2013年05月25日

一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5 続

450 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/02(火) 19:43:20.53 ID:pnxBsSXAO
―――スタジアム内・サブグラウンド



黒子「はぁ……」トボトボ

黒子(何やってんですの私……せっかくの大覇星祭ですのに)ショボン

初春「あっ、白井さぁーん!!」トテトテ

黒子「っ、初は―――」


初春「あぅっ!?」ドテッ


黒子「……る」

初春「……うぅ……」

黒子(……な、何も無い所で転けやがりましたの……)ヒクッ

初春「はうぅ、痛いですぅ……」クスン


451 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/02(火) 19:44:38.16 ID:pnxBsSXAO
黒子「無視無視……」テクテク

初春「ぁっ!? ちょっ……置いてかないでくださ―――!!」ガッ


…………びたんっっ!!


初春「はうぅぅ><」

黒子「っっだぁーもう鬱陶しい! 何回転けますのよ、運動オンチにも限度ってモノがありますのっ!!」プンスカ

初春「てへへ、加減知らずですいませーん」タハハ

黒子「まったく……周りの視線が痛いですの、さっさとお立ちなさいな」

初春「は、は〜い……痛てて」ムクリ

黒子「……ホラ、絆創膏渡しておきますから……消毒したら後でちゃんと貼っておきますの―――」ゴソゴソ


…………ポトッッ


黒子「……あっ」


452 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/02(火) 19:45:38.36 ID:pnxBsSXAO
初春「ほぇっ? 白井さん、この腕章……」ヒョイ

黒子「ッッ、私の腕章ですの!! 返しなさい初春っ!」パシッ

初春「えっ?」

黒子「ぁっ……し、失敬ですの、私とした事がいきなり大声を……」コホン

初春「何でそんな変なウソを……」

黒子「っ……ウソを吐く必要が私にありまして?」

初春「だから戸惑ってんじゃないですか……だって白井さんの腕章、年期が入っててもっと汚いハズですもん」

黒子「う……っ」

初春「……ソレ、どうしたんです?」

黒子「………」

初春「……?? まぁ別に良いですけど」


453 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/02(火) 19:47:14.11 ID:pnxBsSXAO
黒子「そ、そうですの……ところで初春、アナタは一体何をしに来ましたの?」コホン

初春「あっ、それですそれです……お一人ならおべんと一緒に食べませんか?」

黒子「……はい?」

初春「いやぁ〜何やら美鈴さんがお腹空かせちゃったみたいでして……御坂さんが帰還するまで我慢できないらしいんですよ」タハハ

黒子「……生憎ですが私、今はそんな気分では……」

初春「………」

黒子「………」

初春「えぇっ!? どっ……どどどどどうしちゃったんですか白井さんっ!! あの御坂一家とお昼ご一緒できるんですよ!!? いつもの白井さんなら例え火の中水の中草の中森の中……血ヘドを吐いてでもフォイフォイ着いて来るハズですのにぃっ!!」ワタワタ


454 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/02(火) 19:49:04.38 ID:pnxBsSXAO
黒子「だ、だって……」

初春「いやいやダメですってお願いですから一緒に来てくださいよっ! おべんとにチーズフォンデュ持ち込んで来るような上流階級のご家庭と、私みたいな頭に花を乗っけた程度の一般ピーポーじゃ余りにも絵になりませんって!! アホ毛ちゃんなんてソレ見てスッゴい目キラキラさせてたんですよ!?」

黒子「っ、ど……どうして美鈴さんと打ち止めちゃんがご一緒してるんですの?」

初春「ほぇっ? どうしてって……」

黒子「だ、だってあの子はお姉さまの―――っ!」ハッ

初春「………」

黒子「ぁ、いえ……」

初春「白井さん……知ってたんですか?」

黒子「な、何を……」

初春「アホ毛ちゃんが御坂さんのクローンだって話です」


455 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/02(火) 19:50:18.62 ID:pnxBsSXAO
黒子「あ、あら……そうでしたのね、アナタも聞かされたんですの? 彼に」

初春「………」

黒子「だったら話は早いですの……笑えますわよねぇ、正直に打ち明ければ何でも許してもらえるとでも思ってたんでしょうか」ヤレヤレ

初春「さっきの腕章……一通さんのですか?」

黒子「えぇ、そうですケド……彼から聞いてなかったんですの?」

初春「……笑えませんよ」ボソッ

黒子「……はい?」


初春「笑えないって言ってるんですよッッ!!!」


黒子「っ……!」ビクッ

初春「何考えてんですか……おかしいですよ、白井さんはっ!!」ゴソゴソ

黒子「わっ……私がおかしいですって……!?」

初春「黙っててください!!」ピッピッ
(一通さん……今何処に……っ!)


456 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/02(火) 19:52:15.62 ID:pnxBsSXAO



    トゥルルルル…………トゥルルルル…………


初春(……で、出ない……っ!)

黒子「わ、私は……私は間違っていませんの!! 間違ってるのは……―――」

初春「正直に本当の事を話した一通さんが間違ってるって言うんですかっ!?」

黒子「ぅ……」タジ…

初春「確かに実験は間違ってました……でも、でも分からないんですか? 今まで秘密にしてきた過ちを、自分の口から伝えた意味が……っ!!」

黒子「世の中にはやって良い事と悪い事がありますの、彼がやって来た事は……許されるべきではございませんの!!」

初春「それなら誰に許されれば良いんですか……それなら一通さんはどうやったら償えるって言うんですかぁっ!!!」

黒子「そんな事ッ……この私が知るもんですかっ!!」

初春「おかしい……そんなのおかしいですよぉ……! 白井さんだって……きっと分かってるハズです……っ」

黒子「く……ッ」ギリッ


457 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/02(火) 19:54:50.01 ID:pnxBsSXAO
初春「一通さんは変わろうとしてるんだって……私を助けてくれたあの日から、新たに目的を持って……信念を持って……!」

黒子「……不愉快ですの」クルッ

初春「っっ、逃げないでください!!!」

黒子「ッ……私が逃げる、ですって?」

初春「そうじゃないんですか……? そうじゃなかったら、一通さんとちゃんと話し合ってれば……腕章を取り上げて終わりだなんて結果にはならないハズです!!」

黒子「………」

初春「……何とか言ってくださいよぉっ!!」

黒子「……彼は怪物ですの、我々とは違う」

初春「本気ですか白井さん……今の一通さんを見て、本気で言ってんですか……」

黒子「………」

初春「それでも……私は一通さんを信じます」クルッ

黒子「っ!」

初春「私達ジャッジメントが人を信じないで……一体誰が人を信じるって言うんですか」トコトコ

黒子「………」


458 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/02(火) 19:57:36.90 ID:pnxBsSXAO
黒子(……わ、私は……逃げてなんて―――)


青ピ「どーしたん?」ニュッ


黒子「ぎゃぁぁぁああああああっっ!!?」ビクッ

青ピ「いや〜酷いなぁ黒子ちゃん、人の顔見て絶叫せんとってや」ヘラヘラ

黒子「くっ……ま、またアナタですの」ドキドキ
(一体何処からお湧きになったんですの……?)

青ピ「そらもう黒子ちゃんにゾッコンの青髪ピアス、キミがおる場所にならいつ何処にでも現れますよ?」ハハハ

黒子「清々しくストーカー宣言しないで欲しいですの」

青ピ「それにしてもどないしたんよ黒子ちゃん! さっきは全国放送の前で公開殺人してくれたから『今日はエラいハードやなー』とかワクワクしてたのに、たったあれだけで終わりやなんて……トドメ刺してくれへんからボク自ら脚ィ運んでもたやんか!!」

黒子「そうでしたの、アナタのような変態さんに目を付けられてしまったのが私の人生最大の汚点ですわ」

青ピ「あ゛あぁあああぁぁぁぁソレやソレそれンギモヂイィッッ!!!」ビクンビクッ


459 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/02(火) 19:59:33.28 ID:pnxBsSXAO
黒子「………」

青ピ「はぁ……はぁ……!」ゾクゾクッ
(あ、アカン……やっぱりナマは強烈すぎる……)

黒子「……申し訳ありませんけど、今は青髪さんのお相手をしてあげる程暇ではございませんの」

青ピ「そっ、そんな……そんな事言わんとって―――……あ、あぁっ違った、もっとそのジト目で汚いボクを見てくださいぃっ!!」ハァハァハァハァ

黒子「………」フゥ


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


黒子「―――……仕様のない変態さんですこと、私のような中学生に罵しられてゾクゾクしちゃうんですの?」スッ


青ピ「え、ちょ……その乗馬用のムチは何処から……」ゴクリ

黒子「てぇーい><」ヒュッ


    ッッビシイィィ!!!


青ピ「ひぎィッッ!!?」ビクッ!

黒子「ほらっ、さっさと尻を向けなさいですの、そんなに言うなら今此処でオシオキして差し上げます……のッッ!!」ビュッ


    ビッッシャアアアァァ!!!


青ピ「がっ、ァァァあああああああああああああああああああ!!!!」

黒子「えぇーい! どうして私の周りの殿方はこうも変態さんしかいらっしゃらないんですのおおおおおおおおおおおお!!?」


470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/08(月) 21:31:28.17 ID:K8iDOuda0
青ピがうらやましい

471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/11(木) 06:49:02.13 ID:VxQUfhZF0
いいなぁ

473 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:14:42.14 ID:+7liUcxAO



黒子「はー……はー……」ゼーゼー

青ピ「ムチ一〇〇叩きの刑……た、確かに戴きました////」ハァ…ハァ

黒子「……えいっ」ピシャッ!

青ピ「(=゚ω゚)アッー」

黒子「あぁ……もう色々と疲れましたの、早く四つん這いになって椅子になってくださいまし」

青ピ「は、はい……今すぐに準備します」ササッ

黒子「ふぅ……」ストッ

青ピ「あー、今日は何て恵まれた一日なんや……まさか黒子ちゃんの午後の一時の椅子になれるやなんて……ッ!」ゾクゾクッ

黒子「……ホンット、アナタぐらいプライドを捨て去れると人生気楽で良いですわよねぇ」


474 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:16:00.82 ID:+7liUcxAO



    パシャパシャパシャパシャ


黒子「……って」

青ピ「ええよええよ〜、上から見下されたアングルが実に良い……ハァハァ」パシャパシャ

黒子「写真撮影は禁止ですの!!」パシッ

青ピ「いやああああああああ返して返して!! それが無いと吹寄運営委員に天誅食らうんやってえええ!!!!」ジタバタ

黒子「まったく……クラス用のカメラを私物化してらしたんですの?」
(油断も隙も無い……)

青ピ「うぅ……せっかく皆の記念写真を黒子ちゃん一色にしよか思てたのに」グスン

黒子「この上なく迷惑ですの」


475 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:16:58.62 ID:+7liUcxAO



…………ポツッ、ポツポツッッ


黒子「……あら?」
(雨……)

青ピ「ありゃー、ついに降り出してしもたんか」

黒子「そうですわね……」

青ピ「……まるで誰かさんの心情みたいやね」

黒子「っ……どーいう意味ですの? ソレ」ムスッ

青ピ「だって黒子ちゃん、今日溜め息ばっかで全然元気無かったもん」

黒子「青髪さんには関係無いですのっ」プイッ

青ピ「でも良かった良かった、ムチ握ったらさっきよりは元気になってくれたみたいで♪」ヘラヘラ

黒子(……って、それじゃ私まで変態みたいではありませんの!)


476 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:18:50.39 ID:+7liUcxAO
青ピ「濡れて身体冷やしたらアカンし、屋根ある所まで移動しますねー」ノソノソ

黒子「……いえ、少し頭を冷やした方が良いのかもしれませんの」

青ピ「さっきのお花の子と喧嘩したん?」

黒子「ん……まぁ、そんな所ですケド」

青ピ「アカンでーそんなん、後でちゃんと仲直りしとかんと」ノソノソ

黒子「分かってますのっ、分かってますけど……多分、もう無理ですの」ショボン

青ピ「へっ?」

黒子「………」ショボーン

青ピ「はは……まぁ確かにキミはボクと違ってプライド高そうやしね」


477 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:19:43.51 ID:+7liUcxAO
黒子「……あの、無礼を承知でお尋ねしますけど……もし青髪さんのお友達が、実は極悪人だったならば……どうなさいますの?」

青ピ「極悪? んー……とりあえず全力で殴っとるよ、カミやんとか特に」

黒子「は?」

青ピ「だって勝手にどっか行ったか思たら次から次へと新しい女のコ連れて帰って来るし……ホンマもうアレやね、男の敵、絶対悪!! 許されざるべき存在!!! つまり何が言いたいかっつーともげちまえ!!!!」

黒子「あぁんもうっ、そんなんじゃないですの!」

青ピ「今日だってボクだけ仲間外れにして土御門クンと何か走り回ってるし……」ブツブツ

黒子「……それはただ単に青髪さんが避けられてるだけではありませんの?」

青ピ「黒子ちゃん」

黒子「?」

青ピ「今のはリアルに傷ついた」

黒子「」


478 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:21:58.11 ID:+7liUcxAO
青ピ「けどまぁ極悪人、極悪人……例えば殺人鬼とかかな?」

黒子「そっ、そこらはご自由にお任せしますのっ!」アセアセ

青ピ「いやーゴメンゴメンゴ、それでもやっぱり想像でけんなぁ」ハハハ

黒子「っ……そう、ですわよね」

青ピ「だってさぁ、あの二人やで―――……ってキミは知らんかな? 毎日グラサンかけてヘラヘラしてるだけのヤンキーの出来損ないと、毎日不幸不幸言うてる自意識過剰のバカなんやけども」

黒子「……はぁ、でも仲が宜しいんでしょう?」

青ピ「せやね♪」ニコニコ

黒子(『類は友を呼ぶ』とは正にコレですのね)

青ピ「キミだって仲良いんやろ? その喧嘩してもた子と」


479 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:23:03.23 ID:+7liUcxAO
黒子「ななっ!? なっ、仲良くなんてないですのっ! だって毎日喧嘩ばかりしてますし……!」

青ピ「だったら何で今日のキミはそんなションボリしてんのよ」

黒子「そ、それは……っ」

青ピ「何や何や、もう結果出てますやん」

黒子「だっ、だったら青髪さんも私が間違ってると仰りたいんですの……!?」

青ピ「いやいやちょい待ち……ボかぁキミらが喧嘩してる理由だって何も知らんやろ? それにどっちが悪いかとかも判断できんし……」

黒子「むぅ」ムスッ

青ピ「でも人間ってさ、何だかんだ言うても……知り合いの事をそう簡単に嫌いになれへん生き物なんじゃないんかな」

黒子「………」


480 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:24:55.79 ID:+7liUcxAO



半蔵(……何てヤツだ)

駒場「ぬおおおおおぉッッ!!!」ブオ!!

一方通行「!」ザッ
(来る……)


    ゴ ギ ャ ッ ッ ! ! !


駒場「―――……っ」ギリッ

一方通行「ハハッ、鉄骨をヘシ曲げる程の蹴りを放つっつっても……当たらなきゃ意味ねェよなァっ!?」

半蔵(一方通行のヤロウ……もう一〇分以上も駒場のリーダーと闘い続けてやがる)

駒場(良く動く……初撃は所詮、不意打ちだったとでも言うか……)

半蔵(俺も以前の『集会』には居合わせたが……やっぱり、超能力者やらせとくには惜しい存在だぜ)


481 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:26:25.85 ID:+7liUcxAO
一方通行(スキルアウトっつっても所詮は素人……動きにも大分馴れて来た)タンッ


…………ズザザザッッ


一方通行(―――駒場はLv0だ、コイツは明らかに脚部を何らかの方法で補強してやがる……一発でも当たればそこで終わり、距離は離しとかねェとヤバいか)ザッ


    キラキラキラキラ…………


一方通行(『攪乱の羽』は相変わらず宙を舞ってやがる……能力はまだ使えねェな)チッ

駒場「はっ……はっ……」ズキッズキッ

一方通行「あー痛てェか? 痛ってェよなクソッタレが……お互い潰れた片腕がよォーっ」

半蔵(マズイぞ駒場のリーダー……このまま長引いては……)


482 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:28:26.28 ID:+7liUcxAO
一方通行「……しかし、どォやらビンゴだったみてェだなァ……駒場オマエ、右利きだろ?」

駒場「っ!」ピクッ

一方通行「スキルアウトなら拳銃くらい持ってて当たり前……この状況でソイツを使わねェって事ァ、使いたくても使えねェってこった」ニヤリ

駒場「……そうだな」

一方通行「……ンで、オマエは何だよ? 解説役の忍者ヤロー」

半蔵「……あん? 俺か?」

一方通行「俺をブッ殺しに来たンだろ……だったらまとめてかかって来いや、雑魚でも二人がかりなら流石に俺を黙らせるかもな」

半蔵「悪いが俺はこの闘いには参加しねぇよ」

一方通行「あ?」

半蔵「これはスキルアウトを束ねていた駒場のリーダーのケジメだからだ……俺はただの傍観者と思ってくれて良い」

一方通行「ッ……ハナクソが」

半蔵「……っ、なに?」

一方通行「ケジメ、ケジメ……俺をブッ殺す事でソイツがどォ繋がってンのかは知らねェけどよォ……」ポリポリ

駒場「………」

一方通行「……まァ、良いンじゃね? そォやって悪事を正当化するのがオマエらにとって唯一の能力だからな」ニヤニヤ


483 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:30:39.71 ID:+7liUcxAO
駒場「……もしもの……話をしようか」ザッ


    ド ン ッ ッ ! ! !


一方通行(っ! 跳ん……―――)

駒場「この街の汚点を掃除したお前をヒーローか何かと思い込み……それを見習って『無害な無能力者』までをも襲撃する……!!」ブオ!!


    ズダアアアアァァンッッ!!!!


駒場「―――それが腐った能力者達の近頃の流行りだとしたら……どうするッッ!!?」

一方通行(この、野郎……ッ!!)ギリッ

駒場「俺達は元々他のチームと手を結び……その馬鹿共を襲撃するつもりだった、計画は着々と進んでいた……しかし、そこでお前が……」ブンッ


…………バオッッ!!!


駒場「―――お前がっ……風紀委員になどさえならなければ……っ!!」


484 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:32:45.38 ID:+7liUcxAO
一方通行「……無能力者ってなァ確かに弱えェが、それだけじゃ『悪』にはならねェ……あァいう連中が邪魔者扱いされてンのは、ひとえにオマエらみてェなスキルアウトがハシャいでるせいだって気付かねェのかッ!?」

駒場「能力者としての優劣に、人格的な問題は考慮されない……全ての無能力者を『悪』だと勝手に決め付け、それが正しいと本気で勘違いしている馬鹿を……俺は今まで何人も……!!」ブオ!!


    バガァァァアアアアアアアン!!!!


駒場「―――そうだ……何一〇人と見てきた……ッ!!」

一方通行「……ッ」

駒場「その為のケジメだと言っている……だからこれ以上の責任は、自分の手で……決着を着ける……っ!!」

一方通行(……俺が風紀委員になったから、無能力者狩りの被害が拡大しただと?)


    俺が風紀委員にならなかったら……初春さンも巻き込まれてなかったって言いてェのか?


一方通行(……何だそりゃ、だったら俺の居場所なンざ……元々どこにも無かったってェ―――)


    ド ゴ ッ ッ ! ! !


一方通行「―――ぐッ、ぶァ……っ!?」メキメキ…ッ!

駒場「闘いの最中に考え事か……大人しく逃げ続ければ良かったものを」


485 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:34:58.67 ID:+7liUcxAO



…………ド ッ ッ シャアアアアアアッッ!!!!


一方通行「ゥご……っ、ァ……がッ!!」ビクッビクン
(俺は……俺、はっ……!)

半蔵(駒場のリーダーの武器は蹴りだけじゃない……その剛腕も、当たれば大抵の人間はノックアウトする)

駒場「………」ザッザッ

一方通行(……俺の、せいだってェのかよ……俺が風紀委員なンかになっちまったから……)ググ…


…………ザリッッ


駒場「……ふん」

一方通行(アイツらまで、巻き込ンじまったのも……全、部―――)

駒場「お前の為に準備してやった『発条包帯(ハードテーピング)』だ……冥土の土産に貰っておけ」ヒュッ


    ズ ド ム ッ ッ ! ! !


一方通行「―――……ッッ!!!」ゴキゴキ…ッ!!


486 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:37:39.73 ID:+7liUcxAO



    ドンガラガッシャアアアアアアアッッ!!!!


半蔵「……楽勝だな、Lv5」


    ガラガラガラガラガラ…………ッッ!!


一方通行「ご、ふ……ェ」ゴボッ
(痛、てェ……悲鳴すら……)

駒場「……チェックメイトだ……」

一方通行(俺みてェな人殺しが……何でまだ、しぶとく生き延びてンだよ……)

駒場「さっきお前は……俺が銃を扱えないと言ってたな……」ゴソゴソ

一方通行(何、だよ……聞こえねェって……)ハァ…ハァ

駒場「正解だ……確かに俺は右利きだが、今のお前なら左でも仕留める自信は充分あるぞ……」ジャカッ

一方通行(……ありゃ確か……『演算銃器(スマートウエポン)』か)ゲフッ

駒場「俺の演算銃器は赤外線を使って……標的の材質、厚さ、硬度、距離、それらを正確に計算する……そして、破壊に最も適した火薬をその場で調合し……弾頭を成型する」

半蔵「好みの死に方があるなら早めに言えよー、駒場のリーダーはマニュアル操作なら大抵の死体を作れるからな」ニヤニヤ

一方通行(……ちくしょう、どいつもこいつも……)


487 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:40:11.32 ID:+7liUcxAO



―――『「己の信念に従い、正しいと感じた行動を取るべし」!! 風紀委員の心得ですよ、知らないんですか?』―――


一方通行(此処で俺を殺して……スキルアウトを復活させるつもりか……)


―――『フン、これからは自重して戴きますの!! でも……ま、初春を守って戴いて……感謝してますわよ? セロリさん』―――


一方通行(そして今までの鬱憤を……全て能力者狩りにぶつけるつもりか……っ)


―――『あ、うぅ……無事で……良かった……っ!!』―――


一方通行(そォやってまた……何の罪もない人間から順番に不幸にするつもりか……っ!!)ギリッ


…………ドクンッッ


一方通行「―――……フザけンじゃねェぞ、このクソ野郎」


駒場「……なに?」ピクッ


488 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:42:44.36 ID:+7liUcxAO
一方通行「ハハ……情けねェ、平和なアイツらと一緒にいる事に馴れすぎて……オマエに言われるまで気が付かなかったとは……な」ググ…

半蔵「!!」
(馬鹿な……立つ、つもりなのか……っ!?)

一方通行「……そォだよ、俺が巻き込ンだ」ハァ…ハァ


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


一方通行「『妹達』も……先輩も……! 白井も……!! 初春も……っ!!! 全部俺が巻き込ンだ……全部全部俺のせいだッッ!!!」

駒場「……っ」

一方通行「だから……だから俺が守るンだろォがッ!! そォじゃなかったのかッッ!!? 俺の……決めた『信念』は……ッ!!」ギリッ


    人は…………誰もが、変わる事ができるって…………!!


一方通行「―――それを俺が……っ!! 一方通行が!!! それを示す存在となる事だッッ!!!」



489 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:43:37.11 ID:+7liUcxAO
半蔵「……っ!!」タジ…


駒場「……ふ」


一方通行「っ……げぶッ!!」ガフッ
(内臓ッ……潰れてンのか……?)

駒場「どうやら……今の俺とお前は……同じような境遇にいるらしいな」

一方通行「ぐ、ぐゥ……ッ!? はァっ……はァッ」ヨロッ
(行けるか……いや)


駒場「手土産だ……この無様な光景を胸に刻んでおけ」ジャカッ


一方通行(行け……! それしか……ねェ、だろォが―――ッ!!)


    「お 待 ち な さ い な ♪」



490 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/08/15(月) 21:45:19.11 ID:+7liUcxAO
駒場「っ!?」ビクン

一方通行「ッ……この、声……―――ぶっ!?」


    バ ッ ッ シャアアアアアアアアアッッ!!!!


半蔵「な……っ」

駒場(ヤツの……一方通行の頭上に大量の水が……)


    「お勉強が足りませんわよねぇ……こんな水平にビニールシートを張ってしまっては、少し水が溜まればいとも容易く破れてしまいますの」


一方通行「………」ポタポタ…

半蔵「チッ……誰だ!! 何処にいるっ!?」キョロキョロ


    「あら、お気付きになりませんでしたの? 私は随分と前から此処に座って午後のティータイムを楽しんでいたんですケド……」


半蔵「ッ!!」バッ
(上か……っ!)

一方通行「……オマエ……何、で……」


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


黒子「―――……私、ジャッジメントの白井黒子と申しますの」ズズーッ


…………コトッッ


黒子「初めまして、そしてさようなら……スキルアウトのビチクソ野郎共さん♪」ニッコリ


491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/08/15(月) 21:47:33.90 ID:+7liUcxAO
投下終わり

とあるの一番くじ、よりによって巨大クッション当たるって何の罰ゲームだよ

492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2011/08/15(月) 23:00:07.56 ID:8J8/Dt9AO
ってかどう考えても駒場の言ってる事正しいよね
一方さんももう少し駒場の言うことに耳傾けてやれよ………

494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/08/15(月) 23:43:57.41 ID:6JFXDBlGo
>>492
原作だと一方通行から乗り込んでったけど
このスレだと明らかに駒場たちの八つ当たりだろ

499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2011/08/16(火) 21:41:23.57 ID:bAbzglJAO
>>494
一理ある。

けど駒場の言ってる事全てが悪いとは言い切れないだろ?

504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/08/17(水) 21:13:21.46 ID:KGdvdCqAO
正義と悪で割り切れるほど世の中は簡単じゃない

逆に言うと、割り切れるような世の中は簡単な物語の世界だけだ

516 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:18:35.51 ID:aVRRPaBAO
―――数分前


青ピ「……黒子ちゃん?」

黒子「違うんですの……私が、本当に許せなかったのは」

青ピ「え?」

黒子「私が許せなかったのは……お姉さまがお一人で苦しんでられた時にも、思い詰められてる時にも……! 何のお役にも立てなかった、このちっぽけな白井黒子自身なんですのっ!!」

青ピ「………」

黒子「お姉さまが身心を共に磨り減らしてまで悩んでられたのは存じてましたの! でも私はそれに気付いてながら、一番近くにおりながら……お力になりたいと思っておきながら……っ!!」

青ピ「……そっか」

黒子「本当は怖かっただけなんですの、お姉さまが頼ってくださらない……私なんかじゃ逆に迷惑を掛けてしまう程の問題なのではと臆病になってしまって……」


517 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:21:15.68 ID:aVRRPaBAO
黒子「彼を認めると同時に、己の無力さも認めてしまうようで……わっ、私はっ! それが悔しくて……ヒック、卑怯な自分が情けなくてぇ……!!」グスッ

青ピ「……!」ドキッ
(かっ、かわゆい!!)

黒子「結局私は逃げただけでしたの……変わろうとしている人間と向き合いもせず、ジャッジメントの分際で感情的になってしまって……」

青ピ「黒子ちゃん……」ドキドキ

黒子「あっ……ご、めんなさっ……いきなり意味不明な話を……」グシグシ

青ピ「……う、うぅん全然……ハァハァ」ドクドク…


黒子「―――……って! どうしてアナタは急に鼻血まみれになってんですのっ!?」


青ピ「あ、ああぁあああぁぁぁぁ違うんですこれは別に性的に興奮したわけやなくて……!」ボタボタ…

黒子「まったく……本当に仕様のない殿方ですの、いつまでも椅子になってないで早く身体を起こしてくださいまし」フキフキ


青ピ「ぶほッ!?」ブプッ!


黒子「ひゃっ!?」


518 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:22:55.33 ID:aVRRPaBAO
青ピ「ぐぐ……!」ボタボタ…
(ま、まさに聖女! こんな下心丸出しのボクまで優しく介抱してくれるやなんて……ッ!!)

黒子「だ、大丈夫ですの? もしかして私のせいで……」オドオド

青ピ「だ、だだだだいじょぶだいじょぶ! せやからあんま顔近づけんとって、な?」アセアセ

黒子(やっぱり殿方は苦手ですの……)ショボン

青ピ「な、何か複雑っぽいねんな……キミのお姉さままで出て来たし」

黒子「そうなんですの、とても私だけで解決できる問題でもないですのに……」

青ピ「でも、それが分かってるって事はさ……これからキミがせなアカン事だって、今のキミならちゃんと分かってるんやってボクは思うんやけど」

黒子「……ぷっ」

青ピ「へ?」


519 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:24:15.90 ID:aVRRPaBAO
黒子「だ、だって……鼻血まみれの顔で、そんなマジメな話されても説得力がないですのっ!」クスクス

青ピ「えーっ、ボクだってたまにはマジメなフェイスになったりしますよ?」

黒子「ふふっ、アナタ程シリアスが似合わないキャラは他にいないと思いますのよ?」

青ピ「そうかな、実はボク……これでもLv5やったりするかもやで?」

黒子「えっ……」

青ピ「もしホンマにそうやったらさ、ボクとデートしてくれたりする?」ニコニコ

黒子「っっ、じょっ……冗談はやめてくださいましっ!」プイッ

青ピ「うん、冗談♪」ニコッ

黒子「むうぅ……! もう行きますのっ」スック

青ピ「えーっ!!」

黒子「えーっじゃないですの、最初に言ったハズですわよ? 私は青髪さんに構ってあげる程暇ではない……と」

青ピ「あっ……そっ、か」

黒子「……でも、一応その……ありがとうございます、ですのっ」ペコリ

青ピ「えっ」

黒子(だってアナタのおかげで……少し、ほんの少しですけど)ザッ


…………ヒュンッッ


    心の霧が…………晴れた気がしますもの



520 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:26:06.91 ID:aVRRPaBAO



半蔵「風紀委員、だと……っ!?」
(それも常盤台……高位能力者か!!)

駒場「………」

黒子「無様ですわね一方通行」ピョンッ


…………ズダンッッ!!


黒子「一七七支部の風紀委員ともあろう者が……こんな雑魚に手こずって貰っては困りますの」スック

一方通行「……何しに……来たンだよ」ハァ…ハァ

黒子「別に……ただ、このままではダメだと思っただけですの、この問題は我々にとってもアナタにとっても……この様なカタチで終わらせてしまうべきでは決してない、と」


521 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:28:21.54 ID:aVRRPaBAO
一方通行「オマエ……」

黒子「……あと、それと……先程はご、ごめ……ゴメンナサ……」モジモジ

一方通行「あァ?」

黒子「………」

一方通行「?」


黒子「でえええい!!」ゲシッ


一方通行「いでッ!?」ドテッ

黒子「フンっ、アナタはそこで座って観戦しててくださいな」クルッ

一方通行「な……に……?」

黒子「さて……お待たせしましたわね、此処からは私がお相手致しますわ♪」ニッコリ

駒場「……邪魔をしてくれるな、小娘」ジャカッ

一方通行「っ!」

黒子「あらま」

駒場「死にたくなければ失せろ……俺の標的はお前の後ろの死に損ないだ……」


522 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:29:31.91 ID:aVRRPaBAO
黒子「あーらあら、無能力者さんは『発条包帯』を巻いた程度で随分とご満悦ですのねぇ……」

駒場「……ッ」ピクッ

黒子「超音波伸縮性軍用特殊テーピング……お生憎ですけど、それは警備員の試験運用にも落ちた欠陥品ですのよ?」

半蔵「なに……?」

黒子「……例えば駆動鎧、アレには反動を緩和する為の幾つかの安全装置が装備されてるんですけど……アナタのソレには、そういった類いの物がまるで付いていない」

駒場「ふ……身体的プロテクトの事か」

黒子「えぇ、生身の身体でいきなり高機動を出力してしまえば全身の筋肉が悲鳴を上げるのは明らか……実はアナタ、今立っている状態がやっとではなくて?」

駒場「どうかな……」

黒子「……身体のバランスは脚だけで取れるものではないですの、実際は全身にも細かくテーピングを施してるんでしょうけど……その潰れた右腕が災いしては、自慢の蹴りの威力も半分以下……と言ったトコでしょうか」


523 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:34:10.45 ID:aVRRPaBAO
半蔵(だからか……あの蹴りの威力でもヤツを仕留め損ねちまった理由は)チッ

駒場「そうか……その様子だと、どうやらお前は優秀な風紀委員のようだな」

黒子「はぁ、座学でいつも怠けて寝てばかりいる彼と一緒にしないで戴きたいですの」

駒場「だが……だからどうした、と言っておこうか……」スッ

黒子「っ」ピクッ
(構えた……下がる気は無い、と)


駒場「―――……早急に決着をつけよう」ニヤリ
(演算銃器はアテにならん……肉弾戦でヤる……!)


一方通行「ぐ……っ! 来るぞ、ババァっ!!」

黒子「お黙り」

駒場「俺の前には……やるべき事が山積みしているのでな!!!」ザッ


    ド ン ッ ッ ! ! !



524 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:35:43.24 ID:aVRRPaBAO
黒子「そうですの、ところでその『発条包帯』……」シュルッ

駒場(遅いな、一撃で仕留める……ッ!!)ヒュッ


    バ オ ッ ッ ! ! !


    「―――……私の『空間移動』よりも、お速いんですの?」


駒場「……!?」ハッ
(……外れた!? 消え―――)

半蔵「バッ……!? 後ろだ駒場ァァああああああああっっ!!!」

    ヒュガッッ!!!


駒場「っ!?」ガクンッ
(膝の……力が……!!)


    ド ッ ッ シャアアアアアアッッ!!!!


駒場「ぐォああァあああああああああああああッッ!!?」ゴロゴロゴロンッ


一方通行(こっ……転げやがった!?)


525 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:38:08.34 ID:aVRRPaBAO
黒子「まぁまぁ、流石は『発条包帯』……随分とハデにフッ飛びましたわね」クスッ

半蔵(チッ……馬鹿がッ!!)ギリッ

駒場「ぐぁッ……くっ!?」
(か、身体が動かん……一体何をされた……!?)

黒子「空間移動というものは……『移動する物体』が、『移動先の物体』を押し退けて転移しますの」


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


黒子「―――……紙切れ一枚でダイヤモンドを切断する事も可能ですのよ?」ニヤリ


駒場(っ……ま、まさか……)

黒子「やれやれですの、ポニーテールはあまり好みではないんですけど……」キュッキュッ

駒場(髪留めのリボン……そんなモノで肉体を傷付けず、『発条包帯』の薄い膜だけを切り裂いたというのか……?)


…………キュッッ!!


黒子「……ま、丁度大覇星祭ですし……動き易いので良しとしますわ」フンッ

駒場(もしそれが本当ならば、この女の精神力は……一体どの域にまで達している……ッ!?)ゴクリ

一方通行「あー……やべ、グッと来た」


526 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:40:15.46 ID:aVRRPaBAO
黒子「さてと……チェックメイト、でしたわね」ザッ

駒場(くそ……ッ)

黒子「もう動けませんわよねぇ、下半身の感覚も無いんじゃないですの?」ザッザッ

駒場「……だからどうした、と言っただろう……Lv0の身で、貴様らのような化物共と戦うと誓った時から覚悟は決まっている……!!」ジャカッ

一方通行「……駒場……っ!!」ギリッ

駒場「フフ……! 残念だが……勝負には勝った、というヤツだ……一方通行を殺せば、この街はまた変わる……!!」

黒子「……悪あがきはお止めなさいな」

駒場「無駄だ……お前が『空間移動』を行使するよりも速く、俺は引き金を―――」

黒子「あら、心外ですこと……自殺するおつもりなんですの?」


…………トクンッッ


駒場「……なん……?」


黒子「―――彼の『反射』……既に生き返ってますケド」ニッコリ


半蔵「ッッ!! 駒場のリーダー……『攪乱の羽』が―――!!!」


527 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:42:55.11 ID:aVRRPaBAO
駒場「っ……ま、まさ、か……」

黒子「えぇ、チャフとは空気中に金属箔をバラ撒く事で電波障害を起こすんですのよ……ならば辺りに漂ってる金属膜を除去すれば済むだけの話」

一方通行(おっ……マジだ、腕が動く!!)クイクイ

駒場(半蔵が張ったビニールシートは雨溜まりによって破られた……そのまま『攪乱の羽』まで換気されてしまったのか……!?)

黒子「勝負は時の運、とも言いますけど……残念でしたわねぇ、まさか天候にまで見放されてしまうだなんて」

駒場(これでは新たな『攪乱の羽』を撒こうとしても無意味……! モタモタしている間に……コイツらは必ず動く)

黒子「……没収、ですの」パシッ

駒場「……っ」
(例え成功したとしても……俺は動けない、半蔵ではコイツらに太刀打ちできない……)

黒子「………」


駒場「―――終わった……」ボソッ

黒子「……フン」ジャカッ

一方通行「な……!?」


    ッッガアアァン!!!!


半蔵「……こ、駒―――!!」


    ガンッッ!! ガン!!! ガアアァンッッ!!!!



528 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:45:00.90 ID:aVRRPaBAO
黒子「………」カチッカチッ

一方通行「……お、おい……」

黒子「……弾切れですの」


    シュウウウゥゥゥゥ…………


駒場「……何のつもりだ……」

黒子「………」

駒場「……何故、ハズした」

黒子「武器を失い……」ポイッ


…………カラカラカランッッ


黒子「仲間を失い……居場所を失い……! 誇りすらも失って……ッ!! アナタ達は、これ以上何を失おうとしてるんですの!!?」

駒場「……説教か」

黒子「無能力者の為? 権利の獲得……? 安全の保証……!? 馬っっっッ鹿馬鹿しい、やはり悪党は考える事もやる事も、何もかもが小さいですのねぇ……ッ!?」

一方通行「ちょっ……落ち着けよババァ、コイツらは―――」ザッ

黒子「邪魔ですの」カチッ


    ズ キ ン ッ ッ ! ! !


一方通行「ぎゃあああああああああああああ!!?」ズキッズキッ
(の、能力が……ッ!!)


529 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:47:41.44 ID:aVRRPaBAO
黒子「しかし……彼がアナタ達を絶滅に追いやった事で、無能力者狩りが増えたのもまた事実……それは我々の間でも前々から問題になってますの」

一方通行(そ、そォなのかよ……俺、聞いた事ねェって……!)ビクッビクン

黒子「自分で撒いた種を自分で摘むのは立派な心構えですけど、もうこれ以上余計な真似事はしないでくださいまし」

駒場「っ……余計だと……?」

黒子「ジャッジメントとは元々、非行に暴走した『能力者』を鎮圧する為に設立された……『能力者』による組織ですの、それなのに件の対処が遅延されてしまうのは何故だかお分かりですの?」

駒場(それは……)

黒子「分かりますわよねぇ色々と……今までアナタ達が行って来た、この街に対する妨害行為を振り返ってみれば……」

駒場(馬鹿な……上層部はスキルアウトの殲滅を優先したと……?)

半蔵「……ッ」

駒場(ならば俺は……まさかヤツらに利用されて―――)


黒子「アナタ達(Lv0)は弱い」


駒場「………」


530 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:50:30.53 ID:aVRRPaBAO
黒子「弱者ならば弱者なりに我々に助けを求めれば良かったんですの、結局この様な最も愚かな手段を取ってしまって……」


駒場「……できるのか」ボソッ


半蔵(っ……な、に……!?)

黒子「……我々は元から何者も犠牲にするつもりは無いですの、綺麗事に聞こえるかもしれませんけどね」

駒場「信じて……良いのか……」

黒子「えぇ、それだけの力を……この街を変えるだけの力を、今の我々は確かに持ってるんですの」

一方通行「ババァ……」

黒子「言いましたわね一方通行……己が巻き込んだ人々は皆、己が守る……と」

一方通行「……あァ」

黒子「長く険しい道になりますの」

一方通行「当然だ」

黒子「………」


531 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:51:36.82 ID:aVRRPaBAO
一方通行「でも……もォ決めたンだ、信念は曲げねェよ」

黒子「そう……良い面構えですわね、まるであの時の様ですの」

一方通行(あン時……?)

黒子(一方通行……アナタが過去にどんな過ちを犯したとしても、あの日アナタがゴロツキ共から初春を守った事実だけは……胸を張って誇るべきなんですの)

黒子「………」

黒子(でも私はアナタに守られる程弱くはないですケドっ)プイッ

一方通行「??」


532 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:52:51.38 ID:aVRRPaBAO
駒場(これで……良かったのか)

半蔵「フザ、けんなよっ……駒場のリーダー……ッ!!」ブルブル…

駒場「半蔵……」

半蔵「駒場のリーダー、アンタ言ったよな!? スキルアウトは復活するって……俺も浜面も、アンタの言葉を信じて着いて来たんだ!!!」

駒場「俺達の負けだ……完敗だった」

半蔵「ッ……!?」

駒場「路地裏のルールは……敗北者には何も決める権利は無い……だからもう、終わりに―――」


半蔵「俺達は敗北者なんかじゃねぇッッ!!!」ジャカッ


駒場「っ……よせ」


533 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:54:50.53 ID:aVRRPaBAO
半蔵「認めるかよ、認めて堪るかよっ……! 俺達は、スキルアウトは……!!」

一方通行「バッ……オマエ右―――!!」

半蔵「……ふぇ?」


固法「左キィイイイイイイイイイイイッック!!!」


    グゴキャアアアアアアアッッ!!!!


半蔵「あああああああああああああああ!!!!」ゴロゴロゴロンッ

駒場(半蔵ォォォォッッ!!?)

固法「ふしゅううぅぅぅ……!!」

黒子「せ、せせせせんぱぱぱ……!?」

一方通行(首元にいきなり飛び蹴り食らわせるとか……幾ら何でも今のは死―――)

半蔵「」ガクッ

一方通行(あ、死ンだ)

固法「凶器保有は絶対ダメ、先輩との約束よっ」メッ

一方通行(……俺、確かこの人に最初に教わったの『武力行使は最終手段』だったよォな気がすンだけどなァ……)


534 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:56:05.62 ID:aVRRPaBAO
固法「ごめんね白井さん、ちょっと一通くん借りるわね!」グイッ

一方通行「げえェェちょっ……!?」

固法「ほらっ、さっさとする!! 早くしないと間に合わなくなっちゃうのっ!」グイグイ

黒子「あの〜……先輩」

固法「……あら、良く見たら白井さん髪型変えた?」

黒子「こっ、これには色々ワケがありまして……」アセアセ

固法「良いじゃない、全然似合ってる!」ニコッ

黒子「えへ、そ……そうですの?」テレッ

固法「……で、私に何かしら」

黒子「そ、そうですの……セロリを連れて行くならコレも一緒に持って行ってくださいまし」スッ
(相変わらずのマイペースっぷりですの……)


535 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5!! [saga]:2011/09/20(火) 07:57:02.57 ID:aVRRPaBAO
一方通行「ゲッ、俺の腕章……!!」

固法「えぇ、分かってると思うけど……白井さん」パシッ

黒子「ですの」


固法「後の事は任せたわねーっ!!」スタコラサッサー


一方通行「ちょっ……返せって俺の腕章ォォォォォ!!!」


駒場(人は誰でも変わる事ができる……ヤツが、それを示す存在となる……か)


黒子「……まったく」フゥ
(今日は色々と忙しいですわね)

駒場「……っ」フッ
(最期に良い物を見せてもらった……これで良し、とする)


浜面「」

半蔵「」

駒場「……おい、風紀委員の空間移動系能力者」

黒子「?」クルッ

駒場「お前達に……渡しておきたい物があるんだ」ゴソゴソ

黒子「……っ、コレは……―――」


536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/20(火) 07:59:51.66 ID:aVRRPaBAO
投下終わり

>>1が書く固法先輩は元スキルアウトだとか意味不明な過去はありませんのでその点を踏まえてお楽しみください

537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/20(火) 09:00:17.67 ID:UixOJtIPo


おっぱい先輩のあの設定は要らなかったよな

538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/20(火) 15:35:23.48 ID:UQQtyZQDO
黒子かわゆい

540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/22(木) 03:52:44.63 ID:esRS19Cjo
黒子がかわいいとはこの>>1は分かってるな

553 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 22:55:10.28
ID:cbOx7sBAO



吹寄「はぁ……」グテー

青ピ「……あれ、どしたん吹寄」

吹寄「ゲ、戻って来ちゃったの青髪ピアス」

青ピ「らしくないなー溜め息吐いて」

吹寄「ったり前でしょーが……だって雨よ雨、今日は一〇〇%晴れるって公言があったってのに……学園都市側の信用に繋がるわ」

青ピ「えーっと、何やっけソレ……確かツリー……―――」

吹寄「人工衛星の『樹形図の設計者』、常識でしょ」


554 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 22:56:03.20 ID:cbOx7sBAO



    ポツポツポツポツ…………


吹寄「まだパラパラ雨だけど……せっかく大覇星祭を楽しみに来てくれた人だっているのにぃー……っ」ショボーン

青ピ「まぁ大丈夫ちゃうの、雨だってもうすぐ止むやろーし」

吹寄「……はぁ? アンタが何でそんなの分かんのよ」

青ピ「別にーっ、ボクだって何かそんな感じするだけやもん」

吹寄「何よ、結局はただの勘じゃない」プイッ

青ピ「………」

吹寄「……はぁ´・ω・」ショボンヌ

青ピ「………」


青ピ「……ところでアレですか、その大覇星祭楽しみにしてる人って……さっきぶつかってた例の爽やかイケメンさんの事ですか」


吹寄「………」

青ピ「………」

吹寄「」


555 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 22:58:09.61 ID:cbOx7sBAO
吹寄「……はっ、はあぁっ!!? アンタ何でその事知って……!?」

青ピ「ホラ見てみぃ、やっぱりやんけ!! はいはいワロリーヌワロリーヌ、対カミジョー属性の女のコは既に他でフラグ立てられてたっつーオチですかーい!!!」

吹寄「フラグって……そんなもんあるわけないでしょっ!!」

青ピ「でも自分今気にしてたやん」

吹寄「……そっ、そりゃーそうだけど……あの人とは今日初めて会ったばかりだし別に……っ」ゴニョゴニョ

青ピ「………」

吹寄「……ベツニソンナンジャナイモン」

青ピ「あー良いなー可愛いなーっ、それでも恋に不器用な吹寄サンはどうにもできん愛しさと切なさと心強さで思わず夜のベッドでも何かブツブツ呟きながら枕元をニギニギ握りしめてまうんやろなー」

吹寄「ぶっ!? うっううううるさいわねっ!! 勝手にお得意の桃色妄想広げてんじゃないわよ、どうやら貴様の軽口を黙らせるには汚ない顎(アギト)を取り外すのが一番手っ取り早いらしいわね!!」ガシッ

青ピ「おごごごごgごごごごごごごご」ジタバタ


    「しゃーんなろーっっ!!!」


吹寄「むむっ!!?」ハッ

青ピ「……あ、帰って来たみたいやね」


556 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 22:59:40.87 ID:cbOx7sBAO



    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


美琴「うぉおおおおおおおおおおおおっっ!!!」


吹寄『ぅおーっと、先頭維持のまま帰って来たのはやっぱり常盤台のエース!! 一体彼女は何を借りて―――……って』

美琴「うぉおおおおおおおおおおおおっっ!!!」


上条「」←


青ピ「なん……やと……」

吹寄『げ、ゲゲーっ!! リニアモーターガールに首の後ろを掴まれ、そのままゴミの様に引き摺られてるのはウチのクラスの上条当麻ぁ!?』


557 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:00:43.33 ID:cbOx7sBAO
美琴(むっふふ、後続ナシのブッチギリ!! 此処まで来たなら私が負ける要素なんて万に一つも―――)

上条「ってちょい待てオイコラ御坂ァ!!」

美琴「ちっ、何よ借り物風情がうるさいわね!」

上条「舌打ちした!?」

美琴「してないわよ」プイッ

上条「いい〜や、今絶対舌打ちしたね!! いきなり理由も話さず拉致りやがって、いつもは暇な俺だって今日は色々とシャレにならん都合が―――」

美琴「っだぁーもぅるッッさいわねっ!! アンタは大人しく私とゴールインしてりゃ良いの……よッッ!!!」ダンッ!!


吹寄『そして今テープを切り裂きゴォォォォォォォォォォォル!! おめでとう御坂選手、常盤台中学に92万4953ポイント追加だあああああああッッ!!!』



558 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:01:44.48 ID:cbOx7sBAO
美琴「や、やったー!! やったわ―――……って、あれれ?」キョロキョロ

吹寄「?」

美琴「……私が一等賞?」

吹寄「はい、じゃあ借り物カード確認しますねーっ」パシッ

美琴(……流れ的に固法先輩が何らかの方法で先に到着してて、実は残念二等賞でしたびえーん負けちゃったよぉーみたいなドッキリ展開だと思ってたのに……)

美琴「………」

美琴「わ、わーいわーい∩´・ω・`∩」バンザーイ

上条「おい御坂……」

美琴「みゅ?」クルッ


上条「………」ボロン


吹寄「」


559 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:03:13.85 ID:cbOx7sBAO
美琴「………」ジー

上条「………」

美琴「……ぎ、ぎゃっ!!? ちちちちょっと!! どうしてアンタはいつの間にか下半身ズルムケ状態(二つ以上の意味で)なのよぉっ!!!」ワタワタ

上条「うっ、うるせーっっ!! 元はと言えばお前がメチャクチャに引き摺り回すからっ! 短パンはおろか、パンツまでズリ落ちて―――」

美琴(きゃーきゃー////)チラチラ

上条「見ないでください御坂さん!! 恥じらうフリして指の隙間からチラチラ覗くのをやめてください!!!」シュババッ


    「カぁぁぁぁぁぁぁミぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」


上条「ッ!! 良い所に来たぜ青髪! 短パンまでとは言わねぇ、お前の履いてるパンツを所望する!!」

青ピ「はぁはぁ……い、いやー流石やでカミやん、人生捨ててまで子々孫々に渡る伝説を二秒で築くとは……ボかぁキミが恐ろしゅうて震えが止まらんわ」ブルブル

上条「へ?」

青ピ「ささ、カミやん……全世界のお茶の間の皆さんを前に、ボクと記念にハイチーズや」ポンッ

上条「おいカメラそこ! バカ!! お前ら早くカメラ止めろバカ!!!」


560 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:04:49.04 ID:cbOx7sBAO
吹寄「さ、最悪だわ……絶対成功させるって言ったのに……」ヨロッ

上条「大丈夫安心して! 今一番死にたいのは上条さんだから!!」

吹寄「上条……」


    ざわ…………っっ


吹寄「かッ、上条貴様っ……よくもあたしの大覇星祭をメチャクチャにしてくれたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」

上条「oh……ふ、吹寄オーガDX」

青ピ「あ、あああアカン早よ逃げるんやカミやん!! 地上最強の生物を前にしては『幻想殺し(イマジンブレイカー)』など有って無いようなモン―――」

吹寄「邪ッッ!!!」ブンッ


    ド ゴ ッ ッ ! ! !


青ピ「ごっ、がァああああああああっっ!!! くの字に折れ曲がったままノーバウンドで数一〇メートル吹き飛ばされたボクは壁に激突と同時に肺袋の空気を全て吐き出しそのまま意識を失うのでしたあああああああ!!」

上条「青髪ィィいいいいいいいいいいい!!!」


※その後生きる伝説と化した上条さんはオシャレなブレスレットを装備し、警備員のお姉さん達に連れて行かれましたとさ



561 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:06:37.25 ID:cbOx7sBAO
美琴(またアイツに悪い事しちゃったかも……)


    ハナテ!ココローニキザンダユーメヲー♪


美琴「んん?」ゴソゴソ
(メール……)


…………Pi♪


美琴「………」

美琴「……え、何よ……コレ」


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


美琴(い、一体何なのよ……コレ……!!)


562 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:07:32.24 ID:cbOx7sBAO



固法「ねぇ一通くん」

一方通行「うっス」

固法「私、確かスタジアムまで運んでって言ったわよね」

一方通行「うっス」


―――第一七学区 操車場


固法「なのに何で私達は第七学区からこんなに離れた場所で雨宿りしてるのかしらね」クスン

一方通行「仕方ねェだろ、かっ飛ばしてたら迷っちまったンだから」

固法「うぅ……一通くんの脚なら御坂さんに対抗できると思ったのに」ショボン

一方通行「どっちにしろ失格だとは思うけどな、自分で走ってねェ時点で」


563 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:09:27.33 ID:cbOx7sBAO



    ポツポツポツポツ…………


固法「それにしても止まないわねー、雨……」

一方通行「いやまァ……そォなンだけどよォ」ソワソワ

固法「ん?」

一方通行「だァァァァァァくそッ!! コレ着てろ!」ヌギヌギ

固法「ジャージって……良いわよ、暑いし」

一方通行「だッ……ダメだっつの、俺が困る……!」

固法「むっ、一体何を企んでるの?」ズイッ

一方通行「だあああああバカ近付くなって……! 良いから早く着ろよ、身体冷やしたら大変だろォが!!!」バサッ

固法「……むぅ、怪しい」

一方通行(雨と汗で体操服透けてンだよ! チクショー普通気付くだろ……ッ!!)


564 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:12:05.09 ID:cbOx7sBAO
固法「―――って一通くん!? どうしたのよその腕っ!!」

一方通行「ッ!?」
(し、しまっ……!)

固法「コラ何で隠すのっ!? は、早く診せなさいぃ……っ!」グイグイ

一方通行「な、何ともねェって……! ホラ、ちゃンと振り回せて―――」ブンブン

固法「とりゃっ><」ポチッ


    ズ キ ン ッ ッ ! ! !


一方通行「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」プルプル…

固法「ほれ見なさい、やっぱり能力で誤魔化してるだけじゃない」

一方通行(ほォォォォォォォォォォォ……!!)ズキッズキッ

固法「うーん……折れてるわね、バッッキバキに」グイッ

一方通行「ぎッ!? い゛、痛ッ! マジ痛でェって!!」


565 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:13:22.75 ID:cbOx7sBAO
固法「ほらっ、早く立って……病院行こっか、それこそ能力使って一瞬で」

一方通行「いや、その……もォ腹の回復に回しすぎてバッテリーが……」

固法「………」

一方通行「………」

固法「はぁ……ま、自業自得ね」

一方通行「まったくだ」


    ポカッッ!!


固法「何で他人事なのっ!?」

一方通行「さ、サーセン……!」

固法「まったくもう……でも応急措置は一応しとかないとね」テキパキ
(此処なら添え木の代わりは幾らでもあるし)

一方通行「ぐぐ……」

固法「んで、誰にやられたの……さっきの三人組?」


566 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:14:43.46 ID:cbOx7sBAO
一方通行「チッ……あァ、ブザマにも駒場利徳と愉快な仲間達チームにな」

固法「駒場って……ふーん、またLv0にボコられちゃったんだ?」クスッ

一方通行「う、うっせ……っ! それよりアンタ、何で俺にだけ黙ってたンだよ!!」

固法「黙ってたって……何を?」

一方通行「馬鹿な能力者が無能力者共を襲ってるって話だ! ババァが言ってたぞ、風紀委員の間でも問題になってるって……」

固法「ふむふむ」

一方通行「それに駒場が俺にちょっかい掛けやがったのもコイツが原因なンだよ!」

固法「じゃあ逆に聞くけど、私が一通くんにこの事話してたとして……アナタは一体どうしてた?」

一方通行「決まってンだろ……つまンねェ真似する三下は完膚無きまでに叩き潰す!!」


    ポカッッ!!


固法「このバカちん」

一方通行「な、何でだよォ……!?」


567 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:17:16.15 ID:cbOx7sBAO
固法「最初に教えたハズよ、恐怖による解決は誰も着いて来ちゃくれない……って」メッ

一方通行「じゃあどォすりゃ……」

固法「また勝手に突っ走っちゃうかもって思ってたから黙ってたんだけど……上から指示が下りる前に、先に彼ら(スキルアウト)が動いちゃったみたいね」

一方通行「クソ、いつもいつも対応が遅っせェーンだよ上の連中は……マジ使えねー、まさかわざとやってンじゃねェのか……」ブツブツ

固法「………」

固法(……風紀委員長……か)

一方通行「ま、それはそォと……」フゥ

固法「ん?」

一方通行「腕章、俺の腕章早く返せよ」


568 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:18:46.02 ID:cbOx7sBAO
固法「腕章ってコレの事?」スッ

一方通行「そォだよ、それ以外に何があンだ」

固法「んー……」

一方通行「……?」


固法「残念だけど、コレはまだまだお預けね」ムギュムギュ


一方通行「ってうォォォォォォォォォォい!!? 何ァァァに乳の谷間に突っ込ンで……!!」

固法「取ってみる?」ムンッ

一方通行「ちょバッ……!! ひ、ひひひ卑怯だぞォォっ!?」ワタワタ

固法「冗談よ冗〜談っ、ホント一通くんからかうと面白いわねーっ」ニコニコ

一方通行「くそがァァァァァァァッッ!! アンタ絶対俺の事嘗めてンだろ!?」


569 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:20:11.73 ID:cbOx7sBAO
固法「そんなわけないでしょ、私はちゃんと可愛がってるつもりなんだけど? 何だか弟ができたみたいだし」

一方通行「……お、弟だァ……?」

固法「あら、気に入らない?」

一方通行「……いや、別に嫌ってワケじゃねェンだけど……」ポリポリ

固法「………」

一方通行「アンタは俺が唯一尊敬してる人間っつーか何つーか……俺達にとって頼れる姉貴分っつーか……」

固法「ふ〜ん……そうなんだ」ニヤリ

一方通行「……おいアンタ、今また何か企ンだろ?」


固法「ねね、それじゃあさ……これからは私の事、『お姉ちゃん』って呼んでみる?」



570 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:21:56.84 ID:cbOx7sBAO
一方通行「は……あ、あァァっ!?」

固法「ほーらっ、恥ずかしがらずに言ってみなさい、ねーってば!」ネーネー

一方通行「い、言わねェーよっ!!」

固法「皆の前で言うのは嫌?」

一方通行(当たり前だろォが!!)

固法「それなら私と二人っきりの時だけでも良いんだけどなー……?」

一方通行「………」

固法「………」

一方通行「……ォ」

固法「ん?」ピクッ

一方通行「……お……お、おね……////」プルプル…

固法「ん〜?」ニコニコ


一方通行「―――って言えるかああァァァっ!!!」



571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(大阪府) [sage]:2011/11/08(火) 23:25:25.59 ID:Q+Kp0hKpo
これなんてプレイ

572 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:27:32.16 ID:cbOx7sBAO
固法「んもぅ……照れちゃって」ムスッ

一方通行「チィ……////」

固法「でもま、一通くんもちゃんと私の事は信頼してくれてるのね」

一方通行「……まァな」

固法「それならアナタの事……私にくらい話してくれても良かったんじゃない?」ジロッ

一方通行「ぐっ」ギクッ

固法「聞いたわよ、黄泉川さんからも……御坂さんからも」

一方通行「……やっぱりか」

固法「………」

一方通行「……だったら何でアンタは何も言わねェンだよ」

固法「それはね……一通くん、私は……うぅん、『私達』は……聞く側の人間だから」

一方通行「っ……なに?」


…………ヒュンッッ


一方通行「……!」

固法「ね、皆っ」


573 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:29:23.38 ID:cbOx7sBAO
黒子「よっと」シュタッ

初春「あだっ><」コケ

一方通行「ババァに……」

初春「はっ!? い、いいい一通さん!!」

一方通行「よォ、久しぶりだなァ色々と」

黒子「申し訳ありませんですの先輩、このはぐれお花畑の探索に手間取ってしまって……」

初春(女性三人で一通さんを集団面接かの如く圧迫するこの状況……―――)ハッ


初春「み、皆さんで一通さんの顔や色んなトコを足で踏んづけたりグリグリしちゃったりして集団私刑(リンチ)するつもりなんですね!? そ、そうはいかんざきですよ!! ささ、逃げましょう一通さん、この二人がダメでも私だけは絶対味方ですからーっ!」グイグイ


一方通行「違げェよ落ち着け」

初春「……ふぇ?」キョトン

固法「うん、どうやら雨は上がったみたいね」

黒子「ですの」

初春「ふえぇ……!?」
(も、もしかして私だけ蚊帳の外……!?)


574 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/11/08(火) 23:30:49.23 ID:cbOx7sBAO
固法「それじゃ分かってるわね一通くん」

一方通行「………」

固法「……私達は、まだアナタの口から何も聞かされちゃいないって事」

初春「い、一通さん……」オドオド

黒子「えぇ、胸くそ悪い話をもう一度聞くのは癪ですけど……私も途中で話を折ってしまいましたし」

一方通行「……あァ……―――」


    それから俺は全部話した…………実験の事、ミサカの事、打ち止めの事…………


一方通行「………」


…………そして、一方通行の事も



575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(関西・北陸) :2011/11/08(火) 23:33:11.14 ID:cbOx7sBAO
投下終わり

多分あと二回くらいで1.5編終了です

全部ダークソウルが悪いんや

580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(神奈川県) [sage]:2011/11/09(水) 04:34:52.04 ID:/6VJzg4e0
>>1乙そして、久しぶり

最初からは、想像も出来ない展開だ。

懺悔までが長かった、続き楽しみにしている。

581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [sage]:2011/11/09(水) 23:06:03.31 ID:Q5ZwggeL0
照れる一通さんに禿萌えた

588 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:07:19.31 ID:G+vVHjKAO



垣根(さて、このクソ広い建物の中で野郎一人とかくれんぼか……)ザッザッ


    『ねぇちょっと』


垣根「……あん?」

心理定規『大丈夫なの? 単独行動なんかしちゃって』

垣根「構わねーよ、俺としちゃその方が気が楽だしな」

心理定規『あらそ』

垣根「それよりどうだ、お前らの方はちゃんと仕事してんのか」

心理定規『全然ダメね』

垣根「マジかよ本当使えねーなオイ」


589 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:09:01.49 ID:G+vVHjKAO
心理定規『仕方ないじゃない……管制室に乗り込んだは良いけど、監視カメラも全てダミー映像に切り替えられちゃってるんだから』

垣根「何とかなんねぇのか、相手の居場所が分かんねーと話にならんぞ」

心理定規『無理ね、何せ馬場芳朗が書き替えたプログラムでしょうし……それにコレを解除できるであろうその男も、既にこの世には存在していない……』

垣根(……『メンバー』のリーダーは恐らく、この場所から第二二学区にまで及ぶ範囲の何らかの攻撃手段を持っている……常に奇襲される側ってのは好ましくねぇ)チッ

心理定規『こうなったら「守護神」にでも協力要請する?』

垣根「……勝手にやってろ―――」


    ガチャンッッ!!


垣根「っ……なに?」ピタッ


590 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:10:27.04 ID:G+vVHjKAO



    『ピーッッ、ろっく解除、げーとヲ開放シマス』


    ウイ―――ン…………


垣根「………」

心理定規『……どうしたのよ?』

垣根「廊下歩いてたら急に扉が開いたんだが、コイツぁお前らの仕業か?」

心理定規『………』

垣根「………」

心理定規『……私達はカメラが使えなくて、アナタの居場所すら分かっちゃいないのに?』

垣根「だよな……ッ」ニヤリ



591 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:12:03.52 ID:G+vVHjKAO
―――素粒子光学研究所 大会議室



垣根(……チ、暗いな)ザッ


    ざわ…………っ


垣根(―――だがこの感じ……確かに居るハズだ)


    「こうして直接会うのは初めてだね、垣根帝督」


垣根「ッ!」ピクッ
(声……)


    「Lv5としての余裕かな……それでも、罠だと分かっていながら脚を踏み入れるのは良い判断とは言えない」


垣根(相手の位置が掴めねぇな……反響か、それともテレパシーか……)キョロキョロ


    「まぁ肩の力を抜きたまえよ、直に暗闇にも慣れる頃だろう……そうだな、キミの場合は時間にしてあと二秒、一秒……」


垣根「………」

博士「………」ズズーッ

垣根「……っ、誰だオッサン」

博士「フム、私が『メンバー』のリーダーだ……皆は私を博士と呼んでいる」コトッ


592 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:14:48.40 ID:G+vVHjKAO
垣根「ほォ、テメェが……」

博士「しかし、その『メンバー』も既に私一人だがね……まったく、どれもこれも使えない連中だった」

垣根「はッ、それでも充分余裕そうじゃねぇか……この俺を前にして呑気にコーヒータイムたぁな」

博士「まぁ席にでも着きたまえ垣根帝督、今の私はキミと争うつもりなど無いのだよ」

垣根「なに?」

博士「おっと、客人に対して失礼だったかな……とりあえずコーヒーでも淹れようか」

垣根「……お断りだ」ガタッ
(そんなフラスコやアルコールランプで作った、いかにもなコーヒーが美味いハズがねぇ)

博士「そうか、それは残念だな……」

垣根「それよりだ、ビビっちまったのかは知らねぇが……争う気が有るとか無いとか、そんなモンは関係ねぇんだよ」

博士「………」

垣根「良いぜ? 命乞いでも勝手にしとけ、その代わり……こっちも勝手にやらせて貰うが―――」


    「『猟犬部隊』の元リーダー、木原幻生は優秀な研究者だった」


垣根「……あ?」


593 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:16:44.32 ID:G+vVHjKAO
博士「今では御子息の数多君……だったかな? その部隊を引き連れているのは」

垣根「………」

博士「木原の一族……息子の彼も同時に指折りの科学者でね、何でもあの第一位を開発したのも彼なのだそうだ」ズズーッ


…………コトッ


博士「あぁ……後々にはその腕を買われ、『暗闇の五月計画』のチームにも参加していたかな」

垣根「……テメェ、いきなりベラベラ何喋ってんだ」

博士「『暴走能力の解析用誘爆実験』」

垣根「ッ!!」

博士「知っているかね? あの『体晶』を用いて『置き去り』を使い捨てにした、一切の無駄の無い素晴らしい研究だったのだが……」

垣根(コイツ……)


594 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:18:31.87 ID:G+vVHjKAO
博士「悲惨にもその実験に携わった研究員が全員神隠しに逢うような事件があってだね……勿論一般には報道していない問題だ、そしてその最高責任者だった木原幻生も未だ行方不明……」

垣根「………」

博士「しかしだ……その怪奇事件にもね、唯一手掛かりと成りうる物があったのだよ」


    ざわ…………っっ


博士「―――……それは現場一面に散りばめられていた、不自然な程の夥しい血飛沫と……この世のモノとは思えない、不 自 然 す ぎ る 純白の羽根」


    ピーッ、ピーッ、ピーッッ!!


垣根「っ!?」バッ
(『ピンセット』に反応だと……!? コイツは……―――!)


    ザアアアァァァァ…………


博士「―――そう、先程査楽を葬った……キミの白い翼だよ……!!」ニヤリ


垣根「っ……チイィ!!」ボッッ!!


    ド ウ ッ ッ ! ! !



595 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:19:47.12 ID:G+vVHjKAO



    ブオァァアアアアアアアアッッ!!!!


博士「ふははっ! やはり機転が良いな、『未元物質』の衝撃爆波で『オジギソウ』を吹き飛ばしたか!!」

垣根「やってくれるな、このタヌキ野郎が……ッ!」ギロッ

博士「クックッ、しかし惜しかった……その『ピンセット』さえ装備していなければ、あのままキミを喰らい殺せたのだがなぁ……!?」

垣根「……採取した空気中の粒子から、明らかな人工物が二種類以上この『ピンセット』に検出された」カチャ…


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


垣根「成る程、このサイズなら何処に隠れてようが空調設備等から侵入できる……馬場芳朗を始末したのもこのナノデバイスか、人間の細胞を一つ一つ毟り取っていやがったんだな」


596 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:21:48.18 ID:G+vVHjKAO
博士「いいやぁ……私のはそんな大層なものではないよ、回路も動力も無い特定の周波数に反応を示すだけの反射合金の粒だ……私は『オジギソウ』と呼んでいるがね」

垣根「ホザけ……幾ら学園都市の技術が『外』とは比べ物にならんぐらい進歩してようが、たったそれだけで人殺しの道具を造れるハズねぇだろうが」

博士「フム、確かにそうかもしれないな……だが私はこれに加え、ある物質を空気中の雑菌に付着・相乗りさせて散布している訳なのだよ」

垣根(……っ、ある物質だと?)

博士「クク……この世に存在しない素粒子はな、時として我々に奇跡をももたらしてくれる……!」ニヤリ

垣根「……そうかテメェ、まさか俺の『未元物質』を……ッ」

博士「ふははッ! 垣根帝督、私は今もこの研究所で『未元物質』の解析を率先して行っていてね……この『オジギソウ』も我が研究の賜物なのだよ」

垣根「……『ピンセット』から結果が出た、『未元物質』の影響を受けているコイツは……カビか」

博士「あぁそうだ、空気中の何処にでも存在するただのカビ……だが、そのカビにも一定値の『未元物質』を放射すると実に面白い反応が起こってだねぇ……!」


597 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:23:26.10 ID:G+vVHjKAO



    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


博士「急速的に……否、 爆発的に増殖したそれは鋼鉄を瞬時に腐食させ、生命体全ての血肉を喰らい尽くす人喰いカビへと変貌する!!」

垣根(ヤツが握ってるあのリモコン……恐らくアレが『オジギソウ』の制御装置……)

博士「どうしたのだね? 誇りたまえよ垣根帝督……ッ! 『未元物質』とはそういうチカラなのだと!! 不可能を可能とし、これまでの常識を覆すのだ……―――それはそれはとても素晴らしい事なのだよ!!!」

垣根「はッ、学園都市は終末兵器をも産み出したってのか……テメェ、それがどういう意味だか分かってんのか?」

博士「……ッ」クックッ


垣根「……バイオハザード……第三次世界大戦が起こるぞ」



598 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:25:57.25 ID:G+vVHjKAO
博士「ふははっ! それがどうしたのだね、私は一向に構わんよ……いつの時代も医療・工学、それら技術が共に進化を歩むのは戦争というものがあってこそなのだ!!」

垣根「………」

博士「諸々の人体実験にしたってそうだ、木原幻生も良く口にしていたな……―――大いなる実験に犠牲は付き物だと!!」

垣根「言ってろ……」スッ


…………バサアァッッ!!!


博士「ッ!?」

垣根「―――今まで生きた中で気付いた事がある……どうやらLv5に進んで関わろうとする人間ってのは、どれもこれも変人か狂人以外にいないらしい」

博士「……ふ」ヒクッ


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


博士「……ふは、っは……そうだ、その翼だよぉっ!! 待ちわびた……先程AIBOのモニターから眺めたその光景に、私は心惹かれたのだ!!!」

垣根「……チッ」

博士「さぁ、早く私に見せてくれたまえよ……キミが暗部組織で培った、『未元物質』の実戦データをな!!!」

垣根「ゴチャゴチャうるせー野郎だな、だったら望み通りに死なせてやるよ!!」ブオ!!


    ブオォアアアアアアアアアアアッッ!!!


博士(クク……!)



599 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:28:06.84 ID:G+vVHjKAO



    ザアアアァァァァ…………


垣根(……なに!?)

博士「つまらん、つまらんなぁ……その翼は打つだけかね? それでは興味はそそられんよ」


    バラバラバラバラバラバラ…………!!


垣根(翼がヤツに届く前に……崩壊しやがるだと―――!?)

博士「悪いな、此処は既に私の領域なのだ……!!」ニヤリ

垣根「……くそッ!!」バッ
(ヤツの周囲にも『オジギソウ』が展開されてやがる……まさかこれ程の食欲とはな!)


…………バサアァッッ!!!


博士「ほっほぅ! 面白いな、翼は再生も自由自在か!!」

垣根(―――『オジギソウ』は肉眼で目視不能、加えてこの暗闇……360゚全方位攻撃でもされりゃカビの餌になって終わりか……!)


600 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:30:46.03 ID:G+vVHjKAO
博士「しかしだ、この『オジギソウ』も困ったものでね……標的の骨だけを喰い残し、それ以外は全てを貪り尽くしてしまうのだよ」

垣根(……さて、どうする……)

博士「アレイスターはキミ達Lv5を殺したとしても、能力だけは何とか再利用しようと画策しているのだな……そうなると超能力を司る大脳までをも喰らってしまう我が『オジギソウ』では、相性が非常に悪いのだが……」

垣根「……ははッ! アレイスターは随分と焦ってるみてぇだな、俺の処刑人にそんなテメェが選ばれるって事は駒不足も良い所だ!!」

博士「だがな……Lv5を始末した事にアレイスターは良い顔をしないだろうが、それならば新たなLv5を産み出せば良いだけの話だ!!」


    ピーッ、ピーッ、ピーッッ!!


垣根「っ」ピクッ
(『ピンセット』に反応……仕留めに来たな)

博士「キミには失望したよ垣根帝督……大人しく我々の食い物になってれば良かったものを、おかげで『未元物質』という貴重な美を私自ら始末するハメにまでなってしまった!!」

垣根「チッ!」ヒュッ


    ゴバアァッッ!!!!


博士「血迷ったか、何処を狙っている!?」


601 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:32:57.82 ID:G+vVHjKAO



    ガラガラガラガラガラァァッ!!!


博士「天井を突き崩して何になる……瓦礫に隠れるつもりか、それとも無様に逃走でも図るつもりか!?」


    ガザザザザザザザザザ…………!!


博士「―――……だが、どちらにしても 無駄 な事……ッ!!」ニタァッ


    「ぐあ、ァああああああああああッッ!!?」


博士「フはははははははっ!!! 『オジギソウ』のサイズは分かっているだろう……! 幾ら瓦礫で防壁などを築こうが、それでは自ら受け入れているのと何ら変わらん!」


    「うがあああああああああああああッッ!!!」


博士(こんなものか……実に呆気ない)


602 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:34:47.00 ID:G+vVHjKAO



…………シ―――ン…………


博士「キミという貴重な実験体を失ったのは惜しいが……安心したまえ、直に他の反乱因子も―――」


…………ビシッッ!


博士「……む?」ピクッ


    ビシビシピシッ…………ッッバガァアアアアアアアン!!!!


博士「……?」クルッ
(後ろの壁が……)


    「何やら騒がしい方向に直線的に進んで来たんだけど……やっぱり私の勘に間違いは無かったみたい」



603 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:36:23.46 ID:G+vVHjKAO



    ザッ、ザッ、ザッ、ザッザッザッザッ…………


ヘッドギア「………」ザッザッ

心理定規「ハローハロー♪」ニコニコ

博士「……フン、キミ達か」

ヘッドギア「………」ザッ

博士「遅い到着だな、悪いが終わってしまったよ……キミ達のリーダーは既にあの瓦礫の下で白骨死体と化しているだろう」

心理定規「そう……死んだのね、彼」

博士「一つ心残りがあるとすれば……そうだな、我々科学者が『未元物質』の全てを掴めず、彼を第一位とする事が出来なかった事ぐらいか……彼には本当にすまなかったと思っている」

ヘッドギア「………」

博士「……それにキミ達はつまらん、さっさと死にたまえ」


604 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:40:04.28 ID:G+vVHjKAO
ヘッドギア「………」

心理定規「……えぇ、それにしても変なのよね」

博士「……?」

ヘッドギア「………」

心理定規「『Lv5、垣根帝督は死亡した……それは同時にアイツの能力、『未元物質』も消滅した……と言う話になる』」


    ひらひらひらひら…………


ヘッドギア「………」

心理定規「『それなのにだ……アイツが撒き散らした白い羽根は、何故今も滞空しているのか……?』」


    ド ス ッ ッ ! ! !


博士「オ゛……ッ!!?」ビクン

心理定規「―――って、彼は言いたいらしいんだけど?」クスッ


    「バーカ、答えは単純明快……そんなモン決まってんだろ」


博士(……ば、馬鹿……な―――!?)ギョッ


605 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:41:23.17 ID:G+vVHjKAO
垣根「答えはこの通り……俺が余裕で生きてるからだ」グイッ


…………ズボッッ


博士「ぐふ……っ!?」ガクンッ


…………ドサッッ


垣根「ははッ、詰めが甘めぇなァ……ま、そうなる様に俺が仕組んだんだがな」ニィッ

心理定規「ちょっとー……『ピンセット』はデリケートなんでしょ? まさか攻撃に使うなんて……」

垣根「あー……ついヤッちまったがコイツはもうダメだな、腹を串刺しにしたら色々おかしくなっちまった」

心理定規「……っ」ヒクッ

ヘッドギア「残念だ」

垣根「まぁ心配すんな、既にデータは採取してる……後はそれらを解析すりゃ終わりだ、ギャラの出ねぇ仕事のな」


606 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:46:43.54 ID:G+vVHjKAO
博士「はーっ……はーっ……!」ビクッビクン

垣根「よぉ、まさか一瞬でも勝てると思ったのか? この俺に……」

博士「な……何故、だ……ヒューッ、喰われたハズだ……『私のオジギソウ』に……」

垣根「流石に知ってるよな? カビってのは太陽の光にスっゲぇ弱えーんだよ」

博士「はぁっ、天井を破壊したのは……ゴフッ、太陽の光を招き入れる為か……だ、だが幾らカビが光に弱いとしても……―――」


垣根「テメェもさっきホザいてたろ……―――俺の『未元物質』に常識は通用しねぇ」


博士「……っ!」

垣根「『未元物質』の白い翼にはよ、透過した太陽光を人を焼き殺せるレベルにまで高める能力がある……カビが幾ら群がろうが、一秒も掛からず滅菌できるってわけだ」

博士「ごぼ……っ」ドクドク…
(あの羽根には……そんな効果が……)

垣根「だから天井を崩すと同時、羽根をこれでもかと言うぐらい派手にバラ撒いておいた……暗闇の中、降り注ぐ光と合わさって中々神秘的だったろ?」

博士「す、素晴らしい……!」ゲホッ
(これこそ……まっ、正しく私の求める美……っ)

垣根「俺が死んだフリなんて無様な真似をしたのも、わざわざ瓦礫の下敷きになったのも、全てはテメェを油断させる為……瓦礫を退かす力もねぇただの中年のテメェは必ず死体の確認を怠るだろうからな」


607 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:48:03.35 ID:G+vVHjKAO
心理定規「何だか彼、アナタを第一位に開発したかったみたいだけど?」

垣根「第一位だぁ……? 要らねーよ、そんなくだらねぇモンは」

博士「な……っ!?」

垣根「この俺、垣根帝督が欲するは『第一候補』っつー絶対的な肩書きのみだ……それ以外は何も要らねーな」

博士「めッ……『第一候補』だと……!? そんなくだらないモノの為に、キミは……っ」

垣根「あぁ」

博士「………」


垣根「ソイツが手に入るってんならな、俺は超能力(Lv5)を失っても良いとさえ思ってる……」

博士(……しょ、正気なのか……!?)


608 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/10(土) 22:49:49.28 ID:G+vVHjKAO
垣根「……さて、どうするよ?」

心理定規「……とりあえず一秒でも早く帰って、シャワーでも浴びたいかしら」

ヘッドギア「……っ」スッ

垣根「ははッ、木原幻生ン時と良い……本っ当にバラバラが好きだよな、お前は」


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


博士「……すっ、素晴らしいィッ!! これでまた……新たな研究が―――!!!」


    斬 ッ ッ ! ! !


心理定規「―――『さぁ……お前の罪を数えろ』」


609 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 22:55:47.36 ID:G+vVHjKAO
投下終わり

未元物質vs未元物質、勝者はやっぱり未元物質でした

ヘッドギアたんいっぱい喋れて良かったね;;
でも博士が少しテンション高すぎたかも、でもこういう悪役が書きやすい……むぎのんとかむぎのんとか、むぎのんとか

610 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 01:56:20.54 ID:wTH8pZh8o


611 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/20(火) 23:22:23.39 ID:vLIt4FmAO
おいふざけんなよ……超電磁七巻何で残骸編ハブられてんだよ、何でヘッドギアが喋ってんだよッッ!!?キャラ崩壊ってレベルじゃねぇよふざきんなよっっ!!!投下だクソっ!!

612 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:26:04.80 ID:vLIt4FmAO



一方通行「そンで俺にとって最後の実験現場になったのも、この操車場ってわけだ」

固法「それが八月二〇日の出来事で……って、じゃあアレはアナタ達が暴れた後始末だったのね」

一方通行「……『アレ』って何だよ?」

固法「その後日に私達風紀委員が駆り出された事があったのよ、操車場で謎の大爆発事件……警備員と総出でね」

黒子「私もその時に偶然拾ったコインがあったんですけど……やはりアレはお姉さまの所有物でしたのね」

固法「………」ジー

黒子「へ?」

固法「……ど、どうして言わなかったの?」ヒクッ

黒子「だっ、だってまさか本当にそうだとは思いませんでしたの〜っ!!」アセアセ


613 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:27:37.85 ID:vLIt4FmAO
初春「……でも、おかしくないですかね」

固法「ん?」

初春「何か一通さんが全部悪いみたいになってますけど、御坂さんの妹さんだって一通さんを全力で殺しに掛かってるわけじゃないですかー」

黒子「………」

初春「………」


    メリメリメリメリメリ…………!!


黒子「くうぅぅおの初春ッ!! アナタは一体どっちの味方ですのおぉぉぉぉぉぉぉ!!?」グリグリグリ

初春「ふぇえええ痛たたたい痛い痛い頭痛が痛いっ!!? わ、私は広く平等に物事を見てるだけですよぉ〜っ!!」ジタバタ


614 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:29:15.99 ID:vLIt4FmAO
黒子「そもそもですの、このセロリがトチ狂って実験を承諾しなければこんな事には……!」

初春「そっ、そんな事言い出したら一通さんをそそのかした研究所の人達が悪いわけでして……―――って、あれれ? その人達に指示を与えてたのが確か統括理事会なんですよね? 」


黒子「はいはいそうですの」

初春「そんでもって、最終的にその統括理事会をまとめてるってのが……」


    ポクポクポク…………チーン♪


初春「………」


初春「へええええっえええええ!!? も……ももももしかして私達って今、とんでもない事態に頭突っ込んでんじゃないですかー!?」ワタワタ


一方通行「今更かよ」

黒子「それに突っ込むのは頭じゃなくて首でしょうが、このカリフラワー」

初春「せっ、せんぱぁ〜い!!」ワタワタワタワタ

固法「そうよ初春さん、それ分かってて一通くんから最後まで話を聞いてたんじゃなかったの?」

初春(ええええええええええええっっ!!?)

一方通行「そォいう事だよ……これからも俺と関わりを持つって事ァ、オマエらも学園都市の暗部共に狙われる危険性が確実に沸くってェ意味に繋がる」

初春「ええぇぇぇ……」シクシク


615 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:30:39.76 ID:vLIt4FmAO
一方通行「天秤に掛けろよ、このまま行きゃ普段の生活には戻れないかもしれねェしな……俺なンかと付き合うより、自分の大切なモンを第一に―――」

黒子「あらあら、良く言いますわねぇ……それこそ 今更 な話だとは思いませんこと?」

一方通行「……っ、あァ……そォかもな」ポリポリ

黒子「……っ」

一方通行「………」

黒子(……ったく、何なんですの? 殿方ならさっきみたいに ビシッ!! と言ってみやがれで―――)イライラ


一方通行「それでも俺ァ……オマエらと、ずっと一緒にいたいと思ってる」


固法「」

黒子「」

初春「」

一方通行「……あァ?」


616 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:32:15.22 ID:vLIt4FmAO
固法「……ぇ? ちょっ、それって……え////」

黒子「」

初春「……ぷ」


初春「ぷっプププププロポプロポポポポポォ!!? いっ、いいいいいい一通さんってばまさか一夫多妻制策をばばbばばばばばば」ガタガタガタ


固法「お、落ち着いてっ! 少し落ち着くのよ初春さん!!」

黒子「彼の顔を良く見なさいですの! そんな気などまるでナシですのよ!?」

一方通行「……??」キョトン
(何騒いでンだコイツら)

固法「……う、うん! つまり一通くんが言いたいのは私達が大切な友達や仲間だからって事で良いのよ……ね?」

一方通行「それ以外に何があンだよ」

黒子(い、幾ら何でも急に素直になりすぎですの……!)


617 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:34:12.38 ID:vLIt4FmAO
一方通行「……俺ァよ、今まで戦う事しか出来なかった……普通に生きる事も、守る事さえも……」

一方通行「でもよ……あのクソガキは、そンな俺でも何かを守れるって事に気付かせてくれたンだ」

固法「………」


    眼鏡先輩は、そンな俺を本気で叱ってくれた


黒子「………」


    ババァは、そンな俺に仲間だって言ってくれた


初春「………」


    初春さンは、そンな俺を褒めてくれた


一方通行「俺にもやっと大事なモンができたンだよ……だから今度は間違えねェ、失わねェ……絶対、俺が守ってみせる」


初春「……一通さん……」


一方通行「―――って、ちょっとクサかったかァ?」ポリポリ



618 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:35:51.01 ID:vLIt4FmAO
固法「……うぅん、良いんじゃない?」ニコッ

黒子「……なーんか、身体中がムズムズしますケドねっ」

初春「……あは♪」
(皆さん……!)

固法「じゃあ一通くん、この腕章は返してあげる」スッ

一方通行「お、おゥ」
(ちょっと生暖けェけど……)

固法「今までアナタは何の気なしに着けてたかもしれないけど……これからはその紋章通り、壊す『矛』ではなく、私達は護る為の『盾』と成るの」

一方通行「………」

固法「人造人間ってのは漫画や映画……どんな作品からでも悲劇的な最期ばかりを用意されてるのかもしれないわ」


固法「でも私達は……そんな事させない、させてはいけない」


一方通行「……あァ」

黒子「ですの」コクリ

初春「はいです!」


619 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:37:18.40 ID:vLIt4FmAO
黒子「では手始めに、解決できる問題から解決して行きますのっ」スッ

初春「ほぇっ? 白井さん……今度は誰のですかーその携帯電話」

黒子「元スキルアウトのリーダー、駒場利徳……先程彼に託されたんで―――」

一方通行「ゲッ、ンだよこの趣味の悪りィ待受画面はよォ……引くわ、ロリコンじゃねェのかあのゴリラ野郎」ヌッ

黒子「……はぁ、今は彼に同情しますわね」ピッピッ

一方通行「……で、コイツが何なンだよ?」

黒子「スキルアウト側がまとめてた、例の無能力者達に危害を加えている要注意人物のリストですのー」

初春「ふんふん、その件ですか……それでしたら事前に調べてた容疑者のデータも、全て支部のパソコンに保管してますけど? どうしますかー先輩」

固法「そうね、じゃあ早速行きましょっか」

一方通行「っておいおい!? 行くって何処に―――」

固法「そりゃ勿論、無能力者狩りを楽しんでる能力者狩り……ってトコかしら」


620 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:41:15.76 ID:vLIt4FmAO
一方通行「……あ? でもよ……指示無しに勝手に動いて良いのかよ、なァババァ」

黒子「ったく、死にかけといてまーだ気付いてないんですの?」ヤレヤレ

一方通行「あァ……っ?」イラッ

黒子「『発条包帯』に『攪乱の羽』、オマケにアナタの弱点まで……どう考えたって壊滅状態のスキルアウトが簡単に用意できる物ではないですの」

一方通行(っ……そォか、まさか……)


黒子「これら全ては学園都市の上層部が彼らに与えた物であり……アナタを始末する為に、彼らは雇われたんですの」


初春「えぇーっっ!!?」

黒子「―――と、駒場は申してましたわ……実際の所それが本意なのか、逆に彼らにトドメを刺す為なのかは判断できませんけど」

固法「どちらにしても、もう『上』の言いなりになってちゃこの街は変えられない……反撃しましょ、私達は私達の方法でね」

初春「じ、じゃあ先輩……」オドオド

固法「……えぇ、なるわ……風紀委員長に」クルッ

初春「………」

固法「良いわね皆、本当の敵ってのを……見失っちゃダメよ」


621 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:42:19.09 ID:vLIt4FmAO
黒子「……さ、立ち止まってないで行きますわよ」ポンッ

初春「う、うぅ……」
(恐いです……け、けどっ!)


…………ザッッ


初春「わ、私も……行きます、着いて行きますからちゃんと守ってくださいよっ!?」


1.5!編EDテーマ―――fripSide、『late in autumn』


一方通行(……楽しいね)ザッザッ


http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=ePuECPxDnVE


    (―――目的があるっていうのは……本当に楽しい)





黒子「……あら、アナタでもそんな表情が作れるんですのね」

一方通行「へッ、まァーな」ニッ

黒子「ふふ、私は……良いと、思いますわよ?」クスッ


622 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:47:10.91 ID:vLIt4FmAO



浜面「んー? んー……よぉ駒場さん、この車なんてどーよ?」

駒場「好きにしろ……だが自己責任でな……」

浜面「へいへ〜い、んじゃさっさとパクっときまーっす」ガチャガチャ

半蔵(あー首痛てー……)ズキズキ


…………ガチャンッッ


浜面「うっし完了♪ さー乗った乗った、さっさとずらかんべ」

半蔵「あー痛ってぇ痛ってぇ痛ってぇーよなぁっ! マジ首痛てーわチキショー名前何つった!? ガタックばりのライダーキックを俺にかましたあの女はよぉーっ!!」

浜面「うっせぇなぁお前……で、俺達はどーすんのよ」

駒場「さっきも言ったぞ浜面……解散だ、各々好きな様に生きてくれ」

浜面「いきなりンな事言われてもなぁ……そんな駒場さんこそどーすんの」

駒場「……俺か?」

半蔵「あーホラ、駒場のリーダーはアレだ浜面……アイツに懐かれちゃって随分とガキに興味沸いたみたいだからなー」

駒場「………」

浜面「まさか……」


623 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:48:51.75 ID:vLIt4FmAO



    「「―――……保母さんとか……?」」


駒場「………」

浜面「ぎゃははははははははははは!! やべー、ソイツぁやべーだろ駒場サァァァァァァァン!!!」

半蔵「らめえぇぇぇぇぇぇぇ!! 警察来ちゃうによおおおおおおおお!!!」

駒場「………」

浜面・半蔵「「わははははははははははははーっっ!!!」」ゲラゲラ

駒場「……保母、か……」ボソッ

半蔵「はははは……は……は、はあぁ……?」

駒場「………」

浜面「……お、おいィ?」
(な、ナニイテンダ?)

駒場「悪いな……やはり俺はこの車には乗れん……」ガチャ

浜面「うぉおおおおおおおおおいっ!!? マジ話なのかよぉっ!!」


624 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:50:56.61 ID:vLIt4FmAO
駒場「……浜面」

浜面「……お?」

駒場「今からお前を俺がまとめてたチームの新リーダーに任命する……お前の好きにすると良い」

浜面「なッ、いきなり何言ってんだよ!? そんなの出来るわけ……だ、大体アンタが抜けたら俺と半蔵の二人きりじゃねーか!」

駒場「大切なのは仲間の数じゃない……ならばお前も、何かを背負う重さってのを知ってみると良い」

浜面「え……」

駒場「……フ、じゃあな」ザッザッ


625 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:51:38.78 ID:vLIt4FmAO
浜面(何かを……背負う重さ……?)

浜面「………」

浜面「!!」ハッ

浜面「お……おいっ、おいっ!! 半蔵も何か言えって!! これじゃ俺達本当に―――」ワタワタ

半蔵「………」

浜面「……え?」ピタッ


半蔵「俺も学校……行ってみるか」アハハ


浜面「二秒で切り返しやがったあああああッッ!!?」

半蔵「待ってくれよ駒場のリーダーっ!! 俺も行く!」ガチャ

浜面「ちきしょー薄情者ォォォォォ!!! お前らなんてもう知らねーっ!!」


浜面「ばーかばーか駒場のロリペド野郎、半蔵のインキンタムシうんこたれーっ!!」ギャーギャー



626 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:52:36.41 ID:vLIt4FmAO



…………シ―――ン…………


浜面「………」ポツーン

浜面「……はぁ」ガックシ
(マジどーすんのよ俺……ライフカードは何も言っちゃくれない……)


    「えーっと……制御役の話じゃ待ち合わせてんのはこの車で間違いないかな」


    「運転手も超待機してるみたいですし、さっさと乗っちゃいましょうか」


浜面「……へ?」


…………ガチャ


絹旗「それで今回の超難度ミッションってのは何なんですか?」ドカドカ

浜面「」

麦野「何でも『メンバー』ってのが『スクール』に全滅させられたから、その代わりに出撃だってさ」ドカッ

浜面「    」


627 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:54:12.87 ID:vLIt4FmAO
フレンダ「ちょっと絹旗もっと詰めてよ、まだ滝壺も乗るんだからこれじゃー結局窮屈なわけよ!」ドカドカ

絹旗「そんな事ないですよ、フレンダの横っ腹のお肉が以前に増して超増量しただけじゃないですか?」

フレンダ「きっ、キーッ!! このお子ちゃまめぇ……いつか食事にお手製C4爆弾混ぜ込んでやらぁーっ!!」ギャーギャー

麦野「だあぁーいつもうっさいのよアンタ達は! 後ろでピーコラ騒いでんじゃねぇッ!!」

滝壺「……狭い……」ムギュー

浜面(……や)


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


浜面(やっべEEEEEEEEEE!!! まさかこの車の持ち主かよ!? さっさと発進してりゃこんな事には……)ダラダラダラ…

麦野「……んー? さっさと出しなよ下っ端、目的地は第一八学区の素粒子光学研究所な」


628 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:56:25.18 ID:vLIt4FmAO
浜面(だ、だが待て! 落ち着けよ黒の部隊浜面仕上……感情を処理できん生き物はゴミだとザビーネさんも言っていた……!)

絹旗「さっき『スクール』ってのが超暴れてたのがその場所だーって言ってましたけど、まさか目的地に超直行するんですか?」

麦野「む、それもそうね……じゃあ最寄りの霧ヶ丘女学院に行き先変更……―――って」

浜面(それに相手はただの女子供だ、ここは一発大声で威嚇してやりゃビビって逃げ出すに決まって―――)ニヤリ


    ズバァアアアアアアアアアアッッッ!!!!


浜面「」

麦野「命令してやってんのに返事もできねーのかテメーは……私はとっとと 出せ つってんの」


    ブシュウウウゥゥゥゥ…………!!


麦野「―――……トバすぞ、コラ」


浜面「……は、はひ」プルプル…


…………ドルンッッ!!


麦野「何だ、ちゃんと運転免許は持ってるみたいだね」

浜面「ひっ、ひひひひ必要なのはカードではなく、ぎぎぎ技術なのでしゅ……ハイ;;」ガタガタ…


629 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:56:59.87 ID:vLIt4FmAO
麦野「そんじゃ改めて……クソ野郎共の尻拭いツアーにしゅっぱぁーっつ♪」

絹旗「流石麦野の『原子崩し』です、超ムサ苦しかった車内が匠の業で超見晴らしの良いオープンカーになっちゃいました」

フレンダ「結局、さっきみたいに雨降ってたらアウトだったわけだけど」

滝壺「でも涼しいね」

浜面(……ど、どーすんの……?)ガタガタ…


    ブロロロロロロ…………


浜面(どーすんのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!?)


630 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:58:49.66 ID:vLIt4FmAO
―――スタジアム 正面ゲート


黄泉川「それじゃーこの子は私が責任持って預からせて戴きますじゃん」ポンッ

打ち止め「えーっ、お母さまもう帰っちゃうのってミサカはミサカはションボリしてみたり……」ショボン

美鈴「うーん……ゴメンね、でもアナタを一日でも早く家族の一員にする為には色々と大変そうなのよ」ヨシヨシ

打ち止め「うぅ……」ショボボボボン

美鈴(むむ……)


打ち止め「………」ショボーン


美鈴「やーん! やっぱり可愛いーなぁこんちくしょうめっ!!」スリスリ

打ち止め「ひゃわわわわっ!? ってミサカはミサカはいきなりの頬擦りスキンシップに慌てふためいてみたりぃっ!」ワタワタ


631 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/20(火) 23:59:32.18 ID:vLIt4FmAO
美鈴「あの〜………」

黄泉川「じゃん?」

美鈴「このままお持ち帰りってのは……?」テヘヘ

黄泉川「残念ですけど、それは無理なお願いじゃん」


美鈴「しょぼーん´・ω・`」


打ち止め「よしよし、ってミサカはミサカはお母さまを慰めてみたり」ナデナデ

美鈴「えへへ////」クスン

黄泉川(………何なんじゃんこのホームドラマは………)


632 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/21(水) 00:00:14.69 ID:K4i+3EMAO
美鈴「それよりウチの美琴ちゃんは何処に行っちゃったのよ、せっかくママがあの子の成長を見に来てあげたってのにーっ!」プンスカ

黄泉川「まぁまぁ奥さん……あの子も年頃の女の子だし、色々と忙しいんだと思いますじゃん」

美鈴「……へへ、そうですね……じゃあ打ち止めちゃん、美琴ちゃんに伝えててくれる? ママの見てない所でもちゃんと青春しなさいーって」

打ち止め「うん、分かったよってミサカはミサカは笑顔でお返事してみたり!」ニコッ

美鈴「でもね、幾ら親の目が無いからって羽目は外しすぎちゃダメよ?」


633 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/21(水) 00:02:24.63 ID:K4i+3EMAO



美琴(……こッ、子供相手に何を言っとんじゃあの馬鹿母は……っ)コソコソ

美琴(それにしてもよ……さっき届いたこのメールは……)ピッピッ


    『七月二八日、「樹形図の設計者」が地上から正体不明の攻撃を受け、大破』


美琴(ご丁寧に撃墜レポートまで添付してくれちゃってさぁ)フゥ


    『学園都市側は早急に「残骸」の回収を手に付けるが、その大脳部を内部の人間に奪取される』


美琴「………」


    『容疑者の名を霧ヶ丘女学院の結標淡希……外部組織「科学結社」と接触、交渉したと思われる』


    『双方の目的は大破した「残骸」の復元、及びその演算能力の再活用である』


美琴(そう、たったこれだけ……そして最後の……)


    『―――by 「School」』



634 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/21(水) 00:03:10.60 ID:K4i+3EMAO
美琴(……この『スクール』ってのが一体何なのか、敵か味方か何が目的なのかは知らないけどさ……とにかく「残骸」を使おうとするヤツなんて、ろくでもない人間しかいないって事だけは分かるわ)


打ち止め「むぅー……あの人もお姉さまもミサカを置いて何処に行っちゃったのってミサカはミサカはふてぶされてみたりーっ」テクテク

黄泉川「コラちびっこ何処に行くじゃん、綿あめ買ってやるから機嫌直すじゃんよー」


美琴(……巻き込めないよね、一方通行も黒子達も……打ち止めも)

美琴(……でも、私だけじゃ……)

美琴「………」

美琴「………」ピッピッ


    トゥルルルル…………トゥルルルル…………カチャ


美琴「あー……もしもし妹? ちょっとお願いがあるんだけど……」

美琴「……えぇ? わ、分かった分かった報酬は弾むわよ……だからそう、ちょっとだけ……」


    「―――……ちょっとだけ、私に力を貸して欲しいの」



635 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/21(水) 00:06:46.88 ID:K4i+3EMAO
―――暫し時は経ち、『スクール』アジト


…………ガチャ


心理定規「……あら」ザッ

垣根「……あん?」

ヘッドギア「………」ペラッ

心理定規「何だ、二人共帰ってたのね」トコトコ

垣根「……ったく、そう言うお前こそ何処行ってやがった」

心理定規「ちょっと『小遣い稼ぎ』にね♪」

垣根「あーそうかい」チッ

ヘッドギア「残念だ」ペラッ


636 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/21(水) 00:07:12.96 ID:K4i+3EMAO
心理定規「……って、何やってるの? アナタ達」

垣根「見て分かんねーか、神経衰弱だ神経衰弱」

ヘッドギア「………」ペラッ

垣根「っ……オイちょっと待て、お前さっきから何枚連続でヒットしてやがんだ」

ヘッドギア「………」ペラッ

垣根「おいィいいいいいいいいいい!!? テメェ絶対イカサマだろっ!!」

ヘッドギア「………」ブンブン

心理定規「はぁ……神経衰弱? だったらどうしてこんなモノが混ざってるのかしら」パシッ

垣根「……お?」

心理定規「ジョーカーのカードよ、神経衰弱には不要のハズよ?」スッ


637 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/21(水) 00:07:39.22 ID:K4i+3EMAO
垣根「……一々探すの面倒だろ、一回の勝負毎に新品のデッキ使ってっからなー……―――って、何でジョーカーの位置分かったんだ? お前」

ヘッドギア「………」ギクッ

心理定規「別に? 私はただ彼の思考を読み取っただけだけど」
垣根「………」

心理定規「特にアナタ、幾ら何でも勝てない勝負はしない事ね」

垣根「……へぇ」ギロッ

ヘッドギア「………」ダラダラダラ…


638 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/21(水) 00:09:34.54 ID:K4i+3EMAO
心理定規「で、お遊びも良いけど『ピンセット』を使った解析は進んでるの?」

垣根「ダメだな」

ヘッドギア「………」

垣根「さっきの『オジギソウ』と共に採取されたのが『滞空回線(アンダーライン)』ってェ代物なんだが……アレイスターは街中に、この見えない機械を五〇〇〇万程バラ撒いて情報収集してるらしい」

心理定規「……ダメなの? 『ピンセット』を使えば、そこからかなりの情報量が抜き取れそうだけど……それこそ、世界を揺るがす程の『最暗部』の情報とか」

垣根「あぁ、確かに『滞空回線』には結構なデータが収められてたが……これだけでアレイスターと対等にやり合える立場に立ったとは思えねぇな」

心理定規「……そ、残念ね」

ヘッドギア「残念だ」

垣根「そうだな、このデータに加え……あと一押し欲しいってトコか」ジロッ

心理定規「っ……何よ」

垣根「……で、お前はその時の為の『小遣い稼ぎ』に行ってたんじゃなかったのか? 心理定規ちゃんよ」


639 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/21(水) 00:10:18.50 ID:K4i+3EMAO
心理定規「………」

垣根「………」

心理定規「……ふふ、そうね……じゃあ次の狙いは『残骸』なんてどうかしら?」ニッコリ

垣根「……ふーん、『残骸』ねぇ……でもよ、アレの唯一使い物になりそうなパーツは何処の誰かに盗まれたままじゃなかったか?」

心理定規「大丈夫よ、こんな事もあろうかと……既に餌は撒いているわ」

垣根「……はっ、抜け目のねぇ野郎だなァ」

心理定規「……それじゃ私もう行くわね、仕事できちゃったし」クルッ

垣根「おぅ」


…………バタン



640 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/21(水) 00:12:28.67 ID:K4i+3EMAO
心理定規「………」

心理定規「……垣根、帝督」ボソッ


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


心理定規(何やら私の動きに不審を持ち始めたみたいだけど、もう遅いわ……そう、アナタは何もかもが遅すぎるのよ)ニヤリ

心理定規(私には分かるわ……アナタは今も何か別のモノに気を取られ、ただでさえ短い集中力が散漫している……今は私に構ってる暇など無いという事もね)


垣根(俺達の動向は全てアレイスターに筒抜けている事実……それに戦争勃発の可能性、あまり時間を掛けてる余裕は無い……近い内に短期決戦になる)


心理定規(あの後私が真っ先に回収に向かったのは、馬場芳朗が所持していた『素養格付(パラメータリスト)』というICチップ……でもね、たかがこれだけでも使い方次第では学園都市に大ダメージを与える程の威力を持っているの)

心理定規(そう、既に切り札(ジョーカー)は私の手の内にある……ゴメンなさいね垣根帝督、どうやらアレイスターとの直接交渉権を先に手に入れちゃったのは私だったみたい)

心理定規「………」

心理定規「―――……ふ、フフ……っ♪」ザッ


    カツ、コツ、カツ、カツカツカツカツ…………


心理定規(だからアナタ達はもう用済み……せめて最期に用意してあげるわ、最高の死に場所ってヤツをねぇ……!?)ニィッ


641 :一方通行「待ちな、ジャッジメントだァ」1.5! [saga]:2011/12/21(水) 00:14:53.86 ID:K4i+3EMAO





    『ぎゃぁああああああああああッッ!!!』


結標「な、なん……ですってぇ……!?」プルプル…


    『もしもォ〜し、だから言ってる事分っかンねェかなァっ? テメェがアテにしてた「科学結社」はな、私達がただ今絶賛ブッ潰し中だって言ってンだ……―――よッッ!!』


    『ガッッシャァアアアアアン!!!!』


結標「アナタ達……一体何者よ……っ!?」ギリッ


    『ンー? そーだねェ……今は作戦上「スクール」と名乗っとけっつってたかなァ、アイツは』


結標(何て事なの……学園都市の外部に存在する組織を、まさか直接叩かれるだなんて……!!)


    『黒夜、少しハシャぎすぎだぞ』


    『ひゃははッ!! だからどォしたってェ? 無問題だろシルバークロース! せっかく久々に暴れれンだからさァっ!!?』


    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


    『―――……さァ、ブ チ 抜 け よッ……!! 私の「窒素爆槍(ボンバーランス)」ゥああああああああああああッッ!!!!!』


    『バ ウ ッ ッ ! ! ! !』


    ブツッッ、ツー、ツー、ツー…………





―――To be continued…………


642 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/21(水) 00:18:56.01 ID:K4i+3EMAO
以上で長かった1.5編は終了です、ちゃんと理解してくれた方は本編を最初から見て戴けると違った楽しみが……?
モツナベさんや軍覇出したかった……


次からは本編へ、そして投下終了毎に次回予告があります

ではどうぞ

643 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/21(水) 00:20:40.99 ID:K4i+3EMAO
    次 回 予 告 ! ! !



    「悲劇の使い道は色々だ、胸に抱えるもよし、語って聞かせるもよし、人生の指針にするも良し……―――だがな」


解って欲しけりゃ叫べば良い


    「ゴメンなさい……ミサカね、カラダの色んなトコ……磨り潰されちゃったよってミサカは……ププっ、み、ミサ……ひゃはッ」


助けて欲しけりゃ手を伸ばせば良い


    「やめろ……もうやめろっっ!!! 分かんねぇのか!!? ソイツはもう……!」


…………その為に得た『仲間』じゃん?


    「―――とっっッくに死んじまってんだよぉッッ!!!」


    「オ゛オ゛オ オ おおおおおおおおおおおおッッッ!!!!!」


―――次回、『黒い翼』





    「……どれだけ暗い世界にいようが、どれだけ深い世界にいようが……必ずそこから連れ戻す、だと?」


フィナーレまで、あと五回!!



645 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 18:53:27.07 ID:XeD+bl8+0


超電磁砲七巻といえば
モツ鍋さんの妹みたいな子の名前がでてたな

646 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/21(水) 19:03:32.16 ID:52raXnoY0
浜面は実際こんな感じっぽいから困る

647 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 20:15:01.74 ID:OtVDdpQIO


超電磁砲で残骸編がなかったのは、そもそも残骸編が「外伝」じゃなくて「本編」だからかと。
一方さん編の場合は、上条さん視点の本編、美琴視点の外伝って分け方なんだろうけど。


垣根「ジャッジメントか……悪くねぇ」第二巻 3


posted by JOY at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 禁書SS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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