2012年09月12日

一方通行「俺と契約して魔法少女になンねェか?」まどか「…え?」1

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/12(日) 15:01:26.73 ID:CnoVz2CCo
禁書×まどかマギカクロスSS

前スレ
一方通行「俺と契約して魔法少女になンねェか?」
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1299319255/
一方通行「俺と契約して魔法少女になンねェか?」1


〜〜 あらすじ 〜〜

学園都市まで出張してきた契約の使者・キュゥべえになぜか関わってしまった一方通行。
私情・趣味丸出しでうっかり契約してしまい魔法少女となってしまった御坂美琴と結標淡希と共に
なんやかんやモメつつも学園都市の平和の為(キリッ 共闘していた。

だが、徐々に明らかになる『魔法少女』の真の姿
見滝原から来た魔法少女ほむらのもたらした『ワルプルギスの夜』の情報
日曜朝のごときハートフル☆魔法少女ストーリーが許されなくなるのはもうすぐだ!


 〜〜 主な登場人物 〜〜

■禁書側

一方通行:なぜか魔法少女に勧誘され、なぜか魔法少女のサポート係をやることに。
      バイトのつもりで引き受けたがまだ報酬も受け取ってないし給料の話もしていない。
      これだから金持ちは…

御坂美琴:アイツを彼氏にして!という願いで契約したのに願いが即そげぶされたかわいそうな子。
      色々あったけど持ち前の正義感から魔女退治には積極的。
      変身後の姿はキングゲコ太着グルミ状態(本人はお気に入り)

結標淡希:たまたま目の前にいた一方通行をショタにする願いで契約したがそげぶで涙目。
      しかし願いの副産物である『対象物の時間を遡らせる』固有魔法で再度ショタゲットに成功。
      この話では一番の勝ち組。変身後も露出狂。

幼年通行(ショタセラレータ):結標の魔法5歳くらいのチビガキにされた一方通行。
      現在と比較して世の無常を哀れまれてしまうほどカワイイ。
      あわきんが変身している間だけの仮の姿だが、脳みそ負傷前の肉体の為能力を無制限で使える。

■まどマギ側

キュゥべえ:何をたくらんでいるのか学園都市まで魔法少女になってくれる子を探しに来ていた。
       一方通行に誤爆したり見た目幼女の大人を勧誘して失敗もしたが、なんとか2人ゲットでホクホク顔。

佐倉杏子:見滝原に行く途中学園都市内で迷子になっていたところ御坂と出会う。
       御坂妹を助けたお礼にごはんを奢ってもらった。一緒にごはん食べたら友達なんだよ!えへへ

暁美ほむら:強力な武器を求めて学園都市に侵入したところを一方通行に見つかり御用。
        しかし『学園都市最強兵器』第一位の協力を取り付ける事に成功。頑張ってるけど天然。

鹿目まどか・美樹さやか:もうすぐ出番   巴マミ:マミり済 すまぬ…すまぬ…

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/06/12(日) 15:32:54.09 ID:tsODmXYAO
マミり済み……

そんなぁ、あんまりだよぉ

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 15:33:41.04 ID:h7uDbDy0o
マミさんェ……

51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:52:34.49 ID:R+4wcIx2o
御坂「これでこの学区は廻りきったわね」

結標「この学区はほとんど魔女はいないみたいね」

幼年通行「ずいぶン分布に偏りがあるなァ……オラ、さっきのヤツのグリーフシード」ポイ

結標「ありがと。でも大して魔法も使ってないし在庫もいっぱいあるのよね〜」キャッチ

幼年通行「今いくつずつ持ってンだっけか」

御坂「えっと、私が持ってるのは4個ね」

結標「じゃあこれは美琴の分ね。私6個持ってるから」

幼年通行「ンで、消耗したのが7個か」

御坂「もうそんなに使ったっけ」

結標「3日で学園都市全域を廻ったんだからそのくらいにはなるんじゃない?あー疲れた」

幼年通行(……それにしても生息区域が不自然だ)

幼年通行(気付いていなかっただけで魔女はこの街にもずっと生息していたならもっと平均的に存在するはず)

幼年通行(七学区近辺では魔女や派生した使い魔がうじゃうじゃいやがった)

幼年通行(だが、十七学区は全くいなかった…エサになる人口が少ないせいかもしれねェが)

幼年通行(七学区と同じくらい人の多い三学区や二十学区も使い魔が1匹いるかどォかだった)

幼年通行(魔女が多いっつゥ見滝原に距離が近い三学区や十四学区はもっといるかと思ったが…)

52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:53:01.03 ID:R+4wcIx2o
幼年通行「……」

結標「どしたのあーくん難しい顔して〜そんなふうに眉間にシワ寄せてるから一方通行になっちゃうのよ」

幼年通行「何言ってンだオマエは…元々俺は俺だっつゥの」ハァ

御坂「なにか気になる事でもあった?」

幼年通行「いや…、オマエらの魔法の効率もだいぶ良くなったと思ってな」

結標「そうね、最初の頃は一回の戦闘で二人で1個グリーフシードを消耗してたものね」

御坂「能力と魔法を併用するようになってからだいぶ楽になったわよね〜」

幼年通行「まァた調子に乗りやがって」

御坂「そ、そんな事ないわよ戦闘中はちゃんと周りにも連携にも気をつけてるもん」

幼年通行「まァな、ケガらしいケガもしてねェし立ち回りはかなり良くなった」

御坂「でしょー」フフン

幼年通行「ちょうど全学区廻って区切りもいいし今日はこれで終わるかァ」

御坂「久々に明るいうちに寮に帰れるわー」ノビー

結標「はぁ…至福のあーくんタイムもう終わりかあ…」ガッカリ

御坂「明日はどうする?」

幼年通行「そォだな…午前中にもう一回第七学区周辺をまわってみるか」

御坂「午前中?午後はどうするの?」

幼年通行「午後からちょっと…しばらく用があるンでな」

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:53:27.26 ID:R+4wcIx2o
結標「用って何?私にも言えないの?」

幼年通行「オマエは俺の何なンだよ」

御坂「見滝原に行くの?」

幼年通行「…ちげェよ」

御坂「はいウソー今のウソね!」

幼年通行「なっ…」

御坂「見滝原に行く予定があったからこんな無理して数日で学園都市全域廻ったんでしょ」

幼年通行「ちが…、どれだけ魔女がいるか解ンねェしさっさと状況を把握したかっただけだ」

御坂「アンタはなんだかんだ言って私達が危険な目に会うのは避けようとしてるじゃない。
   なのに、こんな強行スケジュールおかしいと思ってたのよね」

御坂「明日『外』に出る予定で、その前に学園都市内の魔女を倒そうとしてたんでしょ?」

結標「なんでわざわざウソなんて…ハッ、まさかあーくんたら外に女が…」

幼年通行「チッ…だったらなンだっつゥの」

結標「えええ!?ホントに?」ガーン

幼年通行「オマエじゃねェよスルーしてンだよ黙ってろォ!」

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:53:53.79 ID:R+4wcIx2o
御坂「『守る』って約束したから外に出る前にこっちを片付けたかったんでしょ」

幼年通行「はァ…あァそォだ。ンじゃ、そォいう事で俺は明日から出かけてくるから」

結標「そっか、じゃあ準備しないとね。何泊くらいになるかしら」

御坂「外出届とか出した方がいいかな?それともコッソリ無断突破するの?」

幼年通行「なァに一緒に行くみてェな話になってンだ俺一人で行くっつゥの」

結標「だめです一人でお出かけなんてお姉ちゃんが許さないんだからね!」

幼年通行「いい加減目ェ覚ませオマエの魔法が無けりゃこンなチビガキじゃねェンだよ俺は!!」

御坂「アンタが一人で行くって言うなら私も一人で行くわよ」

幼年通行「オマエは…なンでそうあちこち首突っ込みたがるンだよ関係ねェだろ」

御坂「見滝原には友達もいるし関係あるわよ」

結標「あーくんのいるところが私のいるところなんだから追い払ったってついていくわよ!」

幼年通行「オマエが言うとマジでシャレになンねェからやめろ」

御坂「アンタがわざわざ行くなんて、あそこは相当たくさん魔女がいるんじゃないの?」

幼年通行「…さァな、詳しくは聞いてねェ」

御坂「第ニ学区なんて戦争兵器格納してるのを公式発表されたところに侵入するなんて
   アンタの捕まえた子は相当強い武器を必要としてたって訳でしょう?
   それに捕まえといて詳細を聞かないで帰すなんて甘い真似をアンタがするとは思えない」

幼年通行「あー…もォ…」ガシガシ

55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:54:20.88 ID:R+4wcIx2o
御坂「なんなの?私達に隠して学園都市第一位がわざわざ出向くくらい危険なの?」

幼年通行「余計なとこで鋭いなァオマエは…」

御坂「図星ってことね」

幼年通行「あァそうだ、ずいぶンとやっかいな魔女がいるっつゥから手ェ貸してやることにしたンだよ。
     だが俺だけで充分だ。オマエらは学園都市に残れ」

御坂「充分かどうかなんて解らないじゃない」

幼年通行「じゃァどうするってンだ?狩り残した魔女がいるかもしれねェのにノコノコ外に出るっつゥのか」

結標「しばらくは大丈夫じゃない?最初に掃除した七学区もまだ魔女の再出現はないみたいだし」

幼年通行「外に出てからも魔女が大人しくしてくれる保証はねェンだぞ」

御坂「グリーフシードもきっちり回収してるし、使い魔も倒してるしたぶんもう魔女はいないわよ」

幼年通行「『たぶン』なンて気休めみてェな根拠で進めていい話じゃねェだろ」

御坂「そうだけど、でも」

結標「ほぼ討ち漏らしはないはずでしょう。対魔女用電磁性ソナーで居場所を特定できるんだから」

幼年通行「アレは魔女の結界で歪んだ空間を見つけてるだけだろ。結界外にいたらわからねェじゃねェか」

御坂「結界の外で活動してる魔女なんていなかったじゃない」

結標「これは憶測だけど、魔女が最も力を効率よく使えるのが結界内なんじゃないかしら。
   だから結界の外にわざわざ出てくるようなのはそういないと思うわよ」

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:54:46.74 ID:R+4wcIx2o
幼年通行「俺もそンなところだとは思うが確証はねェだろォが」

御坂「話が進まないわね…」ハァ

幼年通行「誰のせいだよ」

御坂「私のせいだっていうの?」

幼年通行「そォだろォが。なぜそこまで見滝原に固執する?見滝原へ行くのは俺の個人の都合だ。
     オマエはこの学園都市で妹達や知り合いに被害が出ねェように気をつけてりゃいいじゃねェか」

御坂「確かに街の中での魔女の動きを気をつけるのも大事だけど、それじゃ根本が解決しないじゃない」

幼年通行「あァ?」

御坂「たとえ学園都市内の魔女を全滅させたとしても、近くで次々生まれてるんじゃ安心できないでしょ」

幼年通行「だからそれは俺が」

御坂「私には魔女を倒す力があるのよ。魔女を倒すのは力がある者の義務よ」

幼年通行「……行った事もねェ見滝原の為に学園都市をほっぽり出すのか」

御坂「すぐ近くでの災害の原因も知ってて解決も出来るのに自分の居場所だけ守れってのは違うでしょう」

幼年通行「オマエはもう少しじっとしてろよクッソウゼェ…」ハァ

御坂「そんなに言うならアンタが残ればいいじゃない。魔女退治なら魔法少女の私が行った方がいいでしょ」

幼年通行「はァ…わかったわかりましたよ好きにしろよクソッタレ」

57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:55:13.07 ID:R+4wcIx2o
御坂「好きにするわよ元々アンタの言うこと聞く義理なんてないし」

幼年通行「ムカツクわー…」ビキビキ

結標「まあまあ、バラバラで行動するよりチームで動いた方が不測の事態にも対処しやすいでしょ」

幼年通行「チッ…オイ超電磁砲、ソナーでの探知法を10032号に教えとけ」

御坂「え?外に行ってる間あの子にやらせるの?」

幼年通行「アイツじゃ出力足りねェから全域カバーはキツいだろォが、
     学園都市内にいる奴等全員でサーチかければそこそこのエリアまかなえるだろ」

御坂「でもあの子達に危険なことをさせるなんて」

幼年通行「なンにも対策しねェで外に出るのは危なくねェのかよ。別に戦えって訳じゃねェ」

御坂「サーチだけかけさせて何に対する備えかは黙っとくの?それで納得して協力してくれるかしら」

幼年通行「テキトーに誤魔化しとけよ、空間移動系能力者の時空干渉による三次元空間への影響の観測とか」

御坂「うーん…納得してくれるかなあ…」

幼年通行「見つけたら即連絡させてそこに近寄らせないように言っとけよ。
     協力したら報酬に買い物にでも連れて行く約束してやりゃァホイホイ乗ってくンだろ」

御坂「まあ、一日二日くらいならなんとかなるかな?」ウーン

幼年通行(『アレ』が来る前にコイツらは学園都市に帰せばいいか…)

58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:55:38.90 ID:R+4wcIx2o
結標「それじゃ明日は午後から群馬旅行ね!」ヒャッホー!

幼年通行「あァ?!なァにレジャー気分でいやがんだ!?」

結標「戦地に赴くみたいな悲壮な気持ちで行くよりレジャー感覚の方が士気も上がるってもんでしょ」

幼年通行「……そォいうモンかァ…?」ウーン

御坂「いいじゃない今からどんな魔女が出るか悩んだって仕方ないわよ。
   海外はちょくちょく行くけど国内は久々だわ〜」

結標「旅行用のカバンとか買いに行かないと…」

御坂「私の貸そうか?1,2泊くらいならそう大きいカバンじゃなくても平気でしょ」

結標「以前住んでたところを出るとき荷物処分しちゃったのよ。いい機会だから買い揃える事にするわ」

幼年通行「『外』へ行くのに何か準備いるのか?」

御坂「だって日帰りって訳じゃないんでしょ?着替えとかいろいろ必要でしょ」

結標「洗顔フォームとか化粧水とか…あーくんは必要ないかもね。旅行の時持って行く物ないの?」

幼年通行「フランスで爆撃機から投下されたのとロシアに密入国したの以外『外』に出たことねェし」

御坂「え…」

結標「修学旅行とかは?あーくん枕投げで顔面に食らって涙目まで妄想した」ハァハァ

幼年通行「せめて本人の前で公言するのだけはやめてくンねェかなァ…
     修学旅行って学校行事だろ?ずっと特別クラスだとかで1人クラス特殊カリキュラムだったしなァ」

御坂(『普通の生活ができる高位能力者は珍しい』か…ちょっと意味がわかった気がする…)

59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:56:05.93 ID:R+4wcIx2o
御坂「それじゃあ今から必要な物買いにいきましょう」

結標「そうね、まだ最終下校時刻まで時間もあるし」

幼年通行「勝手に行って来い」

御坂「何言ってんのアンタも来るのよ」

幼年通行「あァ?なンでだよ」

御坂「持って行くものがわからないんでしょ?まさか手ぶらで行く気じゃないでしょうね」

幼年通行「手ぶらの何が悪ィンだよ」

御坂「必要な物はその都度現地で買うつもり?そんな事に時間割いてる暇ないでしょ!わかった?!」

幼年通行「……」

御坂「必要そうなものは教えてあげるから買うかどうかは自分で決めてよね」

幼年通行「……」チッ

結標「(なんでわざわざ誘ったの?あーくん着せ替えチャンスで完全私得だからいいけど)」ヒソ

御坂「(買い物中は元に戻ってもらうわよ!魔法少女のカッコでうろうろする気?)」ヒソ

結標「ええー…なんであーくんは最初からあーくんじゃないのかしら…」ブツブツ


御坂(なんで誘ったのかな…なんでだろ?)

御坂(……なんか、自分は『普通じゃないのが普通』みたいな態度がなんか…)

御坂「なんか、むかつくんだもん」


60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:56:39.69 ID:R+4wcIx2o
 〜〜 セブンスミスト 〜〜

一方通行「うげェ…女ばっかじゃねェか…」ウンザリ

結標「女性客の方が買い物好き多いしお店も女性客向けのが多いからねえ」

御坂「見て見てーこのパジャマかわいい!」

結標「美琴って子供っぽいのが好きよね…私はこっちの方がいいわ」

御坂「な、なによいいじゃないかわいいじゃない…ねえ!?」クルッ

一方通行「なンで俺にふるンだよ……まァ、いいンじゃねェの(どうでも)」

御坂「ほらねー」フンス


??「おーい御坂さ〜〜ん」


御坂「あ、佐天さん」

佐天「久しぶりですねーこんにちは!」タッタッタ

御坂「お買い物?一人?」

佐天「初春が急に風紀委員の呼び出しくらっちゃって…ところでそちらの方が噂の第一位さんですか?」

一方通行「あン?」

御坂「へ?噂の?」

佐天「第一位と第三位が共同実験!ってネットで話題なんですよ。
   謎のベールに包まれていた第一位がついに現れた!とか言ってファンクラブとか出来ちゃって」

一方通行「」

佐天「御坂さんのファンが『俺の美琴タソに近づくなんて』ってブチ切れてたり、それに対して
   第一位さんのファンが『第一位に媚売って』って因縁つけてたり結構カオスですよ」アハハ

御坂「」

一方通行(そォいう影響が出るとは思ってなかった…)

61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:57:06.33 ID:R+4wcIx2o
佐天「御坂さん御坂さん紹介してくださいよ〜」ツンツン

御坂「え、ええ〜…」

佐天「はじめましてー御坂さんのお友達やらせてもらってます佐天涙子レベル0でっす!」ペコッ

御坂「勝手に自己紹介してるじゃない!」ビシッ

佐天「ツッコミいただきましたー!あれ、なんか写真でみたのと印象違いますねえ」マジマジ

御坂「そ、そう?(ちょっと、早くエセさわやか通行早く!)」ヒソ

一方通行「えェー」

御坂「(このままだとチンピラとつるんでるみたいに思われるでしょ!最後まで責任持ってよね!)」ヒソヒソ

一方通行「誰がチンピラだクソ…」カチ

佐天「……?どうしたんですか、急に顔こすりだして」

御坂「さあ?目にゴミでも入ったんじゃないかしら」アセアセ

一方通行「(つっても対一般生徒の対応とかわっかンねェぞ…)」ヒソヒソ

結標「(大丈夫よいつもの海原(偽)のマネしとけば)」ヒソヒソ

62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:57:33.82 ID:R+4wcIx2o
一方通行「御坂さンのお友達なンですね、はじめまして」サワヤカ

佐天「は、はひ、ハジメマシテ…」ポワー

御坂「ぶはっ…こ、こちらが第一位の一方通行さん…」プクク

一方通行「……いちいち笑ってンじゃねェぞ…」ギロ

結標「睨まないの」ベシッ

一方通行「いてェ」

佐天「こちらのスタイルバツグンのお姉さんは…ひょっとして一方通行の彼女さん?」

一方通行「それはねェ」

結標「それはない」

佐天「即答速攻大否定ですねえ」アハハ

御坂「こっちは結標淡希さん。霧が丘女子で空間移動系の大能力者よ」

結標「こんにちは」ニコ

佐天「ほあ〜イケメン第一位さんと霧女の美人大能力者さんとお買い物ですかあ…流石御坂さんですね」キラキラ

一方通行「流石…ってなァどォいう意味………ですか?」

佐天「私の方が年下なんだし敬語はやめてくださいよー!流石第三位は交友関係もすごいなあって思って」

一方通行「……ふゥン?良くわかンねェな」

御坂「あはは…私もその理論はよくわかんないわ…」ポリポリ

63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:58:01.38 ID:R+4wcIx2o
佐天「んでんでんで、今日はそんな皆さんが何をお探しで?」

御坂「え?えっと、外部機関にちょろっと顔出しに行くからその準備をね」

佐天「ほほう、それで御坂さんはその握り締めてる子供向け花柄水玉パジャマを買うと……」

御坂「い、いやベツに…」パッ

結標「そのパジャマ買うんじゃなかったの?私はこっちの買おうかな」

御坂「え?止めないの?」

結標「なんで?ちょっと子供っぽいけどかわいいし美琴には似合うと思うわよ」

一方通行「服なンざ気に入ったモンを好きなように着りゃいいじゃねェか」

結標「その結果があのウルトラマンシリーズな訳ね」

一方通行「うるせェ」

佐天「でもこれは御坂さんにはちょっと子供っぽくないですか?」

一方通行「ガキがガキっぽいの着るのに何の問題もねェだろ」チラ

結標「そうよね」チラ

御坂「どこ見て言ってるのよ!!」マナイタ

佐天「あはははは!」

御坂「佐天さんまで…笑うことないじゃない…」グス

64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:58:33.89 ID:R+4wcIx2o
佐天「すいませんそうじゃなくて…御坂さんてキリっとしててカッコイイ系なのに、
   この二人からしたら子供扱いなんだなあと思って…」

一方通行「キリッ(笑)」

結標「カッコイイ系(笑)」

御坂「うぜェェェマジうぜェェェ」

佐天「そうしてると御坂さんも普通の年相応の中学生ですよね」アハハ

御坂「え…」

佐天「おっといけない初春に頼まれてるものがあるんで私はこれで!」タタッ

御坂「あ、うんまたね」フリフリ

佐天「お二人とも機会があったらいろいろお話聞かせてくださいねー」ブンブン

結標「元気な子ねえ…」フリフリ

一方通行「なンだったンだ」

御坂(そっか…なんだか居心地いいのは2人とも『第三位』としてじゃなくただの『私』として扱うからか…)

一方通行「それ買うンならさっさと買ってこい」

御坂「あ、うん」

結標「私もこっちの買うわ。次はカバン見に行きましょ」スタスタ

65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:59:01.80 ID:R+4wcIx2o
御坂「あっちの方にトラベルグッズ扱ってるお店があるのよ」スタスタ

一方通行「そンな大層な準備いらねェンじゃねェの…?」カツカツ

結標「見るだけ見てみなさいな。……それにしても、やたら注目されてるわね」

御坂「そう?」

一方通行「俺もジロジロ見られンのはいつもの事だから気にしてねェンだが…」


 アノヒトガダイイチイダッテー シローイ アノコダイサンイノレールガンデショー カッコイー シャメトリターイ


一方通行「……どンだけ話広まってンだ…」イラッ

御坂「どうすんのよコレ」

一方通行「ほっとけばそのうち飽きるだろ」


 ミサカサマデスワ デハアノシロイトノガタガダイイチイノ・・・ キョウドウケンキュウデスッテ サスガミサカサマ


一方通行「なンだオマエ、御坂『様』なンて呼ばれてンのかよ」

御坂「う、うっさいわね私だって様付けなんて柄じゃないとは思ってるわよ」

結標「常盤台はみんな言動がお嬢様だから誰にでもこんな感じじゃないかしら」

一方通行「年上をバカ呼ばわりしたり自販機にケリ入れたりする例外もいるみてェだけどなァ」

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/21(火) 18:59:28.01 ID:R+4wcIx2o
御坂「な…っなんでアンタがそんなこと知ってるのよ」

一方通行「三下が愚痴ってた」

御坂「」ガーン

結標「なあに自販機にケリって…美琴ったらそんなことしてるの?」

一方通行「蹴飛ばすとジュースが出てくるンだと」

結標「貴女ねえ……」ジトー

御坂「ち、違うのだって自販機が私の一万円札飲んで…ってかアンタ何チクってんのよ!」

一方通行「おやァ?チクられるような事をしてるっつゥ自覚はあるンですねェ」

御坂「うぐ…そんなしょっちゅうじゃないし!ってか三下って呼ぶなって言ったでしょ!」

一方通行「先に人を三下呼ばわりしたのアイツだしィ」

御坂「いつまで根に持ってるのよ!」

一方通行「オマエに関係なくねェ?ってか、バカって呼ぶよりマシじゃねェ?」

御坂「なによなによー!」

結標「……貴方達仲いいわねえ」

一方通行「よくねェし」

御坂「よくないわよ」

結標(少なくとも気が合うように見えるんだけどね)

76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/21(火) 22:25:23.68 ID:MOHBFmLIO
グンマーは秘境だからな

相応の準備をしないと原住民に殺される恐れが…

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/22(水) 01:36:32.71 ID:xMgjrx7po


一方通行「やっと着いた…だりィ…」グッタリ

御坂「1時間ちょっと車に乗ってただけなのに何言ってんのよ」

結標「ただじっとしてるのも疲れるわよ」ノビー

一方通行「ここが群馬かァ…案外普通だな」キョロキョロ

結標「この辺は観光地でもないしね。それよりなんなのその大荷物は海外旅行じゃあるまいし」←ボストンバッグ

一方通行「オマエらだってアレがいるコレがいる煩かったじゃねェか」←スーツケース大

御坂「まずホテルに荷物置きに行きましょうか。どこに泊まるの?」←トートバッグ

一方通行「さァ?」

御坂「はあ?予約してないの!?」

一方通行「適当に見つけたとこに入りゃいいじゃねェか」

御坂「何言ってるのよ空きがなかったらどうするの野宿する気?」

一方通行「ホテルが満室なンてそうそうねェだろ」ナァ

結標「そうよね、特にお祭りとかも無さそうだし」ネェ

御坂「学園都市だと特別な日じゃないと満室なんてならないけど外は違うの!
   特に今日は土日の連休前だから埋まってる可能性が高いのよ!」

一方通行「へェ〜」

御坂「もおー!念のために周辺のチェックして来て良かったわ…今から問い合わせて部屋取るからね!」

結標「御坂様すごーい頼りになる〜」パチパチ

一方通行「流石御坂様ァ」パチパチ

御坂「ちゃかすなあああ!!」

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/22(水) 01:36:58.57 ID:xMgjrx7po
御坂「部屋取れたわよ。県庁の近くにあるホテルね」

一方通行「県庁の近くって、危なくねェか?」

御坂「へ?なんで?」

一方通行「だってよォ県庁って砂漠っぽいとこにあるじゃねェか」

結標「群馬に砂漠なんてあるの?」

一方通行「群馬は日本に残された秘境ゆえに情報があまり出てこねェってのは本当なンだなァ」

御坂「何の話??」

一方通行「正確にはグンマーつって凶暴な原住民が住ンでるって」

御坂「はあああ?」

一方通行「一部地域以外は通貨制度も無くて物々交換で経済が成り立ってるとか」

結標「……それ、どこの話してるの?」

一方通行「群馬行くって話したら気をつけろっつって現地の写真(>>81)まで見せられたンだが…違うのかァ?」

結標「あははは!一瞬つられそうになったけどそれネットでのネタでしょ?!」

御坂「アンタそんなの信じちゃったんだ?!くふっ…あはは!」

一方通行「あンのヤロォォオ…!」ワナワナ


90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/22(水) 01:37:26.24 ID:xMgjrx7po
 〜〜 前日・黄泉川家 〜〜

打ち止め「久々に早く帰ってきたのに遊んでくれないなんて〜、ってミサカはミサカは不満をもらしてみる」

一方通行「これ終わったら相手してやるから大人しくしてろ」ゴソゴソ

番外個体「荷造りしてどこ行く気なの?まさか家出とかぁ?」

一方通行「明日っからしばらく出掛けるンでな」ゴソゴソ

打ち止め「お出掛け!?しばらく…って旅行?ずるーい、ってミサカはミサカも同行希望!」

一方通行「遊びに行くンじゃねェンだよ、仕事だ仕事」

番外個体「泊まり仕事で出張ってか、つっまんないの!邪魔しにいってあげよっかあ?」

一方通行「残念でしたァ『外』に行くンでオマエはついてこれませェン」ゴソゴソ

番外個体「むー…最近ずっとウチにいないくせにさらに学園都市の外まで行くとか…」ブツブツ

打ち止め「外に行くの?どこ?ってミサカはミサカは問いかけてみる」

一方通行「外っつってもそォ遠くねェけどな、群馬だから」

番外個体「群馬?マジで群馬に行くつもりなの?!」ガバッ

一方通行「おォ…?なンだよ急に」ビックリ

91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/22(水) 01:38:03.19 ID:xMgjrx7po
番外個体「群馬は現地語でグンマーと言って日本最後の秘境なんだよ!ナメてると痛い目を見るよ」キリッッ

一方通行「そりゃァこっちは技術が30年くれェ進ンでるって言うし」

番外個体「そんなもんじゃないんだって!光るモノ身に着けてると襲われるレベルなんだって」

打ち止め「ななな、なにそれほんとなの?!ってミサカはミサカは((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」

一方通行「ンな訳ねェだろ…仮にも東京と学園都市に近い立地で無法地帯が放置されてる訳がねェ」

番外個体「あまりの世紀末ぶりと通信手段が無いせいで情報が出てこないから知られてないんだよ」

一方通行「打ち止めをこれ以上ビビらすンじゃねェよ」

番外個体「むっ…ほんとなんだから!ほんとなんだから!ネットに現地潜入レポが」ホラ!

つ『グンマー』画像検索結果
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&xhr=t&q=%E3%82%B0%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC&cp=4&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&biw=1280&bih=707&um=1&ie=UTF-8&tbm=isch&source=og&sa=N&tab=wi

一方通行「」

番外個体(信じてる信じてる…)プクク

一方通行「な、なンだこりゃァ……!?」gkbr

打ち止め「こんなところに華奢で繊細なあなたが行ったらどうなるかわからないよ行かないでー!」ヒシ

一方通行「くっ…だが俺には使命があるンだ…行かせてくれェ打ち止めァ…!」ガシ

打ち止め「あなたが無事でいてくれたらそれだけでいいの、ってミサカはミサカは…」ギュウ

番外個体「……なにこれウザー!ウザイんですけどおおお」ムキー

 〜〜 回想オワリ 〜〜


92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/22(水) 01:38:30.90 ID:xMgjrx7po
一方通行「世紀末都市だとか言うワリに土産にご当地ゲコ太ねだってくるとかオカシイと思ったンだよ…!」

御坂「ご当地ゲコ太?!どこで売ってるって?」キュピーン

一方通行「知らねェよ!」

結標「キャラグッズならホテルのお土産屋にも置いてるんじゃない?」

御坂「そうよね!じゃあさっそくホテルに行きましょー!」オー

一方通行(ってことはホテルは木の上の小屋じゃねェのかァ…アレだけはちょっと楽しみだったのによォ…)


 〜〜 某ホテル 〜〜

御坂「チェックインしてきたわよ。はいこれアンタの部屋の鍵ね」チャラ

一方通行「ン」

結標「一方通行だけ別の部屋なの?」

御坂「当たり前でしょ。あ、淡希も一人部屋の方が良かった?」

結標「ううん、全員同室なら夜中コッソリあーくん降臨タイムできたかなって…あ、座標移動すればいいわね」

一方通行「そろそろマジでウゼェェェ」

結標「何を言われようとまったく気にならないわね」フッ

一方通行「ボロックソに罵ってやンぞォ?」

結標「どうぞご勝手に」フフン

一方通行「ガキの姿でなァ」ニヤ

結標「!!?」



幼年通行『……』ムスッ

結標『どうしたのあーくん?』

幼年通行『おねェちゃンのばか』グスッ

結標『!?』

幼年通行『ばか!こっちくンなァ』ブン

結標『あ、あーくん…なんで?』

幼年通行『おねェちゃンなンてだいっきらい!』ウワァァン



結標「あぁん、そんな事言わないであーくん…悲しいはずなのにこの滾る想いは何むしろご褒美?!」ハァハァ

一方通行「ンじゃ部屋行くかァ…20階って最上階か?」スルー

御坂「普通ラウンジとかレストランが最上階じゃないかしら」タニンノフリ

93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/22(水) 01:38:56.93 ID:xMgjrx7po
一方通行「おォ、なかなかいい眺めじゃねェか」

一方通行(学園都市より緑は多いがやっぱフツーの街だなァ…物々交換用に色々持ってきたのに…)ハァ

 <コンコン ちょっとー荷物置いたらさっさと出てきなさいよー!

一方通行「うるせェなァ…少しくらい休ませろよ」ガチャッ

御坂「だから観光じゃないっての!ノンビリしてる暇はないのよ!」

結標「こっちの部屋も間取り同じなのね…ナルホド」ニヤ

一方通行「何の下見だ…」

御坂「ねね、一階にお土産コーナーがあるんだって。ご当地ゲコ太探しに行きましょうよ」

一方通行「観光じゃねェンだろォが」

御坂「何時間もかかる訳じゃないでしょ!情報貰ったからしゃくだけど誘ってやってんのよ!」

一方通行(ェ…なにソレ俺がカエル好きだと思われてンのか…?)

御坂「あるといいけど…ねえ、何種類あるかは知ってるの?」スタスタ

一方通行「知らねェ」

結標「ホテル内の売店って子供用の服とかも売ってるわよね…フフフ…」スタスタ

一方通行「そンなモン買ってどォする気……いや、やっぱいい聞きたくねェ」カツカツ

94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/22(水) 01:39:23.77 ID:xMgjrx7po
御坂「あったわよホラ二種類も!下仁田ねぎver.と赤城レッドサ○ズver.だってカワイイ〜」

一方通行「どォいうラインナップだよ」

御坂「乗り物に乗ったらゲコゲコしちゃうのに走り屋仕様っていうところがいいんじゃない」

一方通行「意味わかンねェ」

御坂「何個買おうかな」ワクワク

一方通行「普通1個ずつだろ」

御坂「なに言ってるの、普段使い用と保存用最低でも2個は必須でしょ!?」

一方通行「……エェー…」

店員「うちでは扱ってませんが、ご当地シリーズは他に『焼きまんじゅうVer.』もありますよ」

御坂「どこで売ってるんですか!?」ズイッ

店員「え、えっと大通りの方の商店街で…」ビクッ

御坂「ありがとうございますとりあえずコレ3個ずつ下さいよし行くわよ!」ダッシュ

結標「えええまだあーくん用服選び終わってないのにねえねえしいたけ柄とうどん柄どっちがいい?」

一方通行「観光じゃねェっつってンだろォォがァ!!」

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/22(水) 01:39:51.14 ID:xMgjrx7po
御坂「大通りってどっちかしら聞いてくれば良かったわね」キョロキョロ

一方通行「……」ゼーハー

結標「方向もわからないで走ってたの?あきれた」ハァ

御坂「だ、だって商店街なら目立ってると思って……あれ?」

結標「どうしたの?……あら」

ほむら「……あなたたちは…」

一方通行「よォ」

ほむら「今はあなたたちを歓迎してる暇は無いの。ごめんなさい」

御坂「待って!ひょっとしてこのあたりの魔女を探してるんでしょう?」

ほむら「な…」

一方通行「サーチに引っかかったか?」

御坂「ええ、地上からだと遮蔽物があってやりにくいけど…1kmくらい先かしら、鉄骨製の…」

ほむら「どういうこと?なぜそんな事がわかるの」

一方通行「言っただろ、学園都市は能力開発をしてるンだ。コイツは学園都市の第三位だからな」

御坂「私は電撃使いなの。電磁波が結界を通った時の反応を解析して探ってるのよ」

96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/06/22(水) 01:40:18.05 ID:xMgjrx7po
ほむら「お願い、もっと詳しく教えて!そこに私の友達がいるの!」

御坂「それじゃ急がないとね!淡希、」

結標「任せて」ヘーンシン☆ → テクマク(ryショタセラレータニナーレ

幼年通行(ウサギ)「あァハイハイ…」

結標「初心に帰ってウサセラレータをチョイスしました☆」

ほむら「!!??」

幼年通行「疑問はわかるが今はそっとしといてくれ」

結標「よーっし気力が沸いて来たわ『飛ぶ』わよ!あーくんはお姉ちゃんと一緒に行きましょうねー」ダッコ

ほむら「……」ジト目

幼年通行「頼むから何も言うな」

151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:23:53.20 ID:6br6tYl2o
ほむら「ここね…あなたたちは帰った方がいいわ」

御坂「バカ言わないで、手伝うわよ」

ほむら「必要無いわ。……見ないほうがいいものを見ることになるから」

結標「え?どういうこと?」

幼年通行「議論してる時間がもったいねェンじゃねェか?さっさと行くぞ」スタスタ



結界内は薄暗い一本道が奥へと続く構造だった。
古びたレンガのような壁には記号のような『魔女文字』が書かれたポスターがベタベタと貼り付けてある。

御坂「なにかしらこのポスター」

幼年通行「キョウスケ…名前か?それと日付…」

結標「クラシックコンサートの告知…?魔女の結界内になんでこんなものが」

ほむら「あの文字が読めるの?」

幼年通行「魔女の結界内で何度か見かけたからなァ、法則性が掴めりゃ誰でも読める」

御坂「『キョウスケ』ってどう見ても日本人の男の名前よね…なんで魔女の結界にこんなのがあるのかしら」

ほむら「……この魔女が生まれた理由だからよ」

結標「それってどういう…」

ほむら「話は後よ。この扉の先に魔女がいるわ」

152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:24:21.44 ID:6br6tYl2o


                OKTAVIA
                  VON
               SECKENDORFF

               人魚の魔女。
              その性質は恋慕。

在りし日の感動を夢見ながらコンサートホールごと移動する魔女。
  回る運命は思い出だけを乗せてもう未来へは転がらない。

              もう何も届かない。
            もう何も知ることなどない。



    今はただ手下達の演奏を邪魔する存在を許さない。


153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:24:49.04 ID:6br6tYl2o
たどり着いたのは広いコンサートホール。
赤い座席で埋め尽くされたスタンド席がドームのような空間をつくる。
シルエットしかない楽団が演奏を奏でる。

その演奏に耳を傾けるのは、鎧のような上半身をした人魚の魔女。

ホールの中央を陣取る魔女が腕を振るたび人の身長を軽く超えるサイズの車輪が次々と出現する。
車輪が猛スピードで襲いかかるのは、先客である二人の侵入者。
赤い格子状の防御結界に守られてはいるが、一人はどうみても一般人の少女だった。
そして、もう一人は結界を守りながら車輪を必死で捌く赤い髪の魔法少女。

御坂「杏子!」

杏子「み、美琴!?なんでここに」

突然の声に驚いて動きが止まった杏子に車輪が次々と迫る。

幼年通行「あぶねェ!」

とっさにポケットの中のご当地ゲコ太を車輪めがけて投げつける。
音速の壁を突破する勢いで飛んでいったゲコ太は車輪を弾き飛ばし、粉微塵になって消滅した。

御坂「ゲコ太ーーーー!!!?」ガーン

幼年通行「非常時だ文句言うンじゃねェ!」

ほむら「まどか!」

まどか「ほむらちゃん…?」

幼年通行(!!…こいつが、『鹿目まどか』か)

154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:25:15.13 ID:6br6tYl2o
御坂「ボロボロじゃない!休んでていいわよ、この魔女は私達が倒すわ」

杏子「…だめだ、ソイツは……」

まどか「待って!この子は私達の友達なの!」

結標「この『子』って…魔女よ?」

御坂「じゃあ…さっきから『うるさい』とか怒りの声に混ざって『ごめんね』って言ってるのって……」

杏子「コイツの声が聞こえるのか!?」

御坂「私の祈りの副産物っていうの?相手が強く思ったことが聞こえるの」

幼年通行「オイ、のん気にオシャベリしてる暇ァねェぞ!」

一層騒がしくなった周囲に腹を立てたように魔女の攻撃はますます激しくなった。
大きな剣を闇雲に振り回し、空間を埋め尽くさんばかりの車輪が次々と襲い掛かってくる。

反射で身を守れる一方通行以外は攻撃をかわすだけでも精一杯だった。

まどか「さやかちゃん、もうやめて!」

ほむら「まどか……こうなったらもう無理よ。一旦引きましょう」

カチリ、とほむらのバックラーから歯車の音がすると魔女も車輪も魔法少女達も動きが止まった。
ほむらと、ほむらに手を引かれたまどかだけの時が流れている。

155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:25:44.09 ID:6br6tYl2o
いや、もう一人、

幼年通行「こンな状態でバックレさせるかよ。一体どういうことだ」

ほむら「そういえばあなたには私の時間停止が効かないんだったわね」

まどか「みんなが止まっちゃってるのって、ほむらちゃんの魔法なの?……この子は誰?」

ほむら「人間兵器よ」

幼年通行「もうちっとマシな言い方ねェのかよ!間違っちゃいねェけどよ…」

まどか「こんな小さくてウサギさんの格好してるのに…」

幼年通行「……」

ほむら「くふっ」

幼年通行「笑ってンじゃねェよクソ…」

ほむら「ごめ…フフッ…ごめんなさい」

まどか「ほむらちゃんのお友達なんだね」

幼年通行「ちげェよ」

ほむら「違うわ」

まどか「そ、そうなの…?」

156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:26:11.63 ID:6br6tYl2o
幼年通行「くだらねェ話はどォでもいいから説明しろ。この魔女…さやかとか呼ンでたな」

ほむら「美樹さやかは魔法少女になるべきではなかったのよ」

幼年通行「アレは元々魔法少女だって事だな?」

ほむら「ええ…魔法少女は絶望して魔女へと生まれ変わるの」

幼年通行「絶望……ずいぶンと抽象的だな」

ほむら「そのままの意味よ。ソウルジェムは憎悪や絶望が呪いとなって蓄積され濁ってしまうの」

幼年通行「グリーフシードを使えばいいンじゃねェのか」

ほむら「彼女の場合は自らが呪いを生み始めてしまったから浄化が追いつかなかったのよ」

まどか「さやかちゃんは正義の味方になるって……、この町を守りたいって言ってたのに…」グス

幼年通行「元に戻す方法はねェのか」

ほむら「少なくとも『今まで』見たことは無いわ」

幼年通行「『今まで』……か」

ほむら「ええ。濁りきったソウルジェムはグリーフシードに生まれ変わるの。
    美樹さやかという魂はもう別のものになってしまったのよ。どうすることもできないわ」

幼年通行「なるほどなァ。オイ、ここは俺達にまかせてオマエはそのガキを連れて逃げろ」

ほむら「ありがとう。行くわよまどか」

まどか「さやかちゃんを見捨てて逃げるなんてできないよ!」

幼年通行「オマエがいても何の役にもたたねェだろォが。むしろ邪魔だ」

まどか「……っ」

ほむら「その通りよ。ここではあなたは足手まといなだけだわ」

157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:26:42.56 ID:6br6tYl2o
まどか「あなた達は……さやかちゃんをやっつけちゃうの?」

幼年通行「……」

まどか「さやかちゃんが気付いてくれたら、こんな風に暴れるのもやめてくれると思うの…だから、」

幼年通行「俺はあのカエルと露出狂、二人の魔法少女のサポート役をやってンだ。
     魔法少女の事はオマエより解ってるつもりだ」

まどか「そういえばキュゥべえに似てるね。あなたキュゥべえの仲間の『魔法の使者』なの?」

幼年通行「……」

ほむら「くふっ」

幼年通行「笑うなクソ…似てるのかもしれねェが仲間なンかじゃねェよ。アイツのやり方には納得してねェ。
     魔法少女を魔女に変えるなンてマネを黙って見てる道理もねェ」

まどか「じゃあ、さやかちゃんを助けてくれるの?」

幼年通行「アイツの思い通りにさせてたまるかよ。あの魔女は…さやかは俺にまかせろ」

まどか「でも、私だけ逃げるなんて…」

幼年通行「さやかが元に戻った時、自分のせいでオマエが怪我したりしたら気にすンじゃねェのか?」

まどか「それは……」

幼年通行「大人しく待ってやって戻ってきたら迎えてやれ。
     オマエっつゥ平穏な日常があってこそアイツも戻った実感がわくだろ」

まどか「うん…わかった。さやかちゃんが帰ってくるのを信じて待ってるよ」

ほむら「まかせろだなんて…勝算はあるの?」

幼年通行「まァな、ちょっと気になることがあるンでな……さっさと行け」

ほむら「私が結界の外に出たら時間停止は解除されるわ。気をつけて」

幼年通行「おォよ」

まどか「さやかちゃんのこと、よろしくねうさぎさん」

幼年通行「……」

ほむら「くふっ」

158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:27:09.05 ID:6br6tYl2o
幼年通行「ソウルジェム…穢れ…グリーフシードに変化、か…」

二人が去ってしばらくすると時間が動き出した。
先程まで空中に止まっていた車輪が残像の尾を引いて魔法少女たちに襲い掛かる。

幼年通行「オイ赤毛、一旦引け!」

杏子「逃げるなんてごめんだよ!魔法少女は条理を覆す存在なんだ!こんな不幸な夢は覆してやるんだ!」

幼年通行「チッ……結標、俺に使ってる魔法をあの魔女に掛けろ!」

結標「え、えぇ?なんで?」

幼年通行「いいから黙ってやれ!オイそこの赤毛、この魔女が『生まれた』のはいつかわかるか!?」

杏子「2日前だよ」

幼年通行「生まれる前まで時間を戻すンだ!」

結標「なるほどね、了解!」

勢いよく結標が腕を振るうと、『対象の時間を遡らせる魔法』が光線となって魔女に直撃した。
光が膨張し体全体を包んだとたん、魔女はその輪郭を崩し黒い霧のように不確かな存在となる。

杏子「やったか!?」

しかし、それはほんの一瞬だけだった。
魔女を構成する前のエネルギー体である黒い霧は見る間に質量を増し、実体となる。

結標「なぜ?ちゃんと魔法はかかったはずなのに」

幼年通行「魔女へと進化する速度が速すぎるンだ…!」

結標の魔法は、対象物の時間を遡らせる。
が、その遡った時間で固定されるわけではない。
巻き戻されたところをスタート地点として通常の時間の流れに戻るのだ。
魔女を形成しようとするエネルギーは濁流のように圧倒的な勢いで生み出され、
結標の魔法を蹴散らす勢いで物質化を成す。

あらゆるベクトルを観測する『一方通行』には、溢れ出てくるエネルギーと、
その根源である核部分が『見えて』いた。

幼年通行(絶望が魔女を生む、か…確かにソウルジェムと何らかの反応をした結果魔女が構成されるようだな)

159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:27:35.83 ID:6br6tYl2o
結標「なら、魔女になるのが追いつかないくらいに連射してやれば…!」

『対象物の時間を遡らせる』魔法の光がシャワーのように次々と魔女にぶつかる。
『さやか』であり、『人魚の魔女』であった物は魔法の光に包まれると黒い幻のように姿を揺らめかせるが
魔法が途切れるとすぐに凶悪な剣を持った禍々しい実体に戻る、その繰り返し。

結標「ちっ…なんで逆流させきれないのかしら」

何度も一方通行をショタにしている結標は、どのくらいの加減でどの程度時間が遡れるのか理解していた。

しかし、魔女になって数日だという存在はどれだけ巻き戻しても魔女の姿を崩さなかった。
結標が魔法をふるうと魔女は一瞬『黒い魔力の奔流』に変わり、またすぐ魔女の姿に戻る。

その繰り返し。

幼年通行「ワリィな、オマエにだけ無理させて」

結標「…っはぁ、はぁ…何言ってるのこれが『魔法少女』の役目でしょ!」

御坂「淡希、大丈夫?一旦『浄化』しとくわよ」

肩で息をしている結標の胸元の宝石に、御坂はグリーフシードを宛がった。
魔力の使いすぎでソウルジェムに蓄積された穢れが吸い取られていく。

幼年通行「……!オマエら、グリーフシードを寄越せ!ありったけだ!」

御坂「な、なに?」

結標「了解!」

学園都市で荒稼ぎしたグリーフシードの在庫を受け取ると、ウサギさんの耳を翻して魔女に肉薄する。

結標「危ないわよあーくん!近づきすぎよ!」

幼年通行「俺がこンなのにやられる訳ねェだろ!それより『逆流』だ、なるべく魔女の姿になンねェようにしろ!」

結標「わかったわ!」

御坂「ちょ、ちょっとそんなに魔法連射したら…」

結標「一方通行は単なる思い付きでわざわざ指示なんかしないわ。何か勝算があるはずよ」

御坂「……、」

160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:28:14.34 ID:6br6tYl2o
結標の魔法によって、ゆらゆらと黒い陽炎のように姿をくずす人魚の魔女。
その魔力の奔流に勢いのまま小さな手を突っ込む。

幼年通行「『遡る力』より『魔女を構成しようとする力』が強いせいで元に戻せねェンだ」


『一方通行』は力の流れを、本質を解析する。


幼年通行「作用しあった力が核融合みてェに『魔女の力』を生み出してやがる」


魔法少女の魂は、絶望に埋め尽くされグリーフシードへ変わる時、膨大なエネルギーを生む。


幼年通行「だったら、」


じゃらり、と空中にグリーフシードを放り投げる。


幼年通行「『絶望』とやらを取り除いてやりゃァいいンだろォがァ!」

161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:28:40.52 ID:6br6tYl2o
力の渦に突っ込まれていた手を這い登るように、ブワッ!と黒い波が幼年通行の体を包み込んだ。
そこだけ一切の光が届かない暗闇のように、白い髪も赤い眼もウサギさんの耳もちらとも見えない。

結標「あーくん!」

杏子「おい、あのガキやばいんじゃないか?!」

御坂「……!? なんか、色が変わってきてない?」

真っ黒く塗りつぶされたようだった小さな竜巻の中心に、小さな白い体があるのが確かに見えた。
漆黒から濃紺へ、藍色から薄水色へ、白い少年の周囲を取り巻く奔流は徐々にその色を変えていく。

その立ち上る渦から細いリボンのように黒い筋が分離され、
周りを囲うように放り投げられたグリーフシードに吸い込まれていく。

杏子「どういうことだ…!? 魔女から『穢れ』を浄化してるのか…?」

幼年通行「オイそこの赤毛!」

杏子「あか…!? 佐倉杏子だ!」

幼年通行「なンでもいい、オマエまだ戦う余力はあンのか!?」

杏子「当たり前だろ!アンタみたいなチビに気を使われる必要ないよ」

幼年通行「上等だ…今からそこのグリーフシードが『孵化』する」

杏子「!」

幼年通行「見ての通り、俺と結標はコイツで手一杯だからな」

杏子「魔女の一匹や二匹、アタシ一人で充分だよ」

幼年通行「そォかい。これから10体くらい魔女が生まれるだろォからがんばれよ」

杏子「じゅう…!?」

御坂「大丈夫よ、私もいるし!戦い方教えてくれるんでしょう?」

杏子「そうだったな。頼むぜ美琴」

御坂「まーかせて!ひょっとしたら私の方が強くなってるかもよ?」

軽口を叩いている間に、限界を超えて『穢れ』を吸収したグリーフシードが明滅を始めた。
続いて、卵の殻を破るような小さな破裂音。

杏子「来るぞ!」

ミシミシと軋みをあげつつグリーフシードから『中身』が出てくる。
何本もの触手様の黒いものがゾロリ、と勢いよく待ち構える魔法少女を目掛け噴き出してくる。
二人の魔法少女はそれぞれの武器で魔女の第一撃を薙ぎ払った。

162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:29:52.04 ID:6br6tYl2o


幼年通行「クソ…どンだけ穢れを分離させても次から次へと沸いてきやがる」

ほむら「それが魔女に生まれ変わるということよ」

幼年通行「うォっ!?いつの間に戻ってきやがったンだ」

ほむら「あの子を家に送ってきたわ。あなたも時間停止にかかってたみたいね」

幼年通行「チッ…今はこっちで手一杯で反射に演算能力割り当てる余裕がねェンだよ!」

ほむら「魔女の姿がひどく不安定なようだけど一体何をしているの?」

幼年通行「そこの露出狂が『対象物の時間を遡らせる』魔法を使えるンでな」

ほむら「!! それじゃあ、魔女になる前に戻せるの?!」

幼年通行「いや…グリーフシードになるほど穢れたって事は別の物質に変わったようなもンだからな。
     アイツの魔法は『遡る』だけで途中で別の物質への変化はできねェ」

ほむら「…そう……」

幼年通行「だが、魔女になる原因が絶望だっつゥンならそれを分離してやりゃァ戻れるはずだ」

杏子「おい、孵化した魔女はやっつけたぞ!そっちはどうなってんだよ」

幼年通行「またすぐ次の魔女が孵るから待ってろ!」

杏子「ソレじゃねえよ!さやかは…元に戻れるのか?」

幼年通行「さァな」

杏子「……なんで、こんな事になっちまったんだろうな…あいつはムカツクくらい正義の味方だったのに」

ほむら「……」

杏子「希望と絶望のバランスは差し引きゼロだって…わざわざ忠告してやったのにさあ…」

ほむら「それが魔法少女と魔女の仕組みなのよ。希望と絶望の相転移で生まれた力が魔女となる」

幼年通行「相転移ねェ…ソウルジェムとグリーフシードは元は同じ物って事だもンなァ…」

163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:30:31.08 ID:6br6tYl2o

幼年通行「なら、その作用を逆向きに加えてやりゃァいいンだろォが!」


運動量・熱量・光・電気量…あらゆるベクトルを観測し、触れただけで変換する能力。
自身が観測した現象から逆算して、限りなく本物に近い推論を導き出す力。
その能力は『よくわからない何らかの力』に対しても発揮された。

一方通行はソウルジェムに触れたことがある。
そして、グリーフシードに吸い取られる『ソウルジェムの構成物と結合する何か』も見たことがある。



公式を組み立てるにはそれだけで充分だった。

164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:30:59.15 ID:6br6tYl2o
ほむら「まさか……」

『穢れ』を強制的に取り除き、荒れ狂う魔力の流れを制御し、結標の魔法を正しく作用させる。
その結果現れたのは正しく『数日前の魔女の姿』……濃紺に鈍く輝くソウルジェムだった。

幼年通行「どォだクソッタレがァ!ざまァみやがれ!」

ほむら「信じられない……あの状態からソウルジェムに戻せるなんて…」

杏子「本当に取り戻せたんだな!」

御坂「魔女からソウルジェムが出てくるってどういうこと?」

結標「はぁ…はぁ…(あんなにがんばって魔法連発してたのに放置だなんてあーくん冷たい…)」グッタリ

幼年通行「ソウルジェムの形にはなったが、相当濁ってンなァ」

ほむら「そうね…最後の方は使い魔ばかりと戦っててグリーフシード自体持ってなかったでしょうし」

幼年通行「どれもこれも孵化寸前だが仕方ねェ」

魔女から強制的に引きはがした穢れを吸い取らせていたグリーフシードのうち、
まだ余裕のありそうな一つに濃紺のソウルジェムを近づける。
じわりとにじみ出た黒いもやがグリーフシードに吸収され、ソウルジェムは本来の青い輝きを取り戻した。

杏子「よかった…これでさやかは救われる…」グス

御坂「私まだ話が飲み込めないんだけど、どういうことなの?」

幼年通行「話は後だ。余所見してる暇ァねェぞ!」

穢れを吸い取ったばかりのグリーフシードから脈動が響く。
それに呼応するように、魔女の穢れを吸収させた全てが不気味に明滅する。
その数8個。

同時に8体もの魔女が出現するということだ。

165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:31:28.27 ID:6br6tYl2o
人魚の魔女がいなくなったことにより消えた魔女の結界がふたたび展開されていく。
それは複数の魔女の複数の世界が混じり合った異様なものだった。

ほむら「こんなたくさんの魔女を同時に相手にするなんて無茶よ」

幼年通行「普通ならな。オイ赤毛、このソウルジェムはオマエが持ってろ」ポイ

杏子「佐倉杏子だっての!……ああ、本当にさやかのソウルジェムだ……」

幼年通行「それ持って下がってろ。結標もだ」

結標「な、なんで」

幼年通行「オマエは魔力の使いすぎで限界が近いはずだ。無理させて悪かったな」

結標「……あーくん」ジーン

幼年通行「赤g…杏子は余力があったらコイツを守ってやってくれ」

杏子「まかせな」

御坂「じゃあ魔女たちとはアンタと私とちびっこの3人で戦うってことね」

ほむら「そうなるわね」

幼年通行「誰がちびっこだァ!」

ほむら「一体ずつ相手できればいいけど……私が時間を止めてその間にあなたが攻撃するのはどうかしら」

幼年通行「時間停止にも魔力を使うンだろ?オマエももうあンまり魔力に余裕はねェンじゃねェのか」

ほむら「……でも、ここでやられたら何の意味もないでしょう」

幼年通行「雑魚は何匹群れても雑魚だろォが。オイ、学園都市でパクった液体爆薬持ってンだろ」

ほむら「あるけど…こんな至近距離で使ったらこっちも巻き添えくらうわよ」

幼年通行「まァ見てろ」

166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:31:54.61 ID:6br6tYl2o
グリーフシードから次々と亀裂音が響き、魔女が孵る。
形作る前に他の魔女と混ざり、衝突し、再度分離し、一部は癒着し、出来上がったのは
8体分の質量を持ち、それぞれの意思を持って呪いを吐き出す一固まりの巨大な魔女だった。

御坂「うっわグロ…」

幼年通行「先手必勝ってなァ!」

真空密閉されたのビンの蓋を開け、ベクトル操作で魔女を取り囲むように液体爆薬を展開させる。

幼年通行「超電磁砲、電気で着火させろ!」

御坂「おっけー!」

バチバチと火花を散らして御坂の額から紫電が走る。
コンマ1秒とたたないうちに爆薬に引火し、学園都市の技術で精錬されたキチガイじみた威力の爆発が起こる。
爆轟の衝撃波、爆風、熱は荒れ狂い、数メートルと離れていない魔法少女たちをも巻き込んでいく。

はずなのだが、

ほむら「どうなってるの……?」

生まれたばかりの魔女達は爆発をもろに喰らって弾け、不揃いなパーツとなって蠢いている。
焼け落ちてちぎれた端から消しズミとなって消滅していくのが上昇気流でできた炎の竜巻の中に見てとれた。

確かに目の前で爆発炎上は起こっているのに、ほむらの長い髪もプリーツスカートもそよとも動いてはいない。

幼年通行「爆風や熱ってのは空気中しか伝わらねェだろ。俺達と魔女との間を真空にしといたンだよ」

ほむら「そんなことが…」

幼年通行「言っただろ、俺は『学園都市最強兵器』だってなァ」

御坂「まあ今のは爆薬がすごかっただけでアンタは空気操作しかしてないけどね」

幼年通行「発生した衝撃波を跳ね返してもう一回ぶつけたり酸素を集中させて燃焼効率上げたりしてンだよ!」

ほむら(すごい…これなら、ワルプルギスの夜にもきっと対抗できる…!)

167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:33:19.30 ID:6br6tYl2o
結標「さすが私のあーくん!」ダキッ

幼年通行「調子に乗ンじゃねェくっつくな!」

杏子「結界が消えた…あの数の魔女を一瞬で倒すなんて、チビのくせに唯者じゃねえな」

結標「なんたって私のあーくんですから」キリッ

幼年通行「誰がオマエのだよ……結界は消えたが、まだ変身は維持しとけよ」

結標「……わかってるわ」

御坂「そろそろどういう事か説明してくれる?」

幼年通行「オマエは変身解け」

御坂「なんでよ」ゲコゲコ

幼年通行「目立ちすぎるンだよ!カエルの着グルミでホテルのフロント通過できると思ってンのか!」

御坂「なによーかわいいは正義でしょー…」ブツブツ

杏子(あ、やっぱり美琴の仲間も着グルミに違和感あったんだ…)

ほむら(そういえばなんでカエルなのかしら…ツッコむタイミングを失ったわ…)

168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:33:45.91 ID:6br6tYl2o
御坂「杏子の拠点も同じホテルだっていうし、さっさと戻って話を聞かせてもらうわよ」

ほむら「……ええ」

幼年通行「オマエらは先に戻ってろ」

御坂「アンタはどうするの?」

幼年通行「一つ片付けとく用があンだよ。そのガキ共と結標を先に休ませといてやれ」

御坂「わかったわ」



幼年通行「……黙って見物たァいい身分じゃねェかピョン吉…いや、キュゥべえくンよォ」

QB「驚いたよ。まさか魔女から魔法少女に戻すことができるなんて」スタスタ

幼年通行「オマエが杏子とかいうガキに言ったンだろォが、『魔法少女は条理を覆す存在』だって」

QB「こんなことが本当に起きるとは思ってなかったよ」

幼年通行「気休めの嘘だったって訳か」

QB「魔法少女が絶望すると魔女になってしまうからね。君も見ただろう?
  ボクはそうならないように彼女に希望を持たせてあげただけさ」

幼年通行「その結果アイツは無駄死にするところだったンだがな……オマエの目的は何だ」

QB「目的?」

幼年通行「トボケてンじゃねェぞクソッタレが。魔法少女はやがて魔女になる……って事は
     魔法少女の契約ってなァ魔女になって死ぬ契約って事じゃねェか。
     わざわざ解りやすい『悪』と『正義』両方を演出してまでガキ共を殺す意味は何だ」

QB「勘違いしないで欲しいんだが、ボクらは人類に対して悪意を持っているわけじゃない。
  全てはこの宇宙の寿命を延ばすためなんだ。キミはエントロピーって言葉を知ってるかい?」

幼年通行「熱力学第二法則か?拡散の程度とか乱雑さの尺度だったか」

QB「話が早くて助かるよ。焚き火で得られる熱エネルギーは火を育てる労力とつりあわない。
  宇宙全体のエネルギーは目減りする一方なんだ。
  だからボクたちは熱力学の法則にしばられないエネルギーを捜し求めてきた」


QB「そうして見つけたのが、魔法少女の魔力だよ」

169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:34:13.77 ID:6br6tYl2o
QB「ボクたちの文明は知的生命体の感情をエネルギーに変換するテクノロジーを発明した。
  ところが生憎、当のボクらは感情というものを持ち合わせていなかった。
  そこで、この宇宙のさまざまな種族を調査し君達人類を見出したんだ」


QB「人類の個体数と繁殖力をかんがみれば、一人の人間が生み出す感情エネルギーは
  その個体が誕生し成長するまでに要したエネルギーを凌駕する。
  君達の魂はエントロピーを覆すエネルギー原たりうるんだよ」


QB「とりわけ最も効率がいいのは第二時性徴期の少女の希望と絶望の相転移だ。
  ソウルジェムになった魔法少女の魂は、
  燃え尽きてグリーフシードへと変わるその瞬間に膨大なエネルギーを発生させる」



QB「それを回収するのが、僕たち『インキュベーター』の役割なのさ」

170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/07/18(月) 21:34:42.72 ID:6br6tYl2o
幼年通行「インキュベーター…孵卵器か、なるほどなァ。魔法少女を魔女に『孵す』って訳か」

QB「この宇宙にどれだけの文明がひしめき合い、どれ程のエネルギーを消耗しているのか分かるかい?
  君たち人類だっていずれはこの星を離れて僕たちの仲間入りをするだろう。
  その時になって枯れ果てた宇宙を引き渡されても困るよね?
  長い目で見ればこれは君たち人類にとっても得になる取引のはずだよ?」

幼年通行「『得だ』と同意する奴と取引しろ。アイツらは消耗品になるのも魔女になるのも合意してねェ」

QB「ボク達はあくまで合意を前提に契約してるよ?充分に良心的なはずなんだが」

幼年通行「合意は『魔法少女』になるってところだけじゃねェか。それがどういうことか…、
     オマエらの利益の為に魔女になるって事を隠して契約するなンざ騙し打ちもいいとこだろォが」

QB「騙すという行為自体、ボク達には理解できない。
  認識の相違から生じた判断ミスを後悔する時、何故か人間は他者を憎悪するんだよね」

幼年通行「故意に『認識の相違』を起こして判断する方向を誘導するのは『騙す』っつゥンだ。
     そンな詭弁で言いくるめられると思ってンのか」

QB「君たち人類の価値基準こそ、ボクらは理解に苦しむなあ。
  今現在で69億人、しかも、4秒に10人づつ増え続けている君たちが、
  どうして単一個体の生き死ににそこまで大騒ぎするんだい?」

幼年通行「オマエはよっぽど俺を敵に回したいらしいなァ?」

QB「これでも弁解に来たつもりだったんだよ?」

幼年通行「なら教えといてやる。感情ってモンは人ひとりの中に宇宙があるのと同義なンんだよ。
     ソイツが死ンだらソイツの宇宙は終わりなンだ。
     オマエの言い方を借りれば『一つの文明を生かす為に別の文明を殺す』って言ってる様なもンだ」

QB「なるほどね…その発想は無かったよ。
  宇宙ひとつのエネルギーを内包していると考えたらエントロピーを凌駕するのも頷ける」

幼年通行「手を引くつもりはねェンだな」

QB「魔法少女たちの犠牲がどれだけ素晴らしい物をもたらすか、
  理解して貰いたかったんだが、どうやら無理みたいだね」

幼年通行「当たり前だ」

QB「君も見ただろう?鹿目まどかを。いつか彼女は最高の魔法少女になり、そして最悪の魔女になるだろう」

幼年通行「アイツを魔法少女にしようってのも、エネルギーの為かよ」

QB「彼女からは、かつて無い程大量のエネルギーを手に入れられるはずだ」

幼年通行「よくもそンな胸糞悪ィ事の肩棒担がせてくれたなァ」

QB「でもそれが最善の策のはずだよ?まどか一人が魔法少女になることで他のみんなは元に戻れる。
  さやかを元に戻したといっても、あれは淡希の魔法のおかげだよね?一生変身したままで過ごさせる気かい?」

幼年通行「……、」

QB「この宇宙のために協力してくれる気になったら、いつでも声をかけて。待ってるからね」


幼年通行「死ンだらソイツの宇宙は終わりか…この俺がよくもそンな事言えたもンだぜクソッタレが…」

172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/18(月) 21:38:24.13 ID:DcnGYjWTo

さやかとあんこはなんとかなったがあわきんに死亡フラグが立ったとしか思えないぜ

173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/07/18(月) 21:54:25.78 ID:MwpQI1QAO
改めてQBのウザさを実感した。

それにしても、さやか復活したけどマミさんェ…

185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/19(火) 00:17:55.44 ID:hnhbJbOXo

正直あわきんの能力はただのギャグかと思ってたんだが、
滅茶苦茶重要だったな。

198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/07/25(月) 23:35:00.18 ID:App0R7Nko
おっすとりあえず>>175のやつうpしにきた
うっかり1Pまんがになった
http://wktk.vip2ch.com/vipper11378.jpg
k-121.jpg


続きはあと手直しちょっとあるんで明日の夕方〜夜くらいに投下にくるぜ

それでは

201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/26(火) 00:04:41.09 ID:4xyGBWcGo
こんなのに興奮するなんて……
あたしって、ホントショタ(コン)……

202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/07/26(火) 00:46:57.64 ID:J156yhtQ0
>>198
あーくんもだけど杏子もかわええなー

204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 00:58:05.27 ID:JQhwG0Leo
>>198
なんだこれは。全員可愛いぞ


一方通行「俺と契約して魔法少女になンねェか?」まどか「…え?」2




posted by JOY at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 禁書クロスSS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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