2012年05月17日

固法「あなたが……《未元物質》……?」6

816 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/22(木) 22:32:01.25 ID:jQBVI+IJ0

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   数日後  16:08  第7学区 ファミレス『ジョイナス』

垣根「ちょっとお前らに相談がある」

一方「やっと出てきたと思ったらいきなり何だァ?」

上条「まぁ、元気になったならそれはそれでいいけど…………
   で、相談ってのは?」

垣根「いや、何つーか、その……………」

一方「ンだァ?ハッキリ言えェハッキリ」

垣根「るせぇ急かすな!!アレだ、ほら……
   …………お、」

上条通行「「お?」」


垣根「女を遊びに誘うにはどうしたらいいんだ……?」

上条「」

一方「」


817 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/22(木) 22:32:43.58 ID:jQBVI+IJ0

垣根「いやな?紆余曲折はあれど、腐ってたオレはアイツの……固法のおかげで何とか立ち直ったわけだ。」

上条「……」

一方「……っ」プッ

垣根「んで、その礼も兼ねて、今度アイツをどこか遊びに誘おうと思ったはいいんだが…………」

上条「…………!」プルプル

一方「…………っ」ププププ

垣根「…………いざ誘うとなるとどうしても手が止まっちまうんだ」

上条通行「「あーーーーっはっはっはっはっはっはっは!!!!!」」

垣根「テメエら何がおかしい!!?」

上条「だって、だって……っ!あの垣根が……ぷっ!だめだ、笑いが止まらねえ……!」プププッ

一方「オイオイオーイ、引きこもりから出戻ったと思ったらイキナリ中学生の恋愛相談ですかァ?
   面白ェ冗談だぜ。メルヘンにしちゃァ上出来だァ」ケタケタ

垣根「こちとら笑いごとじゃねーんだよ!!」

上条「だってお前、この間まで、普通に会話、してたじゃねえか。あー腹痛ぇ」ヒィヒィ

垣根「………………初めてなんだよ」

上条通行「「ハイ?」」

垣根「……お、女にマジ惚れしたのなんてこれが初めてなんだよ!」ウガー

上条(前に聞いたようなセリフだなー)

818 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/22(木) 22:33:18.41 ID:jQBVI+IJ0

垣根「もうな、やべぇんだよ!
   なにがやべぇって自覚した途端に今までアイツと交わしたやり取りが急に恥ずかしくなって!」

上条「(確かにコイツ割と最初からアクセル全開だったもんなぁ)」ヒソヒソ

一方「(むしろ今までシラフでアレだったのかよコイツ。逆にスゲェわ)」ヒソヒソ

垣根「何が未元物質毛布だよ!!意味わかんねえ!!!」モーイヤー

上条通行「「((そこかよ))」」

垣根「それだけじゃねえんだよ……」

一方「ハァ?」

垣根「アイツのこと好きなんだってわかった瞬間アイツが今まで以上に可愛く見えて仕方がねぇ」

一方「何コイツキモイ」

上条「一方通行、本音がダダ漏れだぞ」


819 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/22(木) 22:34:51.40 ID:jQBVI+IJ0

垣根「何ていうの?アイツの全てがドストライクっていうか。
   意外に細い腰とか、妙なタイミングで発揮されるクソ度胸とか、あと色々。
   あ、あと知ってた?アイツ料理メチャメチャ上手ぇの」

上条「(よくもまぁ恥ずかしげもなくペラペラと……しかも前半微妙にマニアックじゃね?)」ボソッ

一方「(アホくせェ……帰っていいかァ?)」ヒソヒソ

上条「(まぁまぁ、もう少し聞いてみようぜ)」

垣根「でもよぉ、そうやってハッキリ意識しだすともうダメなんだよ」

上条「……ん?でもそれって別に今までと大差なくないか?」

垣根「全然違う。ダブル○ーザンライザーとダ○ルオーガン○ムセブンソード/Gくらい違う」

上条「そんな本編に出てこないバリエーションで例えられても……」

一方「そォいやァもォすぐマスターグレードで発売だっけかァ?」

垣根「そんなこたぁどうだっていいんだよ!!」

上条(自分から話振ったクセに……)

垣根「………………どうしよう」

一方「あンだってェ?」




垣根「振られたらどうしよう…………」

一方「…………は?」イラッ


820 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/22(木) 22:35:50.10 ID:jQBVI+IJ0

垣根「だってよぉ、今までダチだと思ってたやつからいきなり告られても困るだろフツー!
   固法がオレのこと何とも思ってない可能性だってあるだろ!?」

上条「あの、垣根さーん……?」

一方「…………」イライラ

垣根「お前らには分からねえかも知れねえがな、オレはお前らみたいにフラグ職人でもなんでもねぇんだよ!
   これでもし振られでもしたら一人で舞い上がってるオレがバカみてぇだろうが!」

一方「……………………」イライライライラ

垣根「……それ以前に、アイツに嫌われたらもう今度こそ生きていける気がしねぇ」



ブチッ



一方「っ!!!!!」ガッターーーーン!!!!

垣根「オウッ!?」ビクゥッ

一方「……ケータイ出せ。早く」

垣根「…………は?」

一方「出さねェとこの場で殺すぞ」ギロッ

垣根「」

一方「…………」チラッ


上条(! ああなるほど、そういうことか……)コソコソ


821 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/22(木) 22:36:28.17 ID:jQBVI+IJ0

垣根「い、嫌に決まって……」

上条「確かいつも鞄のこの辺に……」ガサゴソ

垣根「なっ!上条テメエ!!」

上条「あった!ヘイ、パース」ヒョイ

一方「上出来だァ」パシッ

垣根「テメエらいい加減に……」

一方「」ピポパprrrr

垣根「勝手に電話かけてんじゃねえよぶっ飛ばすぞ!!!」

一方「ツーン」prrrrrrrrr

垣根「無視すんな!!いったいどこにかけて……ってまさかモヤシテメッ……!!」


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   16:03  風紀委員活動第一七七支部

固法「…………」ボーッ

黒子「固法先輩、さっきから手が動いていませんの」ヒソヒソ

初春「あー、pのキーが押しっぱなしになって報告書がゼロシステムの起動音みたいになってますよー」

黒子「…………初春、また昔のアニメですの?」

初春「佐天さんから勧められたんですけど、すっかりハマっちゃって。
   トールギスが無機質カッコイイんですよ!やっぱりガン○ムの主役はキャラではなくMSなんです!」テカテカ

黒子「………付き合いきれませんの」ハァ



固法「………フフっ」ニヘラ

黒子「」ビクッ

初春「」ビクッ


822 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/22(木) 22:37:21.11 ID:jQBVI+IJ0

固法「……あ、いっけない。書き直さないと……〜♪」


初春「…………固法先輩って、たまに行動がバグりますよね」

黒子「ああ……あの凛々しかった固法先輩はどこへ……」


コードーウーノオークーニー カーザースネガーイーヲー♪
サダーメトーイウーナラー♪


固法「ごめんなさい、私の携帯みたい………」


         【着信】
         垣根 帝督

固法「!!!」


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   同時刻  第七学区  ファミレス『ジョイナス』

垣根「あ〜〜〜〜〜っ!!モヤシテメエどこに電話してんだゴルァ!!」prrrr

一方「ンだよ、テメェがいつまでもウジウジしてっから代わりにかけてやったンだろォが」フンス

垣根「ふざっけんなよ!!」prrrrr

一方「嫌なら切ればァ?切れるモンならなァ」ケケケケ

垣根「!!」


823 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/22(木) 22:38:31.12 ID:jQBVI+IJ0

上条「まぁ固法さんの性格上、切っても120%折り返してくるだろうけど。
   ……まさかそこまで計算済みで?」

一方「……有力な情報提供者がいるンでね」ニヤァ

垣根「クッソ、お前らいつか必ずシバく……」


ピッ


固法『は、はい、固法です』

垣根「!!!!!!」

固法『あの……垣根さん?』

垣根(どうすんだよコレ!!つながっちまったじゃねえか!!!)ヒソヒソ!

一方「つながったとか何それエロい」ププー

垣根(モヤシいい加減にしろよマジでぶっ殺すぞ!!!)ヒッソォォォォォ!

固法『あの、もしもし……?』

垣根「あ、ああ!悪い!」

一方「……」サラサラ

上条(……何書いてるんだ?)

固法『それで、その、今日はどうしたの?』

垣根「い、いやぁ別に何ってワケでもねぇんだが……」

一方「」トントントントン

垣根(あぁん!?)


    【なンかしゃべれ】


上条(カンペ!?しかも丸投げ!?)

824 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/22(木) 22:39:49.87 ID:jQBVI+IJ0

固法『ごめんなさい、私今風紀委員の詰所なので……何かご用なら後でかけ直すけど…』

垣根「いや、ホント大した用じゃねぇんだ。ただ、その……」

固法『?』


垣根(ええい、ままよ!!)



垣根「こ、今度二人でどっか遊びに行こうぜ!」

固法『へぁ!?』

上条(よしっ!)グッ

一方(……まずは最低ラインクリアっとォ)サラサラ

固法『どどどどうしたの急に!?』

垣根「ホラ、この間メシ作ってくれただろ?その礼をしてなかったのを思い出してよ」

固法『えっ!?あっ、ああ!そういうこと!』

垣根「それで、都合のいい日とかあるか?」

固法『そうね……来週は全学特別警戒週間だから、ちょっと忙しいかもしれないわ』


一方「」トントントントン

垣根(あぁん!?今度はなんだよ!)


     【再来週の土曜日】


垣根「……じゃあ、再来週の土曜なんてどうだ?それくらい先なら、今からでも休みとれるんじゃねえの?」

固法『!?さ、再来週の土曜!!?』

825 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/22(木) 22:40:45.78 ID:jQBVI+IJ0

垣根「どうした?その日も都合つかねえのか?ひょっとして先約か?」

固法『いや!全然!!全然大丈夫だから!!』

垣根「……?そっか。ならいいんだが」

固法『……かっ、垣根さんもその日でいいの?』

垣根「あ、ああ。もちろん」

固法『……わかったわ。じゃあその日で』

垣根「オッケ。んじゃまた連絡するから……」

固法『垣根さん!』

垣根「お、おう、どうした?」

固法『……………………私、楽しみにしてるからね』

垣根「………………おう」

固法『じゃあ、またね』


ピッ


上条通行「「おめでとォー」」パチパチパチ

垣根「……!?………っ!!!」ガッ

一方「暴力はんたァーい」ツーン

上条「まぁまぁ垣根、まずは落ち着けって」

垣根「 ブ チ コ ロ ス ぞ て め え ら 」ワナワナ

826 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/22(木) 22:41:13.30 ID:jQBVI+IJ0

一方「だァから落ち着けよ童貞メルヘン。当初の目的は果たしたろォが」

垣根「!そりゃ、まぁ確かに……」

上条「それにお前はさっき振られる心配してたけど、その日でOKもらえたってことはかなり勝算はあるぞ」

垣根「あん?…………そういや急に慌てた様子だったが、何かあんのか?」

一方「ここでメルヘンに問題でェーす。今は何月で、再来週の土曜は何日でしょうか???」

垣根「……えーと火、水、木、金、……ハッ!!!」

上条「そういう……」ニッ

一方「ことだァ」ニヤァ


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   同時刻  風紀委員活動第一七七支部・給湯室


固法(…………ビックリした……まさか垣根さんから声をかけてくるなんて)

固法(だって再来週の土曜日って…………)



固法「………………クリスマスイブじゃない!」



829 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/22(木) 23:39:42.57 ID:GRmeGwrBo
乙!
ニヤニヤさせてもらいました

832 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/23(金) 17:28:12.57 ID:HgDojlGSO


固法先輩は首付近が最高にエロイ

836 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/25(日) 00:58:45.89 ID:z8TuZGGE0
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行間  とある女子の不毛論争(エンドレスワルツ)

  某日 某時刻  柵川中学校・校門前

初春「佐天さーん」タタタタ

佐天「あ、初春」

初春「今帰りですか?」

佐天「そうだよ。初春はこれから風紀委員の仕事?」

初春「いえ、今日は非番なので私も帰るところです」

佐天「そっか、じゃ一緒に帰ろ」

初春「はい!」



初春「あっ、そうだ佐天さん。ウィング全部見ましたよ」

佐天「ホント?面白かったでしょ!」

初春「もう最高でした!エンドレスワルツまでイッキ見しちゃいました!」

佐天「OVA版?それとも劇場版?」

初春「もちろん両方です!」

佐天「さっすがぁ!初春分かってる!」


837 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/25(日) 01:00:09.31 ID:z8TuZGGE0

初春「佐天さんこそ、あんな名作を教えてくれてありがとうございます」

佐天「いやいや、私は分かってくれる人にしか教えないことにしてるんだよ」

初春「…ということは佐天さんにも分かるんですね!?」



佐天「デュオきゅんのかわいさが!!!」
初春「トールギスのカッコよさが!!!」


佐天「」

初春「」


佐天「…………えっ」

初春「えっ」

佐天「……えっ、えっちょっと待って。トールギスが何??」

初春「……デュオきゅんって、佐天さんまさかキャラ萌え厨だったんですか!?」

佐天「キャラ萌え……!そう言う初春こそMSオタの硬派厨だったのね!」

初春「べっ、別に硬派厨じゃないです!私はただガンダムの主役たるMSが好きなんです!」

佐天「何言ってんの!ウィングは敵味方入り乱れる人間ドラマこそが見所でしょ!?
   MSはあくまでそれを演出する舞台装置なんだよ!
   何でそれが分からないかなぁ……」

初春「九割方頭のおかしい人間しか出てこないアニメで何が人間ドラマですか!」

佐天「言ったわね!!」

初春「何ですか!!!」

佐天「何よ!!!」


………! ……!? …………!! ……… ‥ ‥ ‥  ‥  ‥

838 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/09/25(日) 01:01:40.54 ID:z8TuZGGE0
   数十分後

佐天「」ゼェゼェ

初春「」ハァハァ

佐天「…………ホントは知ってたよ。トールギスUがエレガントカッコいいってこと」

初春「……私もわかってました。トレーズ閣下マジエレガント、って」

佐天「初春、ゴメン!私間違ってたよ!!」

初春「佐天さん…………私こそキャラ萌え厨なんてひどいこと言ってごめんなさい!!」

佐天「ううん、それはお互い様だから言いっこなしだよ」

初春「佐天さん……!」ガシッ

佐天「初春………!!」ガシィッ



初春佐天「「任務、完了……!」」



佐天「話は変わるんだけどさー、やっぱりTV版とエンドレスワルツじゃ作画のクオリティが段違いだよね」

初春「かけられる時間も予算も違いますからねー」

佐天「ガンダムチームなんかデザインからリファインされてるもんなー」

初春「私はEW版のガンダムも好きですよ」

佐天「でも何も知らないで見ると『えっ?えっ??』ってなるよね」

初春「ナタクの腕伸びすぎwwwww」

佐天「五飛さんマジごひwwwww」



初春「………佐天さん、今日ウチにきませんか?」

佐天「えっ?」

初春「マスターグレードのヘルカスを買ってたのを思い出したんです。
   一緒に組みましょう!」

佐天「何それ、超面白そう!行く行く!!」

初春「デュオの1/100フィギュアも付いてるので塗装してプレゼントしますよ」

佐天「マジで!?もー初春大好き!!」ギュッ

初春「私もです、佐天さん!」ギューッ



とある女子の不毛論争  終わり

839 : ◆r4vICyDKLo [saga  sage]:2011/09/25(日) 01:04:36.41 ID:z8TuZGGE0
以上です。
読んでくださってありがとうございます。

厨二だろうがなんだろうがデスサイズとヘビーアームズはEW版がガチ。

840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/09/25(日) 02:22:30.98 ID:rW7ElXTao

ガトリングは男のロマン
ガンダムよく分からんけど、色とガトリングでレオパルドって奴が好きだったなぁ

841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/25(日) 02:37:24.59 ID:xQiISYSzo
>>1乙

あれだ、ヘビーアームズが一発でも貫通被弾起こした瞬間に火の車に包まれるのは秘密だよな。

842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/25(日) 02:45:51.91 ID:SNQQR1ASO

ガンダムはよくわからんが旧ザクが好き


858 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/08(土) 01:49:09.12 ID:h26fK5i+0
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同日  17:12  垣根のマンション

垣根「…………マジでどうすっかなー…」

一方「オイメルヘン、コーヒー切れたぞ。おかわり」

垣根「お、おお……」コポコポ

一方「ン……」ズズー

垣根「んー……ここは考えどころだな……」

上条「垣根ー。この漫画の続きってあるか?」ペラペラ

垣根「あ、あぁ、オレの寝室の本棚にあるぜ」

上条「さんきゅー」

垣根「…………あーもう全然分かんねえ……」

一方「…………まっず」ズズー

上条「……プッ」クスクス




垣根「……………………って」

垣根「違うだろォォォォォォォォォ!!!」ッバーン!!!

上条「うぉっ!ビックリした!!」


859 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/08(土) 01:50:05.50 ID:h26fK5i+0

一方「うるっせェぞメルヘン!」

垣根「やかましい!!テメェら何人ん家でフツーにくつろいでんだゴルァ!!!
   一体何のためにお前らを連れてきたと思ってんだ!!」

一方「……おォ、そォいやそうだったな」

垣根「わかってくれたか?」

一方「晩飯はまだかァ?」

垣根「手料理をふるまうためじゃねぇよ!!」

上条「あ、垣根。この漫画借りて行っていいか?」

垣根「帰ろうとするんじゃねえ!!」



一方「でェ?これから何をどうするってンだよ」

垣根「決まってるだろ!コースだよ、デートコース!どこ行くか、とか何するか、とか一緒に考えてほしいんだよ」

上条「デートコース?」

垣根「ああ。今までオレとアイツが行ったところと言えばゲーセン、喫茶店、バッティングセンターに公園……」

一方「ムードのカケラもありゃしねェなァ」

垣根「そう!ずばりそういうことなんだよ!!」

上条「えーと……どういうこと?」

垣根「だってよぉ、成り行きとはいえイブだぜ?
   他に行くトコなんざいくらでもあるだろ。いるみねーしょん?とかよ」

一方「まァ要するに気分盛り上げてエロいことがしてェんだよなァ」

垣根「ちっげえよバカ!違ぇよ!…………その、アレだよ、ホラ」

一方「あァン?なァにが違うンですかァ?」

垣根「………………仮にもアイツの一日をもらうんだぜ?しかもクリスマスイブだ。
   ちゃんと演出してえ、っつーか喜ばせてやりてえじゃねえかよ」

上条通行「「……………………」」



上条「(こいつ……本気で固法さんに惚れてるんだな)」ヒソヒソ

一方「(無駄に感慨深ェモンがあるなァ)」ヒソヒソ

垣根「……………………何か文句でもあんのか?」


860 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/08(土) 01:51:05.16 ID:h26fK5i+0

上条「いや、別に」フルフル

一方「……フン、仕方ねェ。今回はその殊勝な態度に免じて特別に協力してやらァ」

垣根「助かる。



   …………で、参考になるかと思って買ってきた雑誌がコレだ」ドサドサッ

上条「多いぞ!?」

垣根「どれがいいのか分かんねえから手当たり次第買ってきたんだが」

一方「学園都市W○lker、学園都市ぴ○、……オイオイ、学園都市る○ぶまであンのかよ。
  しかも学区ごとに分かれてるってどンだけ手ェ込ンでンだ」

上条「しかもこのタウン誌、よく見たら全部発行元が統括理事会なんだけど…………」

一方「………………まだくたばってなかったのか、あのヒマ人」

垣根「……で、どこがいいと思う?」パラパラ

上条「そうだなぁ……」

一方「……こことかどォだァ?」

垣根「お、いいんじゃね?となると……」


………… … … …  ‥  ‥


861 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/08(土) 01:51:41.13 ID:h26fK5i+0
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同日  18:28  固法・柳迫の部屋

固法「…………ということなんだけど」

柳迫「キターーーーーーーーーーーーー(゜∀゜)ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

固法「急に何!?」ビクゥ

柳迫「キタってそれ!完全に告白フラグじゃない!!」

固法「こく……っ!ないないない!それはないわよ!!……多分」カァァァ

柳迫「イブに二人で会いたいとかフラグじゃなかったら何だって言うの?」

固法「それは………ほら、だって、垣根さんだし」

柳迫「あー……それは考えられなくもないわね」

固法「でしょう?」

柳迫「じゃあもう美偉から告っちゃえばいいんじゃない?」

固法「えぇっ!?」

柳迫「だってもうそっちの方が手っ取り早くない?」

固法「そう、かな……」

柳迫「そうでなくてもアンタら120%両想いなんだからさぁ」

固法「!そ、それは……」

柳迫「心当たりがないとは言わせないわよ」

固法「うう……」////


862 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/08(土) 01:52:20.76 ID:h26fK5i+0

柳迫「あ、そうだ。ねぇ美偉、明日とか空いてる?」

固法「?そうね、明後日なら非番だけど……何で?」

柳迫「もう、決まってるでしょ?買い物よ、買い物。デートに来て行く服買いに行こ!」

固法「い、いいわよ!別にそんな…」

柳迫「よくない!せっかくのイブなんだから、目いっぱいオシャレして行かないと!」

固法「それは…」

柳迫「……あと大人の階段登ることになっちゃった時の準備もしとかないとね」

固法「ば、バカじゃないの!?」


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  17:35  第七学区・路上

上条「大丈夫かな、垣根のヤツ」テクテク

一方「どォだろォなァ……土壇場でヘタるのがアイツだからなァ」ツカツカ

上条「確かに………」

一方「……まァ、なるよォにしかならねェだろ」

上条「それもそうだな……ところで、お前はどうするんだ、クリスマス?」

一方「あァ、多分ウチで宴会だろォなァ。今飲みモン担当のニートがせっせと酒をため込ンでやがる」

上条「駄目な大人だ……」

一方「ちなみに食材・調理担当が黄泉川で、パーティーグッズ担当がガキどもだァ」

上条「打ち止めちゃんとワーストさんか………で、お前は何担当なんだ?」

863 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/08(土) 01:52:59.56 ID:h26fK5i+0

一方「あァ、オレは当日まで仕事はナシだ」

上条「ふーん……?めずらしいな、黄泉川先生が手伝いをさせないなんて」

一方「…………オレァ一番メンドくせェ仕事を押し付けるための前フリだと踏ンでる」

上条「……まさか」

一方「あァ……アイツらが酔いつぶれた後の片づけ担当だ」

上条「うわぁ…………」

一方「まァ、能力使えばチョチョイのサッ、だけどなァ」

上条「怒られそうな擬態語を使うのはやめろ」

一方「…………それにアイツらが酔いツブれたらイチャコラし放題だしィ」ボソッ

上条「何か言ったか?」

一方「べっつにィ。ところでオマエはどォなンだよ三下ァ」

上条「オレ?オレは小萌先生の家に呼ばれることになってるんだ」

一方「ホォ」


864 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/08(土) 01:53:33.75 ID:h26fK5i+0

上条「なんかインデックスと結標の料理がモノになったかどうかのテストも兼ねてるらしいけど」

一方「そォか………あの露出狂女が料理、ねェ」

上条「そう言えばお前結標と知り合いだったっけ?」

一方「あァ。昔ちょっと、な………まァ、あったらヨロシク言っといてくれ」

上条「おぉ。お前がそういう殊勝な態度をとるのは珍しいな」

一方「バァカ、嫌がらせだよ。アイツはオレの顔なンざ二度と見たくないだろォからなァ」

上条「そう言えばお前はそういうヤツだったよ……」

一方「…………お互い、昔のことは思い出さねェ方がいいだろ」

上条「?」

一方「何でもねェよ。…………オレはコッチだ」

上条「おお、じゃあまた明日な」

一方「おォ」ツカツカ



上条「…………ホント、お前は素直じゃないヤツだよ」



865 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/08(土) 01:54:13.83 ID:h26fK5i+0
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   行間   とある路上の勤労学生(ハッピーピアス)

  17:37  第七学区・路上

上条「ちゅーちゅーらぶりむにーむにーむらむら……♪」


オーイ カミヤーン


上条「?……気のせいか。……SWINGサマーアイスクリームゲッチュメガラバ…♪」


??「おーい、カミやんって!無視せんといてーな」ブンブン


上条「……って青髪!?何してんだよこんなところで!しかも何だ、そのゴキゲンな格好は?」

青ピ「見たら分かるやろ?どっからどうみてもサンタさんやん」

上条「いや、だからどうして今からそんな格好してるのかって訊いたんだけど」

青ピ「そうやそうや。なぁカミやん、クリスマスケーキ、買わへん?」

上条「………十字教の祝日は再来週だったと記憶しているが」

青ピ「何も今買っていけとは言うてへんがな。まだ準備してないなら僕んとこで予約していかへんか?」

上条「どういうこと?」

866 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/08(土) 02:26:28.51 ID:h26fK5i+0

青ピ「僕がパン屋に下宿してるのは知ってるやろ?そこのお店でな、クリスマス用にケーキ出すねん。それで僕が営業を買って出てこうして予約取ってるんや」

上条「………お前が?」

青ピ「何やカミやん、その怪訝そうな顔は?」

上条「いやぁ、だってお前がマジメに働くとか想像できないし」

青ピ「ヒドいわぁカミやん!普段お世話になってる旦那さんやおかみさんを少しでもお手伝いしたいっていう僕の真摯な気持ちが分からへんのか?」

上条「ふーん……で、そのケーキも旦那さんって人が作るのか?」

青ピ「いやあ、旦那さんはパン一筋の職人さんやから作るんはおかみさんと誘波ちゃん…」

上条「………誘波ちゃん?」ピクッ

青ピ「!し、しもた!!」

上条「………青髪」ユラァ

青ピ「ちゃ、ちゃうねん!その子とコレは何も関係な……あ!わ、分かった!正直に話すからその右手は引っ込めてェェェェェ!!」


867 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/08(土) 02:28:09.15 ID:h26fK5i+0

青ピ「誘波ちゃんは、5月くらいから店に修行に来とる子でな。
   ずっとデートに誘っててんけど断られっぱなしで………」

上条「ほぅ……?」

青ピ「でもな、この間『クリスマスケーキの予約を50個分取ってきたら、考えてもいい』って言うてくれてな!」

上条「へぇ……」

青ピ「これはもう死ぬ気で予約取るやん!?」

上条「そうか、がんばれよ。オレは帰る」ツカツカ

青ピ「待って待って待ってーなカミやん!!ここまで僕に言わせといてそらないで!!」グワシッ

上条「ええい離せ!!お前がそのアホみたいな恰好でケーキ売ってんのは要するにその子とデートしたいからってだけだろうが!!」

青ピ「女の子と遊びに行く……男が体張るのに、それ以上の理由が要るんか?」キリリィィィッ

上条「帰る」ツカツカ

青ピ「いやぁぁぁぁぁぁカミやんのいけずぅぅぅぅぅ!!!」ガシィッ



青ピ「誘波ちゃんはな、昔色々あってやさぐれてた時期があったみたいなんよ。
   本人はもう更生したって言うてるけどな。現にパン職人目指して仕事もマジメにやってはるし。
   でもな…………」

上条「?」

青ピ「僕ぁ、まだ誘波ちゃんが笑ったところをみたことがないんよ」


868 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/08(土) 02:28:49.47 ID:h26fK5i+0

青ピ「デートしたいってのは半分冗談やけど、僕ぁ誘波ちゃんの笑った顔が見たいんや」

青ピ「笑顔に勝るアクセサリーはないからな」

上条「青髪…………」

上条(コイツのこんなマジメな顔は見たことがない……)

青ピ「まぁ、カミやんに言うてもしゃーないねんけどな。
   ケーキは別にええわ。ズルしたんがバレたらドヤされるからなあ」ケラケラ

上条「…………わかったよ。じゃあケーキ一つ、よろしく頼む」

青ピ「へ?ほ、ホンマかカミやん!?」

上条「そのかわり少しぐらいまけろよ?」

青ピ「もちろんや!」



上条「サイズは三種類か……」

青ピ「シスターちゃんと二人ならSサイズで十分やとおもうけどな。
   どうせカミやんはそんなに食べへんやろ?」

上条「そうだな…………あ、いいや。やっぱりこっちにする」

青ピ「Lサイズでええんか?これ結構ボリュームあるで?食べきれるか?」

上条「よく考えたらオレらだけじゃなくて小萌先生たちの分も買っていかないと」

青ピ「なん………やと………」

上条「4人だからそれなりのサイズを……ってどうした青髪!?」

青ピ「カミやん………みんなの小萌先生をクリスマスに独り占めなんて……神をも恐れぬ所業やでぇ……っ!」

上条「違っ…!そういうのじゃねえよ!!」

青ピ「しかも4人いうことは少なくともあと一人おるっちゅうことやな?
   僕の勘が正しければ……女の子が!!」クワッ

上条「何そのキモい洞察力!?大体お前その誘波さんって人はどうした!!」

青ピ「それはそれ、これはこれや!!歯ぁ食いしばれやカミやんんんんんん!!!」

上条「理不尽だァァァァァァァ!!!」



とある路上の勤労学生 終わり

871 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/08(土) 03:02:21.82 ID:XtU4UHbSO

みんな幸せそうでなによりだな

873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/10/08(土) 03:51:28.17 ID:s56X41N9o

やっぱこんな幸せな感じは大好きだ
それに比べて現実ときたら・・・orz

881 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/15(土) 23:06:41.66 ID:4cqV/OMO0

------------------------------------------------------------------------------------------
  土曜日(イブ一週間前)  12:22  第七学区 ファミレス『ジョイナス』

垣根「うーす」

上条「おお、こっちこっち」

一方「フン……」モグモグ

垣根「わりいわりい、待たせたな」

一方「別に待ってねェ」フンス

垣根「テメエ……」

上条「そういえば今日は遅かったな。どうしたんだよ?
   ここ最近一人であちこちまわってたみたいだし」

垣根「ああ。下見に行ってたんだよ」

上条「下見?」

垣根「おお。この間どこに行くかお前らといくつか候補出しただろ?実際どんなもんなのか見ておいた方がいいと思ってな。
   ぶっつけ本番でアタフタするのはだせぇだろ?」

上条「それは一理あるけど………」

一方「…………一人で?」

垣根「もちろん一人だ!」

上条「か、悲しい……」

882 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/15(土) 23:07:08.32 ID:4cqV/OMO0
垣根「何でだよ!デートの下見とか超リア充じゃん!超充実してるじゃん!!」

一方「定番のデートスポットを男一人で延々回るって絵面が既に悲しいわボケ」

上条「コテコテの定番スポットばっかりだからなぁ。プラネタリウムとかイルミネーションとか」

垣根「ハッ、そんなことかよ。今更そんなことで動揺するオレだと思ったら大間違いだぜ!」フンス

一方「………何でこンな元気なンだよコイツ」ヒソヒソ

上条「まぁ、落ち込んでるよりはいいんじゃないか?」ヒソヒソ

一方「それにしたってこの間とテンションの差ァ激しすぎンだろォ……」ヒソヒソ




垣根「お前ら、色々ありがとな」

上条「えっ!?」ギョッ

一方「ンだァいきなり?ぶっちゃけキモいンですけどォ」

垣根「心配するな、自覚はある。
……でもここまで来れたのもお前らのおかげだからさ。ひとつ節目ってことで礼を言っとこうと思ってよ」



垣根「本当に、ありがとう」



883 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/15(土) 23:07:34.62 ID:4cqV/OMO0

上条「垣根……」ジーン

一方「…………フン」ニッ

垣根「っつーわけで、当日はバッチリ決めてくるからよ!」ビシッ

上条「ああ。がんばれよ」

一方「心配すンなァ。玉砕したらホネぐらい拾ってやるよォ」ニヤニヤ

垣根「うっせ!……つってもまだやることが一つだけ残ってるんだよな」

上条「やること?」

垣根「ああ。やることっつーと語弊があるんだが……」


------------------------------------------------------------------------------------------


垣根「プレゼントだよなぁ」


翌日(日曜日)  13:03  第十三学区 ショッピングモール

垣根「まだ何にするかぜーんぜん決まってねえが……まぁ、ここなら何でもあるだろ」ツカツカ


   二階・専門店街

垣根「さて、実際問題どうするか…………」ツカツカ


垣根(固法の喜びそうなもの……か)ウーン

884 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/15(土) 23:08:06.25 ID:4cqV/OMO0

垣根(服は好きみてぇだったが……趣味が出るんだよなぁ、服は。合わないと思ったら着ないし)

垣根(どうせやるなら使ってもらいてぇしなぁ……)

垣根(そうするとアクセサリーあたりが妥当か……)

垣根(ストラップは、ねえな。中学生じゃあるまいし)

垣根(指輪は……重いよな。そもそもサイズわかんねえし。ネックレスくらいにしとくか)

垣根(デザインはシンプルな方がいいな。ハデなのとか奇をてらったのは服にも合わせにくいし)

垣根(出来るだけシンプルで、なおかつセンスが光るような…………)


垣根「………ま、何とかなるか」ツカツカ




柳迫「あれ?あそこの人垣根さんじゃない?おーい!垣根さーん!!」

固法「ちょっと碧美!」

垣根「!?」

柳迫「こんなところで会うなんてすごい偶然ね!他の二人は一緒じゃないの?」

垣根「あ、ああ。アンタらも二人仲良く買い物か?」

固法「ええ。年末の準備とか、色々ね。年の瀬になると、混んじゃうから」

885 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/15(土) 23:08:35.25 ID:4cqV/OMO0

柳迫「そうそう。勝負服とか勝負ホニャララとか、色々ね」ニヤニヤ

固法「碧美!」///

柳迫「てへっ☆」(・ω<)キャピ

垣根「なるほどな………」

垣根(勝負服?今勝負服っつったかコイツ!?)



柳迫「じゃ、私は先に帰るから。垣根さん、美偉のことお願いね(はぁと」

垣根「はぁ!?」

柳迫「じゃねー!」タタタタ…

固法「ちょっと、碧美!?」




柳迫「…………」カチッ

ピッポッパprrrrrrr

ピッ

一方『おォ、首尾はどォだ?』

柳迫「完璧!」

一方『上出来だァ』クックック


886 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/15(土) 23:09:08.39 ID:4cqV/OMO0



垣根「………行っちまったな」

固法「そうね……」


垣根(最初はイキナリでビビったが………やべ、超うれしい)

垣根(こんな偶然ってあるんだな……)


固法(ど、どうしよう!)

固法(こんな展開望んで……ない、と言えばウソになるけど……正直うれしいけど……)


垣根「……あの時以来だな」

固法「えっ?」

垣根「こうやって、顔を合わせんのは、さ」

固法「そう、だったかしら……」

垣根「それで、アンタはどうするんだ?」

固法「え、わ、私?私はもうちょっとお店を回ってみようかと思ってるの。
   碧美と一緒だと何かスゴイの着せられるし……」

垣根「そうか。





   じゃあついでと言っちゃ何だが、ちょっとオレの買い物にも付き合ってくれねえか?」

固法「ええっ!?」


887 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/15(土) 23:09:45.75 ID:4cqV/OMO0


垣根(人の好みを探るのは一緒に買い物すんのが一番手っ取り早いらしいからな。知らんけど)


垣根「実はオレも服とかアクセとか見にきたんだ。ああいう身に着けるモノは実物を見ねえと決められねえしな」

固法「……そうね、それは分かるわ」

垣根「だろ?」


垣根(何にもウソは言ってないよな。『自分の』とは一言も言ってないし)


垣根「決まりだな。じゃ、行こうぜ」

固法「ええ!」


------------------------------------------------------------------------------------------

垣根「さっきから気になってたんだがどうして制服なんだ?日曜だろ、今日」

固法「今日は学校で全国模試があって。一応『外』の大学も受けるつもりだから、受けとかないと」


888 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/15(土) 23:10:13.54 ID:4cqV/OMO0

垣根「あーそういや高二の今頃から急に増えるんだよなー、模試ってやつは」

固法「………垣根さんも、模試受けてるの?」

垣根「いや、全然」

固法「やっぱり……」

垣根「でも大変そうだな、受験って」

固法「……それをあなたが言う?」

垣根「それもそうだな。オレに限らずレベル4以上なら寧ろオレたちが学校を選ぶ側だからな」

固法「……一度でいいから言ってみたいわ、そんなセリフ」ハァ

垣根「ハハッ」

固法「というか、もうすぐ受験なのは垣根さんでしょ?
   どこの大学に行くの?それとももうどこかの研究所に就職とか?」

垣根「いや、オレは……」




禁書「あ、ていとくだ!」

結標「あら、奇遇ね」

垣根「し、シスターちゃん!?」

固法(……修道服?)


889 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/15(土) 23:11:06.56 ID:4cqV/OMO0

禁書「こんなところであうなんてすっごいぐうぜんかも」

垣根「そうだな……っつーか、そっちこそ珍しい取り合わせだな。上条は一緒じゃねえのか?」

固法「上条くん?上条くんの知り合いなの、この子?」

垣根「!」


垣根(しまった!コイツの中では上条の彼女は氷華ちゃんってことになってるんだった!)


垣根「あ、ああ!この子はイギリスの神学校からの留学生で、上条のウチにホームステイしてんだ!」

固法「……ホームステイの受け入れ先が一人暮らしの男子高校生っていうのはちょっと考えにくいけど」


垣根(やべえ!苦しい言い訳だったか……っ!!)


垣根「ああああアイツは教師に信用されてるからな!」

固法「そう……」

禁書「ねえねえあわき、ほーむすていって何?」

結標「超短期の留学制度のことよ。っていうか何で発音がひらがななのよ。ホームステイは英語でしょ?」

禁書「むむっ、ゆいしょ正しいクイーンズイングリッシュにそんなわけのわからない単語はないかも!」

結標「はいはい、和製英語ってヤツね………
   ああ、自己紹介が遅れてごめんなさい。私は結標淡希。高二よ。よろしく」

禁書「はじめまして、わたしのことはインデックスって呼んでほしいんだよ!」

890 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/15(土) 23:11:57.22 ID:4cqV/OMO0

固法「あ、私は固法美偉。私も高二。よろしくね」

垣根「で、さっきも言ったけど、どうしてお前ら二人?」

結標「小萌に言われて買出しに来たのよ。ここなら食料品もそろうしね」

禁書「クリスマスにわたしとあわきでごはん作るんだよ!」

垣根「へぇ……」

結標「ついでにこの子に服でも買ってあげようと思って」

禁書「わ、わたしはいいって言ったんだよ!」アワアワ

垣根「えっ」

結標「…………何よ?何か文句でもあるの?」

垣根「え?あ、いやあ別に………仲いいなあって思ってさ」

結標「……たの」

垣根「は?」



結標「この子……私の作った料理を『おいしい』って言ってくれたの!」



垣根「」

固法「」


891 : ◆r4vICyDKLo [saga]:2011/10/15(土) 23:12:23.22 ID:4cqV/OMO0

結標「消し炭になった野菜炒めを……笑顔で残さず食べて……」ウルウル

固法「あの……結標、さん?」

結標「その時思った、いえ、誓ったの!『この子のために料理を覚えよう』って!」

垣根「あっそ……」

禁書「あわき」クイクイ

結標「ん?何?」ニコッ

垣根(うわぁ、あからさまに表情変わった)

禁書「わたしもいっしょかも。わたしもとうまとあわき、それにこもえやひょうかに喜んでほしいから、おりょうりもがんばれるんだよ」ニコッ

結標「……ッ!!ちょっ、今の聞いた!?天使?天使なの?」ギューッ

禁書「あぅぅ……あ、あわき。くるしいかも」

固法「……ん?『ひょうか』って……もしかして、風斬氷華さん?」

禁書「え?ひょうかのこと知ってるの?」

固法「ええ、友達よ。ホラ」シャシン

禁書「あ!このちっちゃい写真わたしももってるかも!」ホラ

固法「!!」

固法(す、すごい格好……)///

禁書「ひょうかはね、わたしがこの街に来てはじめてできたともだちなんだよ」

固法「そうなの……」



禁書「じゃあひょうかのともだちってことは、みいもわたしのともだちだね!」ニコッ

固法「!!!!」キューン!

垣根(あ、落ちた)

894 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/16(日) 00:10:41.11 ID:SzBm/V0SO
インデックスさんがいい子でなんか泣いた

899 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/16(日) 19:33:33.50 ID:Z560KIy0o
やっぱりインデックスはかわいいんだよ!

910 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/10/29(土) 05:49:03.36 ID:XFZqjnpq0

結標「それにしても……」チラッ

固法「?」

垣根「あ?」

結標「…………あなた」

固法「え?あ、わ、私?」

結標「そうそう。固法さん……だったわよね?ちょっといい?」チョイチョイ

固法「…………?」ナニナニ

結標「」ガシッ

固法「!?」

結標「あなた、男の趣味悪いわよ」ボソッ

固法「へ!!?」

結標「あなただったらもっとイイ男がいるんじゃない?ハッキリ言ってまともなのは見た目だけよ、あの男」ヒソヒソ

固法「ど、どうしてわかったの?」ヒソヒソ


禁書「何を話してるのかな?」

垣根「さぁ……?」



911 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/10/29(土) 05:49:40.19 ID:XFZqjnpq0

結標「わかるわよ。あれだけ好き好きオーラ出てれば」フッ

固法「嘘っ!?」

結標「嘘よ」

固法「なっ……!」

結標「ふふふっ……ごめんなさい、反応がいいから面白くてつい」クスクス

固法「か、からかわないで!」カァァァ

結標「………………つくづくあの男にはもったいないわね」ボソッ

固法「?」

結標「何でもないわ。まぁこいつに何かされたらすぐ言いなさい。
   針千本胃の中に強制テレポートしてやるから」

垣根「あぁん?何だとこのアマ!ブッ飛ばされてえか!!」

結標「あ、忘れてた。これ、私の連絡先」ピッ

固法「ああ、じゃあ私も」ピピッ

垣根「聞けよ!」

結標「うるさいわよホスト崩れ。あなたも余計なこと言ってまた嫌われないようにせいぜい気をつけることね」

固法「えっ?」

垣根「あっ、バカ……!」

結標「あら、失言だったかしら」クスクス

垣根「テメエ……」


912 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/10/29(土) 05:51:10.90 ID:XFZqjnpq0

結標「さて、お邪魔みたいだし私たちも行きましょうか」

禁書「うん!ていとく、みい、またねー!」ブンブン

垣根「お、おぉ、じゃあな」

固法「またね、結標さん、インデックスちゃん」フリフリ



垣根「……何だったんだ、あいつら」ハァ

固法「垣根さん、結標さんが言ってたのって……」

垣根「えっ!イヤ、オレにも何が何だかさっぱり!ホント何の話だったんだろうな!?
   あっ!それはそうと腹減ったな!固法はもう昼飯食ったのか?」

固法「えっ、お昼?まだだけど」

垣根「んじゃ下のレストラン街でも行こうぜ。買い物はそのあとでもいいだろ?」

固法「そうね、そうしましょうか」

垣根「オッケ、決まりだな。行こうぜ」スタスタ…

固法「ええ」タタタ…




??「ふふふっ…………見ぃーつけた♪」




913 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/10/29(土) 05:51:59.34 ID:XFZqjnpq0
------------------------------------------------------------------------------------------
  13:20  ショッピングモール一階・レストラン街

垣根「さて、何食うかな……固法は何か食いたいモンある?」キョロキョロ

固法「私は別に何でも。垣根さんは?」

垣根「そうだな…………」ウーン


固法(お昼ぐらいでそんな真剣になって……かわいいなあもう)


垣根「……………………カレー」ハッ

固法「カレー?」

垣根「ああ。何か無性にカレーが食べたくなった。そう、チキンカツカレーが」

固法「それはまた具体的かつピンポイントなリクエストね」

垣根「どっか置いてそうな店あるか?」

固法「そうね……あっ、あそこなんてどうかしら?」

垣根「何なに?……カレー&グリル、か。確かにそれっぽいな。
   よし、じゃああの店にするか」

固法「そうね」


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  13:22   カレー&グリル『南蛮渡来』

垣根「スゲエ!ホントにあったぜ!ほら!!」


    ジューシーチキンカツカレー  \750(税込)


固法「あら、本当だわ」

垣根「固法スゲエ!!マジ天才だな!」キラキラ

固法「えぇっ!?そんな、偶然よ……」ドキッ


914 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/10/29(土) 05:52:35.41 ID:XFZqjnpq0

垣根「偶然だとしてもスゲエよ。普通狙っても当たらねえぜ」

固法「そ、そうかしら……」

垣根「そうだって。
   あ、固法は決まったか?」

固法「えっ、ええ!コレにするわ」

垣根「オッケ。あ、すみませーん!」ピンポーン



……………………

固法「さっきの話の続きなんだけど」

垣根「あん?」

固法「垣根さんは卒業した後はどうするの?」

垣根「何だよ、オレの進路がそんなに気になる?」

固法「さっき何か言いかけたでしょ?
   結標さんとインデックスちゃんが来て聞きそびれちゃったけど」

垣根「んー……まあいいか。隠すつもりもねえし」

固法「そうこなくっちゃ。
   それで、垣根さんはどこの大学に行くの?それともどこかの研究機関に……」




垣根「いや、オレは大学には行かねえ。就職先も研究所じゃない」




915 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/10/29(土) 05:53:19.63 ID:XFZqjnpq0

固法「…………」

垣根「おい、どうした?」

固法「えっ、ええええええええええ!!?どういうこと!?」

垣根「オイオイ、デカい声だすなよ」

固法「あっごめんなさい……ってそうじゃなくて!
   何?一般企業で働くってこと?超能力者の垣根さんが?」

垣根「超能力者が高卒で働くなって法律はねえだろ?」

固法「それはそうだけど……」

垣根「人間演算機がほしいならモヤシがいるし。別にオレまでその道に進む必要はねえさ。
   それよりもっとやりてえこともあるしな」

固法「やりたいこと?」

垣根「ああ。
   オレはさ、デザイナーになりてえんだ」

固法「でっ、デザイナー!?」

垣根「そうそう。服とかアクセサリーとか作りてえんだよ。
   アンタも結構好きだろ?そういうの」

固法「まぁ、服は好きだけど……」

垣根「だろ?」

固法「でも、何でよりによってデザイナーなの?」

垣根「…………アンタなら分かると思うんだけどよ」

固法「……?」

垣根「この街―――学園都市は表向きは学生の街ってことで通ってるが、
   十代かそこらのガキには生きづらい場所だろ、結構」

固法「!」

916 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/10/29(土) 05:54:51.16 ID:XFZqjnpq0

垣根「能力強度(レベル)の低い連中はあらゆる面でないがしろにされるし、
   逆にオレらみたいな超能力者(レベル5)になるとみんな研究者のモルモット扱いだ」

垣根「どいつもこいつも『科学の更なる発展のため』なんて大義名分は掲げちゃいるが、実際は出世欲や名誉欲の塊みてえな連中ばっかりだ。
   少なくとも、オレの知ってる研究者はみんなそういう人種だった」

垣根「まぁレベル上げるだけが人生じゃねえけどな。そういうヤツも知ってるし。
   だけどこの街の、オレを含めたガキどもはみんな程度の差はあれどそういう事情を抱えてるはずなんだよ」

固法「……………」

垣根「そんでよ、そんなガキどもの生活をイイ感じに出来るかって考えたんだ。たとえ気休めだったとしてもさ。
   で、自分がどんなときテンションあがるかって考えたんだ」

固法「その結果が、服?」

垣根「そ。カッコイイ服とか一目ぼれして衝動買いした服とか買って帰って、
   着てみる前にしばらく眺めまわしたりしねえ?」

固法「する。すっごいする」

垣根「だろ?そんなふうにしてガキどもが喜べばいいなって思ったんだ。
   服を着ねえヤツはいねえだろ?」

固法「そうね……」

垣根「実はもう入る会社も決まってんだ。デザインとかデッサン送ったらアシスタントとして入らねえかって声かけてくれてよ。
   最初は見習いだけど最終的には独立して自分のブランドを立ち上げるのが目標だな」

固法「…………」


917 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/10/29(土) 05:56:00.45 ID:XFZqjnpq0

垣根「……ま、ガラじゃねえのは分かってるんだけどよ。
   上条とか一方通行にもまだ言ってねえんだ。腹かかえて笑われるに決まってるからな
   アンタもそう思うだろ?」クスクス

固法「そんなことないわ」

垣根「え?」

固法「垣根さんが決めた道だもの。それを笑う資格なんて私には、
   いいえ、誰にもないわ」

垣根「…………イマドキ中学生でも言わねえぜ、服が作りてえなんて」

固法「あら、高校生になってもお嫁さんになりたいって子は結構いるのよ?」

垣根「…………アンタのそういうとこ、嫌いじゃねえ」ボソッ

固法「えっ?」

垣根「何でもない」ニッ

店員「お待たせいたしましたー♪ジューシーチキンカツカレーとチキン南蛮プレートでーす♪」

垣根「おっ、来たきた。さ、食おうぜ」

固法「ええ」



『いただきます』



918 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/10/29(土) 05:56:42.90 ID:XFZqjnpq0

……………………

垣根「うめー。マジうめー」モグモグ

固法「ホント、すっごく美味しい」

垣根「固法信じてよかったわ、ガチで」

固法「そ、そんなことは……」////

垣根「あるね、絶対ある。
   しかもチキン南蛮も置いてるんだなこの店。今度来たらそっち食おう」モグモグ

固法「好きなの?チキン南蛮」

垣根「というかあんまり置いてる店ないだろ。その辺のファミレスじゃまず食えないし」

固法「………じゃあ、一切れ食べる?」

垣根「お、マジで?くれんの?じゃあオレのチキンカツも一口やる……」




固法「あ、アーン………」ススッ

垣根「」




919 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/10/29(土) 05:57:30.46 ID:XFZqjnpq0

固法「あの、垣根さん……」カァァァ

垣根「えっ!?あ、ああ悪い。一瞬目の前の光景が理解できなかった」

固法「は、早く食べて。…………恥ずかしいから」////

垣根「あ…………うん。じゃあ……」


パクッ


固法「…………おいしい?」

垣根「…………ゴクン」コクコク

固法「そう。よかった……」

垣根「ん」ズイッ

固法「えっ!?」

垣根「代わりにやる。オレのチキンカツ」

固法「あっ、ああ!ありがとう。じゃあお皿のここに……」

垣根「あーん」ズイッ

固法「…………えっ」

垣根「『代わりに』っつったろ」

固法「…………!!!」

垣根「早く」カァァァ

固法「あっ……うん」



パクッ




920 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/10/29(土) 05:57:59.28 ID:XFZqjnpq0

垣根「うまい?」

固法「…………うん」

垣根「そっか」

固法「………………」

垣根「……………………」



垣根(味なんぞ分かるかクソボケエエエエエエエエエ!!!!
   えっ、何なのコイツ!?固法ってこういうキャラだっけ!!?)


固法(も、猛烈に死にたい!!何考えてたの30秒前の私!!?というか垣根さん何考えてるの!?
   いや、先にやったのは確かに私だけど!)



店員「店長ぉー、たった今新メニュー考えましたー♪『リア充もげろ!キーマカレー』とかどうですかー?」



922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/29(土) 06:40:13.42 ID:otQC5eWio
カレーなのに天井

923 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/10/29(土) 08:48:40.45 ID:j69GGvVqo
うん、カレーなのに華麗だ…

931 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/06(日) 14:22:44.55 ID:Qdm/XJuU0
------------------------------------------------------------------------------------------
  13:57  ショッピングモール一階・メインストリート

佐天「御坂さん超強かったね、あのゲーム!」

初春「私のトールギスが……近づくことすらできないなんて……」

佐天「初春はまだいいよ、私なんてメインすら当てられなかったんだよ?」

初春「うう……でも悔しいです。あのゲームなら勝てると思ったんですけど」

佐天「まぁ私はヘルカスを動かせただけで満足だったけどね」

初春「こうなったら特訓ですよ、佐天さん!」

佐天「ええっ!?でもそんなゲーセンに通えるほどお金ないよ?」

初春「ふっふっふ……佐天さん知らないんですか?この間コンシューマー版が出たんですよ、あのゲーム!」

佐天「こんしゅーまー?」

初春「家庭版のことですよ。PS3のソフトになってるんです」

佐天「おお!」

初春「もうほとんどの機体解禁してるのでヘルカスでも練習できますよ。
   それで特訓して御坂さんをアッと言わせましょう!」

佐天「いいね!やられっぱなしは性に合わないし。
   やろう、初春!!」フンス

初春「それでこそ佐天さんです!」フンス



佐天「よしっ、そうと決まれば早速初春の家に……アレ?」

初春「どうしたんですか?」

佐天「いや、あそこの人……固法さんじゃない?」アレ


932 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/06(日) 14:23:37.62 ID:Qdm/XJuU0

初春「んー……?あっ、ホントですね」

佐天「だよねだよね。……おっ!隣にいるの男の人じゃない!?」

初春「…………!!」




垣根「何も十円単位まで割り勘にすることはねえだろ」

固法「ダメよ、お金のことに関してはキッチリしておかないと。
   ただでさえ垣根さんは金銭感覚が他の人とズレてるんだから」

垣根「……アンタのそういうとこ、嫌いじゃねえけどやりにくいぜ」ハァ

固法「何か言った?」

垣根「何でもねえよ」



佐天「ぅおおおお!すごいもの見ちゃった!ここ最近どうも様子がおかしいと思ったらこういうことだったのね」

初春(…………嘘)

佐天「しかも超イケメンじゃん!あの人が固法さんの好きな人なのかな?」

初春(そんな………だって、あの人は『あの時』……何で?)

佐天「初春?いきなり黙りこくってどうしたの?」オーイ

初春「……えっ!?あっ、別に何でもないです!ただちょっとビックリしたって言うか……」

佐天「そりゃびっくりもするよねぇ。あの固法さんが……」ククク

初春「…………」

佐天「……で、これからどうする?邪魔するのも悪いから帰る?」ニヤニヤ

初春「…………追いかけましょう」

佐天「そうこなくっちゃ!」


初春(あの人が何をたくらんでいるのか知りませんが……固法先輩に危害を加えるつもりなら絶対に許しません……!)


933 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/06(日) 14:24:38.44 ID:Qdm/XJuU0


------------------------------------------------------------------------------------------
  14:10  アクセサリー『Lord Lancelot(ロード・ランスロット)』

店員「いらっしゃいませ」

固法「うわあ、キレイ……」

垣根「しばらく来ねえ間に結構新作入ってるな」

店員「こちらの棚が新しく入荷したモデルです」

垣根「すいません、『Lycanthrope(ライカンスロープ)』の冬新作入ってます?」

店員「ああ、でしたらこちらに……」

固法「あっ……」

垣根「お、何か気になるのあったか?」



初春「…………」

佐天「完全にカップルだね」ヒソヒソ

初春「どこがですか!」ヒソヒソ!

佐天「いや、どこからどうみても、としか」ヒソヒソ

初春「……固法先輩は騙されてるんです、絶対」ヒソヒソ

佐天「え?初春、あの男の人知り合い?」ヒソヒソ

初春「前に、ちょっと」ヒソヒソ

佐天「マジで!あんなイケメンと知り合いだなんて聞いてないよ!」

初春「さ、佐天さんが考えてるようなことではないです!」

934 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/06(日) 14:26:13.13 ID:Qdm/XJuU0

佐天「へぇ〜え?……でもさ」

初春「何ですか?」

佐天「見た感じあの人も固法さんのこと好きっぽいよ?」

初春「………………」

佐天「固法さんの言うことを信じるとするとまだ付き合ってないんだよね。
   ちょっと信じられないなー。だってどう見ても両想いだし……」

初春「……もうちょっと様子を見ましょう」



垣根「へぇ、クロスのペンダントか」

固法「ええ、カワイイなぁと思って」

垣根「ふーん、いいじゃね。あんまりハードじゃなくて」

固法「うっ、でも高い……」

垣根「……あー、確かにフツーの高校生にはキツイわな」

固法「どっちにしろ今月は厳しいわね。色々入用だし……」ジーッ


垣根(よっぽど気に入ったんだな……)ハッ


垣根「……すいません」ボソッ

店員「はい?」ヒソヒソ

垣根「あれってまだ在庫あります?」ヒソヒソ

店員「ええ、ございますが」ヒソヒソ

935 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/06(日) 14:28:08.17 ID:Qdm/XJuU0

垣根「んじゃ、アレ一つ。チェーン付きで」ヒソヒソ

店員「はい、ありがとうございます……包装は、いかがなさいますか?」ヒソヒソ

垣根「…………プレゼント用で」ビシッ

店員「かしこまりました」ニコッ



固法「……しょうがない、諦めるわ」

垣根「いいのか?こういうのは一期一会だぜ?」

固法「正直すごく気になるんだけど、縁がなかったということにしておくわ」

垣根「そーかい」

固法「垣根さんの方はもういいの?」

垣根「ああ、オレの用事は済んだ」

店員「ふふっ」クスクス

固法「?」

垣根「んじゃ、次は固法の買い物か」

固法「そのつもりだったけど、先に帰った碧美も待ってるし、今日は引き上げるわ」

936 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/06(日) 14:28:55.07 ID:Qdm/XJuU0

垣根「そうか。んじゃオレはもうちょっとぶらぶらしてから帰ることにするぜ」

固法「じゃあ、また来週」

垣根「ああ、今日はありがとな。待ち合わせの場所と時間はまた連絡するからよ」

固法「うん。……あの」

垣根「ん?」



固法「期待……してもいいのよね」///

垣根「!!」


垣根(やべぇ、ここにきて今日一番カワイイぞコイツ!!)


垣根「あ、ああ!女子高生の喜びそうなところバッチリリサーチしてきたからよ!」

固法「うん、楽しみにしてるわね」ニコッ

垣根「おお……」

固法「それじゃ」タタタ…


------------------------------------------------------------------------------------------

垣根「…………これでよし、と」

垣根はショップの前で固法を見送り、その姿が見えなくなった事を確認してそうつぶやいた。

937 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/06(日) 14:29:44.63 ID:Qdm/XJuU0

店員「お客様、お品物の包装が出来ましたので確認お願いいたします」

垣根「あ、はい」

店員にそう促され、垣根は再び店内に入る。
その背後から、何やら大声で騒ぐ声が聞こえてきた。



??「ちょっと、マズいって!」

??「離してください!!」

??「だってここ出てったら……!」



垣根(……姦しいこったな)


声音から察するに女子中学生くらいだろうか。
休日のショッピングモールでは何も珍しい光景ではない。
垣根はそんな少女たちのやり取りを気にも留めていなかった。



初春「…………お久しぶりですね」


その中学生が、自分に声をかけてくるまでは。



938 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/06(日) 14:30:34.23 ID:Qdm/XJuU0

------------------------------------------------------------------------------------------
  14:15   ショッピングモール一階・メインストリート

タンタンタンッ
タンタンタンッ

心なしか足取りが軽い。
固法は今にもスキップでも始めそうな勢いで、休日でごった返すショッピングモールを闊歩していた。

固法(……私って単純ね)

折角の日曜に模擬テストをねじ込まれ若干憂鬱だった気分が、
偶然垣根に会えたことでチャラどころか一気にプラスまで戻ってしまった。

固法(……それに)

固法(き、期待してていいって言ってたし……)///

別れ際のやり取りを思い出し、顔が熱くなる。
垣根の返事は微妙に固法のニュアンスと一致していないような気がしたが、
それでも自分のことを垣根なりに考えてくれたことは伝わってくる。
そのことが、何よりもうれしかった。


柳迫『男ってね、実は女以上に雰囲気に弱いのよ』


この間、親友がそう力説していたことを思い出した。


柳迫『ロマンチストじゃない男はいないからねー。度が過ぎると中ニ病とか言われるんだけど』

一体誰のことを言っているのだろうか。

柳迫『まぁその話は置いといて。
   アンタらの場合、もう詰めの段階なんだから大事なのはその場の雰囲気だけよ!』


――――と、こんな感じだっただろうか。


939 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/06(日) 14:31:11.18 ID:Qdm/XJuU0

固法「すべては当日次第、ってことかしら」

固法(が、がんばらないと……!)


タンタンタンッ
タンタンタンッ

決戦にむけ、決意を新たにした固法はさらに歩調を早めた。

が。


固法「……っ」

タンッ


リノリウムの床と軽快なリズムを刻んでいた固法の足が止まった。




心理定規「……こんにちは♪」



真っ赤な夜会服に身を包んだ少女が、突如固法の目の前に現れたからだ。


940 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/06(日) 14:32:02.33 ID:Qdm/XJuU0

固法「す、すみません。ぶつかって……ないですよね?」

心理「いいえ、大丈夫よ。そちらこそケガはないかしら?」

固法「え、ええ……」


固法(すごい服……)

カクテルドレス、というのだろうか。
似合っていないわけではないのだが、年齢に対してあまりに不相応に見えた。
背格好からして風紀委員の後輩たちと同じくらいだろう、と固法は予想した。

それよりも、固法の脳内を占めている疑問があった。


固法(私、どうしてこの子が立ってることに気がつかなかったの?)


いくら人が多いとはいえ、人一人が通路の真ん中に突っ立っていたら、ここまで近づくまでに普通は気付く。
だが固法は、あと一歩でぶつかる、という距離までこの少女の存在に気がつかなかった。
ずっとそこにいたはずなのに、まるで何もない所から突然――――


―――――ちょっと待って。



……………ずっとそこにいたはず?



何故自分はこの少女がずっと通路の真ん中に立っていたことを知っている?


941 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/06(日) 14:32:33.56 ID:Qdm/XJuU0

通行人の影からひょっこり出てきた可能性も、
単に反対方向から歩いて来てお見合いになっただけという可能性もある。

なのにどうして自分はこの子がずっとここに立っていたと思ったのか?


固法(……関わらない方がよさそうね)


固法「本当にごめんなさい。それじゃ……」

固法はそう言ってその場を立ち去ろうとした。
しかし


心理「待って」



ドレスの少女に呼び止められ、固法は再び足を止めてしまった。

固法「えっと……何かしら?」

心理「あなた、固法 美偉さん、よね?」

固法「!!!」


942 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/06(日) 14:34:01.04 ID:Qdm/XJuU0


ゾクリ、と体中が総毛だった。



心理「私、あなたに一度会ってみたかったの。
   折角だからもうすこしお話していきましょう?」


タン……タン……


何かの足音が、固法の頭の中に響く。
自分のものでも、ましてや目の前の少女のものでもない。



心理「たとえばあの人…………垣根帝督のこととか」ニコッ



その足音の正体は分からない。

ただ一つ、固法に分かることは、

自分はその『何か』に魅入られてしまったということだけだった。

943 : ◆r4vICyDKLo [saga sage]:2011/11/06(日) 14:37:25.13 ID:Qdm/XJuU0
みんな大好き、心理定規さんが再登場したところでここまでです。
読んでくださってありがとうございます。

このスレも終わりに近づいてきましたね。
次に投下するときは新スレでしょうか。

以下余談
このSSに出てくるショップや飲食店は実在するブランドやレストランがモデルになってます。
一部バレバレだけどね。

944 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/06(日) 15:19:29.88 ID:A8TGxAzSO
修羅場きたか

945 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/06(日) 15:47:36.62 ID:26Np+4JFo

甘い展開から一転…

947 :BK201 [soushi05@gmail.com]:2011/11/06(日) 17:45:23.29 ID:RwPrMcP60
心理たん
テラカワユス(#^.^#)

951 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/09(水) 02:12:08.89 ID:ddYaDQ4H0
こんばんは。>>1です
埋めがてら番外編を投下します。
バカップルじゃないよ。

952 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/09(水) 02:12:53.75 ID:ddYaDQ4H0
------------------------------------------------------------------------------------------
行間  とある女子の極限進化(エクストリームバーサス)

  同日  12:11 ファミレス『Joseph’s』

佐天「御坂さん、ドリンクバーから帰ってこないね」

白井「またヘンなミックスドリンクでも作っているのではないんですの?」

初春「あー、御坂さんゲテモノドリンク好きですもんね」

佐天「あ、そうだ初春アレ読んだ?」

初春「アレ……?ああ、フローズンティアドロップですか!もちろん発売日の前日に手に入れて読みました!」

白井「…………何の話ですの?」

初春「この間支部で話したアニメの続編ですよ。小説なんですけど最新刊がちょっと前に出たんです」

佐天「で、どうだった?」

初春「まぁ……言いたいことは色々あるんですけどねぇ。
   デュオの中ニ病がヒドイとか、今回も新機体のイラストはないのかーとか。
   それは置いといて」

953 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/09(水) 02:14:06.03 ID:ddYaDQ4H0




佐天「エピオンパイかっこいいいいいいいいいいい!!!」バンバン

初春「五飛かっこいいいいいいいいいいいいい!!!!」バンバン

白井「」





954 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/09(水) 02:14:50.29 ID:ddYaDQ4H0
初春「佐天さんもそう思いますか?」

佐天「もっちろんだよ!っていうか珍しいね、初春が特定のキャラに食いつくなんて」

初春「いやー4巻はどう考えても五飛回でしょう完全に」

佐天「だよね。私は五飛に対する認識を改めたよ……」

初春「今までごひwwwとか言ってバカにしてすみませんでした……」

佐天「あとキャシィとの会話がいちいち萌えるんだけど」

初春「そのやり取りも含めて成長したなぁって思いました」

佐天「それにしてもキャシィマジ天使……」

初春「完全に同意です……」

白井「……つきあい切れませんの」ハァ



御坂「ただいまー、ってあれ?」

佐天「wwwwwwwww」

初春「wwwwwwwwwww」

御坂「どうしたの、あの二人。何だか盛り上がってるみたいだけど」ハテ

955 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/09(水) 02:15:30.78 ID:ddYaDQ4H0

白井「…………ロボットアニメの話ですの」ハァ

御坂「ロボット……ひょっとしてガンダム!?」パァァァ

白井「えっ」

佐天「御坂さんも見てたんですか!?」

御坂「うん、見てるわよ。と言っても私はゲームから入ったクチなんだけどね」

初春「…………そのゲームってもしかして、このカードを使うヤツですか?」スッ

御坂「初春さんもやってるの?」

初春「自慢じゃありませんが、地元では『西○西のトールギス』で通ってます!」フンス

御坂「ギス使いなんだ!私はケルディムメインなんだけど……」キャイキャイ

白井「お、お姉様……」


956 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/09(水) 02:16:20.61 ID:ddYaDQ4H0

初春「そうだ、これからゲームセンター行きませんか?」

佐天「いいね、行こう!私もやってみたい、そのゲーム!」

初春「御坂さんたちも行きますよね?」

御坂「もちろんよ!!」ビシッ

白井「わ、私はお姉様の行くところならばどこへでもお供いたしますの!」



数時間後、初春の自信は粉々に狙い撃たれるのであった。






御坂「あっ…………初春さん、佐天さん。お店に付いたら帽子とマフラー貸してくれない?」

初春佐天「「えっ?」」

御坂「あんまり顔見られたくないのよね……店員さんに」


とある女子の極限進化  終わり

957 : ◆r4vICyDKLo [saga ]:2011/11/09(水) 02:17:53.88 ID:ddYaDQ4H0
短いですが以上です。
読んでくださってありがとうございます。



あ、ネタバレ注意って書くの忘れてた。

958 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(関西・北陸) [sage]:2011/11/09(水) 02:50:01.34 ID:nrRQMFJAO
エクシア使いが乙

994 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/14(月) 18:03:20.86 ID:tPkLxyDIO
次スレも楽しみなんだよ!

1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/14(月) 18:05:32.25 ID:3oZxLIKSO
1000ならていとくんと固法先輩が結婚


垣根「アンタが好きだよ、固法」




posted by JOY at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 禁書SS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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