっつー偽善の仮面を払い棄て、散々偉そうに語ってやがったテメェの悪ってヤツをよぉー……」


―――それとも殺意に満ちた『悪』なのか


    「丁度イイ、悪党にも種類があるって事を教えてやる」


二人の風紀委員を止めるべく、沢山の人々に助けられながらも奮闘するのは一人の乙女、風紀委員の初春飾利


    「……頑張れよ、泣き虫風紀委員」


「初春さん、私達は……今日から恋敵(ライバル)です♪」



そんな彼女を襲ったのは第四位の『原子崩し』


    「あの二人の争いを止めて欲しいんだろう? むぎにゃんが止めてあげるって言ってるんだぴょ〜ん♪」


絶望の淵に立たされた初春の前に現れたのは、三人目のLv5の風紀委員なのであった…………


物語は佳境へ!! 益々ヒートアップし片時も目を離せない少年漫画系SS第二弾、その名は―――!!!



殆ど書き溜めてないけど立てた、後悔はしてる


※前作 一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」

垣根「ジャッジメントか……悪くねぇ」1


4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:26:47.99 ID:elO5okrAO
―――第七学区 中心地



削板「―――……すっげぇな、こりゃ」キョロキョロ
(ここら一帯の惨状……それだけじゃねぇ)


    ヒュウウウゥゥゥゥゥ…………


削板(さっきからこの街全体に吹き荒れてやがる……不自然すぎる大気の流れ、これすらも……―――)

初春(ぅ……だ、誰……?)ハァ…ハァ

削板(これが放送で言ってた、二人の風紀委員による……すげぇよ、とんでもねぇスケールだ……っ!)ゾクゾクッ


…………キュッ!!


削板「う〜っし、気合いハチマキも十分締まってやがるし……気合入れ直した所でこちらも参るとしますかね」

麦野(コイツ……一体いつから―――)


5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:27:28.23 ID:elO5okrAO
削板「あ〜らよっ!!」タンッ


…………ズダンッッ!!!


削板「ったく……おイタはいけねぇぜナンバーフォー、俺と一緒にスカッッ!! っと根性入れ直してみねぇか?」

麦野「なに……?」

削板「それにしても、高い場所から見渡せばイケるかなーとか思ったんだが……まさかこっちを先に見つけちまうとはね」

麦野「……はッ、いきなり湧き出てブツクサと……一体何を言ってやがる」

削板「そうだな……説明する前に嬢ちゃんを解放してやれ、見てるこっちまで苦しくなっちまうんでよ」

初春「だ、ダメ……!」

麦野「ククッ……イ、ヤ、だ……と、言った―――」


削板「るせぇぇぇえええええええええええええッッッ!!!!」


麦野「ふにゃっ!!?」ビクッ

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:30:10.61 ID:elO5okrAO
削板「なぁぁにが嫌です、だぁ? フッッザくんなこの野郎ッ!! 街は穴だらけにするわ、ソコの嬢ちゃんや自分のお友達を困らせるわ! やりたい放題やっといてまだ我儘申しますか!!?」プンプン

麦野「な……」

削板「あーもー分かった、根性だけ……だなんてレベルじゃねぇ! お前は他にも足りてねぇモノが腐っちまうくらいにあるみたいだな!!」プンスカ

麦野(何だコイツ……!? 本当に、本っっ当に何を言ってやがるんだ……っ!!?)

削板「そうか、嫌か……結構結構、そんなに嫌ならそのまましっかりと握っててもらおうか」ビシッ

麦野「……はぁ?」

初春「早、く……逃げ……っ」


削板「待ってろよ……お花の嬢ちゃん、俺が今から助け出してやる」ザッ

麦野「……アンタ、まさかマジで頭がイカレてんじゃ―――」


…………カツッッ


麦野「―――……え?」


8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:31:59.24 ID:elO5okrAO



    「すまねぇな、俺の我儘聞いてもらって」


麦野「ッ!」ビクン


削板「―――……でも、そのお陰で無傷で救い出す事ができた」クルッ


麦野(っっ、後ろ……だとっ!?)

削板「っつーわけで、だ……この通り嬢ちゃんは戴いたぜ、返して欲しけりゃ俺を倒すしかねぇってワケだ」

初春「……は、はぇっ?」キョトン
(い……一体何が……!?)

麦野「……ッ」ギョロッ
(随分と迅い……空間移動系……)

削板「これこれ、動揺するフリしなさんな、今のは捉えきれない程の速度じゃなかったハズだぜ?」

麦野(―――否、今の動きは超スピードによるモノか)

初春(こ、この人……まさか、あの状態から私を一瞬で……!?)

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:33:48.04 ID:elO5okrAO
麦野「へぇ……」


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


麦野「―――……やるねェ、アンタ」ニヤリ
(恐らくは瞬発的な肉体強化系能力者か、その類い……ってトコかしらね)

削板「応っ!!」フンス

麦野(そして良く見りゃ右腕には風紀委員の腕章かい……チッ、忌々しい……)

削板「おぉ、そうだそうだ……嬢ちゃんは早いトコ下がった方が良い、コイツは俺が引き受けた」

初春「っっ、な、何を言ってるんです……逃げて、ください……!」

削板「お?」

初春「助けて戴いたのは感謝します、でも……っ」ゼーゼー

麦野「……ッ」ニィッ

初春「早く……早く逃げてっ!! 彼女は……第四位の『原子崩し』……ッ! 並みの能力者ではとても歯が立ちません!!」

削板「……相手はLv5、だから気合いも根性も泣いてる女の子すらも全てを投げ捨て……この漢、削板にさっさと逃げろと言いたいのか?」

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:36:20.21 ID:elO5okrAO
初春「そ、そうですよ……どれだけ気合いや根性を出した所で、どうにもならないのがLv5との次元の違い……彼女と相対できるのは、彼女と同じ超能力者の―――」


    「……私を退屈させてんじゃないよ、結局どうするんだい?」


初春「っ!!」ハッ


麦野「逃げて後ろからブチ抜かれるのか、それとも大人しく殺されてぇのか……」ニヤニヤ

初春「ぅ……っ!」タジ…

削板「……ったく」

麦野「さぁ、好きな方を選びなよ……とは言っても? 私にとっては結果、殺す事に変わりはないんだけどさ」

削板「だったら仕方ねぇよなぁ……闘って勝つしか、よ?」ザッ
初春「ぇ……っ!?」

麦野「はッ……分っかんねぇな」

削板「……分かんない?」


11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:38:02.36 ID:elO5okrAO
麦野「何だろ、アンタは他のチンピラとは何かが違う……この『原子崩し』の破壊力を拝ませてやりゃ大抵のビチクソ共は顎を震わせて逃げ出すモンなんだが……」

削板「奇妙な事を聞くんだな、逃げる必要なんて何処にもねぇだろ……だってよ、俺はお前と闘りに来てんだぜ?」ニカッ

麦野「私とヤリに来た……だって? 良いね、シビれるねェ……アンタみたいな真っ直ぐな男、麦のんはそんなに嫌いじゃないよ?」ニッコリ

削板「応ッッ////」

麦野「だがね、それでもテメーはやっぱり馬鹿だ」

削板「………」

削板「……バ?」ヒクッ

麦野「テメーらは喧嘩の相手を間違えてる、後悔できてねぇのなら……今、此処で後悔しろ」

初春(く、来る……!!)ゾク…

麦野「凡人が第四位に喧嘩売る、っつーのが一体何を意味するか……あの世で 存、分、に、ね」ヴンッ

削板「っ! 下がれッッ!!」グイッ

初春「っわ……!?」

麦野「Bye-bye♪」


    ズッッバァァァアアアギィィイイイイイッッ!!!!



12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:40:36.55 ID:elO5okrAO
麦野「………」


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


麦野「……名前」ボソッ


…………ドクンッッ


麦野「―――……名前、聞いておこうか」
(何だ今のは……?)


    「応、よ〜く覚えとけ……名は削板ってんだ」


初春「ぇ……っ」ポカーン

麦野(どういうわけだ……? 見間違い……なハズがねぇ、今……コイツは確かに拳で……)

初春(は、ハズれた……?)


    ブシュゥゥゥウウウウウウウウウウ…………!!


麦野(単純に拳だけで……『原子崩し』を殴り落としやがったのか……ッッ!!?)


13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:42:54.32 ID:elO5okrAO
削板「超能力者と相対できるのは、それと同等の超能力のみ……か、上等じゃねぇか……何故なら俺も……!!」シュババッ

麦野(得体の知れない超パワー……そして削板という名……そうか、この男はまさか―――!!)


    ズ ド ド ド ド ド ド ン ッ ッ ! ! ! !


初春「ひゃわっ!!」ビクッ
(ば、爆発……!?)

削板「―――俺もLv5のジャッジメント……第七七七支部の削板軍覇だからなぁぁぁあああああああああああああああッッ!!!!」ビシッ

初春「れ、れれれ……ッ!?」

削板「そんじゃあ行くぞナンバーフォー!! 正義の鉄槌……す、ご、いぃ……ッッ!!」ググ…

麦野「ッ!!」
(来るか……っ!!)

削板「―――ッッパアアアアアアアアアアアンチィィ!!!!」ボッ!!


14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:43:54.74 ID:elO5okrAO



…………シ―――ン…………


麦野「………」

削板「………」

初春「………」

初春「―――……あれ?」ポカーン
(ふ、不発……)

削板「……フッ」ニヤリ

麦野「……ッッ!!?」ゾワッ


    ッッバシュウウウゥゥゥゥゥ…………ッッ!!!


削板「ム……ッ!?」


15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:45:57.60 ID:elO5okrAO
麦野「―――……ちッ」
(『原子崩し』の『障壁(バリア)』で防げたか……やはり野郎の拳から見えない何かがスッ飛んで来やがったのは間違いねぇ)

削板(バッチリ決まったと思ったら……何だありゃあ……?)

麦野「……おいテメー」ギロッ


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


麦野「テメーの口から根性だの何だのと言っておきながら、随分とヤラシイ攻撃しやがんじゃねぇか……」

削板「ほほォ……流石は学園都市のナンバーフォー、根性は無くとも実力は折り紙付きか……そうじゃないと楽しくねぇもんな」

麦野「……ねェ、ナンバーセブン」

削板「ッ」ピクッ

麦野「やっぱりね……得体の知れない超能力者、か」

削板「……知っておりましたか」ナハハ

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:48:06.18 ID:elO5okrAO
麦野「噂じゃひどく繊細且つ複雑で、それ故に研究所のバカ共も手を出す事ができなかったと聞く」

初春(ウソ……あの二人以外にもLv5の風紀委員が存在していたなんて……!)

削板「あぁまったくだ、根性が足りてねぇよなぁ……科学の最先端、学園都市が聞いて呆れるぜ」ヤレヤレ

麦野「まぁ……確かに意味不明、理解不能……まるで『自分だけの現実』を完全否定された気分だよ」

削板「つまり……言い換えると?」

麦野「万物を問答無用で焼き払う私の『原子崩し』を文字通り叩き伏せた……そんなの普通じゃ有り得ねェ」

削板「有り得ねぇ、か……」ポリポリ

麦野「一方通行の『反射』、第三位の超電磁砲に電子線をねじ曲げられちまう方が論理的な分……まだ可愛い気があるってモンだ」

削板「そりゃまた随分と根性の籠もってない台詞を言うんだな、根性さえあれば不可能なんてねぇんだよ」

麦野「………」

削板「だってそうだろ? お前にとって有り得ねぇ事が、今こうして有り得ちまってる」

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/19(土) 22:49:56.26 ID:elO5okrAO
麦野「……テメー、どうして自分がこんな事できたのか自覚は無いのか」

削板「自覚? そんなのあるかよ、俺ン中にあるのは根性だ根性、真っ赤に燃えるアツいハート」

麦野「……フザけてやがるのか」

削板「フザけちゃいないさ、真の漢はいつだって大真面目……加えて言うと馬鹿でもない」フンス

麦野「はん、分かったよ……身体慣らしには丁度良いか、どうやらテメーは本格的に死にたいらしいね」

削板「しっかし、やっぱ風紀委員になって正解だったみたいだな……いきなりこんな相手とバトれるなんてよ」ウズウズ

初春(この人なら……もしかしたらこの人なら、あの二人を止めてくれるかもしれない……!!)ドキドキ

麦野(ヤツ自身は有り余るスピードとパワーを兼ね備えていやがる……が、あの様子じゃ使いこなせてないのもまた事実)

削板「ちなみに俺のすごいパンチ……マトモに受け止めたのは、お前さんで二人目だ」ニッ

麦野「……ハハッ、面白れェ……バラバラに解体して開発機関(デベロッパー)に提出してやる」

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/03/19(土) 22:54:36.13 ID:elO5okrAO
今日分終わり

思ったけど初春は一日に何回死にかけるんだろうか

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/19(土) 23:16:25.26 ID:VPsjzrlRo
待ってたぞっ!
お前のっ!熱いっ!SSをっ!

乙乙

25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/20(日) 11:56:21.59 ID:RLc5ZfEI0
超待ってましたよ!!!

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 19:50:53.31 ID:arcgmXTAO
―――第七学区 とある陸橋



原谷「ぇ、今の放送……避難って……?」

打ち止め「声……初春のお姉ちゃんの声だっ!!」

原谷「あら、それって幼女ちゃんの保護者の人かな?」

打ち止め「うん、そうなんだけど……何だかお姉ちゃんの声、とっても弱々しかったのってミサカはミサカは目線を下げてションボリしてみる」ショボン

原谷「うーん、何だか雲行きが怪しくなって来たね……避難するにもこのまま病院まで行けば良いのか……な……ぁ?」グイグイ

横須賀「」ズルズル

原谷「………」

横須賀「」

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 19:52:42.61 ID:arcgmXTAO
原谷「ぐああぁぁっっああああちっくしょうホント重めぇなこの旦那はっ!! そもそもどうして俺がこんな事せねばならんのだ!? いっそここら辺で犬のエサとして捨て置いてやろうかーッッ!!?」ゲシッゲシッ

横須賀「」ビクンビクッ

打ち止め「えっ……一○○三二号、それってどういう意味なの? ってミサカはミサカは確認してみる」

原谷「……ん?」

打ち止め「聞かれなかったからです、って……ミサカはミサカ達の上位個体なのにどうしてミサカの知らない所でお姉さまとの共同作戦が実行されてるの!? ってミサカはミサカは仲間外れされた事に立腹してみるーっっ!!」プンスカ

原谷「……??」
(な、何だこの奇妙な独り言は……ツッコミ待ち? そうか、もしかしてツッコミ待ちなのか!?)

打ち止め「それに今あの人と闘ってるのが垣根のお兄ちゃんって意味分かんないし! ってミサカはミサカは半信半疑してみたり!!」

原谷(ロリめ、味な真似を……この俺を試すつもりか? 既に俺がそういうキャラだと見抜いてやが―――」


…………ザッ


原谷「る……?」ピクッ

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 19:54:08.66 ID:arcgmXTAO



    ザッ、ザッ、ザッ、ザッ ザッ ザッ…………


打ち止め「っっ! ね、ねぇ……警備員っぽい人達が沢山こっちに来るんだけどってミサカはミサカは報告してみる」

猟犬「「「………」」」ザッザッ

原谷「……え、えと……遂にモツナベさん逮捕の瞬間かしら?」


…………ザリッ


猟犬「「「………」」」

打ち止め「な、何だか不気味かも……ってミサカはミサカはナベアツお兄ちゃん(違)の後ろに隠れてみるんだけど……」ササッ

原谷「あ、あの……あなた達、良く見たら……」

猟犬「「「………」」」


原谷「―――近くで良く見たら全然警備員やないやないかぁぁあああああッッ!!!!」ズビシッ



33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 19:56:23.72 ID:arcgmXTAO
猟犬「………」

打ち止め「………」

原谷「………」

打ち止め「……えっ?」

原谷(俺が……スベった……!?)

猟犬「……、……」ボソボソ

猟犬「………っ」コクリ

原谷(審議中……)ヒヤヒヤ

猟犬「………」ジャカッ


…………パンッッ


34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 19:58:48.08 ID:arcgmXTAO
原谷「………」ズキッ


…………ボタボタッ、ボタッ


原谷「―――……は?」ドクドク…

猟犬「「「………」」」


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


原谷「……え!? なっ……ウソっ!? えぇっ!!? う、撃たれ……痛てっ、ちょっ、な……ええぇぇぇえええええっっ!!?」

打ち止め「な、何て過激なツッコミなの!? ってミサカはミサカはジェネレーションギャップに翻弄されてみるーっ!!」ワタワタ

原谷「ヤバいよヤバいよ血ヤバいよマジでシャレになっとらんよぉぉぉ!! 痛い痛いメチャクチャ脚痛いってぇぇええええええ!!!」ジタバタ

猟犬「……回収スルゾ」ボソッ

猟犬「言われずとも把握してい―――」ザッ


    「なぁぁぁぁにいつまでもモタクサやってんだ第弐班の馬鹿共はぁ? 俺がいねぇと幼女一人手に負えねぇ程無能ってわけじゃねーだろーがよー」


35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:01:51.23 ID:arcgmXTAO
猟犬「ッッ!?」ビクッ

打ち止め「え、ぇ……?」タジ…


木原「……だがまぁ、此処まで足ィ運んじまったらもう良いわ……俺がやりゃあまず間違いはねぇんだしなー」ザッザッ



原谷「ち……ちっっきしょォォォおおおおおおおお辞めてやる!! 覚えてろかまちーッ!!! こんな事になるならギャグキャラなんてもう辞めてやるからなぁぁあああああッッ!!!!」

木原「さぁーオジサンと一緒に行こうぜ最終信号……テメェを捕らえりゃ勝ちも同然よ」グイッ

打ち止め「わっ、わっ……オジサン誰っ!? やめてよやめてってミサカはミサカは……一〇〇〇万ボルトーッッ!!!」ビリリ…ッ


    バチバチバチバチバチイィィッッ!!!!


木原「あー無駄無駄」ケロッ

打ち止め「ウソ!?」


36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:03:19.82 ID:arcgmXTAO
木原「こちとらテメェより遥かに強力な番外個体を手懐けてんだ……絶縁対策はバッチリでなァ……!?」ニヤリ

打ち止め「うぅ……ってミサカはミサカは観念してみる……」

原谷「ぐっ……! やめろ……やめろよあんた達っ!!」

木原「……あぁん?」ギロッ

原谷「あんた達の事情は知らないけど……! それでも立派な大人が幼女なんかに手ェ出してんじゃね―――え゛ごッ!!?」ミシ…ッ


    ド カ ッ ッ ! ! !


打ち止め「ぁ……っ!」

木原「俺ァ生意気なガキが大っ嫌いでなァ……? モブキャラ風情が木原クンのやる事に口出ししてんじゃねーぞ」グリッ

原谷「ッが……!? や、やめ……っっ!!」ビクッ!

木原「そーらぁ、撃たれた箇所を踏みにじられる気分はどうだよ少年、ん?」グリグリ

原谷「ぎあっ!? うッッ……あァァァあああああああああああっっっ!!!」

木原「ひゃっハッハッハァ!! 良い経験だなァッ!!? ボーイズビーアンビシャァァァッッス!!!」

打ち止め「や、やめて……! ヒドい事しないでってミサカはミサカはお願いしてみる!!」


37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:04:58.71 ID:arcgmXTAO
原谷「う、うぐぅ……っっ!!!」ズキズキ
(ちくしょう……ちくしょう……っ!!)

木原「さーて娯楽は終わりだ、この野郎二人は煮るなり茹でるなりテメェらで好きにしろ……強いて言えばできるだけ派手に、な」ザッ

猟犬「ハッ」

木原「そしてテメェはこっちに乗れ、楽しい楽しいアトラクションがお待ちかねだぜぇ?」

打ち止め「や、やだもん! アトラクションは魅力的だけど知らないオジサンに着いてっちゃダメって躾られてるんだから!! ってミサカはミサカは細やかな抵抗をしてみたりーっ!!」ジタバタ

原谷「幼女……ちゃん……っ」ハァ…ハァ
(ダメだ……俺みたいな低能力者じゃあ……―――)

横須賀「」

原谷「……っ」

横須賀「」

原谷「……はは、モツナベさん……何やってんすか、あんた」

横須賀「」


38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:06:03.20 ID:arcgmXTAO
原谷「俺……知ってんですよ? あんたのチームの内情を……舎弟に逃げられたんですよね、あの最凶の風紀委員に粛正されちゃって」

横須賀「」

原谷「だからあんたは毎日俺みたいな暇人を捕まえて、さらに暇してそうな削板さんに決闘申し込んで……それに勝てば彼らがまた戻って来てくれんじゃないかって……本気で思ってんでしょ?」

横須賀「」

原谷「馬鹿だろあんた、何がなんでも馬鹿すぎるよ……ちっぽけなLv0がLv5の怪物に勝てるハズないじゃないか……あんたの舎弟が抜けた本当の理由、分かってないだろ……!?」

横須賀「」

原谷「ただあいつらは……あんたの闘って負ける姿をこれ以上見たくないんだよ……それだけモツナベ……いや、今まで『内臓潰し』の横須賀さんの背中を見てきたから……大好きだったから……!」

横須賀「」

原谷「だから……―――立てよ……っ」ギリッ


打ち止め「……助、けて……」ウルウル



39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:08:43.14 ID:arcgmXTAO
原谷「立てよヒーロー……っ! 立って闘え!!! あんたは元スキルアウトの……路地裏のボスにまで上り詰めた男だろうがッッ!!?」

横須賀「」

原谷「俺達は知ってる! あんたは強い、本当はすっごく強いんだ!! あんたの本当の実力は、あの駒場利徳にすら引けを取らないって事を……! その『内臓潰し』の通り名は伊達じゃないって事をッッ!!!」

木原(何だぁ? やけに騒がしいな……)イラッ

原谷「だったらそれを今此処で証明してやれよ!! 小細工なしの、持て余したその腕力で……っ! ただそれだけで……たった一人の女の子を救い出してみろ!!!」


横須賀「」ピクッ


原谷「俺には力が無い、でもあんたは……スキルアウトを結成するだけのソレを持ってんだろ!!? チャンスだろうが……今やらないでどうすんだよ!!!」

横須賀「………ッ」ググ…

猟犬「な……!?」

原谷「そうだ、立て……立てぇぇぇえええええええええええええッッ!!!!」


40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/22(火) 20:10:08.59 ID:/KyX0tIJo
こんなにモブがカッコよく扱われるSSがいまだかつてあっただろうか

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:11:31.19 ID:arcgmXTAO
横須賀「」グッタリ

原谷「………」

猟犬「………」

横須賀「」

原谷「お……」


原谷「終わったぁぁぁあああああああああああああああっっっ!!?」ガビーン


木原「ったく、何がしてぇんだか……とっとと始末しやが―――」


    「……やっと見つけた」


猟犬「……っ?」ピクッ


    「確か嗅覚センサー……って言ってたかしら? 最初は疑ってたケド、まさかこんなに小さい機械で本当に足跡を辿れるなんてね」


打ち止め「あ……」

木原(嗅覚センサーだと……?)


…………ザリッ


固法「捜したわよ打ち止めちゃん……さ、皆の所まで帰りましょ」

打ち止め「お……お姉ちゃんっ!!」パアァァ…!


42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:13:43.49 ID:arcgmXTAO
固法「まったく、何処で遊んでたの? 後であの馬鹿二人と一緒にお説教―――……む?」ピクッ


原谷(ジ、風紀委員……ッ!?)

横須賀「」


固法「……っ」チラッ


猟犬「………」

木原「コラ……どういう事だネェちゃん、何でテメェみてぇのが嗅覚センサーを所持してやがる」

固法「……打ち止めァ、アナタって子は……」

打ち止め「ゴメンナサイ……」ショボン

固法「仕方ない……か」フゥ

原谷「……ッッ!?」ゾワッ


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


固法「―――……今すぐその子の腕を放しなさい、私の眼が黒い内にね……ッ」ギラリ

原谷(……こ、このクールビューティ……ただ者ではない……っ!?)ゴクリ


43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:16:07.27 ID:arcgmXTAO
猟犬「……どうしますか?」

木原「どうする、って……そりゃお前」

猟犬「……ッ」ニヤリ


木原「―――……コ、ロ、ス、し、か ねぇーだろぉ……ッ!?」ニタァッ


打ち止め「や……っ!?」


44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:18:45.61 ID:arcgmXTAO
猟犬「……そう言う事だ、抹殺命令が下ってしまった」チキッ

原谷「ッ!?」
(ナイフ……!)

固法「……何、アナタ達」

猟犬「ドンパチするのは目立つんでな……悪いが、死んでもら―――」


    ゴギイィッッ!!!!


猟犬「……ウ?」ブラン…

固法「邪魔」スタスタ

猟犬「っっ!! な……ぁ!?」ズキッ

打ち止め「ひぃ……!?」ゾク…


猟犬「う……腕、が……っ!? 俺の腕があああァァァああああああああああああッッ!!?」


45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:20:20.49 ID:arcgmXTAO
原谷(ヘ、ヘシ折りやがったあああぁぁ!!?)

木原「……ホゥ」

猟犬「何やってんだマヌケ……ッッ! 女だからって油断してんじゃないよ!!」ジャカッ

猟犬「ヤメロ撃ツナ!! 味方ニ当タルっっ!!!」

木原「……こりゃすげぇモンを見たぜ、綺麗な体術だなァ……ネェちゃん、何モンだ?」

固法「ジャッジメントよ……第一七七支部所属、風紀委員長……固法美偉」


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


固法「今の私はちょ〜っと不機嫌だから……―――手加減できないかもしれないわ」ギュンッ


46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:21:39.23 ID:arcgmXTAO
猟犬「グ、ォォォおおおおおおおおお……ッッ!!」ズキズキ…
(ば、馬鹿な……何が……っ!?)

固法「ねぇオジ様、何度も言わせないで欲しいわね……小さい子の前で荒い真似をしたくはないの」

木原「そりゃ聞けねぇなァ……テメェさんに事情があるってェ事は、こっちにも事情があるって事なんだぜぇ……?」ニヤニヤ

固法「……あらそ、放す気が無いのなら……その腕、貰うわね」ザッ

猟犬「ッッ! 待てこのッ……クソアマがァァァああああああああああああッッ!!!!」ガバッ

打ち止め「お姉ちゃん!! 後―――!!!」


    キ ュ ガ ッ ッ ! ! !


猟犬「っあ……?」ガクンッ


固法「―――……邪魔だと言ったハズよ」


原谷(両膝を……け、蹴りでハズした―――!!?)

木原「ふひゃははははははッッ!! コイツぁスゲェや! テメェはセガールかっつーの!!!」ゲラゲラ


47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:23:14.14 ID:arcgmXTAO
猟犬「え……た、立てな―――」

固法「悪いけど……」ボソッ

猟犬「ヒ……!?」ゾク…

固法「悪いけど……―――全部 視、え、て いるわ」パシッ


…………ゴリュッッ、グギィッッ!!!


猟犬「」ドサッ

打ち止め「す……すごい……カッコイイっ!! ってミサカはミサカは興奮してみる!」ドキドキ

木原「流石は風紀委員長サマだ……なぁネェちゃん、まさか後ろにも眼ェ付いてんのか?」

固法「……話す事など何もないわ」

木原「オイオイそんな事言うなよなー……オジサンくれェの歳になるとな、若けぇネェちゃんとお話すんのがやけに楽しく感じちまうんだわ」ニヤニヤ


48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:25:14.63 ID:arcgmXTAO
固法「……ッ」キッ

木原「イイ眼だ……勿体ねぇよなァ、できれば俺が直々に手合わせしてやりてぇ所 な、ん、だ、が―――」スッ

原谷(風紀委員長……!? き、聞いた事があるぞ……ソイツが悪だと言えば善人ですら悪人になってしまう程の絶対権力を持つ、風紀委員(エリート)をまとめる 悪・即・斬 の風紀委員(スーパーエリート)!! それがこの―――)

木原「ところがギッチョン!!!」ジャカッ

打ち止め「ひぁっ……!?」

木原「それ以上は動かない方が良い……ガキの脳ミソ内側からブッ飛ばされたくねぇならな」ニヤリ

固法「………」ピタッ

木原「つってもなァーネェちゃん、コイツの頭ァ潰すのはこちらとしても非っ常〜っにマズいんだわ……でも逆を言うと脳ミソ以外は磨り潰しても全然構わないって事なんだぜー?」ゴリゴリ

打ち止め「痛っ、や、やだ……! お姉ちゃぁん……っ」グスッ

固法「打ち止めちゃん……」


49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:26:36.35 ID:arcgmXTAO
木原「何かテメェは銃弾すら余裕で避けられちまうような雰囲気がしやがるからな……此処は退かせてもらうとするか」

固法(目的はミサカネットか……ッ)

打ち止め「ヒック、ゴメンね……ミサカがドジだから……皆にも……またあの人にも迷惑かけちゃったよぉ……っ!!」

固法「………」

打ち止め「ゴメンなさい……ゴメンなさい……っ!」メソメソ

固法「大丈夫……アナタも将来風紀委員になるんでしょ? だったら……恐い時だって涙は見せるものじゃないわ」

打ち止め「……うん、うん……ってミサカは……ミサカはぁ……っ!」グシグシ

固法「安心しなさい、アナタはお姉さん達が絶対に助け出してあげるから……」

打ち止め「ホ……ホント? ってミサカはミサカは涙を拭って上目遣いで聞いてみる」クスン

固法「えぇ、約束する! だから……それまでは、きちんとお利口さんにして待ってるのよ?」ニコッ

打ち止め「……うん、約束っ! ってミサカはミサカは笑顔でお返事してみたり!!」ニコッ


50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:31:05.05 ID:arcgmXTAO



…………バタン


木原「健気だなぁ……悪いオジサンもあろうことか涙腺崩壊しかけちまったぜ……」グスッ

打ち止め「……ウソツキ、ってミサカはミサカは汚物を見る眼で罵ってみたり」

木原「でも残念だなークソガキ……死ぬんだよ、テメェの大好きなニィちゃんもネェちゃんも一匹残らず……な?」

打ち止め「………」

木原「んじゃあそうならないようにエンジェルさんにでもお願いしてみるかー……え〜っと何処行ったぁ? 可愛い可愛いエンジェルさ―――」ゴソゴソ

打ち止め「……負けないもん」ボソッ

木原「……あ?」ピタッ


打ち止め「正義のジャッジメントは絶対に負けないんだもん!! ってミサカはミサカは言ってみる!!!」


木原「oh……」

打ち止め「………」ムスッ

木原「くははっ、だったら最後に笑うのはテメェらか……それともクソッタレな悪党か……」ニタァッ


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


木原「―――……恒例のお薬タイムだ、夢ン中で出逢えた天使に尋ねてみろヨ」


51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:35:51.90 ID:arcgmXTAO






    ブロロロロロロロ…………


固法「………」

原谷「あぁ……」
(行ってしまわれた……)

固法「……さて」
(私の脚じゃ車両は追えない……それだったら―――)

猟犬「木原さんも酷いお人だ、こんな女の子を殺さなきゃならないなんてなぁ……」

原谷(どうすんだよ……いくら委員長が強いといっても彼女は丸腰、加えて敵は一〇人以上も……!)

猟犬「……まぁ、悪く思うなよ」

固法「……三下、ね」ボソッ

猟犬「ン……?」

固法「あら……分からないの? あの子がこの場を去った以上……」ザッ


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


固法「―――……私が大人しくしている理由が無くなったわけなんだけど……ッ!!?」ギュンッ

猟犬「……餓鬼ガ……ッ!!」


52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:37:16.35 ID:arcgmXTAO



…………ドクンッッ!!


固法「っっ……!」ビクン

猟犬「な……ッ!?」ゾワッ

固法(何……この、感覚……!?)

猟犬(まるでこの女を殺せば……)


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


猟犬(……同時に自分も死んでしまうような……っ!?)

固法(能力者……!? 今……私達は能力者による攻撃を受けて―――!!)


    「ち、な、み、に ♪ 能力名は『心理定規』っていうの」


固法「っっ!!」ハッ

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:39:43.57 ID:arcgmXTAO
心理定規「今のアナタ達は、心の距離……ゼロ」トコトコ


    ゴキボキベキパキグキッッ!!!!


心理定規「流石の私でも快楽殺人鬼の木原数多を相手にするのは分が悪―――……って、あらら……?」


猟犬「GYAAAAAAAAAAAAAAッッ!!!!」

猟犬「」

猟犬「い、痛ぃぃぃでででででででででっ!!!」


心理定規「あら〜……」


固法「……ふぅ」スッ

猟犬「ッッ!? 待て……! やめろ……や、やめ―――っっ!!?」


…………グシャッッ!!!


54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:41:42.11 ID:arcgmXTAO
固法「あー……死ぬかと思った♪」スッキリ

猟犬「〜〜〜〜〜〜〜ッッ」ビクンビクッ

心理定規「……おかしいわね、私の『心理定規』は例外なくアナタにも働き掛けているハズなんだけれど」

固法「大切な人の命が懸かってるってのに……自分の身がどうとかなんて言ってる場合じゃないでしょ?」

心理定規「ふふ……流石ね、でも……―――」チラッ

猟犬「ブクブクブク……!!」ガクガクッ

心理定規「最後のトドメの足刀……女の子ならアレはやめた方が良いかもね」

固法「ん?」

心理定規「天国から一気に地獄ってトコかしら……見えちゃうわよ? スカートの中身」

固法「それなら大丈夫」キュピーン

心理定規「……?」

固法「パンストだから恥ずかしくないもんっ♪」ニコッ

心理定規「流石ね……」


56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/03/22(火) 20:43:48.66 ID:arcgmXTAO
固法「……で、心理定規さん……で良いのかしら」

心理定規「えぇ」ニッコリ

固法「アナタは誰? 私を助けに来たって雰囲気じゃなさそうだけど」

心理定規「そうね、アナタ達には『スクール』の心理定規と言った方が分かりやすいかしら?」

固法「ッ!?」バッ
(『スクール』ですって……!?)

心理定規「……ふふ♪ 身構えなくて結構よ? 風紀委員長の固法さん……『スクール』とは言っても私は元構成員なの」

固法「……何が目的?」ギュンッ

心理定規「他人の為なら自分の命すら差し出す精神……純粋に素晴らしいわ、あの捻くれ者の第一位がアナタに着いて行く理由も何となく分かるかもしれないわね」

固法「……応えになってない」

心理定規「そんなアナタだからこそできる……―――いえ、そんなアナタにしかできない事がある」

固法「………」ゴクリ

心理定規「だから……落ち着いて聞いてくれる? 今から話す事は全て……」


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


心理定規「―――……そう、全て真実よ」


57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/03/22(火) 20:49:30.51 ID:arcgmXTAO
投下終わり

遂に再登場の心理カーチャン

後半空気の原谷矢文とヒーローになれなかったモツナベさん

それにしても先輩の視神経制御系能力が中二っぽくてイイ!!

59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/22(火) 20:53:47.82 ID:owFRQzqPo
乙乙

モツナベさんもっと根性出せよ
いや出してくださいよ

61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage]:2011/03/23(水) 02:20:04.35 ID:HuWGQoEUo

固法先輩KAKKEEEEEEEEEEEEEEEE

69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:06:14.28 ID:6kL7twXAO



垣根「おォォらあああああああああああッッ!!!!」ブオ!!


    ズゥゥガガガガガガガガ ガ ゴ ォ ッ ッ ! ! ! !


垣根「―――……ッチ」
(チョコマカと……ッ)


…………カツッッ


一方通行「ほォォ〜……ビルを縦に割る、か……どォやらその手羽先は飾りじゃねェみてェだなァ?」ザッ

垣根「ったりめーだボケ、俺の『未元物質』に見せ掛けの技なんてのは存在しねぇ……飾りは初春の下の部分だけにしとけ」

一方通行「ハハッ、ソイツは同感だ」


70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:07:25.77 ID:6kL7twXAO
垣根「それよりテメェは何だよ一方通行、さっきからヒョロヒョロと逃げ回るばっかでよー……テメェ実は一般人を巻き込みたいんじゃねぇの?」

一方通行「あン? 格下が要らねェ心配してンじゃねェっつの、オマエは引き続き俺を殺すのに神経を研ぎ澄ましてろ」

垣根「……ッ」イラッ

一方通行「さっき潰したビルにしたって気にする事ァねェ、ありゃ既に取り壊しが決まってたモンだしな……まァ、一週間ぐれェ予定が早まっちまったが問題ねェだろ」

垣根「……オイオイ、随分と適当だな」

一方通行「まァな、そのお陰で始末書の数が一向に減りやしねェ」

垣根「……聞いてねーっつーの」

一方通行「あーそォかい」

垣根「………」

一方通行「………」

垣根「……気持ち悪りぃ野郎だ、何考えてっかは知らねぇが……時間が惜しいのはお互い様だろ?」タンッ


…………バサアァァッッ!!!


垣根「楽しむのは程々にして……とっとと終いにしようぜェ、オイ!!」

一方通行「遅れンじゃねェぞ、着いて来い」クルッ


…………ダンッッ!!!!


71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:10:32.66 ID:6kL7twXAO



    ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ ! ! ! !


垣根「アレイスターのクソ野郎は複数のプランを同時平行で進めてやがる……それが仮に行き詰まったとしても、並列する別ラインを利用して修正・再構成するからタチが悪い」

一方通行「……それが今回の騒動と何か関係してンのか」

垣根「あぁ、何か……だなんてレベルじゃねぇな、これまでの出来事は全てコイツが絡んでいると言っても過言ではない」

一方通行「……ッ」

垣根「しかし……だ、流石のアイツもテメェがまさか風紀委員になっちまうってのは予想外だったらしいぜ?」

一方通行「あァ?」

垣根「はははっ、それだけテメェは正義って柄じゃねぇ! テメェは統括理事長公認のクズ野郎ってわけだよ一方通行!!」

一方通行「チィ……」


72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:12:46.87 ID:6kL7twXAO
垣根「……だが、な」バサ…ッ


    ド ウ ッ ッ ! ! ! !


一方通行「ッッ!!」
(離された……っ!!?)


垣根「―――……そのお陰でクソビーカーの隙に付け入る事ができた……テメェに感謝しねぇとなァ……ッ!?」ニィッ


一方通行「何だと……?」

垣根「『第一候補』に君臨するテメェが風紀委員になったり、勝手にスキルアウトをブッ潰してくれたモンだから大層なプランとやらもメチャクチャだ……だから『残骸』を回収して再シミュレートが必要なんだとよォ!!!」

一方通行「何だァウジムシ野郎……この期に及んで数字の順番がそンなに気に食わねェかァッ!!?」

垣根「そんなんじゃねぇよ、ただ俺は……アレイスターとの直接交渉権が欲しかっただけだっっ!!!」バサァッ!!


    バ オ オ ッ ッ ! ! !



73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:14:33.76 ID:6kL7twXAO
垣根「別に学園都市を潰すつもりはねぇ、この街は利用できる……っ!!」

一方通行「……成る程ねェ」
(やっと繋がったか……これ以上の崩壊を防ぐ為に『第三次製造計画』によって本命の核である俺を抹殺、そしてコイツは……―――)

垣根「だからそいつの中心に食い込み 手、中、に、収、め、て、や、る っつってんだよ!!!」


一方通行「……屁、だな」

垣根「るっっッせぇよ、いつでもヤツの計画を潰せる立場にいながら……その価値にも気付かずに風紀委員で女共とのほほんと暮らしちまってたテメェに言われたくはねぇな」

74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:17:47.89 ID:6kL7twXAO
垣根「なぁ一方通行……『第三次製造計画』が実行されちまってる今、『第一候補』から降ろされたテメェを殺した所で俺としてもナンセンスだ」


    ビュォォォオオオオオオオオオッッッ!!!!


垣根「―――……『残骸』は俺が有効活用してやっから、テメェはご退場しちゃくれねぇかなァ……!?」ニタァッ

一方通行「ハッ、好きにしろよ……『残骸』なンつーくだらねェモンは俺達の見えねェ場所で仲良く盗り合ってりゃイイ」

垣根「………」


一方通行「―――ただな、オマエは関係ねェアイツらを泣かせやがった……ッ!!」ギリッ


垣根「……そう、か」


…………バサアァァッッ!!!


垣根「ヤツの計画にどれ程の支障をきたそうが……俺とテメェは今日、此処で殺し合う運命らしいなぁッッ!!?」

75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:19:44.38 ID:6kL7twXAO
一方通行「殺し合う、だァ? 悪りィがオマエにそれだけの価値はねェよ、さっきから涼しい風ェパタパタ送るしか能がねェ団扇野郎にはな!!!」

垣根「……ッ」ニヤリ

一方通行「俺にキズ付けてェならせめて……―――こンぐらいはしろッてンだよォッッ!!!!」ヒュッ


    轟 ッ ッ ! ! ! !


垣根「オ……ッ!?」グラ…ッ
(空中姿勢が……!!)

一方通行「ぎゃははははははッッ!! そのままブザマに地へ墜ちやがれ、アヒル野郎が―――!!!」


    「涼しい……か、ははっ……分かってねぇな、テメェ」


一方通行「……あ?」


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


垣根「―――……逆算 終、わ、る、ぞ」ニィッ

一方通行「ッッ!!!」ハッ


    ズ ド ブ ッ ッ ッ ! ! ! 


76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:23:13.61 ID:6kL7twXAO
一方通行「グ……ぼっ!!?」メキメキ…ッ!
(翼……が―――!?)

垣根「はははははははははッッ!! そォォら吹っ飛びやがれ一方通行ァァァアアアアアア!!!!」ブンッ!


    ド ガ ッ ッ シャァァアアアアアアアッッ!!!!


一方通行「ごぱッッ……!! ァ……ッ!!?」ゲフッ

垣根「お〜っとォ……一棟、二棟……結構突き抜けたな、やり過ぎちまったか?」シュタッ

一方通行(今、あの翼ァ……俺の『反射』を貫きやがった……!?)

垣根「冥土の土産に教えといてやる……幾万にも及ぶ『未元物質』、ただ翼を羽ばたかせ巻き起こす烈風などは……攻撃手段の序の口に過ぎねェんだよ」スッ


    ふぁさ…………っっ


一方通行(翼を……開いた……?)

垣根「どうした寝坊助、いつまで寝てやがる……さっさと起きねぇと……―――」

一方通行「クソッッタレが……っ!」ググ…


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


垣根「―――……灼 け 死 ん じ ま う ぞ ォ ?」ニタァッ


77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:24:54.43 ID:6kL7twXAO



…………ビガアァッッ!!!!


一方通行(……こ……ッ)


    ジュウウウゥゥゥゥ…………ッッ!!


一方通行(……この光は―――!!?)ダンッ!

垣根「オイオイ何処へ跳ぶ気だよ……ま、逃げるにしても……だ」ヒュッ


…………ド ス ッ ッ ! ! !


垣根「この翼の前には……―――ちィ〜っとばかし速度が足りないんじゃねぇのか?」ニィッ

一方通行「っが……ッ!!?」ミシッ…!
(また、か……ッ!! 今の光線と、烈風の意味は―――ッ!!?)


78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:27:11.70 ID:6kL7twXAO
垣根「一方通行、テメェは全てを『反射』するって言ってるが……ソイツは正確じゃないな」グンッ!

一方通行「ッ!」グラ…ッ
(このまま……叩き伏せる気か……ッ!?)


…………ッバゴォアァァッッ!!!!


垣根「―――音を反射すれば何も聴こえない、光を反射すれば何も見る事ができない……テメェは無意識の内に有害と無害のフィルタを組み上げ、必要のないモノだけを選んで『反射』してる」


    ガラガラガラガラ…………ッッ!!


一方通行「……あー痛てェ」ケホッ

垣根「『未元物質』の影響を受けた烈風によって毛髪一本でも振れる様ならば、ソイツがテメェの反射してねぇベクトルっつー話になる……ついさっきテメェが涼しいと感じたのもそういう事だ」

一方通行(この世に存在しない素粒子……ソイツが既存の物理法則を無視しちまうってェなら、翼を透過した太陽光が殺人光線に変わっちまうのも不思議じゃねェってワケか)ムクッ

垣根「……どうだ、ムカつく程に非常識だろう? ―――……これが『未元物質』」


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


垣根「異物の混ざった新世界……此処はテメェの知る場所じゃねェんだよ」ニィッ


79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:30:17.70 ID:6kL7twXAO
一方通行「ハッ、メルヘンの世界へよォこそ……ってかァ?」ヌギヌギ


    バサ…………ッッ


一方通行「オーケー、クソと一緒に埋めてやる……ッ」

垣根「ヒュ〜ッ♪ 一体誰が予想したよ……タンクトップ姿の一方通行」

一方通行「……べッッ!」


…………ビチャッッ!!


一方通行「チィ……」ヒリヒリ
(舌切ったな……口ン中血の味しかしねェ)

80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:32:54.24 ID:6kL7twXAO
垣根「いや〜……しっかし良い身体してやがるなぁ、脱いだワイシャツに何か秘密でもあんのか? このガリマッチョ」ニヤニヤ

一方通行「気分の問題だっつーの、それに制服ってなァそォ何着も替えがねェだろ……これ以上ボロボロにして黄泉川に殴られンのは勘弁だしな」

垣根「はッ、こりゃまた随分と余裕だな……テメェのインチキ臭せぇ絶対防御とやらも、既にこの翼には通用しねぇぞ」

一方通行「あァ、俺が仮に『反射』のフィルタを組み立て直した所でオマエはソイツを簡単に見破るだろォなァ……そンなくだらねェ攻防を続けるだけ俺が不利、だったら話は簡単だ……俺自身が『反射』をやめちまえばイイ」

垣根「……は?」

一方通行「悪りィな、せっかく解析して貰った所なンだがコイツでチャラだ……オラ、チャンスだぜ未元物質、今の俺はタンスの角に小指ぶつけて悶絶するレベルの三下っぷりだ」

垣根「バーカ、易々と信じられるかよ……こういう世界で生きてっとな、他人の言う事はまず疑って掛かるのが常識ってモンだ」

一方通行「だったら試してみるかよ、ァ?」ギョロッ

垣根「何だ……試して欲しいのか?」ニィッ


81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:34:25.08 ID:6kL7twXAO
一方通行「………」

垣根「………」

一方通行「チッ、そもそもよォ……『反射』っつー保険があると、どォ〜しても回避がサボり気味になっちまうンだよなァ……眼鏡先輩に『反射』すンなって言われてンのにシカトした結果がコレだ」

垣根「……っ」ピクッ

一方通行「いやまァ、流石にあの人もこォなる事を想定して言ってたワケじゃねェンだろォけどよォー……」ポリポリ

垣根「……気に入らねェな」

一方通行「あァ……?」

垣根「テメェのその言い方だと……まるでさっきまで俺の攻撃を わ、ざ、と 食らっていたように聞こえる」

一方通行「あァ……そォォォいう事だって言ってンだぜェ、垣根帝督ゥ……ッ!?」ニヤリ

垣根「……ムカついた」

一方通行「クソッタレが……『反射』を殺したぐらいで『一方通行』まで攻略した気になってンじゃねェぞ、オマエは木原との闘いで一体何を見てやがった?」

82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/02(土) 23:36:15.76 ID:6kL7twXAO
一方通行「……そもそもよォ、どォして俺とオマエが一位と二位に分けられてンのか……知ってるか?」クスクス

垣根「っ、何ィ……?」


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


一方通行「ただその間に……―――絶対的な『壁』が あ、る、か、ら だ……ッ!!」グイッ


…………ブァサアァァッ!!!


垣根「う……ッ!?」ボフッ
(野郎……投げたシャツにベクトル操作を―――!!?)


一方通行「てェェェェェェェいとくゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!」ボッ!!


    ッ ッ ド ゴ ォ ! ! !


垣根「ぐ、っあ……ッッ!!?」ゴキゴキメキ…ッ!

一方通行「演出ゴクロー……―――華々しく散らせてやっから覚悟しろ……ッ!!」グリッ


    ベ ク ト ル 変 換 ! ! ! !


垣根(ッ! しまっ……―――!?)


    ド ン ッ ッ ガラガッシャァァァァァァン!!!!


一方通行「―――……ッラァァァァァァァウンド・ツウゥ〜ッ♪」ニタァッ


83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/02(土) 23:40:46.43 ID:mHFPF30J0
ファイッ!!

84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/04/02(土) 23:41:55.88 ID:6kL7twXAO
投下終わり
タンク一通さんは前々スレでイラスト書いて戴いたのを参考にしました
最後の技は螺旋丸食らったみたいにグルグル吹っ飛んで行くていとくんをご想像ください



関係ないけど原谷矢文って超電磁砲で削板のコスプレしてた眼鏡で良いの?

85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/04/02(土) 23:55:26.61 ID:qKd35pQAO
やっぱり喧嘩は裸だろと独歩ちゃんも言ってた!

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/04/04(月) 21:10:06.20 ID:NWmxHyP+0
この場面は効果音とかに力を入れすぎてあまり動きが伝わらなかった

90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/07(木) 19:57:08.30 ID:hV7xOJcAO



    ガラガラガラガラ…………ッッ!!


垣根「くっそー……今のはやべぇ効いた、今日一番効いたわ……もしかしたら死ぬかもしれん」ケホケホ

一方通行「……ウソつけ、瓦礫のベッドでくつろいでねェでとっとと出て来いよ」チョイチョイ

垣根「あ、バレた?」

一方通行「思えば最初の一発、そンで今の一発……」

垣根「どっこらせ……っと」ムクッ

一方通行「三半規管ぐらいは潰してやろォかと思ったンだが、やっぱりベクトル操作が上手くいかねェ……オマエの体内にも『未元物質』が循環してやがンだな」

垣根「そういう事だ、つまりテメェのベクトル操作でも俺だけは簡単に壊す事ぁできね、え……―――っえ?」ピタッ

一方通行「……あン?」

垣根「あ……? っ……はは、すげぇぜ……見ろよオイ、確か腹に拳をネジ込まれたハズなのに……」


…………ボタボタッ、ボタッ


垣根「―――……鼻血、だぜ」ドクドク…

一方通行「……鼻血だな」


91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/07(木) 19:59:13.01 ID:hV7xOJcAO
垣根「あー良かった、健康的な赤黒い血液でよ……」グシグシ
(にしても自分の血ィ見るなんて何年ぶりだ……?)

一方通行「ンだァ? オマエまさか血ィ見たらテンション上がっちまうよォな三下設定なのかよ」

垣根「違げーよヴァーカ、ただ『未元物質』っつー意味不明なチカラ使ってっと、血が緑色とかになってんじゃねーかと心配でな……」

一方通行「……オマエ、自分の能力なのに分かってねェのか」

垣根「まぁな、何せこの世には存在しない新物質だ……俺自身も全てを掌握仕切れているたぁ思っちゃいねぇよ」


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


垣根「―――……だが、もし、仮に……その全てを『知る』事ができたとしたら?」

一方通行「……何が言いてェ」

垣根「そうだな、例えば……―――『絶対能力進化実験』とか」

一方通行「ッ」ピクッ


92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/07(木) 20:01:28.18 ID:hV7xOJcAO
垣根「知ってるよなぁ一方通行……ソイツが『樹形図の設計者』に俺達Lv5のステータスを入力する事で、被験者を選抜したってのは」

一方通行「あァ……未踏のLv6への到達が可能だったのは唯一、第一位の俺だけだった……ってェアレだろ?」

垣根「そう、確かにそうなんだが少し違うんだよなァ……ソコには例外がいたんだよ、あの『樹形図の設計者』でも演算仕切れなかった 二、人、の 超能力者がな」

一方通行「二人ィ……? ……ハッ」

垣根「納得いかねぇな……この世に存在しないチカラだの、説明できないチカラだのを一体どうやってコンピュータに入力するってんだ?」

一方通行「今更どォォォでもイイだろ、お互いにそンな終わった泣き言はな」

垣根「泣き言か……まぁ、どう捉えようがテメェの勝手だ……が」

一方通行「が?」

93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/07(木) 20:03:50.41 ID:hV7xOJcAO
垣根「そういった可能性もあったかもしれないって話だよ……『残骸』を組み直しても答えが返ってくるとは思えねぇし、別に俺はそこまでチカラを望んじゃいない……誰かさんと違ってな」

一方通行「そォかい、まァ……今思えば我ながら糞みてェな実験にマジメに取り組ンでやがったなァ〜って感心するわ」ポリポリ

垣根「ん?」

一方通行「俺を取り巻く環境を変える方法なンて、他に幾らでもあったのに……よ?」

垣根「……変わった、ねェ」フンッ

一方通行「垣根、オマエはソイツに逸早く気付いてたンじゃねェかって……だから風紀委員になったンじゃねェかって、俺は勝手にそォ思ってた」
(だから一目置いてた、オマエとは友達になれンじゃねェかって……柄にもなく本気で思ってた)

垣根「………」

一方通行「―――……だが違った、オマエはただの三下だ」

垣根「……ククッ」クスクス

一方通行「今のオマエにその腕章を付ける資格は……ねェッ」

94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/07(木) 20:06:40.43 ID:hV7xOJcAO
垣根「あぁ? 傲りが過ぎるぜ一方通行、そうやって調子ブッこいてっから何処ぞのLv0にまでノされちまうんだよ……テメェはな」

一方通行「……ッ」

垣根「そのチョーカー型電極にしたってそうだ……まさか気付いてないとでも思ったか? テメェは何も変わっちゃいねェ、ソイツもどうせテメェの傲慢さが招いた結果じゃねぇのか」

一方通行「……馬鹿野郎が」

垣根「俺はなぁ……それを や、め、ろ と言ってんだぜェ? 目の前にいるクソ野郎をいつまでも見下してんじゃねぇ、テメェだけが特別だと思ってんじゃねぇ」スッ


…………バサアァァッッ!!!


垣根「―――俺を殺せなければアイツらが代わりに死ぬと思え……テメェが今闘ってんのはそういう『悪』だとなぁッ……!」

一方通行「……チッ」

垣根「此処まで言っても分からねぇなら……今度は直接テメェの身体に刻んでやる」

一方通行「……確かに、この世界にゃオマエの操る『未元物質』なンてモノは存在しねェ……が、オマエの殺人兵器にわざわざ当たりに行った事で把握できた事も幾つかある」ザッ


95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/07(木) 20:09:13.56 ID:hV7xOJcAO



    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


一方通行「まず一つ……さっきの話からして『未元物質』は完璧じゃねェ」

垣根「……ほぅ」

一方通行「仮にソイツがオマエの思い通りに創造できるモノだとしたら……俺みてェな野郎は瞬殺できるだろォし、今日みたいにまどろっこしい真似をする理由がまず見当たらねェ」ザッザッ

垣根「まぁ……極論、あの窓もドアも無いビルをブッ潰せる程の『未元物質』を生成すれば良いって話だからな」

一方通行「だが垣根帝督はそォしない……いや違うな、それができない……つまり、だ」ガシッ

垣根「……ッ?」
(倒れた風力発電機のプロペラを……―――)


    ゴキガキッ…………ブチブチブヂィィッ!!!!


一方通行「―――『未元物質』はこの世界とは異なった常識の存在する『新世界』の産物だと考え、オマエはソイツを引き摺り出せる唯一の仲介人に過ぎねェ……ってトコか」ガシャッ

垣根「……何だそりゃ、ブーメランで遊んでやる程暇じゃねーぞ」


一方通行「土下座しろ」



96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/07(木) 20:11:47.23 ID:hV7xOJcAO
垣根「……あぁ?」ヒクッ

一方通行「聴こえなかったか? 土下座だよ、ジャパニーズ DO☆GE☆ZA」

垣根「……上等だ、テメェは殺す」

一方通行「オマエの一〇数メートルある六枚の翼と俺の拳じゃリーチが余りにも違いすぎンでな……だから全てたたっ斬って地にひれ伏し、涙を流してアイツらに許しを乞えろ……アイツらの事だ、それぐらいすりゃ許してくれ―――」


    ィィィィイイイイイイイイ…………!!


垣根「……ん?」ピクッ

一方通行「……チッ、何かうるさくねェか?」

垣根「っ、はは……上だ上、見上げろよ一方通行」

一方通行「上だァ……?」ギョロッ

垣根「この耳をつんざく回転(ローター)音……間違いねぇ」


    『 「 第 一 候 補 」 ノ 抹 殺 』


垣根「―――……『六枚羽』だ」



97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/07(木) 20:13:19.99 ID:hV7xOJcAO



    ヂュィ゛ィ゛ィ゛イイイイイイイイイイッッ!!!!


六枚羽『「第二候補」ノ排除……ッ』

一方通行「………」

垣根「………」


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・

六枚羽『「第一候補」ノ抹殺!!』

六枚羽『 「第二候補」ノ排除ッ!!!』


六枚羽『「第一候補」ノ抹殺!!!!』


六枚羽『「第二候補」ノ排除ッ!!!!!』


一方通行「ヘリ?」

垣根「だからヘリじゃねぇって……いやヘリだけどHsAFH-11、コードネームは『六枚羽』ってんだ……学園都市の防衛機能だよ、風紀委員の癖に知らねぇの?」


98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/07(木) 20:15:52.15 ID:hV7xOJcAO
六枚羽『「第一候補」ノ抹殺!!! 「第二候補」ノ排除ッ!!!!』

一方通行「オイ、バグってンのかコイツ……何か言ってる―――」

六枚羽『「第一候補」ノ抹殺ッ!!!!』

垣根「知らねーよムカつくな……テメェまさか何でも俺に聞きゃ分かると思ってんだろ」
(ハックかましてんのは木原か、それともアレイスターか……)


六枚羽『―――……「第二候補」ノ排除ッッ!!!!!』


垣根(笑えるな……こんなオモチャで俺達を殺せると本気で思ってやがるのか?)

一方通行「チッ、確かにコイツはムカつきやがる……お陰様で嫌なモン思い出した」

垣根「あん?」

一方通行「俺ン中のトラウマの一つだよ、ガキの時代にこンな風に完全武装の大部隊に包囲されちまった事があってだなァ」

99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/07(木) 20:16:33.51 ID:hV7xOJcAO
垣根「へー……そうか、それなら良い事を教えてやろうか?」

一方通行「あァ……?」

垣根「今、俺達の頭上をうるさく飛び回っている三機の『六枚羽』だが……」クイッ


六枚羽『「第一候補」ノ抹殺!!! 「第二候補」ノ排除ッ!!!!』


垣根「―――コイツらはな、全て特殊AIによる無人攻撃兵器だ」ニィッ

一方通行「無人、ねェ……」

垣根「トラウマ、克服しとくかい?」ニッ

一方通行「……ドウモアリガトウ」ニタァッ

垣根「イエ、ドウイタシマシテ」


100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/07(木) 20:18:19.50 ID:hV7xOJcAO
六枚羽『「第一候補」ノ抹殺ヲ開始!!! 』ガショッ!

垣根「来るぞ」

一方通行「チッ」ザッ


…………ダンッッ!!!!


六枚羽『「第二候補」ノ排―――!!!!』

一方通行「ゴミクズが……俺のカンに障ってンじゃねェよ」ヒュッ


…………ズ バ グ ッ ッ ! ! ! !



101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/07(木) 20:18:59.69 ID:hV7xOJcAO
一方通行「……よっ、とォ」シュタッ

垣根「おーおー……この野郎、マジで一刀両断しやがったよ……いや、プロペラの場合三刀両断……?」

一方通行「あン? 何か言ったか」

垣根「テメェ、分かってねぇだろコイツのコスト……」


六枚羽『「第ピー候補」ノザザー抹ッ殺―――!!!』ヒュルヒュル…


垣根「一機辺り二五〇億円」

一方通行「ハッ、そンな事か」

六枚羽『ピーガガ……一候補」失敗―――「第二候ガガ、ガガガガガガ―――!!!!』カッッ!!


    ド ッ ッ ゴオァァァアアアアアアアアアッッッ!!!!!


一方通行「―――……風紀委員の経費にツケとけ」

102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/04/07(木) 20:23:42.63 ID:hV7xOJcAO
投下終わり

うーむ、動きが伝わらない……?
つまりどういう事だってばよ?

103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/04/07(木) 20:28:32.11 ID:G96KHuX7o
六枚羽は犠牲になったのだ…

104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/07(木) 21:11:49.70 ID:s0ckcN2I0
地の文なしで詳しい戦闘描写をするのは無理があるかと

105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2011/04/07(木) 22:38:55.00 ID:hYjgw9oB0
そりゃ擬音だけで描写を想像しろってのは無理だろ

110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:30:04.76 ID:uLKPAU2AO



佐天「う……初春こっちこっちっ! 大丈夫なの!?」ワタワタ

初春「佐天さん……?」

佐天「うっわぁ……吐瀉物まみれで汚ったねぇ」フキフキ
(さっきのお姉さんといい、今日はゲロ漫画日和だなぁ……)

初春「佐天さんこそ何やってんです……避難してくださいって言いましたよね、私」

佐天「う、うん……ゴメンね? だからそんな恐い顔しないで早く逃げようよっ! だだだだってヤバイよあの二人……ぜ、絶対人間じゃないって!!」

初春「逃げる気がまだあるなら逃げてください、私は風紀委員としての役割を果たします」プイッ

佐天「えっぇ……う、初春……いや、初春さん?」


111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:32:01.97 ID:uLKPAU2AO
初春(こんな騒動を早く終わらせるには、力を持ったLv5の協力が必要不可欠なんです……っ)

佐天(モ、モヤシジュースあげたら……機嫌直してくれるか、な?)オドオド

初春「だから……頑張って」ボソッ


    「す ご い パ ー ン チ」


初春「頑張ってください……ナンバーセブンっ!!」


    ドゴオオオォォッッ!!!!


麦野「はいハズレーっ」ベーッ

削板「すごいパンチ!! すっごいパンチ!!! すごいすごいすごい……!!!!」ブンブン


    ドゴッッ!! ガゴッッ!!! ズ ド ン ッ ッ ! ! ! !


麦野「無駄無駄、トロくさい時間差攻撃を現地点に撃っても当たるワケないっつーの」トコトコ


112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:33:37.20 ID:uLKPAU2AO
削板「すごい肘打ち!! すごい裏拳ッ!!! すごい正拳ッッ!!!!」

麦野(にしても、さっきから真顔ですごいすごい叫んでるコイツより……)テクテク


削板「すごいモーニングショット! すごいアルツハイマー! !すごい大日本帝国憲法!!! すごいビーフストロガノフ!!!!」


麦野(どうして一緒になって闘ってる私の方がこんな恥ずかしい思いをしなきゃいけないんだよぉっ……////)カアァァ…

削板「す……ご……いぃ……っっ!!」ググ…


…………ドンッッ!!!!


麦野「っ!」
(跳ん……―――)


削板「イナズマキイイイイイイィィィッック!!!!」ブオ!!


    ガ ゴ オ オ ォ ッ ッ ! ! ! !



113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:36:48.75 ID:uLKPAU2AO
削板「―――……むぅ」
(全っっっ然当たらん!!)


    ガラガラガラガラ…………ッッ!!


削板「やっぱ腐り果てた根性無しでもLv5……簡単にゃやらせちゃくれねぇか」スック


…………パチンッ


削板「っっ!!」ハッ


    「そりゃそうさ、だってアンタ……どうせ人間殺した事ないんでしょ?」パチン


削板(こ、コイツ……ッ!?)

麦野「幾ら撃っても当たんねーからってシビレを切らして突っ込んで来ちまうし、オマケにアスファルト砕いて自ら視界を悪くしちゃうとかあり得ねーだろって話」パチンパチッ


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


麦野「―――……悪いケド、そんな童貞クサいテクじゃ……麦のんは満足させらんないにゃん♪」パチン…ッ

削板(この状況で爪を切ってやがる……し、しかも女の子特有のぺたんこ座りでっ!!)

114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:37:52.27 ID:uLKPAU2AO
麦野「あ〜ぁ、退屈ダナー……」フーッ

削板「……ッ」ゴクリ

麦野「……で、もう良いかな? 突っ込んで来たって事は死ぬ準備オッケーと解釈しちゃっても」ニヤリ

削板「な……なら、一つだけ……良いか?」

麦野「何?」


削板「爪切り貸してくれ」


麦野「」


115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:39:57.39 ID:uLKPAU2AO



…………パチッ、パチンパチッ


削板「いや〜助かった助かった、結構伸びてたのに今朝切るの忘れちゃっててだな」ナハハ

麦野「ふ、ふ〜ん……」ヒクッ
(流石は意外性ナンバーワン……ッ)

削板「爪割って怪我でもしたら大変だもんなっ」パチッパチッ

麦野「うーん……」

削板「どした?」

麦野「何か変じゃない?」

削板「そうかな」パチッパチッ

116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:40:53.07 ID:uLKPAU2AO
麦野「いや絶対変でしょ、敵同士が向かい合いながら座って爪切ってる光景って……加えて此処、道路だし」

削板「あぁ……何か俺達夫婦みたいだな!」ニカッ

麦野「なっ!?」ドキッ

削板「ん、どうした?」

麦野「べっべべべべ別に何でもないっつの……ほらっ、ははは早く切りなよっ」プイッ
(ふ、夫婦って……!)

削板「応」パチンパチッ

麦野「うぅ……っ」ドキドキ
(な、何だよ畜生……調子狂う……っ)

削板「なぁ」

麦野「な、何っ!?」ビクッ

117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:43:09.04 ID:uLKPAU2AO
削板「……お前さんだって、こんな事する為に学園都市に入ったわけじゃねーんだろ?」シャカシャカシャカ…

麦野「ぇ……?」


削板「―――……泣いちまうぞ、親御さん」


麦野「……ッッ!! テ、メ……ッ!」ギリッ

削板「おっ?」

麦野「他人がっ……他人の癖に……ッ!!」ビキビキッ

削板「お、おいっ……!?」アセアセ

麦野「何ンンにも知らねぇクソ野郎の分際でッ!! 知った口利いてんじゃ……ねえええええぇッッ!!!」ヴンッ

削板「うおおおおおおおいっ!!? ちょっ、待て!! 今は一時休戦―――!!!」


    ズバァァァアアアアアアアアアアッッッ!!!!



118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:45:20.62 ID:uLKPAU2AO
麦野「死ィねえええええええええええええええええッッッ!!!!」ヴヴヴンッ


    ズバッッ!! ドバッッ!!! ズバアァッッ!!!!


削板「く……ッ!!」
(これ以上は避けらんねぇ……―――ぞッッ!!)ヒュッ


    ズッッバァァァアアアギィィイイイイイッッ!!!!


麦野「ちッッ!!」
(まただ……また拳で弾かれた……ッ!)

削板「くっそ……やめろって!! お前さっきまであんなに大人しかったじゃねぇかっっ!!!」

麦野「うるさい、うるさいッッ……!!」


削板「根性……いや、我慢が足りねぇぞ!!


麦野「うるッッッさいんだよおおッ!!! ヅカヅカと私の中に土足で入り込みやがって……!!」ヴンッ

119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:47:30.17 ID:uLKPAU2AO
削板(っ、コイツ……)

麦野「殺してやるッ……ブッッッッ殺してや―――!!!」


…………カツッッ


削板「―――……だったら仕方がねぇ」

麦野「……っ!?」ビクッ
(下っ……潜り込まれた!?)

削板「歯ァ喰い縛れナンバーフォー、少しの間……ッ」グッ

麦野(や、ヤられ……ッ!)


削板「眠 っ て て も ら う ぞ ッ ッ ! !」ボッ!!


    ッッバヂィィイイイイイン!!!!


麦野「―――……なぁ〜んちゃってなんっ♪」ニコッ

削板「が、ぶっ……!!?」ミシミシミシィ…ッ!
(な、な……にィ……ッ!?)


120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:50:37.40 ID:uLKPAU2AO
麦野「……ありゃりゃ? 今のを食らって倒れもしない……やっぱり根性だけは立派なモンだね」

削板「っ?? ……!!?」ガクンッ

麦野「常人なら一発で首がフッ飛ぶハズなんだけど……流石は銃弾を受けても死なないナンバーセブン、気持ちが悪りぃカラダしてやがる……ッ」ニタァッ


削板(……い、今の、は―――ッ!!?)ズキッズキッ

麦野「アハハ、何が起こったか分かんないって顔してるよねェ……ビンタだよん? ビ、ン、タ☆」ヒラヒラ

削板「ビ、ビンタ……だと……っ?」ガクガクッ

麦野「そう、『原子崩し』の推進力によって爆発的に初速を高めた殺人ビンタ……さしずめ、『すごいクマちゃんビンタ』ってトコかしらね」

121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:53:05.52 ID:uLKPAU2AO
削板「ぐッ……!?」フラッ
(世界が……揺れる……っ)

麦野「あ〜あ〜もしかしちゃったりすると『原子崩し』は中〜長距離射程の動く砲台、近付いちまえばただの女の子って思っちゃったのかな?」ニヤニヤ

削板(何てザマだッ……動けっ、動けよ……ッ!!)ブルブル…

麦野「甘っまい甘い、童貞のテメーとは潜り抜けて来た修羅場の数がダンチなんだよ…… ク、ソ、バ、カ」ヴンッ

削板「動ッ……!!」ザッ


    ズバァァァアアアアアアアアアア!!!!



122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:55:38.00 ID:uLKPAU2AO
麦野「麦野沈利を嘗めるなよ……攻めりゃ全てを灼き尽くす刃となり、守りに転じれば全てを滅する盾となる……! これが第四位の『原子崩し』ッッ!!!」


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


麦野「ぎゃははははははッッ!!! そォォら逃げろ逃げろ逃げ惑えっ!! 脳ミソシェイク状態でいつまで保つか試してやっからよおォッッ!!」

削板「ぐッッ……す、ごい……―――!」ヨロッ


    ド ズ ン ッ ッ ! ! !


麦野「―――……だから遅いっつーの」

削板「がフぁ……ッ!!?」ゴキゴキ…ッ!
(今度は……蹴、り……!?)


麦野「……ほーらぁ、エビじゃねーんだからさァ」ヴヴヴンッ


削板「ッッ!?」ハッ
(やべ……っ!)

麦野「―――くの字に折れ曲がってる場合じゃねーだろぉぉぉぉぉ?」ニタァッ
(『原子崩し』最低出力……ッ)


    ズビビビビシュウウウゥゥッッ!!!!


削板「ぎッ……!?」ビクン

麦野「……は〜い捕まえタ♪ あっという間に処刑台の完成だぁ」ニッコリ

123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 21:59:17.30 ID:uLKPAU2AO



    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


削板(な、何だ……コレ……っ!?)ゾク…

麦野「おっとっと、ヘタに動かない方が良いんじゃない? テメーの四肢は『原子崩し』の照射によって串刺しにされてる状態だ」


    ジュッ、ヂヂヂヂッ…………!


削板(動けば……動いた分、肉が引き裂かれる……っ!)ゴクリ


    「そーぎいたぁ」


削板「っ!?」ビクッ

麦野「まったく、根性座った漢だよアンタってヤツは……此処までしてやっても悲鳴一つあげやしないんだからねェ」クイッ

削板「ぐッ……」ハァ…ハァ

124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 22:01:24.09 ID:uLKPAU2AO
麦野「もしかして『痛み』ってモンを感じないのかなぁ……? こんなマグロ野郎じゃヤってるこっちが萎えちまうんだよ」

削板「馬鹿、言っちゃ……いけねぇ……痛てぇさ、メチャクチャ痛てぇに決まってる……!!」

麦野「だったら麦のんにこんな寂しい想いさせないでよ……いっぱい喘いでくれたら焦らしプレイでも〜っと可愛がってあげるのに」ナデナデ

削板「お前さんの『原子崩し』を受けるのだって……ソイツを弾くのでさえ、気がブッ飛んじまうぐらい死ぬ程痛てぇよ……けどな」

麦野「……?」

削板「お前が目に見えないデケぇ『痛み』を黙って抱え込んでるってのに……男で生まれた俺がこんな程度で音を上げるわけにはいかねぇんだッッ!!」

麦野「………」

削板「だから根性だ……根性でカバーしてる!!」

麦野「……そっ、か」

削板「応っ!!」ニカッ


麦野「むっぎむぎにしてやんよぉーっ><」


125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 22:05:12.20 ID:uLKPAU2AO



…………ジュッ!!


削板「づァ……ッ!!」ビクッ

麦野「どうだ痛てぇか……痛てぇだろ……? 痛、く、な、い ハズがねぇッッ!!」

削板「あ゛ぁっ!? が、ッあ……!!!」ガタガタガタ

麦野「嗚呼堪んない、人肉細胞が蒸発する良い香り……麦のんってば色んなトコロが勃っちゃいそう……!」ゾクゾクッ


    ブジュブジュブジブヂブヂ…………ッッ!!


削板「ぎっ……ぁ゛!! ぁぁぁああがあ゛あ゛あ゛ああああああああああああああッッッ!!!!」


麦野「ッッぎゃははははははははは!!! アハハあはアははハハハハハッッ!!!! ブザマだねえぇっナンバーセブンッ!!」

削板(し、死……―――!?)


麦野「テメーの命も此処までだ……ッ!! 私に殺される為に生まれて来たんだと思って……諦めなあああァッ!!!」


126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 22:08:20.24 ID:uLKPAU2AO



    ヒュルルルルルルル…………ッッ


麦野「アッッハハハハハハハ―――……はは、は?」ピクッ


…………ぽてっ、コロコロコロ…………


麦野(っ、何……人形が、転がって……―――!)ハッ


    B O M B ッ ッ ! ! ! !


麦野「わぷっ!!?」ボフッ
(爆弾入りだとッ……コイツは……コイツはまさか!?)

127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/13(水) 22:09:59.68 ID:uLKPAU2AO



    もくもくもくもく…………っっ


麦野(……こ、この粉末の匂い……砕いたブラックペッパーに青トウガラシ入りの……ハバネロボムLv3―――ッ!!?)ビクン
麦野「ふぇ、ふぇぇええぇぇぇん……!! ゲホッい、痛いっ! 目に……ゲホッゲホッ鼻に染みゲホッ染みるうぅぅっっ!!!」メソメソ

削板(ッ……た、助かった……のか……?)ハァ…ハァ


…………ザリッ


    「……ったく、結局アンタみたいな能天気馬鹿じゃ麦野には太刀打ちできないってわけよ」


削板「っっ!? お、お前は……―――!!」


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


ガスマスクガール「コーホー」


削板「いや誰だああああああああああああああああッッ!!!!」


139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:04:52.56 ID:Txt5HixAO
麦野「エフッ、エフッ……!! テメッ……フレゲホッ……!!」

ガスマスクガール「……コーホー」

麦野「はぁっ、はぁっ……、これは一体どういうつもりだ……答えろッ」

ガスマスクガール「コーホーコーホー」

麦野「………」

ガスマスクガール「コーホー」

麦野「こ、っ、ち、を、向、け つってんダロ……後ろからブチ抜かれてぇのかフレンダぁぁぁあああああああああッッ!!!!」

削板(フレンダ……?)

ガスマスクガール「コー、ホー」ヌギヌギ


    ふぁさ…………っ


フレンダ「―――……ふぅ、案外早かったわね……アンタと再会するのもさ」


削板「……っっ、お前……!?」

フレンダ(……ま、結局街中で偶然バッタリとはいかなかったわけだけど……ねっ)ニッ

140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:08:14.43 ID:Txt5HixAO
麦野「あーヤダヤダ、ねぇフレンダぁー」

フレンダ「麦野……」クルッ

麦野「嘗めたマネしてくれちゃって……滝壺に続いてテメーまで私に楯突くか」

フレンダ「も……もうやめにしない? こんな事……」ニャハハ

麦野「……あ?」ギョロッ

フレンダ「あ、はは……ナ、ナンチャッテ……」タジ…

麦野「はッ、何を言い出すかと思ったら……臆病風にでも吹かれたか、まぁアンタらしいっちゃアンタらしいわね」

フレンダ「わ、私……―――」

麦野「だからアイツらの中で一番弱い私の前に立ち塞がった、ってェわけかい」

フレンダ「ぇ……っ?」

141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:09:41.61 ID:Txt5HixAO
麦野「それもテメーじゃ私に適わねーからってナンバーセブンにまで尻尾フリフリしちゃってさぁ? ビックリしたよフレンダぁ、お粗末なカラダしといてアンタとんだ淫乱娘じゃないの」クスクス

フレンダ「ち、違うよっ……絶対に違うッ!! 削板は何も知らない! 私は……私はただ……!」

麦野「……へぇ」ザッ

フレンダ「ひっ!?」ビクッ

麦野「にゃーん? 何だいフレンダぁ、違うって事は話し合いに来たって意味だと思ったんだケド……」


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


麦野「―――それなら咄嗟に取り出しちまったその爆弾は一体何を意味するのかしらねぇぇぇぇェ?」ニタァッ

フレンダ「う、ぁうぅぅぅぅ……っ!」

麦野「アンタとは一番長い付き合いだけど……そういえば初めてだよね、私に反発したのってさ」

フレンダ(プ、プレッシャーで……圧し潰されそう……っ!)ガタガタ…

142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:11:01.06 ID:Txt5HixAO
麦野「知ってるよんフレンダぁ、高層ビルも一発で消し飛ばす威力を誇るってェ自慢の超性能爆薬だ……ソイツがアンタの取って置き、『パワーボムLv5』」

削板(爆弾……? 俺にはただのサバ缶にしか見えないが……)キョトン

麦野「まぁそれもアンタの謳い文句、ネタかハッタリかは知らないけどさぁ」

フレンダ(恐い……恐い、けど……っ!)

麦野「―――……それでも私はヤれねぇよ、ソイツを投げてから起爆するまでに私はアンタを何回引き裂けると思ってんの?」

フレンダ「ち……違うっての!! 私は麦野と闘いたいんじゃない……この作戦が失敗すればどうなるかも分かってる! でも……でも……っ!!!」

麦野「……ほ〜う」

削板「作、戦……?」

麦野「あッ……そーだフレンダ、折角だし此処で脱ぎなよ」

フレンダ「っ!!」

143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:13:37.77 ID:Txt5HixAO
麦野「今着ている服も下着も全部脱ぎ払ってさ、文字通りコイツにカラダで教えてやりな……春でも夏でも秋でも冬でも、アンタがわざわざ暑苦しいカッコをしてる理由をさぁ……ッ!?」

削板「……??」

フレンダ「う、うぅ……っ!」プルプル…

削板「待てよお前ら……何、言って―――」


    「私達は『置き去り』」


削板「……ッ!?」

麦野「―――親に見放され、何もかも失って、この街に捨て去られた……哀れで汚ったない野良猫達なのさ」

フレンダ「うっ……う、ぅ……っ」グスッ

144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:15:41.57 ID:Txt5HixAO
削板「……本当、なのか」

フレンダ「ヒック、ぁうっホ……ホン、ト……っ!」

削板「……ッ」ギリッ
(それなのに……俺は……―――)

麦野「可愛いねーフレンダぁ……アンタと最初に出会った頃を思い出すよ」トコトコ

フレンダ「ぁうっ、む、む……ぎ……―――!?」


…………ムギュッ


麦野「確かアンタら姉妹が路地裏で野垂れ死にかけてたのを、私が見つけたんだっけ……?」ヨシヨシ

フレンダ「う、ぅんっ……うん……っ」

麦野「ねぇ聞いたげてよ削板ぁ……コイツの女の子らしい華奢なカラダにはね、大好きだったパパとママに刻まれた傷痕がマダマダたっっっくさん残っているんだよ」

削板「………」

麦野「虐待だよ虐待、酷いモンだろ? それもコイツの親がマフィアのボスだっつーから余計にタチが悪くてねェ……」

麦野「―――まぁコイツ曰く、それでも妹引き連れて死に物狂いに自力で此処まで逃避行して来たってェ話らしいけどさ」

145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:17:56.94 ID:Txt5HixAO
フレンダ「……っ」クスン

麦野「でもガキの頃から火薬技術や対人戦闘の英才教育叩き込まれてた分は役に立ったよー……それだけはこっちの世界でも十分に通用した、こんな甘ちゃんが今日の今日まで生き延びられたのも―――」

フレンダ「ち……違、う……」ボソボソ

麦野「……あん?」

フレンダ「結局、私はアイツらみたいに……パパやママみたいに人殺しなんて……本当はしたくなかったわけ……っ」

麦野「……ククッ」クスクス

フレンダ「結局この仕事だって、まだ幼いあの子を養う為に……あの子を養うには、こうする以外には方法が無くて……」プルプル…

麦野「あららーん? 今更何言ってんのよフレンダぁー、アンタだってボンバーマンがドン引きするぐらい爆笑しながら人殺しまくってる時あったじゃーん!!」アハハ

フレンダ「うん……っ、分かってる」

146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:19:47.74 ID:Txt5HixAO



―――『命を摘む、まさにその瞬間……私は相手の運命を支配した気分になれるの』―――


フレンダ「悲劇のヒロイン演じて、麦野みたいにカッコいい台詞言えたら少しは気も紛れるかな……とか言い訳して、軽い気持ちで人を殺してたのも否定しない……っ」


―――『結局、コイツは私に殺される為に生まれてきたんだ……ってね♪』―――


フレンダ「……けど、本当は……本当はね、皆と一緒にいるのが楽しかったの」

麦野「……っ」

フレンダ「……私が盛り上げて、麦野と絹旗が間髪入れずにツッコミ入れて、滝壺は無表情で傍観しててっ……浜面は、適当にそこらへんで……適当にパシらせて……って、そんな日常が……っ!」グスッ

フレンダ「か、家族って……ヒック、本当はこんなに温かいモノだったのかな、って……っ!」

147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:22:08.72 ID:Txt5HixAO
麦野「………」

フレンダ「私は『アイテム』の皆と一緒にいたいの……結局は皆に死んで欲しくないのっ……!」

麦野「……そっかぁ」

フレンダ「だから、もう……ヒック、やめようよ麦野ぉ……っ」

麦野「……でも、残念だねフレンダ……あれ程の屈辱を受けたんだ、私はもうアイツらをこの手で抹殺しないと気が済まない所まで来ちまってんだよ……ッ」

フレンダ「っ、はは……は」
(だ、ダメ……か)

麦野「……でもね、アンタの涙に免じて考え直してやらない事もないんだよ……?」ニッコリ

フレンダ「ぇ……?」


148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:25:05.63 ID:Txt5HixAO
麦野「そう、アホ面提げて私達の前に崩れ落ちてるナンバーセブン……削板軍覇」


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


麦野「―――……アンタがこの馬鹿を殺しさえすれば……ねェ?」

フレンダ「な……ッ!?」

削板「………」

麦野「ホラ……これが最後のお仕事だ、例のパワーボムを鼻から喰わしてボンッッ!! ってねェ? そんだけ派手で愉快な花火を打ち上げりゃ私の気も十分晴れるさ」ニコニコ

フレンダ(け、結局……結局麦野は……っ!!)ゾク…

麦野「そーだ、良い事思い付いた……『アイテム』をクビになりゃ居場所もお金も身分も無くなっちまうが皆で一緒に暮らそっか? アンタの妹も私達に紹介しなよ、きっとアンタに似てお人形さんみたいに可愛いんでしょうねぇ……ゼロからのスタートってやっぱり大変なんでしょうが大丈夫よね、だって私達皆強いし可愛いし根はしっかりしてるし! いざとなりゃ『原子崩し』でそこらへんのゴミからお金徴収すれば済む話だもんねっ♪ あっ、そうなりゃ今度は風紀委員のヤツらが駆け付けて来るからその時に一方通行や生意気な花ヤローに何発かお見舞いして……ってそうなりゃ今度は完璧に指名手配されちゃうかな? う〜ん、だったら―――」

フレンダ「はぁっ、はぁっ、はぁ……っ!」ガタガタ…


    「……良いぜ」


フレンダ「……っ!?」ビクッ

150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:28:06.44 ID:Txt5HixAO
削板「俺はお前達の心の傷を無自覚で抉っちまうような大馬鹿でクソッタレな根性無しのゴミ野郎だ……お前になら殺されたって文句は言えねぇよな」ニッ

フレンダ「うっ、うぅうううううぅっ……っ!!」
(違う、違うよっ……)


―――『人間ってのはせっかく笑う事ができる生き物なんだからな、辛気臭い顔してても幸せが逃げちまうだけだぜ!』―――


フレンダ(アンタは……結局、アンタは……っ!)ポロ…ッ


…………カツンッッ、カラコロコロコロ…………ッ


麦野「ん……ありゃ?」

フレンダ「……ダメ、できない、よぉ……っ」ペタン

麦野「……何やってんのさフレンダぁ、殺せって私……言 っ た っ し ょ ?」

フレンダ「だって削板は……本当に関係ないんだもん……『残骸』も、学園都市の『闇』も、ただ風紀委員だから麦野とボロボロになるまで闘ったのよ……」

麦野「コイツとは赤の他人じゃないの? だったら今まで通り、小石を蹴り割るみたいにさっさと始末して―――」

フレンダ「結局、この馬鹿は最初っから最後まで幸せそうに笑ってて………こんな惨めで薄汚い私にまで優しい言葉をかけてくれて……」

麦野「……馬鹿の一言、ね」フゥ

フレンダ「………」

151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:30:56.27 ID:Txt5HixAO
麦野「まるで世界の中心に立ってるような物言いよねぇ……? 自分に優しい言葉をかけてくれるヤツは全部善人で、自分に厳しい言葉をかけてくるヤツは全部悪人かい……ッ」

フレンダ「……けど、ね、麦野……そんな私でもコイツに会って……削板と出会って、やっと気付いたの」


…………ポタポタッ、ポタッ


フレンダ「―――自分が幸せになる為に……他の誰かを不幸にして良いわけがない、って……っ!!」ポロポロ…


削板「……ッ!!」

フレンダ「ゴメンね、ヒックゴメンね削板ぁ……結局私、アンタを巻き込んじゃった……っ!!」


    「ふぅーれぇーんーだぁーっ」


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


麦野「―――……ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね・♪」



152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:33:10.00 ID:Txt5HixAO
削板「っ……おい」

麦野「さーァ選ばせてやるよ……首をトバすか、それとも腹をかっ捌かれるか……どちらにしても痛みすら感じないまま『瞬殺』してやる」

削板「おいッ……お前、自分の友達に何言って―――!!!」

フレンダ「いいのっ!!」

削板「いいッッ……わけねぇだろおおおッッ!!!!」

フレンダ「うぅん……もう、良いよっ……麦野も……きっと、私を殺せば少しはクールダウンしてくれるハズだから……」

削板「な……っ」


フレンダ「―――私にだって……それぐらいの価値はあると思うから……っ!」ニコッ


削板「〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」ブルブル…


153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:35:36.33 ID:Txt5HixAO
フレンダ「そういえば……さ、結局言ってなかったよね……私はフレンダ、フレンダ=セイヴェルン」

フレンダ「ジャッジメントの削板軍覇……アンタの優しさに甘えて……最期に、私の我が侭聞いてくれる……?」

削板「……応」

フレンダ「ありがと……コレ、なんだけど」ゴソゴソ

削板(っ、携帯電話……?)

フレンダ「さっき言ってた妹の話……名前はフレメア、Lv0の小学生……アンタに預かって欲しいの」

削板「お前……っ」

フレンダ「アハ、ハ……グリーンピースが苦手で、要らないトコロが私に似ちゃってスッゴい泣き虫なチビ助なんだけどさ」

154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [saga]:2011/04/21(木) 20:37:37.58 ID:Txt5HixAO
麦野「んー……DVン時も顔はキズが目立つし避けられてたって言ってたよね……じゃあ腹一択になっちゃうかしら?」ヴンッ

フレンダ「それでも……アンタが付いててくれたら、きっと……根性のある笑顔の素敵な女の子に育ってくれると思うわけよ……っ」

削板(何ッ……言ってんだ……ッ!!)ギリッ

フレンダ「結局私はこんなダメ人間だったけど、フレメアだけは……ヒック、フレメアだけはっ……『闇』とは関係ない、平和な日常を送らせてあげて……っ!!」

麦野「……ッ」ニィッ

削板「……それで良いのか」

フレンダ「……うん」グシグシ

削板(お前……本当にそれで良いのかよ……ッッ!!)


    「―――……さよなら」


    ズバァァァアアアアアアアアアアッッッ!!!!



155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/04/21(木) 20:45:48.11 ID:Txt5HixAO
フレンダぁぁぁあああああああああ


次回は遂にあの男が本領発揮します

158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/04/21(木) 20:55:58.24 ID:TBCmofhG0
久しぶりに麦のんがちゃんと悪役してるのを見た

162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/21(木) 23:07:32.24 ID:Or7HHv8Do
根性さんは根性があるからな。根性で奇跡だって起こしてみせるさ
乙!


垣根「ジャッジメントか……悪くねぇ」第二巻 2


posted by JOY at 15:00| Comment(14) | TrackBack(0) | 禁書SS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うぁああああ!ありがとう!!ありがとうございます!!管理人△
正直原作より楽しみにしてる
Posted by プギャー!!! at 2011年04月28日 02:14
キメ所でJOJOになる仕様があんま好きじゃないんだけど、今回は割と好きかなー
Posted by at 2011年04月28日 22:12
 フレンダアァァァァ・・・!?                                                            そして固法先輩かっけェ
Posted by 通行止め at 2011年04月29日 21:16
削ンダぱねっすwww

そして、窒素通行も期待ww
Posted by at 2011年05月11日 06:51
やばい〜微妙?ですね〜
Posted by 御坂妹 at 2011年10月14日 20:55
垣根ぇ〜><
…じゃなかった…
フレンダ〜><
うわーん
Posted by ていとくん at 2011年11月21日 20:37
話は面白いんだけど戦闘がくどいんだよな
Posted by at 2012年03月06日 04:24
あれ、これも作者失踪したのか
Posted by at 2012年05月04日 07:05

速報で最新スレ立ったぞ
Posted by at 2012年09月02日 11:44
つううううづううううきいいいいいはぁぁぁ!!??
Posted by at 2012年12月12日 14:33
早くつうずきををォ
Posted by at 2012年12月31日 12:05
続きがない…だと…!?
Posted by at 2013年03月18日 12:21
続きはよ
Posted by at 2013年04月04日 11:31
完結したからまとめはよ
Posted by at 2013年05月11日 22:22
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