2011年04月30日

一方通行「お前は世界にたった一人しかいねェだろォが!!」5

785 :今日は短いです [sage saga]:2011/03/25(金) 22:37:31.28 ID:n8vsfHQW0
――――――――――八月二十二日 PM 17:30 晴れ


上条「おーし、皆、準備はできたかー?」


インデックス「オッケーなんだよ!! 準備万端!!」


神裂「私も大丈夫ですよ」


ステイル「僕も、問題ない」


上条「よし、それじゃぁ、祭りの方に行きますかー」


インデックス「ムハー!! ついに来たんだよ!! 今から楽しみかも!」


神裂「ふふっ、そうですね」


上条「神裂も嬉しそうだな」


神裂「えぇ、日本での祭りに参加するのは十年振りくらいですからね」


上条「へぇ、そうなのか……浴衣とかは着ないのか?」


神裂「本当なら着たいのですが……やはり、動きやすい服装の方がいいと思いまして」


上条「……うん、まぁ、そうだとは思うけどさ、スゲーお前ら目立つと思うんだよね、俺」


神裂「そうでしょうか……?」


ステイル「どこからどうみても、怪しくない一般市民じゃないか」


上条「んなわけあるか!! インデックスとステイルは怪しさ満載のシスターと神父!」


上条「神裂にいたっては刀を引っさげてご登場だぞ!? 注目されるわ!」


神裂「否定は出来ませんね……しかし、武器を置いておくのも心配ですし……」


上条「魔術でなんとかなんねーのか?」


神裂「努力はしますよ、意識化から離す魔術を行使してみましょうか……」ウーム


ステイル「いっその事人払いでもするかい?」


上条「人いなくなったらますます怪しいだろうが!!」


インデックス「なんでもいいから早く、お祭りに行くんだよ!!」

786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:38:17.82 ID:n8vsfHQW0
――――――――――PM 18:00


インデックス「……うわぁ〜〜〜〜♪」


ワイワイ、ガヤガヤ、ワイワイ、ガヤガヤ


ステイル「凄い人の数だね……僕は人ごみはあまり好きじゃないんだが」


上条「なら帰るんだな、お前はお呼びじゃねーよ」


ステイル「はぁ? インデックスをこんな所で一人にさせられるか!!」


上条「過保護だな……アイツだってそこまでガキじゃねーんだから……」


インデックス「かおり!! アレ!! アレが食べたいんだよ、タコヤーキ!!」


神裂「え? あ、インデックス! 待ってください! まだ二人が……!」


インデックス「ヤキソバ!! タコヤキ! どっちも欲しいかも〜〜〜!!」ダダッ!


神裂「イ、インデックス!? ちょ、ま……きゃっ!」コテッ!


上条「……」


ステイル「……」


上条「……インデックスと、神裂、どっちもしっかり監視しておこう目を離すんじゃねぇぞ」


ステイル「……了解」

787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:39:02.18 ID:n8vsfHQW0
――――――――――同時刻


佐天「おっそいなぁー……御坂さんと白井さん……」


初春「何かあったんでしょうか……? 事件に巻き込まれたとか」


佐天「んー……カツアゲとかじゃあの二人が手間掛かるわけないしなぁ」


佐天「でも、どっちも困った人を見捨てる性質の人じゃないし」


初春「事件に首を突っ込んだ可能性もありますね」


佐天「ありえる……逆にそっちの方が可能性高いよ」

788 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:39:35.47 ID:n8vsfHQW0
佐天「……それにしても初春、よく今日の祭りにこれたね?」


初春「え? どうしてですか?」


佐天「だってさー、一昨日の大停電で警備員の人はすっごく大変そうだったじゃん」


初春「まぁ、あれだけ大きすぎると逆に学生には手伝ってもらうのは危険だって判断だと思いますよ?」


佐天「ふぅん……白井さんなんかは猛反対だったんじゃないの?」


初春「今回はむしろ喜んでたみたいですよ、御坂さんとお祭りいけるって事もありましたし」


佐天「なるほど……」


初春「まぁ、不良のくだらない能力使った喧嘩で御坂さんとの時間を削られるのは嫌でしょうしね」


佐天「楽しみにしてたもんね、始末書まで徹夜で終わらせて、大人しく過ごしてたくらいだし」


初春「ですね、あの白井さんが大人しくしてたくらいですから」


佐天「でもそれならもっと早く来そうなのに……ホントどうしたんだろ?」


初春「ですね、ちょっと心配に……」


佐天「うー……せっかくの夏祭りなのにぃ〜、二人がこないんじゃつまんないなー」


初春「さ、佐天さん、私といるとつまらないんですか!?」


佐天「なにいってんの? 初春はいて当たり前なの! むしろいないと調子狂っちゃうって!」


初春「あ、そういう意味ですか、びっくりしましたぁ……」


佐天「どんだけ心配性なんだねキミは、あたしは初春を見捨てたりはしないさ!」


佐天「なんてったって初春はあたしのお嫁さんになるんだからね!」


初春「そうだったんですか!!?」


佐天「じょ、冗談だよ、そんなマジにしなくても」


美琴「コラコラ、前にもやったような事で初春さんを困らせないの」

789 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:40:12.44 ID:n8vsfHQW0
佐天「あ、御坂さん! 遅いですよ〜、何かあったんですか?」


美琴「あはは……実は寮監のチェックが厳しくてさ、目を盗んで外に出るのが難しくって」


黒子「わたくしの能力を使ってなんとか掻い潜ってきましたの」


初春「寮って能力禁止じゃありませんでしたか?」


黒子「ルールは破る為にあるんですのよ、初春」


初春「とても風紀委員とは思えないセリフですよ、それ」


黒子「いいんですの!! そうでなければ、お姉様の浴衣姿は見られないんですの!!」


初春「結局は御坂さんのいつもと違う服装が見たかっただけなんですね……」


黒子「お姉様の浴衣姿は宝」キリッ!


初春「だめだこの人」

790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:40:52.23 ID:n8vsfHQW0
美琴「佐天さんと初春さんも浴衣着てきたんだね」


佐天「ハイ、せっかくの夏祭りですからね! 風情ですよ風情!」


美琴「二人ともよく似合ってる、可愛いよ」ウンウン


初春「ありがとうございます、御坂さんも似合ってますよ」


佐天「ふふっ、だが初春はあたしがいないと浴衣を着れなかったんだがね」ニヤリ


初春「さ、佐天さん!! それを言わないで下さい〜〜!!」


黒子「まぁ、初春ならそんな事だろうと思っていましたが……」


黒子「お姉様なんて、浴衣姿に短パンですのよ、何を考えてるんだか……」ヤレヤレ


佐天「えっ? そうなんですか!?」


美琴「コ、コラァ!!! なにいってんのよ!!」


黒子「スカートならまだ致し方なしと広い心で許容しておりましたが」


黒子「流石にそれはナンセンスですの」


美琴「ベ、別にいいでしょ! 履いてないと落ち着かないんだから!」


初春「御坂さんは鉄壁ですね〜……」


佐天「初春も見習って履くかい?」


初春「そうしたら佐天さんはスカートめくりをやめるんなら」


佐天「ふっ……スカートめくりならぬ短パン下ろしを習得しなければならぬときが来たか」


初春「なんですか!? そんなに私の下着を見たいんですか!?」


佐天「今日も気をつけるんだね、浴衣だからといってめくれないという訳じゃないんだから」フフフ


初春「きょ、今日は佐天さんの後ろを歩かせてもらいますね……」


佐天「つれないな〜ういはるぅーん♪」


初春「普通です!! さぁ、早くお祭りに行きましょう!!」

791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:41:28.12 ID:n8vsfHQW0
美琴「うわぁ……、人一杯来てるなぁ……」


佐天「あれ? 御坂さんは去年は来なかったんですか?」


美琴「あはは、行こうとしたんだけど途中で寮監に見つかっちゃってさ」


美琴「私が門限破るの前提だったからずっと見張られて行けなかったのよ」


佐天「あー……それはご愁傷様で……」


美琴「まぁいいじゃない、今年はこうやってオシャレして佐天さん達ともこれたんだし」


初春「白井さんは去年はどうだったんですか?」


黒子「あんまり覚えてませんわねぇ……」


初春「老……じゃなくて物忘れが激しいんですね白井さん」


黒子「初春? アナタが言いたい事分かっていますのよ?」


初春「……え? あははー、何の事ですか?」


黒子「とぼけてんじゃねぇですのぉ!! だぁれがボケ老人だぁああああああ!」


初春「そ、そこまでは言ってません〜〜〜〜!!」


佐天「あらら、初春……口は災いの元だよ、ねぇ、御坂さん」


美琴「……」ソワソワ


佐天「……御坂さん?」

792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:42:17.44 ID:n8vsfHQW0
美琴「(……ア、アイツが誘ってきた用事って、今日の事だよね)」ソワソワ


美琴「(て、ていうことはデ、でぇとに誘われたと……)」


「……ん」


美琴「(ハッ!! ま、ままま、まさか、ア、アイツに限ってそんなわけが――――)」


美琴「(つ、つーか、何期待してんのよ……違う違う! 期待なんかしてないし!)」


「……か……ん」


美琴「(そりゃ誘われたのを断ったのは悪かったけど……で、でも……先だったのはこっちだったし)」


美琴「(あ、もしかしたら、アイツ誰かと来てるかも……)」


「み……か……さん」


美琴「(そ、それが他の女の子だったら……って!! なに不安になってんのよ!!)」


美琴「(アイツが誰と一緒にいようが関係ないわよね!! うん!!)」


美琴「(せ、せっかく黒子達と来たんだし楽しまなきゃ!!)」


佐天「御坂さん!!」


美琴「ふにゃぁ!!?」

793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:42:49.59 ID:n8vsfHQW0
美琴「にゃ、にゃに佐天しゃん」


佐天「いや、さっきから呼んでるのに反応が無かったらどうかしたのかと」


美琴「そ、そうだった? ごめんね気付かなくて」


黒子「お姉様、最近ぼうっとしている事が多すぎませんか?」<イタイデスーシライサーン


美琴「そ、そんな事ないわよ? 私はいつも通りだと思うけど……」


黒子「黒子は心配ですの……」<イ、イツマデグリグリスルンデスカーー!?


佐天「風邪か何かですか? 夏風邪とかもありますし、疲れが溜まってるんじゃ……」


美琴「大丈夫だって! ホント!」


佐天「そうですか? ……うーんむ?」


黒子「……(まぁ、大体の原因は分かっているんですがね)」パッ


初春「あぅ、やっと終わった……」


黒子「……あぁーーームカツクーーーー!!」グリグリ!


初春「きゃあああああああああ!! し、白井さん!? わ、私が何かしましたか!!?」

794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:43:19.25 ID:n8vsfHQW0
美琴「それよりさ、お腹空かない? もう六時過ぎだし」


佐天「そうですね〜」


初春「た、食べます!!」ガバッ!


佐天「どうしたの!? 初春のその元気!」ビクッ


初春「今年の夏祭りではちょっと有名なところのクレープ屋台が出店で出るらしいんですよ!」


佐天「そんな情報一体どこから……」


黒子「屋台のものは総じてあまり美味しくないと思うんですの……」


初春「そこはそれ、海の家で食べるヤキソバが美味しく感じてしまうのと同じですよ!」


初春「もし口に合わなくても精神論でなんとかなります!!」


初春「なんとしても、いちごおでんスペシャルを食べないと!!」


黒子「地雷臭がハンパないメニューですの、それよりもっとヘルシーな」


美琴「アンタ、なんでそんなに……あ、ダイエット中だったっけ?」


黒子「ギクッ……!」


美琴「やっぱり……今日ぐらい大丈夫よ」


黒子「で、ですがお姉様、体重が一キログロムでも増えるのはかなり重要ですのよ」


美琴「そんな、甘いものを一回食べるだけでたくさん太るなんて気にしすぎよ」クスクス


佐天・初春・黒子「(この人にはきっと一生分からない苦しみなんだろうな……)」


美琴「??」

795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:43:52.22 ID:n8vsfHQW0
美琴「え、えーっと……私変なこと言った、かな?」コクビカシゲ


佐天「(天然ボケだ……でも、くやしいけど可愛い!)」


黒子「お姉様、お姉様の発言は全世界のダイエット女性を敵に回す発言ですのよ」


美琴「え? ぜ、全世界って……大げさな……」


初春「ま、まぁ、横に伸び始めた白井さんの嫉妬はともかくとしてクレープ食べましょう!」


黒子「……!!」ピクッ!


佐天「う、初春、それはまずいと……」


初春「……へ?」


ガシッ!!


初春「!!」


黒子「うーいーはーるぅー? アナタ、まだ懲りてないみたいですのねぇ……?」


初春「ハッ! し、ししししまった!」


黒子「こんの、腹黒女があああああああああああああああ!!」ジャッジメントデスノー!


初春「きゃああああああああ!!」

796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:44:21.85 ID:n8vsfHQW0
初春「うぅ……お花が、お花畑が見えますぅ……」シクシク


黒子「己は常にお花畑だろうがぁー!」ウガー!


初春「ひぃぃい! こままじゃ散っちゃいます!!」ウキャー


佐天「ありゃりゃ、自業自得とはいえ、流石に可哀相だなぁ」


美琴「仕方ないわね……」ハァ


美琴「黒子、アンタ、初春さんが言ってたクレープ屋さんに行ってクレープを買ってきて」


黒子「え!? お姉様!? どうして!」


美琴「初春さんも言い過ぎたかもしれないけど、アンタもアンタでやりすぎ!」


美琴「お金は私が払うから、アンタは足使って頭を冷やしてきなさい」


黒子「て、空間移動禁止ですの?」


美琴「はい、これサイフね」


黒子「あ、あの……」


美琴「何か文句がおありで?」


黒子「い、行って来ますの!!」シュタッ!


美琴「私達は近くの広場で待ってるから、早く行ってきなさい」


黒子「ハ、ハイデスノー!」ダダッ

797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:45:56.01 ID:n8vsfHQW0
――――――――――広場 PM 18:20


美琴「黒子、おっそいわね……」


佐天「屋台が混んでるんじゃないですか?」


美琴「見てこようかしら……」


初春「あ、それなら私が見に行きます!」


美琴「いいわよ、ここは私が行くから」


初春「い、いえ、白井さんが買いに行く事になったのは私のせいでもありますから」


美琴「気にしない気にしな――――――」


ドンッ!


美琴「きゃっ!」


「きゃぁっ!」


佐天「だ、大丈夫ですか?」


美琴「う、うん、大丈夫……」


初春「大丈夫ですか?」


「問題ないかも……」


「あーーーー!! こんなとこにいやがったな!!」


佐天「ん?」


「と……なにぶつかってんだお前は! す、すみませんねうちの方向音痴が!」


美琴「い、いえいえ、お気になさら……ず?」


美琴「ア、アンタは!!」





上条「あ、あれ? 御坂?」





798 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:46:56.17 ID:n8vsfHQW0
佐天「あれ? 御坂さん、知り合いですか?」


美琴「え? あ、まぁ、知り合いって言えば、知り合いのような」


初春「あ、あれ? 上条さんじゃないですか!」


上条「初春さんじゃねーか、その節はお世話になったよ」


美琴「……えっ?」


佐天「初春もこの人の事知ってるの?」


初春「え、えぇ、まぁ……その子の保護者さんを探すのを手伝ったんですよ」


インデックス「その子じゃなくてインデックスっていうんだよ!」フンス


佐天「も、目次? ……それはともかく保護者って迷子の子なの?」


初春「はい、詳しい事は聞いてませんけど保護者が分からないから探してくれって」


美琴「迷子? この子はコイツのホームステイでの……」チラッ


美琴「……」


上条「……」


美琴「嘘だったわけね……」

799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:47:38.97 ID:n8vsfHQW0
上条「な、なんの事でございましょうか、御坂さん」


美琴「誤魔化すなぁ!! やっぱおかしいと思ったのよ!」


美琴「アンタが外国の人とどこかでお近づきになったっていうの、胡散臭すぎよ!」


上条「な、なんですとぉ!? 上条さんがホームステイして何が悪いってんだ!」


美琴「嘘をつくのが悪いって言ってんの!!」


美琴「アンタ、ステイル……さんのも嘘でしょ!!」


上条「し、知りません、上条さんは何も知りませんのことよ!」


美琴「まだしらばっくれるのか!! アンタはぁ!!」ビリビリ!!


上条「うわぁ!! ビリビリはしまえって! ここは俺みたいなのの集まりじゃねぇんだぞ!?」

800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:50:02.66 ID:n8vsfHQW0
ステイル「ところでキミはカキ氷の屋台の場所を知らないかい?」


佐天「カ、カキ氷? それなら向こうに……ステイルさん達が来た逆側にありましたよ?」


ステイル「ふむ、そうか、悪いね」


ステイル「インデックス、こっちにカキ氷があるそうだよ」


インデックス「!」ピクッ!


初春「? どうかしたんですか?」


インデックス「ごめんねかざり、今、私をカキ氷が呼んだんだよ」


初春「……は?」


インデックス「かおり!! ステイル! 買いに行こう!!」ダダッ!


神裂「あ、あまり走ってはいけませんよ!」テテテ


ステイル「やれやれ……」スッ


佐天「あ、あれ? あの人はいいんですか?」


ステイル「あぁ、放っておいてくれても構わない、奴は奴で目的を達成するからね」


佐天「も、目的?」


ステイル「それじゃ、僕達は行くよ」


佐天「な、なんだったの? あの人達」


初春「……さ、さぁ? (結局あの子が何者か聞けなかった……)」

801 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:50:35.28 ID:n8vsfHQW0
佐天「まぁいいや、外国の人の考える事は分からんし……」


初春「御坂さんの方が気になりますか?」


佐天「よく分かったね初春!! 見てみたまえよ、あの二人を!!」


初春「……」


上条「そ、そういや偶然ですなー」


美琴「だから何よ」


上条「い、いや、上条さん、御坂さんと会えて嬉しいなーなんてー」


美琴「な!! 何言ってるのよアンタは///!!」


初春「……」


初春「御坂さんが乙女の顔をしてますね、さっきまで怒ってたのに」


佐天「ね? これは事件ですよ!」


初春「何がですか?」


佐天「御坂さんの片想いの相手が判明した事だよ!! 鈍いよ初春!」


初春「えー……」

802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 22:59:24.88 ID:n8vsfHQW0
佐天「なんか反応薄いね、初春」


初春「……あんまりぱっとしてませんよあの人」


佐天「うん、そうだね」


初春「それに胡散臭いですし」


佐天「そ、そう?」


初春「ぜんっぜん、王子様っぽくありませんよ!!」


佐天「それが一番の理由だよね!?」

803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 23:00:02.69 ID:n8vsfHQW0
初春「当たり前じゃないですか!! 御坂さんの片想いですよ!?」


初春「お嬢様ですよ!! もっとこう……白馬に乗ってるような……」


初春「そんな感じですよ!」


佐天「意外とメルヘン思考なのね、初春は……」


初春「メ、メルヘンじゃありませんよ!!」


佐天「私的には、御坂さんは自分を一人の女の子としてみてくれるタイプの人がいいと思うんだよね」


佐天「あの人、内面がいいんだよ、外面は普通でも、いざとなったら超イケメンなんだよ」


初春「そうですかね……まぁ、御坂さんの好みは私達とは違いますもんね」


佐天「うん、私と初春も違うからね、一応言っとくけど」

804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 23:00:57.39 ID:n8vsfHQW0
佐天「それはいいんだよ、それでさ」


初春「……また何かたくらんでますね?」


佐天「バレタか……簡単な話し、二人っきりにさせようよって事なんだけど……」


初春「それはもう、あの反応を見て大賛成ですけど白井さんはどうするんですか?」


佐天「初春が食い止めるんだよ、なんか適当な理由作ってね」


初春「……えぇ!? そんな、無理ですよ!」


佐天「頑張れ! ホラ、白井さんが来たよ!!」


初春「えっ!」


<オ、ネエ、サマァァァン


初春「うわぁ! 凄い恥ずかしい! 大分機嫌直ってますし!」


黒子「あら、初春、戻ってきましたのよ」


初春「はやっ!!……と、し、白井さん!! 御坂さんがヤキソバ食べたいって言ってましたよ!」


黒子「それが?」


初春「買ってきてくれたら、御坂さんが好きなことしてあげるって!!」


黒子「なぬぅ!? それは本当ですの!?」


初春「はい!! なんでもって!」


黒子「な……なんでも……」

805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 23:01:53.27 ID:n8vsfHQW0
――――――――――黒子の脳内


美琴『黒子……』


黒子『お、お姉様、こんなところで……ダメ、ですのぉ』


美琴『何言ってるの? 私と黒子の仲じゃない……』


黒子『あ、ん……やぁ……!』


美琴『ふふ、いやと言っても体は素直じゃないか……今日は可愛がってあげるからね』


黒子『お姉様……あ、あああああああああああああああああ!』


――――――――――


黒子「黒子の、黒子の愛をやっと受け取ってくださったんですのね!!」


黒子「げへ、うへへへ」


黒子「初春」


初春「……は、はい?」


黒子「わたくしは今から自分自身の為、戦ってきますの……」


黒子「ヤキソバの列は大変渋滞しておりましたが、必ず届ける、そうお姉様に伝えてくださいな」


初春「はぁ……」


黒子「では、行って来ますの!!」


黒子「わぁぁぁぁがよのはあああああるがきたあああああああああああ!!」


初春「……」


初春「……(チョロイですね)」

806 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/25(金) 23:02:48.79 ID:n8vsfHQW0
上条「とりあえず、嘘をついてた事は謝るよ、ごめんな」


美琴「べ、別に、いいわよ……アンタだって事情があったんだろうし」


上条「分かってくれて助かった、それじゃ俺はインデックス達と祭りのほうに……」


美琴「どうかしたの?」


上条「いや、おかしいな……アイツ等がいないんだが……」


美琴「えっ? 嘘? あれ?」


上条「どうした?」


美琴「佐天さん達が……いない」


上条「えっ?」


美琴「……」


上条「……」


上条・美琴「もしかして……」


上条・美琴「はぐれた?」

819 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:40:26.71 ID:uqzN7/TM0
美琴「ど、どうしよう! いなくなっちゃった!」


上条「お、落ち着け御坂! ケータイを使って連絡とれって!」


美琴「あ、そうか……えと」ピッ


美琴「……」


美琴「で、出ない……!」


上条「マジかよ……誘拐とかじゃねぇだろうな」


美琴「そんな! ……ん?」


上条「どうした?」


美琴「メールが……」


美琴「……」


美琴「……ぁぅ///」プシュゥ


上条「な、なにが書いてあったんだ!?」


美琴「ふぇ!? ぁ、な、何でもないわよ!」


上条「それじゃ、何が……」


美琴「わ、私とははぐれちゃったけど私の後輩と合流できたみたいだから大丈夫ですって書いてあっただけよ!」


上条「そっか……」

820 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:41:09.31 ID:uqzN7/TM0
美琴「そ、それよりアンタは、連絡とらなくてもいいの?」


上条「あ、そうだな」


上条「……」


美琴「どうしたのよ?」


上条「……いや、そう言えば」


上条「俺アイツらの連絡先知らねぇや、と」


美琴「はぁ!? 何でよ!」


上条「そ、それは……」


上条「(お前の連絡先聞くので必死だったなんて言えねーよ!)」


上条「その……」


美琴「もういいわ、知らないなら仕方ないし……」


美琴「わ、私が手伝ってあげるわよ!」


上条「え?」


美琴「私がアンタの人捜しの手伝いをしてあげるっつってんの!!」


上条「えぇっ!?」


美琴「何よ、不満なわけ?」


上条「そういうわけじゃねぇけど……」


上条「……」


上条「(は、端から見たらデートだよな、それ……!)」


上条「い、いいのか? 手伝ってもらって」


美琴「いいわよ、困ったときはお互い様でしょ?」


上条「そう、だな……」


上条「(デート、デート……御坂と、デート!)」


美琴「それじゃ、行きましょ」


上条「お、おう! よろしくお願いします!」


美琴「え、うん、よろしく」

821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:42:46.02 ID:uqzN7/TM0
上条「わ、悪いなせっかく祭りに来たのに」


美琴「だから、私がいいって言ってるんだから気にしないの!」


上条「そ、そうだな……」


美琴「それで? どこから探す?」


上条「え? うーん、屋台全般からかな」


美琴「妥当なところね……そこから捜しますか」


上条「(ぶっちゃけ見つからなくていいんだけどな……ステイルとかついてるだろうし)」


上条「(それに)」チラッ


美琴「どこかなぁ?」キョロキョロ


上条「(浴衣の御坂、すげぇ可愛いから離れたくねぇ)」ドキドキ


上条「(制服とは違うもんな……ギャップもあるし……)」


上条「(目の保養だ)」


美琴「コラ!」ビシッ


上条「あだっ! な、なんだよ?」


美琴「アンタ、さっきからぼうっとしすぎ! 捜す気あんの?」


上条「悪い、御坂の事考え……あ」


美琴「な、ななななに言ってんのよ!」


上条「へ、変な意味じゃないぞ!? い、いつも服装が違うなーって思ってただけだから!」


美琴「えっ? ぁ、そうよね、うん」


上条「……? (誤魔化せたのか?)」

822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:43:29.78 ID:uqzN7/TM0
美琴「……ね、ねぇ」


上条「うん?」


美琴「そ、その……」


上条「なに?」


美琴「浴衣、似合ってる、かな?」カァッ


上条「――――ッ!」ドキ


美琴「……へ、変?」


上条「……いや! んな事はねぇよ! その……」


美琴「……」


上条「に、似合ってると、思うぞ」


美琴「ほ、ほんと?」


上条「なんでそんな事で嘘つかなきゃいけないんだよ、似合ってるし、可愛いと思うけど」


美琴「……か、可愛いって」


上条「(あれ? なんかまずったか?)」


美琴「あ、ありがと……」カァァ


上条「お、おう(ちくしょう、可愛いな)」

823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:45:17.24 ID:uqzN7/TM0
美琴「いきなり、変な事聞いて悪かったわね」


上条「別に気にしてねーよ」


美琴「……そうしてくれると助かるわ」


美琴「さっインデックスを捜しましょ」


上条「あ、その事なんだけどさ……」


美琴「ん? なんか心当たりでもあんの?」


上条「そうじゃなくてさ、その……」


上条「祭りの方を優先しねぇか?」


美琴「え……?」

824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:46:12.31 ID:uqzN7/TM0
美琴「ど、どういう事よそれ!」


上条「インデックスはさステイルとかが一緒にいてくれてると思うし」


上条「それに……」


美琴「それに?」


上条「み、御坂と祭りを廻りたいなぁなんて……」


美琴「な……」


上条「メールでさ、誘っただろ? 良かったら……でいいんだけどさ」


美琴「……」


上条「もちろん、お前が友達を捜すって言うんなら、俺は手伝う」


美琴「わ、私は……」


上条「つか、こんなまどろっこしい誘い方じゃ迷うよな」


美琴「えっ?」


上条「御坂、俺で良ければ、デートしてくれないか?」


美琴「ふぇ!?」

825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:47:16.20 ID:uqzN7/TM0
美琴「デ、デ、デート?」


上条「あぁ、デートだ、男女で遊びに行くんだし、それで間違いないだろ?」


美琴「そ、それは……そうだけど……」


美琴「(ど、どうしよう)」


美琴「(こういう風に誘うって事はコイツは私のこと好きって事!?)」


美琴「(そ、そそそんなハズないわよ、コイツが私の事、好き、なんて)」


美琴「(……で、でも、私はコイツといれる、のは)」


美琴「(な、なに考えてんのよ、私! 私はコイツの事なんてこれっぽっちも!)」


美琴「(あれ? どう思ってたっけ?)」


美琴「(嫌いじゃない……けど……)」


美琴「ぁぅ……」プシュウ


上条「……(なんか凄い悩んでるな……)」

826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:48:18.04 ID:uqzN7/TM0
上条「御坂」


美琴「えっ、あっ、なに?」


上条「嫌なら断ってくれてもいいからな」


美琴「えっ……」


上条「俺が御坂とデートするなんて身の程知らずだよな」


美琴「そ、そんな事」


上条「御坂の友達、捜そうか」


美琴「(やだっ!)待って!」


ギュッ


上条「……御坂?」


美琴「あの……その……」


美琴「……い、今まで世話をかけた分もあるから、デ、デート、してあげる」


上条「……」


美琴「か、勘違いしないでよ! ア、アンタとデートしたいからじゃなくて、仕方なくなんだからね!」


美琴「今までの借りを返すためだから!」


上条「無理しなくても、いいんだぞ?」


美琴「無理なんかしてない!」


上条「本当にいいのか?」


美琴「いいって言ってるでしょ!」


美琴「ホラ! 行くわよ!」グイ


上条「あ、おい!」


美琴「ちゃんとエスコートしなさいよね!」


上条「じゃぁ引っ張らないでくださいよ!?」


ズルズル……

827 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:49:14.60 ID:uqzN7/TM0
上条「さて、と……で、どうしようか?」


美琴「そうねぇ……」


上条「ボール掬いに金魚掬い、射的に投げ輪、お面屋さん、あと屋台、色々あるけど……」


美琴「アンタはなにかやりたいものないの?」


上条「上条さんは不幸なのでやりたいもの、買いたいものは大抵出来ないんですよ」


美琴「ふぅん……」


上条「信じてないだろ」


美琴「そんな事ないわよ、アンタがやりたいの言わないから私が考えてあげてんの」


上条「さようで……」


美琴「……」


上条「……?」

828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:50:13.69 ID:uqzN7/TM0
上条「射的、やりたいのか?」


美琴「えっ、ま、まぁね」


上条「何か取りたいのがあるんなら、やって来いよ、見てるからさ」


美琴「うん……あれ?」


上条「?」


美琴「サイフが……ない」


上条「なんだそれ、寮にでも忘れてきたのか?」


美琴「後輩に貸してたのよ」


上条「仕方ねーな、金の方は出してやるよ」つサイフ


美琴「いいの?」


上条「(インデックスの胃袋に消えるよりはマシだしな)」


美琴「よ、よし! 待ってなさいよ! ゲコ太ぁ!」


上条「……(なぜかいやな予感が……)」

829 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:51:54.28 ID:uqzN7/TM0
―――――数十分後


美琴「うぎぃ! どうして……当たってるのに落ちないのよ!!」


上条「あの、御坂さん?」


美琴「おじさん! もう一回!」


おじさん「威勢がいいねぇお嬢ちゃん!! ほら、弾だよ!」


美琴「ようし……、今度こそとってやるわよ!!」


上条「ちょっとお待ちになってくださいよ姫ぇええええええええ!!」


美琴「なによ!! ゲコ太が待ってるんだから! 止めないでよ!」


上条「オマエ、あのぬいぐるみの為にいくら使ったと思ってんだ!?」


美琴「知らないわよ……、いくら?」


上条「二千円だよ!! に・せ・ん・えん!!」


美琴「そんなにやってたっけ?」


上条「やってたよ! ……ちょっと銃貸してみなさい」


美琴「……なに? とってくれるの?」


上条「こう見えても運ではなく技術のいる分野は努力して何とかする性質なのでね」


上条「スーパーのくじ引きは当たらなくても、射的ならコツを抑えれば多少はなんとかなるんですよ!」


美琴「……ふぅん(ゲーセンのシューティングと何が違うのかしら?)」


上条「おっさん! 次は俺がやる!」


おじさん「おぉ! 次は彼氏の番かい、オマケにしといてやっからいいとこみせなよ!」


美琴「か、彼氏って///」


上条「任せろぉ!」←聞こえてない

830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:55:35.77 ID:uqzN7/TM0
――――――――――五分後


美琴「うぅー、可愛いー!」モフモフ


上条「はっはっは、上条さんにかかればこんなもんですよ!」


美琴「ゲコ太〜〜〜♪」スリスリ


上条「いやー良かったな御坂さぁん」


美琴「えへへ……今日はきるぐまーと一緒に寝ようねー」


上条「……」


美琴「ホントに可愛いなぁ」モフモフ


上条「(とったのは俺なんですが……なんだこの疎外感)」ズーンorz


美琴「あ、そうだ」


上条「……ん?」


美琴「ありがとね」ニコッ


上条「!」


美琴「あんなに時間かけちゃったのに、この子をとってくれて……ってどうしたの?」


上条「い、いえいえ、上条さんは御坂さんが嬉しそうで何よりですよ!」


美琴「そう? なんか顔が赤いけど、大丈夫?」


上条「だ、大丈夫、オーライッ! 問題なし!」


美琴「変な奴……?」

831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:57:31.87 ID:uqzN7/TM0
上条「し、しっかし、御坂はそういうのが好きなのか?」


美琴「そういうのって何よ、この子にはゲコ太っていうちゃんとした名前があるんだから」


上条「……有名なキャラクターなのか?」


美琴「まさかアンタ、ゲコ太を知らないの!!?」


上条「い、いや、だって、カエルに髭が生えただけだろ?」


美琴「信じらんない!! こんなに可愛いのに!?」


美琴「この可愛さも分かんないほどアンタはおっさん思考なわけ!?」


美琴「ゲコ太はねケロヨンの隣に住んでいるおじさんで乗り物に弱くゲコゲコしてしまうからゲコ太って呼ばれてるの」


美琴「で、その設定のせいでジェットコースターとか車、電車にだって乗れない可哀想なカエルさんなのよ!」


上条「えー……(その設定は本当にラヴリーミトン系のキャラの設定なのか?)」


美琴「それにー」


上条「あー、分かった分かった! ゲコ太は可愛いですねーはいはいはい」


美琴「アンタ絶対分かってないでしょ……?」

832 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:58:17.83 ID:uqzN7/TM0
美琴「あ、そうだ……」ゴソゴソ


上条「今度はなんだ?」


美琴「ホラッ、これ、私のお気に入りのゲコ太ストラップ」


上条「(カエルのケータイにカエルのストラップつけてる……)はぁ、それで?」


美琴「ゲコ太の可愛いぬいぐるみに免じて、アンタの無知は許してあげるわ」


美琴「で、アンタにはゲコ太の可愛さを知ってもらう為にこれを『貸して』あげる」


上条「……は?」


美琴「あ、あげるだけだからね!! 気に入ったって言ったって返しなさいよ!!」


上条「は、はぁ?」


美琴「ケータイとか、カバンとかにつけないさいよ! 肌身、離さず!」


上条「いや、俺は……」


美琴「つ・け・な・さ・い!!」


上条「了解しました! 姫ぇ!!」


美琴「たくっ……、それ限定品なんだからなくしたりしたら承知しないわよ?」


上条「そんな大事なもの、なんで貸すんだよ……」


美琴「……えっ?」


美琴「……」


美琴「……///」


上条「あのー、御坂さん?」


美琴「い、いいからつけなさいよ! 大事にしなかったら罰ゲームなんだからね!」


上条「理不尽だ……まぁ、いいけどさ……大事にさせてもらいますよ」


美琴「は、初めからそうしてればいいのよ」フンッ


上条「(怒らせてしまった……)」

833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:58:54.86 ID:uqzN7/TM0
美琴「そうだ、次はお面屋でゲコ太買いましょ」


上条「おい、カエルグッズを増やす気ですか?」


美琴「ふふん、こうなったらアンタにゲコ太の素晴らしさを骨の髄まで思い知らせてあげるわ」


上条「マジかよ……はぁ……」


美琴「ホラホラ、早く私をエスコートしなさいって!」ヒラヒラ


上条「はいはい分かりましたよー、御坂さーん」


美琴「そうそう、そうしてればいいの」ウンウン


上条「(まぁ、喜んでるみたいだし、いいかな)」

834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/28(月) 23:59:56.13 ID:uqzN7/TM0
――――――――――お面屋


美琴「はい、アンタはこれね」


上条「……おい、コイツ髭がねぇぞ? パチモンじゃないのか?」


美琴「アンタね……! これはケロヨン!! ゲコ太はこの子の隣に住んでるおじさんっていったでしょ!?」


上条「髭がないだけじゃねぇか……」


美琴「なんてこと言うの……ケロヨンが可哀想でしょ!!」ビリビリ!


上条「悪かったって! だからビリビリはしまえ! しまってください!」アタフタ


美琴「まったく……アンタは学習しないんだから……あっ、あとコレも下さい」


上条「……なぁ、それ俺の金なんだけどさ」


美琴「なによ、使っていいって言ったのはアンタでしょ?」


美琴「それに、ちゃんとお金は返すわよ……それに、サイフを取りに行こうにも相手は黒子だし」


上条「……あの狂乱ですのお嬢様か……俺も会いたくねぇな」


美琴「普段はいい子なんだけどね……あ、すみません、ありがとうございます」


上条「……今度はピンクの……ゲコ子か」


美琴「この子はピョン子よ」


上条「(なんだそりゃ……)」


美琴「ふっふっふ、コレで完璧ね!」キリッ!


上条「(コレホントにつけなきゃなんないのか?)」

835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/29(火) 00:00:46.84 ID:+Y3XtlwI0
美琴「この調子でどんどんゲコ太シリーズをゲットするわよ!!」


上条「お祭りでキャラクター物漁りすんな!! お面はつけてやるから! 我慢しろ!」


美琴「なによー」プクッ


上条「頬を膨らますな、小学生か」


美琴「ちぇー、せっかくゲコ太・ケロヨン・ピョン子尽くしにしてやろうと思ったのに」


上条「俺の周囲からの視線が痛いので勘弁してください」


美琴「しょーがないわねぇ……まっ、お面はつけてるみたいだし許してやるとしますか」


上条「(よしっ!)じゃぁ、そろそろ飯代わりになんか食おうぜ?」


美琴「いいわね、射的とかで忘れてたけどお腹空いて来たし」


上条「んじゃヤキソバ、ヤキソバ食おうぜ」


美琴「いいわね、さんせー」

836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/29(火) 00:01:34.13 ID:+Y3XtlwI0
美琴「おいしー……! この屋台のヤキソバ凄いじゃない!」


上条「本場の職人の打った麺をクローン製造したやつで作ったって屋台のおっさんがいってたしな」


美琴「ふぅん……麺だけで変わるモンかしらね?」


上条「お嬢様学校で舌の肥えてるだろうお前が美味しいっつってんだしそうなんじゃねぇか?」


美琴「うーん……でも、なんか懐かしい感じがするのよね」


美琴「味付けとか、家庭の味っていうのかしら?」


上条「アレだろ、お前の親父さんとかが作ってくれた時じゃねぇか?」


美琴「あー、なんか分かる気がする」


美琴「家庭の懐かしさってのを思い出せるからお祭りはいいわね」ウンウン


上条「俺にはあんまり分かんねぇけどな」


美琴「風情を分かんない奴ねぇ……」


上条「うるせー、いいだろ別に」


美琴「あはは、ふてくされないの」


上条「いいでーすよ上条さんは風情の分からん男でーすよ」


美琴「アンタ、人に子供って言ったくせに……あ……」

837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/29(火) 00:02:31.13 ID:+Y3XtlwI0
上条「なんですかー? 上条さんはまた妙な事いいましたかー?」


美琴「ちょっと動かないで」


上条「……んー?」


美琴「口元、汚れてる」


上条「お、悪いな」


美琴「たく、口元なんか汚して……」


ズイッ


上条「えっ?」


美琴「……」


クイッ


上条「!!!?」


美琴「アンタの方が子どもなんじゃないの?」

838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/29(火) 00:03:42.83 ID:+Y3XtlwI0
上条「な……/// お、おまっ……」


美琴「なに? 拭いてやったんだから、感謝の一言ぐらい……」


美琴「……」


美琴「……ア、アアアアアアアアアアアア!!」


美琴「アンタ、な、なにしてんのよ!!」


上条「お、おま、お前が、いきなりやってきたんだろ!?」


美琴「う、うああああ、わ、忘れろ!!」


美琴「い、今すぐ忘れなさい!!」


上条「そんな簡単に忘れられっか!」


美琴「もぉおおおおおおお!! 私のバカアアアア!!」


上条「お、おおお落ち着けよ御坂!」


美琴「うぅぅぅぅぅ///」

839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/29(火) 00:04:56.45 ID:+Y3XtlwI0
上条「そ、そうだ、花火! 花火がもう少しで始まるだろ?」


美琴「は、はなび……」


上条「そうだよ、祭りの一番の目的は花火を見る事だろ?」


上条「俺、きれいに見える場所知ってるからさ、そこに行こうぜ」


美琴「う、うん」


上条「ホラッ、立てよ」スッ


美琴「……」


ギュッ


上条「……よし、行こう」

840 :場所のイメージは、風車の見えるいつもの公園です [sage saga]:2011/03/29(火) 00:06:51.05 ID:+Y3XtlwI0
――――――――――PM 19:30


上条「ホラ、ここだ」


美琴「……公園から少し、離れてるみたいだけど」


上条「ちょっとした丘みたいになってるだろ?」


美琴「そうね……へぇ、この辺りは夜に来た事ないからこうなってるのね」


上条「屋台の明かりとかもチラチラ光ってるし、『風情』があるだろ?」


美琴「それ、まだ根に持ってたの?」


上条「根になんかもってねぇよ」


美琴「嘘、絶対根に持ってる」


上条「持ってねぇって」


美琴「まっ、そういう事にして置いてあげるわ」


上条「それはどうも」


美琴「どういたしまして」

841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/29(火) 00:09:23.48 ID:+Y3XtlwI0
美琴「それにしても」


上条「ん?」


美琴「こういう所を知ってるって事は相手でもいたわけ?」


上条「……残念、友達とやけになって男だけでここでみたんだよ」


上条「リア充共め! って恋人達に野次とばしながらな」


美琴「最低ね、寂しくならなかった?」


上条「これに関しては黒歴史なんでノーコメントでお願いします」


美琴「んーそうねー……」


上条「……おい」


美琴「……あ! 花火! 始まるみたいよ」


上条「オイ! 話を―――――」


ドーン!


上条「……あ」

842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/29(火) 00:12:11.55 ID:+Y3XtlwI0
美琴「わぁ……キレイ……」


上条「……御坂は花火、好きか?」


美琴「うん、好き」


上条「そっか、よかった」


美琴「……ねぇ」


上条「ん?」


美琴「……もう少し、近くにいてもいい?」


上条「……どうぞ」


美琴「……」ススッ


上条「……」


グイッ


美琴「きゃっ!?」

843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/29(火) 00:13:47.70 ID:+Y3XtlwI0
上条「……」


美琴「あ、あの///」


上条「……」


美琴「あ、あのさ」


上条「……何?」


美琴「さ、さっきのアンタの話だけど……」


美琴「また、どこかに誘ってくれるんなら、黙っててあげる」


上条「そっか、なら……」


上条「……御坂」


ギュッ


美琴「ぁ……」


上条「俺と……俺の」

844 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/29(火) 00:14:56.29 ID:+Y3XtlwI0






「恋人になってください」






845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/03/29(火) 00:20:40.65 ID:zwoBoj/Jo
えんだあああああああああああああああ

846 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/29(火) 00:21:34.03 ID:lFHc+NMwo
イェアアアアアアアアアアアアアアア

848 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/29(火) 00:23:38.84 ID:+Y3XtlwI0
上条・美琴「――――――ッ!!」バッ


男性「ずっと好きでした!」


女性「えっ? そんな、急に……」


上条「……」


美琴「……」


上条「……あ、はは」


美琴「……はは」


上条「か、帰るか」


美琴「……う、うん」

849 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 00:24:03.05 ID:VG7HK2sJo
地区所大オオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお大おお大おおおおおおおおおおおおおおおおおお

850 :かかったな! [sage saga]:2011/03/29(火) 00:24:41.08 ID:+Y3XtlwI0
――――――


美琴「黒子達呼んだわ、すぐに来るって」


上条「……おう」


美琴「黒子に殺されない内に帰った方がいいわよ」


上条「シャレにならない分、恐ろしいな」


美琴「と、とりあえず夜道には気をつけてね」


上条「そうする」


上条「……それじゃぁな」


美琴「あ、うん……またね」


上条「お、おう!」タッ


美琴「……」


美琴「早めに誘ってよね……バカ」

851 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/29(火) 00:26:17.25 ID:+Y3XtlwI0
――――――


上条「あ……」


インデックス「あ……」


ステイル「あ……」


神裂「あ……」


上条「よぉ」


インデックス「お帰りとうま」


ステイル「……デートはどうだったんだい?」ニヤニヤ


上条「うるせっ」


神裂「その様子だと、それなりに成功したようですね」


上条「……まぁな」


インデックス「とうまにしては良くやったと誉めてやりたいところなんだよ!」


上条「ありがとな」


インデックス「……なんだか張り合いがないかも」


神裂「予想以上の結果だったのでしょうか?」


ステイル「なんだかつまらいね」


上条「……人をなんだとおもってんだよ、お前ら」

852 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/29(火) 00:27:14.24 ID:+Y3XtlwI0
インデックス「……むーなんだか元気ないんだよ」


神裂「ま、まさか、敗れてしまったのでは!」


インデックス「そ、そんな!」


ステイル「……」


上条「……」ボー


インデックス「とうま」


上条「ん?」


インデックス「どうして、元気がないかは分からないけど」


インデックス「噛みついて私がいつものやかましいとうまに戻してあげるんだよ!」


上条「は?」←噛みつくという単語に反応した


インデックス「覚悟するんだよ!」


上条「! う、うわ!!」バッ

853 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/29(火) 00:28:22.77 ID:+Y3XtlwI0
上条「……」


上条「……」


上条「……?」




インデックス「……ぅ、うぅ」




上条「……イン、デックス?」

868 :1 [sage saga]:2011/03/30(水) 22:30:17.40 ID:dYfrRuXu0
インデックス「……ぅ」


上条「インデックス!? オイ、どうしたんだよ!!」


上条「(顔が、真っ青だ……)」


ステイル「……これは」


ステイル「―――――――ッ!! どけっ!」


上条「えっ?」


ステイル「いいから早く!!」


上条「な、なんでだよ、インデックスを部屋まで運んでやらないと……」


神裂「上条当麻」


上条「なんだよ!」


神裂「あの子のタイムリミットが来たようです」


上条「……は?」

869 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:30:55.94 ID:dYfrRuXu0
上条「な、何言って……」


ステイル「神裂、コイツの事はいい、早くあの子を……」


神裂「……この辺りに、人気のない広い河原があったはずです、ステイル、インデックスをそこまで運んでください」


ステイル「だが、早くしないとあの子が……」


神裂「時間はまだあります……」


神裂「……彼にも、話を聞く権利があるはずです」


神裂「ステイル、アナタも分かるでしょう? あの苦しみを」


ステイル「……ッ、分かったよ、先に行っている」


上条「オイ、俺を無視して話を進めんな!! なんだよ、インデックスに何があったんだ!」


神裂「それは、今から説明します」


神裂「インデックス……、あの子が何を抱えているのか」


神裂「――――――――――これから全てを無くしてしまう少女の話を」

870 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:31:30.45 ID:dYfrRuXu0
上条「全てを、無くす?」


神裂「アナタは、インデックスが完全記憶能力を持っている事は知っていますよね」


上条「あ、あぁ、一度見たものや聞いたものは絶対に忘れないってやつだろ」


上条「便利な能力だと思うけど……」


神裂「便利だなんて……」


上条「……?」


神裂「あの子の境遇を知っている者は言えないんですよ」


神裂「もちろん、あの子自身も、ですが」


上条「どういう事だ?」


神裂「……忘れる事ができなければインデックスは死んでしまうからですよ」


上条「な……に……?」

871 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:32:24.92 ID:dYfrRuXu0
上条「なんだよ、それ……」


神裂「インデックスは完全記憶能力者、一度見たものは忘れません」


神裂「『忘れる事が出来ない』んですよ」


上条「忘れる事が……出来ない……」


神裂「インデックスの脳には十万三千冊の魔導書の知識が詰まっています」


神裂「それ程の膨大な量の魔術の知識を一字一句忘れない、忘れられないという事は」


神裂「それだけ、あの子の脳を圧迫してしまう、という事なのです」


神裂「パーセンテージで言ってしまえば、あの子の脳は八十五%、それで埋まっています」


神裂「では、残りの十五%で何を記憶するのか……」


上条「……」


神裂「一年間だけ許された、『思い出』ですよ」

872 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:33:06.48 ID:dYfrRuXu0
上条「一年、間の思い出……」


神裂「はい」


神裂「ですが、それすらも、満足に体験する事は出来ません」


神裂「あの子の脳は、それまでに行った道、すれ違った人々の顔」


神裂「地名、その日食べた食事……葉っぱの一枚一枚だけでなく、雨粒の形すら覚えています」


神裂「そして、その一つ一つを整理して、必要ない記憶を『忘れない』インデックスは……」


神裂「脳がパンクして、死んでしまうのです」


上条「そんな……それじゃぁ、アイツは……」


神裂「このままでは死にます」


上条「……ッ!!」

873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:34:07.95 ID:dYfrRuXu0
上条「時間は……時間はどれだけ残ってるんだ?」


神裂「今夜まで、です」


上条「なっ……!」


上条「どうして……どうして教えてくれなかったんだ!」


神裂「アナタにそれを伝えたところで、インデックスを助ける事が出来るのですか?」


上条「それは……でも……」


神裂「……知っていて、あの子と自然に接する事ができますか?」


上条「……!」


神裂「私やステイルは覚悟が出来ています」


神裂「だから、あの子を不安にさせないように振舞う事は容易いです」


神裂「けれど、アナタはまだあの苦しみを知らない」


神裂「苦しんで、忘れたくないと懇願するあの子の姿がアナタに耐えられますか?」


神裂「……だから、アナタには何も教えなかった」


神裂「インデックスと自然に、同年代の友人、兄妹のように過ごしてほしかったから」


上条「神裂……」

874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:35:29.75 ID:dYfrRuXu0
神裂「アナタに伝える事はこれで終わりです」


神裂「私達はこれからあの子の記憶消去の処理に移ります」


上条「記憶の……消去……」


神裂「インデックスの頭脳にある十万三千冊の知識を保護する為に」


神裂「もう一年、あの子を生きながらえさせる為に十五%の記憶を削り取ります」


上条「そんな……アイツは……」


神裂「記憶を失う事を良しとはしていません」


神裂「あの子は完全記憶能力者であるからこそ一つ一つの思い出をガラス細工の様に大切にしています」


神裂「……どこかで『自分』が『死んでしまう』のを感じ取っているからでしょう」


上条「……なんとか、記憶を消さないで済む方法はないのか?」


神裂「……ありません」


上条「だけど! ここはお前達がいた魔術側にはないものがある!」


上条「科学なら、まだ分からないだろ!?」


上条「『心を操る能力者』も『心の開発をする研究所』もゴロゴロ転がってる!」


上条「……あ、常盤台には触れただけで記憶を抜き取る能力者もいるみたいだし」


上条「そういう所を頼っていけば、何とかなるかもしんねーだろ!?」


神裂「……」


神裂「……それで?」


神裂「その、どこかにいるらしい人達にあの子の体を好き勝手弄らせようとするんですか?」


上条「――――――――――ッ!」

875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:36:30.51 ID:dYfrRuXu0
神裂「アナタは何も知らないからそんな事が言えるんです」


神裂「もし、あの子の立場、そして、『経験者』である私達の立場なら」


神裂「今と同じ事を言えましたか?」


上条「……ッ、俺、は」


神裂「……」


上条「だけど、俺は……それでも、諦めたく、ない」


神裂「!!」


上条「だって、間違ってんだろ!? どうしてアイツがそんな辛い目にあわなくちゃなんねぇんだよ」


上条「お前はそれで納得できるのかよ!」


神裂「……る、さい」


上条「一年前に、インデックスと出会ったときに後悔しないのか!?」


神裂「うるっせぇんだよ!! ど素人が!!」ヒュッ!

876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:38:05.55 ID:dYfrRuXu0
ガッ!!


上条「ッ……がっ!! ふっ……」


神裂「私達だって頑張った……頑張ったんですよ!!」


神裂「あの子が記憶を失う一分前だろうが、一秒前だろうが」


神裂「その瞬間まで、無様に泣きじゃくって、インデックスを抱きしめて、思い出を語り合いました」


上条「……ッ」


神裂「それでも、それでも失いたくなかった!!」


神裂「もう、こんな苦しい目にあいたくない、とあの子の敵に回る事もできたんです!」


神裂「だけど、出来なかった……」


神裂「それなら、一年間の間にたくさんの思い出を作ってあげようと思ったんです」


上条「……そんなにも、アイツを思っているんなら、もっと別の方法を……」


神裂「そうですね……でも、もう希望に縋るなんてしたくないんです」


神裂「なんの確証もない希望に縋って……あの子を助けられなかったら?」


神裂「耐えられませんよ……そんなの……」


上条「……ッ……くっ」


神裂「……お願いです、これ以上、私達に希望を持たせないで下さい!!」


上条「神、裂……」

877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:39:38.83 ID:dYfrRuXu0
――――――――――


神裂「……ハァッ、ハァッ……ハァッ」


上条「……」


神裂「……、辛いでしょう、ですが辛いのはアナタだけではありません」


神裂「記憶を失うインデックスはもっと辛いんです」


上条「……ちくしょう、俺は」


神裂「……」


神裂「三十分……」


上条「?」


神裂「……術式の準備まで時間はまだかかります」


神裂「あの子との別れの挨拶が必要でしょう?」


神裂「アナタはインデックスにとても良くしてくれました」


神裂「アナタにも別れを告げる権利はあります」


神裂「あの子に、会ってあげてください」


神裂「アナタがあの子に出来る事は、それだけです」


上条「……」

878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:41:11.40 ID:dYfrRuXu0
――――――――――


ステイル「……」


インデックス「……」スースー


ステイル「……インデックス」


ステイル「僕は、またキミを救う事ができなさそうだ」


ステイル「……僕は、無力だ」


ステイル「――――キミが生きてさえいてくれるのなら僕は他に何も要らないのに」


ステイル「神様は、いつも残酷な審判しか下してくれない」


ステイル「そして、僕はその結果に従う事しかできない」


ステイル「……こんな僕を、許してくれ」


ステイル「……そろそろ、準備を始めるか」


上条「ま、待ってくれ!」


ステイル「!」

879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:42:20.60 ID:dYfrRuXu0
ステイル「上条当麻……何しに来た……」


神裂「ステイル、彼にインデックスに別れを告げる時間をあげて下さい」


ステイル「何言ってるんだ! 今、一分一秒をこの子は苦しんでるだぞ!」


神裂「まだ時間はあります」


神裂「万全を喫したいのはよく分かりますが、焦って術式を失敗しては元も子もありません」


神裂「何より、彼にはお世話になりました、無理も聞き入ってもらいました」


神裂「その分だけでも、彼には時間を与えるのは何もおかしくは無いでしょう」


ステイル「……ッ、だが」


神裂「ステイル、私達の事は全て話しています」


ステイル「なっ!」


神裂「術式の邪魔はさせません、少しでいい時間を」


ステイル「……分かったよ」


上条「……」


ステイル「妙なマネをすれば焼き殺す、いいな」


上条「……」


ステイル「神裂、人払いの刻印を刻む、カードの配置を手伝ってくれ」


神裂「分かりました……距離は?」


ステイル「そこまで広くなくてもいいだろう、一kmか二kmあれば充分だ」


上条「……」


神裂「……」

880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:43:16.82 ID:dYfrRuXu0
――――――――――


上条「……よぉ、インデックス」


インデックス「……」


上条「お前、大変な事、背負ってんだな」


インデックス「……」


上条「俺、バカだし、お前と違って特殊な能力なんて異能を打ち消す右手しかなくて」


上条「そのせいで、不幸な事はあるけど、思い出を忘れちまうなんて事はねぇ」


上条「辛いよな、俺だったらそんなの耐えらんねぇよ」


上条「……俺には、そんな事出来ねぇよ」


上条「忘れたくない思い出も、忘れたくない大切な人もいる」


上条「墓場にいくまで持って行きたい」


上条「大切な人の中にはお前だっているんだぜ?」


上条「大切な、仲間なんだ」


上条「……」


上条「ちくしょう」


上条「幻想殺しなんて大層な名前があっても、俺の右手はお前の現実は殺せない」


上条「なんの役にも立てやしない」


上条「お前を、苦しみから解放する手段も思いつかねぇ!」


上条「ごめんな……、ホントに、ごめん」


インデックス「……と、ま」


上条「!!」

881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:44:21.03 ID:dYfrRuXu0
上条「インデックス!? 目が覚めたのか!?」


インデックス「……お、なか、すいた」


上条「……あ」


インデックス「ステイル、かおり……ごは、ん、だよ」


上条「……なんだよ、寝言か?」


上条「……こんな時だってのに、お前は呑気だな」


上条「はは……『次』のお前も食いしん坊なのかな?」


上条「『次』のお前の時にはごちそう作ってやるよ」


上条「上条さんスペシャルで……ステイルと神裂も、うまいって言わせるくらいの料理をな」


上条「……ッ」


上条「……かっしいなぁ、お前自身はいなくなんないのにどうして悲しいんだろうな」


上条「また、会える、はずなのに……どう、して……」


上条「うっ……くっ……」




ピリリリリリリッ!!




上条「……!! だれだ? ……あれ?」




着信:御坂 美琴


上条「……御坂?」

882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:45:18.76 ID:dYfrRuXu0
――――――――――


上条「……」


ピリリリリリリッ!!


上条「……(どう、する?)」


ピリリリリリリッ!!


上条「(今は、インデックスへ別れを告げる時間だ……)」


上条「(……コイツの隣で、呑気に電話なんて、してる場合じゃ)」


上条「……(悪いけど)」


インデックス「とーま……」


上条「!」


インデックス「み、ことと仲良く、なら、ないと……」


インデックス「……」


上条「インデックス……」


上条「……」


上条「お前が、いいって言うんなら……な」


ピッ!

883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/03/30(水) 22:48:02.79 ID:dYfrRuXu0
美琴『も、もしもし?』


上条「よぉ、どうしたんだ、こんな時間に……」


美琴『え、えっと……その……』


上条「なんだぁ? 友達と間違えて電話しちまったのか?」


美琴『や、そ、そうじゃなくて……って、なんか元気ないみたいだけど、どうかしたの?』


上条「いや、別に……」


美琴『……やっぱり迷惑だった? お風呂に入る前とか、寝る前、とか?』


上条「違う違う……まぁ、ちょっとな」


美琴『ふぅん……』


上条「それで? 電話するくらいだから、なんか急な用か?」


美琴『あ、うん、急といえば、急なんだけど……』


美琴『アンタのサイフ、私が持ったままなのよ』


上条「……サイフ?」


美琴『そ、借りたまま、もって帰っちゃったのよ、私』


上条「……へぇ、そっか」

884 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:48:37.82 ID:dYfrRuXu0
美琴『なんか……反応薄いわね、不幸だーって言うかと思ったんだけど』


上条「ははは……そんくらいで不幸って言ってたら世話ねぇよな」


美琴『……本気で言ってんの? 困らない? 結構お金入ってるんだけど』


上条「お前が持ってるんならネコババもされないだろ、一日くらい金がなくったって生きていけるよ」


美琴『そっか……じゃぁ、あ、明日届けに行ってもいい?』


上条「そんな急がなくても……まぁ、早けりゃ助かるっちゃ助かるが」


上条「それに、お前は俺の寮知らないだろ?」


美琴『じゃぁ私の寮に迎えに来てよ、学び舎の園の中にない寮なら目立つし、知ってるでしょ?』


上条「俺が常盤台の寮に行ったらそれはそれで問題だとは思いませんか? 御坂さん」


美琴『そ、それもそうね……じゃ、じゃぁ夏祭りのあった公園で』


上条「まぁ、妥当だな」


美琴『私の能力使えば調べられちゃうんだけどね、アンタん家の住所くらい』


上条「ヤメロ、犯罪だろ、それ」


美琴『……まぁ、そうなんだけど』


美琴『そ、それじゃ、また明日、お昼頃に……』


上条「あ、御坂……ちょっと待ってくれ」

885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:49:20.02 ID:dYfrRuXu0
美琴『ん? 何?』


上条「いや、ちょっと聞きたい事があってさ……」


美琴『聞きたい事』


上条「暗い話な上に妙な話なんだけど、聞いてくれるか?」


美琴『……いいわよ、私は時間あるし』


上条「……悪いな」


美琴『い、いいわよ、なに改まっちゃってんのよ』


上条「そう、だな……じゃぁ聞くけど」


上条「御坂は、目の前に死にそうな人がいたら、どうする?」

886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:50:01.51 ID:dYfrRuXu0
美琴『なにそれ、物騒な話ね……』


上条「だから言ったろ? 暗い話って」


美琴『……分かってるわよ……状況を聞こうかしら?』


上条「ソイツは一年に一度、その日が来ちまうんだ」


美琴『一年に一回死んじゃうって事? 助けられないじゃない』


上条「そうだな、でも……助かる方法が一つだけあるんだ」


美琴『……それは?』


上条「大切なものを捨てる事」

887 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:50:48.75 ID:dYfrRuXu0
美琴『大切なもの……』


上条「あぁ、そしてソイツが失うものはその一年間の『思い出』だ」


美琴『思い出……その人の記憶ってことね」


上条「そう、ソイツは一度見たものは忘れられない人間で、忘れちゃならない記憶をもってる」


上条「その代わりに一年分しか普通の思い出は持てないんだ」


美琴『生きるためならその忘れちゃならない記憶ってのを捨てればいいんじゃないの?』


美琴『しかも、忘れられないのに記憶を自由に捨てれるってのは変じゃない?』


上条「……細かい突っ込みは後にしてくれ、詳しい事は俺にも分からんし」


美琴『まぁいいわ、その設定は面白そうだし』


上条「(そりゃ、作り話と思うよな、普通……本当のことでも話がぶっ飛びすぎてるし)」

888 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:51:34.01 ID:dYfrRuXu0
上条「で、話の続きなんだけど……」


美琴『あ、ごめんごめん、話の腰折っちゃって……それで?』


上条「忘れちゃならない記憶ってのは一つの国の……国家機密ってやつなんだ」


上条「(作り話だと思ってるみたいだし、大きくしても問題ないよな)」


上条「ソイツは忘れない記憶能力を持っているからその国で重要な存在で」


上条「ソイツ自身が責任感を持ってるから自分よりもそっちのほうを優先した」


上条「……だけど、それを良しとしない奴等もいたんだ」


美琴『……』


上条「ソイツの事をとても大事にしている奴等、仲間が」

889 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/03/30(水) 22:52:32.38 ID:dYfrRuXu0
上条「仲間達は、ソイツが苦しまない、記憶を無くさないですむ方法を探した」


上条「けど、見つからなくて……その代わりに記憶をなくしても無くす事が怖くないくらいいい思い出を作ってやることにした」


上条「そうして、結局一年が経って、ソイツは記憶をなくしてまたゼロからやり直した」


上条「……それで、聞くんだけど」


美琴『うん』


上条「御坂は、そういう生活をしてきた人間に会って、その瞬間に直面した時、どうする?」


美琴『うーん……難しいわね……』


美琴『その人の命は大切だし、その人を助けたいって人の気持ちも分かる』


美琴『記憶を無くしてでも次の記憶を楽しく過ごすか、一年間を一生分生きるか』


美琴『……簡単なのは生きれる『記憶をなくす事』なんだけど……』


美琴『その時点で今の、その人は死んじゃうわけだし……』


美琴『うーむ……』


上条「そんな真剣に考えなくてもいいぞ? ……作り話なんだし」


美琴『ま、そうなんだけどさ……』


美琴『けど、面白い話だと思うわよ? ある意味究極の選択よね』


上条「そうだな、人命か、尊厳かって感じだからな」


美琴『……うーんでもなぁ』


上条「……? なんか変なことがあんのか?」


美琴『これって完全記憶能力の話よね?』


上条「ん、あぁ、そうだな」


美琴『確かにぶっ飛んでて面白い話だと思うんだけど』


美琴『ちょろっとこの話を考えた人は勉強しなおさないといけないわね』


上条「……え?」




美琴『完全記憶能力で死ぬなんて事ありえないし』




上条「……は?」

890 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:53:15.21 ID:dYfrRuXu0
上条「待て御坂……どういうことだ?」


美琴『え? どういうことって?』


上条「完全記憶能力で人が死なないってのはどういうことなんだ!?」


美琴『えっ? な、ど、どうしたのよいきなり』


上条「いいから!! 説明してくれ!」


美琴『……アンタ、脳開発の授業をちゃんと受けてたの?』


上条「な、なんでそんな事いうんだよ……」


美琴『……まぁいいわ、説明してあげる』


美琴『完全記憶能力者はどんな事でも忘れないわ』


美琴『昨日の晩御飯とか、落ちた葉っぱの枚数とかそんな記憶でもね』


美琴『だけど、それですぐにどーこーなるわけじゃないのよ』


美琴『人間には元々百四十年分の記憶が可能なんだから』


上条「……なん、だって?」


上条「で、でも、限界まで記憶を使いまくったりしたら!?」


上条「例えば、十万冊の本を記憶したりしたら、脳がパンクしちまうんじゃ!」

891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:54:26.44 ID:dYfrRuXu0
美琴『アンタねぇ……そんなんじゃ落第よ、ら・く・だ・い』


上条「い、いいから説明を続けてくれ!」


美琴『……何を焦ってんのかしらないけど、聞かないでおくわ』


美琴『で、アンタの質問、脳がパンクするって言ってたけど』


美琴『人の記憶ってのは一つじゃないの』


美琴『言葉や知識を司る意味記憶』


美琴『運動の慣れを司る手続き記憶』


美琴『あと、思い出を司るエピソード記憶』


美琴『他にも色々あるけど、それぞれ独立したものなのよ』


美琴『燃えるゴミとか燃えないゴミ、みたいな例えは悪いけど分別できるゴミと同じよ』


美琴『何かのショックで記憶喪失になっても言葉や立ったりはできるでしょ?』


上条「―――――て、ことは」


美琴『えぇ』




美琴『十万冊本の内容を覚えたとしても思い出を削らなきゃいけないなんて事はありえないわ』




892 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:55:37.84 ID:dYfrRuXu0
上条「……」


美琴『どう? これで分かったと思うけど……』


上条「(もしかしたら……)」


美琴『あれ? オーイ、聞こえてる?』


上条「(もしかしたら!!)」




上条「(誰もが笑っていられる最高なハッピーエンドを見ることが出来るかもしれない!!)」




893 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:56:50.34 ID:dYfrRuXu0
上条「御坂……」


美琴『え? な、なに?』


上条「ありがとう、助かった」


美琴『へ? え、えと……どういたしまして?』


上条「……」スルッ


ポトッ


美琴『あ、あれ? 今の音何?』


上条「……」


インデックス「……」


上条「……インデックス」


インデックス「……とう、ま?」


上条「……起きてたのか?」


インデックス「えへへ、とうまの嬉しそうな声を聞いたら起きちゃった」


上条「そっか」


インデックス「私、楽しくて、疲れて眠っちゃったみたいだね」


上条「……そうだな」


インデックス「ねぇ、とうま」


上条「……ん?」


インデックス「ステイルとかおり、それと今度はみこととも」


インデックス「『また』お祭りに行こうね」ニコッ


上条「……あぁ(助けてみせる)」


上条「……絶対行こうな(必ずコイツを)」


インデックス「約束、なんだよ?」


上条「おう」


上条「約束だ(地獄の底から引き摺りあげてやる!)」

894 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:57:44.44 ID:dYfrRuXu0
――――――――――


インデックス「……」スースー


上条「……」


上条「(インデックスを蝕んでいるのは『頭』に近い場所だ、普段誰にも触れられないような)」


上条「(……インデックス自身も気付かない様な)」


上条「(あるとすれば……そこは……)」


インデックス「……」スースー


上条「(……口かな?)」


上条「……」


クイッ


上条「―――――あ」

895 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:58:41.21 ID:dYfrRuXu0
上条「……ナンダコレ、四に似てるな、これが魔術記号ってやつか?」


上条「―――――でも、そうだよな」


上条「十万三千冊もの『世界をゆがめてしまう』可能性のある魔導書になんの防護策もなく野放しにするハズがないよな」


上条「(『教会』はインデックスを鎖に縛り付けたかった……)」


上条「(裏切れないように、一年毎にメンテナンスを受けなければ生きていけなくなるように)」


上条「(インデックスの頭に何か細工したんだ!)」


上条「……」チラッ


ステイル・神裂「……」


上条「……アイツ等には説明しても無駄だよな、脳医学とか弱そうだし」


上条「……」ゴク


グイッ


インデックス「……ぐっ」


上条「我慢してくれよ……、苦しいのはこれで終わりにするから」


上条「必ず、助けるから!」


上条「……(あと、少し!!)」

896 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 22:59:29.55 ID:dYfrRuXu0




パキン





897 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 23:00:16.48 ID:dYfrRuXu0
―――――――――同時刻、御坂美琴の部屋


美琴「コラー!! 人の事無視すん――――――――――」


ブツッ!!


美琴「……ッ!! いたっ!!」


美琴「……なに? 今の音……」


美琴「アイツ、外で何か厄介ごとに巻き込まれてるのかしら?」


美琴「……」


美琴「なんだか、嫌な胸騒ぎがするわ……」


美琴「……」チラッ


真っ黒子「……」プスプス


美琴「……(よし、アイツの番号からGPSで位置を取得して)」


美琴「……特定不可、ケータイ壊れたの?」


美琴「……(なら、今度はデータが残ってるところから経由して)」


美琴「見つかった!! 場所は……――――ね」


美琴「ここからなら急いで行けば……うぅん、能力全開で行けば五分かかんないわね」


美琴「……急がないと!!」

898 :※ここから地の文があります [saga]:2011/03/30(水) 23:01:16.14 ID:dYfrRuXu0
空間が炸裂した。
そう表現するしかないほどの突風が起き、上条の体を吹き飛ばす。


上条「……くっ、くそ、なに、が!」


インデックスの口の中にある魔術記号に触れた右手を見た。


上条「……血?」


異能の力なら全てを打ち消すはずの幻想殺しから血がボタボタと音を立てて地に落ちていた。
犬歯に指を引っ掛けただとかそんなレベルではなく、切り裂かれ、右手の所々に傷が出来ている。


上条「ッ、そんな事はどうでもいい! インデ―――――!!」


上条の少女を呼ぶ声は続かない。


インデックス「警告禁書目録の、『首輪』第一から第三まで全結界の貫通を確認」


そこにいるのは上条の知る少女ではなかったからだ。
ぐったりと倒れていたはずの体は文字通り『浮き上がり』
閉じていたはずの目は見開き、エメラルドグリーンの美しかった瞳は赤黒く光っていた。
それは、眼球ではなくなっていた。
血のように赤い、、魔法陣だった。


インデックス「十万三千冊の書庫の『保護』の為、侵入者を迎撃します」


『それ』は、十万三千冊の魔導書を司る『魔神』。
世界に災厄をもたらす、もっとも危険な存在が上条の前に立ちふさがっていた。

899 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/03/30(水) 23:03:08.76 ID:dYfrRuXu0
上条「クソッタレ……捕らわれのお姫様がラスボスってオチかよ」


予想できうる範囲で最悪の結果が目の前に立っている。
防護策を張るなら、一枚ではなく二枚、二枚よりも三枚と重ねる方が確実だ。
仮に目の前で今にも殺戮を開始しそうな『魔神』を打ち倒しても
自爆だとか、そんなわけの分からない罠も用意されているかもしれない。


上条「けど、そんな事考えてる場合じゃない」


どんな障壁があったとしても上条は歩みを止めるつもりはない。
『魔神』の奥底に眠っている少女を救い出すために諦めるわけにはいかなかった。


魔神「―――――『書庫』内の十万三千冊により、防壁を傷つけた魔術の術式を逆算、失敗」

                                            ローカルウェポン
魔神「該当する魔術は発見できず、術式の構成を暴き、対侵入者用の特定魔術≠組み上げます」


『魔神』は糸で吊られた操り人形のように首を傾けて、


魔神「侵入者個人に対して最も有効な魔術を組み込む事に成功しました」


魔神「これより特定魔術=A『聖ジョージの聖域』を発動、侵入者を破壊します」


開戦の狼煙を上げる。
同時に、バギン!! と凄まじい音を立てて、『魔神』の目にある魔法陣が拡大し押し出される。
『魔神』の顔の前にある魔法陣は二メートルをゆうに超え二つが重なるようになっている。
そして、それは魔神が顔を動かすとその後を追った。


魔神「    、    。」


魔神が歌う。
その歌は常人には理解できない単語を並べており、歌の内容も、歌なのかすら定かではない。
だが、


上条「空間が……歪んだ?」


魔法陣と魔法陣が交錯し、その交錯した部分に亀裂が奔る。
歌とリズムを取るように空間の歪みは揺れ動き、亀裂は大きくなっていく。
優しさはない、あるのは殺意、圧倒的なまでの破壊力をもって上条を浄化しようとするという意思表示。


魔神「     」


唐突に、歌が止んだ。
術式が完成したのだろう、ゆっくりと亀裂が開いていく。
上条への死の宣告まではすでに数秒もないだろう。


上条「……は」


それでも、『死』に直面していても、


上条「ははははははははは!!」


上条は笑っていた。

900 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 23:04:56.50 ID:dYfrRuXu0
上条「なんだ、なんだよ!!」


上条は確信していた。


上条「お前を倒しちまえば、終わりになっちまうんじゃねぇか!!」


ここまでの『強敵』であるのは、インデックスを蝕むものが他には無い、という事だ。
まさしく、ロールプレイングでいうラスボス、それも第二形態なんて奥の手は無い。
なぜなら、上条は本来強敵であるはずの『首輪』を破壊してしまったから。
それが唯一絶対のインデックスを縛る鎖だからだ。
……ゆえに、今上条の目の前にいる『魔神』は本当の意味での最後の壁。
この最悪なループイベントを終わらせる、最高のエピローグを迎えられる到着点。


上条「やってやる!! 来いよ! インデックスを苦しめるこんな幻想は俺がこの手で終わらせてやる!」


不幸しか呼び込まない右手で、誰かを救う最高の舞台。


魔神「……術式を発動します」


上条が吼えるのに呼応するように『魔神』が亀裂を解放する。
ビギ、バギバギ! と崩れ落ちるような音を立てて、亀裂が開く。


魔神「     」


そして、




ゴッ! と、亀裂の奥から光の柱が襲い掛かってきた。




とてつもない速度で、上条に突っ込んでくる光の柱はレーザー兵器のようだった。
これが一体なんなのか、それを考える前に上条は右手を突き出していた。
右手と光の柱が激突する。
だが、それ自体に痛みは無いしレーザーのような熱さも感じない。
上条の右手に当たった柱は四方八方に撒き散らされ、その効力を失っていくが
光の柱自体は消える事は無い。
じりじりと、体を後ろに押されいく。


上条「(なん、だ……コレ……―――――――ッ!!)」


自然と上条は空いていた左手で右手を支えるようにしていた。
そうでもしなければ右手が、右腕全体が折れてしまいそうだったからだ。


上条「……ぐ、ぅぁ!」


突然、右手が痛み始めてきた。


……魔術が、食い込み始めてきている。


上条の幻想殺しでは処理しきれないほど強力な攻撃で速度で物量で
上条を数mm単位で追い詰めているのだ。


上条「ち、くしょおおおおおおおお!」


だが、上条も負けてはいない。
幻想殺し自体が魔術に慣れてきているのか……はたまた上条自身の感覚が飛んでしまっているのか
どちらかは上条には分からないが、『魔神』が放つ魔術と均衡を保ち、痛みに押し潰されないように必死に喰らいつく。


と、そこで、二つの足音を上条の耳が捉えた。

901 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 23:07:50.97 ID:dYfrRuXu0
ステイル「貴様……!! 一体何……!」


魔術師、ステイル=マグヌスと神裂火織だ。
ステイルは初め怒号を上条にぶつけようとしたが、目の前の状況に息を呑む。
光の柱とそれを食い止める上条、魔術を行使しているインデックスに似た『何か』を見て唖然としていた。
聖人である神裂すらもその光景に絶句していた。

      ドラゴンブレス
神裂「ど、竜王の殺息=I? なぜ、あの子が魔術を使っているんですか!?」


上条はそれに答える余裕はない。
二人の表情も見ることが出来ないし、二人の震えた声でしか表情は想像できない。


上条「オイ! お前らはコイツが何なのかしってんのか!?」


上条「コイツはなんだ!? 名前は!? 弱点は!? 俺はどうすればいい!」


神裂「けど、いったい、何が……」


上条「細かい経緯なんかどうだっていいだろうが!」


上条「見ての通りインデックスは魔術を使ってる、こいつが何かで操られているとしても、だ」


上条「どっちにしろインデックス自身が魔力を持ってるのは明白だ!」


光の柱を打ち消し続けながら、上条は続ける。


上条「お前ら教会に嘘吹き込まれてただけだろうが!」


上条「あぁ、そうだ、インデックスが一年置きに記憶を消さなくちゃ死んじまうってのも大嘘だ!」


上条「今、目の前にいるアイツの魔術をぶっ壊しちまえばインデックスは助かるんだ!」


上条「お前らが、インデックスも含めて傷つかなくても済むんだよ!」


叫び続ける中、上条の体は少しずつ後ろに下がっていく。
上条の右手も限界が近づいているのだ、感覚は麻痺していても酷使していればいずれ上条は浄化されるだろう。
だからといって素直に殺されるつもりは上条にはないが。


ステイル「……、」


ステイルは一瞬、歯を食いしばり、


ステイル「―――――Fortis931」


漆黒のローブから何万枚ものカードを取り出し、ばら撒いた。ステイルの魔術を上条は一度だけ見ている。
炎のルーンとやらを使って摂氏何千度の炎を操る魔術師。
奥の手も持っているだろう、味方につけば心強い。だが、ばら撒かれたカードは上条を守る為ではない。
インデックスという少女の命を最優先に考えて、ステイルは上条の背中に手をつけた。


ステイル「曖昧な可能性……希望なんていらない」


それは、経験してきたからこその言葉。
想像を絶するほどの努力をしてきて、報われなかった敗者の言葉。
一歩間違えば、上条の同じ道を進むかもしれなかった、姿。


ステイル「あの子の記憶を消せば、とりあえず、命を紡ぐ事はできる」


ステイル「僕はそのためなら誰でも殺す、何でも壊す! そう決めたんだ!」

902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 23:09:58.20 ID:dYfrRuXu0
キミにも話しただろう、とステイルは言う。
確かに、上条はステイルの言葉を聞いた。
『インデックスの為に生きて死ぬ』、なるほど素晴らしい自己犠牲精神だ、と上条は思った。
……そう、思っただけだった。
上条はステイルの言葉を賞賛はしていても、認めるつもりは一切ない。
きっとそれで泣くのはあの優しい少女だ。
天真爛漫で人懐っこくてどこかで自分の事よりも他人の幸せを優先してしまうような
そんな、『良い子』が泣く姿は見ていられない。
ステイルの気持ちは痛いほど分かる、だが、だからこそ認めるわけにはいかない。


上条「とりあえず、だぁ?」


ずっと押し負けていた、上条の体の後退が止まった。


上条「ふざけやがって、そんな理屈はいらねぇんだよ!」


ギチ、ギチギチギチと上条の体が悲鳴を上げながら『前進』する。
ステイルと神裂に見せ付けるように、自分はまだ負けていないと主張するように。


上条「たった一つだけ答えろ、魔術師!!」


上条は、息を吸って、

903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 23:11:15.88 ID:dYfrRuXu0






上条「―――――テメェは、『インデックス』を助けたくねぇのかよ!!」






904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/03/30(水) 23:12:11.71 ID:dYfrRuXu0
ステイルの息が詰まった。


上条「テメェら、ずっと待ってたんだろ!? インデックスの記憶を奪わなくて済む」


上条「インデックスが大切な思い出を持ったまま生きていける」


上条「誰も、誰もが苦しまなくて、誰一人泣かないで済む!」


上条「そんな最高なハッピーエンドってやつを!!」


上条は畳み掛ける。
ステイルと神裂の気持ちが分かるからこそ、彼等の本心も分かる。


上条「ずっと待ち焦がれてたんだろ!? こんな展開を!」


上条「英雄が来るまでの場つなぎじゃねぇ! 主人公が出てくるまでの時間稼ぎじゃねぇ!」


上条「他の誰でもない、自分自身の手で、たった一人の大切な女の子を救いたかったんじゃなかったのかよ!」


前進する上条の右手がグギリっと嫌な音を立てる。
気を抜いてしまえば、転げ回り、声すら出ないほどの激痛が襲うのだろうが。
今の上条には関係ない。
こんな体の痛みなんかより、ずっとインデックスは、ステイルは、神裂は苦しんできた。


上条「ずっとずっと主人公になりたかったんだろ!」


上条「絵本みてぇに、映画みてぇに! たった一人の女の子を守りたかったんじゃなかったのか!」


上条「だったらそれは終わってねぇ……始まってすらいねぇ!!」


上条「ちょっとくらい長いプロローグで絶望してんじゃねぇよ!!」


救いたいと願っても、何にも縋る事ができず。
絶望し、全てを諦め、一人の女の子の記憶を奪い、奪い取られてきた。
そんな人達が、救われない結末なんて、納得できるはずがない。


上条「―――――手を伸ばせば届くんだ……いい加減始めようぜ、魔術師!!」

905 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 23:13:48.52 ID:dYfrRuXu0
上条の右手の指が折れ曲がる。
親指、中指、小指、その三つが折れるはずのない方向に先端を向けていた。
もちろん、そんな状態で光の柱を支えられるわけがなく。
ついに上条の右手がはじかれた。
右手がなければ、上条は一般的な人間に変わりない、魔術も使えず、能力者でもない。
無防備な上条に、凄まじい速度で光の柱が向かって行き、




神裂「Salvare000!!」




光の柱が上条にぶつかる直前、神裂が叫ぶ。
神裂もつ二メートル近い長さの日本刀が大気を引き裂いた。
月明かりに混じって糸が見える。
上条は神裂が来る前にインデックスが話していたことを思い出す。
七本の鋼糸を用いる、『七閃』、それが神裂の得意技らしい。
だが、その糸はインデックス自身を襲わない。
インデックスの足元、土で出来た地面を抉り、大小バラバラの地面に混ざった石がインデックスの体を狙い襲い掛かる。


魔神「―――――身体へのダメージの回避を優先」


インデックスの体はユラユラと、だが確実に石を回避する。
回避する為に体を上に向けてそらした『魔神』は空に向けて竜王の殺息≠放つ。
上に向けられた光の柱はその速度を保ったまま空中に漂う雲を引き裂き、際限なく伸びていく。
もしかすると、大気圏を超え、人工衛星まで破壊したかも知れない。


上条「……ッ神裂!!」


ただ、それをのんびりと考える余裕は一瞬たりともない。
すぐに『魔神』は体勢を整えて、光の柱を上条に向けるだろう。


神裂「急いでください!! それは『竜王の殺息』―――――伝説にある聖ジョージのドラゴンの一撃と同じです」


神裂「いかな力があろうとも、人の身で、まともに取り合おうと思わないで下さい!」


それを身をもって経験した上条は改めて、『魔神』の放った一撃に戦慄する。
ドラゴンの一撃がどれほどのものなのか上条には想像もつかないが
聖人であり、人の身とは違ったものを持つ神裂の表情が青ざめているのだ
とてもじゃないが震えるなというのが無理な話だ。
しかし、漸く近づくチャンスは出来た、受けることが出来なくとも右手を押し付ける程度は出来る。
上条は『インデックス』を救う為『魔神』の元へ向かう。
だが、『魔神』の方が上条が近づくよりも早く体を起こした。
十万三千冊の書に触れようとする者に鉄槌を下すように光の柱を振り下ろす。
今度は、捉えられる!

906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 23:14:59.45 ID:dYfrRuXu0



          イノケンティウス
ステイル「―――――魔女狩りの王=I!」




ボロボロの右手を構えた時、上条の前に炎の渦が巻いた。
その炎が光の柱を一身に受け、徐々に大きくなり、人の形を成す。
ステイルと喧嘩した後、インデックスからこっそり聞かされた、ステイルの『奥の手』。
それが、上条を光の柱から守るため、盾となる。


ステイル「行け!」


上条はその言葉に答えない。
ただ、『魔神』を見据え、突っ込む。
ステイルの気持ちは受け取った、あとは、インデックスだけだ。
『魔神』を打ち消して、このプロローグに終止符を打つ。


魔神『新たな敵兵を確認。 戦闘思考を変更』


魔女狩りの王が現れた事で、一瞬だけ『魔神』に隙ができる。
上条はその隙のみに全てを託し、右手を伸ばす。


魔神『戦場の検索を開始……完了。 現状最も難度の高い敵兵である『上条当麻』の破壊を最優先します」


だが、『魔神』は魔女狩りの王に見向きもせず、上条のみを狙い打つ。
しかし、魔女狩りの王もそう簡単には上条を死なせない。
『魔神』の前に素早く動き、立ちふさがり、光の柱を真正面から受ける。


上条「……うぉおおおおおおおおおお!!」


光と炎が延々と破壊と再生を繰り返す中、上条は無防備な『魔神』を目指す。
両者の距離は、残り五m。


上条「これで……終わりだ!!」


上条の高らかな勝利宣言。


魔神「術式を発動、『竜王の殺息』の二方向同時照射を開始」


だが、ここまで来て、『魔神』は全てを出し切っていなかった。

907 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 23:17:08.96 ID:dYfrRuXu0
上条「な……っ!」


亀裂一瞬閉じたかと思うとすぐさま魔法陣が二分割され
二本の光の柱が、魔女狩りの王と上条に襲い掛かる。


上条「くっ……そっ!」


魔女狩りの王は一本の『竜王の殺息』によって足止めされ
同様に光の柱が上条めがけて突っ込んでくる。
右手で受けきる事はできない、指が折れ曲がり、腕すらもボロボロな今の状態では
光の柱が直撃した瞬間、右手は弾かれる。
そうなれば、終わりだ。
上条と光の柱が激突する瞬間、


上条「……ッ!」


青い閃光が、上条を横切った。
どこかでみた事のあるその閃光は光の柱の横っ腹にぶち当たり、数cmだけ光の柱の射線をずらす。
小さなズレだったが、それで充分上条には回避の時間が与えられた。
がむしゃらに光の柱のずれた方向と逆に体を動かす。
光の柱は頬を掠めたが、それで上条の走る勢いは変わらない。
閃光を放った人物を探そうにもそんな隙を『魔神』は見逃さないだろう。
『魔神』と上条の距離は、残り一m。
右腕を伸ばす、ゴギ、と何かが折れる音が立ち、右腕全体が悲鳴をあげる。


上条「っ……おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


残り、十cm。


上条「(神様……)」


ふと、『魔神』の顔を見据えると、赤く光る目から何かが流れていた。
それは、ずっと少女が『最期の時』に見せていたであろう、苦しみと悲しみ。
痛い、苦しい、辛い、そんな感情。
失いたくないとずっと望み続けてきた少女の心の傷。

         アンタ     システム
上条「(この世界が神様の作った奇跡の通りに動いてるってんなら)」


結局、『魔神』は『インデックス』の十万三千冊の知識を操る事ができても
『インデックス』の心は操る事ができなかった。
そして、その少女を必ず守ると決め、『災厄』に立ち向かった上条達には、敵わなかった。


上条「(―――――まずは)」


それだけの話だった。

908 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 23:17:43.43 ID:dYfrRuXu0






上条「(その幻想をぶち殺す!!)」







909 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 23:18:59.65 ID:dYfrRuXu0
上条の右手が『インデックス』の頭にあたると『魔神』が猛威をふるった魔法陣は消え。
インデックスの目に光が戻っていった。


魔神「―――――警、告、最終章、零……『首輪』の、致命的……再生、不可」


魔術の補助を失ったインデックスは地面に崩れ落ちる。
上条は慌ててまだ動く左手でインデックスを支える。
その時、誰かの叫び声が聞こえた。


上条「……?」


目に飛び込んできたのは、一枚の光の羽。
それに釣られて上を見上げると数十枚の光の羽が上条とインデックスにゆっくりと降り注いできていた。
上条はそれを他人事のように見ていた。
視線を戻すと、何かを説明しているステイルと神裂。
そして、その二人に食って掛かるよく見知った少女が視界に入った。


上条「……(なんか、疲れちまったな)」


全部終わった事で緊張の糸が切れたのだろう。
二日前にとある能力者と本気の喧嘩をしたせいもあって、どっと疲れが上条を襲ってきた。
光の羽が一枚地面に落ちる。
それを皮切りに、数十枚の光の羽が一斉に上条に舞い降りてきた。

910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/30(水) 23:19:55.61 ID:dYfrRuXu0




―――――そして






917 :1 :2011/03/31(木) 01:06:01.50 ID:iM18ipBP0




――――――――――エピローグ




918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:07:25.65 ID:iM18ipBP0
――――――――――八月三十一日 とある病院


「親愛なる、上条当麻」


「とりあえず、手伝ってもらった礼儀としてインデックスとそれを取り巻く環境について説明しておくよ」


「後で貸し借り言われても困るしな」


「あの子の記憶については特に問題なさそうだ」


「『首輪』が外れた件で『上』が下した判断は―――――――」


「大至急連れ戻せ」


「……かな表向きは」


「実際は様子見という所だろう」


「なぜそんな寛大な処置に落ち着いたのか分からないが」


「しばらくはあの子のしたいようにさせておく」


「僕個人としては一瞬一秒でも君の側にいることが許せないんだけど」


「あの子は十万三千冊の魔導書を用いて魔術を使った」


「自動書記が破壊された今あの子は自分の意思で魔術を使えるのか」


「否か」


「ありえないとは思うけど、万が一の場合には僕達も態勢を整えないといけない」


「十万三千冊を操る『魔神』ってのはそれぐらい危険って事だ――――」


「あぁ、それと―――――」


「僕も一応礼を示した、キミもあの子にしっかり礼を言っておく事だね」


上条「……」


ガチャッ


上条「……あっ」


インデックス「……とうま」

919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:09:13.07 ID:iM18ipBP0
上条「……」


インデックス「おはようとうま、それとも、今はこんにちわ、なのかな?」


上条「……」


インデックス「え、えと……」


インデックス「ぁぅ……」


上条「……ぷっ」


インデックス「……?」


上条「あははははははっ!!」


インデックス「……ふぇ?」


上条「なんつー顔してんだよお前」


上条「もしかして今回の事に責任もっちゃってんのか?」


インデックス「な、だって! とうまは私のせいで大怪我しちゃったんだよ!?」


上条「バーカ、俺は俺の意志でお前を助けたいって思ったんだ」


上条「今回の怪我は俺の責任なの」


上条「お前は素直にありがとうっていってりゃいいんだよ」


インデックス「……うぅ、でも」


上条「それに? ぶっちゃけ責任を感じて欲しいのは食費に関してなんですよね」


上条「ある程度援助があるからって……それは……」


インデックス「……とーまー!」


上条「ま、待て、インデックスさん、なぜそのように不機嫌になられているのですか?」


インデックス「私が悪い悪いと思っていたのに」


上条「オイ! 俺は怪我人……」


インデックス「純情を踏みにじった天罰なんだよ!」


上条「うわっちょっ……」


上条「ぎゃあああああああ!」

920 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:09:38.89 ID:iM18ipBP0
インデックス「……」ガブガブガブガブ


尊い犠牲になった枕『……』


上条「……」ガクブルガクブル


上条「す、すみませんでした、インデックスさん」


インデックス「……ふん! そのまま震えてるといいかも!」


コンコン


インデックス「……? 誰?」

921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:10:22.02 ID:iM18ipBP0
ガチャ


美琴「……よーっす」


インデックス「あ……みこと、おはようなんだよ」


美琴「もうこんにちはの時間なんだけどね……」


インデックス「日本の挨拶の基準はよく分からないかも……」


美琴「ま、慣れる事ね」


インデックス「うん……あ、わ、私用事を思い出したんだよ!」


美琴「え?」


インデックス「あ、後は若いお二人でごゆっくり!」


美琴「ちょっ、ちょっと!?」


ガチャ、バタン


美琴「……行っちゃった」

922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:11:08.86 ID:iM18ipBP0
美琴「気を使わせちゃったかな?」


上条「気にすんな、アイツは気を使ったなんて思ってねぇから」


美琴「……そう」


上条「……よぉ、久し振りだな、御坂」


美琴「ざっと十日ぶりかしらねこうやって話すのは」


上条「そうだな」


美琴「夏休み最終日を入院で終わらせる生徒なんて、珍しいわよ」


上条「……かもな」


美琴「どうしたの? 元気ないじゃない」


上条「……あの時は助けてくれて、ありがとな」


美琴「……」

923 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:12:05.98 ID:iM18ipBP0
美琴「知ってたんだ」


上条「神裂から聞いた」


上条「『竜王の殺息』からもその後の、光の羽からも助けてくれたんだろ?」


美琴「……神裂さんが言ってたのよ、あの羽だけでも触れてしまえば大変な事になるって」


上条「……でも、よくあの光の羽をどかせたな」


美琴「アンタ、私が電撃使いって事忘れてない?」


上条「え?」


美琴「砂鉄を使って光の羽を蹴散らして、その後を超電磁砲でズドン、よ」


美琴「一枚残らず消し炭にしてやったわ」


美琴「応用性の高い私の能力でアンタ達を助けたってわけ」


上条「……簡単に言ってくれるな」


美琴「そうね、でもアンタが地面に倒れこまなかったら間に合わなかったわ」


上条「あぁ、疲れて倒れちまったんだろうな」


美琴「それで、羽との高さに余裕が出来たのよ、一秒くらいの僅かな時間だったけどね」


上条「ふぅん、そのおかげで俺の命は救われたわけだ」


美琴「どこでその行動がプラスになるか分かったもんじゃないわね」


上条「はははっ、そうだな」

924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:14:13.93 ID:iM18ipBP0
美琴「……」


上条「どうした? なんか、怒ってるのか?」


美琴「別に、怒ってないわよ」


上条「怒ってんじゃねぇか、俺、なんか怒らせるようなことしたか?」


美琴「……バカ」


上条「へ?」


美琴「あんな無茶な事してバカだって言ってんのよ!!」


上条「ん、んなっ!」


美琴「バカ、アホ、無鉄砲!!」


上条「お、お前なぁ! 俺のおかげってわけじゃねぇけどその言い方はねぇだろ!?」


美琴「それでアンタが死んだらどうするつもりよ!!」


上条「……あ?」

925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:15:18.26 ID:iM18ipBP0
美琴「……っは!」


上条「あの、御坂さん? その、それはどういう意味で」


美琴「え、えと、今のは……その、ア、アンタに預けたゲコ太が戻ってこなくなるかもしれないって事で……」


美琴「あの、ア、アアアアア、アンタがいなくなってもそこまで困らないっていうか」


美琴「ちょっとは困る、けど……」


美琴「……ぅぅ」


上条「……御坂」


美琴「……ぁ、な、なに?」


上条「俺のこと、少しは心配してくれたんだな、ありがとう」


美琴「……ッッ!! そ、そう思うんならそう思ってなさいよ」


上条「上条さん、基本的にはポジティブなんでそう思っておきます」

926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:16:16.32 ID:iM18ipBP0
美琴「あ……そうだ」


上条「どうした?」


美琴「アンタ、今週末空いてる?」


上条「今週末って言うと……なんかあったっけ?」


美琴「とにかく、空いてるかどうか教えなさいよ、もちろんインデックスもね」


上条「……まぁ、アイツも俺も空いてると思うけど?」


美琴「ホント!? やった!」


上条「……」


美琴「ぁ……コホン……うん分かった、じゃぁ今週末は……」

927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:17:24.18 ID:iM18ipBP0
――――――――同時刻 とある病院中庭


打ち止め「ビビビッ!! なんだか面白そうな電波を感じ取ったってミサカはミサカは報告してみる」


一方通行「アァ? 何言ってンだ? このガキは……つーかはしゃぎ回るンじゃねェよ」


打ち止め「ぶぅー! それはアナタがミサカと遊んでくれないからじゃんかー!!」


一方通行「うるっせェな……こちとら病室でバカ親父と芳川がくっちゃべるから逃げてきたってのによォ」


打ち止め「そしたらミサカと会ったのでしたーってミサカはミサカは経緯を話してみる!」


一方通行「うぜェ……オイ、ミサカァ! このガキどォにかしやがれ!!」


ミサカ「おや、仲良く一緒に遊んでいると上位個体から報告があったのですが?」


一方通行「なァに言ってるンですかァ? どォして俺がコイツと一緒に遊ばなきゃなンねェンだ」


ミサカ「しかし、客観的にみていれば上位個体が妹か娘にしか……!」ハッ


一方通行「なンか嫌な予感がすンな……」

928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:18:30.74 ID:iM18ipBP0
ミサカ「上位個体が娘という事は、ミサカは必然的に一方通行と恋人、夫婦という事になり」


ミサカ「う、嬉しいのは山々ですが……でも、それは少し早いですとミサカは……」ブツブツ


一方通行「……オイ、クソガキ」


打ち止め「クソガキじゃないもん、打ち止めだもんってミサカはミサカは主張してみる!」


一方通行「アー……打ち止め、俺はコーヒーが飲みたくなっちまってよォ」


一方通行「札を渡すから、オマエ、ついでに好きなもン買って来い」


打ち止め「いいの!? ってミサカはミサカは目を輝かせてお札を受け取ってみる!」


一方通行「オォ、さっさと行け、感電したくなかったらな」


打ち止め「……? なんだかよく分からないけど了解」


打ち止め「ってミサカはミサカは先ほどからMNWに干渉してこない〇〇〇〇一号に疑問を浮かべつつも自販機へダーッシュ!!」

929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:20:09.93 ID:iM18ipBP0
一方通行「さて……と」


ミサカ「ふにゃ……にゅっ……」ビリビリ


一方通行「……俺はいっつもこォいう役割だよなァ」


一方通行「あーあァ……どこで選択を『間違っちまった』のかねェ」


一方通行「いや、それとも俺は『正解』したのか?」


一方通行「まァ、それは追々分かるだろうなァ……」


一方通行「やる事は変わンねェし……」


一方通行「アァ……なンつーか……『不幸だー』ってかァ?」

930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:21:44.39 ID:iM18ipBP0



本来歩むべき道とは違う選択を選んだ『主人公』達。
『平行世界』、本来あるはずのない物語。
だが、それは嘘でもマヤカシでも、正解でも間違いでもない
『もしかしたらありえたかもしれない未来』を彼等は生きていく。




本来立てられていた筋書きと交錯することなく物語りは続く。




931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2011/03/31(木) 01:34:10.68 ID:iM18ipBP0
というわけで、エピローグも含めて、この物語り自体は完璧に終了です。
特に伏線を張ったわけでもありませんし、単純に全員が笑顔で終われる
エンディングはどういうのかな? と考えたらこうなりました。

>>1は今回が初SSでまぁ、新人(?)なわけですが。
楽しんでいただけたでしょうか?
『平行世界』の主人公達は元の主人公たちとは全く異なった道を進んでいき
性格も信念も、どこか違っています。
じゃぁ、こいつら上条さんじゃねーじゃんとか一方通行じゃねーじゃんとか
言ってしまうのはまぁ、ご愛嬌、>>1の腕が悪いので仕方ありません。

終わり方に納得できない方もいるかもしれませんが
>>1はこういう結末を迎えたかったんだなぁ、ぐらいで考えてくださると嬉しいです。


さて、五ヶ月間続いたこのSSですが。
本当に長くなってしまい申し訳ありませんでした。
拙いSSではありましたが毎回投下が終わるたびにレスがつくことが嬉しくて
乙の一言でも続けよう、と飽き性の>>1でもここまでモチベーションを保つ事ができました。


これから先もしかしてまた懲りもせずSSを投下していく事があるかもしれませんが
よろしければそのときもお付き合いしてくださると嬉しいです。


では、このSSが皆様の頭の隅に少しでも残っている事をちょっとだけ期待して
>>1は去ろうと思います。
約半年、本当にありがとうございました。

932 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2011/03/31(木) 01:35:06.82 ID:tHaQ/Wh+o
乙!!

思わず喜ぶ美琴もふにゃるミサカも可愛いぜ

935 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/31(木) 01:58:23.94 ID:6HgZTW3v0
乙。いや、おつかれさまでした。
俺は>>1のスレに出会えて良かった。長い間乙かれさん。
もう終わってしまうのがとても悲しいが最高に面白かった・・・
次回作も楽しみに待ってるぜ!!

937 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/31(木) 02:33:06.46 ID:v4dEaV8DO
お疲れさまー

欠陥通行スキーの自分は非常に楽しめました

938 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/31(木) 03:06:35.80 ID:GJ/rTnHao
完走おつかれさまでしたー

上条さんの記憶は守られたのか…
それだけがどうなるか気になってたのでよかった

941 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2011/04/01(金) 01:38:38.11 ID:rmY8Q5qq0
素晴らしい出来でした。
<<1さんの欠陥通行に惚れました。
ぜひ、これの続きでも新作でも書いて下さい!!
本当に乙でした!!



posted by JOY at 07:03| Comment(7) | TrackBack(0) | 禁書SS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
番外通行、通行止めがすきだったのにこのSSのせいで欠陥通行まで加わってしまったよ
Posted by 愛! at 2011年05月01日 01:59
途中上条の説教がいつも通り原作通りウザかったけど
それ以外はよかった、安定してた
上条は薄っぺらいんだよな、説教の内容が…それにイライラしちゃうわ
Posted by at 2011年05月01日 09:42
嫌いじゃなかったらMNWネタあげてくれーお願い。お願いします。
Posted by プニャー at 2011年05月02日 21:42
欠陥通行さいこうでしたww

まさかこのような展開になるとは思ってなかったですwだいたいの欠陥通行はセロリが実験を通して後悔するという作品が多かったですが>>1様の作品を見ていて新鮮でした、次の作品も楽しみにしています
 長文&駄文sry &乙
Posted by at 2011年05月12日 17:47
私は欠陥通行が大好きなので、感動しました!
ミサカの実験話で一方通行とミサカが幸せになれるSSを探していたので、大切にブックマークしますね(*^v^*)
Posted by at 2013年08月07日 23:38
このストーリーの一方通行側のエンドは木原くンがいいやつだったのも大きいですね!とても良いSSだと思います!
Posted by at 2014年01月13日 21:38
は?全部見ちまったじゃねェかクソッタレ
Posted by at 2018年05月27日 06:27
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